JPH0947713A - 静電塗装方法 - Google Patents

静電塗装方法

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JPH0947713A
JPH0947713A JP20250795A JP20250795A JPH0947713A JP H0947713 A JPH0947713 A JP H0947713A JP 20250795 A JP20250795 A JP 20250795A JP 20250795 A JP20250795 A JP 20250795A JP H0947713 A JPH0947713 A JP H0947713A
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JP
Japan
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coating
coating material
paint
resistance value
electrostatic
Prior art date
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Application number
JP20250795A
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English (en)
Inventor
Masami Watanabe
辺 正 実 渡
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗料の節約等の観点からもより一層の塗着効
率の向上が要求されていた。 【解決手段】 塗装ガンGと被塗装物との間に高電圧を
かけて形成した静電界中に塗料を噴射し、帯電させた塗
料粒子を被塗装物に吸引付着させる静電塗装方法におい
て、塗着効率の向上のために、溶剤の含有により抵抗値
を0.4MΩ以下にした塗料を用い、塗着効率の向上に
加えて電流のリークの防止のために抵抗値を0.3〜
0.4MΩの範囲にした塗料を用いて塗装を行うことと
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動車製
造工程における車体塗装に用いられる静電塗装方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】静電塗装は、アースした被塗装物を陽極
(または0V)とし、塗装ガンを陰極として、負の高電
圧を与えることにより両極間に静電界を形成させると共
に、霧化した塗料を負に帯電させて、陽極の被塗装物に
静電吸着させる方法であり、静電気の力を利用するの
で、通常のスプレー塗装に較べて塗料のロスがきわめて
少なく、優れた塗着効率に特徴がある。
【0003】静電塗装に用いられる塗装ガンは、いずれ
も先端部に液状の塗料を霧化させるための霧化機構と、
塗料を帯電させるとともに被塗装物との間に静電場を形
成させるための電極を備え、この電極は霧化機構の内部
あるいは霧化機構の前方、すなわち当該霧化機構から被
塗装物に向けて突出した状態に設けてある。また、霧化
機構としては、圧縮空気によって液状塗料を霧化させる
エア霧化方式、液圧によるエアレス霧化方式、あるいは
回転するカップの遠心力によって塗料を霧化させる回転
霧化方式などのものが知られている。
【0004】前記電極は、通常被塗装物に対して−30
〜−90kV程度の負の高電圧に維持され、被塗装物と
の間に2〜4kV/cmの高電圧をかけてコロナ放電界
を形成し、当該電界中に塗料を噴霧することにより、塗
料粒子を負に帯電させ、陽極の被塗装物との間にクーロ
ン力による引力を発生させて塗料の塗着効率を高めるよ
うにしている。この場合、被塗装物を接地し、この被塗
装物に対して負の高電圧をかけるのが一般的であり、こ
の理由は、電極に正の電圧をかける場合に較べてコロナ
放電の安定性が優れると共に、限界電圧を高くとること
ができることによる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記したよ
うな静電塗装は、例えば自動車の製造工程における車体
塗装に用いられており、車体塗装工程の1つであるベー
ス塗装では抵抗値が1.8MΩを標準とする塗料を使用
し、また、クリア塗装では抵抗値が3.2MΩを標準と
する塗料を使用していた。
【0006】しかしながら、上記のような車体塗装にお
いては、塗料の節約等の観点からもより一層の塗着効率
の向上が要求されていた。
【0007】
【発明の目的】本発明は、上記従来の状況に鑑みて成さ
れたもので、塗着効率のさらなる向上を実現することが
できる静電塗装方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる静電塗装
方法は、請求項1として、塗装ガンと被塗装物との間に
高電圧をかけて形成した静電界中に塗料を噴射し、帯電
させた塗料粒子を被塗装物に吸引付着させる静電塗装方
法において、溶剤の含有により抵抗値を0.4MΩ以下
にした塗料を用いて塗装を行う構成とし、請求項2とし
て、溶剤の含有により抵抗値を0.3〜0.4MΩの範
囲にした塗料を用いて塗装を行う構成とし、請求項3と
して、アルコール系溶剤を7〜8%含有することにより
抵抗値を0.3〜0.4MΩの範囲にした塗料を用いて
塗装を行う構成としており、上記の構成を課題を解決す
るための手段としている。
【0009】なお、請求項1において、抵抗値を0.4
MΩ以下としたのは、0.4MΩを超えると、塗着効率
が許容値以下に低下するためである。また、請求項2に
おいて抵抗値を0.3MΩ以上としたのは、0.3MΩ
未満にすると、塗料中への電流のリークによる高圧異常
が生じる恐れが場合によってはあるためである。
【0010】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる静電塗装方法
では、溶剤の含有により抵抗値を0.4MΩ以下とした
塗料を用いることによって、塗着効率がより一層高めら
れることとなり、請求項2の方法の如く抵抗値を0.3
〜0.4MΩの範囲にした塗料を用い、あるいは、請求
項3に係わる静電塗装方法のようにアルコール系溶剤を
7〜8%含有することにより抵抗値を0.3〜0.4M
Ωの範囲にした塗料を用いることによって、塗料中への
電流のリークを発生させることなく、塗着効率がより一
層高められることとなる。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係わる静電塗装方法に適用可
能な塗装ガンを示す図であって、図示の塗装ガンGは、
エアモータを駆動源とする中空状の回転軸1と、この回
転軸1の先端部に固定された噴霧頭2と、回転軸1と図
外の被塗装物との間に高電圧を印加する高電圧発生装置
3と、高速で回転する噴霧頭2内に塗料を供給する塗料
供給管4を備えている。
【0012】回転軸1と高電圧発生装置3との間には保
護抵抗5が設けてある。また、塗料供給管4は、回転軸
1内に同軸位置で且つ非回転状態に挿設してあり、噴霧
頭2内に塗料を供給し得るように回転軸1の先端部から
吐出端部を突出させた状態に設けてある。
【0013】噴霧頭2は、カップ状を成す本体部分2a
が合成樹脂製であって、その背面側のほぼ全体に半抵抗
体から成る電極2bが設けてあり、この電極2bに回転
軸1の先端部が接触する状態にして同回転軸1と連結し
てある。
【0014】また、噴霧頭2は、本体部分2aの中央に
隔壁部2cを有し、隔壁部2cの背面側(図1右側)に
塗料の供給室2dが形成してあると共に、同隔壁部2c
の外周部分には、円周方向に一定の間隔で複数の塗料流
出孔2eが形成してある。
【0015】さらに、噴霧頭2は、その内周面2hが、
中心から外側に向けて、後記する静電塗装の際の塗料粒
子の飛行軌跡と、電極2dの先端部2fから発生するイ
オンエアの流線とを略一致させる形状になっている。
【0016】電極2bは、その先端部2fが、本体部分
2aにおける先端部2gよりもやや後方に位置してお
り、通常被塗装物に対して−30〜−90kV程度の負
の高電圧に維持される。このとき、半抵抗体から成る上
記電極2bの抵抗値は約10MΩである。
【0017】なお、図示は省略したが、噴霧頭2の外周
側には、被塗装物に向かってシェーピングエアを吐出す
る環状のエアシリンダが設けられ、このエアシリンダか
らのシェーピングエアで形成された空気層によって塗料
粒子の放出方向を規制し、噴霧パターンを形成する。
【0018】上記構成を備えた塗装ガンGを用いて静電
塗装を行うにあたり、塗料としては、アルコール系溶剤
を7〜8%含有することにより抵抗値を0.3〜0.4
MΩの範囲にしたものが用いられる。
【0019】ここで、図2は、塗料抵抗値と塗着効率と
の関係を示すグラフであって、塗料抵抗値が小さくなる
ほど塗着効率が向上することがわかる。しかし、塗料抵
抗値は、0.3MΩ未満にすると塗料中への電流のリー
クが発生しやすくなることが場合によってはあり、0.
4MΩを超えると塗着効率が許容値以下になることか
ら、0.4MΩ以下、より望ましくは0.3〜0.4M
Ωの範囲にしている。また、図3は、アルコール系溶剤
の含有量と塗料抵抗値との関係を示すグラフであって、
アルコール系溶剤の含有量を7〜8%にすることによ
り、0.3〜0.4MΩの塗料抵抗値が得られることが
わかる。
【0020】そして、上記の塗装ガンGにおいて、高速
で回転する噴霧頭2の供給室2d内に塗料供給管4から
供給された塗料は、噴霧頭2の塗料流出孔2eを通り、
内周面2hに沿って流出し、遠心力によって噴霧頭2の
先端部2gに達し、同先端部2gから負の電荷を帯びた
塗料粒子となって、高電圧発生装置3の高電圧の正側
(例えば0V側)を印加した被塗装物に向けて放出さ
れ、同被塗装物に吸引付着することとなる。
【0021】このとき、当該塗装ガンGでは、噴霧頭2
のカップ状を成す本体部分2aが樹脂製であるので、噴
霧頭2における帯電容量が少なくなり、スパークが発生
することがなく、また、噴霧頭2の背面に半抵抗体から
成る電極2bを備えているので、電極2b自体が保護抵
抗として機能することになり、電気系統が保護されると
共に、電極2bの先端部2fが本体部分2aの先端部2
gよりも後方に位置しているので、塗料と電極2bとが
接触することがなく、塗料中への電流のリークをより確
実に防止している。
【0022】さらに、当該塗装ガンGでは、噴霧頭2の
内面が、図1中に示す如く、噴霧パターンの外周部分を
形成する塗料粒子の飛行軌跡F1と、電極2dの先端部
2fから発生するイオンエアの流線F2とを略一致させ
る形状になっているので、塗料粒子への帯電が効率よく
行われ、これにより塗料粒子の帯電量が増大することと
なって、塗着効率がさらに向上することになる。
【0023】このように、上記の塗装ガンGを用いると
共に、アルコール系溶剤を7〜8%含有することにより
抵抗値を0.3〜0.4MΩの範囲にした塗料を用いて
静電塗装を行うことにより、塗料中への電流のリークを
確実に阻止したうえで、充分な着効率が得られることと
なる。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の請求
項1に係わる静電塗装方法によれば、溶剤の含有により
抵抗値を0.4MΩ以下にした塗料を用いることから、
塗着効率を著しく高めることができ、また、請求項2お
よび請求項3に係わる静電塗装方法のようにアルコール
系溶剤を7〜8%含有することにより抵抗値を0.3〜
0.4MΩの範囲にした塗料を用いることによって、塗
料中への電流のリークを防止することができ、そのうえ
に、塗着効率を著しく高めることができ、塗料の節約な
どにも貢献し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる静電塗装方法に適用可能な塗装
ガンを示す断面図である。
【図2】塗料抵抗値と塗着効率との関係を示すグラフで
ある。
【図3】アルコール系溶剤の含有量と塗料抵抗値との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
G 塗装ガン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗装ガンと被塗装物との間に高電圧をか
    けて形成した静電界中に塗料を噴射し、帯電させた塗料
    粒子を被塗装物に吸引付着させる静電塗装方法におい
    て、溶剤の含有により抵抗値を0.4MΩ以下にした塗
    料を用いて塗装を行うことを特徴とする静電塗装方法。
  2. 【請求項2】 溶剤の含有により抵抗値を0.3〜0.
    4MΩの範囲にした塗料を用いて塗装を行うことを特徴
    とする請求項2に記載の静電塗装方法。
  3. 【請求項3】 アルコール系溶剤を7〜8%含有するこ
    とにより抵抗値を0.3〜0.4MΩの範囲にした塗料
    を用いて塗装を行うことを特徴とする請求項1または2
    に記載の静電塗装方法。
JP20250795A 1995-08-08 1995-08-08 静電塗装方法 Pending JPH0947713A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020084961A1 (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 株式会社大気社 直接帯電方式の溶剤系塗料使用静電塗装方法及び静電塗装装置

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WO2020084961A1 (ja) * 2018-10-25 2020-04-30 株式会社大気社 直接帯電方式の溶剤系塗料使用静電塗装方法及び静電塗装装置

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