JPH0947295A - 蛋白質の製造方法 - Google Patents
蛋白質の製造方法Info
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Abstract
された酵母を、該異種蛋白質の発現と同時に、培地のp
Hを6.5〜8.5に保持し、培養物から該異種蛋白質
を採取することを特徴とする蛋白質の製造方法。異種蛋
白質を発現し得るように形質転換された酵母を、蛋白質
の酵素分解物を4W/V%以上含有する培地にて培養し、培
養物から該異種蛋白質を採取することを特徴とする蛋白
質の製造方法。異種蛋白質を発現し得るように形質転換
された酵母を、アルギニンを0.2M以上含有する培地
にて培養し、培養物から該異種蛋白質を採取することを
特徴とする蛋白質の製造方法。 【効果】 酵母が産生する異種蛋白質が、該酵母由来の
酵素によって分解されることを抑制することができ、蛋
白質を高収率で得ることができる。
Description
し得るように形質転換された酵母が産生する異種蛋白質
が、該酵母由来の酵素によって分解されることを抑制
し、効率よく該異種蛋白質を得る蛋白質の製造方法に関
する。
にピキア属酵母(Pichia pastoris 等)は、近年、異種
蛋白発現系の有効な宿主として注目を浴びている。ピキ
ア属酵母が有する、メタノール資化経路の第一番目に位
置するアルコールオキシダーゼはメタノール存在下で非
常に強力に誘導発現される酵素であり、そのプロモータ
ーを目的蛋白遺伝子の上流に接続した発現系は多くの成
果が認められている(Bio/Technology 11, 905-909, 19
93) 。しかし、遺伝子組換え法により異種蛋白を生産す
る場合、ピキア属酵母の発現系に限らず常に問題となる
ことは、誘導後産生される目的産物が宿主由来のプロテ
アーゼにより分解を受けることである。
物の分解を抑制するため、プロテアーゼ欠損株の育成が
提案されている〔J.Bacteriol., 160, 442-444 (1987)
、Appl. Environ. Microbiol., 53, 379-384 (1987)
、特開昭64─37285 号公報等〕。しかし、このような
低プロテアーゼ生産性の宿主においても、菌体外に産生
された蛋白質等の分解を十分に抑制することが困難であ
る。
含有させ、さらにイオン強度が調節された培地で培養す
ることにより、宿主由来のプロテアーゼによる産生蛋白
質の分解を抑制する方法等(特開平4-36190 号公報)も
知られている。しかし、かかる方法に開示されるイオン
強度の培地を用いて菌体を培養した場合、培地の塩濃度
が高過ぎて菌体増殖が阻害されるおそれがあるため、必
ずしも有用な方法ではない。特に酵母を用いた場合に
は、増殖阻害がおこる可能性が高い。
質等の分解を効果的に抑制し、該蛋白質を安定かつ高収
率で得ることができる異種蛋白質の製造方法を提供する
ことを目的とする。本発明における異種蛋白質とは、宿
主として用いられる酵母が本来は産生しない蛋白質であ
って、形質転換によって産生可能となった外来の蛋白質
を意味する。
ア属酵母はpH約4.8〜約5.2の範囲にある適切な
栄養培地で旺盛な増殖を示すことが知られており、通常
酵母の培養には当該pH範囲の培地が用いられている。
よって、異種蛋白質を発現し得るように形質転換された
宿主によって産生された異種蛋白質が分解されることを
効果的に抑制できる簡便な方法について鋭意研究したと
ころ、酵母が異種蛋白質を発現する時と同時期に、培地
のpHを6.5〜8.5の範囲に保持するという前例の
ない方法を採用することにより、酵母が産生する異種蛋
白質の分解が顕著に抑制できることを見出して本発明の
第1の製造方法を完成した。これにより、酵母が産生す
る異種蛋白質の収率を少なくとも300%増大させるこ
とができた。本発明の第1の製造方法は、かかる知見に
基づくものである。
るように形質転換された酵母を、通常は培地の2W/V%程
度しか含有されない蛋白質の酵素分解物を、過剰に、具
体的には4W/V%以上含有する培地を用いて培養するとい
う、前例のない方法を採用することにより、酵母が産生
する異種蛋白質の分解が効果的に抑制できることを見出
して本発明の第2の製造方法を完成した。これにより、
酵母が産生する異種蛋白質の収率を少なくとも200%
増大させることができた。本発明の第2の製造方法は、
かかる知見に基づくものである。
得るように形質転換された酵母を、通常は添加されたと
しても培地の0.1M程度しか含有されないアルギニン
を、過剰に、具体的には0.2M以上含有する培地を用
いて培養するという、前例のない方法を採用することに
より、酵母が産生する異種蛋白質の分解が効果的に抑制
できることを見出して本発明の第3の製造方法を完成し
た。これにより、酵母が産生する異種蛋白質の収率を少
なくとも100%増大させることができた。本発明の第
3の製造方法は、かかる知見に基づくものである。
る酵母、すなわち異種蛋白質を産生し得るように形質転
換された酵母の培養に好適に適用でき、本発明を用いる
ことによって、該酵母が産生する異種蛋白質が該酵母由
来のプロテアーゼによって分解されることを抑制するこ
とができ、異種蛋白質の収率を向上させることができ
る。
蛋白質を発現し得るように形質転換された酵母を、該異
種蛋白質の発現と同時期に、培地のpHを6.5〜8.
5に保持して培養し、得られた培養物から該異種蛋白質
を採取することを特徴とする。すなわち、本発明の第1
の製造方法においては、異種蛋白質を発現し得るように
形質転換された酵母を、まず該酵母の生存の維持及び増
殖に適した条件にて培養し、ついで該酵母による異種蛋
白質の発現に適した条件下で培養して発現を誘導し、該
発現と同時期に培地のpHを6.5〜8.5に保持して
培養する。
としては、異種蛋白質を産生し得る酵母であれば特に制
限されない。前記酵母は、天然型ピキア属酵母または修
飾ピキア属酵母を遺伝子組換え技術により、目的とする
遺伝子産物をコードする異種のDNA断片を慣用の方法
〔スフェロプラスト方法( Cregg等,Mol.Cell.Biol.,
5,3376 (1985)、米国特許第4,879,231 号)、塩化リチ
ウム法(Ito 等, Agric.Biol.Chem.,48,341 (1984)、欧
州特許出願第312,934 号、米国特許第4,929,535号)な
ど〕により宿主に移入し形質転換することにより調製す
ることができる。
ichia pastoris, Pichia finlandica, Pichia trehalop
hila, Pichia koclamae, Pichia membranaefaciens, Pi
chiaopuntiae, Pichia thermotolerans, Pishia salict
aria, Pichia guercuum Pichia pijperi等が例示され
る。さらに好ましくは、唯一の炭素源およびエネルギー
源としてメタノールを利用できるメタノール資化性(me
thylotrophic)酵母である。適切なメタノール資化性酵
母としては、具体的には栄養要求性Pichia pastoris
GTS115株(NRRL Y−15851), Pichi
a pastoris GS190株(NRRL Y−1801
4), Pichia pastoris PPF1株(NRRL Y−
18017)、野生型 Pichia pastoris株(NRRL
Y−11430、NRRL Y−11431)等が例示
される。
アーゼの生産性を遺伝子工学的手法あるいは突然変異等
の手法により低下させた菌株であれば、なお好ましい。
プロテアーゼ生産性の低い宿主を用い、前記培地にて培
養する場合には、産生される異種蛋白質の分解を著しく
抑制することができ、該異種蛋白質をさらに効率よく多
量に得ることができる。
母由来のプロテアーゼの作用により分解されうる蛋白質
であれば特に限定されない。天然由来の蛋白質に限定さ
れず、天然の蛋白質が遺伝的に変異されてなる変異体お
よび人工的に修飾してなる誘導体であってもよい。具体
的には、ウロキナーゼ、プロウロキナーゼ、ヒト血清ア
ルブミン、インターフェロン、インターロイキン、イン
シュリン、アネキシンV、成長ホルモン、アミラーゼ、
尿性トリプシンインヒビター等のタンパクなどが例示さ
れる。また、異なる蛋白質が連結されてなる融合蛋白
質、例えば血栓溶解作用を有するプロウロキナーゼ/ア
ネキシンV融合蛋白質(特表平5−508664号公
報)なども含まれる。
用される培地としては、慣用の炭素源,窒素源,無機塩
類,増殖因子成分などを含む培地が適用できる。前記炭
素源としては、メタノール、グリセリン、ソルビトー
ル、グルコース、フルクトースおよびそれらのうち1ま
たは2以上の組合せよりなる群から選択される炭素エネ
ルギー源が挙げられるが、これらに限定されることはな
い。酵母の中でも Pichia pastorisを増殖させるための
好ましい炭素エネルギー源は、メタノール、グリセリン
およびそれらの組合せよりなる群から選ばれる炭素エネ
ルギー源である。また、酵母に適した栄養源としては、
窒素源、ホスフェート源、カリウム源、無機質源、例え
ば鉄、銅、亜鉛、マグネシウム、マンガン、カルシウム
および他の微量元素、並びにビタミン(例えばビオチ
ン、パントテン酸、および必要に応じてチアミン)が例
示される。
酵母宿主に応じて、天然培地、半合成培地及び合成培地
の中から適宜選択することができる。また、培地の形態
も特に制限されず、液体培地でも寒天やゼラチンを含む
固形培地であってもよいが、好ましくは液体培地であ
る。
させるため、プロテアーゼ阻害剤(例えば、キモスタチ
ン、ペプスタチン、フェニルメチルスルホニルフルオラ
イド等)を添加してもよい。その添加量は、通常は1m
M程度である。
蛋白質発現時の培地のpHを、6.5〜8.5に調整す
る。好ましくはpH7.0〜8.5、さらに好ましくは
pH7.2〜8.3の範囲である。ピキア属酵母を用い
る場合には、pH7.0〜8.3が好ましい。pHが
6.5未満では、酵母によって産生される異種蛋白質酵
母が該酵母に由来する酵素によって分解されることを抑
制することができない。また、pHが8.5を越える
と、菌体増殖が著しく阻害される場合があるため、好ま
しくない。培地のpHは水酸化ナトリウム等の塩基性化
合物や、塩酸、有機酸等の酸性化合物を用いて調整する
ことができる。
度は、一般に20〜35℃、好ましくは25〜30℃で
ある。
が行う方法、培地を用いるものであれば特に制限はな
く、連続培養、回分培養、半回分培養等で、前述の種々
の炭素エネルギー源および/または栄養源を用いて行う
ことができる。
DNAを含有する酵母を用いる半回分培養にて、本発明
の第1の製造方法を採用して異種蛋白質を製造する場合
には、該酵母をまずグリセロールを含む培地にて目的密
度になるまで増殖させる。好ましくは、培養温度を約3
0℃とする。グリセロールが消費されたのち、メタノー
ルを徐々に供給し、この供給により前記酵母が異種蛋白
質を産生し始め、この時期以降培地のpHを6.5〜
8.5に調整する。なお、メタノールの供給に際して無
細胞培地中に存在する異種蛋白質を定量分析することに
より、異種蛋白質の産生・分泌を監視することができ
る。産生された異種蛋白質の量を定量する試験法として
は、当業者に既知の、例えばELISA法、活性測定法
が挙げられる。
慣用の方法で採取される。例えば、分画法、イオン交
換,ゲル濾過またはアフィニティカラムクロマトグラフ
ィー等により所望の異種蛋白質を精製取得することでき
る。
発現し得るように形質転換された酵母を、蛋白質の酵素
分解物を4W/V%以上含有する培地にて培養し、得られた
培養物から該異種蛋白質を採取することを特徴とする。
としては、異種蛋白質を産生し得る酵母であれば特に制
限されない。前記酵母は、天然型ピキア属酵母または修
飾ピキア属酵母を遺伝子組換え技術により、目的とする
遺伝子産物をコードする異種のDNA断片を、例えば、
第1の製造方法において例示した慣用の方法により宿主
に移入し形質転換することにより調製することができ
る。
ichia pastoris, Pichia finlandica, Pichia trehalop
hila, Pichia koclamae, Pichia membranaefaciens, Pi
chiaopuntiae, Pichia thermotolerans, Pishia salict
aria, Pichia guercuum Pichia pijperi等が例示され
る。さらに好ましくは、唯一の炭素源およびエネルギー
源としてメタノールを利用できるメタノール資化性(me
thylotrophic)酵母である。適切なメタノール資化性酵
母としては、具体的には栄養要求性 Pichia pastoris
GTS115株(NRRL Y−15851), Pichi
a pastoris GS190株(NRRL Y−1801
4), Pichia pastoris PPF1株(NRRL Y−
18017)、野生型 Pichia pastoris株(NRRL
Y−11430、NRRL Y−11431)等が例示
される。第2の製造方法においては、メタノール資化性
酵母のなかでも、 Pichia pastoris GTS115株が
好ましく用いられる。
アーゼの生産性を突然変異等の手法により低下させた菌
株であれば、なお好ましい。プロテアーゼ生産性の低い
宿主を前記培地と組み合わせて培養する場合には、遺伝
子産物の分解を著しく抑制でき、産生される蛋白質をさ
らに効率よく多量に得ることができる。
母由来のプロテアーゼの作用により分解されうる蛋白質
であれば特に限定されない。具体的には、上記第1の製
造方法にて例示された異種蛋白質が挙げられる。
としては、上記第1の製造方法にて例示された慣用の炭
素源,窒素源,無機塩類,増殖因子成分などを含む培地
が適用できる。培地の種類は、特に制限されず、培養す
る酵母宿主に応じて、天然培地、半合成培地及び合成培
地の中から適宜選択することができる。また、培地の形
態も特に制限されず、液体培地でも寒天やゼラチンを含
む固形培地であってもよい。好ましくは液体培地であ
る。
培地に蛋白質の酵素分解物を通常の添加量より過剰に加
えた培地を用いる。この蛋白質の酵素分解物は、ペプチ
ドを主成分とする物質であり、詳しくは、動物肉、カゼ
イン、牛乳カゼイン、大豆、卵黄蛋白質、ゼラチン、ラ
クトアルブミン等の蛋白質を酵素、例えば、ペプシン、
またはトリプシン、パンクレアチン等の膵液等に由来す
るプロテア─ゼ等によって分解された分解物であり、ア
ミノ酸まで分解されない未分解のペプチドを含む物質が
用いられる。好ましくは、カゼイン、牛乳カゼインが、
ペプシンおよび/またはトリプシンによって分解された
物質が用いられる。前記蛋白質の酵素分解物としては、
具体的には、バクトペプトン(商標、 Difco社製)、ポ
リペプトン、ポリペプトンS、ポリペプトンP1、ポリ
ペプトンY(以上、商標、日本製薬製)、アシディケー
スペプトン、ゲリセートペプトン(以上、商標、ベクト
ンディクソン アンド カンパニー製)、ラクトアルブ
ミンハイドロリセート(商標、 Difco社製)、ペプトン
I、ペプトンS、ペプトンT(以上、商標、ICNbiochem
icals製)、ペプトン(商標、ミクニ製)、ペプトン
(商標、極東製薬製)、細菌用ペプトン(商標、Oxiod
Ltd.)等が挙げられる。好ましくは、バクトペプトン、
ポリペプトンP1、ペプトンT、ペプトンIが用いられ
る。
は、通常、2W/V%程度しか含まれない前記蛋白質の酵素
分解物を培地の4W/V%以上含有する。好ましくは5W/V%
以上、さらに好ましくは6W/V%〜20W/V%である。前記
酵素分解物の含有量を4W/V%以上にすることによって、
酵母が産生する異種蛋白質が該酵母由来の酵素によって
分解されることを抑制する効果が得られる。
させるため、プロテアーゼ阻害剤(キモスタチン、ペプ
スタチン、フェニルメチルスルホニルフルオライド等)
を添加してもよい。その添加量は、通常1mM程度であ
る。
5である。さらに好ましくはpH6.5〜8.5であ
り、この範囲で培養を行うと異種蛋白質が酵母由来のプ
ロテアーゼによって分解されることを抑制する効果がさ
らに高くなる。
くは25〜30℃である。
が行う方法、培地を用いるものであれば特に制限はな
く、連続培養、回分培養、半回分培養等で、第1の製造
方法で例示した種々の炭素エネルギー源および/または
栄養源を用いて行うことができる。好ましくは、半回分
培養または連続培養であり、この培養方法によれば、培
地中の蛋白質の酵素分解物の濃度を自在にコントロール
することができる。
ば、前記第1の製造方法にて例示された慣用の方法で培
養物から採取される。
発現し得るように形質転換された酵母を、アルギニンを
0.2M以上含有する培地を用いて培養し、得られた培
養物から該異種蛋白質を採取することを特徴とする。
としては、異種蛋白質を産生し得る酵母であれば特に制
限されない。前記酵母は、天然型ピキア属酵母または修
飾ピキア属酵母を遺伝子組換え技術により、目的とする
遺伝子産物をコードする異種のDNA断片を、例えば、
第1の製造方法において例示した慣用の方法により宿主
に移入し形質転換することにより調製することができ
る。
ichia pastoris, Pichia finlandica, Pichia trehalop
hila, Pichia koclamae, Pichia membranaefaciens, Pi
chiaopuntiae, Pichia thermotolerans, Pishia salict
aria, Pichia guercuum Pichia pijperi等が例示され
る。さらに好ましくは、唯一の炭素源およびエネルギー
源としてメタノールを利用できるメタノール資化性(me
thylotrophic)酵母である。適切なメタノール資化性酵
母としては、具体的には栄養要求性 Pichia pastoris
GTS115株(NRRL Y−15851), Pichi
a pastoris GS190株(NRRL Y−1801
4), Pichia pastoris PPF1株(NRRL Y−
18017)、野生型 Pichia pastoris株(NRRL
Y−11430、NRRL Y−11431)等が例示
される。第3の製造方法においては、メタノール資化性
酵母のなかでも、 Pichia pastoris GTS115株が
好ましく用いられる。
母由来のプロテアーゼの作用により分解されうる蛋白質
であれば特に限定されない。具体的には、上記第1の製
造方法にて例示された異種蛋白質が挙げられる。
としては、上記第1の製造方法にて例示された慣用の炭
素源,窒素源,無機塩類,増殖因子成分などを含む培地
が適用できる。培地の種類は、特に制限されず、培養す
る酵母宿主に応じて、天然培地、半合成培地及び合成培
地の中から適宜選択することができる。また、培地の形
態も特に制限されず、寒天やゼラチンを含む固形培地で
あってもよいが、好ましくは液体培地である。
培地にアルギニンが0.2M以上含有される。好ましく
は0.25M以上、さらに好ましくは0,25M〜0.
3Mである。アルギニンの含有量を0.2M以上にする
ことによって、酵母が産生する異種蛋白質が該酵母由来
の酵素によって分解されるのを抑制する効果が得られ
る。
させるため、プロテアーゼ阻害剤(例えば、キモスタチ
ン、ペプスタチン、フェニルメチルスルホニルフルオラ
イド等)を添加してもよい。その添加量は、通常、1m
M程度である。
5である。さらに好ましくはpH6.5〜8.5であ
り、この範囲で培養を行うと異種蛋白質が酵母由来のプ
ロテアーゼによって分解されることを抑制する効果がさ
らに高くなる。
くは25〜30℃である。
が行う方法、培地を用いるものであれば特に制限はな
く、連続培養、回分培養、半回分培養等で、第1の製造
方法で例示した種々の炭素エネルギー源および/または
栄養源を用いて行うことができる。好ましくは、半回分
培養または連続培養であり、この培養方法によれば、培
地中のアルギニンの濃度を自在にコントロールすること
ができる。
ば、前記第1の製造方法にて例示された慣用の方法で培
養物から採取される。
施例を挙げるが、本発明はこれらに限定されない。以下
の実施例および比較例で使用された各形質転換体の作成
方法は、後述の参考例1〜3に示した。
る、凍結保存されていた Pichia pastoris HB−16
株の菌体混濁液をYPD培地〔1W/V% イーストエキス
トラクト, 2 W/V% バクトペプトン(Difco 社製), 2 W
/V% グルコース含有〕50mlに植菌し、24時間、3
0℃にて振盪培養した。
トエキストラクト, 10W/V% バクトペプトン, 2 W/V%
グリセロール, 2W/V% メタノール含有)を用い、該培
地1リットルが入った3リットル容ミニジャーファーメ
ンターに、前培養で得られたHB−16株の培養液を濁
度( 540nmにおける吸光度)OD540≒1.0となる
ように植菌し、30℃にて通気攪拌し高密度となるまで
培養した。通気量は、培養槽内を0.5kg/cm2に加圧し
た状態で任意の値に設定した。グリセロールが消費され
ている間は、蒸発量相当分のメタノールを培養槽に定速
流加した。培地中のグリセロールが消費し尽くされた後
に、培地中のメタノールにより蛋白質の産出が誘導され
る。培地中のプロウロキナーゼ/アネキシンV融合蛋白
質の存在は線溶活性および抗ウロキナーゼ抗体によるウ
ェスタンブロッティングによって確認した。培地中のメ
タノール濃度が2W/V%になるように流加速度を調節し
た。2N塩酸および2N水酸化ナトリウム水溶液を用い
て培地のpHを7.0に調整した。
心し(10000 rpm,5分間)、得られた培養上清を採取し
た。得られた培養上清について参考例4(1)に示した
ウェスタンブロッティングによる解析を行った。その結
果を図1に示した。目的の異種蛋白質プロウロキナーゼ
/アネキシンV融合蛋白質は約90kDaの分子量をも
つ。この結果から培養時間が長くなっても分子量90k
Da未満の分解物が少ないことがわかる。また、得られ
た培養上清について参考例5に示すようにプロウロキナ
ーゼ/アネキシンV融合蛋白質の量の指標となるPA活
性を測定した。後述の比較例1で得られた培養上清につ
いてもPA活性を測定し、本実施例にて得られた培養上
清のPA活性と比較することによって得られたプロウロ
キナーゼ/アネキシンV融合蛋白質の収率を求めた。そ
れによると、本実施例においては、比較例1と比べて収
率が約350%増大した。
は実施例1と同様にして酵母を培養し、培養上清を採取
した。得られた培養上清について参考例4(1)に示し
たウェスタンブロッティングによる解析を行った。その
結果を図2に示した。この結果から培養時間が長くなっ
ても分子量90kDa未満の分解物が極めて少ないこと
がわかる。本実施例で得られた培養上清についても実施
例1と同様にPA活性を測定し、収率を求めた。それに
よると比較例1と比べて収率が約400%増大した。
は実施例1と同様にして酵母を培養し、培養上清を採取
した。得られた培養上清について参考例4(1)に示し
たウェスタンブロッティングによる解析を行った。その
結果を図3に示した。この結果から培養時間が長くなっ
ても分子量90kDa未満の分解物が極めて少ないこと
わかる。本実施例で得られた培養上清についても実施例
1と同様にPA活性を測定し、収率を求めた。それによ
ると比較例1と比べて収率が約500%増大した。
る、凍結保存した Pichia pastoris UMP2−33株
の菌体混濁液(濁度OD540 ≒30)1mlを融解し、
YPD培地(1W/V% イーストエキストラクト, 2 W/V%
バクトペプトン, 2 W/V% グルコース含有)50mlに
植菌し、24時間30℃にて培養した。
4% バクトペプトン,3W/V% メタノール含有)を作
成し、NaOHおよびHClを用いて該培地のpHを
6.5〜6.8に調整した。この培地50mlが入った
バッフル付300ml三角フラスコに、前培養で得られ
た培養液を濁度OD540 ≒0.1となるように植菌し、
130rpm,30℃にて72時間振盪培養した。
養上清を採取した。得られた培養上清について参考例4
(1)に示したウェスタンブロッティングによる解析を
行った。その結果を図5に示した。レーン1はサイズマ
ーカー、レーン6は本実施例で得られた培養上清であ
る。この結果から分子量90kDa未満の分解物が少な
いことがわかる。後述の実施例5〜8および比較例2に
て得られた培養上清についてもウェスタンブロティング
を行った。その結果も合わせて図5に示した。また、得
られた培養上清について参考例5に示すようにプロウロ
キナーゼ/アネキシンV融合蛋白質の量の指標となるP
A活性を測定した。後述の比較例2で得られた培養上清
についてもPA活性を測定し、本実施例にて得られた培
養上清のPA活性と比較することによって得られたプロ
ウロキナーゼ/アネキシンV融合蛋白質の収率を求め
た。それによると、本実施例においては、比較例2と比
べて収率が約200%増大した。
例4と同様にして酵母を培養し、培養上清を採取した。
図5において、レーン5は本実施例で得られた培養上清
である。この結果から分子量90kDa未満の分解物が
少ないことがわかる。本実施例で得られた培養上清につ
いても実施例4と同様にPA活性を測定し、収率を求め
た。それによると比較例2と比べて収率が約300%増
大した。
例4と同様にして酵母を培養し、培養上清を採取した。
図5において、レーン4は本実施例で得られた培養上清
である。この結果から分子量90kDa未満の分解物が
少ないことがわかる。本実施例で得られた培養上清につ
いても実施例4と同様にPA活性を測定し、収率を求め
た。それによると比較例2と比べて収率が約400%増
大した。
施例4と同様にして酵母を培養し、培養上清を採取し
た。図5において、レーン3は本実施例で得られた培養
上清である。この結果から分子量90kDa未満の分解
物が少ないことがわかる。本実施例で得られた培養上清
についても実施例4と同様にPA活性を測定し、収率を
求めた。それによると比較例2と比べて収率が約450
%増大した。
施例4と同様にして酵母を培養し、培養上清を採取し
た。図5において、レーン2は本実施例で得られた培養
上清である。この結果から分子量90kDa未満の分解
物が少ないことがわかる。本実施例で得られた培養上清
についても実施例4と同様にPA活性を測定し、収率を
求めた。それによると比較例2と比べて収率が約500
%増大した。
W/V% バクトペプトン, 3 W/V% メタノール含有)にお
いてバクトペプトンのかわりにポリペプトン(商標、日
本製薬製)を4W/V%含有する培地を用いたこと以外は実
施例4と同様にして酵母を培養し、培養上清を採取し
た。得られた培養上清について参考例4(1)に示した
ウェスタンブロッティングによる解析を行った。その結
果を図6に示す。図6中、レーン1はサイズマーカー、
レーン3は本実施例で得られた培養上清である。この結
果から分子量90kDa未満の分解物が少ないことがわ
かる。なお、後述の実施例10〜12および比較例3で
得られた培養上清についてもウェスタンブロッティング
を行った。それらの結果も合わせて図6に示す。また、
得られた培養上清について参考例5に示すようにプロウ
ロキナーゼ/アネキシンV融合蛋白質の量の指標となる
PA活性を測定した。後述の比較例3で得られた培養上
清についてもPA活性を測定し、本実施例にて得られた
培養上清のPA活性と比較することによって得られたプ
ロウロキナーゼ/アネキシンV融合蛋白質の収率を求め
た。それによると、本実施例においては、比較例3と比
べて収率が約200%増大した。
9と同様にして酵母を培養し、培養上清を採取した。図
6において、レーン4は本実施例で得られた培養上清で
ある。この結果から分子量90kDa未満の分解物が少
ないことがわかる。本実施例で得られた培養上清につい
ても実施例9と同様にPA活性を測定し、収率を求め
た。それによると比較例3と比べて収率が約300%増
大した。
9と同様にして酵母を培養し、培養上清を採取した。図
6において、レーン5は本実施例で得られた培養上清で
ある。この結果から分子量90kDa未満の分解物が少
ないことがわかる。本実施例で得られた培養上清につい
ても実施例9と同様にPA活性を測定し、収率を求め
た。それによると比較例3と比べて収率が約400%増
大した。
例9と同様にして酵母を培養し、培養上清を採取した。
図6において、レーン6は本実施例で得られた培養上清
である。この結果から分子量90kDa未満の分解物が
少ないことがわかる。本実施例で得られた培養上清につ
いても実施例9と同様にPA活性を測定し、収率を求め
た。それによると比較例3と比べて収率が約450%増
大した。
素分解物,3 W/V% メタノールを含有する培地を作成
し、NaOHおよびHClを用いて該培地のpHを6.
5〜6.8に調整した。本実施例においては、蛋白質の
酵素分解物としてペプトンI(ICN biochemicals製)を
用いた。この培地50mlが入ったバッフル付フラスコ
に、実施例4の前培養で得られた培養液を濁度OD540
=0.1となるように植菌し、130rpm,30℃にて72時
間振盪培養した。実施例4と同様にして培養上清を採取
し、得られた培養上清について参考例4(1)に示した
ウェスタンブロッティングにる解析を行った。その結果
を図7に示す。レーン2は本実施例で得られた培養上清
である。なお比較のために、バクトペプトンを使用して
実施した実施例7で得られた培養上清についても同時に
ウェスタンブロッティングを行った(レーン1)。図7
中、矢印でプロウロキナーゼ/アネキシンV融合蛋白質
のスポットを示す。この結果から、バクトペプトンを使
用した場合と同様に、ペプトンIを使用した場合でも分
子量90kDa未満の分解物が少ないことがわかる。ま
た、後述の実施例14〜17で得られた培養上清につい
てもウェスタンブロッティングを行った。それらの結果
も合わせて図7に示す。
本製薬製)を用いたこと以外は実施例13と同様にして
酵母を培養し、培養上清を採取した。図7において、レ
ーン3は本実施例で得られた培養上清である。この結果
から分子量90kDa未満の分解物が少ないことがわか
る。
用いたこと以外は実施例13と同様にして酵母を培養
し、培養上清を採取した。図7において、レーン4は本
実施例で得られた培養上清である。この結果から分子量
90kDa未満の分解物が少ないことがわかる。
を用いたこと以外は実施例13と同様にして酵母を培養
し、培養上清を採取した。図7において、レーン5は本
実施例で得られた培養上清である。この結果から分子量
90kDa未満の分解物が少ないことがわかる。
セート(商標、Difco製)を用いたこと以外は実施例1
3と同様にして酵母を培養し、培養上清を採取した。図
7において、レーン6は本実施例で得られた培養上清で
ある。この結果から分子量90kDa未満の分解物が少
ないことがわかる
標、ベクトン ディクソン アンド カンパニー製)を
用いたこと以外は実施例13と同様にして酵母を培養
し、培養上清を採取した。得られた培養上清について参
考例4(1)に示したウェスタンブロッティングによる
解析を行った。その結果を図8に示す。なお比較のため
に、バクトペプトンを使用して実施した実施例7で得ら
れた培養上清についても同時にウェスタンブロッティン
グを行った(レーン1)。図8中、矢印でプロウロキナ
ーゼ/アネキシンV融合蛋白質のスポットを示す。レー
ン2は本実施例で得られた培養上清である。この結果か
ら分子量90kDa未満の分解物が少ないことがわか
る。また、後述の実施例19〜23で得られた培養上清
についてもウェスタンブロッティングを行った。それら
の結果も合わせて図8に示す。
ベクトン ディクソンアンド カンパニー製)を用いた
こと以外は実施例13と同様にして酵母を培養し、培養
上清を採取した。図8において、レーン3は本実施例で
得られた培養上清である。この結果から分子量90kD
a未満の分解物が少ないことがわかる。
hemicals製)を用いたこと以外は実施例13と同様にし
て酵母を培養し、培養上清を採取した。図8において、
レーン4は本実施例で得られた培養上清である。この結
果から分子量90kDa未満の分解物が少ないことがわ
かる。
hemicals製)を用いたこと以外は実施例13と同様にし
て酵母を培養し、培養上清を採取した。図8において、
レーン5は本実施例で得られた培養上清である。この結
果から分子量90kDa未満の分解物が少ないことがわ
かる。
製薬製)を用いたこと以外は実施例13と同様にして酵
母を培養し、培養上清を採取した。図8において、レー
ン6は本実施例で得られた培養上清である。この結果か
ら分子量90kDa未満の分解物が少ないことがわか
る。
d Ltd.製)を用いたこと以外は実施例13と同様にして
酵母を培養し、培養上清を採取した。図8において、レ
ーン7は本実施例で得られた培養上清である。この結果
から分子量90kDa未満の分解物が少ないことがわか
る。
した Pichia pastorisIMU3100株(参考例3)の
菌体混濁液(濁度OD540 ≒60)0.5mlを融解
し、YPD培地3mlに植菌し、24時間30℃にて培
養した。
Y1P4G1M4培地( 1W/V% イーストエキストラク
ト,4 W/V% バクトペプトン, 1W/V% グリセロール,
4W/V% メタノール含有)3mlが入った試験管に、前培
養した培養液を濁度OD540 ≒1.0となるように植菌
し、130rpm,30℃にて振盪培養した。
養上清を採取した。得られた培養上清について参考例4
(2)に示したウェスタンブロッティングによる解析を
行った。その結果を図9に示す。レーン1はサイズマー
カー、レーン3は本実施例で得られた培養上清である。
この結果から、本発明実施例で得られた培養上清には、
分子量21kDa未満の分解物が少ないことがわかる。
なお、後述の比較例4で得られた培養上清についてもウ
ェスタンブロッティングを行った。その結果も合わせて
図9に示す。
を用い、実施例4と同様にして前培養した。
イーストエキストラクト, 2W/V% バクトペプトン, 3
W/V% メタノール含有)を用い、NaOHおよびHCl
を用いて該培地のpHを6.5〜6.8に調整した。こ
の培地50mlが入ったバッフル付300ml容三角フ
ラスコに、前培養で得られた培養液を濁度OD540 ≒
0.1となるように植菌し、130rpm,30℃にて72時間
振盪培養した。
養上清を採取した。得られた培養上清について参考例4
(1)に示したウェスタンブロッティングによる解析を
行った。その結果を図10に示す。図10中、レーン6
はサイズマーカー、レーン3は本実施例で得られた培養
上清である。この結果から分子量90kDa未満の分解
物が少ないことがわかる。なお、後述の実施例26およ
び27で得られた培養上清についてもウェスタンブロッ
ティングを行った。それらの結果も合わせて図10に示
した。また、得られた培養上清について参考例5に示す
ようにプロウロキナーゼ/アネキシンV融合蛋白質の量
の指標となるPA活性を測定した。後述の比較例5で得
られた培養上清についてもPA活性を測定し、本実施例
にて得られた培養上清のPA活性と比較することによっ
て得られたプロウロキナーゼ/アネキシンV融合蛋白質
の収率を求めた。それによると、本実施例においては、
比較例5と比べて収率が約100%増大した。
例26と同様にして酵母を培養し、培養上清を採取し
た。図10において、レーン4は本実施例で得られた培
養上清である。この結果から、分子量90kDa未満の
分解物が少ないことがわかる。本実施例で得られた培養
上清についても実施例25と同様にPA活性を測定し、
収率を求めた。それによると比較例5と比べて収率が約
150%増大した。
26と同様にして酵母を培養し、培養上清を採取した。
図10において、レーン5は本実施例で得られた培養上
清である。この結果から分子量90kDa未満の分解物
が少ないことがわかる。本実施例で得られた培養上清に
ついても実施例25と同様にPA活性を測定し、収率を
求めた。それによると比較例5と比べて収率が約250
%増大した。
と以外は参考例4(1)に示した酵母を培養し、培養上
清を採取した。得られた培養上清について参考例4
(1)に示したウェスタンブロッティングによる解析を
行った。その結果を図4に示す。この結果から培養時間
が長くなるほど産生された蛋白質が分解され、分子量9
0kDa未満の分解物が実施例1〜3で得られた培養上
清に比べて多くなることがわかる。また、参考例5に示
すようにPA活性を測定し、上述したように上記実施例
1〜3で求めた値と比較した。
例4と同様にして酵母を培養し、蛋白質を採取した。得
られた蛋白質について参考例4(1)に示したウェスタ
ンブロッティングによる解析を行った。その結果を図5
に示す。レーン7は本比較例で得られた培養上清であ
る。この結果から産生された蛋白質が分解され、実施例
4〜8で得られた培養上清に比べて分子量90kDa未
満の分解物が多いことがわかる。また、参考例5に示す
ようにPA活性を測定し、上述したように上記実施例4
〜8で求めた値と比較した。
9と同様にして酵母を培養し、培養上清を採取した。得
られた培養上清について参考例4(1)に示したウェス
タンブロッティングによる解析を行った。その結果を図
6に示す。レーン2は本比較例で得られた培養上清であ
る。この結果から産生された蛋白質が分解され、実施例
9〜12で得られた培養上清に比べて分子量90kDa
のバンドがかなり薄くなり、ほぼ消失していることがわ
かる。また、参考例5に示すようにPA活性を測定し、
上述したように上記実施例9〜12で求めた値と比較し
た。
例24と同様にして酵母を培養し、蛋白質を採取した。
得られた蛋白質について参考例4(2)に示したウェス
タンブロッティングによる解析を行った。その結果を図
9に示す。レーン2は本比較例で得られた培養上清であ
る。この結果から産生された蛋白質が分解され、実施例
24で得られた培養上清に比べて分子量21kDa未満
の分解物が多いことがわかる。
25と同様にして酵母を培養し、培養上清を採取した。
得られた培養上清について参考例4(1)に示したウェ
スタンブロッティングを行った。その結果を図10に示
す。レーン1は本比較例で得られた培養上清である。こ
の結果から産生された蛋白質が分解され、実施例25〜
27で得られた培養上清に比べて分子量90kDaのバ
ンドが消失していることがわかる。また、参考例5に示
すようにPA活性を測定し、上述したように上記実施例
25〜27で求めた値と比較した。
例25と同様にして酵母を培養し、培養上清を採取し
た。得られた培養上清について参考例4(1)に示した
ウェスタンブロッティングを行った。その結果を図10
に示す。レーン2は本比較例で得られた培養上清であ
る。この結果から産生された蛋白質が分解され、実施例
25〜27で得られた培養上清に比べて分子量90kD
aのバンドが消失していることがわかる。また、参考例
5に示すようにPA活性を測定した。その結果、比較例
5で得られた培養上清と同等のPA活性を示した。
施した。 1.ラボマニュアル遺伝子工学、村松正實著、1989年、
丸善株式会社 2.遺伝子操作実験法、高木康敬編著、1980年、講談社 3.遺伝子操作マニュアル、高木康敬編著、1982年、講
談社 4.Molecular Cloning, a laboratory manual、Second
edition, T. Maniatis等編、1989年、コールドスプリ
ングハーバー・ラボラトリー 5.Methods in Enzymology 、65巻、L. Grossman 等
編、1980年、Academic Press 6.Methods in Enzymology 、68巻、R. Wu 編、1979
年、Academic Press
V融合蛋白質産生株 HB−16株の作成 (1)発現ベクターの作成 プロウロキナーゼ/アネキシンV融合蛋白質の発現ベク
ターであるプラスミドpMT024(特表平5−508
664号)を該公報に記載の方法によって作成した。p
MT024は、AOX1プロモーターの支配下に、プラ
スミドpJK1(Gene(1991) 99, 235-241)から得られ
るムコール(Mucor )レンニン由来のシグナル配列〔平
松等、J.Biol.Chem. (1989) 264, 16862〕、scuPA
cDNA、ヒルジンの第50番目から第64番目のアミ
ノ酸残基の15のアミノ酸残基をコードする塩基配列、
およびアネキシンVcDNAからなる。
(1985) 3376-3385〕を用いて、pMT024をNotI
消化した後、 Pichia pastoris GTS115株(hi
s4)(NRRL Y−15851)に導入した。得ら
れたHis+ の形質転換体を採取し、SD〔 0.67% YNB
(W/O アミノ酸)、2% デキストロース〕プレート上で
ストリークすることにより単一コロニーに分離し、30
クローンを得た。得られた30クローンをそれぞれHB
−01〜HB−30と名付けた。これらの中から、フラ
スコ培養を実施して培養上清の線溶活性を測定すること
によって、プロウロキナーゼ/アネキシンV融合蛋白質
発現ユニットが1コピー存在するHB−16株を選択し
た。
ンV融合蛋白質産生株 UMP2−33株の作成 (1)発現ベクターの作成 プロウロキナーゼ/アネキシンV融合蛋白質の発現ベク
ターとして参考例1に示したpMT024(特表平5−
508664号)を準備した。また、変異型AOX2プ
ロモーターのを利用した発現プラスミドとしてpMM0
42(特開平4−299984号公報)を準備した。p
MM042は、変異型AOX2プロモーター(特開平4
−299984号公報)(天然型AOX2プロモーター
内翻訳開始コドンATGから上流−255位のTをCに
置換したもの)支配下に、ヒト血清アルブミンが発現さ
れる構造を有する。まず、pMT024をXhoI消化
して.2.3kbのプロウロキナーゼ/アネキシンV融
合蛋白質遺伝子断片を分離・回収した。一方、pMM0
42をAsuIIとBamHIとで消化して7.7kbの
ベクター断片を分離・回収した。これら2つの断片の末
端をDNA blunting kit(宝酒造製)を
用いて平滑化し、DNA ligationkit(宝
酒造製)を用いてライゲーションを行った。得られたD
NAを大腸菌DH5(東洋紡製)に導入して形質転換
し、ミニプレップ法(上記Molecu1arcloning )にて、
変異型AOX2プロモーターによってプロウロキナーゼ
/アネキシンV融合蛋白質の分泌発現が支配される構造
をもつプラスミドを選択し、pMM102と名付けた。
図11にこのpMM102の構築工程を示し、また図1
2に制限酵素地図を示す。
用いて Pichia pastoris GTS115株(his4)
(NRRL Y−15851)に導入した。得られたH
is+ の形質転換体を採取し、SD〔 0.67% YNB(W/O
アミノ酸)、2%デキストロース〕プレート上でストリー
クすることにより単一コロニーに分離し、120クロー
ンが得られた。これらのクローンをそれぞれ2W/V% カザ
ミノ酸, 2W/V% メタノール、 5W/V%イーストエキストラ
クト, 10W/V% バクトペプトンを含有する培地2 mlの
入った試験管にて160rpm,29.5℃で3日間培養した。参
考例5に示した方法にてPA活性を測定し、PA活性の
高い株を選択した。これらの中から、発現プラスミドが
2コピー存在するUMP2−33株を選択した。
ー産生株 IMU3100株の作成 (1)成熟型ヒト尿性トリプシンインヒビター遺伝子の
カセット化 Kaumeyer等の報告〔J.F.Kaumeyer等,Nucl. Acids Res.
14(20), p7839-7850, 1986〕に従い、ヒト肝由来cD
NA λgt10ファージライブラリー(クローンテッ
ク製)からプラークハイブリダイゼーション法により尿
性トリプシンインヒビター(以下、UTIと略す)cD
NAをクローニングした。得られたファージクローンか
らcDNAを制限酵素EcoRI で切り出し、プラスミドpU
C19 のEcoRI 部位にサブクローニングした(プラスミド
♯7、図13)。得られたUTIcDNA の塩基配列(1位〜
1221位、塩基番号は上記Kaumyer 等の報告に従っ
た。以下同様)は、Kaumyer 等の報告している配列と一
致した。成熟型UTIをコードしている遺伝子は、上記
塩基配列(1位〜1221位)中、661位〜1101
位に担持されていることから、この領域のカセット化を
おこなった。プラスミド♯7を504位にて制限酵素Bb
eIで消化後、DNA Blunting kit(宝酒造製)で平滑末端
化し、さらにEcoRI で消化して得られたUTI遺伝子を
含むDNA断片をpUC19 の制限酵素SmaI-EcoRI部位間に
サブクローニングした(プラスミド#7/BbeI-ERI 、図1
3) 。
果、660位のGをCに置換することで新たに制限酵素
Aor51HI 認識部位が生じることが判明した。これによっ
て成熟型UTI(上記Kaumyer 等の文献に開示される1
47アミノ酸からなるUTI)のN末端に相当する部位
で遺伝子が開裂でき、以降の発現系構築に非常に有効で
あると考えられた。このことからU.S.E. Mutagenesis k
it(ファルマルシア製)を用いた部位特異的突然変異法
により、プラスミド#7/BbeI-ERI 上にて、上述のように
660位のGをCに置換し、プラスミドpKT-N を得た(
図14)。変異導入用プライマーは、DNA合成機 mo
del 392 (アプライドバイオシステム・ジャパン製)で
合成した。
るために、pKT-N に担持された成熟型UTI遺伝子の1
146位のSmaI部位にEcoRI リンカー(宝酒造製)を挿
入したプラスミドpKT-NCを作成した(図14)。このpK
T-NCをAor51HI-EcoRI 消化することにより、5 ’末端が
成熟型UTIのN末端に相当しかつ3'非翻訳領域のポリ
A配列が除去されたUTI遺伝子を得ることができる。
1986)等の報告をもとに、ピキア属酵母で利用可能な分
泌シグナルペプチドのひとつであるパン酵母インベルタ
ーゼシグナルペプチド(以下、SUC2シグナルと略
す)に対応した合成DNAを作成した。その際、5’末
端がEcoRI 連結末端、3’末端が平滑末端となるように
した。また、参考例3(1)で作成したプラスミドpKT-
NCをAor51HI-EcoRI 消化し、5’末端が成熟型UTIの
N末端に相当し、かつ3'非翻訳領域のポリA配列が除去
されたUTI遺伝子を調製した。これらSUC2シグナ
ルに対応した合成DNAおよび成熟型UTI遺伝子を、
ピキア属酵母での発現ベクターであるpAO807N
(特開平2−104290号公報)のクローニングサイ
トであるEcoRI部位に連結し、成熟型UTI発現プ
ラスミドpKT310を作成した(図15)。pKT310に連結さ
れたSUC2シグナル/UTI遺伝子の塩基配列および
アミノ酸配列を図16に示す。
T310を制限酵素StuI消化後、 Pichia pastoris GTS115
株に導入した。SD平板培地〔0.67W/V% YNB(W/
O アミノ酸)、2W/V% デキストロース、1.5 W/V%
寒天含有〕で選択した形質転換体をSD培地で培養後、
YPM培地(1W/V% イーストエキストラクト、2W/V%
バクトペプトン、2W/V% メタノール含有)に10%
植菌し、30℃で4日間振盪培養した(130rpm,NR-1O
,大洋科学工業製)。参考例4(2)に示すウェスタ
ンブロッティングによって、培養上清中に発現されたU
TIを検出し、良好な発現を示すIMU3100株を得
た。
ン(ミリポア製)に対し、ブロッティングユニット(フ
ナコシ製)を用いて、 180mA,1時間,室温にてブロ
ッティングを行った。ブロッティング終了後、PVDF
膜上にウェルの位置をボールペンで記入し、該PVDF
膜をTTBS〔 100mM Tris−HCl(pH7.5
),0.9% NaCl,0.1% Tween20〕を用いて1
5分間2回洗浄した。PVDF膜を10mlの一次抗体溶
液とともにハイブリダイゼーションバッグ( 住友金属工
業製、スマイライトハイブリダイゼーションバッグHB
100)に入れ、4℃にて一夜放置した。前記一次抗体溶
液としては、抗UKウマIgG(ミドリ十字製)をTT
BSで2000倍に希釈して用いた。PVDF膜をTTBS
で15分間3回洗浄した後、該膜を10mlの二次抗体溶液
とともにハイブリダイゼーションバッグに入れ、ローテ
ーター上で室温にて30分間ゆっくりと攪拌した。前記
二次抗体溶液としては、ビオチン化抗ウマIgGヤギ抗
体(Vector Laboratories 製)をTTBSで 500倍に希
釈して用いた。PVDF膜をTTBSで15分間3回洗浄
した後、該膜を10mlのビオチン標識ホースラディッシ
ュパーオキシダーセ(HRP)/アビジン溶液とともに
ハイブリダイゼーションバッグに入れ、ローテーター上
で室温にて30分間ゆっくりと攪拌した。ビオチン標識
HRP/アビジン溶液としては、Vectastain ABC kit
(Vector Laboratories 製)のA液およびB液をそれぞ
れ2滴ずつTTBS10mlに添加攪拌し、30分以上放
置した溶液を使用した。PVDF膜をTTBSで15分間
3回洗浄した後、該膜をアマーシャムECLウェスタン
ブロッティング検出システムのルミノール溶液(アマー
シャム製)に1分間浸析した。PVDF膜を風乾後、ハ
イブリダイゼ─ションバッグにはさみ、X線フィルムに
5秒〜1分間露光した。
養上清をLeammli 法に従って還元条件下SDS-ポリアクリ
ルアミド電気泳動をした後、参考例4(1)と同様にP
VDF膜にブロッティングした。免疫染色は、一次抗体
に抗ヒト・インター−α−トリプシンインヒビター抗体
(DAKO製)、二次抗体にビオチン化抗ウサギIgG ヤ
ギ抗体(Vector Laboratories 製)を用いて、参考例4
(1)と同様に処理した。
ート法、J.Cell Bio.,94, 631-636, 1982)に従って測
定した。60℃の2%寒天溶液(30ml)に100単
位/mlのヒトトロンビンを2%寒天溶液の1/50容
(600μl)加えた後、すぐに50mMリン酸ナトリ
ウム緩衝液(pH7.0)、 100mMNaCl、0.1 %
NaN3 中に1%ウシフィブリノーゲンを溶解した37
℃の溶液を2%寒天溶液と等量(30ml)混合した。
この混合液を水平なプレートに入れ、寒天を固化させ
た。固化した白濁の寒天層に直径4mmの穴をあけ、サ
ンプルを20μlずつこの穴に注入し、37℃にて12
時間放置した。サンプルがPA活性を有する場合、白濁
した寒天層には透明になった溶解円が認められるように
なった。この溶解円の直径を測定し、ウロキナーゼの標
準品(ミドリ十字製)との比較によりPA活性を測定し
た。
由来のプロテアーゼによって菌体によって産生された蛋
白質が分解されることを著しく抑制できるので、該蛋白
質を安定かつ多量に効率よく得ることができる。本発明
の第1の製造方法においては、酵母が異種蛋白質を発現
する時期に、培地のpHを所定の範囲に調節して該酵母
を培養するだけで、極めて簡易かつ安価な方法で該蛋白
質の分解を顕著に抑制することができる。また、本発明
の第2または第3の製造方法においては、酵母を、蛋白
質の酵素分解物またはアルギニンを所定量含有する培地
で培養するという極めて簡易な方法で該蛋白質の分解を
顕著に抑制することができる。さらに、本発明の第1の
製造方法において適用されるpHの範囲に調整され、か
つ第2、第3の製造方法において適用された蛋白質の酵
素分解物および/またはアルギニンを所定量含有する培
地で培養することにより、さらに大きな効果を得ること
が可能である。本発明の蛋白質の製造方法は、特にピキ
ア属酵母を用いて異種蛋白質を生産する場合に好適に用
いることができる。
ンブロッティングを行った結果を示す図面に代わる写真
である。図中、SMはサイズマーカーを示す。また、矢
印でプロウロキナーゼ/アネキシンV融合蛋白質のスポ
ットを示す。
ンブロッティングを行った結果を示す図面に代わる写真
である。図中、SMはサイズマーカーを示す。また、矢
印でプロウロキナーゼ/アネキシンV融合蛋白質のスポ
ットを示す。
ンブロッティングを行った結果を示す図面に代わる写真
である。図中、SMはサイズマーカーを示す。また、矢
印でプロウロキナーゼ/アネキシンV融合蛋白質のスポ
ットを示す。
ンブロッティングを行った結果を示す図面に代わる写真
である。図中、SMはサイズマーカーを示す。また、矢
印でプロウロキナーゼ/アネキシンV融合蛋白質のスポ
ットを示す。
上清についてウェスタンブロッティングを行った結果を
示す図面に代わる写真である。図中、矢印でプロウロキ
ナーゼ/アネキシンV融合蛋白質のスポットを示す。 レーン1:サイズマーカー レーン2:実施例8で得られた培養上清 レーン3:実施例7で得られた培養上清 レーン4:実施例6で得られた培養上清 レーン5:実施例5で得られた培養上清 レーン6:実施例4で得られた培養上清 レーン7:比較例2で得られた培養上清
養上清についてウェスタンブロッティングを行った結果
を示す図面に代わる写真である。図中、矢印でプロウロ
キナーゼ/アネキシンV融合蛋白質のスポットを示す。 レーン1:サイズマーカー レーン2:比較例3で得られた培養上清 レーン3:実施例9で得られた培養上清 レーン4:実施例10で得られた培養上清 レーン5:実施例11で得られた培養上清 レーン6:実施例12で得られた培養上清
てウェスタンブロッティングを行った結果を示す図面に
代わる写真である。実施例7で得られた培養上清を比較
のために用いた。図中、矢印でプロウロキナーゼ/アネ
キシンV融合蛋白質のスポットを示す。 レーン1:実施例7で得られた培養上清 レーン2:実施例13で得られた培養上清 レーン3:実施例14で得られた培養上清 レーン4:実施例15で得られた培養上清 レーン5:実施例16で得られた培養上清 レーン6:実施例17で得られた培養上清
てウェスタンブロッティングを行った結果を示す図面に
代わる写真である。実施例7で得られた培養上清を比較
のために用いた。図中、矢印でプロウロキナーゼ/アネ
キシンV融合蛋白質のスポットを示す。 レーン1:実施例7で得られた培養上清 レーン2:実施例18で得られた培養上清 レーン3:実施例19で得られた培養上清 レーン4:実施例20で得られた培養上清 レーン5:実施例21で得られた培養上清 レーン6:実施例22で得られた培養上清 レーン7:実施例23で得られた培養上清
スタンブロッティングを行った結果を示す図面に代わる
写真である。図中、矢印で尿性トリプシンインヒビター
のスポットを示す。 レーン1:サイズマーカー レーン2:比較例4で得られた培養上清 レーン3:実施例24で得られた培養上清
れた各培養上清についてウェスタンブロッティングを行
った結果を示す図面に代わる写真である。図中、矢印で
プロウロキナーゼ/アネキシンV融合蛋白質のスポット
を示す。 レーン1:比較例4で得られた培養上清 レーン2:比較例5で得られた培養上清 レーン3:実施例25で得られた培養上清 レーン4:実施例26で得られた培養上清 レーン5:実施例27で得られた培養上清 レーン6:サイズマーカー
である。
構築工程を示す図である。
素地図、およびpKT310の構築工程を示す図であ
る。
/成熟型UTI遺伝子の塩基配列及びそれによってコー
ドされるアミノ酸配列(一文字表記)を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 異種蛋白質を発現し得るように形質転換
された酵母を、該異種蛋白質の発現と同時期に、培地の
pHを6.5〜8.5に保持して培養し、得られた培養
物から該異種蛋白質を採取することを特徴とする異種蛋
白質の製造方法。 - 【請求項2】 異種蛋白質を発現し得るように形質転換
された酵母を、蛋白質の酵素分解物を4W/V%以上含有す
る培地にて培養し、得られた培養物から該異種蛋白質を
採取することを特徴とする異種蛋白質の製造方法。 - 【請求項3】 異種蛋白質を発現し得るように形質転換
された酵母を、アルギニンを0.2M以上含有する培地
にて培養し、得られた培養物から該異種蛋白質を採取す
ることを特徴とする異種蛋白質の製造方法。 - 【請求項4】 酵母がピキア属酵母であることを特徴と
する請求項1、2または3記載の異種蛋白質の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22469095A JPH0947295A (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | 蛋白質の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22469095A JPH0947295A (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | 蛋白質の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0947295A true JPH0947295A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=16817716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22469095A Pending JPH0947295A (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | 蛋白質の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0947295A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100241266B1 (ko) * | 1997-08-19 | 2000-02-01 | 성재갑 | 재조합 효모에서 인간 알파-인터페론을 고수율로 생산하는 방법 |
CN1111200C (zh) * | 1997-08-06 | 2003-06-11 | 国家海洋局第三海洋研究所 | 重组鱼生长激素基因工程酵母菌pichia pastoris |
WO2010058616A1 (ja) * | 2008-11-18 | 2010-05-27 | アサヒビール株式会社 | グルタミン酸高含有酵母の製造方法 |
WO2010058527A1 (ja) * | 2008-11-18 | 2010-05-27 | アサヒビール株式会社 | グルタミン酸高含有酵母の製造方法 |
-
1995
- 1995-08-08 JP JP22469095A patent/JPH0947295A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010148517A (ja) * | 2008-11-18 | 2010-07-08 | Asahi Breweries Ltd | グルタミン酸高含有酵母 |
JP4503700B1 (ja) * | 2008-11-18 | 2010-07-14 | アサヒビール株式会社 | グルタミン酸高含有酵母の製造方法 |
US9005683B2 (en) | 2008-11-18 | 2015-04-14 | Asahi Group Holdings, Ltd. | Method for producing yeast with high glutamic acid content |
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