JPH094720A - 軸封装置 - Google Patents

軸封装置

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JPH094720A
JPH094720A JP17662495A JP17662495A JPH094720A JP H094720 A JPH094720 A JP H094720A JP 17662495 A JP17662495 A JP 17662495A JP 17662495 A JP17662495 A JP 17662495A JP H094720 A JPH094720 A JP H094720A
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Kanji Oba
寛二 大場
Toshio Fukui
寿夫 福井
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】接触型のメカニカルシール1のリテーナ14
に、密封流体A側とパージ流体室3とを連通する絞り穴
Hを形成した。 【効果】密封流体Aとしての低沸点流体を、上記絞り穴
Hを通過する際に気化させて、パージ流体としてパージ
流体室3に供給することができる。このため、パージ流
体室3にパージ流体を供給するための専用の加圧供給シ
ステムが不要となり、軸封装置の構造を簡素化すること
ができるとともに、そのコストを安くすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主として高圧の低沸
点流体である液化ガスや熱水等の圧送に使用されるポン
プの軸封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体アンモニア等の高圧の低沸点
流体や熱水を圧送するためのポンプの軸封装置として
は、寿命と信頼性とが確保されないのを承知の上で、シ
ンプルメカニカルシールを使用したり、接触型のメカニ
カルシールを互いに逆方向に向けて配置するとともに、
両メカニカルシールの相互間にパージ流体室を構成し、
このパージ流体室に密封流体と異なるパージ流体を供給
して、メカニカルシールを冷却するようにしたダブルシ
ール方式の軸封装置を使用したりしている。
【0003】上記ダブルシール方式の軸封装置において
は、密封流体側をシールする第1のメカニカルシールに
対して、当該密封流体側より高圧が負荷されるので、パ
ージ流体の圧力を密封流体の圧力よりも高くして、その
密封機能を維持するようにしている。さらに詳述する
と、上記第1のメカニカルシールにおいては、スプリン
グによって密封流体側へ押圧付勢された一方の密封環に
対して、密封流体の圧力が上記押圧付勢方向と逆方向に
作用するので、当該密封流体の圧力が高圧になると、密
封環が上記スプリングによる押圧付勢力に抗して押圧さ
れて、他方の密封環から離反し、その密封機能が損なわ
れる虞れがある。そこで、上記パージ流体の圧力を、密
封流体の圧力よりも高くし、この圧力を上記一方の密封
環の背後から負荷して、つまり背圧として作用させて、
当該一方の密封環を他方の密封環側へ押圧付勢すること
により、両密封環の接触状態を維持して、その密封性能
が損なわれないようにしている。ところが、上記軸封装
置においては、パージ流体の圧力を高くした分、大気側
とパージ流体室との差圧が大きくなる結果、大気側をシ
ールする第2のメカニカルシールのシール機能が損なわ
れ易いという問題があった。
【0004】また、上記軸封装置の他の例として、非接
触型のメカニカルシールを互いに逆方向に向けて配置す
るとともに、両メカニカルシールの相互間にパージ流体
室を構成したタンデム型ダブルシール方式の軸封装置が
提供されているが、この軸封装置は、密封流体が気体に
限定されるので、高圧の低沸点流体には適用することが
できなかった。
【0005】そこで、他の軸封装置として、接触型メカ
ニカルシールと非接触型メカニカルシールとをタンデム
に配置するとともに、両メカニカルシールの相互間にパ
ージ流体室を構成したものが提案されている(特開平6
−42650号公報参照)。この軸封装置は、接触型の
メカニカルシールを密封流体側に配置し、非接触型のメ
カニカルシールを大気側に配置したものであり、密封流
体の圧力を、スプリングによって押圧付勢された一方の
密封環に背圧として作用させることにより、当該一方の
密封環と他方の密封環との接触状態を維持するととも
に、パージ流体の圧力を低圧にして、大気側との差圧を
小さくすることにより、非接触型のメカニカルシールの
シール機能が損なわれるのを防止するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記接触型
と非接触型の双方のメカニカルシールを用いた軸封装置
は、接触型のメカニカルシール部分においてフラッシン
グを行なわせるために、当該メカニカルシールに密封流
体を供給するための密封流体供給システムと、パージ流
体室にパージ流体を供給するための加圧供給システムの
双方が必要であるので、密封システムが複雑且つ大掛か
りになり、そのコストが高くつくという問題があった。
この発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、
パージ室にパージ流体を供給するための加圧供給システ
ムが不要で、構造の簡素化及びコストダウンを図ること
ができる軸封装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、この発明の軸封装置は、密封流体側に配置された接
触型のメカニカルシールと、大気側に配置された非接触
型のメカニカルシールとによって、ケーシングと回転軸
との間の隙間を密封しているとともに、両メカニカルシ
ールの相互間に、パージ流体を供給するパージ流体室を
構成し、上記密封流体の圧力を、接触型のメカニカルシ
ールの軸方向へ摺動可能な密封環に背圧として作用さ
せ、上記パージ流体の圧力を、非接触型のメカニカルシ
ールの軸方向へ摺動可能な密封環に背圧として作用させ
る軸封装置において、上記接触型のメカニカルシールの
所定部に、密封流体を気化させてパージ流体としてパー
ジ流体室に供給する絞り穴を形成していることを特徴と
するものである。
【0008】
【作用】上記の構成の軸封装置によれば、密封流体を絞
り穴を通過する際の圧力低下によって気化させて、パー
ジ室にパージ流体として供給することができる。このた
め、パージ流体をパージ室に供給するための加圧供給シ
ステムが不要となる。
【0009】
【実施例】以下この発明の実施例について、添付図面を
参照しながら詳述する。図1は、この発明の軸封装置の
一実施例を示す断面図である。この軸封装置は、例えば
液体アンモニア等の高圧の低沸点流体を圧送するための
ポンプに使用されるものであり、密封流体A側に配置さ
れた接触型のメカニカルシール1と、大気B側に配置さ
れた非接触型のメカニカルシール2とによって、ケーシ
ングCと回転軸Sとの間の隙間を密封している。また、
両メカニカルシール1,2の相互間には、パージ流体を
供給するためのパージ流体室3が構成されており、この
パージ流体室3には、パージ流体として密封流体Aの一
部が供給されている。
【0010】上記各メカニカルシール1,2は、軸スリ
ーブ4を介して回転軸Sに一体回転可能に保持された回
転密封環11,21と、保持部材5,6を介してケーシ
ングCに保持された静止密封環12,22と、この静止
密封環12,22を回転密封環11,21に押圧付勢す
るスプリング13,23とを備えている。接触型のメカ
ニカルシール1は、回転密封環11と静止密封環12の
それぞれの密封端面どうしを、密封流体Aによる潤滑膜
を介して摺接させることにより、密封流体A側とパージ
流体室3とをシールするものである。上記静止密封環1
2は、回転密封環11に対して大気B側に位置してお
り、この状態で、リテーナ14に嵌合されている。この
リテーナ14は、上記保持部材5に対して軸方向へ摺動
自在に取り付けられており、これによって静止密封環1
2の軸方向への移動が許容されている。また、上記リテ
ーナ14の背面14aと保持部材5との間に、静止密封
環12を押圧付勢するための上記スプリング13が介在
されている。なお、上記回転密封環11は、回転軸Sに
一体回転可能に嵌合された上記軸スリーブ4に対して、
軸方向への移動が規制された状態で嵌合されている。
【0011】さらに、上記リテーナ14の外周と保持部
材5の内周との間には、密封流体Aをリテーナ14の背
面14a側に供給して、当該密封流体Aの圧力をリテー
ナ14に対して、つまり静止密封環12に対して、背圧
として作用させるための隙間15が構成されている。ま
た、上記ケーシングC及び保持部材5には、隙間15の
所定部に面した状態で、連通孔C1が形成されており、
この連通孔C1は、密封流体Aをポンプの吐出部等から
取り込んで上記隙間15に供給するための密封流体供給
システムに連通されており、上記連通孔C1を通して隙
間15に供給された密封流体Aによって、接触型のメカ
ニカルシール1のフラッシングを行うことができるよう
になっている。
【0012】また、上記リテーナ14には、上記隙間1
5とパージ流体室3とを連通するための絞り穴Hが、径
方向に沿って貫通形成されている。この絞り穴Hは、密
封流体Aの圧力を低下させて当該密封流体Aを気化さた
状態でパージ流体室3に供給するものであり、その口径
と個数は、密封流体A側の圧力P1とパージ流体室3の
圧力P2との差圧ΔPが、例えば5kg/cm2 になる
ように設定されている。
【0013】一方、非接触型のメカニカルシール2は、
回転密封環21の密封端面に、スパイラル形状等の動圧
発生溝21aが形成されているものであり、この回転密
封環21と静止密封環22との相対回転に伴って発生す
る動圧によって、両者を非接触状態に維持した状態で、
パージ流体室3と大気B側とをシールすることができ
る。
【0014】上記静止密封環22は、回転密封環21に
対して大気B側に位置しており、その内周側がリテーナ
24に嵌合されている。このリテーナ24は、上記保持
部材5に対して軸方向へ摺動自在に取り付けられてお
り、これによって静止密封環22の軸方向への移動が許
容されている。また、上記リテーナ24の背面24aと
保持部材6との間に、静止密封環22を押圧付勢するた
めの上記スプリング23が介在されている。さらに、上
記静止密封環22の外周は、保持部材6の内周に隙間を
有して嵌合されており、パージ流体室3のパージ流体
を、上記リテーナ24の背面24a側に供給して、当該
密封流体Aの圧力をリテーナ24に対して、つまり静止
密封環22に対して、背圧として作用させるようになっ
ている。なお、上記回転密封環21は、軸スリーブ4に
対して軸方向への移動が規制された状態で嵌合されてい
る。また、上記パージ流体室3は、上記ケーシングC及
び保持部材5に形成された連通孔C2を介して、上記密
封流体供給システムに連通されている。
【0015】以上の構成であれば、密封流体Aを、絞り
穴Hを通して気化させた状態で、パージ流体としてパー
ジ流体室3に供給することができるとともに、このパー
ジ流体室3に供給された密封流体Aを、連通孔C2を介
して、密封流体供給システムに供給して循環させること
ができる。従って、上記パージ流体室3にパージ流体を
供給するための加圧供給システムが不要となり、その分
軸封装置の構造を簡素化することができるとともに、コ
ストを大幅に安くすることができる。また、上記パージ
流体室3に供給された密封流体Aが気化されているの
で、非接触型のメカニカルシール2の密封性能に悪影響
を及ぼす虞れもない。
【0016】なお、この発明の軸封装置は、上記実施例
に限定されるものでなく、例えば、絞り穴Hを、回転密
封環11や静止密封環12に形成すること、回転密封環
側を回転軸に対して摺動自在に取り付けて、これをスプ
リングによって押圧付勢する構成とすること等、種々の
設計変更を施すことができる。また、上記実施例におい
ては、密封流体として液体アンモニア等の低沸点流体を
例に挙げて説明したが、熱水等の密封流体についても同
様に適用することができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、この発明の軸封装置によ
れば、密封流体の一部を、絞り穴を通して気化させた状
態で、パージ流体室に供給して、パージ流体として利用
しているので、当該パージ流体室にパージ流体を供給す
るための専用の加圧供給システムが不要となる。このた
め、軸封装置の構造を簡素化することができるととも
に、そのコストを安くすることができるという特有の効
果を奏する。また、シングルメカニカルシールよりも、
軸封装置の信頼性が格段に向上するという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の軸封装置の一実施例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 接触型のメカニカルシール 2 非接触型のメカニカルシール 3 パージ流体室 11 回転密封環 12 静止密封環 21 回転密封環 22 静止密封環 A 密封流体 B 大気 C ケーシング S 回転軸 H 絞り穴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密封流体側に配置された接触型のメカニカ
    ルシールと、大気側に配置された非接触型のメカニカル
    シールとによって、ケーシングと回転軸との間の隙間を
    密封しているとともに、両メカニカルシールの相互間
    に、パージ流体を供給するパージ流体室を構成し、上記
    密封流体の圧力を、接触型のメカニカルシールの軸方向
    へ摺動可能な密封環に背圧として作用させ、上記パージ
    流体の圧力を、非接触型のメカニカルシールの軸方向へ
    摺動可能な密封環に背圧として作用させる軸封装置にお
    いて、 上記接触型のメカニカルシールの所定部に、密封流体を
    気化させてパージ流体としてパージ流体室に供給する絞
    り穴を形成していることを特徴とする軸封装置。
JP17662495A 1995-06-19 1995-06-19 軸封装置 Expired - Lifetime JP2645544B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1079156A1 (en) * 1999-08-16 2001-02-28 Nippon Pillar Packing Co., Ltd. Non-contact type mechanical seal
JP2010216587A (ja) * 2009-03-17 2010-09-30 Eagle Ind Co Ltd シール装置
JP2013130212A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Nippon Pillar Packing Co Ltd 端面接触形メカニカルシール
JP2014177966A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Nippon Pillar Packing Co Ltd タンデム型メカニカルシール装置

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