JPH0728457Y2 - メカニカルシール用シャットダウンシール機構 - Google Patents

メカニカルシール用シャットダウンシール機構

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JPH0728457Y2
JPH0728457Y2 JP6264890U JP6264890U JPH0728457Y2 JP H0728457 Y2 JPH0728457 Y2 JP H0728457Y2 JP 6264890 U JP6264890 U JP 6264890U JP 6264890 U JP6264890 U JP 6264890U JP H0728457 Y2 JPH0728457 Y2 JP H0728457Y2
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JP
Japan
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shutdown
seal
spring member
housing
piston
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JP6264890U
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JPH0422656U (ja
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公良 佐々木
恒徳 佐藤
邦夫 佐木
前川  和彦
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、コンプレッサ等の機器の回転部分からの流体
の漏洩を軸封するメカニカルシール用シャットダウンシ
ール機構に関する。
従来の技術 メカニカルシールは、コンプレッサ等の機器内の有害あ
るいは爆発性ガスが漏洩しないために、油圧をかけてシ
ールするものであるが、何らかの事故で給油圧力が低下
した場合、有害あるいは爆発性ガスが機外に漏洩する恐
れがある。そのため、圧力変化(逆圧)に反応して、シ
ール部材を回転部に圧着させるシャットダウンシール機
構が設置されている。
第2図及び第3図は、このようなメカニカルシール用シ
ャットダウンシール機構の2つの従来例を示す。
第2図において、符号1はコンプレッサ等の機器のハウ
ジング、2は回転軸であり、この第2図に示すシャット
ダウンシール機構3では、シャットダウンピストン4
が、Oリング5によってハウジング1に気密に支持され
ている。
そして、運転時には、シャットダウンピストン4の背面
圧力P3は、シャットダウンシール機構3とシールナット
6との間の絞り効果のため、給油圧力P1よりも圧力低下
し、シャットダウンピストン4は右方向に押されてい
る。この状態で、給油圧力P1が低下した時には、P1=P3
となり、バネ部材7の弾発力のみにより、シャットダウ
ンピストン4がシールナット6に押し付けられて、機内
ガスの漏洩を防ぐ構造となっている。
次に、第3図に示す従来例について説明すると、符号11
はコンプレッサ等の機器のハウジング、12は回転軸であ
り、この第3図に示すシャットダウンシール機構13は機
内ガス圧力P2と給油圧力P1との差圧で作用するものであ
る。シャットダウンピストン14はOリング15a,15bによ
ってハウジング11に気密に支持されている。
そして、運転時には、給油圧力P1は、ガス圧力P2よりも
高く、給油通路16によりシャットダウンピストン14を右
方向に押し付けている。この状態で、給油圧力P1が低下
した時には、給油圧力P1とガス圧力P2との差圧とバネ部
材17の弾発力とにより、シャットダウンピストン14はメ
イティングリング18に押し付けられて、機内ガスの漏洩
を防ぐ構造となっている。
考案が解決しようとする課題 以上述べてきたように、第2図に示した従来例では、シ
ャットダウンシール機構3のシャットダウンピストン4
の確実な作動とシール性を実現するためには、大きな力
が必要で、バネ部材7は大きなものが必要である。
また、第3図に示した従来例では、シャットダウンシー
ル機構13の外側にメカニカルシール機構19があるため、
常用のメカニカルシール部の周速が大きくなり、従来に
比べ大きなPV値になる。
さらに、これら2つの従来例では、いずれも、シャット
ダウンシール機構3,13のバネ部材7,17とメカニカルシー
ル機構8,19のバネ部材9,20とが直列に配置されているた
め、機構が大きくなるという欠点があった。
本考案は、このような従来技術の課題を解決するために
なされたもので、シャットダウンシール用バネ部材を小
さいものとし、またメカニカルシール用バネ部材と並列
配置することによりコンパクト化を図ったメカニカルシ
ール用シャットダウンシール機構を提供することを目的
とする。
課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために、本考案は、ハウジングに
段差を設け、この段差を挟んで2つのOリングによって
シャットダウンピストンを前記ハウジングに気密に支持
すると共に、ガス室から前記ハウジングの段差と前記シ
ャットダウンピストンの背面との間の空間に通じるガス
通路を前記ハウジングに形成し、かつシャットダウンシ
ール用バネ部材とメカニカルシール用バネ部材とを並列
に配置したものである。
作用 上記の手段によれば、シャットダウンピストンの背面に
ガス圧力による荷重を負荷させて、シャットダウンピス
トンを作動させる補助力としてガス圧力を利用するの
で、シャットダウンシール用バネ部材をコンパクト化す
ることができ、しかもこのシャットダウンシール用バネ
部材とメカニカルシール用バネ部材とを並列配置したの
で、軸方向の長さを短くできる。
実施例 以下、第1図を参照して本考案の一実施例について詳細
に説明する。
第1図において、符号21はコンプレッサ等の機器のハウ
ジング、22は回転軸である。そして、23はメカニカルシ
ール機構の全体を示し、その機構を説明すると、メイテ
ィーグリング24がシールナット25により前記回転軸22に
固定されている。また、ピン(図示せず)によって回り
止めされたリテーナ26がOリング27によってハウジング
21に気密に支持されている。さらに、前記リテーナ26に
焼ばめされたシールリング28がバネ部材29により前記メ
イティーグリング24と密接した構成となっている。
次に、メカニカルシール機構23の外側に位置するシャッ
トダウンシール機構30について説明すると、ハウジング
21には段差31が設けられ、この段差31を挟んで2つのO
リング34,35によってシャットダウンピストン33がハウ
ジング21に気密に支持されている。また、ガス室からハ
ウジング21の段差31とシャットダウンピストン33の背面
との間の空間に通じるガス通路32がハウジング21に形成
されている。したがって、これらハウジング21に設けら
れた段差31とガス通路32により、シャットダウンピスト
ン33の背面にガス圧力による荷重を負荷させ、これによ
りシャットダウンピストン33はメイティーグリング24方
向に押し付けられる。
なお、第1図において、符号36はハウジング21に形成さ
れた給油通路である。
以上のような構成において、通常運転時には、ガス圧力
P2よりも給油圧力P1が優っており、シャットダウンピス
トン33は大きく機内側(図中では右方向)に押し付けら
れている。しかしながら、給油圧力P1が低下すると、シ
ャットダウンシール機構30のバネ部材37とガス圧力P2
の和の荷重で、シャットダウンピストン33はメイティー
グリング24に押し付けられ、ガス流体の漏洩を防止でき
る。
これにつきさらに詳述するに、第1図に示すように、ハ
ウジング21の内径寸法をR1とR2とし、給油圧力をP1、ガ
ス圧力をP2とし、シャットダウンピストン33を作動させ
るのに必要なバネ力をFsとすると、シャットダウンピス
トン33が作動するときには、 π(R1 2−R2 2)P1=π(R1 2−R2 2)P2+Fs でなければならない。
すなわち、バネ力は Fs=π(R1 2−R2 2)(P1−P2) であり、従来のもの(ガス圧力をシャットダウンピスト
ン背面に導いていないもの)より π(R1 2−R2 2)P2 だけバネ力が小さく設計可能である。また、 P1=P2+Fs/π(R1 2−R2 2) すなわち、Fs/π(R1 2−R2 2)>0であるから、常に、Fs/
π(R1 2−R2 2)の余裕でR1>R2の時にシャットダウンシー
ル機構30が作動するので、有害ガスが機外に漏洩する恐
れは全くない。
また、シャットダウンシール用バネ部材37とメカニカル
シール用バネ部材29とは並列に配置されており、これに
よって従来の直列配置構造に比べて軸方向の長さの短縮
化が図れ、機構のコンパクト化を図ることがてきる。
考案の効果 以上述べたように、本考案に係るメカニカルシール用シ
ャットダウンシール機構によれば、シャットダウンピス
トンを作動させる補助力としてガス圧力を利用したの
で、シャットダウンシール用バネ部材のコンパクト化を
図ることが可能となり、さらにシャットダウンシール用
バネ部材とメカニカルシール用バネ部材とを並列配置し
た構造としたので、軸方向の長さを短くでき、従来に比
べて機構のコンパクト化を図ることができるという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るメカニカルシール用シャットダウ
ンシール機構の一実施例を示す半裁断面図、第2図及び
第3図はそれぞれ2つの異なる従来の例を示す半裁断面
図である。 21……ハウジング、22……回転軸、23……メカニカルシ
ール機構、24……メインティングリング、25……シール
ナット、26……リテーナ、27……Oリング、28……シー
ルリング、29……バネ部材、30……シャットダウンシー
ル機構、31……段差、32……ガス通路、33……シャット
ダウンピストン、34,35……Oリング、36……給油通
路、37……バネ部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングに段差を設け、この段差を挟ん
    で2つのOリングによってシャットダウンピストンを前
    記ハウジングに気密に支持すると共に、ガス室から前記
    ハウジングの段差と前記シャットダウンピストンの背面
    との間の空間に通じるガス通路を前記ハウジングに形成
    し、かつシャットダウンシール用バネ部材とメカニカル
    シール用バネ部材とを並列に配置したことを特徴とする
    メカニカルシール用シャットダウンシール機構。
JP6264890U 1990-06-13 1990-06-13 メカニカルシール用シャットダウンシール機構 Expired - Lifetime JPH0728457Y2 (ja)

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JP6264890U JPH0728457Y2 (ja) 1990-06-13 1990-06-13 メカニカルシール用シャットダウンシール機構

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Publication Number Publication Date
JPH0422656U JPH0422656U (ja) 1992-02-25
JPH0728457Y2 true JPH0728457Y2 (ja) 1995-06-28

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