JPH0947207A - 微粒状物散布器 - Google Patents

微粒状物散布器

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JPH0947207A
JPH0947207A JP13554896A JP13554896A JPH0947207A JP H0947207 A JPH0947207 A JP H0947207A JP 13554896 A JP13554896 A JP 13554896A JP 13554896 A JP13554896 A JP 13554896A JP H0947207 A JPH0947207 A JP H0947207A
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JP
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fine
nozzle
tubular portion
hole
particulate matter
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JP13554896A
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Masahisa Nemoto
正久 根本
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Yamato Nohji Ltd
Original Assignee
Yamato Nohji Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農耕地に農薬等の微粒状物を散布することが
可能な微粒状物散布器を提供する。 【解決手段】 微粒状物散布器は、微粒状物を収める背
負い式の収納部10と、この収納部10に基端が連結さ
れたパイプ部20と、このパイプ部20の先端に連通し
て設けられたノズル30とを備え、ノズル30は、農耕
地Gに略水平に相対するようにパイプ部20の先端から
屈曲状態に連設され、その下面に、長手方向に間隔を空
けて第1の孔33が複数設けられた管状部31とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農耕地等に微粒状
物を散布するための微粒状物散布器に関する。
【0002】
【従来の技術】農薬は、作物を荒す病害虫の駆除、農耕
地に生える雑草の除去に使用されるなど、現代の農業に
は欠かせないものになっている。この農薬には、粉末状
のもの、粒状のもの、液状のもの等、様々な形態のもの
が存在するので、散布を行なう為の器具もその形態に応
じて散粉器、散粒器、噴霧機などがある。これらの散布
器具には、手動式のものから手押式、歯車旋風式等のも
の、数馬力を有する動力式のものに至るまで様々な種類
があり、散布する農薬の形状、農耕地の規模に応じて使
い分けされている。
【0003】ところで、粒径の小さな(0.1mm程
度)、微粒状と称される農薬には特に専用の散布器具と
いったものがなく、作業者が直接手で撒いたり、他の散
布器具、例えば肥料用散布器具等を代用する等して散布
が行われているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、肥料用散布
器具を代用した場合には、散布される農薬が農耕地の面
積に対して多過ぎて適切な量を均一に散布するのが困難
であった。しかも、結果的に農薬を適正量よりも多く散
布してしまうこととなり、高価な農薬を必要以上に消費
してコストの増加を招く原因となっていた。その理由
は、肥料用散布器具が、微粒状の農薬に比べて大きいペ
レット状(差し渡し3〜5mm程度)の肥料を散布する
ことを目的としているために散布口が大きく作られてお
り、肥料用散布器具を操作して微粒状の農薬を散布する
と、農薬が多量にまとまって噴き出されてしまうからで
ある。また、動力式の散布器具を代用した場合には、強
制的に噴出される農薬が器具と高速で擦れて静電気が生
じ、農薬が器具内に付着してしまうために、散布が良好
に行われなかったり、散布能力が低下したり故障の原因
となる恐れがあった。
【0005】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、農薬等の微粒状物を農耕地に均一に散布するこ
とが可能な微粒状物散布器の提供を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の微粒状
物散布器は、微粒状物を収める収納部と、この収納部に
基端が連結されたパイプ部と、このパイプ部の先端に連
通して設けられたノズルとを備え、前記ノズルは、農耕
地に略水平に相対するように前記パイプ部の先端から屈
曲状態に連設され、その下面に、長手方向に間隔を空け
て第1の孔が複数設けられた管状部とを備えることを特
徴とする。
【0007】請求項1に記載の微粒状物散布器において
は、収納部を背負ってパイプ部を足元の農耕地に向ける
と、収納部に収納された微粒状物がパイプ部を通ってノ
ズルに流入する。管状部に流入した微粒状物は、間隔を
空けて設けられた複数の第1の孔からノズルの下方に流
れ出す。そこで、パイプ部を支持してノズルと農耕地と
の間隔を一定に保ちながらノズルを横方向に移動させる
と、第1の孔から流れ出す微粒状物はノズルの移動方向
後方になびき、拡散しながら農耕地に落下する。このと
き、第一の孔が管状部の長さ方向に間隔を空けて複数設
けられているので、第一の孔が設けられている範囲にお
いて微粒状物が均一に散布される。
【0008】請求項2に記載の微粒状物散布器は、請求
項1に記載の微粒状物散布器におけるノズルに、第1の
孔の開口面積を変化させる流量調節機構を備えることを
特徴とする。
【0009】請求項2に記載の微粒状物散布器において
は、流量調節機構により第1の孔の開口面積を変化させ
て微粒状物の単位時間あたりの流出量を調節することが
できるばかりでなく、微粒状物の粒径の大きさに対応さ
せて適切な流出量を設定することができる。
【0010】請求項3に記載の微粒状物散布器は、請求
項2に記載の微粒状物散布器における流量調節機構とし
て、第1の孔を覆って管状部に密接状態に配されかつ管
状部に沿って摺動可能に支持された摺動体を備えてお
り、該摺動体には、第1の孔と略同一の間隔を空けて配
設され、摺動体を動かすことによって第1の孔との相対
位置が変化する第2の孔が複数設けられていることを特
徴とする。
【0011】請求項3に記載の微粒状物散布器において
は、摺動体を動かすと、第1の孔と第2の孔とが一致し
て第1の孔がすべて露出した状態、部分的に重なった状
態および全く一致せず第1の孔が隠れた状態が任意に作
り出され、第1の孔の開口面積が変化する。微粒状物の
単位時間あたりの流出量は第1の孔の開口面積に比例し
て増減する。
【0012】請求項4に記載の微粒状物散布器は、請求
項3に記載の微粒状物散布器において、半径が周方向に
沿って漸次長くなる略円板がその中心を管状体に軸支さ
れて回転可能とされるとともに、摺動体が、管状体との
間に配設された付勢手段によりその端部を略円板の周面
に押し付けて配置され、略円板を回転させることによっ
て摺動可能とされていることを特徴とする。
【0013】請求項4に記載の微粒状物散布器において
は、略円板を回転させると、付勢手段によって略円板の
周面に押し付けられた摺動体が略円板の半径の変化に応
じて摺動し、第1の孔の開口面積が無段階に変化する。
【0014】請求項5に記載の微粒状物散布器は、請求
項1ないし4のいずれかに記載の微粒状物散布器におけ
る第1の孔が、前記管状部の幅方向に離間して対向する
平行な2辺を有する形状とされていることを特徴とす
る。
【0015】請求項5に記載の微粒状物散布器において
は、摺動体の単位移動量に対して流出孔と調節孔の重な
りの部分、すなわち流出孔の開口面積の変化率がほぼ一
定となり、摺動体の移動によって微粒状物の単位時間あ
たりの流出量がなめらかに増減するので、流出量の多少
にかかわらず調節が行い易くなる。
【0016】請求項6に記載の微粒状物散布器は、請求
項1ないし5のいずれかに記載の微粒状物散布器におけ
る管状部に、該管状部の両側面から管状部下方に向けて
垂設されて下辺部が管状部と平行とされたスカートが付
設されていることを特徴とする。
【0017】請求項6に記載の微粒状物散布器において
は、パイプ部を支持してノズルと農耕地との間隔を一定
に保ちながらノズルを横方向に移動させると、第1の孔
から流れ出す微粒状物がノズルの移動方向後方になび
き、スカートに当って拡散しながら農耕地に落下する。
また、スカートは風避けとなって落下する微粒状物の飛
散を防止する。
【0018】請求項7に記載の微粒状物散布器は、請求
項1ないし6のいずれかに記載の微粒状物散布器におけ
るパイプ部および管状部に突出部が設けられ、この突出
部にパイプ部および管状部の内側から外側に向けて微粒
状物の流れに相反する方向に小孔が設けられ、この小孔
に微粒状物の粒径よりも目の細かいフィルタが配されて
いることを特徴とする。
【0019】請求項7に記載の微粒状物散布器において
は、散布作業時には、微粒状物がパイプ部および管状部
を満たしてゆっくりと流れていく。このとき、小孔から
パイプ部および管状部に空気が流入して空気抜きがなさ
れ、微粒状物のつまりを防止する。なお、小孔は微粒状
物の流れに相反する方向に向けて設けられているので微
粒状物が流入しにくく、しかも目の細かいフィルタが配
されているので微粒状物が洩れ出すことがない。
【0020】請求項8に記載の微粒状物散布器は、請求
項1ないし7のいずれかに記載の微粒状物散布器におけ
る収納部に、該収納部を背負って装備するための保持部
材と、収納部を背負ったときに作業者の前方で前記ノズ
ルを吊下げ支持するための伸縮可能な紐状体とが付設さ
れていることを特徴とする。
【0021】請求項8に記載の微粒状物散布器において
は、作業者が収納部を背負って装備し、ノズルを紐状体
によって吊下げ支持して農耕地に沿って移動させる。こ
のとき、保持部材とノズルとの間の距離が変化しても、
紐状体を伸縮させてその変化分を調整しノズルと農耕地
との間隔を一定に保つ。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の微粒状物散布器を示す第
1の実施の形態を図1ないし図5に示して詳細に説明す
る。図1に示す微粒状物散布器1は、微粒状物を収める
収納部10と、この収納部10に連結されたパイプ部2
0と、このパイプ部20に連続して設けられたノズル3
0とを備えている。
【0023】収納部10は、作業者に背負われて装備さ
れるために、両肩に掛けるストラップ(保持部材)11
が取り付けられている。収納部10の下部にはジャバラ
状の屈曲部12を介してパイプ部20の基端が連結され
ている。
【0024】パイプ部20の基端近傍にはパイプ部20
を左右に振り動かして操作するハンドル21が取り付け
られ、パイプ部20の先端にはノズル30が連設されて
いる。
【0025】ノズル30は、図2に示すように、パイプ
部20の先端に連設された管状部31と、この管状部3
1から下方に向けて垂設されたスカート32と、管状部
31の下面に複数配設された流出孔(第1の孔)33
と、これら流出孔33の開口面積を変化させて流れ出る
微粒状物の量を調節する流量調節機構40とを備えてい
る。
【0026】管状部31は、パイプ部20の先端に連設
され、パイプ部20を下向きに傾けて使用するとき農耕
地Gに対して略水平に相対するように屈曲状態(パイプ
部20に対して傾きθ)に固定されており、しかも先端
31aは閉じられている。
【0027】スカート32は、管状部31の両側面から
下方、すなわち農耕地Gに向けて垂設されて下辺部32
aが管状部31に対して平行となっている。
【0028】各流出孔33は、管状部31の長さ方向に
沿って等間隔に設けられている。流出孔33の径はすべ
て同じである。
【0029】流量調節機構40は、流出孔33を覆って
管状部31に密接状態に配されかつ管状部31の長さ方
向に沿って摺動可能に支持されたプレート(摺動体)4
1と、このプレート41を押し引きして摺動させるため
の取っ手42と、管状部31とプレート41との相対位
置を段階的に変化させる調節ツマミ43と、プレート4
1に固定されてプレート41とともに移動し、調節ツマ
ミ43に押し当てられるストッパ44とを備えている。
【0030】プレート41には、流出孔33と同様の間
隔を空けて配設され、プレート41を摺動させることに
よって流出孔33との相対位置、つまり重なり具合が変
化する調節孔(第2の孔)45が複数設けられている。
【0031】取っ手42は、ノズル30の基端近傍に、
管状部31およびプレート41の長さ方向に向けてパイ
プ部20側に突出して設けられている。
【0032】調節ツマミ43は、ノズル30の基端側の
管状部31上部に回転可能に立設されている。調節ツマ
ミ43には周囲に向けて長さの異なる4本の突起が設け
られている。
【0033】ストッパ44は、管状部31を取り巻くよ
うにプレート41に固定されており、プレート41をノ
ズル30の基端側に引き寄せたとき、4本の突起のうち
ノズル30の先端側に向けられているものに当接する。
調節ツマミ43を回転させて当接する突起を切り変える
ことで管状部31とプレート41との相対位置が4段階
に変化し、これに伴って流出孔33の開口面積が変化す
る。
【0034】パイプ部20および管状部31には複数の
突出部50が設けられている。この突出部50には、図
3に示すように、パイプ部20の内側から外側に向けて
微粒状物の流れ(図中X方向)に対して逆方向に小孔5
1が設けられている。さらにこの小孔51には、微粒状
物の粒径よりも目の細かいフィルタ52が配されてい
る。
【0035】ストラップ11には、ベルト(紐状体)6
0の一端が取り付けられており、このベルト60の他端
はノズル30の基端上部に取り付けられている。ベルト
60は長さの調節が可能であり、しかもノズル30側に
は伸縮可能なバネ61が配されている。
【0036】上記のように構成された微粒状物散布器1
の使用に際しては、図4に示すように、微粒状物を収め
た収納部10を背負い、ハンドル21を握ってノズル3
0を農耕地Gに向ける。微粒状物はパイプ部20を通っ
てノズル30に流入し、流出孔33から農耕地Gに向け
て流下するので、パイプ部20を左右に振り動かすと微
粒状物は農耕地Gに扇状に散布される。
【0037】このとき、ストラップ11からベルト60
によって吊下げ支持されたノズル30を農耕地Gに対し
て一定の高さに保って略水平に相対させ、スカート32
の下辺部32aを農耕地Gに当接させてスカート32で
農耕地Gをなでるようにしてノズル30を扱うことによ
って、ノズル30から流れ出る微粒状物が農耕地Gにほ
ぼ同じ高さから落下する。さらに、ノズル30を左右に
振り動かして操作することによって、ノズル30から流
れ出す微粒状物は後方になびき、スカート32に当って
拡散する。このときスカート32は流れ出す微粒状物の
風避けとなって微粒状物の飛散を防止する役目を果す。
したがって、微粒状物を農耕地Gに満遍なく均一に散布
することができる。
【0038】さらに流量調節機構40について、図5に
示すように、調節ツマミ43を回転させてストッパ44
に当接する突起を切り変えることによって、流出孔33
と調節孔45との重なり具合が変化する。つまり、図中
(A)に示すように最も短い突起43aをストッパ44
に当接させると、流出孔33と調節孔45とが一致して
流出孔33がすべて露出した状態となる。図中(B)、
(C)に示すようにより長い突起43b、44cに漸次
切り変えていくと、流出孔33と調節孔45とが部分的
に重なって流出孔33の開口面積が小さくなる。図中
(D)に示すように最も長い突起43dに切り変える
と、流出孔33と調節孔45とが全く一致せず流出孔3
3が隠れた状態となる。すなわち、調節ツマミ43を切
り変えることによって流出孔33の開口面積が段階的に
変化するので、散布する微粒状物の単位面積あたりの散
布量の違いや散布を行う作業者の作業速度(歩く速さ)
の個人差に応じて微粒状物の単位時間あたりの流出量を
選択し、農耕地Gに適切な量の微粒状物を散布すること
ができる。
【0039】微粒状物は、パイプ部20および管状部3
1に満たされ、ゆっくりと流れていく。このとき小孔5
1から空気が流入して空気抜きがなされる。小孔51は
微粒状物の流れに相反する方向に向けて設けられている
ので微粒状物が流入しにくく、しかも目の細かいフィル
タ52が配されているので微粒状物が洩れ出すことがな
い。したがって、パイプ部20および管状部31での微
粒状物のつまりを防止することができる。
【0040】また、ノズル30がストラップ11からベ
ルト60によって吊下げ支持されているので、ノズル3
0を操作する腕の負担が軽減されるとともに、ノズル3
0を農耕地Gに対して一定の高さに保ちながら散布作業
を行うことができる。さらに、ノズル30を左右に振り
動かすことによってストラップ11の胸側部11aとノ
ズル30との距離が変化したとしても、バネ61が伸縮
することによってベルト60の長さが調整されてノズル
30と農耕地Gとの間隔が一定に保たれる。したがっ
て、ノズル30を農耕地Gに対して一定の高さに保ちな
がら左右に振り動かす操作を簡単に行うことができる。
【0041】次に、本発明の微粒状物散布器を示す第2
の実施の形態を図6ないし図8に示して詳細に説明す
る。図6に示す微粒状物散布器101は、前記第1の実
施の形態に示した微粒状物散布器1と同様に、微粒状物
を収める収納部110と、この収納部110に連結され
たパイプ部120と、このパイプ部120に連続して設
けられたノズル130とを備えている。
【0042】この微粒状物散布器101が前記微粒状物
散布器1と特に異なる点は、管状部131の下面に設け
られた流出孔(第1の孔)133の形状と、この流出孔
133の開口面積を変化させて流れ出る微粒状物の量を
調節する流量調節機構140の構成である。
【0043】流出孔133の形状は矩形であり、対向す
る2辺を管状部131の長さ方向に向け、等間隔に配置
されている。各流出孔133の大きさはすべて同じであ
る。
【0044】流量調節機構140は、図7に示すよう
に、流出孔133を覆って管状部131に密接状態に配
されかつ管状部131の長さ方向に沿って摺動可能に支
持されたプレート(摺動体)141と、管状部131と
プレート141との相対位置を段階的に変化させる調節
ツマミ143と、プレート141に固定されてプレート
141とともに移動し、調節ツマミ143に押し当てら
れるストッパ144とを備えている。
【0045】プレート141に設けられた調節孔145
の形状は流出孔133と同じく矩形で大きさも等しく、
対向する2辺をプレート141の長さ方法、すなわち管
状体131の長さ方向に向けて配置されている。
【0046】調節ツマミ143は、ノズル130の基端
側の管状部131上部に回転可能に軸支されている。調
節ツマミ143の下部には、半径が周方向に沿って漸次
長く形成されて平面視の字形とされた円板(略円板)1
43aが調節ツマミ143と中心を一致させて一体に形
成されている。
【0047】ストッパ144は、管状部131を取り巻
くようにしてプレート141に固定されており、さらに
このストッパ144には、ノズル130の基端側の管状
部131下部に一端が固定された引張りバネ(付勢手
段)144aの他端が固定されている。この引張りバネ
144aによって、プレート141は調節ツマミ143
が立設されたノズル130の基端側に引寄せられ、スト
ッパ144から突出した突起部144bが円板143a
の周面に押し付けられた状態となっている。ここで、円
板143aの半径は周方向に沿って漸次長く形成されて
いることから、調節ツマミ143を回転させるとストッ
パ144が円板143aの半径の変化に応じて移動し、
ストッパ144と一体となったプレート141が管状部
131に沿って無段階的に摺動するようになっている。
【0048】その他に前記微粒状物散布器1と異なる点
として、ノズル130を吊下げ支持するベルト160は
ストラップ111ではなく収納部110本体に取り付け
られている。さらに、作業時に一方の手でパイプ部12
0を握り、他方の手でハンドル121を握ってパイプ部
120を操作するようにハンドル121の形状が簡略化
されている。なお、スカート132は、前記微粒状物散
布器1と同様に管状部131に取り付けられている。
【0049】上記のように構成された微粒状物散布器1
01は、前記微粒状物散布器1と同じ要領で使用するこ
とによって同様の作用、効果を発揮し、微粒状物を農耕
地Gに満遍なく均一に散布することができる。
【0050】さらに微粒状物散布器101においては、
図8に示すように、調節ツマミ143を回転させてプレ
ート141を管状部131に沿って摺動させることによ
って流出孔133の開口面積を無段階的に変化させるこ
とができる。すなわち、図8(A)に示すように調節ツ
マミ143を回転操作して円板143aの半径が最も短
い周面部分に突起部144bを当接させると、流出孔1
33と調節孔145とが一致して流出孔133がすべて
露出した状態となる。この状態から、図8(B)に示す
ように調節ツマミ143を回転させていくと、円板14
3aの半径が漸次長くなる周面に突起部144bが押し
戻されていき、流出孔133と調節孔145とが部分的
に重なって流出孔133の開口面積が徐々に小さくな
る。そして、図8(C)に示すように円板143aの半
径が最も長い周面部分に突起部144bを当接させる
と、流出孔133と調節孔145とが全く一致せず流出
孔133が隠れた状態となる。
【0051】しかも、流出孔133、調節孔145の形
状がともに矩形とされていることから、プレート141
の単位移動量に伴う流出孔133と調節孔145の重な
りの部分、すなわち流出孔133の開口面積の変化率が
ほぼ一定となる。これにより、調節ツマミ143の回転
量に対して流出孔133の開口面積を一次関数的に増減
させることができるので、微粒状物の流出量調節を行い
易くすることができる。
【0052】以上のことから、微粒状物散布器101に
よれば、散布する微粒状物の単位面積あたりの散布量の
違いや散布を行う作業者の作業速度の個人差に応じてよ
り微妙な散布量の調節が可能となり、農耕地Gに適切な
量の微粒状物を適切な濃度で散布することができる。
【0053】なお、第1、第2の実施の形態に示した微
粒状物散布器1(101)について、プレート41(1
41)を交換可能とし、交換用のプレート41(14
1)の調節孔45(145)の大きさを流出孔33(1
33)よりも小さく設定すれば、より微妙な散布量の調
節が可能となる。
【0054】
【発明の効果】請求項1に記載の微粒状物散布器によれ
ば、パイプ部を支持してノズルと農耕地との間隔を一定
に保ちながらノズルを横方向に移動させると、第1の孔
から流れ出す微粒状物はノズルの移動方向後方になび
き、拡散しながら農耕地に落下するので、微粒状物を農
耕地に対してより均一に散布することができる。
【0055】請求項2に記載の微粒状物散布器によれ
ば、流量調節機構により第1の孔から流れ出る微粒状物
の単位時間あたりの流出量を調節することによって微粒
状物の散布状態や散布速度を適宜調節することができ
る。
【0056】請求項3に記載の微粒状物散布器によれ
ば、摺動体を動かすことによって第1の孔と第2の孔と
の相対位置、つまり重なり具合を調節して第1の孔の開
口面積を変化させ、第1の孔から流出する微粒状物の単
位時間あたりの流出量を調節することができる。
【0057】請求項4に記載の微粒状物散布器によれ
ば、略円板を回転操作して摺動体を管状部に沿って摺動
させることによって第1の孔の開口面積が無段階的に変
化するので、第1の孔から流出する微粒状物の単位時間
あたりの流出量を無段階調節することができる。
【0058】請求項5に記載の微粒状物散布器によれ
ば、摺動体の単位移動量に対する第1の孔の開口面積の
変化率がほぼ一定となり、摺動体の移動によって微粒状
物の単位時間あたりの流出量がなめらかに増減するの
で、流出量の多少にかかわらず微粒状物の流出量の調節
を行い易くすることができる。
【0059】請求項6に記載の微粒状物散布器によれ
ば、ノズルを農耕地に略水平に相対させ、スカートの下
辺部を農耕地に当接させてスカートで農耕地をなでるよ
うにしてノズルを扱うことによってノズルと農耕地との
間隔が一定に保たれて微粒状物が農耕地にほぼ同じ高さ
から落下するとともに、この微粒状物が後方になびいて
スカートに当って拡散されるので、微粒状物を農耕地に
対してより均一に散布することができる。しかも、スカ
ートが風避けとなって落下途中の微粒状物の飛散を防止
することができる。
【0060】請求項7に記載の微粒状物散布器によれ
ば、小孔からパイプ部および管状部に空気が流入するこ
とによって空気抜きがなされるので、パイプ部および管
状部を流通する微粒状物のつまりを防止し、散布作業を
円滑に行うことができる。
【0061】請求項8に記載の微粒状物散布器によれ
ば、ノズルが、収納部に付設された保持部材から伸縮自
在な紐状体によって吊下げ支持されているので、ノズル
を操作する腕の負担を軽減するとともに、ノズルを農耕
地に対して常に一定の高さに保ちながら左右に振り動か
す操作を簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微粒状物散布器の第1の実施形態を示
す斜視図である。
【図2】図1に示す微粒状物散布器のノズルの側方断面
図である。
【図3】図1に示す微粒状物散布器のパイプ部の要部断
面図である。
【図4】図1に示す微粒状物散布器の使用状態図であ
る。
【図5】図1に示す微粒状物散布器において流量調節機
構を操作したときの第1の孔の状態を示す図である。
【図6】本発明の微粒状物散布器の第2の実施形態を示
す斜視図である。
【図7】図6に示す微粒状物散布器のノズルの側方断面
図である。
【図8】図6に示す微粒状物散布器において流量調節機
構を操作したときの第1の孔の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 微粒状物散布器 10 収納部 11 ストラップ(保持部材) 20 パイプ部 30、130 ノズル 31、131 管状部 32 スカート 33、133 流出孔(第1の孔) 40、140 流量調節機構 41、141 プレート(摺動体) 45、145 調節孔(第2の孔) 50 突出部 51 小孔 52 フィルタ 60 ベルト(紐状体) 143a 円板 144a 引張りバネ(付勢手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農耕地に農薬等の微粒状物を散布する微
    粒状物散布器であって、 微粒状物を収める収納部と、 この収納部に基端が連結されたパイプ部と、 このパイプ部の先端に連通して設けられたノズルとを備
    え、 前記ノズルは、農耕地に略水平に相対するように前記パ
    イプ部の先端から屈曲状態に連設され、その下面に、長
    手方向に間隔を空けて第1の孔が複数設けられた管状部
    とを備えることを特徴とする微粒状物散布器。
  2. 【請求項2】 前記ノズルには、前記第1の孔の開口面
    積を変化させる流量調節機構が設けられていることを特
    徴とする請求項1に記載の微粒状物散布器。
  3. 【請求項3】 前記流量調節機構として、前記第1の孔
    を覆って前記管状部に密接状態に配されかつ管状部に沿
    って摺動可能に支持された摺動体を備え、 該摺動体には、第1の孔と略同一の間隔を空けて配設さ
    れ、摺動体を動かすことによって第1の孔との相対位置
    が変化する第2の孔が複数設けられていることを特徴と
    する請求項2に記載の微粒状物散布器。
  4. 【請求項4】 半径が周方向に沿って漸次長くなる略円
    板が、その中心を前記管状体に軸支されて回転可能とさ
    れるとともに、 前記摺動体が、管状体との間に配設された付勢手段によ
    り、その端部を略円板の周面に押し付けて配置され、略
    円板を回転させることによって摺動可能とされているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の微粒状物散布器。
  5. 【請求項5】 前記第1の孔が、前記管状部の幅方向に
    離間して対向する平行な2辺を有する形状とされている
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の
    微粒状物散布器。
  6. 【請求項6】 前記管状部には、該管状部の両側面から
    管状部下方に向けて垂設されて下辺部が管状部と平行と
    されたスカートが付設されていることを特徴とする1な
    いし5のいずれかに記載の微粒状物散布器。
  7. 【請求項7】 前記パイプ部および管状部には突出部が
    設けられ、 この突出部に、パイプ部および管状部の内側から外側に
    向けて微粒状物の流れの逆方向に小孔が設けられ、 この小孔に、微粒状物の粒径よりも目の細かいフィルタ
    が配されていることを特徴とする請求項1ないし6のい
    ずれかに記載の微粒状物散布器。
  8. 【請求項8】 前記収納部には、該収納部を背負って装
    備するための保持部材と、 収納部を背負った作業者の前方で前記ノズルを吊下げ支
    持するための伸縮可能な紐状体とが付設されていること
    を特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の微粒
    状物散布器。
JP13554896A 1995-05-31 1996-05-29 微粒状物散布器 Pending JPH0947207A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001224205A (ja) * 2000-02-15 2001-08-21 Yamato Noji Kk 播種機用粒状物散布装置
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