JPH094686A - タイミングベルト機構とディスクオートチェンジャー - Google Patents

タイミングベルト機構とディスクオートチェンジャー

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JPH094686A
JPH094686A JP17303795A JP17303795A JPH094686A JP H094686 A JPH094686 A JP H094686A JP 17303795 A JP17303795 A JP 17303795A JP 17303795 A JP17303795 A JP 17303795A JP H094686 A JPH094686 A JP H094686A
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JP
Japan
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pair
timing
cartridge
belt
carrier
Prior art date
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JP17303795A
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Takashi Otsuka
隆 大塚
Ryoji Taki
良次 滝
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルトの歯飛びが発生しないようにするこ
と。 【構成】 駆動側タイミングプーリ705の歯705a
に対するタイミングベルト707の歯707aの浮き上
りをベルト押え22によって歯丈H11以下に規制するこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイミングベルトを用
いて移動部材を直線移動させるタイミングベルト機構
と、そのタイミングベルト機構を用いてカートリッジの
受け渡しを行うディスクオートチェンジャーに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】本発明の出願人は特願平5−22053
1号によって、ディスクオートチェンジャーの先願例を
既に出願している。そして、この先願例では、記録及び
/又は再生用のディスクが収納された複数のカートリッ
ジを複数の棚及びディスクドライブとキャリアとの間で
受け渡しするカートリッジ受け渡し機構に2本の平行な
タイミングベルト機構を用いている。
【0003】この先願例に用いられた2本の平行なタイ
ミングベルト機構21は、図14の(A)(B)に示す
ように、間隔を隔てて配置された駆動側及び従動側タイ
ミングプーリ705、706の外周間にタイミングベル
ト707を巻き掛け、タイミングベルト707の一部に
移動部材700を固定している。そしてモータ(図示せ
ず)によって駆動軸703を介して駆動側タイミングプ
ーリ705を矢印cc、dd方向に正逆回転駆動するこ
とによって、タイミングベルト707によって移動部材
700を矢印c、d方向に素早く直線移動させて、複数
の棚及びディスクドライブとキャリアとの間でカートリ
ッジの受け渡しを素早く行うように構成していた。
【0004】なお、この際、図14の(A)に示すよう
に、駆動側タイミングベルト705の矢印cc方向の回
転によって、移動部材700を矢印c方向に直線移動す
る際には、タイミングベルト707の緊張側707bで
移動部材700を駆動することになる。また、その逆
に、図14の(B)に示すように、駆動側タイミングプ
ーリ705の矢印dd方向の回転によって、移動部材7
00を矢印d方向に直線移動する際には、タイミングベ
ルト707の弛み側707cで移動部材700を駆動す
ることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そして、図14の
(B)に示すように、従来のタイミングベルト機構21
では、特に、駆動側タイミングプーリ705の矢印dd
方向の回転によって、タイミングベルト707の弛み側
707cで移動部材700を矢印d方向に素早く直線移
動させる際に、部品の故障等によって、移動部材700
に異常な負荷が加えられる(いわゆる過負荷状態)こと
があると、そのタイミングベルト707の弛み側707
cに極度なベルト弛みが発生する。
【0006】そして、タイミングベルト707が駆動側
タイミングプーリ705の外周で大きく膨らんで、その
タイミングベルト707の歯707aが駆動側タイミン
グプーリ705の歯705aから大きく浮き上ってしま
い、その駆動側タイミングプーリ705の歯705aが
タイミングベルト707の歯707aから外れて回転す
るようなベルトの歯飛びが発生し易かった。
【0007】そして、このようなベルトの歯飛びが発生
すると、駆動側タイミングプーリ705の回転量と、移
動部材700の実際の移動量とに誤差が発生したり、2
本のタイミングベルト707間で移動部材700がこじ
れて移動不能になる等、カートリッジの受け渡し動作に
大きな支障が発生してしまうと言う問題があった。
【0008】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものであって、ベルトの歯飛びの発生を未然に防止
できるタイミングベルト機構と、カートリッジの受け渡
し動作を正確、かつ、確実に行えるディスクオートチェ
ンジャーを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のタイミングベルト機構は、駆動側及び従動
側の一対のタイミングプーリ間にタイミングベルトを巻
き掛け、モータによって駆動側タイミングプーリを正逆
回転駆動することによって、タイミングベルトの一部に
固定した移動部材を直線移動させるように構成したタイ
ミングベルト機構において、駆動側タイミングプーリの
歯に対するタイミングベルトの歯の浮き上りを一定値以
下に規制するベルト押えを設けたものである。
【0010】また、上記の目的を達成するための本発明
のディスクオートチェンジャーは、記録及び/又は再生
用のディスクが収納された複数のカートリッジを収納す
る複数の棚及びカートリッジ内のディスクを記録及び/
又は再生するディスクドライブをキャリアの移動通路に
沿って配置し、そのキャリアに搭載したカートリッジ受
け渡し機構によって複数の棚及びディスクドライブとキ
ャリアとの間でのカートリッジの受け渡しを行うように
構成したディスクオートチェンジャーにおいて、上記カ
ートリッジ受け渡し機構には、平行な2本のタイミング
ベルトの一部に固定されて直線移動される一対の移動部
材を備え、これら一対の移動部材をカートリッジの両側
面にそれぞれ形成された一対の切欠きに係合して、その
カートリッジを複数の棚及びディスクドライブとキャリ
アとの間で受け渡しするように構成し、その際、一対の
タイミングベルトを駆動する一対の駆動側タイミングプ
ーリの歯に対する一対のタイミングベルトの歯の浮き上
りを一定値以下に規制する一対のベルト押えを設けたも
のである。
【0011】
【作用】上記のように構成された本発明のタイミングベ
ルト機構は、駆動側タイミングプーリの歯に対するタイ
ミングベルトの歯の浮き上りを、ベルト押えによって一
定値以下に規制することができるので、タイミングベル
トに対する駆動側タイミングプーリの歯飛びを未然に防
止することができる。
【0012】また、上記のように構成された本発明のデ
ィスクオートチェンジャーは、キャリアに搭載した2本
の平行なタイミングベルト機構の一対のタイミングベル
トによって一対の移動部材を直線移動するようにし、そ
の一対の移動部材の先端をカートリッジの両側面の一対
の切欠きに係合して、そのカートリッジを複数の棚及び
ディスクドライブとキャリアとの間で受け渡しする際
に、一対の駆動側タイミングプーリの歯に対する一対の
タイミングベルトの歯の浮き上りを一対のベルト押えに
よって一定値以下に規制することができるので、一対の
タイミングベルトに対する一対の駆動側タイミングプー
リの歯飛びを未然に防止することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明を適用したタイミングベルト機
構及びディスクオートチェンジャーの実施例を図1〜図
13を参照して説明する。なお、図14と同一構造部に
は同一の符号を付して説明の重複を省く。
【0014】[カートリッジ受け渡し機構の概要説明]
まず、図10及び図12によって、カートリッジ受け渡
し機構7の概要を説明する。
【0015】後述するキャリア2の上部に搭載されたカ
ートリッジ受け渡し機構7は、間隔を隔てて平行に配置
された2本のタイミングベルト機構21を備えており、
各タイミングベルト機構21は、それぞれ間隔を隔てて
配置された駆動側及び従動側タイミングプーリ705、
706間の外周にタイミングベルト707を巻き掛けて
構成されている。そして、1本の共通の駆動軸703の
両端に一対の駆動側タイミングプーリ705が固着され
ていて、その駆動軸703の中間部がモータ701によ
ってタイミングベルト機構702を介して正逆回転駆動
されることによって、一対のタイミングベルト707が
同期して矢印c、d方向に正逆回転駆動されるように構
成されている。
【0016】そして、一対のタイミングベルト707の
一部に固定された一対の移動部材700がその一対のタ
イミングベルト707によって同時に矢印c、d方向に
直線移動されるように構成されている。そして、その一
対の移動部材700の先端に一体に形成された左右一対
の爪部材700aが後述するカートリッジ1の左右両側
面にそれぞれ形成されている左右一対の切欠き100に
係合されて、そのカートリッジ1が後述する複数の棚4
a、4b及びディスクドライブ6a、6bとキャリア2
との間で矢印c、d方向に受け渡しされるように構成さ
れている。
【0017】[タイミングベルト機構のベルト押えの説
明]次に、図10及び図12を参照しながら、図1〜図
3によって、各タイミングベルト機構21に付設された
一対のベルト押え22について説明する。
【0018】この一対のベルト押え22は、一対の駆動
側タイミングプーリ705の歯705aに対する一対の
タイミングベルト707の歯707aの浮き上りを一定
値であるこれらの歯丈H11以下に規制するためのもので
ある。
【0019】そして、ここでは、これら一対のベルト押
え22を板金のプレス加工や合成樹脂の射出成形等によ
って形成した板状部材23によって構成して、これら一
対の板状部材23の上端にベルト押え22を構成する水
平なベルト押え部230が一体に形成されている。
【0020】この際、図10に示すように、駆動軸70
3の両端及び中間部が3つのベアリング24を介してキ
ャリア2上に回転自在に取り付けられている。
【0021】そして、図3に示すように、駆動軸703
の両端を支持する一対のベアリング24が取り付けられ
た一対のブラケット25と一対の板状部材23がそれぞ
れ複数の止ネジ26によって共締め状態でキャリア2上
に固着されている。
【0022】一方、図10及び図12に示すように、一
対の移動部材700がその水平な上端700bによって
一対のタイミングベルト707の水平な上側経路に固定
されている。
【0023】この際、図1及び図3に示すように、各タ
イミングベルト707の水平な上側経路の下向きの歯7
07aに水平に係合された歯付きの係止板27と、その
タイミングベルト707の外周である上面上に水平に当
て付けた係止板28とによってタイミングベルト707
を上下からサンドイッチ状に挟み、タイミングベルト7
07の両側で、これら上下一対の係止板27、28間を
貫通するように上方から挿通させた一対の止ネジ29に
よって下側係止板27の下部に各移動部材700の水平
な上端700bを固定するようにして、一対の移動部材
700の上端700bを一対のタイミングベルト707
の上側経路にノンスリップ状態に固定している。
【0024】そして、図1〜図3に示すように、一対の
板状部材23の上端に一体に形成された水平なベルト押
え部230が一対の駆動側タイミングプーリ705の外
周で、かつ、タイミングベルト707の水平な上側経路
の外周の上部に一定の隙間G11を隔てて、そのタイミン
グベルト707の上側経路と平行状に配置されている。
【0025】この際、水平なベルト押え部230とタイ
ミングベルト707の水平な上側経路との間の隙間G11
は、タイミングプーリ705及びタイミングベルト70
7の歯705a、707aの歯丈H11より小さく構成さ
れている。
【0026】そして、駆動側タイミングプーリ705と
従動側タイミングプーリ706との中心間を結ぶ水平基
準線P11に対して垂直で、かつ、駆動側タイミングプー
リ705の中心を通る垂直基準線P12を基準として、ベ
ルト押え部230が少なくともその垂直基準線P12から
従動側タイミングプーリ706側に向けて、長さL11
当分突出されている。そして、この時の長さL11は、駆
動側タイミングプーリ705における歯705aのピッ
チ円PC11の半径R11の1/2以上の長さに構成されて
いる。但し、前記隙間G11及び長さL11の寸法設定は一
応の目安であり、厳密な寸法設定は必要でない。
【0027】以上のように構成されたベルト押え22に
よれば、図2に示すように、駆動側タイミングプーリ7
05を矢印dd方向に回転駆動して、矢印d方向に回転
されるタイミングベルト707の弛み側707cによっ
て、移動部材700を矢印d方向に素早く直線移動する
際、部品の故障等によって、移動部材700に異常な負
荷が加わって、そのタイミングベルト707の弛み側7
07cが駆動側タイミングプーリ705の外周から隙間
11だけ浮き上った所で、その弛み側707bがベルト
押え部230に接触し、その弛み側707cの歯丈H11
以上の浮き上りが防止される。
【0028】従って、移動部材700の矢印d方向への
素早い直線移動時に、移動部材700に異常な負荷が加
わったとしても、駆動側タイミングプーリ705の歯7
05aがタイミングベルト707の歯707aから外れ
て回転してしまうような、ベルトの歯飛びを未然に防止
することができる。
【0029】これにより、駆動側タイミングプーリ70
5の回転量と、タイミングベルト707の実際の移動量
とに誤差が全く発生せず、2本のタイミングベルト70
7間で一対の移動部材700がこじれてしまうこともな
い。従って、一対の移動部材700に対するカートリッ
ジ1の受け渡し動作中のカートリッジ1の移送ストロー
クを常に安定させることができて、そのカートリッジ1
の受け渡し動作を正確、かつ、確実に行える。
【0030】そして、ベルトの歯飛びが発生しないこと
から、移動部材700に加えられる設計上の負荷範囲を
広くとることができて、設計及び製作が容易になる。
【0031】一方、ベルト押え部230によるタイミン
グベルト707の押え力(タイミングベルト707の浮
き上りを阻止する力を言う)は小さくて良く、また、精
度もあまり必要としない上に、無調整で済むことから、
ベルト押え22を、この実施例のように、板金によるプ
レス加工や合成樹脂の射出成形等によって形成した板状
部材23で構成することができて、低コストとなる。
【0032】なお、図1において、駆動側タイミングプ
ーリ705を矢印cc方向に回転駆動して、矢印c方向
に回転されるタイミングベルト707の緊張側707b
によって移動部材700を矢印c方向に素早く直線移動
する際には、タイミングベルト707の緊張側707b
は駆動側タイミングプーリ705の外周に密着されるの
で、ベルトの歯飛びは発生し難い。
【0033】しかし、本発明のタイミングベルト機構2
1によれば、図4の(A)に示すように、板状部材23
で構成されたベルト押え22を駆動側タイミングプーリ
705の垂直基準線P12における上下両側に配置しても
良いし、図4の(B)に示すように、板状部材23によ
ってほぼU字状に弯曲された1つのベルト押え22を駆
動側タイミングプーリ705の外周に沿って垂直基準線
12における上下両側に跨がるように配置しても良い。
【0034】また、図5に示すように、ベルト押え22
をローラ30によって構成し、このローラ30を回転自
在に支持したローラ支持部材31を固定フレーム32に
対して駆動側タイミングプーリ705の中心からの放射
線P13に沿って一定のストロークS11以下で矢印g、h
方向に移動自在に構成し、かつ、そのローラ支持部材3
1と固定フレーム32との間に介在した弾性押圧手段で
ある圧縮コイルバネ33によってローラ30をタイミン
グベルト707の外周に矢印g方向から弾性的に押圧さ
せるようにしても良い。但し、ストロークS11は歯丈H
11以下に設定される。
【0035】この場合には、図5の(B)に示すよう
に、駆動側タイミングプーリ705を矢印dd方向に回
転駆動して、矢印d方向に回転されるタイミングベルト
707の弛み側707cによって、移動部材700を矢
印d方向に直線移動する際、移動部材700に異常な負
荷が加わって、そのタイミングベルト707の弛み側7
07cが駆動側タイミングプーリ705の外周から浮き
上ろうとすると、ローラ30が圧縮コイルバネ33に抗
して矢印h方向に移動される。
【0036】しかし、タイミングベルト707の弛み側
707cが駆動側タイミングプーリ705の外周からス
トロークS11だけ浮き上った所で、ローラ支持部材31
が固定フレーム32に矢印h方向から当接してそれ以上
矢印h方向へ移動できなくなり、タイミングベルト70
7の弛み側707cの歯丈H11以上の浮き上りが防止さ
れる。
【0037】従って、前述同様に、駆動側タイミングプ
ーリ705の歯705aがタイミングベルト707の歯
707aから外れて回転してしまうような、ベルトの歯
飛びを未然に防止することができる。
【0038】そして、このように、ベルト押え22をロ
ーラ30で構成し、そのローラ30の矢印g、h方向の
ストロークS11を歯丈H11以下に設定して、ローラ30
を圧縮コイルバネ33によってタイミングベルト707
の外周に矢印g方向から弾性的に押圧するように構成し
た場合は、タイミングベルト707の経年変化による伸
びによりベルトの歯飛びも未然に防止することができ
る。
【0039】[ディスクオートチェンジャーの説明]次
に、図6〜図13によって、ディスクオートチェンジャ
ーについて説明する。
【0040】[ディスクオートチェンジャーの概要の説
明]まず、図6〜図9によって、ディスクオートチェン
ジャーの概要を説明する。
【0041】このディスクオートチェンジャーは、A面
及びB面(上下両面のこと)が共に記録面に形成された
両面ディスクである光ディスクDを収納したカートリッ
ジ1を用いるものであり、各カートリッジ1の両側面の
一端側には左右一対の切欠き100が形成されている。
【0042】そして、キャリア2を後述するキャリア移
動機構によって上下方向である矢印a、b方向に移動す
る垂直な移動通路3を設け、水平な多数の棚4a、4b
を上下に積み重ねた2列状のストッカー5a、5b及び
2列状のディスクドライブ6a、6bを移動通路3の前
後両側(図6で左右両側のこと)に沿って互いに対向す
る状態で垂直状に配置している。
【0043】そして、上記2列状の多数の棚4a、4b
にカートリッジ1を互いに前後逆向きに収納して、これ
らの左右一対の切欠き100を2列状の棚4a、4b及
びディスクドライブ6a、6b外で前後一対の垂直な基
準線P1 、P2 に沿って並べて配置している。
【0044】そして、キャリア2の一側部200のみ
で、各カートリッジ1の左右一対の切欠き100に係合
されて、各カートリッジ1をそのキャリア2の移動方向
に対して直角な方向である矢印c、d方向に受け渡しす
る左右一対の爪部材700aを有するカートリッジ受け
渡し機構7がキャリア2に搭載されている。そして、こ
の左右一対の爪部材700aは左右一対の移動部材70
0の先端を内側(相対向する側)に向けて直角状に屈曲
することによって、これら左右一対の移動部材700の
先端に一体に形成したものであり、左右対称状でほぼL
型に形成されている。
【0045】そして、前後2列状の棚4a、4b間でキ
ャリア2を水平な反転中心軸8の周りに矢印e、f方向
に180°反転することによって、左右一対の爪部材7
00aが前後2列状の棚4a、4bの何れか一方に選択
的に向くように、カートリッジ受け渡し機構7の向きを
前後2列状の棚4a、4b間で180°反転させる反転
機構9が設けられている。
【0046】そして、左右一対の爪部材700aをカー
トリッジ1の左右一対の切欠き100から矢印a又はb
方向に抜き取った後にキャリア2内に矢印c方向へ引き
込むことによって、キャリア2を矢印e、f方向に自由
に180°反転させるための前後各一対の爪部材抜き取
り用スペース10a、10bが前後2列状の棚4a、4
bの途中の上下複数箇所に配置されている。
【0047】そして、これら前後各一対の爪抜き取り用
スペース10a、10bは左右一対の爪部材700aの
180°反転位置に対向されて上下段違いに配置されて
いる。
【0048】即ち、図6及び図12に示すように、キャ
リア2が反転中心軸8を中心に矢印e、f方向に反転す
ると、左右一対の爪部材700aはキャリアの反転中心
位置P3 に対して上下に同じ段差H分だけ偏位される。
そこで、この合計の段差分である2H相当分だけ、各一
対の爪部材抜き取り用スペース10a、10b間に段差
を設けたものである。
【0049】[ディスクオートチェンジャーの動作の概
要説明]そこで、このディスクオートチェンジャーは、
キャリア2を前後2列状の棚4a又は4bのうちの指定
された棚まで矢印a、b方向に高速で移動して、カート
リッジ受け渡し機構7の左右一対の爪部材700aを各
カートリッジ1の左右一対の切欠き100に係合させ
て、その指定された棚4a又は4bからカートリッジ1
をキャリア2内に矢印c方向に取り込む。
【0050】そして、キャリア2を矢印a方向に移送し
て、指定されたディスクドライブ6a又は6bまでカー
トリッジ1を搬送した後、カートリッジ受け渡し機構7
の左右一対の爪部材700aによってカートリッジ1を
そのディスクドライブ6a又は6b内に矢印d方向に挿
入して、そのカートリッジ1内の光ディスクDを指定さ
れたディスクドライブ6a又は6bによって記録及び/
又は再生する。
【0051】そして、記録及び/又は再生が終了したカ
ートリッジ1は、上記の逆動作で元の棚4a又は4bへ
返送するようにして、ディスクドライブ6a又は6bに
対するカートリッジ1の自動交換を行うものである。な
お1つのディスクドライブ6a又は6bによって1つの
カートリッジ1を記録及び/又は再生している間に、他
のディスクドライブ6a又は6bに対する他のカートリ
ッジ1の自動交換を行うことができる。
【0052】ところで、このディスクオートチェンジャ
ーによれば、図6に実線で示すと共に図8に示すよう
に、カートリッジ受け渡し機構7の左右一対の爪部材7
00aを前側列の棚4a側に向けておけば、前側列の複
数の棚4aとディスクドライブ6aとの間でカートリッ
ジ1の矢印c、d方向の受け渡しを行うことができる。
【0053】また、図6に1点鎖線で示すと共に図9に
示すように、キャリア2を矢印e方向に180°反転し
て、カートリッジ受け渡し機構7の左右一対の爪部材7
00aを後側列の棚4b側に向ければ、後側列の棚4b
とディスクドライブ6bとの間でカートリッジ1の矢印
c、d方向の受け渡しを行うことができる。
【0054】そして、キャリア2による棚位置の検索時
には、左右一対の爪部材700aを移動通路3内の基準
位置P1 又はP2 に飛び出したままで、これら左右一対
の爪部材700aを2列状の棚4a又は4bに収納され
ている多数のカートリッジ1の切欠き100に沿って矢
印a、b方向に高速で移動させることができる。
【0055】そして、キャリア2を反転機構9によって
矢印e又はf方向に180°反転する時には、図6に点
線で示すように、左右一対の爪部材700aを一方の側
の爪部材抜き取り用スペース10a又は10bにてカー
トリッジ1の切欠き100から矢印a又はb方向に抜き
取ってキャリア2内に矢印c方向へ引き込んだ後に、キ
ャリア2をその場で矢印e又はf方向に180°反転す
れば、左右一対の爪部材700aを他方の側の爪部材抜
き取り用スペース10b又は10aにて、カートリッジ
1の切欠き100内に素早く挿入させることができる。
【0056】なお、各カートリッジ1内の光ディスクD
のA面とB面を180°反転する際にも、反転機構9に
よってキャリア2を180°反転すれば良いが、この時
には、一方の列の棚4a又は4bから受け取ったカート
リッジ1を他方の列のディスクドライブ6b又は6aに
供給することになる。
【0057】[ディスクオートチェンジャーの各部の詳
細説明]次に、このディスクオートチェンジャーの各部
の詳細を順次説明する。
【0058】[ディスクオートチェンジャー本体]ま
ず、図6に示すように、ディスクオートチェンジャー本
体12は垂直状の箱型ケースに構成されていて、フロン
トパネル120の一部にカートリッジ投入口121が形
成されている。
【0059】そして、このディスクオートチェンジャー
本体12内の中央部に前述したキャリア2の移動通路3
が垂直に配置され、その移動通路3の前後両側に沿って
上下多数段の棚4a、4bを有する前後2列状のストッ
カー5a、5b及びディスクドライブ6a、6bが配置
されている。
【0060】[キャリア]次に、図6〜図13に示すよ
うに、キャリア2は扁平な箱型に形成されていて、内部
がカートリッジ引き込み空間203に形成されている。
そして、一側部200にカートリッジ1をカートリッジ
引き込み空間203に対して矢印c、d方向に出し入れ
するためのカートリッジ出入口204が形成され、他側
部200bは閉塞されていて、強度的に丈夫な形状に構
成されている。
【0061】[キャリア移送機構]次に、図6〜図9に
示すように、キャリア2を移動通路3内で矢印a、b方
向に移送するキャリア移送機構13がディスクオートチ
ェンジャー本体12内の中央部の一側部に垂直に設けら
れている。
【0062】このキャリア移送機構13は、キャリア2
が後述する反転機構9を介して取り付けられた移送台1
30を垂直なガイドレール131に複数のガイドローラ
132を介して矢印a、b方向に移動自在に取り付け、
モータ133によって正逆回転駆動される上部の駆動軸
134と下部の従動軸135との間に駆動側及び従動側
の一対のタイミングプーリ136、137を介して巻掛
けた垂直なタイミングベルト138の一部を移送台13
0に固着している。
【0063】従って、モータ133によって駆動軸13
4を介してタイミングベルト138を矢印a、b方向に
正逆回転駆動することによって、移送台130と一体に
キャリア2をガイドレール131に沿って矢印a、b方
向に高速で移送する。そして、モータ133に直結され
たロータリーエンコーダ139によってキャリア2の矢
印a、b方向の移送量を検出すると共に、後述するキャ
リア停止位置検出機構によって棚4a、4b、ディスク
ドライブ6a、6b及びカートリッジ投入口121等の
指定された位置を検索して、キャリア2をその指定され
た位置で停止するようにモータ133を制御する。
【0064】[カートリッジ受け渡し機構]次に、図1
0〜図12に示すように、カートリッジ受け渡し機構7
はキャリア2の上部に取り付けられていて、モータ70
1によってタイミングベルト702を介して正逆回転駆
動される駆動軸703と、その駆動軸703の両端と一
対の従動軸704との間にそれぞれ駆動側及び従動側の
一対のタイミングプーリ705、706を介して巻掛け
られた左右一対の平行なタイミングベルト707とを有
している。そして、先端に左右対称状でほぼL型の左右
一対の爪部材700aが一体に形成されている左右一対
の移動部材700がキャリア2のカートリッジ引き込み
空間203内の左右両側に配置されていて、これら左右
一対の移動部材700の上端700bがキャリア2に形
成された左右一対のスリット708を挿通してキャリア
2上に突出されて左右一対のタイミングベルト707の
一部に固着されている。なお、左右一対の爪部材700
aはキャリア2のカートリッジ引き込み空間203内の
左右両側に平行に配置された左右一対のガイドレール7
09に複数のガイドローラ710を介して係合されて、
矢印c、d方向に直線移動されるように構成されてい
る。
【0065】従って、モータ701によってタイミング
ベルト702を介して駆動軸703を正逆回転駆動する
ことにより、左右一対のタイミングベルト707を矢印
c、d方向に同時に正逆回転駆動して、左右一対の移動
部材700の爪部材700aを図10及び図12に実線
で示すキャリア2外への突出位置と、図10及び図12
に点線で示すキャリア2内の引き込み位置との間で左右
一対のガイドレール709に沿って矢印c、d方向に平
行移動する。そして、モータ701に直結されたロータ
リーエンコーダ711によって左右一対の爪部材700
aの移動量を検出して、これら左右一対の爪部材700
aを上記キャリア2外の突出位置とキャリア2内の引き
込み位置とで停止するようにモータ701を制御する。
【0066】そして、左右一対の爪部材700aをカー
トリッジ1の左右一対の切欠き100に係合させて矢印
c、d方向に移動することにより、キャリア2の一側部
200のみにて、カートリッジ1をカートリッジ出入口
204からカートリッジ引き込み空間203内に矢印
c、d方向に出し入れするように構成されている。
【0067】[反転機構]次に、図6、図8、図9及び
図11〜図13に示すように、キャリア2の反転機構9
は、キャリア2の移送方向である矢印a、b方向に対し
て直角で、水平な同一軸心状の一対の反転中心軸8を移
送台130に回転自在に取り付けると共に、これら一対
の反転中心軸8の一端をキャリア2の下部に固着された
一対のブラケット900に固着している。
【0068】そして、移送台130に取り付けたモータ
901によって一方の反転中心軸8を矢印e、f方向に
正逆回転駆動することによって、図6及び図12に実線
で示すように、キャリア2の一側部200を前側列の棚
4a側に向けた位置と、図6及び図12に1点鎖線で示
すようにキャリア2の一側部200を後側列の棚4b側
に向けた位置との間で、キャリア2を移送台130に対
して反転中心軸8を中心に矢印e、f方向に180°反
転することができる。そして、モータ901に直結した
ロータリーエンコーダ902によってキャリア2の上記
反転位置を検出して、キャリア2を上記反転位置で停止
させるようにモータ901を制御する。
【0069】[キャリア停止位置検出機構]次に、図
6、図8、図9及び図13に示すように、前後2列状の
棚4a、4b、ディスクドライブ6a、6b及びカート
リッジ投入口121等の各位置を検索してキャリア2を
指定された位置で停止させるためのキャリア停止位置検
出機構14が設けられている。
【0070】このキャリア停止位置検出機構14は、水
平断面形状がほぼコ字状の前後一対の位置検出板140
を前後2列状の棚4a、4b及びディスクドライブ6
a、6bの一側部に沿って垂直で対称状に配置してい
る。そして、移送台130の前後両側に取り付けた一対
のブラケット142の先端に前後各一対、合計4つのフ
ォトインタラプター等の位置検出センサー143を取り
付けている。
【0071】そして、キャリア移送機構13によってキ
ャリア2を矢印a、b方向に高速で移送する際に、各位
置検出センサー143によって各位置検出板140のス
リットや穴等の位置検出部141を矢印a、b方向に順
次検出することによって、前後2列状の棚4a、4b、
ディスクドライブ及びカートリッジ投入口121等を順
次検索して、キャリア2を指定された位置で停止させる
ようにキャリア移送機構13のモータ133を制御す
る。
【0072】なお、前述した前後各一対の爪部材抜き取
り用スペース10a、10bが前後2列状の棚4a、4
bの途中に前述した段差2H分の段違い状態で上下複数
箇所に設けられている。
【0073】[カートリッジ投入機構]次に、図6に示
すように、前側列のストッカー5aの途中で、カートリ
ッジ出入口204の内側に位置に、カートリッジ1をカ
ートリッジ投入口204から投入するためのカートリッ
ジ投入機構15が設けられている。
【0074】このカートリッジ投入機構15は、モータ
150によって正逆回転駆動されるピニオン151でト
レー152のラック153を駆動することにより、その
トレー152をガイドレール154上で複数のローラ1
55を介して矢印c、d方向に駆動するように構成した
ものである。
【0075】次に、以上のように構成されたディスクオ
ートチェンジャー全体の動作を説明する。
【0076】[カートリッジの投入動作]まず、カート
リッジ投入口204からカートリッジ1を矢印c方向に
投入すると、カートリッジ投入機構15のトレー152
が矢印c方向に駆動されて、そのトレー152によって
カートリッジ1をカートリッジ投入口204から前側列
の棚4a内への収納位置と同じ位置まで矢印c方向に引
き込む。
【0077】すると、キャリア移送機構13によってキ
ャリア2が駆動されて、キャリア2が図6に示すように
左右一対の爪部材700aを前側の基準線P1 に出した
ままでカートリッジ投入口121まで移動し、トレー1
52によって引き込んだカートリッジ1の左右一対の切
欠き100に左右一対の爪部材700aを係合する。
【0078】そして、図8と同じように、カートリッジ
受け渡し機構7によって矢印c方向に駆動される左右一
対の移動部材700の爪部材700aによってカートリ
ッジ1の左右一対の切欠き100部分を引っ張るように
して、カートリッジ1をトレー152からキャリア2の
カートリッジ引き込み空間203内に矢印c方向に引き
込む。
【0079】そして、キャリア移送機構100によって
キャリア2が矢印a又はb方向に駆動されて、キャリア
2が指定された棚4a又は4bでカートリッジ1を移送
するが、その指定された棚が前側列の棚4aであれば、
図8に示すように、そのまま左右一対の移動部材700
の爪部材700aによってカートリッジ1の左右一対の
切欠き100部分を押すようにして、カートリッジ1を
キャリア2のカートリッジ引き込み空間203内からそ
の指定された棚4a内に矢印d方向に挿入して、左右一
対の切欠き100を前側の基準線P1 上に位置決めす
る。
【0080】また、指定された棚が後側列の棚4bであ
れば、図12に1点鎖線で示すように、反転機構9によ
ってキャリア2を反転中心軸8を中心に矢印e方向に反
転して、カートリッジ1及びカートリッジ受け渡し機構
7の左右一対の移動部材700の爪部材700aの向き
を後側列の棚4bに向くように180°反転した後、同
様に左右一対の爪部材700aによってカートリッジ1
を指定された棚4b内に矢印d方向に挿入して、左右一
対の切欠き100を後側の基準線P2 上に位置決めす
る。
【0081】[カートリッジの自動交換動作]まず、キ
ャリア移送機構13によってキャリア2を矢印a又はb
方向に駆動して、キャリア2を指定された棚4a又は4
bまで高速で移動する。
【0082】この際、図6に示すように、左右一対の爪
部材700aを基準線P1 又はP2に出したまま、その
爪部材700aを多数の棚4a又は4bに収納されてい
る多数のカートリッジ1の切欠き100内を通過させる
ように矢印a又はb方向に高速で移動しながら、キャリ
ア停止位置検出機構14によって指定された棚4a又は
4bを高速で検索し、指定された棚4a、又は4bに収
納されているカートリッジ1の左右一対の切欠き100
に左右一対の爪部材700aを係合する。
【0083】なお、指定された棚が前側列の棚4aであ
るか、又は後側列の棚4bであるかによって、図12に
実線と1点鎖線で示すように、キャリア2を反転機構9
によって矢印e又はf方向に反転させて、カートリッジ
受け渡し機構7における左右一対の移動部材700の爪
部材700aの向きを180°反転させてから、上記棚
位置の高速検索を行うが、この際、基準線P1 又はP2
に出している左右一対の爪部材700aをカートリッジ
1の左右一対の切欠き100から抜き取ってキャリア2
内に引き込ませる必要がある。
【0084】そこで、図6に示すように、キャリアの現
在位置に最も近い一方の爪部材抜き取り用スペース10
a又は10bまで、キャリア2を矢印a又はb方向に移
動させて、左右一対の爪部材700aをカートリッジ1
の左右一対の切欠き100から矢印a又はb方向に抜き
取った後、カートリッジ受け渡し機構7によって左右一
対の移動部材700の爪部材700aをキャリア2のカ
ートリッジ引き込み空間203内に矢印c方向に引き込
む。
【0085】そして、この後に、キャリア2を反転機構
9によって反転中心軸8を中心に矢印e又はf方向に1
80°反転させると、図12に実線と1点鎖線で示すよ
うに、カートリッジ受け渡し機構7における左右一対の
移動部材700の爪部材700aの向きが前側列の棚4
a側又は後側列の棚4b側に180°反転される。
【0086】しかも、この際、各一対の爪部材抜き取り
用スペース10a、10b間に段差2Hが設けられてい
ることから、図6に示すように、キャリア2を180°
反転した時に、左右一対の爪部材700aが他方の爪部
材抜き取り用スペース10b又は10aに自動的に対向
される。
【0087】そこで、この後直ちに、カートリッジ受け
渡し機構7によって左右一対の爪部材700aをキャリ
ア2のカートリッジ引き込み空間203から、その他方
の爪部材抜き取り用スペース10b又は10a内の基準
線P2 又はP1 まで矢印d方向に直ちに押し出すことが
できる。
【0088】以上により、キャリア2の180°反転動
作が終了するので、この後直ちに、キャリア2を矢印a
又はb方向に移動すれば、左右一対の爪部材700aを
基準線P2 又はP1 に沿って多数のカートリッジ1の切
欠き100内を通過させるようにして、キャリア2を指
定された棚位置まで高速移送することができる。
【0089】従って、左右一対の爪部材700aの18
0°反転位置に対向させた段違い状の爪部材抜き取り用
のスペース10a、10bを前後2列状の棚4a、4b
の上下方向の途中の複数箇所に設けたことによって、左
右一対の爪部材700aをカートリッジ1の左右一対の
切欠き100から抜き取って、キャリア2を180°反
転させる動作を素早く行うことができる。
【0090】以上のようにして、キャリア2を指定され
た棚4a又は4bまで移動して、指定された棚4a又は
4bに収納されているカートリッジ1の左右一対の切欠
き100に左右一対の爪部材700aを係合させる。
【0091】そして、この後、図8又は図9に示すよう
に、カートリッジ受け渡し機構7によって矢印c方向に
駆動される左右一対の移動部材700の爪部材700a
によってカートリッジ1の左右一対の切欠き100部分
を引っ張るようにして、指定された棚4a又は4bから
カートリッジ1を矢印c方向に引っ張ってキャリア2の
カートリッジ引き込み空間203内に取り込む。
【0092】そして、この後に、キャリア移送機構13
によってキャリア2を矢印a方向に駆動して、キャリア
2を指定されたディスクドライブ6a又は6bの位置ま
で矢印a方向に高速で移動する。なお、この場合も、キ
ャリア停止位置検出機構14によって指定されたディス
クドライブ6a又は6bを検索する。
【0093】なお、指定された棚4a又は4bからキャ
リア2内に取り込んだカートリッジ1内の光ディスクD
のA面とB面とを反転させる時にはディスクドライブ6
a又は6bへのキャリア2の移送途中に、キャリア2を
反転機構9によって180°反転する。
【0094】そして、左右一対の移動部材700の爪部
材700aによってカートリッジ1の左右一対の切欠き
100部分を押すようにして、キャリア2のカートリッ
ジ引き込み空間203内からカートリッジ1を指定され
たディスクドライブ6a又は6b内に矢印d方向に挿入
して、左右一対の切欠き100を前後両側の基準線P1
又はP2 上に位置決めする。
【0095】すると、各ディスクドライブ6a又は6b
内のカートリッジ装着機構(図示せず)によってカート
リッジ1が各ディスクドライブ6a又は6b内でアップ
位置からダウン位置へ矢印a方向に自動的に装着され
て、カートリッジ1内の光ディスクDの記録及び/又は
再生が自動的に行われる。
【0096】この際、ディスクドライブ6a又は6bに
よってカートリッジ1内の光ディスクDのA面とB面と
を選択的に記録及び/又は再生する際には、キャリア2
によってカートリッジ1をディスクドライブ6a又は6
bへ移送する途中に、キャリア2を反転機構9によって
180°反転して、カートリッジ1内の光ディスクDの
A面とB面とを反転してからディスクドライブ6a又は
6bに供給する。
【0097】なお、ディスクドライブ6a又は6bによ
って記録及び/又は再生が終了したカートリッジ1を元
の棚4a又は4bに戻す動作は、上記の動作の逆動作と
なる。
【0098】以上述べたこのディスクオートチェンジャ
ーによれば、キャリア2に搭載したカートリッジ受け渡
し機構7が、キャリア2の一側部200側のみにてカー
トリッジ1の矢印c、d方向の受け渡しを行う一方向受
け渡し機構であって、そのカートリッジ受け渡し機構7
は、キャリア2の両側部200、201でカートリッジ
1の受け渡しを行う両方向受け渡し機構に比べて構造が
非常に簡単で、かつ非常に小型、軽量にできる。
【0099】しかも、そのカートリッジ受け渡し機構7
は左右一対の移動部材700の爪部材700aをカート
リッジ1の左右一対の切欠き100に係合させて、これ
らの爪部材700aによってカートリッジ1を機械的に
矢印c、d方向に押し引きするようにして、カートリッ
ジ1の受け渡しを行うので、カートリッジ1の受け渡し
動作をミスなく確実にかつ容易に行えて、信頼性が高
い。そして、左右一対の移動部材700の爪部材700
aを矢印c、d方向に駆動するだけで良いことから、こ
のカートリッジ受け渡し機構7の構造を簡単にできる。
【0100】そして、カートリッジ受け渡し機構7が搭
載されたキャリア2は、両方向受け渡し機構を搭載する
もののように、キャリア2の両側部200、201から
カートリッジ1を受け渡しするためにトンネル構造にす
る必要がなく、キャリア2の一側部200のみにカート
リッジ出入口204を設ければ良く、他側部201は閉
塞することができるので、キャリア2が強度的に非常に
丈夫であり、キャリア2を小型、軽量にできる。
【0101】従って、キャリア2の移送に大きなパワー
が必要でなくなり、キャリア2を矢印a、b方向に高速
で移動し易く、カートリッジ1の自動交換動作を高速で
行えて、その自動交換時間を大幅に短縮できると共に、
省電力化及び省スペース化を図ることができる。
【0102】それでいて、キャリア2を自由に180°
反転できる反転機構9を設けたことにより、キャリア2
の移動通路3の前後両側に2列状に棚4a、4b及びデ
ィスクドライブ6a、6bを配置して、その前後2列状
の棚4a又は4bの何れからでもキャリア2によってカ
ートリッジ1を取り込んでディスクドライブ6a、6b
に移送して供給することができ、カートリッジ1の収容
枚数を従来の約2倍に増大することができる。
【0103】そして、キャリア2によるカートリッジ1
の移送途中に、カートリッジ1内の光ディスクDのA面
とB面とを自由に反転することができるので、ディスク
ドライブ6a、6b内に設置する光ディスクDの記録及
び/又は再生用の光学ピックアップは両面用でなくて
も、片面用で良く、ディスクドライブ6a、6bも構造
の簡素化、低コスト化を図ることができる。
【0104】以上、本発明の一実施例に付き述べたが、
本発明は上記の実施例に限定されることなく、本発明の
技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。
【0105】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のタイミ
ングベルト機構とディスクオートチェンジャーは、次の
ような効果を奏する。
【0106】請求項1のタイミングベルト機構は、駆動
側タイミングプーリの歯に対するタイミングベルトの歯
の浮き上りを、ベルト押えによって一定値以下に規制す
るようにして、タイミングベルトに対する駆動側タイミ
ングプーリの歯飛びを未然に防止することができるよう
にしたので、タイミングベルトで移動部材を直線駆動す
る際、部品の故障等によって移動部材に異常な負荷が加
わった時でも、ベルトの歯飛びが発生せず、移動部材に
加えられる設計上の負荷範囲を広くとることができるの
で、設計及び製作が容易となる。そして、ベルト押えに
よるタイミングベルトの押え力は小さくて良く、精度も
あまり必要としない上に、無調整で済む等、非常に低コ
ストなものが得られる。
【0107】請求項2は、ベルト押えを板状部材で構成
し、その板状部材とタイミングベルトとの間に隙間を形
成したので、板状部材を板金によるプレス加工や合成樹
脂の射出成形品で構成することができて、構造及び製造
が容易で、非常に低コストとなる。
【0108】請求項3は、ベルト押えをローラで構成し
たので、タイミングベルトとローラとの接触による摩擦
抵抗を非常に小さくできて、タイミングベルトの耐久性
を向上できる。
【0109】請求項4は、ベルト押えをローラで構成
し、そのローラをタイミングプーリの中心からの放射線
に沿って一定ストローク以下で移動自在に構成し、その
ローラを弾性押圧手段によってタイミングベルトの外周
に常時弾性的に押圧させたので、タイミングベルトの経
年変化による伸びによるベルトの歯飛びも未然に防止す
ることができる。
【0110】請求項5のディスクオートチェンジャー
は、キャリアに搭載した2本の平行なタイミングベルト
機構の一対のタイミングベルトによって一対の移動部材
を直線移動するようにし、その一対の移動部材の先端を
カートリッジの両側面の一対の切欠きに係合して、その
カートリッジを複数の棚及びディスクドライブとキャリ
アとの間で受け渡しする際に、一対の駆動側タイミング
プーリの歯に対する一対のタイミングベルトの歯の浮き
上りを一対のベルト押えによって一定値以下に規制する
ようにして、一対のタイミングベルトに対する一対の駆
動側タイミングプーリの歯飛びを未然に防止することが
できるようにしたので、一対の移動部材によってカート
リッジを複数の棚及びディスクドライブとキャリアとの
間で受け渡しする際のカートリッジの移送ストロークを
常に安定させることができて、そのカートリッジの受け
渡し動作を正確、かつ、確実に行えると共に、そのカー
トリッジの受け渡し動作を高速で行うことが可能とな
り、ディスクドライブに対するディスクの自動交換動作
の高速化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したタイミングベルト機構の実施
例におけるベルト押えを説明する一部切欠き側面図であ
る。
【図2】図1のベルト押えの動作を説明する一部切欠き
側面図である。
【図3】図1のベルト押えの斜視図である。
【図4】同上のベルト押えの変形例の2例を示した一部
切欠き側面図である。
【図5】同上のベルト押えの他の変形例を示した一部切
欠き側面図である。
【図6】本発明を適用したディスクオートチェンジャー
の実施例における全体の一部切欠き側面図である。
【図7】キャリア移送機構及び反転機構を説明する側面
図である。
【図8】前側列の棚とキャリアとの間でのカートリッジ
の受け渡しを説明する一部切欠き平面図である。
【図9】後側列の棚とキャリアとの間でのカートリッジ
の受け渡しを説明する一部切欠き平面図である。
【図10】カートリッジ受け渡し機構を説明する一部切
欠き平面図である。
【図11】図10のA−A矢視での一部切欠き側面図で
ある。
【図12】キャリアの反転機構を説明する側面図であ
る。
【図13】キャリアの反転機構とキャリアの停止位置検
出機構を説明する斜視図である。
【図14】先願例に示したタイミングベルトの歯飛びを
説明する一部切欠き側面図である。
【符号の説明】
1 カートリッジ 100 カートリッジの切欠き 2 キャリア 3 移動通路 4a 前側列の棚 4b 後側列の棚 6a 前側列のディスクドライブ 6b 後側列のディスクドライブ 7 カートリッジ受け渡し機構 700 カートリッジ受け渡し機構の移動部材 700a 移動部材の爪部材 12 ディスクオートチェンジャー本体 13 キャリア移送機構 21 タイミングベルト機構 705 駆動側タイミングプーリ 705a 駆動側タイミングプーリの歯 706 従動側タイミングプーリ 707 タイミングベルト 707a タイミングベルトの歯 22 ベルト押え 23 板状部材 30 ローラ 31 ローラ支持部材 32 固定フレーム 33 圧縮コイルバネ(弾性押圧手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】間隔を隔てて配置された駆動側及び従動側
    の一対のタイミングプーリと、 上記一対のタイミングプーリ間に巻き掛けられたタイミ
    ングベルトと、 上記駆動側タイミングプーリを正逆回転駆動するモータ
    と、 上記タイミングベルトの一部に固定されて直線移動され
    る移動部材と、 上記駆動側タイミングプーリの歯に対する上記タイミン
    グベルトの歯の浮き上りを一定値以下に規制するベルト
    押えを設けたことを特徴とするタイミングベルト機構。
  2. 【請求項2】上記ベルト押えを板状部材で構成し、その
    板状部材と上記タイミングベルトとの間に隙間を形成し
    たことを特徴とする請求項1記載のタイミングベルト機
    構。
  3. 【請求項3】上記ベルト押えをローラで構成したことを
    特徴とする請求項1記載のタイミングベルト機構。
  4. 【請求項4】上記ベルト押えをローラで構成し、そのロ
    ーラを上記タイミングプーリの中心からの放射線に沿っ
    て一定ストローク以下で移動自在に構成し、かつ、その
    ローラを弾性押圧手段によって上記タイミングベルトの
    外周に弾性的に押圧させたことを特徴とする請求項1記
    載のタイミングベルト機構。
  5. 【請求項5】記録及び/又は再生用のディスクが収納さ
    れた複数のカートリッジを収納する複数の棚と、 上記カートリッジ内のディスクを記録及び/又は再生す
    るディスクドライブと、 上記複数の棚及びディスクドライブに沿って移動される
    キャリアと、 上記キャリアに搭載されて、上記複数の棚及びディスク
    ドライブとキャリアとの間で上記カートリッジの受け渡
    しを行うカートリッジ受け渡し機構とを備え、 上記カートリッジ受け渡し機構には、それぞれ駆動側及
    び従動側の一対のタイミングプーリ間に巻き掛けられた
    2本の平行なタイミングベルトと、上記一対の駆動側タ
    イミングプーリを同時に正逆回転駆動する1つのモータ
    と、上記一対のタイミングベルトの一部にそれぞれ固定
    されて同時に直線移動され、上記カートリッジの両側面
    にそれぞれ形成された一対の切欠きに係合されて、その
    カートリッジを移送する一対の移動部材とを備え、 上記一対の駆動側タイミングプーリの歯に対する上記一
    対のタイミングベルトの歯の浮き上りを一定値以下に規
    制する一対のベルト押えを設けたことを特徴とするディ
    スクオートチェンジャー。
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