JPH0946145A - D級電力増幅器 - Google Patents

D級電力増幅器

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JPH0946145A
JPH0946145A JP7193410A JP19341095A JPH0946145A JP H0946145 A JPH0946145 A JP H0946145A JP 7193410 A JP7193410 A JP 7193410A JP 19341095 A JP19341095 A JP 19341095A JP H0946145 A JPH0946145 A JP H0946145A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチング動作を抵抗器に流れる電流の方
向を切り換えることで行い、出力段をエミッタフォロア
構成としてスイッチング動作をさせないことで、高速な
スイッチング動作を行い、オーディオ出力信号が低歪率
で、出力段のトランジスタの同時導通が無く電力損失の
少ない、バイポーラトランジスタで構成できるローコス
トなD級電力増幅器を提供する。 【解決手段】 入力端子1からの入力信号に応じてスイ
ッチ2はオン・オフの動作を行い、電流源3、4から抵
抗器5に流れる電流の方向を切り換える。同時に抵抗器
5は流れる電流を電圧に変換する。そして、この電圧を
エミッタフォロア6は電流増幅する。ローパスフィルタ
9は、エミッタフォロア6の出力信号を帯域制限してオ
ーディオ信号に復調し、出力端子12を介してスピーカ
等の負荷13に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音響機器においてスピ
ーカ等の負荷を駆動する電力増幅器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】音響機器における電力増幅器は、直流電
源から与えられる直流電圧を入力信号に基づき変調し、
入力信号に相似な波形を負荷であるスピーカに供給する
ものが通常である。このような電力増幅器において、電
力損失を極力小さくし電力変換効率を向上したものとし
て、例えば、特開昭56−40313号公報に記載され
ているようなスイッチング増幅器がある。
【0003】以下、上記の第1の従来例としてのスイッ
チング増幅器について説明する。図14は従来のスイッ
チング増幅器を示すものである。193は比較器、19
4〜197はドライブ段のトランジスタ及びエミッタ抵
抗、198〜201は出力段のベース抵抗及びスイッチ
ングトランジスタ、202、203はローパスフィルタ
を構成するコイル及びコンデンサである。
【0004】次に、図14の動作を説明する。ここでは
他励式PWM(パルス幅変調)方式のスイッチング増幅
器を例にとる。まず、比較器193の入力には、他励式
の場合は、増幅したいオーディオ信号とPWMのキャリ
ア信号である三角波信号が加えられる。そして、比較器
193は、オーディオ信号を方形波信号であるPWM信
号に変換する。比較器193の出力はトランジスタ19
4及びトランジスタ195のベースに接続される。ま
ず、比較器193の出力信号が正の時、トランジスタ1
94が導通し、正電源+V1 、ベース抵抗198、トラ
ンジスタ194(コレクタ→エミッタ)、エミッタ抵抗
196、グランドと言う経路で電流が流れる。従って、
ベース抵抗198の両端には電圧降下が発生し、トラン
ジスタ200のベース電位がエミッタ電位よりも降下す
る。そのため、トランジスタ200は、導通する。
【0005】また、比較器193の出力信号が負の時、
トランジスタ195が導通し、グランド、エミッタ抵抗
197、トランジスタ195(エミッタ→コレクタ)、
ベース抵抗199、負電源−V1 と言う経路で電流が流
れる。従って、ベース抵抗199の両端には電圧降下が
発生し、トランジスタ201のベース電位がエミッタ電
位よりも上昇する。そのため、トランジスタ201は、
導通する。
【0006】以上の動作で、比較器193の出力信号は
増幅される。そして、コイル202とコンデンサ203
で構成されるローパスフィルタでオーディオ信号に復調
され、スピーカ等の負荷に供給される。第1の従来例で
は、出力段のトランジスタ200及び201は交互にオ
ン・オフの動作を行っている。そして、このトランジス
タ200及び201のオン期間には、通常大量のベース
電流が注入される。そのため、トランジスタのベースに
は少数キャリアの蓄積による大量の電荷が蓄積される。
そして、オフ期間にはこの電荷は、ベース抵抗198及
び199を介して正電源或いは負電源に引き抜かれる。
このように電荷が引き抜かれるとトランジスタ200及
び201はオフする。
【0007】すなわち、ベース電荷の引抜き時間が長く
なると、一方のトランジスタの電荷が残っている間(こ
のトランジスタはオン状態)に、他方のトランジスタが
オンになるため、トランジスタ200及び201の同時
導通が起こる。そのため、電力損失が非常に増加する。
また、トランジスタ200、201のコレクタ電流やコ
レクタ損失がその最大定格をオーバーすることで、トラ
ンジスタが破損する危険性がある。
【0008】ところで、ベースの電荷蓄積は、トランジ
スタ200及び201へのベース電流の供給を少なくす
れば、少なくなる。その結果、ベース電荷の引抜き時間
も短縮できる。しかし、大出力時には、出力段のトラン
ジスタを十分にオンできなくなる。更に、ベース抵抗1
98及び199の値を小さくすれば、ベース電荷の引抜
き時間が短くなる。しかし、トランジスタ200及び2
01をオンするためには、抵抗値を小さくした分、ドラ
イブ段であるトランジスタ194及び195のコレクタ
電流を増加させる必要がある。そのため、ドライブ段の
損失が増加する。
【0009】即ち、高速で損失が少ないスイッチング動
作ができない。その結果、オーディオ出力波形の歪率が
悪いと言う問題点を有していた。すなわち、出力段が高
速スイッチングができないため、三角波信号の周波数を
高くできない。そのため、オーディオ信号をPWM信号
に変調する際に、変調誤差が発生するためである。そこ
で、図15に示すような第2の従来例のスイッチング増
幅器が提案されている。204は比較器、205〜21
0は差動増幅器を構成するトランジスタ及び共通エミッ
タ抵抗、213〜216は電荷引き抜き回路を構成する
ベース抵抗及びトランジスタ、211及び212はスイ
ッチングトランジスタ、218及び219は出力段のエ
ミッタフォロア217を構成するトランジスタ、22
1、222はローパスフィルタ220を構成するコイル
及びコンデンサである。
【0010】ここでは、他励式PWM(パルス幅変調)
方式のスイッチング増幅器を例にとって動作を説明す
る。まず、比較器204の入力には、他励式の場合は、
増幅したいオーディオ信号とPWMのキャリア信号であ
る三角波信号が加えられる。そして、比較器204は、
オーディオ信号を方形波信号であるPWM信号に変換す
る。まず、比較器204の出力電圧が正の時、トランジ
スタ205と209がオンし、206と208はオフす
る。そのため、電荷引き抜き用トランジスタ216とス
イッチングトランジスタ211がオンする。トランジス
タ216がオンすることにより、トランジスタ212の
ベース電荷が強制的に引き抜かれるため、トランジスタ
211と212の同時導通が防止される。また、比較器
204の出力電圧が負の時、トランジスタ206と20
8がオンし、205と209はオフする。そのため、電
荷引き抜き用トランジスタ214とスイッチングトラン
ジスタ212がオンする。トランジスタ214がオンす
ることにより、トランジスタ211のベース電荷が強制
的に引き抜かれるため、トランジスタ211と212の
同時導通が防止される。以上のようにして電圧増幅され
たパルス信号は、トランジスタ218と219で構成さ
れるエミッタフォロア217で電流増幅される。そし
て、コイル221とコンデンサ222で構成されるロー
パスフィルタ220でオーディオ信号に復調され、負荷
に供給される。
【0011】上記第2の従来例の構成では、トランジス
タ211と212の同時導通は防止できる。しかし、ト
ランジスタ211と212はエミッタ接地増幅器であ
り、その負荷はエミッタフォロア217の入力抵抗であ
るため、非常に大きい。そのため、エミッタ接地増幅器
の電圧増幅率AV は非常に大きい。また、トランジスタ
にはベースとエミッタ間には帰還容量Cobが存在するた
め、コレクタに発生した出力信号がベースに負帰還され
る。そのため、ミラー効果が発生し、トランジスタ21
1及び212のベースには等価的には(1+AV )Cob
の容量がぶら下がり、スイッチング速度が低くなる。
【0012】即ち、電力損失は少ないが、高速スイッチ
ング動作ができないと言う問題点を有していた。そのた
め、オーディオ出力信号の歪率が悪いという問題点を有
していた。更にそこで、図16に示すような第3の従来
例のスイッチング増幅器が提案されている。223は比
較器、224はハーフブリッジ用ドライバ、225はM
OSFET226、227で構成されたハーフブリッ
ジ、228はコイル229及びコンデンサ230で構成
されるローパスフィルタである。
【0013】ここでは、他励式PWM(パルス幅変調)
方式のスイッチング増幅器を例にとって動作を説明す
る。まず、比較器223の入力には、他励式の場合は、
増幅したいオーディオ信号とPWMのキャリア信号であ
る三角波信号が加えられる。そして、比較器223は、
オーディオ信号を方形波信号であるPWM信号に変換す
る。比較器223の出力はドライバ224に入力され
る。そして、ドライバ224は、入力信号に同期して、
ハーフブリッジ225を構成するMOSFET226及
び227のゲートを駆動する。MOSFET226及び
227は各々のゲート信号に応じてオン・オフする。
【0014】以上の動作で、比較器223の出力信号は
増幅される。そして、コイル229とコンデンサ230
で構成されるローパスフィルタ228でオーディオ信号
に復調され、負荷に供給される。ここでは、パワーデバ
イスにバイポーラトランジスタでは問題となった少数キ
ャリアの蓄積効果が無く、ゲートとドレイン間に存在す
る帰還容量が非常に小さいMOSFETを使用すること
で、高速スイッチング動作を可能としている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、以下に示す問題点を有していた。即ち、図
14に示した第1の従来例では、出力段のトランジスタ
200及び201のベース電荷蓄積(少数キャリア蓄積
効果)のため、高速スイッチング動作ができなかった。
そのため、オーディオ出力の歪率が悪いという問題点
と、オーディオ出力の歪率を改善するために、高速スイ
ッチング動作を行うと、トランジスタ200と201の
同時導通が発生し、電力損失が非常に増加する。また、
トランジスタ200、201のコレクタ電流やコレクタ
損失がその最大定格をオーバーすることで、トランジス
タが破損する危険性があると言う問題点を有していた。
【0016】また、図15に示した第2の従来例では、
トランジスタ211及び212の同時導通による電力損
失の発生を防止できるが、トランジスタ211及び21
2が構成するエミッタ接地増幅器に発生するミラー効果
により高速スイッチング動作ができないと言う問題点を
有していた。そのため、オーディオ出力の歪率が悪いと
いう問題点を有していた。
【0017】更に、図16に示した第3の従来例では、
出力段のパワー素子にMOSFETを使用することで、
高速スイッチングがパワー素子の同時導通の発生無しに
実現でき、低歪率で低損失なスイッチング増幅器が実現
できる。しかし、パワー素子であるMOSFETがバイ
ポーラトランジスタと比較して非常に高価である。更
に、MOSFETの制御はゲート電圧の制御で原理的に
は可能であるが、ゲートの入力容量が大きい。そのた
め、MOSFETを高速スイッチングするには、ゲート
を制御するドライバには出力電力が大きいことが望まれ
る。そのため、ドライバもバイポーラトランジスタ用の
ドライバと比較して高価となる。従って、図16に示し
た従来例の構成は、バイポーラトランジスタでの構成と
比較して高価となると言う問題点を有していた。
【0018】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、スイッチング動作を抵抗器に流れる電流の方向を切
り換えることで行い、出力段をエミッタフォロアで構成
してスイッチング動作をさせない構成をとることで、オ
ーディオ出力の低歪率化と高速で損失が少ないスイッチ
ング動作を可能とすることと、ローコストなバイポーラ
トランジスタで構成することを可能とすることを目的と
する。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1発明のD級電力増幅器は、入力される2値信号に
よりオン・オフする第1及び第2の端子を持つスイッチ
と、前記スイッチの第1の端子に電流を出力する第1の
電流源と、前記スイッチの第2の端子から電流を入力す
る第2の電流源と、前記第1の電流源の出力とグランド
間に接続された抵抗器と、前記第1の電流源の出力に接
続されたエミッタフォロアと、前記エミッタフォロアか
ら出力される2値信号の帯域を制限するローパスフィル
タとを備えた構成とした。
【0020】また、第2発明のD級電力増幅器は、入力
される2値信号によりオン・オフする第1及び第2の端
子を持つスイッチと、前記スイッチの第1の端子に電流
を出力する電流源と、前記スイッチの第1及び第2の端
子間に接続された抵抗器と、前記電流源の出力に接続さ
れたエミッタフォロアと、前記エミッタフォロアから出
力される2値信号の帯域を制限するローパスフィルタと
を備えた構成とした。
【0021】更に、第3発明のD級電力増幅器は、入力
される2値信号によりオン・オフする第1及び第2の端
子を持つ第1のスイッチと、前記2値信号により前記第
1のスイッチと逆相にオン・オフする第3及び第4の端
子を持つ第2のスイッチと、前記第1のスイッチの第1
の端子に電流を出力する第1の電流源と、前記第1のス
イッチの第1及び第2の端子間に接続された第1の抵抗
器と、前記第1の電流源の出力に接続された第1のエミ
ッタフォロアと、前記第1のエミッタフォロアの出力に
ゲートが前記第1のスイッチの第2の端子にソースが接
続された第1のFETと、前記第2のスイッチの第3の
端子に電流を出力する第2の電流源と、前記第2の電流
源の出力に接続された第2のエミッタフォロアと、前記
第2のエミッタフォロアの出力にゲートが前記第1のF
ETのドレインにソースが接続された第2のFETと、
前記第2のスイッチの第3の端子と前記第2のFETの
ソースに接続された第2の抵抗器と、前記第1のFET
のドレインと前記第2のFETのソースとの接続点から
出力される2値信号の帯域を制限するローパスフィルタ
とを備えた構成とした。
【0022】(作用)第1発明では、入力される2値信
号によりスイッチはオン・オフする。スイッチがオフの
場合は、第1の電流源の出力電流は抵抗器を通じてグラ
ンドに流れ、抵抗器には正の電圧が発生する。またスイ
ッチがオンの場合は、第2の電流源に第1の電流源の出
力電流と抵抗器を通じてグランドから電流が流れる。そ
のため、抵抗器には負の電圧が発生する。即ち、抵抗器
には入力された2値信号を電圧増幅した相似な電圧が発
生する。この電圧をエミッタフォロアで電流増幅するこ
とで、入力された2値信号を電力増幅している。
【0023】また、第2発明では、入力される2値信号
によりスイッチはオン・オフする。スイッチがオフの場
合は、電流源の出力電流は抵抗器を通じて負電源に流
れ、抵抗器には正の電圧が発生する。また、スイッチが
オンの場合は、抵抗器の両端は短絡され電流源の出力電
流は負電源に流れる。そのため、抵抗器には負の電位と
なる。即ち、抵抗器には入力された2値信号を電圧増幅
した相似な電圧が発生する。この電圧をエミッタフォロ
アで電流増幅することで、入力された2値信号を電力増
幅している。
【0024】更に、第3発明では、入力される2値信号
により第1のスイッチと第2のスイッチは互いに逆相に
オン・オフする。第1のスイッチがオフで第2のスイッ
チがオンの場合は、第1の電流源の出力電流は第1の抵
抗器を通じて負電源に流れ、第1の抵抗器の両端には電
圧が発生する。第1のエミッタフォロアはこの電圧を電
流増幅し、第1のFETのゲートを励起する。これによ
り第1のFETはオンする。また、第2のスイッチはオ
ンであるため、第2の電流源の出力電流は負電源に流
れ、第2の抵抗器の電位は負電源電圧と同一となる。そ
のため、第2のFETのゲート・ソース間電圧はゼロと
なり第2のFETはオフとなる。次に、第1のスイッチ
がオンで第2のスイッチがオフの場合は、第1のスイッ
チはオンであるため、第1の電流源の出力電流は負電源
に流れ、第1の抵抗器の電位は負電源電圧と同一とな
る。そのため、第1のFETのゲート・ソース間電圧は
ゼロとなり第1のFETはオフとなる。
【0025】一方、第2のスイッチがオフであるため、
第2の電流源の出力電流は第2の抵抗器を通じて第2の
FETのソースを経て負荷抵抗に流れ、第2の抵抗器の
両端には電圧が発生する。第2のエミッタフォロアはこ
の電圧を電流増幅し、第2のFETのゲートを励起す
る。これにより第2のFETはオンする。このようにし
て、入力された2値信号に同期してFETがオン・オフ
することにより2値信号を電力増幅している。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。図1は第1発明の実施例を示すD
級電力増幅器のブロック図である。図1において、1は
入力端子、2は入力端子1からの入力信号に応じてオン
・オフするスイッチ。3、4は第1及び第2の電流源、
5は第1の電流源3の出力とグランド間に接続された抵
抗器、6はエミッタフォロアで、抵抗器5に発生した電
圧を入力信号としている。7、8はエミッタフォロア6
を構成するトランジスタ、9はエミッタフォロア6の出
力信号を帯域制限するローパスフィルタ、10はコイ
ル、11はコンデンサで、ローパスフィルタ9を構成す
る。12はローパスフィルタ9の出力端子、13は出力
端子12に接続された負荷である。
【0027】図2は動作説明図で、(a)はスイッチ2
がオフの場合、(b)はスイッチ2がオンの場合を示
す。図3は第1発明の一実施例として示した具体的な構
成図である。14は入力端子、15は入力端子14から
入力される入力信号によりオン・オフするトランジス
タ、16は第1の抵抗器、17はトランジスタ、18は
トランジスタ17のベース電位を固定するツェナーダイ
オード、19はトランジスタ、20は抵抗器、21はト
ランジスタ19のベース電位を固定するツェナーダイオ
ード、22はツェナーダイオード18及び21のバイア
ス電流を決定する抵抗器であり、17〜22によりカス
コード接続されたベース接地型増幅器を構成している。
23は第2の抵抗器、24、25はトランジスタ、26
はコイル、27はコンデンサ、28は出力端子である。
6はエミッタフォロア、9はローパスフィルタである。
【0028】図4は図3の説明図である。(a)はトラ
ンジスタ15がオフの場合、(b)はトランジスタ15
がオンの場合の動作を示す。図5は、第1発明の他実施
例としての具体的な構成図である。29は入力端子、3
0は入力端子29から入力される入力信号によりオン・
オフするトランジスタ、31は第1の抵抗器、32はト
ランジスタ、33はトランジスタ32のベース電位を固
定するツェナーダイオード、34はトランジスタ、35
は抵抗器、36はトランジスタ34のベース電位を固定
するツェナーダイオード、37はツェナーダイオード3
3及び36のバイアス電流を決定する抵抗器、38は第
2の抵抗器、39、40はトランジスタ、41はコイ
ル、42はコンデンサ、43は出力端子、44はミュー
ティング信号を入力する入力端子、45は入力端子44
から入力された信号によりオン・オフするトランジスタ
である。
【0029】以下第1発明の動作について説明する。入
力端子1から入力信号が入力される。ここでは、オーデ
ィオ用のD級電力増幅器を想定すれば、この入力信号
は、オーディオ信号を所定の周波数のキャリア信号(三
角波信号)で変調したPWM信号を代表とする、パルス
波形状の2値信号である。この入力された2値信号によ
りスイッチ2はオン・オフする。スイッチ2がオフの場
合を説明する。図2(a)に示した様に電流源3の出力
電流Iは、抵抗器5を介してグランドに流れる。この
時、抵抗器5の両端にはR・Iの電圧が発生する。
【0030】また、スイッチ2がオンの場合、電流源4
の出力電流を2Iとすると、図2(b)に示した様に、
電流源4には電流源3の出力電流Iとグランドから抵抗
器5を介した電流Iを加算した電流2Iが流れる。その
ため、抵抗器5の両端にはR・(−I)が発生する。即
ち、抵抗器5には入力端子1に入力された2値信号に相
似な振幅が±R・Iの信号が発生することになる。この
電圧をトランジスタ7、8で構成されるエミッタフォロ
ア6で電流増幅する。
【0031】従って、エミッタフォロア6の出力には、
入力信号を電力増幅したパルス信号が出力される。そし
て、電力増幅されたパルス信号は、コイル10及びコン
デンサ11でなるローパスフィルタ9で帯域制限されて
オーディオ信号に復調される。そして、出力端子12を
通じて負荷13に供給される。
【0032】次に図3を用いて、第1発明の具体的な構
成についてその動作について説明する。入力端子14か
らオーディオ信号を2値信号に変調した入力信号が入力
される。トランジスタ15はこの2値信号に応じてオン
・オフの動作を行う。トランジスタ15がオフの場合を
説明する。この時、等価的に図4(a)に示す回路とな
る。ツェナーダイオード18及び21、抵抗器22は直
列に接続されかつ正電源+V1 及び負電源−V1 に接続
されているため、ツェナーダイオード18及び21は抵
抗器22でバイアスされたことになる。従って、トラン
ジスタ19のベース電位はツェナーダイオード21によ
り固定される。そして、トランジスタ19のベース・エ
ミッタ間の電圧をVBEとすると、(数1)に示すように
正電源+V1 から電流Iが抵抗器20に流れる。
【0033】
【数1】
【0034】トランジスタ19の直流増幅率が大きいと
すると、トランジスタ19のコレクタ電流はIに等し
い。即ち、トランジスタ19、抵抗器20、ツェナーダ
イオード21は出力電流値がIの電流源3を構成してい
る。今、トランジスタ15はオフのため、図4(a)に
示すようにトランジスタ19のコレクタ電流Iは抵抗器
23を介してグランドに流れる。その結果、抵抗器23
にはR・Iの電圧が発生する。
【0035】次に、トランジスタ15がオンの場合、図
4(b)に示すように入力信号がトランジスタ15のベ
ースと負電源−V1 間に印加される。トランジスタ15
は、ベースに印加した入力信号がパルス信号であるため
飽和動作(スイッチング動作)する。この時、コレクタ
に電流Ic が流れる。即ち、トランジスタ15がオンす
ることで、入力信号vi →トランジスタ15のベース→
エミッタ→抵抗器16→負電源−V1 →入力信号vi
言う閉回路を形成し、エミッタに電流Ie が流れる。こ
こで、入力信号の電圧振幅をvi 、エミッタ抵抗16の
抵抗値をR1 、トランジスタのエミッタとベース間の電
圧をVBEとすれば、エミッタ電流Ie は(数2)とな
る。
【0036】
【数2】
【0037】ここで、トランジスタ15の直流増幅率h
FEは充分に大きいため、コレクタ電流Ic とエミッタ電
流Ie は等しくなる。そして、Ie =2Iとなるように
1を設定する。今、トランジスタ15のコレクタに負
荷抵抗Rが接続されたエミッタ接地型の増幅器と考える
と、電圧利得AV は(数3)となる。
【0038】
【数3】
【0039】ところで、トランジスタのベースとコレク
タ間には容量Cobが存在する。そして、トランジスタ1
5はエミッタ接地増幅器であるため、この容量を通して
出力(コレクタ)から入力(ベース)に信号が負帰還さ
れる。そのため、ミラー効果が発生し、等価的にトラン
ジスタのベースに(1+AV )Cobの容量がパラレルに
接続されたことになる。そのため、トランジスタのスイ
ッチング速度が遅くなる。そこで、トランジスタ15の
コレクタには、ベース電位がツェナーダイオード18で
固定されているトランジスタ17からなるベース接地型
のカスコード増幅器が接続されている。ここで、ツェナ
ーダイオード18の出力電圧VZ1は一定であるため、ト
ランジスタ15のコレクタ電位VC は一定となり、交流
的には接地されることになる。その結果、ミラー効果が
発生しない。
【0040】また、トランジスタ17はベース接地増幅
器であるため。電流利得は1である。そのため、トラン
ジスタ17のコレクタ電流はトランジスタ15のコレク
タ電流Ic =2Iに等しい。即ち、トランジスタ15、
17、抵抗器16、ツェナーダイオード18は電流源4
とスイッチ2を構成している。従って、トランジスタ1
7のコレクタには、トランジスタ19のコレクタ電流I
とグランドから抵抗器23を介して流れる電流Iの和で
有る電流2Iが流れる。その結果、抵抗器23には、電
圧R・(−I)が発生する。即ち、抵抗器23には入力
端子14に入力された2値信号に相似な振幅が±R・I
の信号が発生することになる。この電圧をトランジスタ
24、25で構成されるエミッタフォロア6は電流増幅
する。
【0041】従って、エミッタフォロアの出力には、入
力信号を電力増幅したパルス信号が出力される。そし
て、電力増幅されたパルス信号は、コイル26及びコン
デンサ27でなるローパスフィルタ9で帯域制限されて
オーディオ信号に復調される。そして、出力端子28を
通じて負荷に供給される。
【0042】ここで、エミッタフォロア6の電源電圧を
±V2 、入力電圧Vd 、出力端子28に接続された負荷
に流れる負荷電流をIL とすると、エミッタフォロアで
の電力損失PC は、(数4)となる。
【0043】
【数4】
【0044】ここで、Vd =V2 とすると損失PC は最
小となる。今、負荷抵抗をRL とすれば、電力効率η
は、(数5)となる。
【0045】
【数5】
【0046】例えば、VBE=1V、RL =6Ω、電力増
幅器の最大出力を60Wとすれば(数5)より、電力効
率は95%と非常に大きくなる。次に図5を用いて、第
1発明の他実施例として示した具体的構成について、そ
の動作について説明する。図5において、入力端子2
9、トランジスタ30、32、34、39、40、抵抗
器31、35、37、38、ツェナーダイオード33、
36、コイル41、コンデンサ42、出力端子43は、
それぞれ図3に示した構成と全く同一の動作を行う。
【0047】そこで、図3と異なる動作についてのみ説
明を行う。入力端子44から入力されるミューティング
信号によりトランジスタ45がオンの場合、図5に示し
た構成は、図3に示した構成と全く同じ動作を行う。次
に、トランジスタ45がオフの場合、ツェナーダイオー
ド33、36にバイアス電流が流れなくなる。そのた
め、トランジスタ32のベース電位は負電源−V1 にト
ランジスタ34のベース電位は正電源+V1 に等しくな
り、抵抗器38には電流が流れない。その結果、抵抗器
38の電圧降下はゼロとなる。従って、エミッタフォロ
ア6を構成するトランジスタ39及び40はカットオフ
し、エミッタフォロア6の出力は開放状態となる。その
ため、出力端子43をグランドに接続(地落)しても、
電源に接続(天落)しても、トランジスタ39及び40
は破壊されない。即ち、本実施例のD級電力増幅器に動
作のための電源を供給していないときと同じ状態とな
る。
【0048】即ち、トランジスタ45をオン・オフさせ
ることで、本実施例のD級電力増幅器の動作をオン・オ
フできる。上記の様に第1発明では、スイッチング動作
をミラー効果の発生しない小信号トランジスタで抵抗器
に流れる電流の方向を切り換ることを行い、出力段をエ
ミッタフォロア構成としてスイッチング動作を行わない
ため、高速なスイッチング動作ができる。そのため、オ
ーディオ出力信号が低歪率である。また、出力段のトラ
ンジスタの同時導通が発生しないため、電力損失が少な
い。また、バイポーラトランジスタで構成でるためロー
コストである。更に、電流源の基準電圧をオフすること
で簡単にミューティングできる。そのため、低歪率な、
電力損失の少ない、ローコストでかつミューティングが
簡易に実現できるD級電力増幅器を構成している。
【0049】図6は第2発明の実施例として示したブロ
ック図である。46は入力端子、47は入力端子46か
らの入力信号に応じてオン・オフするスイッチ、48は
電流源、49は電流源48の出力と負電源−V2 間に接
続された抵抗器、50は抵抗器49に発生した電圧を入
力信号とするエミッタフォロア、51、52はエミッタ
フォロア50を構成するトランジスタ、53はエミッタ
フォロア50の出力信号を帯域制限するローパスフィル
タ、54はコイル、55はコンデンサで、ローパスフィ
ルタ53を構成する。56はローパスフィルタ53の出
力端子、57は出力端子56に接続された負荷である。
【0050】図7は第2発明の他実施例として示したブ
ロック図である。58は入力端子、59は入力端子58
からの入力信号に応じてオン・オフするスイッチ、60
は電流源、61は電流源60の出力と負電源−V2 間に
接続された抵抗器、62は抵抗器61に発生した電圧を
入力信号とするエミッタフォロア、63、64はエミッ
タフォロア62を構成するトランジスタ、65はエミッ
タフォロア62の出力信号を帯域制限するローパスフィ
ルタ、66はコイル、67はコンデンサで、ローパスフ
ィルタ65を構成する。68はローパスフィルタ65の
出力端子、69は出力端子68に接続された負荷、70
はダイオード、71はコンデンサである。
【0051】図8は図7の動作説明図で、(a)は入力
端子58から入力される2値信号の時間波形、(b)は
エミッタフォロア62の出力信号の時間波形、(c)は
ダイオード70のカソードの時間波形である。図9は、
第2発明の他実施例として示した具体的な構成図であ
る。72は入力端子、73は入力端子72から入力され
る入力信号によりオン・オフする第1のトランジスタ、
74は第1の抵抗器、75は第2のトランジスタ、76
はトランジスタ75のベース電位を固定するツェナーダ
イオード、77はツェナーダイオード76のバイアス電
流を決定する抵抗器、78は第2の抵抗器、79は第3
の抵抗器、80、81はトランジスタ、82はコイル、
83はコンデンサ、84は出力端子、85はダイオー
ド、86はコンデンサである。62はエミッタフォロ
ア、65はローパスフィルタを示す。
【0052】図10は、第2発明のさらに他実施例とし
て示した具体的な構成図である。87は入力端子、88
は入力端子87から入力される入力信号によりオン・オ
フする第1のトランジスタ、89は第1の抵抗器、90
は第2のトランジスタ、91はトランジスタ90のベー
ス電位を固定するツェナーダイオード、92はツェナー
ダイオード91のバイアス電流を決定する抵抗器、93
は第2の抵抗器、94は第3の抵抗器、95、96はト
ランジスタ、97はコイル、98はコンデンサ、99は
出力端子、100はダイオード、101はコンデンサ、
102はミューティング信号を入力する入力端子、10
3はゲート、104は抵抗器、105はトランジスタで
ある。
【0053】上記の様に構成された第2発明について、
その動作を説明する。図6に示す実施例では、入力端子
46から入力信号が入力される。ここでは、オーディオ
用のD級電力増幅器を想定すれば、この入力信号は、オ
ーディオ信号を所定の周波数のキャリア信号(三角波信
号)で変調したPWM信号を代表とする、パルス波形状
の2値信号である。この入力された2値信号によりスイ
ッチ47はオン・オフする。スイッチ47がオフの場合
を説明する。電流源48の出力電流Iは、抵抗器49を
介して負電源−V2 に流れる。この時、抵抗器49の両
端にはR・Iの電圧降下が発生する。
【0054】また、スイッチ47がオンの場合、電流源
48の出力電流Iは負電源−V2 に直接流れ、抵抗器4
9への電流は流れなくなり、抵抗器49の電圧降下はゼ
ロとなる。従って、抵抗器49と電流源48の出力との
接続点の電圧Vd は、スイッチ47がオフの場合(数
6)、オンの場合(数7)となる。
【0055】
【数6】
【0056】
【数7】
【0057】そして、スイッチ47がオフの場合、Vd
=+V2 となるように電流源48の出力電流と、抵抗器
49の値が設定される。この電圧をトランジスタ51、
52で構成されるエミッタフォロア50で電流増幅す
る。従って、エミッタフォロア50の出力には、入力信
号を電力増幅したパルス信号が出力される。
【0058】そして、電力増幅されたパルス信号は、コ
イル54及びコンデンサ55なるローパスフィルタ53
で帯域制限されてオーディオ信号に復調される。そし
て、出力端子56を通じて負荷57に供給される。次
に、図7に示す実施例では、入力端子58、スイッチ5
9、電流源60、抵抗器61、トランジスタ63、6
4、コイル66、コンデンサ67、出力端子68、負荷
69は、図6における構成と全く同一の動作を行う。図
6と異なる部分のみ説明する。
【0059】スイッチ59がオフの場合エミッタフォロ
ア62の出力を+V2 とするには、電流源60の入力の
電源電圧は、+V2 に電流源60の動作に必要な動作電
圧を加えた電圧よりも高い電圧である必要である。そこ
で、ダイオード70とコンデンサ71を追加することで
正電源+V2 及び負電源−V2 の2電源で、エミッタフ
ォロア62は+V2の出力を可能としている。
【0060】即ち、コンデンサ71の一端は、エミッタ
フォロア62の出力に接続されているため、その電圧値
は、エミッタフォロア62の出力に応じて変化する。一
方、ダイオード70のアノードは正電源+V2 に、カソ
ードはコンデンサ71のもう一端に接続される。そのた
め、ダイオード70の順方向電圧をゼロとすれば、ダイ
オード70のカソード電圧は図8(c)に示すようにな
る。即ち、エミッタフォロア62の出力が−V2 の場合
はダイオード70のカソード電圧は+V2 、エミッタフ
ォロア62の出力が+V2 の場合はダイオード70のカ
ソード電圧は+2V2 となる。
【0061】従って、スイッチ59がオフの場合、ダイ
オード70のカソード電圧は+2V 2 となり、エミッタ
フォロア62は+V2 の出力が可能となる。以上のよう
にして、エミッタフォロア62の出力には、入力信号を
電力増幅したパルス信号が出力される。そして、電力増
幅されたパルス信号は、コイル66及びコンデンサ67
なるローパスフィルタ65で帯域制限されてオーディオ
信号に復調される。そして、出力端子68を通じて負荷
69に供給される。
【0062】次に、図9に示す実施例では、入力端子7
2からオーディオ信号を2値信号に変調した入力信号が
入力される。トランジスタ73はこの2値信号に応じて
オン・オフの動作を行う。トランジスタ73がオフの場
合を説明する。ツェナーダイオード76、抵抗器77は
直列に接続されかつ正電源+V1 及びグランドに接続さ
れ、ツェナーダイオード76はバイアスされる。従っ
て、トランジスタ75のベース電位はツェナーダイオー
ド76によりVZ1に固定される。今、トランジスタ75
のベース・エミッタ間の電圧をVBEとすると、(数8)
で決定される電流Iが抵抗器78に流れる。
【0063】
【数8】
【0064】トランジスタ75の直流増幅率が大きいと
すると、トランジスタ75のコレクタ電流はIに等し
い。即ち、トランジスタ75、抵抗器77、78、ツェ
ナーダイオード76は出力電流値がIの電流源60を構
成している。今、トランジスタ73はオフのため、トラ
ンジスタ75のコレクタ電流Iは抵抗器79を介して負
電源−V2 に流れる。その結果、抵抗器79にはR・I
の電圧降下が発生する。
【0065】次に、トランジスタ73がオンの場合、入
力信号がトランジスタ73のベースと負電源−V2 間に
印加される。トランジスタ73は、ベースに印加した入
力信号がパルス信号であるため飽和動作(スイッチング
動作)する。この時、コレクタに電流IC が流れる。即
ち、トランジスタ73がオンすることで、入力信号v i
→トランジスタ73のベース→エミッタ→抵抗器74→
負電源−V2 →入力信号vi と言う閉回路を形成し、エ
ミッタに電流Ie が流れる。ここで、入力信号の電圧振
幅をvi 、エミッタ抵抗74の抵抗値をR2 、トランジ
スタのエミッタとベース間の電圧をVBEとすれば、エミ
ッタ電流Ie は(数9)となる。
【0066】
【数9】
【0067】ここで、トランジスタ73の直流増幅率h
FEは充分に大きいため、コレクタ電流IC とエミッタ電
流Ie は等しくなる。そして、Ie =IとなるようにR
2 を設定する。その結果、トランジスタ75にはエミッ
タ電流が流れなくなり、抵抗器79の電圧降下はゼロと
なる。また、トランジスタ75のベース電位はツェナー
ダイオード76により固定されているため、トランジス
タ73のコレクタ電位は固定され、ミラー効果が発生し
ない。従って、トランジスタ73は高速スイッチングが
可能となる。
【0068】即ち、抵抗器79には入力端子72に入力
された2値信号に相似で振幅が±V 2 の信号が発生する
ことになる。この電圧をトランジスタ80、81で構成
されるエミッタフォロア62は電流増幅する。従って、
エミッタフォロア62の出力には、入力信号を電力増幅
したパルス信号が出力される。
【0069】そして、電力増幅されたパルス信号は、コ
イル82及びコンデンサ83でなるローパスフィルタ6
5で帯域制限されてオーディオ信号に復調される。そし
て、出力端子84を通じて負荷に供給される。ここで、
エミッタフォロア62の電源電圧を±V2 、出力端子8
4に接続された負荷に流れる負荷電流をIL とすると、
エミッタフォロアでの電力損失PC は、(数10)とな
る。
【0070】
【数10】
【0071】ここで、負荷抵抗をRL とすれば、電流効
率ηは、(数11)となる。
【0072】
【数11】
【0073】例えば、VBE=1V、RL =6Ω、電力増
幅器の最大出力を60Wとすれば(数11)より、電力
効率は95%と非常に大きくなる。次に図10に示した
他実施例につき、その動作について説明する。入力端子
87、トランジスタ88、90、95、96、抵抗器8
9、92、93、94、ツェナーダイオード91、コイ
ル97、コンデンサ98、出力端子99は、それぞれ図
9に示した構成と全く同一の動作を行う。
【0074】そこで、図9と異なる動作についてのみ説
明を行う。ここで、入力端子87からの入力信号、10
2からのミューティング信号、ゲート103のロジック
信号の信号レベルは同一であり、負電源−V2 を基準に
発生するものとする。入力端子102から入力されるミ
ューティング信号によりトランジスタ105がオンとな
る場合、ゲート103の出力信号は入力端子87から入
力される信号と同一になる。その結果、図10に示した
構成は、図9に示した構成と全く同じ動作を行う。
【0075】次に、トランジスタ105がオフとなるミ
ューティング信号が入力された場合、ゲート103の出
力はハイのロジックレベルとなり、トランジスタ88は
オンする。そのため、抵抗器93に流れる電流Iは、抵
抗器89を介して負電源−V 2 に流れ、トランジスタ9
0のコレクタ電流はゼロとなる。また、トランジスタ1
05はオフであるため抵抗器94のトランジスタ105
のコレクタに接続されている側の端子は、開放状態とな
る。従って、エミッタフォロア62を構成するトランジ
スタ95及び96はカットオフし、エミッタフォロア6
2の出力は開放状態となる。そのため、出力端子99を
グランドに接続(地落)しても、電源に接続(天落)し
ても、トランジスタ95及び96は破壊されない。即
ち、本実施例のD級電力増幅器に動作のための電源を供
給していないときと同じ状態となる。
【0076】即ち、入力端子102に入力するミューテ
ィング信号により、本実施例のD級電力増幅器の動作を
オン・オフできる。上記の様に第2発明では、スイッチ
ング動作をミラー効果の発生しない小信号トランジスタ
で抵抗器に流れる電流の方向を切り換えることで行い、
出力段をエミッタフォロア構成としてスイッチング動作
を行わないため、高速なスイッチング動作ができる。そ
のため、オーディオ出力信号が低歪率である。また、出
力段のトランジスタの同時導通が発生しないため、電力
損失が少ない。また、バイポーラトランジスタで構成で
きるためローコストである。更に、エミッタフォロアの
入力信号をゼロにすることで簡単にミューティングでき
る。そのため、低歪率な、電力損失の少ない、ローコス
トでかつミューティングが簡易に実現できるD級電力増
幅器を構成している。
【0077】図11は第3発明の実施例として示したブ
ロック図である。106は入力端子、107は入力端子
106からの入力信号の極性を反転するインバータ、1
08は入力端子106からの入力信号に応じてオン・オ
フする第1のスイッチ、109は電流源、110は電流
源109の出力と負電源−V2 間に接続された抵抗器、
111は抵抗器110に発生した電圧を入力信号とする
エミッタフォロア、112、113はエミッタフォロア
111を構成するトランジスタ、114は抵抗器、11
5はFET、116はインバータ107の出力信号に応
じてオン・オフする第2のスイッチ、117は第1の電
流源、118は電流源117の出力に接続された抵抗
器、119は抵抗器118に発生した電圧を入力信号と
エミッタフォロア、120、121はエミッタフォロア
119を構成するトランジスタ、122は抵抗器、12
3はFET、124はダイオード、125はコンデン
サ、126はFET115及び123で構成されるハー
フブリッジ、127はハーフブリッジ126の出力信号
を帯域制限するローパスフィルタ、128はコイル、1
29はコンデンサで、ローパスフィルタ127を構成す
る。130はローパスフィルタ127の出力端子、13
1は出力端子130に接続された負荷である。
【0078】図12は、第3発明の一実施例として示し
た具体的な構成図である。132は入力端子、133は
入力端子132からの入力信号に応じてオン・オフする
トランジスタ、134は抵抗器、135はトランジス
タ、136はトランジスタ135のベース電位を固定す
るツェナーダイオード、137はツェナーダイオード1
36のバイアス電流を決定する抵抗器、138は抵抗
器、139は抵抗器、140、141はトランジスタで
エミッタフォロア111を構成する、142は抵抗器、
143はFET、144は入力端子132からの入力信
号の極性を反転するインバータ、145はインバータ1
44の出力信号に応じてオン・オフするトランジスタ、
146は抵抗器、147はトランジスタ、148はトラ
ンジスタ147のベース電位を固定するツェナーダイオ
ード、149はツェナーダイオード148のバイアス電
流を決定する抵抗器、150は抵抗器、151は抵抗
器、152、153はトランジスタでエミッタフォロア
119を構成する、154は抵抗器、155はFET、
156はコイル、157はコンデンサ、158はコイ
ル、159はコンデンサでローパスフィルタ127を構
成する、160は出力端子である。
【0079】図13は、第3発明の他実施例として示し
た具体的構成図である。161は入力端子、162は入
力端子161からの入力信号に応じてオン・オフするト
ランジスタ、163は抵抗器、164はトランジスタ、
165はトランジスタ164のベース電位を固定するツ
ェナーダイオード、166はツェナーダイオード165
のバイアス電流を決定する抵抗器、167は抵抗器、1
68は抵抗器、169、170はトランジスタでエミッ
タフォロア111を構成する、171は抵抗器、172
はFET、173は入力端子161からの入力信号の極
性を反転するインバータ、174はインバータ173の
出力信号に応じてオン・オフするトランジスタ、175
は抵抗器、176はトランジスタ、177はトランジス
タ176のベース電位を固定するツェナーダイオード、
178はツェナーダイオード177のバイアス電流を決
定する抵抗器、179は抵抗器、180は抵抗器、18
1、182はトランジスタでエミッタフォロア119を
構成する、183は抵抗器、184はFET、185は
ダイオード、186はコンデンサ、187はコイル、1
88はコンデンサでローパスフィルタ127を構成す
る、189は出力端子、190はミューティング信号を
入力する入力端子、191、192はゲートである。
【0080】上記の様に構成された第3発明について、
その動作を説明する。図11に示す実施例では、入力端
子106から入力信号が入力される。ここでは、オーデ
ィオ用のD級電力増幅器を想定すれば、この入力信号
は、オーディオ信号を所定の周波数のキャリア信号(三
角波信号)で変調したPWM信号を代表とする、パルス
波形状の2値信号である。この入力された2値信号によ
りスイッチ108はオン・オフする。また、入力端子1
06から入力された2値信号はインバータ107で反転
される。スイッチ116はインバータ107の出力に基
づきオン・オフを行う。即ち、スイッチ108と116
は入力端子106からの入力信号に応じて互いに逆相で
オン・オフする。
【0081】まず、スイッチ108がオフでスイッチ1
16がオンの場合を説明する。スイッチ108がオフの
ため、電流源109の出力電流Iは、抵抗器110を介
して負電源−V2 に流れる。この時、抵抗器110の両
端にはR・Iの電圧降下が発生する。この電圧は、トラ
ンジスタ112、113で構成されるエミッタフォロア
111で電流増幅し、抵抗器114を介してFET11
5のゲートを励起し、FETをオンする。
【0082】一方、スイッチ116はオンのため、電流
源117の出力電流Iは負電源−V 2 に流れ、電流源1
17の出力の電位は−V2 となる。また、FET115
はオンしているため、FET115のドレインの電位は
−V2 である。従って、抵抗器118には電流が流れ
ず、抵抗器118の両端間の電圧効果はゼロである。そ
のため、FET123のゲート・ソース間の電圧はゼロ
となり、FET123はオフとなる。従って、ハーフブ
リッジ126の出力は−V2 となる。
【0083】次に、スイッチ108がオンでスイッチ1
16がオフの場合を説明する。スイッチ108がオンの
ため、電流源109の出力電流Iは負電源−V2 に流
れ、抵抗器110に流れる電流がゼロとなり、抵抗器1
10の両端に発生する電圧はゼロとなる。そのため、F
ET115のゲート・ソース間の電圧がゼロとなりFE
T115はオフする。
【0084】一方、スイッチ116はオフのため、電流
源117の出力電流Iは抵抗器118に流れ、抵抗器1
18にはR・Iの電圧効果が発生する。この電圧をトラ
ンジスタ120、121で構成されたエミッタフォロア
119で電流増幅される。抵抗器118はFET123
のソースと電流源117の出力間に接続されているた
め、エミッタフォロア119で増幅されたこの電圧は、
抵抗器122ほ介してFET123のゲートを励起し、
FET123はオンする。ここで、抵抗器110及び1
18に発生する電圧値R・IはFET115及び123
をオンにするゲート・ソース間電圧VGS以上であるとす
る。
【0085】ところで、FET123はnchのFET
であるため、ソース・ゲート間電圧が所定の正の電圧値
GS以上になるとオンする。そのため、FET123を
オンにするためにはエミッタフォロア119の出力電圧
はV2 +VGS以上であることが必要である。そこで、ダ
イオード124とコンデンサ125を用いることで、F
ET123がオンの時はダイオード124のカソードの
電位はほぼ+2V2 となる。ここでの、ダイオード12
4とコンデンサ125の動作は図7に示したダイオード
70、コンデンサ71と同一の動作を行う。従って、ハ
ーフブリッジ126の出力は+V2 となる。
【0086】以上のように、入力端子106から入力さ
れる2値信号により、ハーフブリッジ126の出力は出
力振幅が±V2 の入力信号を電力増幅したパルス信号を
出力する。そして、電力増幅されたパルス信号は、コイ
ル128及びコンデンサ129からなるローパスフィル
タ127で帯域制限されてオーディオ信号に復調され
る。そして、出力端子130を通じて負荷131に供給
される。
【0087】次に、図12に示した実施例につき動作を
説明する。入力端子132からオーディオ信号を2値信
号に変調した入力信号が入力される。トランジスタ13
3はこの2値信号に応じてオン・オフの動作を行う。ま
た、入力端子132から入力された2値信号はインバー
タ144で反転される。トランジスタ145はインバー
タ144の出力に基づきオン・オフを行う。即ち、トラ
ンジスタ133と145は入力端子132からの入力信
号に応じて互いに逆相でオン・オフする。
【0088】まず、トランジスタ133がオフでトラン
ジスタ145がオンの場合を説明する。ツェナーダイオ
ード136、抵抗器137は直列に接続されかつグラン
ド及び負電源−V2 に接続され、ツェナーダイオード1
36はバイアスされる。従って、トランジスタ135の
ベース電位はツェナーダイオード136によりVZ1に固
定される。今、トランジスタ135のベース・エミッタ
間の電圧をVBEとすると、(数12)で決定される電流
Iが抵抗器138に流れる。
【0089】
【数12】
【0090】トランジスタ135の直流増幅率が大きい
とすると、トランジスタ135のコレクタ電流はIに等
しい。即ち、トランジスタ135、抵抗器137、13
8、ツェナーダイオード136は出力電流値がIの電流
源109を構成している。今、トランジスタ133はオ
フのため、トランジスタ135のコレクタ電流Iは抵抗
器139を介して負電源−V2 に流れる。その結果、抵
抗器139にはR・Iの電圧降下が発生する。この電圧
は、トランジスタ140、141で構成されるエミッタ
フォロア111で電流増幅し、抵抗器142を介してF
ET143のゲートを励起し、FETをオンする。
【0091】同様に、ツェナーダイオード148、抵抗
器149は直列に接続されかつダイオード156を介し
て正電源+V2 とグランドに接続され、ツェナーダイオ
ード148はバイアスされる。従って、トランジスタ1
47のベース電位はツェナーダイオード148によりV
Z1に固定される。今、トランジスタ147のベース・エ
ミッタ間の電圧をVBEとすると、(数13)で決定され
る電流Iが抵抗器150に流れる。
【0092】
【数13】
【0093】トランジスタ147の直流増幅率が大きい
とすると、トランジスタ147のコレクタ電流はIに等
しい。即ち、トランジスタ147、抵抗器149、15
0、ツェナーダイオード148は出力電流値がIの電流
源117を構成している。一方、トランジスタ145が
オンである。この時インバータ144の出力がトランジ
スタ145のベースと負電源−V2 間に印加される。ト
ランジスタ145はベースに印加した入力信号がパルス
信号であるため飽和動作(スイッチング動作)する。こ
の時、コレクタに電流Ic が流れる。即ち、トランジス
タ145がオンすることで、インバータ出力vi →トラ
ンジスタ145のベース→エミッタ→抵抗器146→負
電源−V2 →インバータ出力vi と言う閉回路を形成
し、エミッタに電流Ie が流れる。ここで、入力信号の
電圧振幅をvi 、エミッタ抵抗146の抵抗値をR2
トランジスタのエミッタとベース間の電圧をVBEとすれ
ば、エミッタ電流Ie は(数14)となる。
【0094】
【数14】
【0095】ここで、トランジスタ145の直流増幅率
FEは充分に大きいため、コレクタ電流IC とエミッタ
電流Ie は等しくなる。そして、Ie =Iとなるように
2を設定する。その結果、トランジスタ147にはエ
ミッタ電流が流れなくなり、抵抗器151の電圧降下は
ゼロとなる。その結果、FET155のゲート・ソース
間電圧はゼロとなり、FET155はオフする。
【0096】また、トランジスタ145のベース電位は
ツェナーダイオード148により固定されているため、
トランジスタ145のコレクタ電位は固定され、ミラー
効果が発生しない。そのため、トランジスタ145は高
速スイッチングが可能となる。従って、ハーフブリッジ
126の出力は−V2 となる。次に、トランジスタ13
3がオンでトランジスタ145がオフの場合を説明す
る。トランジスタ133がオンである。この時入力端子
132からの入力信号がトランジスタ133のベースと
負電源−V2 間に印加される。トランジスタ133は、
ベースに印加した入力信号がパルス信号であるため飽和
動作(スイッチング動作)する。この時、コレクタに電
流IC が流れる。即ち、トランジスタ133がオンする
ことで、入力信号vi →トランジスタ133のベース→
エミッタ→抵抗器134→負電源−V2 →入力信号vi
と言う閉回路を形成し、エミッタに電流Ie が流れる。
ここで、入力信号の電圧振幅をvi 、エミッタ抵抗13
4の抵抗値をR2 、トランジスタのエミッタとベース間
の電圧をVBEとすれば、エミッタ電流Ie は(数15)
となる。
【0097】
【数15】
【0098】ここで、トランジスタ133の直流増幅率
FEは充分に大きいため、コレクタ電流IC とエミッタ
電流Ie は等しくなる。そして、Ie =Iとなるように
2を設定する。その結果、トランジスタ135にはエ
ミッタ電流が流れなくなり、抵抗器139の電圧降下は
ゼロとなる。その結果、FET143のゲート・ソース
間電圧はゼロとなり、FET143はオフする。
【0099】また、トランジスタ135のベース電位は
ツェナーダイオード136により固定されているため、
トランジスタ133のコレクタ電位は固定され、ミラー
効果が発生しない。そのため、トランジスタ133は高
速スイッチングが可能となる。一方、トランジスタ14
5がオフのため、トランジスタ147のコレクタ電流I
は抵抗器151に流れ、抵抗器151にはR・Iの電圧
降下が発生する。この電圧は、トランジスタ152、1
53で構成されるエミッタフォロア119で電流増幅
し、抵抗器154を介してFET155のゲートを励起
し、FETをオンする。
【0100】ところで、FET155はnchのFET
であるため、ソース・ゲート間電圧が所定の正の電圧値
GS以上になるとオンする。そのため、FET155を
オンにするためにはエミッタフォロア119の出力電圧
はV2 +VGS以上であることが必要である。そこで、ダ
イオード156とコンデンサ157を用いることで、F
ET155がオンの時はダイオード156のカソードの
電位はほぼ+2V2 となる。ここでの、ダイオード15
6とコンデンサ157の動作は図11に示したダイオー
ド124、コンデンサ125と同一の動作を行う。従っ
て、ハーフブリッジ126の出力は+V2 となる。
【0101】以上のように、入力端子132から入力さ
れる2値信号により、ハーフブリッジ126の出力は出
力振幅が±V2 の入力信号を電力増幅したパルス信号を
出力する。そして、電力増幅されたパルス信号は、コイ
ル158及びコンデンサ159からなるローパスフィル
タ127で帯域制限されてオーディオ信号に復調され
る。そして、出力端子160を通じて負荷に供給され
る。
【0102】ここで、電源電圧を±V2 、FETのオン
抵抗をRON、負荷に流れる電流をI L とすると、ハーフ
ブリッジ126での電力損失PD は(数16)となる。
【0103】
【数16】
【0104】ここで、負荷抵抗をRL とすれば、電力効
率ηは、(数17)となる。
【0105】
【数17】
【0106】例えば、RON=0.2Ω、RL =6Ω、電
力増幅器の最大出力を60Wとすれば(数17)より、
電力効率は97%と非常に大きくなる。次に、図13に
示した実施例につき動作を説明する。入力端子161、
トランジスタ162、164、169、170、17
4、176、181、182、抵抗器163、166、
167、168、171、175、178、179、1
80、183、ツェナーダイオード165、177、F
ET172、184、インバータ173、ダイオード1
85、コンデンサ186、188、コイル187、出力
端子189は、それぞれ図12における構成と全く同一
の動作を行う。
【0107】従って、図12と異なる動作についてのみ
を説明する。ここで、入力端子161からの入力信号、
入力端子190からのミューティング信号、ゲート19
1、192のロジック信号の信号レベルは同一であり、
負電源−V2 を基準に発生するものとする。入力端子1
90から入力されるミューティング信号がハイのロジツ
クレベルの場合、NANDゲート191、192の出力
信号はそれぞれ入力端子161から入力される信号及び
インバータ173からの出力信号と同一になる。その結
果、図13に示した構成は、図12に示した構成と全く
同じ動作を行う。
【0108】次に、ローのロジックレベルのミューティ
ング信号が入力された場合、ゲート191、192の出
力はハイのロジックレベルとなり、トランジスタ16
2、174は共にオンする。そのため、抵抗器167及
び179に流れる電流Iは、それぞれ抵抗器163及び
175を介して負電源−V2 に流れ、トランジスタ16
4及び176のコレクタ電流はゼロとなる。その結果、
抵抗器168及び180に流れる電流がゼロとなり、F
ET172、184は共にオフする。従って、ハーフブ
リッジ126の出力は開放状態となる。そのため、出力
端子189をグランドに接続(地落)しても、電源に接
続(天落)しても、FET172、184は破壊されな
い。即ち、本実施例のD級電力増幅器に動作のための電
源を供給していないときと同じ状態となる。
【0109】即ち、入力端子190に入力するミューテ
ィング信号により、本実施例のD級電力増幅器の動作を
オン・オフできる。上記の様に、第3発明の実施例で
は、(MOS)FETを用いたハーフブリッジ出力段を
簡単な構成のバイポーラトランジスタでドライブできる
ため、高速スイッチングがローコストにできる。そのた
め、オーディオ出力信号が低歪率であり全体がローコス
トに構成できる。また、出力段にオン抵抗の非常に小さ
なMOSFETを使用できるため、電力損失が少ない。
更に、外部からの制御信号によりFETのゲート・ソー
ス間電圧をゼロにすることが簡単なため容易にミューテ
ィングできる。そのため、低歪率な、電力損失の少な
い、ローコストでかつミューティングが簡易に実現でき
るD級電力増幅器を構成している。
【0110】
【発明の効果】上記の様に本発明は、第1発明、第2発
明及び第3発明に示すように、スイッチング動作を抵抗
器に流れる電流の方向を切り換えることで行い、出力段
をエミッタフォロア構成としてスイッチング動作を行わ
ないため、高速なスイッチング動作ができる。そのた
め、オーディオ出力信号の低歪率化を可能とする効果が
得られる。
【0111】また、出力段のトランジスタの同時導通が
発生しないため、電力損失が少ない電力増幅器を提供で
きる効果が得られる。また、バイポーラトランジスタで
構成できるためローコスト化を可能とし、出力段をFE
Tで構成しても、FETのドライバ回路をバイポーラト
ランジスタで構成できるためローコスト化を可能とする
効果が得られる。
【0112】さらに、制御信号一つで、増幅器の動作を
オン・オフできる。その時出力段を構成するトランジス
タまたはFET全てがカットオフとなるため、出力端子
を天落或いは地落しても出力段のトランジスタまたはF
ETは破壊しない。即ち、制御信号一つで、増幅器が保
護できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の実施例におけるD級電力増幅器の構
成を示すブロック図
【図2】一実施例の動作を説明する動作説明図
【図3】第1発明のD級電力増幅器の具体的な構成を示
すブロック図
【図4】図3における具体的な構成の動作を説明する動
作説明図
【図5】他実施例としての具体的構成を示すブロック図
【図6】第2発明の実施例におけるD級電力増幅器の構
成を示すブロック図
【図7】第2発明の他実施例を示すブロック図
【図8】第2発明の他実施例の動作を説明する動作説明
【図9】第2発明の実施例としての具体的な構成を示す
ブロック図
【図10】第2発明の他実施例としての具体的構成を示
すブロック図
【図11】第3発明の実施例におけるD級電力増幅器の
構成を示すブロック図
【図12】第3発明の実施例としての具体的な構成を示
すブロック図
【図13】第3発明の他実施例としての具体的構成を示
すブロック図
【図14】従来の第1例としてのスイッチング増幅器の
構成を示すブロック図
【図15】従来の第2例としてのスイッチング増幅器の
構成を示すブロック図
【図16】従来の第3例としてのスイッチング増幅器の
構成を示すブロック図
【符号の説明】
2 スイッチ 3 第1の電流源 4 第2の電流源 5 抵抗器 6 エミッタフォロア 9 ローパスフィルタ 15 トランジスタ 16 第1の抵抗器 17〜20 ベース接地型増幅器 23 第2の抵抗器 30 トランジスタ 31 第1の抵抗器 32〜37 ベース接地型増幅器 38 第2の抵抗器 47 スイッチ 48 電流源 49 抵抗器 50 エミッタフォロア 53 ローパスフィルタ 59 スイッチ 60 電流源 61 抵抗器 62 エミッタフォロア 65 ローパスフィルタ 70 ダイオード 71 コンデンサ 73 第1のトランジスタ 74 第1の抵抗器 75 第2のトランジスタ 78 第2の抵抗器 79 第3の抵抗器 85 ダイオード 86 コンデンサ 88 第1のトランジスタ 89 第1の抵抗器 90 第2のトランジスタ 92 抵抗器 93 第2の抵抗器 94 第3の抵抗器 98 コンデンサ 100 ダイオード 108 第1のスイッチ 109 第1の電流源 110 第1の抵抗器 111 第1のエミッタフォロア 115 第1のFET 116 第2のスイッチ 117 第2の電流源 118 第2の抵抗器 119 第2のエミッタフォロア 123 第2のFET 127 ローパスフィルタ 133 第1のトランジスタ 134 第1の抵抗器 135 第2のトランジスタ 138 第2の抵抗器 139 第3の抵抗器 143 第1のFET 145 第3のトランジスタ 146 第4の抵抗器 147 第4のトランジスタ 150 第5の抵抗器 151 第6の抵抗器 155 第2のFET 156 ダイオード 157 コンデンサ 162 第1のトランジスタ 163 第1の抵抗器 164 第2のトランジスタ 167 第2の抵抗器 168 第3の抵抗器 172 第1のFET 174 第3のトランジスタ 175 第4の抵抗器 176 第4のトランジスタ 180 第6の抵抗器 184 第2のFET 185 ダイオード 186 コンデンサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される2値信号によりオン・オフす
    る第1及び第2の端子を持つスイッチと、前記スイッチ
    の第1の端子に電流を出力する第1の電流源と、前記ス
    イッチの第2の端子から電流を入力する第2の電流源
    と、前記第1の電流源の出力とグランド間に接続された
    抵抗器と、前記第1の電流源の出力に接続されたエミッ
    タフォロアと、前記エミッタフォロアから出力される2
    値信号の帯域を制限するローパスフィルタとを備えたこ
    とを特徴とするD級電力増幅器。
  2. 【請求項2】 入力される2値信号によりオン・オフす
    るトランジスタと、前記とトランジスタのエミッタ電流
    を決定する第1の抵抗器と、前記トランジスタのコレク
    タにカスコード接続されたベース接地型増幅器と、前記
    ベース接地型増幅器に電流を出力する電流源と、前記電
    流源の出力とグランド間に接続された第2の抵抗器と、
    前記第2の抵抗器に発生した電圧を電流増幅するエミッ
    タフォロアと、前記エミッタフォロアから出力される2
    値信号の帯域を制限するローパスフィルタとを備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載のD級電力増幅器。
  3. 【請求項3】 入力される2値信号によりオン・オフす
    るトランジスタと、前記トランジスタのエミッタ電流を
    決定する第1の抵抗器と、前記トランジスタのコレクタ
    にカスコード接続されたベース接地型増幅器と、前記ベ
    ース接地型増幅器に電流を出力する電流源と、シリーズ
    接続された前記ベース接地型増幅器のベース電位を決定
    する第1のツェナーダイオードと前記電流源の基準電位
    を決定する第2のツェナーダイオードとに供給している
    バイアス電流をオン・オフするスイッチと、前記電流源
    の出力とグランド間に接続された第2の抵抗器と、前記
    第2の抵抗器に発生した電圧を電流増幅するエミッタフ
    ォロアと、前記エミッタフォロアから出力される2値信
    号の帯域を制限するローパスフィルタとを備えたことを
    特徴とする請求項1記載のD級電力増幅器。
  4. 【請求項4】 入力される2値信号によりオン・オフす
    る第1及び第2の端子を持つスイッチと、前記スイッチ
    の第1の端子に電流を出力する電流源と、前記スイッチ
    の第1及び第2の端子間に接続された抵抗器と、前記電
    流源の出力に接続されたエミッタフォロアと、前記エミ
    ッタフォロアから出力される2値信号の帯域を制限する
    ローパスフィルタとを備えたことを特徴とするD級電力
    増幅器。
  5. 【請求項5】 入力される2値信号によりオン・オフす
    る第1及び第2の端子を持つスイッチと、前記スイッチ
    の第1の端子に電流を出力する電流源と、前記スイッチ
    の第1及び第2の端子間に接続された抵抗器と、前記電
    流源の出力に接続されたエミッタフォロアと、前記エミ
    ッタフォロアに供給する正電源にアノードが接続された
    ダイオードと、前記エミッタフォロアの出力と前記ダイ
    オードのカソード間に接続されたコンデンサと、前記エ
    ミッタフォロアから出力される2値信号の帯域を制限す
    るローパスフィルタとを備え、前記ダイオードのカソー
    ドは前記電流源に接続されていることを特徴とする請求
    項4記載のD級電力増幅器。
  6. 【請求項6】 入力される2値信号によりオン・オフす
    る第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのエ
    ミッタ電流を決定する第1の抵抗器と、ベース電位が固
    定されかつエミッタが前記第1のトランジスタのコレク
    タに接続された第2のトランジスタと、前記第2のトラ
    ンジスタのエミッタ電流を決定する第2の抵抗器と、前
    記第2のトランジスタのコレクタと負電源間に接続され
    た第3の抵抗器と、前記第3の抵抗器に発生した電圧を
    電流増幅するエミッタフォロアと、前記エミッタフォロ
    アに供給する正電源にアノードが接続されたダイオード
    と、前記エミッタフォロアの出力と前記ダイオードのカ
    ソード間に接続されたコンデンサと、前記エミッタフォ
    ロアから出力される2値信号の帯域を制限するローパス
    フィルタとを備え、前記第2のトランジスタのベース電
    位は前記ダイオードのカソード電位を基準に固定されて
    いることを特徴とする請求項4記載のD級電力増幅器。
  7. 【請求項7】 入力される2値信号によりオン・オフす
    る第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのエ
    ミッタ電流を決定する第1の抵抗器と、ベース電位が固
    定されかつエミッタが前記第1のトランジスタのコレク
    タに接続された第2のトランジスタと、前記第2のトラ
    ンジスタのエミッタ電流を決定する第2の抵抗器と、前
    記第2のトランジスタのコレクタと負電源間に接続され
    た第3の抵抗器と、前記第3の抵抗器に発生した電圧を
    電流増幅するエミッタフォロアと、前記エミッタフォロ
    アに供給する正電源にアノードが接続されたダイオード
    と、前記エミッタフォロアの出力と前記ダイオードのカ
    ソード間に接続されたコンデンサと、前記エミッタフォ
    ロアから出力される2値信号の帯域を制限するローパス
    フィルタと、前記第1のトランジスタが前記入力信号に
    よりオン・オフする状態と前記第1のトランジスタを前
    記入力信号にかかわらずオンに固定する状態とを制御信
    号により切り換える第1のスイッチと、前記制御信号に
    より前記第3の抵抗器と前記負電源との接続をオン・オ
    フする第2のスイッチとを備え、前記第2のトランジス
    タのベース電位は前記ダイオードのカソード電位を基準
    に固定されていることと、前記第1のスイッチと前記第
    2のスイッチは同期して動作し、前記第1のトランジス
    タが前記入力信号によりオン・オフする状態と前記第3
    の抵抗器と前記負電源とが接続される状態のペアと、前
    記第1のトランジスタを前記入力信号にかかわらずオン
    に固定する状態と前記第3の抵抗器と前記負電源とが遮
    断される状態のペアとを切り換えることとを特徴とする
    請求項4記載のD級電力増幅器。
  8. 【請求項8】 入力される2値信号によりオン・オフす
    る第1及び第2の端子を持つ第1のスイッチと、前記2
    値信号により前記第1のスイッチと逆相にオン・オフす
    る第3及び第4の端子を持つ第2のスイッチと、前記第
    1のスイッチの第1の端子に電流を出力する第1の電流
    源と、前記第1のスイッチの第1及び第2の端子間に接
    続された第1の抵抗器と、前記第1の電流源の出力に接
    続された第1のエミッタフォロアと、前記第1のエミッ
    タフォロアの出力にゲートが前記第1のスイッチの第2
    の端子にソースが接続された第1のFETと、前記第2
    のスイッチの第3の端子に電流を出力する第2の電流源
    と、前記第2の電流源の出力に接続された第2のエミッ
    タフォロアと、前記第2のエミッタフォロアの出力にゲ
    ートが前記第1のFETのドレインにソースが接続され
    た第2のFETと、前記第2のスイッチの第3の端子と
    前記第2のFETのソースに接続された第2の抵抗器
    と、前記第1のFETのドレインと前記第2のFETの
    ソースとの接続点から出力される2値信号の帯域を制限
    するローパスフィルタとを備えたことを特徴とするD級
    電力増幅器。
  9. 【請求項9】 入力される2値信号によりオン・オフす
    る第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタのエ
    ミッタ電流を決定する第1の抵抗器と、ベース電位が固
    定されかつエミッタが前記第1のトランジスタのコレク
    タに接続された第2のトランジスタと、前記第2のトラ
    ンジスタのエミッタ電流を決定する第2の抵抗器と、前
    記第2のトランジスタのコレクタと負電源間に接続され
    た第3の抵抗器と、前記第3の抵抗器に発生した電圧を
    電流増幅する第1のエミッタフォロアと、前記第1のエ
    ミッタフォロアの出力にゲートが前記負電源にソースが
    接続された第1のFETと、前記2値信号により前記第
    1のトランジスタと逆相にオン・オフする第3のトラン
    ジスタと、前記第3のトランジスタのエミッタ電流を決
    定する第4の抵抗器と、ベース電位が固定されかつエミ
    ッタが前記第3のトランジスタのコレクタに接続された
    第4のトランジスタと、前記第4のトランジスタのエミ
    ッタ電流を決定する第5の抵抗器と、前記第4のトラン
    ジスタのコレクタに接続された第6の抵抗器と、前記第
    6の抵抗器に発生した電圧を電流増幅する第2のエミッ
    タフォロアと、前記第2のエミッタフォロアの出力にゲ
    ートが前記第1のFETのドレインにソースが接続され
    た第2のFETと、前記第2のFETのドレインに供給
    する正電源にアノードが接続されたダイオードと、前記
    第2のFETのソースと前記ダイオードのカソード間に
    接続されたコンデンサと、前記第1のFETのドレイン
    と前記第2のFETのソースとの接続点から出力される
    2値信号の帯域を制限するローパスフィルタとを備え、
    前記第2のトランジスタのベース電位は前記ダイオード
    のカソード電位を基準に固定されていることと、前記第
    6の抵抗器は前記第2のFETのソースに接続されてい
    ることとを特徴とする請求項8記載のD級電力増幅器。
  10. 【請求項10】 入力される2値信号によりオン・オフ
    する第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタの
    エミッタ電流を決定する第1の抵抗器と、ベース電位が
    固定されかつエミッタが前記第1のトランジスタのコレ
    クタに接続された第2のトランジスタと、前記第2のト
    ランジスタのエミッタ電流を決定する第2の抵抗器と、
    前記第2のトランジスタのコレクタと負電源間に接続さ
    れた第3の抵抗器と、前記第3の抵抗器に発生した電圧
    を電流増幅する第1のエミッタフォロアと、前記第1の
    エミッタフォロアの出力にゲートが前記負電源にソース
    が接続された第1のFETと、前記2値信号により前記
    第1のトランジスタと逆相にオン・オフする第3のトラ
    ンジスタと、前記第3のトランジスタのエミッタ電流を
    決定する第4の抵抗器と、ベース電位が固定されかつエ
    ミッタが前記第3のトランジスタのコレクタに接続され
    た第4のトランジスタと、前記第4のトランジスタのエ
    ミッタ電流を決定する第5の抵抗器と、前記第4のトラ
    ンジスタのコレクタに接続された第6の抵抗器と、前記
    第6の抵抗器に発生した電圧を電流増幅する第2のエミ
    ッタフォロアと、前記第2のエミッタフォロアの出力に
    ゲートが前記第1のFETのドレインにソースが接続さ
    れた第2のFETと、前記第2のFETのドレインに供
    給する正電源にアノードが接続されたダイオードと、前
    記第2のFETのソースと前記ダイオードのカソード間
    に接続されたコンデンサと、前記第1のFETのドレイ
    ンと前記第2のFETのソースとの接続点から出力され
    る2値信号の帯域を制限するローパスフィルタと、前記
    第1のトランジスタが前記入力信号によりオン・オフす
    る状態と前記第1のトランジスタを前記入力信号にかか
    わらずオンに固定する状態とを制御信号により切り換え
    る第1のスイッチと、前記第3のトランジスタが前記入
    力信号によりオン・オフする状態と前記第3のトランジ
    スタを前記入力信号にかかわらずオンに固定する状態と
    を前記制御信号により切り換える第2のスイッチとを備
    え、前記第2のトランジスタのベース電位は前記ダイオ
    ードのカソード電位を基準に固定されていることと、前
    記第6の抵抗器は前記第2のFETのソースに接続され
    ていることと、前記第1のスイッチと前記第2のスイッ
    チは同期して動作し、前記第1のトランジスタ及び第3
    のトランジスタが前記入力信号により互いに逆相でオン
    ・オフする状態と、前記第1のトランジスタ及び前記第
    3のトランジスタを前記入力信号にかかわらずオンに固
    定する状態とを切り換えることとを特徴とする請求項8
    記載のD級電力増幅器。
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