JPH0946123A - 地線付きモノポ−ルアンテナ - Google Patents

地線付きモノポ−ルアンテナ

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JPH0946123A
JPH0946123A JP21307095A JP21307095A JPH0946123A JP H0946123 A JPH0946123 A JP H0946123A JP 21307095 A JP21307095 A JP 21307095A JP 21307095 A JP21307095 A JP 21307095A JP H0946123 A JPH0946123 A JP H0946123A
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coaxial line
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徹 松岡
Sukenori Kakefuda
祐範 掛札
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Nihon Dengyo Kosaku Co Ltd
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Nihon Dengyo Kosaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のアンテナは、複数本の地線が形成する平
面の直下における給電回路をモノポ−ル素子と同様、地
線が形成する平面に対して直交するように設ける必要が
あるため、アンテナ全体の姿勢を低くするには、限界が
あった。 【解決手段】給電回路を形成する同軸線路の前端部側に
この同軸線路と平行に平衡−不平衡変換回路を形成する
分岐導体を設けてある。給電回路を形成する同軸線路の
内部導体の前端部と平衡−不平衡変換回路を形成する分
岐導体の前端部とを接続線で接続してある。平衡−不平
衡変換回路を形成する分岐導体の後端部と給電回路を形
成する同軸線路の外部導体とを接続してある。モノポ−
ル素子の下端部を平衡−不平衡変換回路を形成する分岐
導体の前端部上面に取り付け、給電回路を形成する同軸
線路の外部導体の前端部の左右に地線を突設させてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば移動通信に
おける端末装置としての移動体に取り付けられるアンテ
ナ又は移動通信における基地局用アンテナ、即ち、天井
面に取り付けるアンテナ等のように姿勢の低いことが要
求される垂直偏波用アンテナとして好適なアンテナに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は、移動通信における端末装置と
しての移動体に取り付ける垂直偏波用アンテナとして従
来用いられている地線付きモノポ−ルアンテナ(所謂ブ
ラウンアンテナ)を示す斜視図で、1はモノポ−ル素子
で、給電点におけるインピ−ダンスと利得との関係か
ら、その長さを1/4 λないし3/4 λ(λは放射波の自由
空間波長)に選んである。2は同軸線路より成る給電回
路で、その内部導体21 の端部をモノポ−ル素子1の下
端部に接続してある。3は同軸接栓、4は同軸接栓3の
取り付け用フランジ、51 ないし54 は地線で、各内端
を同軸線路2の外部導体に取り付けて放射状に設け、同
軸線路2の外部導体への放射電流の漏洩を防ぐために、
地線51 ないし54 がほぼ同一平面に含まれ、隣り合う
地線間の角度がすべてほぼ等しくなるように設けてあ
る。地線51 ないし54 の各長さはモノポ−ル素子1の
長さに応じて選定するが、モノポ−ル素子1の長さが例
えば1/4 λの場合、地線51 ないし54 の各長さもまた
1/4 λに選定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図15に示した従来の
アンテナにおいては、モノポ−ル素子1からの電磁波の
放射に応じて地線51 ないし54 の各々に電圧定在波を
生ずるが、各地線の長さが1/4 λで、先端開放であるか
ら、地線51 ないし54 の各内端部の取り付け箇所にお
ける電流分布が大で、したがってインピ−ダンスが低
く、各地線からの放射エネルギが比較的大となるが、各
地線からの放射エネルギは互いに打ち消し合うように作
用するため、地線からの不要放射波は効果的に抑えられ
る。そして、地線51 ないし54 の各内端部の取り付け
箇所から地線側を見たインピ−ダンスは4本の地線によ
る並列インピ−ダンスで十分に低いこと前記のとおりで
あるが、地線51 ないし54 の各内端部の取り付け箇所
から同軸線路2側を見たインピ−ダンスは1本の同軸線
路によるインピ−ダンスで比較的高く、したがって、同
軸線路2に流れ込もうとする放射電流が比較的小となる
から、不要な放射を或る程度抑えることができる。然し
ながら、このような不要放射の抑圧作用は、同軸線路2
が、地線51 ないし54 によって形成される平面を挟ん
でモノポ−ル素子1と反対側において、この平面とほぼ
直交する状態に保たれた場合に呈される作用であって、
同軸線路2が地線51 ないし54 によって形成される平
面と斜交して同軸線路2が地線51ないし54 によって
形成される平面に近付いた状態においては、地線51
いし54 に流れる電流に乱れを生じ、各地線に流れる電
流の打ち消し作用が不十分となって、不要放射の抑圧機
能が損なわれることとなる。このような機能障害を防ぐ
ためには、同軸線路2を適当な軸長に亙って地線51
いし54 が形成する面と直交するように保って、地線電
流に乱れの生ずるのを防ぐ必要があるから、放射素子と
してモノポ−ル素子を用いているにも拘わらずアンテナ
全体の姿勢を十分には低くすることができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、平衡−不平衡
変換回路における平衡出力端の一方の端子に、電気的接
続を保って下端部が取り付けられるモノポ−ル素子と、
平衡−不平衡変換回路における平衡出力端の他方の端子
に、電気的接続を保って各内端が取り付けられ、平衡−
不平衡変換回路を形成する給電回路部分とモノポ−ル素
子とによって形成される面に対して対称的に設けられる
2本の地線とを備えたアンテナを実現することによっ
て、従来のアンテナの欠点を除こうとするもので、この
ように構成した本発明アンテナにおいては、モノポ−ル
素子1からの電磁波の放射に応じて、2本の地線の各々
に電圧定在波が生ずるが、各地線の長さを1/4 λに選ぶ
と、各地線の先端が開放状態に保たれているから、各地
線の内端部における電流分布が大で、この部分における
インピ−ダンスが十分に低くなるから、平衡−不平衡変
換回路を形成する給電回路部分と2本の地線によって形
成される面が、接地面と等価となる。又、各地線から放
射される電磁波は互いに打ち消されるので、不要放射が
抑圧され、更に、平衡−不平衡変換回路に流れようとす
る電流と給電回路に流れようとする電流が互いに逆向き
で、互いに打ち消し合うように作用するため、給電回路
への放射電流が効果的に抑えられる。即ち、本発明アン
テナにおいては、平衡−不平衡変換回路を形成する給電
回路部分及び2本の地線がほぼ同一平面に含まれるよう
に形成してアンテナ全体の姿勢を極めて低く構成した場
合においても不要放射を確実に抑えることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例を示す
斜視図で、1はモノポ−ル素子で、給電点のインピ−ダ
ンスと利得との関係からその長さを1/4 λないし3/4 λ
に選び、管、線、板又は条等の形状を有する導電性の良
好な金属で形成する。2は同軸線路より成る給電回路、
3は同軸接栓、4は同軸接栓3の取り付け用フランジ、
1 及び52 は地線で、モノポ−ル素子1と同様の材料
より成り、各内端を同軸線路2の外部導体の前端部(同
軸接栓3の取り付け端部と反対側の端部)に取り付け、
地線51 及び52 の各中心軸をほぼ一致させ、同軸線路
2の中心軸と地線51 及び52 の各中心軸がほぼ直交
し、したがって、同軸線路2と地線51 及び52 とがほ
ぼ同一平面に含まれるように形成してある。地線51
び52 の各長さは、モノポ−ル素子1の長さに応じて選
定するが、モノポ−ル素子1の長さが、例えば1/4 λの
場合、地線51 及び52 の各長さもまた1/4 λに選定す
る。同軸線路2の外部導体に地線51 及び52 の各内端
を取り付けるに当たっては、例えば地線51 及び52
各内端に螺子を刻み、この螺子を同軸線路2の外部導体
に設けた螺子孔に螺合させるか、地線51 及び52 の各
内端を同軸線路2の外部導体に熔着する。6は、平衡−
不平衡変換回路を形成するための分岐導体で、同軸線路
2の外径とほぼ同一外径を有する棒状又は管状導体より
成る。分岐導体6の前端部(同軸線路2の前端部と同じ
側の端部)にモノポ−ル素子1を取り付けるに当たって
は、モノポ−ル素子1の中心軸が、同軸線路2と地線5
1 及び52 が含まれる平面にほぼ直交するように設け、
モノポ−ル素子1の下端部を分岐導体6の前端部上面に
固着する手段としては、同軸線路2の外部導体に地線5
1 及び52 の各内端を固着する手段と同様の手段を用い
る。7は接続線で、分岐導体6の前端面と同軸線路2の
内部導体21 の前端部とを、同軸線路2の外部導体に接
触することなく接続する。分岐導体6を管状体で形成し
た場合には、分岐導体6の前端部に導体より成る端壁を
取り付け、この端壁面と同軸線路2の内部導体21 の前
端部とを接続線7で接続する。接続線7は、線、板、条
又は管状の導体で形成するか、同軸線路2の内部導体2
1 の延長部分で形成してもよい。8は短絡板で、分岐導
体6の後端部と同軸線路2の外部導体とを短絡接続する
もので、分岐導体6を棒状導体で形成する場合には、分
岐導体6の後端面に短絡板8を螺子止め又は熔着し、短
絡板8と同軸線路2の外部導体との間も熔着によって固
着する。図には、短絡板8に穿った円形の孔隙に同軸線
路2を挿通して一体に結合させた場合を例示したが、円
形の孔隙を穿つ代わりに、短絡板8の下縁に例えば半円
形の凹部を設け、この凹部に同軸線路2の外部導体の一
部を嵌入して両者を接続するようにしてもよい。以上
は、モノポ−ル素子1、地線51 及び52 、分岐導体
6、接続線7及び短絡板8等を導体で形成した場合につ
いて説明したが、これらの素子及び同軸線路2の外部導
体を、適当な合成樹脂等を用いて連続一体に形成し、そ
の表面に金属薄層を付着させるようにしてもよい。
【0006】分岐導体6の軸長を1/4 λに選定すると、
接続線7側から短絡板8側を見たインピ−ダンス、即
ち、分岐導体6と同軸線路2の外部導体とより成る平行
線のインピ−ダンスが無限大となるため、モノポ−ル素
子1と地線51 及び52 とより成る放射系に同軸線路2
が接続されたことと等価となる。分岐導体6の軸長を1/
4 λと異なる適宜の長さに選ぶことにより、接続線7側
から短絡板8側を見たインピ−ダンス、即ち、分岐導体
6と同軸線路2の外部導体より成る平行線のインピ−ダ
ンスを無限大と異なる適宜の大きさに定めることが可能
で、モノポ−ル素子1と給電回路間のインピ−ダンス整
合回路として作用させることができる。分岐導体6の軸
長を1/4 λ以下の適宜の長さに選び、接続線7の垂直部
分と短絡板8との間隔を1/4 λと異なる適宜の長さに選
んだ場合にも、分岐導体6の軸長を1/4 λと異なる適宜
の長さに選んだ場合と同様、接続線7側から見た、分岐
導体6と同軸線路2の外部導体より成る平行線のインピ
−ダンスを無限大と異なる適宜の大きさに定めてモノポ
−ル素子1と給電回路間の整合回路として作用させるこ
とができる。上記のように構成した本発明アンテナにお
いては、モノポ−ル素子1からの電磁波の放射に応じ
て、地線51 及び52 の各々に電圧定在波が生ずるが、
各地線の長さが1/4 λで、各地線の先端が開放状態に保
たれているから、各地線の内端部における電流分布が大
で、この部分におけるインピ−ダンスが十分に低くなる
から、平衡−不平衡変換回路を形成する同軸線路2の部
分と地線51 及び52 によって形成される面が、接地面
と等価となる。又、地線51 及び52 から放射される電
磁波は互いに打ち消されるので、不要放射が抑圧され、
更に、平衡−不平衡変換回路に流れようとする電流と同
軸線路2に流れようとする電流が互いに逆向きで、互い
に打ち消し合うように作用するため、同軸線路2への放
射電流が効果的に抑えられる。即ち、本発明アンテナに
おいては、平衡−不平衡変換回路を形成する同軸線路2
の部分及び2本の地線51 及び52 がほぼ同一平面に含
まれるように形成して、アンテナ全体の姿勢を極めて低
く構成した場合においても不要放射を確実に抑えること
ができる。
【0007】図1に示した実施例においては、分岐導体
6を棒状体又は管状体で形成した場合を例示したが、分
岐導体6を同軸線路で形成し、その外部導体の前端部上
面にモノポ−ル素子1を取り付けると共に、分岐導体6
を形成する同軸線路の内部導体の前端部を接続線7を介
して同軸線路2の内部導体21 の前端部に接続し、分岐
導体6を形成する同軸線路における外部導体の後端部の
みを短絡板8を介して同軸線路2の外部導体に接続する
ように構成しても本発明を実施することができる。図1
には、モノポ−ル素子1の下端部を分岐導体6の前端
部、即ち、平衡−不平衡変換回路における平衡出力端の
一方の端子に取り付けるに当たって、モノポ−ル素子1
の中心軸と平衡−不平衡変換回路を形成する同軸線路2
の部分の中心軸とがほぼ直交するように取り付けた場合
を例示したが、モノポ−ル素子1の中心軸及び平衡−不
平衡変換回路を形成する同軸線路2の部分の中心軸とが
適宜の角度で斜交するように取り付けても本発明を実施
することができる。又、図1には、地線51 及び52
各内端を、同軸線路2の前端部、即ち、平衡−不平衡変
換回路における平衡出力端の他方の端子に取り付けるに
当たって、地線51 及び52 が一直線をなし、地線51
及び52 の共通の中心軸が、モノポ−ル素子1と同軸線
路2の一部が含まれる面とほぼ直交するように設けた場
合を例示したが、地線51 及び52 の各中心軸が、モノ
ポ−ル素子1と同軸線路2の一部が含まれる面と適宜の
角度で斜交し、かつ、地線51 及び52 の各中心軸が、
モノポ−ル素子1と同軸線路2の一部が含まれる面に対
してほぼ対称となるように設けても本発明を実施するこ
とができる。上記、モノポ−ル素子1の平衡−不平衡変
換回路における平衡出力端への取り付け態様、地線51
及び52 の平衡−不平衡変換回路における平衡出力端へ
の取り付け態様については、後述する本発明の他の実施
例においても同様である。
【0008】図2(a)は、本発明の他の実施例を示す
斜視図、図2(b)は、図2(a)の裏側から見た斜視
図で、10は誘電体基板、11はモノポ−ル素子を形成
する導体、12は共通の接地導体で、その前半部を長手
方向に2分割して下側の分割接地導体部分121 と上側
の分割接地導体部分161 とを形成し、上側の分割接地
導体部分161 の前端部をモノポ−ル素子を形成する導
体11の下端部に接続してある。3は同軸接栓、4は同
軸接栓3の取り付け用フランジで、このフランジ4を介
して共通の接地導体12の後端部を同軸接栓3の外部導
体に接続してある。15は地線で、1本の棒状導体より
成り、誘電体基板10の前縁と下縁とが交差する隅部の
近傍に穿った孔隙に挿通し、その長手方向の中心部を下
側の分割接地導体部分121 の前端部に電気的に接続
し、地線15の長手方向の中心部と誘電体基板10とを
機械的に結合してある。122 は、共通の接地導体12
及び下側の分割接地導体部分121 と共にマイクロスト
リップ線路より成る給電回路を形成する導体、162
は、上側の分割接地導体部分161 と共にマイクロスト
リップ線路より成る分岐導体を形成する導体、17は接
続線を形成する導体である。図2に示した本発明アンテ
ナを製作するに当たっては、基板10を適当な絶縁板で
形成し、導体11、12、121 及び161 を所要形状
を有する連続一体の適宜の厚さの導体板を基板10の一
面に貼付し、導体122 、162 及び17もまた所要形
状を有する連続一体の適宜厚さの導体板を基板10の他
面に貼付して形成するか、基板10を印刷配線用の基板
で形成し、上記各導体を印刷配線と同様の手法によって
基板10の各面に設けた金属薄層で形成するようにして
もよい。このように構成した本実施例においては、導体
11によってモノポ−ル素子が形成され、共通の接地導
体12、下側の分割接地導体部分121 及び導体122
によってマイクロストリップ線路より成る給電回路が形
成され、上側の分割接地導体部分161 及び導体162
によってマイクロストリップ線路より成る平衡−不平衡
変換回路形成用の分岐導体が形成され、共通の接地導体
12の前端部によって図1における短絡板8に対応する
部分が形成され、上記のように形成された給電回路の一
部、分岐導体、接続線及び短絡板に対応する部分によっ
て平衡−不平衡変換回路が形成される。本実施例におけ
る作用は、前実施例と同様である。
【0009】図3もまた本発明の他の実施例を示す斜視
図で、1はモノポ−ル素子、2は給電回路を形成する同
軸線路、3は同軸接栓、4は同軸接栓3の取り付け用フ
ランジ、51 及び52 は地線で、これらは図1に示した
ものと同様のものであるが、本実施例においては、モノ
ポ−ル素子1の下端部を同軸線路2の内部導体21 の前
端部に接続し、同軸線路2の前端部側の外周に1/4 λの
軸長を有する阻止套菅9を同軸状に設け、その後端部を
同軸線路2の外部導体に電気的に短絡接続し、阻止套菅
9の前端部を開放状態に保ってある。阻止套菅9を同軸
線路2と同軸状に保持するため、必要に応じて同軸線路
2の外部導体と阻止套菅9の間に、例えば固体誘電体よ
り成るスペ−サを介在させてもよい。本実施例において
は、阻止套菅9の内表面に流れようとする電流と同軸線
路2の外部導体の外表面に流れようとする電流とが互い
に打ち消しあうことによって、平衡−不平衡変換作用が
営まれることとなる。上記阻止套菅9の作用から明らか
なように、阻止套菅9の横断面の形状は円形に限ること
なく、楕円形、正方形、矩形等任意の形状に形成して本
発明を実施することができる。本実施例における他の作
用は、図1に示した実施例と同様である。
【0010】図4もまた本発明の他の実施例を示す斜視
図で、本実施例においては、モノポ−ル素子を第1の垂
直方向素子11 、第2の垂直方向素子13 及び第1及び
第2の垂直方向素子11 及び13 の各上端部を連ねる水
平方向素子12 より成る折返し形に形成し、第1の垂直
方向素子11 の下端部を、分岐導体61 を形成する同軸
線路の外部導体の前端部上面に電気的接続を保って取り
付け、第2の垂直方向素子13 の下端部を、給電回路を
形成する同軸線路2の外部導体の前端部上面に電気的接
続を保って取り付けると共に、同軸線路2の内部導体の
前端部と分岐導体61 を形成する同軸線路の内部導体の
前端部とを接続線7で接続してある。分岐導体61 を同
軸線路で形成する代わりに、図1に示した分岐導体6と
同様のもので形成した場合には、同軸線路2の内部導体
の前端部と分岐導体61 の前端部とを接続線7で接続す
る。他の符号及び構成は、図1に示した実施例と同様で
ある。本実施例においては、折返し形モノポ−ル素子上
の電流が、第1の垂直方向素子11 と第2の垂直方向素
子13 とに分流するため、第1の垂直方向素子11 の入
力インピ−ダンスを高くすることができる。図4に示し
た実施例においても、図2に示した実施例と同様の手
法、即ち、固体誘電体より成る基板の表面及び裏面に所
要の形状を有する適宜厚さの導体板を貼付するか、所要
箇所に所要形状の金属薄層を付着させてモノポ−ル素子
の第1の垂直方向素子11 、水平方向素子12 、第2の
垂直方向素子13 を形成し、マイクロストリップ線路よ
り成る給電回路及び分岐導体を形成し、給電回路及び分
岐導体の各前端部を接続する接続線を形成し、地線51
及び52 を形成する棒状導体、同軸接栓3及びフランジ
4を外付けすることによって本発明を実施することがで
きる。
【0011】図5もまた本発明の他の実施例を示す斜視
図で、本実施例においては同軸線路2の外部導体のう
ち、内部導体に対して対称となる左右の2箇所に、外部
導体の前端から軸方向に1/4 λの長さに亙ってスリット
1 及び92 (92 は図には現われていない)を設け、
スリット91 及び92 によって分割形成された上側の分
割外部導体部分62 の前端部と、同軸線路2の内部導体
1 の前端部とを接続線7で接続し、折返し形モノポ−
ル素子を形成する第1の垂直方向素子11 の下端部を上
側の分割外部導体部分62 の前端部上面に電気的接続を
保って取り付け、スリット91 及び92 によって分割形
成された下側の分割外部導体部分22 の前端部の左右に
地線51 及び52 の各内端を電気的接続を保って取り付
け、折返し形モノポ−ル素子を形成する第2の垂直方向
素子13 の下端部を接続線71 を介して下側の分割外部
導体部分22 の前端部に接続してある。他の符号及び構
成は、図1に示した実施例と同様である。このように構
成した本実施例においては、スリット91 及び92 によ
って分割された同軸線路2の上側の分割外部導体部分6
2 、下側の分割外部導体部分22、接続線7、同軸線路
2の共通の外部導体の前端部(図1における短絡板8に
対応する部分)によって平衡−不平衡変換回路が形成さ
れ、他の作用は図4に示した実施例と同様である。
【0012】図6(a)は、本発明の他の実施例を示す
斜視図、図6(b)は、図6(a)の裏側から見た斜視
図で、本実施例においては、図2(a)に示したモノポ
−ル素子11を折返し形に形成したもので、第1の垂直
方向素子111 、第1の水平方向素子112 、第2の垂
直方向素子113 、第2の水平方向素子114 及び第3
の垂直方向素子115 を連続一体の適宜厚さを有する導
体板又は金属薄層で形成し、第1の垂直方向素子111
の下端部を上側の分割接地導体部分161 の前端部に接
続し、第3の垂直方向素子115 の下端部を下側の分割
接地導体部分121 の前端部に接続してある。他の符号
及び構成は、図2と同様である。本実施例においては、
モノポ−ル素子を折返し形に形成してあるので、モノポ
−ル素子上の電流が、第1の垂直方向素子111 側と第
3の垂直方向素子115側とに分流するため、第1の垂
直方向素子111 の入力インピ−ダンスを高くすること
ができると共に、折返し形モノポ−ル素子の一部に分割
接地導体部分161 と平行となる部分、即ち、第1の水
平方向素子112 及び第2の水平方向素子114 を含む
ように形成してあるため、図2に示したアンテナに較べ
て、アンテナ全体の姿勢を更に低くすることができる。
【0013】図7は、図6に示した本発明アンテナにお
ける反射減衰量の周波数特性を示す曲線図で、横軸は設
計周波数fO と任意の周波数fとの比周波数(f/f
O )、縦軸は反射減衰量(dB)である。図7から明ら
かなように、図6に示したアンテナは、折返し形モノポ
−ル素子を更に折り曲げ形に形成してアンテナ全体の姿
勢を低くしたにも拘わらず、電圧定在波比(VSWR)
が1.5以下における比帯域幅が3.5%程度を示して
いる。図8(a)は、図6に示した本発明アンテナの磁
界面内における指向性(図6における地線15と下側の
分割接地導体部分121 とを含む面内における指向性)
の実測結果を示すもので、折返し形モノポ−ル素子を更
に折り曲げ形に形成したことによる影響及び給電回路の
影響を受けることなく、ほぼ理想的な無指向性を呈して
いる。図8(b)は、図6に示した本発明アンテナの電
界面内における指向性(図6における地線15とモノポ
−ル素子を形成する第3の垂直方向素子115 とを含む面
内における指向性)の実測結果を示す図で、ほぼ完全な
8の字形特性を呈している。尚、図8(a)及び(b)
において、半径方向は相対電界強度(dB)である。
【0014】図4及び図5に示した本発明アンテナにお
いても、折返し形に形成したモノポ−ル素子を更に逆L
字形に折り曲げて、図6に示した実施例におけるモノポ
−ル素子と同様に、第1の垂直方向素子、第1の水平方
向素子、第2の垂直方向素子、第2の水平方向素子及び
第3の垂直方向素子によってモノポ−ル素子を形成し、
第1の垂直方向素子の下端部を、分岐導体61 の前端部
(図4)又は上側の分割外部導体部分62 の前端部(図
5)に接続すると共に、第3の垂直方向素子の下端部
を、同軸線路2の外部導体の前端部(図4)又は下側の
分割外部導体部分22 の前端部(図5)に接続すること
によって、図6に示したアンテナと同様、モノポ−ル素
子の入力インピ−ダンスを高くすることが可能となると
共に、アンテナ全体の姿勢を更に低くすることができ
る。図1又は図3に示したモノポ−ル素子1或は図2に
示したモノポ−ル素子11を、それぞれ中間部から折り
曲げて逆L字形のモノポ−ル素子に形成することによっ
て、アンテナ全体の姿勢を更に低くすることができる。
図4に示した本発明アンテナにおいても、図3に示した
阻止套菅9を用いて平衡−不平衡変換回路を形成して、
本発明を実施することができる。即ち、分岐導体61
代わりに同軸線路2の前半部における外部導体の外周に
阻止套菅9を同軸状に設け、その前端部を開放状態に保
つと共に、後端部を同軸線路2の外部導体に短絡接続
し、モノポ−ル素子を形成する第1の垂直方向素子11
の下端部を同軸線路2の外部導体の前端部上面に取り付
け、第2の垂直方向素子13 の下端部を同軸線路2の内
部導体21 の前端部に接続する。図2に示した実施例に
おけるモノポ−ル素子11を、第1の垂直方向素子11
1 、第1の水平方向素子112 及び第2の垂直方向素子
113 より成る折返し形モノポ−ル素子に形成し、第1
の垂直方向素子111 の下端部を上側の分割接地導体部
分161 の前端部に接続し、第2の垂直方向素子113
の下端部を下側の分割接地導体部分121 の前端部に接
続するようにしても本発明を実施することができる。
【0015】図9(a)は、本発明の他の実施例を示す
斜視図、図9(b)は、図9(a)の裏側から見た斜視
図で、18は寄生素子(例えばダイポ−ルアンテナにお
ける無給電素子と同様の素子)で、その長さを1/4 λよ
り適宜短く選び、その下端部をモノポ−ル素子における
第3の垂直方向素子115 の下端部に接続し、第3の垂
直方向素子115 及び第2の水平方向素子114 と適宜
間隔を隔ててこれらの素子115 及び114 とほぼ平行
となるように設けてある。他の符号及び構成は、図6と
同様である。このように構成した本実施例におけるアン
テナは、反射減衰量の広帯域化を実現することができ
る。図10は、図9に示した本発明アンテナにおける反
射減衰量の周波数特性を実測結果に基づいて示す曲線図
で、横軸は設計周波数fO と任意の周波数fとの比周波
数(f/fO )、縦軸は反射減衰量(dB)である。図
10から明らかなように、図9に示した本発明アンテナ
においては、電圧定在波比(VSWR)が1.5以下に
おける比帯域幅がほぼ20%で、図6に示した本発明ア
ンテナに比し大幅に改善されている。図1及び図3に示
したモノポ−ル素子1の下端部、図2に示したモノポ−
ル素子11の下端部、図4及び図5に示した第2の垂直
方向素子13 の下端部、図6に示した第3の垂直方向素
子115 の下端部に、それぞれ図9に示したものと同様
の寄生素子の下端部を接続することによって、何れの場
合にも、反射減衰量の周波数特性を改善することができ
る。
【0016】図11(a)は、本発明アンテナを用いて
形成したアレイアンテナの一例を示す斜視図、図11
(b)は、図11(a)の裏側から見た斜視図で、10
は誘電体基板又は印刷配線用の基板、1111及び1121
は第1の垂直方向素子、1112及び1122は第1の水平
方向素子、1113及び1123は第2の垂直方向素子、1
14及び1124は第2の水平方向素子、1115及び11
25は第3の垂直方向素子で、これらの素子によって第1
及び第2の折返し形モノポ−ル素子が形成される。12
は共通の接地導体、1211及び1221は下側の分割接地
導体部分、1611及び1621は上側の分割接地導体部
分、3C は共通の同軸接栓、4C は共通の同軸接栓3C
の取り付け用フランジ、12C は、共通の接地導体12
と共にマイクロストリップ線路より成る共通の給電回路
を形成する導体、1212及び1222は、接地導体1211
及び1221と共にマイクロストリップ線路より成る第1
及び第2の分岐給電回路を形成する導体、1612及び1
22は、接地導体1611及び1621と共にマイクロスト
リップ線路より成る第1及び第2の分岐導体を形成する
導体、171 及び172 は第1及び第2の接続線を形成
する導体、151 及び152 は地線で、これらによっ
て、図6に示した本発明アンテナを2個組み合わせて成
るアレイアンテナが構成される。図12は、図11に示
した本発明アレイアンテナにおける第1及び第2のモノ
ポ−ル素子の対向間隔(第1の垂直方向素子1111と第
3の垂直方向素子1115の対向間隙の長手方向の中心線
と、第1の垂直方向素子1121と第3の垂直方向素子1
25の対向間隙の長手方向の中心線との対向間隔)を1/
2 λに選び、第1及び第2のモノポ−ル素子を同相かつ
同電力で励振した際の磁界面の指向性(地線151 及び
152 、下側の分割接地導体部分1211及び1221を含
む面内における指向性)を実測結果に基づいて示すもの
で、第1の垂直方向素子1111、第1の水平方向素子1
12、第2の垂直方向素子1113、第2の水平方向素子
1114及び第3の垂直方向素子1115より成る第1の折
返し形モノポ−ル素子が−90°に対応している。図1
2から明らかなように、無指向性の波源と配列による指
向性を乗じた所謂指向性の積の原理に基づく指向性を呈
している。図12に示した指向性は、2個のモノポ−ル
素子により構成されるアレイアンテナの指向性である
が、モノポ−ル素子の数が2個以上の任意の数より成る
アレイアンテナの場合にも同様の指向性を得ることがで
きる。尚、図12において、半径方向は相対電界強度
(dB)である。
【0017】図11には、第1及び第2の折返し形モノ
ポ−ル素子を同相で励振するように構成した場合を例示
してあるが、給電回路を図13に示すように構成するこ
とによって、逆相で励振することができる。図13
(a)は、図11(a)と同様の斜視図、図13(b)
は、図11(b)と同様の斜視図で、図に示すように、
共通の接地導体12、下側の分割接地導体部分1211
び1221、上側の分割接地導体部分1611及び1621
導体12C 、1212、1222、1612、1622、171
及び172 より成る給電回路をS字形に形成することに
よって、第1及び第2のモノポ−ル素子を互いに逆相で
励振することができる。図11及び図13に示した何れ
の給電回路においても、第1及び第2の分岐給電回路を
形成する導体(1212及び1222)の幅を互いに異なら
せることにより給電電力の分配比を変えることができ、
又、共通の同軸接栓3C から第1及び第2のモノポ−ル
素子の給電点(第3の垂直方向素子1115及び1125
各下端部)までの給電回路の長さを互いに異ならせるこ
とによって励振位相を互いに異ならせることができるか
ら、第1及び第2の給電回路の幅及び長さを適当に調整
することにより、アレイアンテナとしての指向性を制御
することができる。
【0018】図14(a)は、本発明アンテナを用いて
形成したアレイアンテナの他の例を示す斜視図、図14
(b)は、図14(a)の裏側から見た斜視図で、15
B1ないし15B4は折り曲げ形に形成した地線で、例えば
地線15B1及び15B2を形成するに当たって、1本の棒
状体を基板10に穿った孔隙に挿通し、その中心部を基
板10と機械的に結合させると共に、下側の分割接地導
体部分1211と電気的に接続した後、基板10から適宜
間隔を隔てた箇所から折り曲げて地線15B1及び15B2
を形成する。地線15B3及び15B4を形成する場合も同
様である。1本の棒状体を折り曲げる代わりに、1本の
棒状体の両端部に基板10の板面と平行な棒状体を熔着
して地線を形成してもよい。他の符号及び構成は、図1
2と同様である。本実施例においては、地線15B1ない
し15B4を折り曲げ形に形成してあるため、アンテナ全
体を小形化することが可能なばかりでなく、地線15B1
ないし15B4の各長さをほぼ1/4 λに選ぶことによっ
て、モノポ−ル素子を形成する第3の垂直方向素子11
15及び1125と地線15B1ないし15B4との電気的接続
部のインピ−ダンスを低下させることができるため、図
13に示したように、直線状の地線を取り付けた場合と
同様の効果を得ることができる。又、地線15B1ないし
15B4から各放射される電磁界が互いに打ち消し合うよ
うに作用するため、不要放射を低減させることができ
る。図1以下の各図に示した実施例における本発明アン
テナにおいても、地線の形状を折返し形に形成すること
によって前記と同様の効果を収めることができ、又、前
記各実施例に示した本発明アンテナを素子アンテナとし
てアレイアンテナを構成することが可能で、何れのアン
テナを素子アンテナとした場合においても地線の形状を
直線状又は折返し形に形成することができる。
【0019】
【発明の効果】本発明アンテナにおいては、給電回路を
形成する同軸線路又はマイクロストリップ線路に流れよ
うとする電流が阻止される構成であるため、地線と給電
回路とをほぼ同一平面に設けることが可能で、従来のア
ンテナに比し、アンテナの姿勢を低くすることができ、
モノポ−ル素子を折り曲げ形に形成することによってア
ンテナ全体の姿勢を更に低くすることが可能であるか
ら、移動通信における移動体に取り付けるための垂直偏
波用アンテナとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図7】本発明アンテナにおける反射減衰量の周波数特
性を示す図である。
【図8】本発明アンテナの指向性を示す図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図10】本発明アンテナにおける反射減衰量の周波数
特性を示す図である。
【図11】本発明アンテナを用いて形成したアレイアン
テナを示す斜視図である。
【図12】本発明アンテナを用いて形成したアレイアン
テナの指向性を示す図である。
【図13】本発明アンテナを用いて形成したアレイアン
テナを示す斜視図である。
【図14】本発明アンテナを用いて形成したアレイアン
テナを示す斜視図である。
【図15】従来のアンテナを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 モノポ−ル素子 2 給電回路 3 同軸接栓 4 同軸接栓の取り付け用フランジ 51 、52 地線 6 分岐導体 7 接続線 8 短絡板 10 誘電体基板 11 モノポ−ル素子を形成する導体 12 共通の接地導体 121 下側の分割接地導体部分 161 上側の分割接地導体部分 15 地線 122 給電回路を形成する導体 162 分岐導体を形成する導体 17 接続線を形成する導体 9 阻止套菅 11 モノポ−ル素子における第1の垂直方
向素子 12 モノポ−ル素子における水平方向素子 13 モノポ−ル素子における第2の垂直方
向素子 61 分岐導体 91 スリット 62 上側の分割外部導体部分 22 下側の分割外部導体部分 71 接続線 111 モノポ−ル素子における第1の垂直方
向素子 112 モノポ−ル素子における第1の水平方
向素子 113 モノポ−ル素子における第2の垂直方
向素子 114 モノポ−ル素子における第2の水平方
向素子 115 モノポ−ル素子における第3の垂直方
向素子 18 寄生素子 1111、1121 モノポ−ル素子における第1の垂直方
向素子 1112、1122 モノポ−ル素子における第1の水平方
向素子 1113、1123 モノポ−ル素子における第2の垂直方
向素子 1114、1124 モノポ−ル素子における第2の水平方
向素子 1115、1125 モノポ−ル素子における第3の垂直方
向素子 1211、1221 下側の分割接地導体部分 1611、1621 上側の分割接地導体部分 3C 共通の同軸接栓 4C 共通の同軸接栓取り付け用フランジ 12C 共通の給電回路を形成する導体 1212、1222 分岐給電回路を形成する導体 1612、1622 分岐導体を形成する導体 171 、172 接続線を形成する導体 15B1〜15B4 地線 51 〜54 地線

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平衡−不平衡変換回路における平衡出力端
    の一方の端子に、電気的接続を保って下端部が取り付け
    られるモノポ−ル素子と、 前記平衡−不平衡変換回路における平衡出力端の他方の
    端子に、電気的接続を保って各内端が取り付けられ、前
    記平衡−不平衡変換回路を形成する給電回路部分と前記
    モノポ−ル素子とによって形成される面に対して対称的
    に設けられる2本の地線とを備えたことを特徴とする地
    線付きモノポ−ルアンテナ。
  2. 【請求項2】モノポ−ル素子が、直線状である請求項1
    に記載の地線付きモノポ−ルアンテナ。
  3. 【請求項3】モノポ−ル素子が、逆L字形である請求項
    1に記載の地線付きモノポ−ルアンテナ。
  4. 【請求項4】モノポ−ル素子が、第1の垂直方向素子、
    第2の垂直方向素子、第1及び第2の垂直方向素子の各
    上端部を連ねる水平方向素子より成る請求項1に記載の
    地線付きモノポ−ルアンテナ。
  5. 【請求項5】モノポ−ル素子が、第1の垂直方向素子、
    第2の垂直方向素子、第3の垂直方向素子、第1の垂直
    方向素子の上端部と第2の垂直方向素子の下端部とを連
    ねる第1の水平方向素子、第2及び第3の垂直方向素子
    の各上端部を連ねる第2の水平方向素子より成る請求項
    1に記載の地線付きモノポ−ルアンテナ。
  6. 【請求項6】2本の地線が、各直線状である請求項1に
    記載の地線付きモノポ−ルアンテナ。
  7. 【請求項7】2本の地線の各外端が、折り曲げられて成
    る請求項1に記載の地線付きモノポ−ルアンテナ。
  8. 【請求項8】給電回路を形成する同軸線路と、 前記同軸線路の前端部側において、この同軸線路と平行
    に設けられ、平衡−不平衡変換回路を形成する分岐導体
    と、 前記同軸線路の内部導体の前端部と前記分岐導体の前端
    部とを電気的に接続する接続線と、 前記分岐導体の後端部と前記同軸線路の外部導体とを電
    気的に接続する短絡板と、 下端部が、前記分岐導体の前端部上面に電気的接続を保
    って取り付けられるモノポ−ル素子と、 前記同軸線路の外部導体の前端部の左右に電気的接続を
    保って突設される地線とを備えたことを特徴とする地線
    付きモノポ−ルアンテナ。
  9. 【請求項9】誘電体基板の表面に設けられ、前半部が縦
    方向に2分割されて上側の分割接地導体部分と下側の分
    割接地導体部分とを形成し、後半部が共通の接地導体を
    形成する帯状の接地導体と、 前記誘電体基板の表面に設けられ、前記上側の分割接地
    導体部分の前端部に下端部が電気的に接続されてモノポ
    −ル素子を形成する帯状の導体と、 前記誘電体基板の裏面に設けられ、前記共通の接地導体
    及び前記下側の分割接地導体部分と共にマイクロストリ
    ップ線路より成る給電回路を形成する導体と、 前記誘電体基板の裏面に設けられ、前記上側の分割接地
    導体部分と共にマイクロストリップ線路より成る平衡−
    不平衡変換回路形成用の分岐導体を形成する導体と、 前記誘電体基板の裏面に設けられ、前記給電回路を形成
    する導体の前端部と前記分岐導体を形成する導体の前端
    部とを電気的に接続する導体と、 前記誘電体基板面を貫いて設けられ、長手方向の中心部
    が前記下側の分割接地導体部分の前端部に電気的に接続
    される地線とを備えたことを特徴とする地線付きモノポ
    −ルアンテナ。
  10. 【請求項10】給電回路を形成する同軸線路と、 前記同軸線路の前端部側において、この同軸線路と同軸
    状に設けられ、前端部が開放状態に保たれ、後端部が前
    記同軸線路の外部導体に電気的に接続されて平衡−不平
    衡変換回路を形成する阻止套菅と、 下端部が、前記同軸線路の内部導体の前端部に電気的に
    接続されるモノポ−ル素子と、 前記同軸線路の外部導体の前端部の左右に電気的接続を
    保って突設される地線とを備えたことを特徴とする地線
    付きモノポ−ルアンテナ。
  11. 【請求項11】給電回路を形成する同軸線路と、 前記給電回路を形成する同軸線路の前端部側において、
    この同軸線路と平行に設けられ、平衡−不平衡変換回路
    を形成する同軸線路と、 前記給電回路を形成する同軸線路の内部導体の前端部と
    前記平衡−不平衡変換回路を形成する同軸線路の内部導
    体の前端部とを電気的に接続する接続線と、 前記平衡−不平衡変換回路を形成する同軸線路の外部導
    体の後端部と前記給電回路を形成する同軸線路の外部導
    体とを電気的に接続する短絡板と、 第1の垂直方向素子、第2の垂直方向素子、前記第1及
    び第2の垂直方向素子の各上端部を連ねる水平方向素子
    より成り、前記第1の垂直方向素子の下端部が、前記平
    衡−不平衡変換回路を形成する同軸線路の外部導体の前
    端部上面に電気的接続を保って取り付けられ、前記第2
    の垂直方向素子の下端部が、前記給電回路を形成する同
    軸線路の外部導体の前端部上面に電気的接続を保って取
    り付けられるモノポ−ル素子と、 前記給電回路を形成する同軸線路の外部導体の前端部の
    左右に電気的接続を保って突設される地線とを備えたこ
    とを特徴とする地線付きモノポ−ルアンテナ。
  12. 【請求項12】給電回路を形成する同軸線路の外部導体
    の前半部の左右に設けたスリットによって分割形成され
    る上側の分割外部導体部分及び下側の分割外部導体部分
    と、 前記同軸線路の内部導体の前端部と前記上側の分割外部
    導体部分の前端部とを電気的に接続する接続線と、 第1の垂直方向素子、第2の垂直方向素子、前記第1及
    び第2の垂直方向素子の各上端部を連ねる水平方向素子
    より成り、前記第1の垂直方向素子の下端部が、前記上
    側の分割外部導体部分の前端部上面に電気的接続を保っ
    て取り付けられ、前記第2の垂直方向素子の下端部が、
    前記下側の分割外部導体部分の前端部に電気的接続を保
    って取り付けられるモノポ−ル素子と、 前記下側の分割外部導体部分の前端部の左右に電気的接
    続を保って突設される地線とを備えたことを特徴とする
    地線付きモノポ−ルアンテナ。
  13. 【請求項13】誘電体基板の表面に設けられ、前半部が
    縦方向に2分割されて上側の分割接地導体部分と下側の
    分割接地導体部分とを形成し、後半部が共通の接地導体
    を形成する帯状の接地導体と、 前記誘電体基板の表面に設けられ、第1の垂直方向素
    子、第2の垂直方向素子、第3の垂直方向素子、前記第
    1の垂直方向素子の上端部と前記第2の垂直方向素子の
    下端部とを連ねる第1の水平方向素子、前記第2及び第
    3の垂直方向素子の各上端部を連ねる第2の水平方向素
    子より成り、前記第1の垂直方向素子の下端部が、前記
    上側の分割接地導体部分の前端部に電気的に接続され、
    前記第3の垂直方向素子の下端部が前記下側の分割接地
    導体部分の前端部に電気的に接続されるモノポ−ル素子
    を形成する帯状の導体と、 前記誘電体基板の裏面に設けられ、前記共通の接地導体
    及び前記下側の分割接地導体部分と共にマイクロストリ
    ップ線路より成る給電回路を形成する導体と、 前記誘電体基板の裏面に設けられ、前記上側の分割接地
    導体部分と共にマイクロストリップ線路より成る平衡−
    不平衡変換回路形成用の分岐導体を形成する導体と、 前記誘電体基板の裏面に設けられ、前記給電回路を形成
    する導体の前端部と前記分岐導体を形成する導体の前端
    部とを電気的に接続する導体と、 前記誘電体基板面を貫いて設けられ、長手方向の中心部
    が前記下側の分割接地導体部分の前端部に電気的に接続
    される地線とを備えたことを特徴とする地線付きモノポ
    −ルアンテナ。
  14. 【請求項14】誘電体基板の表面に設けられ、前半部が
    縦方向に2分割されて上側の分割接地導体部分と下側の
    分割接地導体部分とを形成し、後半部が共通の接地導体
    を形成する帯状の接地導体と、 前記誘電体基板の表面に設けられ、第1の垂直方向素
    子、第2の垂直方向素子、第3の垂直方向素子、前記第
    1の垂直方向素子の上端部と前記第2の垂直方向素子の
    下端部とを連ねる第1の水平方向素子、前記第2及び第
    3の垂直方向素子の各上端部を連ねる第2の水平方向素
    子より成り、前記第1の垂直方向素子の下端部が、前記
    上側の分割接地導体部分の前端部に電気的に接続され、
    前記第3の垂直方向素子の下端部が前記下側の分割接地
    導体部分の前端部に電気的に接続されるモノポ−ル素子
    を形成する帯状の導体と、 前記誘電体基板の表面に設けられ、下端部が、前記モノ
    ポ−ル素子を形成する第3の垂直方向素子の下端部に接
    続され、上端部が開放状態に保たれる寄生素子を形成す
    る導体と、 前記誘電体基板の裏面に設けられ、前記共通の接地導体
    及び前記下側の分割接地導体部分と共にマイクロストリ
    ップ線路より成る給電回路を形成する導体と、 前記誘電体基板の裏面に設けられ、前記上側の分割接地
    導体部分と共にマイクロストリップ線路より成る平衡−
    不平衡変換回路形成用の分岐導体を形成する導体と、 前記誘電体基板の裏面に設けられ、前記給電回路を形成
    する導体の前端部と前記分岐導体を形成する導体の前端
    部とを電気的に接続する導体と、 前記誘電体基板面を貫いて設けられ、長手方向の中心部
    が前記下側の分割接地導体部分の前端部に電気的に接続
    される地線とを備えたことを特徴とする地線付きモノポ
    −ルアンテナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004363909A (ja) * 2003-06-04 2004-12-24 Toshiba Corp アンテナ装置および無線通信装置
JP2005503049A (ja) * 2001-08-13 2005-01-27 モレックス インコーポレーテッド モジュール型二指向性アンテナ

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