JPH11215040A - ダイバーシチアンテナ - Google Patents

ダイバーシチアンテナ

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JPH11215040A
JPH11215040A JP10009699A JP969998A JPH11215040A JP H11215040 A JPH11215040 A JP H11215040A JP 10009699 A JP10009699 A JP 10009699A JP 969998 A JP969998 A JP 969998A JP H11215040 A JPH11215040 A JP H11215040A
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JP
Japan
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antenna
antennas
diversity
directivity
diversity antenna
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JP10009699A
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Inventor
Kin Cho
欣 張
Tsukasa Hiruta
司 蛭田
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏波ダイバーシチ効果に優れたダイバーシチ
アンテナを提供する。 【解決手段】 無指向性を持つ垂直偏波アンテナ40と
指向性を持つ水平偏波アンテナ80とを上下に縦列に配
置して偏波ダイバーシチ効果を得る。複数の水平偏波ア
ンテナ80を指向方向が異なるように配置して無指向性
を得る。一つのアンテナへの給電線路9を接地用導体
3,31で遮蔽して他のアンテナへの影響を抑える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のアンテナか
ら構成されるダイバーシチアンテナに係り、特に、偏波
ダイバーシチ効果に優れたダイバーシチアンテナに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】ダイバーシチアンテナの従来技術として
は、例えば、特開昭59−97207号公報に記載され
たものが知られている。図11は、スリーブアンテナを
用いた従来のダイバーシチアンテナの構成図である。こ
のダイバーシチアンテナは、2つのスリーブアンテナを
上段下段(図の左が上段)に縦列に配置することにより
ダイバーシチ効果を得るよう構成したものであり、垂直
偏波を用いる陸上移動通信の移動局などに適用される。
アンテナを構成するスリーブは、銅管等の導電性を有す
るパイプを用いて構成されている。図11において、2
1,24は電気長1/4波長の放射素子、22,25は
電気長1/4波長のシュペルトップ、23は上段スリー
ブアンテナへの給電線、26,27は給電端子である。
上段スリーブアンテナへの給電線23は、下段スリーブ
アンテナの内部の軸中心部分を貫通するように配置され
ている。このダイバーシチアンテナは、給電線23が下
段スリーブアンテナの放射特性、インピーダンス特性に
影響を与えず、上段スリーブアンテナ、下段スリーブア
ンテナともに良好な放射特性、インピーダンス特性を実
現できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のダ
イバーシチアンテナは、垂直偏波アンテナを用いて構成
し、垂直水平偏波アンテナには適用することができな
い。
【0004】また、アンテナ寸法上の制約で、二つ以上
のアンテナを上段下段に縦列に配置することが困難であ
る。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、偏波ダイバーシチ効果に優れたダイバーシチアンテ
ナを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、無指向性を持つ垂直偏波アンテナと指向性
を持つ水平偏波アンテナとを上下に縦列に配置したもの
である。
【0007】上記複数のアンテナを一体の基板上に並べ
て形成してもよい。
【0008】上記アンテナを複数設け、これら複数のア
ンテナを上下に配置すると共に互いの指向方向が異なる
ように角度を持たせて配置してもよい。
【0009】また、指向性を持つアンテナを複数設け、
これら複数のアンテナを互いの指向方向が異なるように
角度を持たせて配置し、各アンテナ総合のダイバーシチ
効果による指向特性を無指向性としたものである。
【0010】上記複数のアンテナのそれぞれに複数の放
射素子を設けてもよい。
【0011】上記複数のアンテナの少なくとも一つのア
ンテナに給電する給電線路を他のアンテナの接地用導体
で遮蔽して配線してもよい。
【0012】上記複数のアンテナの縦列の一端に避雷器
を設けてもよい。
【0013】上記複数のアンテナからなるダイバーシチ
アンテナを複数設け、これら複数のダイバーシチアンテ
ナを所定の間隔を隔てて配置してもよい。
【0014】上記複数のアンテナからなるダイバーシチ
アンテナを複数設け、これら複数のダイバーシチアンテ
ナを上下に配置してもよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0016】図1は、本発明に係る基板型偏波ダイバー
シチアンテナの構成図である。図1(a)は片面を臨む
斜視図、図1(b)はその反対面(グランド面)を臨む
斜視図となっている。
【0017】この基板型偏波ダイバーシチアンテナは、
無指向性を持つ垂直偏波アンテナと指向性を持つ水平偏
波アンテナとを上下に縦列に配置することにより、偏波
ダイバーシチ効果を得られるようにしたものである。こ
の基板型偏波ダイバーシチアンテナは、それぞれのアン
テナの基体が平面状に形成されており、それぞれの基体
を構成する平面状の基板は誘電体又は半導体からなる。
【0018】図示されるように、無指向性を持つ垂直偏
波アンテナ40は、基板4の片面に放射素子1及びこの
放射素子1への給電線路を含むマイクロストリップ線路
2が形成されている。これら放射素子1及びマイクロス
トリップ線路2は、薄膜導体からなる。放射素子1は、
長手方向に所定の電気長を有するように直線状に形成さ
れている。マイクロストリップ線路2は、放射素子1に
平行させて直線状に形成されている。放射素子1への給
電線路(符号なし)は、マイクロストリップ線路2より
直角方向に延出され、放射素子1まで達している。基板
4の反対面には接地用導体膜3が設けられている。接地
用導体膜3が設けられた面をアンテナのグランド面とい
う。
【0019】一方、指向性を持つ水平偏波アンテナ80
は、基板8の片面に、長手方向に所定の位置まで直線状
に伸びた線幅の細い導体からなるマイクロストリップ線
路6が設けられている。このマイクロストリップ線路6
から直角方向に延出されたマイクロストリップ給電線路
7が設けられている。マイクロストリップ給電線路7
は、図示のように、マイクロストリップ線路6の長手方
向の途中の位置及び先端からそれぞれ直角方向に所定の
位置まで直線状に伸びた線幅の細い導体からなる。マイ
クロストリップ給電線路7は、給電用マイクロストリッ
プ線路と呼ぶこともある。マイクロストリップ線路6の
長手方向の途中の位置にマイクロストリップ給電線路7
を設け、それよりマイクロストリップ線路6の先端側は
どこにも接続しないようにしてもよく、この場合、マイ
クロストリップ線路6の先端側を先端開放マイクロスト
リップ線路と呼ぶ。基板8の反対面には、長手方向及び
幅方向に十分な長さ及び幅を有する導体膜31が設けら
れており、この導体膜31にはマイクロストリップ給電
線路7に直交する細長い溝(導体がない部分)5が設け
られている。この溝5をスロットアンテナ又はスロット
と呼ぶ。このスロット5を放射素子又はアンテナ放射素
子と呼ぶこともある。
【0020】これらのアンテナ(垂直偏波アンテナ40
及び水平偏波アンテナ80)は、微細加工工程或いはプ
リント基板加工工程により、基板4及び基板8上に薄膜
導体又は導体膜を所望の形状となるように配置して製作
される。
【0021】なお、垂直偏波アンテナ40において基板
4の放射素子1及びマイクロストリップ線路2を設けた
面と、水平偏波アンテナ80において基板8のマイクロ
ストリップ線路6を設けた面とが互いに同一方向に臨ん
でいる。言い換えると、基板4の接地用導体膜3が設け
られたグランド面と、基板8の導体膜31が設けられた
面(グランド面と呼ぶ)とが互いに同一方向に臨んでい
る。
【0022】図1は、左が上を示す。ここでは水平偏波
アンテナ80が上段アンテナ、垂直偏波アンテナ40が
下段アンテナとなる。
【0023】上段アンテナのマイクロストリップ線路6
への給電線路として同軸給電線路9が設けられている。
この同軸給電線路9は、下段アンテナの下方より上段ア
ンテナまで延出され、下段アンテナのグランド面に設け
られた接地用導体膜3に沿わせて配線されている。この
同軸給電線路9の内部導体32がマイクロストリップ線
路6に接続されている。下段アンテナのマイクロストリ
ップ線路2への給電線路としては同軸給電線路30が設
けられている。同軸給電線路30は、下段アンテナの下
方より下段アンテナまで延出されている。同軸給電線路
30の内部導体33がマイクロストリップ線路2に接続
されている。同軸給電線路30の外部導体を接地用導体
膜3に接続してもよい。同軸給電線路9の外部導体を導
体膜31に接続するか又は接地用導体膜3と導体膜31
とを導線で接続してもよい。
【0024】この実施形態では、無指向性を持つ垂直偏
波アンテナの放射素子1は4つ、指向性を持つ水平偏波
アンテナの放射素子5は2つ設けられているが、本発明
は各アンテナの放射素子数を制限するものではない。
【0025】図1の基板型偏波ダイバーシチアンテナの
動作を説明する。
【0026】同軸給電線路30から下段アンテナへの給
電信号は、マイクロストリップ線路2を経由して放射素
子1に給電される。これにより、放射素子1より無指向
性を持つ垂直偏波という電波が放射される。上段アンテ
ナへの給電信号は、同軸給電線路9からマイクロストリ
ップ線路6を経由して放射素子5に給電される。これに
より、放射素子5より指向性を持つ水平偏波という電波
が放射される。
【0027】このとき、上段アンテナの給電線路を構成
する同軸給電線路9が下段アンテナの接地用導体膜3に
沿わせて配線されているため、同軸給電線路9と下段ア
ンテナの放射素子1及びマイクロストリップ線路2との
間には接地用導体膜3が存在する。即ち、同軸給電線路
9は接地用導体膜3で遮蔽されている。従って、同軸給
電線路9が下段アンテナの放射特性、インピーダンス特
性に影響を与えず、上段アンテナ、下段アンテナともに
所望する放射特性、インピーダンス特性を実現できる。
【0028】また、この基板型偏波ダイバーシチアンテ
ナは、各アンテナが誘電体又は半導体基板に薄膜導体を
配置して構成されているので、微細加工工程或いはプリ
ント基板加工工程により製作でき、加工精度に優れ、量
産性に優れていると共に、薄型・軽量で取り扱いが簡単
になる。
【0029】次に、本発明の他の実施形態を説明する。
【0030】図2に示された偏波ダイバーシチアンテナ
は、図1の実施形態が上段に指向性を持つ水平偏波アン
テナ、下段に無指向性を持つ垂直偏波アンテナを配した
のに対し、上段に無指向性を持つ垂直偏波アンテナ、下
段に指向性を持つ水平偏波アンテナを配したものであ
る。従って、上段アンテナ(垂直偏波アンテナ40)へ
の給電線路である同軸給電線路9は、下段アンテナ(水
平偏波アンテナ80)の導体膜31に沿わせて配線され
ている。
【0031】図2に示された偏波ダイバーシチアンテナ
の動作及び効果は図1のものとほぼ同等であるが、この
ように上下の置き換え配置が可能であるため、アンテナ
を多段配置するときに、同じ偏波特性を持つアンテナ間
の相関係数を抑えることができる。
【0032】図3に示された偏波ダイバーシチアンテナ
は、図2の実施形態が無指向性を持つ垂直偏波アンテナ
のグランド面と指向性を持つ水平偏波アンテナのグラン
ド面とを互いに同一方向に臨ませたのに対し、無指向性
を持つ垂直偏波アンテナのグランド面と指向性を持つ水
平偏波アンテナのグランド面とを互いに反対方向に臨ま
せたものである。
【0033】図3に示された偏波ダイバーシチアンテナ
の動作及び効果は図2のものとほぼ同等であるが、図3
のものは、同軸給電線路9と上段アンテナのマイクロス
トリップ線路2とが同一面側にあるため、同軸給電線路
9の内部導体32をマイクロストリップ線路2に接続す
る作業が容易となり、組み立て工程を簡略化することが
できる。
【0034】図4は、本発明に係る一体型偏波ダイバー
シチアンテナの構成図である。図4(a)は片面を臨む
斜視図、図4(b)はその反対面(グランド面)を臨む
斜視図となっている。
【0035】この一体型偏波ダイバーシチアンテナは、
無指向性を持つ垂直偏波アンテナ40と指向性を持つ水
平偏波アンテナ80とを上下に縦列に配置したものであ
るが、図1において別々に形成していた2つのアンテナ
40,80を一体に形成したものである。即ち、1つの
基板4の片面に、無指向性を持つ垂直偏波アンテナ40
の放射素子1及びマイクロストリップ線路2と、指向性
を持つ水平偏波アンテナ80のマイクロストリップ線路
6及びマイクロストリップ給電線路7とが形成され、そ
の反対面に、接地用導体膜3と放射素子5とが形成され
ている。放射素子5を囲む導体膜31は接地用導体膜3
に連続させて形成されている。
【0036】この基板4のグランド面の接地用導体膜3
に沿わせて上段アンテナのマイクロストリップ線路6へ
の給電線路として同軸給電線路9が配線されている。こ
のグランド面側の同軸給電線路9から延長された内部導
体32を上段アンテナのマイクロストリップ線路6へ導
くために穴(図示せず)が、基板4の下段アンテナ部分
と上段アンテナとの間に設けられている。内部導体32
は、この穴を通して延長されマイクロストリップ線路6
の端部に接続されている。
【0037】この一体型偏波ダイバーシチアンテナは、
図1に示した基板型偏波ダイバーシチアンテナと同様
に、所望する放射特性、インピーダンス特性を実現でき
る。さらに、上段下段のアンテナを一体の基板4に形成
しているので、別々の基板に形成していた2つのアンテ
ナを縦列に配置したり、面の向きを揃えたり、空間的距
離を調整したりする必要がない。また、基板の固定が簡
素化されると共に、接地用導体同士を接続する煩わしさ
が解消される。
【0038】図5に示された一体型偏波ダイバーシチア
ンテナは、図4の実施形態が上段に指向性を持つ水平偏
波アンテナ、下段に無指向性を持つ垂直偏波アンテナを
配したのに対し、上段に無指向性を持つ垂直偏波アンテ
ナ、下段に指向性を持つ水平偏波アンテナを配したもの
である。従って、上段アンテナ(ここでは垂直偏波アン
テナ)への給電線路である同軸給電線路9は、下段アン
テナの導体膜31に沿わせて配線され、この同軸給電線
路9の内部導体32が図示しない穴を通して延長されマ
イクロストリップ線路2の端部に接続されている。
【0039】図6は、本発明に係る偏波ダイバーシチア
ンテナの構成図である。この偏波ダイバーシチアンテナ
は、無指向性を持つ垂直偏波アンテナ40と指向性を持
つ水平偏波アンテナ80とがそれぞれ複数設けられ、上
下に配置されている。また、複数の水平偏波アンテナ8
0は、互いの指向方向が異なるように角度を持たせて配
置されている。この偏波ダイバーシチアンテナは、無指
向性を持つ垂直偏波アンテナ40と指向性を持つ水平偏
波アンテナ80とをそれぞれ2つ用い縦列に配置するこ
とにより、偏波ダイバーシチ効果を得られるようにした
ものである。
【0040】無指向性を持つ垂直偏波アンテナ40につ
いては、アンテナ同士の相関係数を抑えるために、2つ
の垂直偏波アンテナ40を間隔を隔てて配置してある。
即ち、垂直偏波アンテナ40は1段目と4段目とに配置
されている。
【0041】一方、指向性を持つ水平偏波アンテナ80
については、アンテナ同士に90°の角度を持たせる配
置がなされている。即ち、2段目及び3段目の水平偏波
アンテナ80の基板は、いずれの面も鉛直面で、かつ互
いの面が90°の角度をなすよう配置してある。これら
水平偏波アンテナ80は、それぞれ基板面の向きに依存
する指向性を持っているため、互いの面が90°の角度
をなすことにより、互いの指向方向もまた90°の角度
をなすことになる。従って、2つの水平偏波アンテナ8
0で無指向性アンテナの役割を果たすことができる。ま
た、2つの水平偏波アンテナ80の互いの指向方向が9
0°の角度をなすことから、隣接させて配置してもアン
テナ同士の相関係数を抑えることができる。
【0042】なお、1段目と2段目のアンテナ同士、及
び3段目と4段目のアンテナ同士は、互いに偏波特性を
異にするので、隣り合っていても互いに影響を与え合う
ことがない。
【0043】この偏波ダイバーシチアンテナは、2段
目、3段目、4段目アンテナへの給電のために同軸給電
線路9が設けられるが、これまでに述べたように、同軸
給電線路9が給電目的の段よりも下段のアンテナの接地
用導体で遮蔽されて配線されている。従って、同軸給電
線路9が給電目的の段よりも下段のアンテナの放射特
性、インピーダンス特性に影響を与えず、4つのアンテ
ナのいずれも所望する放射特性、インピーダンス特性を
実現できる。
【0044】図7は、本発明に係るダイバーシチアンテ
ナの構成図である。このダイバーシチアンテナは、指向
性を持つアンテナを複数設け、これら複数のアンテナを
互いの指向方向が異なるように角度を持たせて配置した
ものである。ここでは、既に説明した水平偏波アンテナ
80が上下3段に設けられている。3つの水平偏波アン
テナ80の基板は、いずれの面も鉛直面で、かつ互いの
面が一定の角度をなすよう配置してある。このように各
アンテナに一定の角度を持たせてあるので、総合的なダ
イバーシチ効果で無指向性アンテナと同じように指向特
性を無指向性とすることができる。また、各水平偏波ア
ンテナ80の指向方向が異なるように角度を持たせる配
置により、これらのアンテナを隣接させて配置してもア
ンテナ同士の相関係数を抑え、総合的なダイバーシチ効
果で無指向性アンテナと同等の特性を実現できる。
【0045】このダイバーシチアンテナは、上段アンテ
ナへの給電のために同軸給電線路9が設けられるが、こ
れまでに述べたように、同軸給電線路9が給電目的の段
よりも下段のアンテナの接地用導体で遮蔽されて配線さ
れている。従って、同軸給電線路9が給電目的の段より
も下段のアンテナの放射特性、インピーダンス特性に影
響を与えず、3つのアンテナのいずれも所望する放射特
性、インピーダンス特性を実現できる。
【0046】また、このダイバーシチアンテナは、各ア
ンテナが誘電体又は半導体基板に薄膜導体を配置して構
成されているので、微細加工工程或いはプリント基板加
工工程により製作でき、加工精度に優れ、量産性に優れ
ていると共に、薄型・軽量で取り扱いが簡単になる。
【0047】図8は、本発明に係る避雷型偏波ダイバー
シチアンテナの構成図である。この避雷型偏波ダイバー
シチアンテナは、アンテナの縦列の一端に避雷器を設け
たものである。図示のように、下から1段目が無指向性
を持つ垂直偏波アンテナ40、2段目と3段目とが指向
性を持つ水平偏波アンテナ80からなる偏波ダイバーシ
チアンテナの頂部に避雷器を構成する金属トップ10が
設けられている。この金属トップ10と最上段アンテナ
の接地用導体膜とが避雷導体線11で接続されている。
この構成により、接地用導体膜が避雷導体に兼用され
る。また、アンテナの接地用導体膜を避雷導体に兼用せ
ず、金属トップ10に接続された避雷導体線11を各段
のアンテナのグランド面に沿わせてアンテナ基部まで配
線し、接地してもよい。
【0048】図9は、本発明に係るダイバーシチアンテ
ナの構成図である。このダイバーシチアンテナは、これ
までに述べた各種ダイバーシチアンテナ(ここでは図8
のもの)を所定の間隔を隔てて複数配置することによ
り、ダイバーシチアンテナ効果を十分に発揮できるよう
にしたものである。図示されるように、このダイバーシ
チアンテナは、起立させた円柱41の頂部に水平方向に
伸びた2つの腕42を取り付けたアンテナ固定用金具1
2を用い、それぞれの腕42の先端にダイバーシチアン
テナ43を起立させて保持させたものである。これによ
り、2つのダイバーシチアンテナ43は空間的に一定の
間隔を持つことになり、この配置により、偏波ダイバー
シチ効果と空間ダイバーシチ効果とを共に持たせ、ダイ
バーシチ効果を一層発揮させることができる。
【0049】図10は、本発明に係るダイバーシチアン
テナの構成図である。このダイバーシチアンテナは、こ
れまでに述べた各種ダイバーシチアンテナを上下に組み
合わせて配置したものである。図示されるように、この
ダイバーシチアンテナは、起立させた円柱41の頂部に
水平方向に伸びた2つの腕42を取り付けたアンテナ固
定用金具12を用い、それぞれの腕42の先端に、無指
向性を持つ垂直偏波アンテナを下段アンテナとし指向性
を持つ水平偏波アンテナを上段アンテナとした基板型偏
波ダイバーシチアンテナ44,45を上下に組み合わせ
て保持させたものである。上に組み合わせたダイバーシ
チアンテナ44は、アンテナ基部を腕42に固定してア
ンテナ頂部が上になるよう起立させ、そのアンテナ頂部
に避雷器を設けてある。下に組み合わせたダイバーシチ
アンテナ45は、アンテナ基部を腕42に固定してアン
テナ頂部が下になるよう垂下させてある。下に組み合わ
せたダイバーシチアンテナ45内の水平偏波アンテナ8
0は、上のダイバーシチアンテナ44内の水平偏波アン
テナ80に対して指向方向が異なるように角度を持たせ
て配置されている。4つのダイバーシチアンテナ44,
44,45,45は、上下及び水平方向に空間的な一定
の間隔を持つことになり、この配置により、偏波ダイバ
ーシチ効果と空間ダイバーシチ効果とを共に持たせ、ダ
イバーシチ効果を一層発揮させることができる。
【0050】以上の実施形態では、マイクロストリップ
線路を使用してアンテナを構成したが、コプレーナ線
路、トリプレート線路、平行平板線路などを使用しても
よい。
【0051】
【発明の効果】本発明は次の如き優れた効果を発揮す
る。
【0052】(1)無指向性を持つ垂直偏波アンテナと
指向性を持つ水平偏波アンテナとを上下に縦列に配置し
たので、偏波ダイバーシチ効果が得られる。
【0053】(2)指向性を持つ複数の水平偏波アンテ
ナを指向方向が異なるように配置したので、総合的なダ
イバーシチ効果で無指向性が得られる。
【0054】(3)上段アンテナへの給電線路を接地用
導体で遮蔽したので、下段アンテナに影響を与えず、良
好な放射特性、インピーダンス特性を実現できる。
【0055】(4)複数のダイバーシチアンテナを所定
の間隔を隔てて配置したので、偏波ダイバーシチ効果と
空間ダイバーシチ効果とを共に発揮できる。
【0056】(5)各アンテナが基板上に導体を配置し
て構成されるので、軽量で取り扱いが簡単かつ加工精度
に優れ、しかも安価で安定した品質の偏波ダイバーシチ
アンテナを製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す基板型偏波ダイバー
シチアンテナの構成図であり、(a)は同ダイバーシチ
アンテナの片面を臨む斜視図、(b)は反対面を臨む斜
視図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示す偏波ダイバーシチ
アンテナの構成図であり、(a)は同ダイバーシチアン
テナの片面を臨む斜視図、(b)は反対面を臨む斜視図
である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す偏波ダイバーシチ
アンテナの構成図であり、(a)は同ダイバーシチアン
テナの片面を臨む斜視図、(b)は反対面を臨む斜視図
である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す一体型偏波ダイバ
ーシチアンテナの構成図であり、(a)は同ダイバーシ
チアンテナの片面を臨む斜視図、(b)は反対面を臨む
斜視図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す一体型偏波ダイバ
ーシチアンテナの構成図であり、(a)は同ダイバーシ
チアンテナの片面を臨む斜視図、(b)は反対面を臨む
斜視図である。
【図6】本発明の他の実施形態を示す偏波ダイバーシチ
アンテナの構成図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示す偏波ダイバーシチ
アンテナの構成図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示す避雷型偏波ダイバ
ーシチアンテナの構成図である。
【図9】本発明の他の実施形態を示すダイバーシチアン
テナの構成図である。
【図10】本発明の他の実施形態を示すダイバーシチア
ンテナの構成図である。
【図11】従来のダイバーシチアンテナの構成図であ
る。
【符号の説明】
1 放射素子 2、6 マイクロストリップ線路 3 接地用導体膜 4、8 基板 5 溝(放射素子) 7 マイクロストリップ給電線路 9 同軸給電線路 31 導体膜 40 垂直偏波アンテナ 80 水平偏波アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01Q 21/24 H01Q 21/24

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無指向性を持つ垂直偏波アンテナと指向
    性を持つ水平偏波アンテナとを上下に縦列に配置したこ
    とを特徴とするダイバーシチアンテナ。
  2. 【請求項2】 上記複数のアンテナを一体の基板上に並
    べて形成したことを特徴とする請求項1記載のダイバー
    シチアンテナ。
  3. 【請求項3】 上記アンテナを複数設け、これら複数の
    アンテナを上下に配置すると共に互いの指向方向が異な
    るように角度を持たせて配置したことを特徴とする請求
    項1又は2記載のダイバーシチアンテナ。
  4. 【請求項4】 指向性を持つアンテナを複数設け、これ
    ら複数のアンテナを互いの指向方向が異なるように角度
    を持たせて配置し、各アンテナ総合のダイバーシチ効果
    による指向特性を無指向性としたことを特徴とするダイ
    バーシチアンテナ。
  5. 【請求項5】 上記複数のアンテナのそれぞれに複数の
    放射素子を設けたことを特徴とする請求項1〜4いずれ
    か記載のダイバーシチアンテナ。
  6. 【請求項6】 上記複数のアンテナの少なくとも一つの
    アンテナに給電する給電線路を他のアンテナの接地用導
    体で遮蔽して配線したことを特徴とする請求項1〜5い
    ずれか記載のダイバーシチアンテナ。
  7. 【請求項7】 上記複数のアンテナの縦列の一端に避雷
    器を設けたことを特徴とする請求項1〜6いずれか記載
    のダイバーシチアンテナ。
  8. 【請求項8】 上記複数のアンテナからなるダイバーシ
    チアンテナを複数設け、これら複数のダイバーシチアン
    テナを所定の間隔を隔てて配置したことを特徴とする請
    求項1〜7いずれか記載のダイバーシチアンテナ。
  9. 【請求項9】 上記複数のアンテナからなるダイバーシ
    チアンテナを複数設け、これら複数のダイバーシチアン
    テナを上下に配置したことを特徴とする請求項1〜8い
    ずれか記載のダイバーシチアンテナ。
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