JPH094460A - インタークーラ装置 - Google Patents

インタークーラ装置

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Publication number
JPH094460A
JPH094460A JP7151805A JP15180595A JPH094460A JP H094460 A JPH094460 A JP H094460A JP 7151805 A JP7151805 A JP 7151805A JP 15180595 A JP15180595 A JP 15180595A JP H094460 A JPH094460 A JP H094460A
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JP
Japan
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intercooler
air
engine
air nozzle
solenoid valve
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Application number
JP7151805A
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English (en)
Inventor
Junichi Hatakeyama
潤一 畠山
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
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Publication of JPH094460A publication Critical patent/JPH094460A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Supercharger (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インタークーラ装置の冷却効率を、走行風や
冷却風以外の手段を用いて向上させる、特にエンジン出
力が大きいときの冷却効率を向上させる。 【構成】 このインタークーラ装置1は、エンジン2の
燃焼室3に連通する吸気通路4に、燃焼室3に供給され
る圧縮空気E1を冷却するインタークーラ5を介装し、
同インタークーラ5をエンジン2の運転状態に応じて任
意に冷却すべく、先端7aがインタークーラ5に指向さ
れたエアノズル7と高圧空気源8とを連通するエア通路
9に同エア通路9を開閉する電磁弁10を設け、エンジ
ン2の運転状態を検出する運転状態検出手段11,12
と、運転状態検出手段11,12からの出力に応じて電
磁弁10を開閉制御する制御手段13で制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ターボーチャージャに
よって加圧された吸入空気を冷却するインタークーラ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ターボチャージャ付きエンジンの燃焼室
に連通する吸気通路には、ターボチャージャで加圧され
る圧縮空気を冷却するインタークーラが介装されてい
る。このインタークーラには、車両の走行風やエンジン
の冷却ファンで吸い込まれる大気が当てられ、インター
クーラ内に導入される吸気を冷却して燃焼室への充填効
率を向上させている。ところで、走行風やエンジンの冷
却ファンで吸い込まれる大気は、車両の運転状態によっ
て変化するためインタークーラの冷却効率は一定ではな
い。そこで、よりインタークーラの冷却効率を向上させ
るために、インタークーラの容量を大きくしたり、冷却
ファンを大きしてインタークーラに当たる冷却風を多く
することが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インタークー
ラの容量や冷却ファンのサイズアップは、エンジンルー
ムのスペース的問題からおのずとその大きさには限界が
ある。また、バス等の後部にエンジンを搭載した車両の
場合、エンジンを車両前方に搭載した車両に比べてイン
タークーラに当たる走行風が少ないので、インタークー
ラの容量アップが必ずしも冷却効率、特に最大出力時の
冷却効率の向上につながるとは限らない。つまり、走行
風や冷却風によるエンジン最大出力近辺のインタクーラ
の冷却効率には、限界が見えている。本発明の目的は、
インタークーラ装置の冷却効率を、走行風や冷却風以外
の手段を用いて向上させる、特にエンジン出力が大きい
ときの冷却効率を向上させることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明では、エンジンの燃焼室に連通する吸気通路に介装
され上記燃焼室に供給される圧縮空気を冷却するインタ
ークーラと、先端が上記インタークーラに指向されたエ
アノズルと、同エアノズルと高圧空気供給源とを連通す
るエア通路に介装され、同エア通路を開閉する電磁弁と
を有する高圧空気噴射手段と、上記エンジンの運転状態
を検出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段
の出力に応じて上記電磁弁を開閉制御する制御手段とを
備えている。請求項2記載の発明では、上記高圧空気供
給が、上記エンジンの出力軸により駆動されるコンプレ
ッサと、同コンプレッサと接続するエアタンクとを備え
ている。請求項3記載の発明では、上記エンジンと同エ
ンジン冷却用のラジエータとの間にラジエータファンを
設け、上記インタークーラをラジエータのエンジン外方
側に設け、上記エアノズルを上記インタークーラのエン
ジンの外方側に設けた。請求項4記載の発明では、上記
インタークーラの上下方向両端部または、左右方向両端
部の何れかに沿って、上記エアノズルを延設した。請求
項5記載の発明では、上記制御手段が、上記運転状態検
出手段により検出された上記エンジンの負荷が高負荷で
あるときに上記電磁弁を開放して上記インタークーラに
高圧空気を噴射させるように制御する。請求項6記載の
発明では、上記制御手段が、上記運転状態検出手段によ
り検出された上記エンジンの負荷が高負荷であり、かつ
上記エンジンの回転数が低中回転であるとき上記電磁弁
を開放して上記インタークーラに高圧空気を噴射させる
ように制御する。
【0005】
【作用】請求項1記載の発明によると、エアノズルと高
圧空気供給源とを連通するエア通路に介装された電磁弁
が、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段か
らの出力に応じて制御手段で開閉制御されると、高圧空
気供給源からの高圧空気が電磁弁の開放時にエア通路を
介してエアノズルに供給され、同ノズルの先端からイン
タークーラに向かって噴射される。請求項2記載の発明
によると、上記高圧空気供給源が、上記エンジンの出力
軸により駆動するコンプレッサと、同コンプレッサと接
続するエアタンクとを備えるので、エンジン駆動中では
コンプレッサが駆動して圧縮空気がエアタンクに供給さ
れる。請求項3記載の発明によると、エンジンと同エン
ジン冷却用のラジエータとの間にラジエータファンを設
け、かつ、上記インタークーラを上記ラジエータのエン
ジン外方側に設け、上記エアノズルを上記インタークー
ラの上記エンジンの外方側に設けたので、インタークー
ラには、同クーラよりも内側に位置するラジエータファ
ンによる冷却風が当てられると共に、インタークーラの
外側に設けたエアノズルから高圧空気が噴射される。請
求項4記載の発明によると、上記インタークーラの上下
方向両端部または、左右方向両端部の何れかに沿って上
記エアノズルを延設したので、上記インタークーラの全
面に上記エアノズルからの高圧空気が噴射される。請求
項5記載の発明によると、上記運転状態検出手段により
検出された上記エンジンの負荷が高負荷であると上記制
御手段により上記電磁弁が開放されて、上記高圧空気供
給源とエアノズルがつながり、高圧空気が上記インター
クーラに向かって噴射される。請求項6記載の発明によ
ると、上記運転状態検出手段により検出された上記エン
ジンの負荷が高負荷で、かつ上記エンジンの回転数が低
中回転であると上記制御手段により上記電磁弁を開放さ
れ、上記高圧空気供給源とエアノズルがつながり、高圧
空気が上記インタークーラに向かって噴射される。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。図1に符号1で示すインタークーラ装置は、
エンジン2の燃焼室3に連通する吸気通路4に介装さ
れ、燃焼室3に供給される圧縮空気E1を冷却するイン
タークーラ5と、インタークーラ5に指向されたエアノ
ズル7と高圧空気供給源8とを連通するエア通路9に介
装され、同エア通路9を開閉する電磁弁10を有する高
圧空気噴射手段6と、エンジン2の運転状態を検出する
運転状態検出手段としてのエンジン回転数検出センサ
(回転センサ)11、アクセルセンサ12、電磁弁10
を開閉制御する制御手段13とを備えている。
【0007】エンジン2とラジエータ14との間には、
エンジン2からの出力軸2aに装着されたラジエータ冷
却ファン(以下、「冷却ファン」と記す)15が配置さ
れている。この冷却ファン15は、ラジエータ14に対
して外気を取り込む向きにファンの角度が設定されてい
る。出力軸2aには、ベルトとプーリからなる連結機構
16を介して高圧空気供給源8を構成するブレーキ用の
コンプレッサ8Aが設けられている。このコンプレッサ
8Aは、エンジンが始動して出力軸2aが回転すると、
エア通路9を介して連通し、走行風の当たる場所に配置
されたエアタンク8Bに、9kgf/cm2程度の圧縮
空気A1を供給するようになっている。エアタンク8B
には、同タンク8Bの圧力が一定以上になると開弁する
圧力調整弁8Cが設けられている。
【0008】インタークーラ5は、ラジエータ14より
もエンジン2の外方側で、かつ同ラジエータ14と対向
配置されている。インタークーラ5より吸気上流側に位
置する吸気通路4には、ターボチャージャ17のコンプ
レッサ翼17Aが配置されている。コンプレッサ翼17
Aには、排気通路18に設けられたターボチャージャ1
7のタービン翼17Bが一体回転可能に支持されてい
る。吸気通路4の先端に設けられるエアクリーナ19と
コンプレッサ翼17Aとの間に位置する吸気通路4に
は、大気温度を検出する大気温センサ20が配置されて
いる。
【0009】エアノズル7は、インタークーラ5よりも
エンジン2の外方側のインタークーラ5の近傍に配置さ
れている。エアノズル7の周面には、インタークーラ5
に指向する複数の噴射口7aが形成されている。エアノ
ズル7は、図2に示すように、インタークーラ5の上下
方向両端部5a,5bに沿って延設されたパイプ部材あ
って、ここでは、インタークーラ5の正面5Aに対して
3本配置されている。各エアノズル7は、エア通路9に
接続している。
【0010】噴射口7aには、図3、図4に示すよう
に、空気拡散部材21が対向配置されている。空気拡散
部材21は、基部21aをエアノズル7の表面に固定さ
れたアーム部の先端側21bに、噴射口7aに頂部を向
けた円錐体21cが固定されたもので、噴射口7aの略
中心部に円錐体21cを配置させている。
【0011】電磁弁10は、図1に示すように、エアノ
ズル7とエアタンク8Bとの間に配置されていて、制御
手段13と電気的に接続しているこの電磁弁10は、通
常エア通路9を閉じており、駆動信号が入力されると同
通路9を開口するようになっている。
【0012】制御手段13は、周知のマイクロピュータ
でその要部を構成されていて、電源21と接続してい
る。制御手段13の図示しない入出力回路には、エンジ
ン回転数検出信号Neを出力する回転センサ11、アク
セル開度信号θを出力するアクセルセンサ12、大気温
度信号を出力する大気温センサ20及び車速信号Vを出
力する車速センサ22等から各信号が入力され、電磁弁
10に図示しない駆動回路を介して駆動信号を出力して
いる。制御手段13は、図示しないメインルーチン側で
走行制御処理を行ない、ここでは、メインルーチンの途
中で図6に示すエアノズル制御ルーチン1を実行する。
この実施例での制御手段13は、エンジン2の負荷が設
定負荷θ1となると、電磁弁10を開放(オン)してエ
アノズル7から高圧空気A1をインタークーラ5に噴射
してインタークーラ5内の大気E1を冷却するようにな
っている。
【0013】このような構成のインタークーラ装置1に
よると、図示しないエンジンキーのオンに伴い、図1に
示すエンジン2が始動すると共に制御手段13も制御動
作に入る。エンジン2が始動すると、燃焼室3内での燃
焼により排気ガスG1が排気通路18に排出されると共
に、冷却ファン15も回転する。排気ガスG1によりタ
ービン翼17Bが回転すると、エアクリーナ19を介し
て吸気通路4内に吸入される大気Eをコンプレッサ翼1
7Aが加圧して圧縮空気E1としてインタークーラ5を
介して燃焼室3に過給する。この時、インタークーラ5
では、その内部を通過する圧縮空気E1が、冷却ファン
15による冷却風や走行時の走行風によって冷却されて
燃焼室3に供給される。
【0014】また、エンジン2の始動によりコンプレッ
サ8Aが作動して、ここで発生する高圧空気A1がエア
通路9を通ってエアタンク8Bに蓄積される。なお、発
生する高圧空気A1は、図示しないブレーキ作動用のア
クチュエータに図示しないエア通路を介して供給され
る。エアタンク8B内が設定圧以上となると、調整弁8
Cが開弁してタンク8C内の圧力が一定に保持される。
【0015】次に、図6のエアノズル制御ルーチン1に
沿って、エアノズル7による冷却動作を説明する。制御
手段13が制御動作に入ると、図示しないメインルーチ
ンの途中でエアノズル制御ルーチン1を実行する。
【0016】ここでは、ステップS1で各センサからの
出力信号θ、Ta、V、Ne等が取り込まれ、それら信
号からステップS2で車両の走行中であるか否かが判断
される。ここで、走行中であるとステップS3進み、走
行中でなければ走行状態となるまで、ステップS1,S
2が繰り返される。
【0017】ステップS3では、アクセル開度信号θ
が、設定値θ1より大きい場合にステップS4に進んで
電磁弁10をオンさせ、設定値θ1に達していなければ
メインルーチンにリターンする。ここでの設定値θ1
は、アクセル全開80%程度に設定されている。
【0018】ステップS4において、電磁弁10がオン
されると、図1に示すエアタンク8Bと各エアノズル7
とが連通状態となり、エアタンク8Bの高圧空気A1が
エアノズル7内に供給され、図5に示すように、噴射口
7aからインタークーラ5に向かって噴射される。この
時、噴射された高圧空気A1は、大気中に噴射されて断
熱膨張して周囲の温度よりも低温となる。加えて、噴射
口7aの中央部に配置した拡散部材21の円錐体21c
によって放射状に拡散されるので、低温の噴射空気がイ
ンタークーラ5の全面5Aに広がり、内部を通過してい
る圧縮空気E1を走行風や冷却風と相まってさらに冷却
することにな。従って、インタークーラ5の冷却効率
が、走行風や冷却ファン15による冷却風だけで行なう
よりも向上する。特に、車体の後部にエンジン及びイン
タークーラ等が搭載された車両に用いた場合、格段の冷
却効率の向上となる。また、アクセル開度の大きいエン
ジン2の負荷の高い領域におけるインタークーラ5の冷
却効率が良くなる。
【0019】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。第2実施例は、第1実施例で用いたエアノズル制御
ルーチン1に、エンジン回転数をパラメータして加えて
エアノズル7の噴射制御を行なうものである。第1実施
例と第2実施例との間には、ハード的構成の相違はない
ので、第2実施例におけるインタークーラ装置1のハー
ド的構成の説明は省略する。
【0020】第2実施例における制御手段13は、図7
に示すエアノズル制御ルーチン2を備えていて、図示し
ないメインルーチン側で走行制御処理を行ない、メイン
ルーチンの途中で図7に示すエアノズル制御ルーチン2
を実行する。この実施例での制御手段13は、エンジン
2の負荷であるアクセル開度が設定負荷θ1となり、か
つ、エンジン2の回転数が低中回転である設定回転数N
e1からNe2の範囲内である時に、電磁弁10を開放
(オン)してエアノズル7から高圧空気A1をインター
クーラ5に噴射してインタークーラ5内の圧縮空気E1
を冷却するようになっている。
【0021】以下、第2実施例の動作をエアノズル制御
ルーチン2に沿って説明する。このルーチンのステップ
R1で各センサからの出力信号θ、Ta、V、Ne等が
取り込まれ、それら信号からステップR2で車両の走行
中であるか否かが判断される。ここで、走行中であると
ステップR3進み、走行中でなければ走行状態となるま
で、ステップR1,R2が繰り返される。
【0022】ステップR3では、アクセル開度信号θ
が、設定値θ1より大きい場合にステップR4に進み、
設定値θ1に達していなければメインルーチンにリター
ンする。ここでの設定値θ1は、アクセル全開80%程
度に設定されている。ステップR4で、回転センサ11
からの出力信号Neが設定されたNe1からNe2の範
囲内であると、ステップR5に進んで電磁弁10をオン
させ、設定範囲でなければメインルーチンにリターンす
る。ここでの設定範囲Ne1からNe2は、エンジン2
におけるアイドリングより少し高い回転からエンジン2
の最大回転数の1/2程度の低中域回転に設定されてい
る。
【0023】ステップR5において、電磁弁10がオン
されると、図1に示すエアタンク8Bと各エアノズル7
とが連通状態となり、エアタンク8Bの高圧空気A1が
エアノズル7内に供給され、図5に示すように、噴射口
7aからインタークーラ5に向かって噴射される。この
時、噴射された高圧空気A1は、大気中に噴射されて断
熱膨張して周囲の温度よりも低温となる。加えて、噴射
口7aの中央部に配置した拡散部材21の円錐体21c
によって放射状に拡散されるので、低温の空気がインタ
ークーラ5の全面5Aに広がり、内部を通過している圧
縮空気E1が走行風や冷却風と相まってさらに冷却され
ることになる。従って、インタークーラ5の冷却効率
が、走行風や冷却ファン15による冷却風だけで行なう
よりも向上する。特に、車体の後部にエンジン及びイン
タークーラ等が搭載された車両に用いた場合、格段の冷
却効率の向上となる。また、アクセル開度が大きくエン
ジン2の回転領域が低中回転域で運転される坂道走行等
等のエンジン高負荷時におけるインタークーラの冷却効
率の向上が図れる。すなわち、電磁弁10は、図8に斜
線で示すエンジン回転が中低速域であり、かつ、アクセ
ル開度が大きい運転負荷の高い領域においてオンされ、
それ以外の領域ではオフ状態に置かれることになる。
【0024】次に、本発明の第3実施例について説明す
る。この実施例は、第2実施例で用いたエアノズル制御
ルーチン2に、大気温度をパラメータして加えてエアノ
ズル7の噴射制御を行なうものである。第3実施例は、
第1,第2実施例と同一のハード的構成を採るので、第
3実施例のハード的構成の説明は省略する。
【0025】第3実施例における制御手段13は、図1
0に示すエアノズル制御ルーチン3を備えていて、図示
しないメインルーチン側で走行制御処理を行ない、メイ
ンルーチンの途中で図10に示すエアノズル制御ルーチ
ン3を実行する。この実施例での制御手段13は、エン
ジン2の負荷であるアクセル開度が設定負荷θ1とな
り、エンジン2の回転数が低中回転である設定回転数N
e1からNe2の範囲にとなり、かつ、大気温度が設定
温度T1となる時に、電磁弁10を開放(オン)してエ
アノズル7から高圧空気をインタークーラ5に噴射して
インタークーラ5内の圧縮空気E1を冷却するようにな
っている。
【0026】以下、第3実施例の動作をエアノズル制御
ルーチン23沿って説明する。
【0027】このルーチンのステップU1では各センサ
からの出力信号θ、Ta、V、Ne等が取り込まれ、そ
れら信号からステップU2で車両の走行中であるか否か
が判断される。ここで、走行中であるとステップU3進
み、走行中でなければ走行状態となるまで、ステップU
1,U2が繰り返される。
【0028】ステップU3では、アクセル開度信号θが
設定値θ1より大きい場合にステップU4に進み、設定
開度θ1に達していなければメインルーチンにリターン
する。ここでの設定開度θ1は、アクセル全開80%程
度に設定されている。ステップU4では、回転センサ1
1からの出力信号Neが設定されたNe1からNe2の
範囲内であるとステップU5に進み、設定回転範囲でな
ければメインルーチンにリターンする。ステップU5で
は、大気温センサ20からの大気温信号Taが設定温度
T1より大きい場合にステップU6に進んで電磁弁10
をオンさせ、設定温度T1でなければメインルーチンに
リターンする。ここでの設定温度T1は、20℃に設定
されている。
【0029】ステップR5において、電磁弁10がオン
されると、図1に示すエアタンク8Bと各エアノズル7
とが連通状態となり、エアタンク8Bの高圧空気A1が
エアノズル7内に供給され、図5に示すように、噴射口
7aからインタークーラ5に向かって噴射される。この
時、噴射された高圧空気A1は、大気中に噴射されて断
熱膨張して周囲の温度よりも低温となる。加えて、噴射
口7aの中央部に配置した拡散部材21の円錐体21c
によって放射状に拡散されるので、低温の高圧空気がイ
ンタークーラ5の全面5Aに広がり、内部を通過してい
る圧縮空気E1が走行風や冷却風と相まってさらに冷却
されることになる。従って、インタークーラ5の冷却効
率が、走行風や冷却ファン15による冷却風だけで行な
うよりも向上する。特に、車体の後部にエンジン及びイ
ンタークーラ等が搭載された車両に用いた場合、格段の
冷却効率の向上となる。また、エンジン2の回転領域が
低中回転域で運転され、アクセル開度の大きい坂道走行
等のエンジン高負荷時におけるインタークーラ5の冷却
効率の向上が図れる。
【0030】さらに、大気温度が設定温度T1にならな
ければ、電磁弁10がオンされないての、エアノズル7
からの高圧空気A1の噴射時期をより制御することがで
きる。ここで、設定温度T1は20℃に設定されている
ので、夏などの大気温度が高く、インタークーラ5の冷
却効率が低下する時に、エアノズル7から冷却用の高圧
空気が噴射されるので、夏等の大気温度が高い時のイン
タークーラ5の冷却効率が向上する。加えて、大気温度
の低い冬等の場合には、エアノズル7から冷却用の高圧
空気A1が噴射されないので、圧縮空気E1の過剰な冷
却を防止することができる。
【0031】なお、上述したエアノズル7のレイアウト
は、図2に示すように、インタークーラ5の全面5Aに
対して横方向に向かって延出するたけではなく、図9に
示すように、インタークーラ5の左右方向両端部5c,
5dに沿って延設、即ち縦方向にして複数配置しても構
わない。このように、エアノズル7の配置に自由度を持
たせることで、エンジン2のレイアウトやスペース等を
有効に活用することができる。
【0032】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、高圧空気
供給源とつながるエアノズルから高圧空気インタークー
ラに向かって噴射することで、断熱膨張して温度が下が
った空気をインタークーラに供給できるので、インター
クーラの容量や冷却ファンのサイズアップを行なうこと
なく、インタークーラの冷却効率を向上することができ
る。請求項2記載の発明によれば、エンジン駆動中にコ
ンプレッサが駆動して圧縮空気がエアタンクに供給され
るので、請求項1記載の発明の効果に加えて、エアノズ
ルから噴射される高圧空気量を安定供給することがで
き、車両走行時におけるインタークーラの冷却効率を確
保することができる。請求項3記載の発明によれば、イ
ンタークーラには、同クーラよりも内側に位置するラジ
エータファンによる冷却風と共に走行時の走行風、及び
エアノズルから高圧空気がインタークーラの外側から供
給されるので、エアノズルから高圧空気が冷却風や走行
時に逆らわずに噴射できる。よって、インタークーラに
効率よく低温の高圧空気が当たり、インタークーラの容
量や冷却ファンのサイズアップを行なうことなく、冷却
効率の向上を図ることができる。請求項4記載の発明に
よれば、上記インタークーラの全面に上記エアノズルか
らの高圧空気が噴射されるので、インタークーラの容量
や冷却ファンのサイズアップを行なうことなく、インタ
ークーラの冷却効率を向上することができる。
【0033】請求項5,6記載の発明によれば、高圧空
気供給源とエアノズルとをつなぐエア通路にもうけた電
磁弁を、エンジンの負荷が高負荷であるときや、この高
負荷に加えてエンジンの回転数が低中回転である時に制
御手段で開放して高圧空気供給源からの高圧空気をエア
ノズルからインタークーラに向かって噴射するので、イ
ンタークーラの容量や冷却ファンのサイズアップを行な
うことなく、エンジン出力の大きいときのインタークー
ラの冷却効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すインタークーラ装置の
概略構成図である。
【図2】エアノズルとインタークーラの拡大正面図であ
る。
【図3】エアノズルの断面図である。
【図4】ノズル先端の拡大図である。
【図5】エアノズルからインタークーラへの高圧空気の
噴射状態を示す拡大断面図である。
【図6】第1実施例におけるエアノズルの制御ルーチン
のフローチャートである。
【図7】第2実施例におけるエアノズルの制御ルーチン
のフローチャートである。
【図8】電磁弁の開閉時期を示す特性図である。
【図9】エアノズルの変形例を示す正面図である。
【図10】第3実施例におけるエアノズルの制御ルーチ
ンのフローチャートである。
【符号の説明】
1 インタークーラ装置 2 エンジン 2a 出力軸 3 燃焼室 4 吸気通路 5 インタークーラ 5a、5b 上下方向両端部 5c、5d 左右方向両端部 6 高圧空気噴射手段 7 エアノズル 8 高圧空気供給源 8A コンプレッサ 8B エアタンク 9 エア通路 10 電磁弁 11 運転状態検出手段(回転センサ) 12 運転状態検出手段(アクセルセン
サ) 13 制御手段13 14 ラジエータ 15 ラジエータファン E1 圧縮空気

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの燃焼室に連通する吸気通路に介
    装され上記燃焼室に供給される圧縮空気を冷却するイン
    タークーラと、 先端が上記インタークーラに指向されたエアノズルと、
    同エアノズルと高圧空気供給源とを連通するエア通路に
    介装され、同エア通路を開閉する電磁弁とを有する高圧
    空気噴射手段と、 上記エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手段
    と、 同運転状態検出手段の出力に応じて上記電磁弁を開閉制
    御する制御手段とを備えたことを特徴とするインターク
    ーラ装置。
  2. 【請求項2】上記高圧空気供給が、上記エンジンの出力
    軸により駆動されるコンプレッサと、同コンプレッサと
    接続するエアタンクとを備えたことを特徴とする請求項
    1記載のインタークーラ装置。
  3. 【請求項3】上記エンジンと同エンジン冷却用のラジエ
    ータとの間にラジエータファンが設けられ、かつ、上記
    インタークーラが上記ラジエータのエンジン外方側に設
    けられ、上記エアノズルが上記インタークーラの上記エ
    ンジンの外方側に設けられたこと特徴とする請求項1ま
    たは2記載のインタークーラ装置。
  4. 【請求項4】上記エアノズルは、上記インタークーラの
    上下方向両端部または、左右方向両端部の何れかに沿っ
    て延設されていることを特徴とする請求項1乃至3の何
    れかに記載のインタークーラ装置。
  5. 【請求項5】上記制御手段は、上記運転状態検出手段に
    より検出された上記エンジンの負荷が高負荷であると
    き、上記電磁弁を開放して上記インタークーラに高圧空
    気を噴射させることを特徴とする請求項1記載のインタ
    ークーラ装置。
  6. 【請求項6】上記制御手段は、上記運転状態検出手段に
    より検出された上記エンジンの負荷が高負荷であり、か
    つ上記エンジンの回転数が低中回転であるとき、上記電
    磁弁を開放して上記インタークーラに高圧空気を噴射さ
    せることを特徴とする請求項1記載のインタークーラ装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009068809A (ja) * 2007-09-15 2009-04-02 Calsonic Kansei Corp ハイブリッド型熱交換器
KR101848808B1 (ko) * 2016-12-29 2018-05-24 김형일 인터쿨러를 냉각하기 위한 워터 스프레이 장치

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JP2009068809A (ja) * 2007-09-15 2009-04-02 Calsonic Kansei Corp ハイブリッド型熱交換器
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