JPH0943910A - 乾式二成分系現像剤 - Google Patents

乾式二成分系現像剤

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JPH0943910A
JPH0943910A JP7218092A JP21809295A JPH0943910A JP H0943910 A JPH0943910 A JP H0943910A JP 7218092 A JP7218092 A JP 7218092A JP 21809295 A JP21809295 A JP 21809295A JP H0943910 A JPH0943910 A JP H0943910A
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JP
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toner
carrier
developer
silicone resin
charge amount
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JP7218092A
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English (en)
Inventor
Takahisa Kato
貴久 加藤
Masaru Mochizuki
賢 望月
Fumihiro Sasaki
文浩 佐々木
Toru Suganuma
亨 菅沼
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正帯電性トナーとコーティングキャリアとを
組合せた二成分系現像剤において、摩擦帯電量が高いの
にもかかわらずトナー飛散が少なく、長期間安定した帯
電特性を有し、良質の画像が得られるものを提供する。 【解決手段】 正帯電性トナーとシリコン樹脂コートキ
ャリアからなる現像剤であり、該シリコン樹脂コートキ
ャリアの平均粒径が40〜60μm、コート膜の平均膜
厚が0.4〜0.6μm、キャリアダイナミック抵抗値
が1.0×108Ω以下、コア材の飽和磁化が60em
u/g以上、該トナーの濃度が4〜6wt%且つブロー
オフ法による帯電量が18μC/g以上であることを特
徴とする乾式二成分系現像剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法、静電印刷法において形成される静電潜像を現像
するための乾式二成分系現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法において感光体上に形
成された静電潜像は現像剤により現像された後、必要に
応じ転写シート上に転写、定着される。ここでの現像剤
としては、従来よりトナーとキャリアとよりなる二成分
系現像剤が多く用いられている。この現像剤はキャリア
とは逆極性に摩擦帯電されたトナーが比較的粒子サイズ
の粗いキャリア表面に保持されたものであり、現像時、
感光体表面に接触すると感光体の潜像領域の静電気力の
作用でトナーが潜像上に付着してトナーの可視像を形成
するものである。そして現像剤は現像によって消費され
たトナーを補充しながら長時間の複写に反復使用され
る。
【0003】近年、技術の進歩に伴い、高精細な画像を
出力できる複写機やレーザプリンタが開発されており、
このような複写機やレーザプリンタに適用される現像剤
には、長時間の連続複写やプリントアウトに耐え得る耐
久性と緻密な画像を得ることができる現像特性が要求さ
れている。
【0004】そこで、現像剤の耐久性を向上させるため
に、フェライトキャリアの表面にシリコン樹脂、スチレ
ンアクリル樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂等をコーテ
ィング処理することにより複写時のキャリア表面へのト
ナースペントを防止することが提案されている。また、
緻密な画像を得るためにトナーの粒径を10μm以下の
小粒径にすることが提案されている。しかしながら、長
期間安定した帯電特性を有するという要求に対しては、
充分な試みないし解決がなされていない。特に正帯電性
トナーとコーティングキャリアとを組み合わせた現像剤
は、連続複写においてコーティングキャリアを繰り返し
循環使用していると初期においてキャリアの帯電付与能
力が上昇する現象が発生し、そのためにトナーの摩擦帯
電量が上昇し画像濃度低下や、Pセンサーによるトナー
濃度コントロールシステムにおいては、トナー濃度上昇
による地汚れ等の画像上の不具合が発生するという問題
があった。
【0005】複写画像の品質向上のためには、前述のト
ナーの摩擦帯電量が適正な値を持つ事が重要であるが、
通常二成分系現像剤においては、この摩擦帯電量はブロ
ーオフ法と呼ばれる方法で測定されている。この値が高
いということは、トナーとキャリアの間に働く摩擦帯電
量が大きいということで、この場合、トナーをキャリア
から離して感光体上に現像するのには、大きな電界を要
する。キャリアからトナーを引き離す力は、感光体とス
リーブ間の電界の強さで決定される。摩擦帯電量が適正
な範囲よりも高いと、感光体と現像スリーブ間の電界で
はトナーが現像されにくくなってしまい、画像濃度は薄
いものとなってしまう。他方、摩擦帯電量が適正な範囲
より低いと、キャリアとトナーとの間の力が弱いため、
トナーがキャリアから飛散して、現像装置や複写機内の
各部にトナーが付着し、機械を汚染してしまう。また、
感光体と現像剤とが接触した場合、画像のない部分にも
トナーが付着し、いわゆるかぶりが発生する。ただし、
摩擦帯電量が低い現像剤は、トナーをキャリアから引き
離す場合に強い電界を必要としないため、画像濃度は充
分に得られる。即ち、摩擦帯電量が10μC/g以下で
は、現像剤はトナー飛散が激しくなるが画像濃度は充分
得られ、逆に30μC/g以上では、トナー飛散はなく
なるものの充分な画像濃度が得られなくなってしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来技術
の欠点を改良することが目的であり、即ち正帯電性トナ
ーとコーティングキャリアとを組み合わせた現像剤にお
いて、摩擦帯電量が高くトナー飛散の少ない現像剤であ
りながら、充分な画像濃度が得られ、且つ、初期におい
てキャリアの帯電付与能力上昇による摩擦帯電量の上昇
が発生せず長期間安定した帯電特性を有する二成分系現
像剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明はシリコン樹脂コ
ートキャリアと正帯電性トナーとからなる乾式二成分現
像剤であって、該シリコン樹脂コートキャリアはその平
均粒径が40〜60μm、コート膜の平均膜厚が0.4
〜0.6μm、キャリアダイナミック抵抗値が1.0×
108Ω以下であり、また、該正帯電性トナーはそのト
ナー濃度が4〜6wt%、ブローオフ法による帯電量が
18μC/g以上であることを特徴とする。ここでいう
平均粒径は重量平均粒径を意味し、また帯電量はブロー
オフ法により測定されたトナーとキャリアとの間に発生
したトナー単位重量当たりの帯電量を意味する。ここで
用いられるシリコン樹脂キャリアは350〜450℃で
2時間以上高温焼成処理されたものであるのが好まし
い。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明をさらに詳細に説明す
る。摩擦帯電で最も重要なことは、キャリアとトナーと
が効率よく接触することである。特にキャリア表面に
は、トナーが付着している部分と付着していない部分が
ある。複写機内でコピーが繰り返し撮られていくと、キ
ャリアに付着していたトナーがキャリアから離れ、感光
体に現像され、また新しいトナーが現像機内に補給され
る。この新しく補給されたトナーは、キャリアのトナー
が付着していない部分に接触することにより、帯電を得
る。この一回当たりの接触で得られる帯電量は、トナー
の化学的性質及びキャリアの化学的性質によって異なっ
てくる。
【0009】トナー粒子は、通常、バインダー樹脂とカ
ーボン等の着色剤とからなり、その他にも帯電制御のた
めの極性制御剤(CCA)や流動性向上のための酸化チ
タン、シリカ等の添加剤を含んでいる。従って、トナー
1個の粒子内においても種々の化学的組成物からなって
いるため、トナーとキャリアとの接触による帯電は非常
に複雑である。トナー粒子1個の中でも帯電は均一では
なく不均質であるが、電界がかかった時のトナーの挙動
は、トナー1個の総電荷量で決定される。
【0010】ブローオフ法で測定される帯電量は(Q/
M)は、個々のトナーの帯電量ではなく、トナー全体の
平均的帯電量である。この平均的帯電量が低い場合、個
々のトナーの帯電を帯電量分布測定装置等で調ベてみる
と、トナー1個の帯電の総和が逆になるものも多く見ら
れる。通常摩擦帯電するとキャリアとトナーは逆極性に
帯電するため静電的クーロン引力が発生する。しかし逆
極性に帯電したトナーはキャリアと同極性の電荷を持つ
ためクーロン反発力となり、トナー飛散しやすい。この
逆極性のトナーは感光体上の非画像部に現像され、地汚
れを発生する。この逆極性トナーの量を減らし、トナー
飛散を改善するためには、トナーの平均帯電量を高く設
定すればよい。しかし通常、トナーの平均帯電量を高く
設定するとキャリアとのクーロン力が強くなり、感光体
に現像されにくくなってしまう。そこで本発明者らは、
トナーの平均帯電量を高く設定したままで、現像能力を
向上させる方法について鋭意検討を行った。
【0011】キャリアからトナーを引き離す場合、問題
となるのは、トナー粒子の持つ電荷のカウンターチャー
ジがキャリア表面に残留することである。この残留電荷
は、キャリアのダイナミック抵抗と密接に関係する。ト
ナーがキャリアから離れた直後に、キャリア表面にはト
ナーと逆極性の電荷が瞬時に発生し、この電荷はキャリ
ア表面に付着しているトナーとのクーロン力を更に強い
ものとする。本発明者らは、このカウンターチャージ
は、後述するキャリアダイナミック抵抗が1.0×10
8Ω以下であると、キャリアにカウンターチャージが残
りにくいために、トナーの平均帯電量が高くとも画像濃
度が得られる。
【0012】更に本発明者らは、正帯電性トナーとコー
ティングキャリアとを組み合わせた現像剤の従来からの
問題、即ち連続複写においてキャリアを繰り返し循環使
用していると初期においてキャリアの帯電付与能力が上
昇する現象が発生し、そのためにトナーの摩擦帯電量が
上昇し画像濃度低下や、Pセンサー(感光体上のパター
ン部に一定の電界で現像されたトナー量をパターン部に
光を照射した時の反射光の強さから検知するセンサー)
によるトナー濃度コントロールシステムにおいては、ト
ナー濃度上昇による地汚れ等の画像上の不具合が発生す
るという問題を解決する方法についても検討を重ねた結
果、該シリコン樹脂コートキャリアの平均粒径が40〜
60μm、コート膜の平均膜厚が0.4〜0.6μm、
トナー濃度が4〜6wt%、且つブローオフ法による帯
電量が18μC/g以上の条件を満足する現像剤によれ
ば、上記問題が発生せず長期間安定した帯電特性を有
し、複写初期から長期まで高品質画像を提供できること
を見い出した。このシリコン樹脂コートキャリアは、4
wt%以上の高トナー濃度で使用することにより充分な
画像濃度が安定して得られる効果があるが、6wt%を
越える高トナー濃度であるとトナーを速やかに摩擦帯電
させるのが困難となる傾向にある。ブローオフ法による
帯電量が18μC/g以上であること、及びキャリア粒
子の平均粒径が上記の範囲にあることにより逆極性トナ
ーの量が少なくなりトナー飛散を改善することができ
る。
【0013】本発明の現像剤に使用されるキャリアは、
平均粒径は45〜55μmの範囲が最も好ましい。平均
粒径が40μm未満ではキャリア粒子が感光体上へ付着
しやすくなり、60μm以上では高トナー濃度のトナー
を速やかに摩擦帯電させるのに必要十分なキャリア粒子
の表面積が得られなくなり、帯電不良のトナーが発生し
やすくなるとともに高精細な画像も得られにくくなる。
コート膜の平均膜厚は、0.50〜0.55μmの範囲
が最も好ましい。0.6μmを越えるとダイナミック抵
抗を1.0×108Ω以下にすることが困難となり、連
続複写においてキャリアの帯電付与能力が上昇する現象
が発生しやすくなる。一方、0.4μm未満では長期間
の連続複写においてコート膜が削れた場合に芯材表面が
露出しやすくなり、即ちコートキャリアとしての耐久性
が低下してしまう。
【0014】更に本発明の現像剤に使用されるシリコン
樹脂コートキャリアは、芯材粒子にコーティング処理を
した後、350〜450℃の高温で2時間以上高温焼成
処理をすることによりシリコン樹脂コート層の硬化反応
が十分に進むため連続撹拌においても削れにくい効果、
即ち耐久性において顕著な効果を得ることができる。本
発明の現像剤に使用されるシリコン樹脂コートキャリア
のキャリア芯材は、平均粒径が40〜60μmで且つ、
飽和磁化は60emu/g以上であることが必要であ
る。上記範囲に設定することによりキャリア粒子が感光
体上へ付着することに起因する画像上の問題の発生を防
止することができる。キャリア芯材の素材としては、電
子写真用二成分系現像剤のキャリア用として公知のも
の、例えばフェライト、マグネタイト、鉄、ニッケル、
コバルト等の金属、これらの金属と亜鉛、アンチモン、
アルミニウム、鉛、スズ、ビスマス、タングステン、ジ
ルコニウム等の金属との合金あるいは混合物、酸化鉄、
酸化チタン、酸化マグネシウム等の金属酸化物を適用す
ることができる。
【0015】キャリア芯材を被覆するシリコン樹脂とし
ては従来公知のシリコン樹脂、又はその変性品を適用す
ることができる。シリコン樹脂(但し、ストレートシリ
コン樹脂)の市販品としては、信越化学社製KR27
1、KR255、KR251、東レダウコーニングシリ
コーン社製SR2400、SR2406等があり、また
変性シリコン樹脂としては、信越化学社製KR206
(アルキッド樹脂変性品)、KR3093(アクリル樹
脂変性品)、ES1001N(エポキシ樹脂変性品)、
東レダウコーニングシリコーン社製SR2115(エポ
キシ樹脂変性品)、SR2110(アルキッド樹脂変性
品)等がある。
【0016】本発明の現像剤に使用されるシリコン樹脂
コートキャリアは従来公知の方法、即ち流動層式スプレ
ーコーティング、浸漬コーティング、焼成コーティング
等の方法によって製造される。本発明における正帯電性
トナーは結着樹脂、着色剤、電荷制御剤およびその他必
要に応じて添加される添加剤を所望の配合に混合して溶
融混練後、粉砕分級して得られる。
【0017】上記の結着樹脂としては、スチレン樹脂、
プリアクリル酸エステル樹脂、スチレン−アクリル共重
合体樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化
ビニルデン、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエス
テル樹脂等が挙げられる。
【0018】また、着色剤としては、カーボンブラッ
ク、モノアゾ系赤色顔料、ジスアゾ系黄色顔料、キナク
リドン系マゼンタ顔料、アントラキノン染料等が挙げら
れる。
【0019】更にまた、電荷制御剤としては、ニグロシ
ン系染料、アルコキシ化アミン、第四級アンモニウム
塩、アルキルアミド、モリブデン酸キレート顔料等の正
帯電性が得られるものを使用することができ、特にシリ
コンコートフェライトキャリアとの摩擦帯電性が良好と
なるニグロシン系染料が好ましい。
【0020】その他必要に応じて添加される添加剤とし
ては、ポリスチレンやポリアクリル系の樹脂粉、二酸化
チタン、導電性チタン、亜鉛等の粉体、高級脂肪酸の金
属塩等の潤滑剤、疎水性シリカ、コロイダルシリカ等の
流動化剤などが挙げられる。
【0021】本発明のキャリアダイナミック抵抗の値
は、以下のようにして求められた値であり、その測定方
法を図面により説明する。図1はダイナミック抵抗測定
装置の概略断面図であり、また図2は図1におけるa−
a’断面を示す概略断面図である。図1及び図2におい
て、11は導電性スリーブ、12はドクターブレード、
13は磁石、14は駆動軸、15は可変直流電源、16
は架台、17は連結部材、18は導電性接触部材、19
は絶縁性支持部材、20は駆動モータ、21は電流計で
ある。11は非磁性且つ導電性の円筒形スリーブで、そ
の内部に主極角度可変の磁石13が組み込まれている。
アルミニウム等の金属よりなるドクターブレード12は
絶縁性支持部材19により、フローティング状態でスリ
ーブ11に固定されている。導電性スリーブ11は駆動
軸14と導通しており、直流電源15より、ドクターブ
レード12を通して電圧印加時に導電性接触部材18を
通じて、スリーブ表面からアースに流れる電流値を測定
する。
【0022】本測定方法においては、印加電圧を0〜2
00Vと変化させ、その時の電流値を読み、縦軸に電
圧、横軸に電流値をプロットし、グラフの傾きをダイナ
ミック抵抗の値とした。本測定において用いた測定機の
値は、以下の条件である。
【0023】キャリアダイナミック抵抗値は、現像剤の
現像能力に関する重要な特性値である。この特性値は、
現像機内でダイナミックに運動している時の電流の流れ
易さを表わす尺度である。キャリアに付着したトナー
は、感光体とスリーブとの間の電位差に比例して、現像
されることが知られている。このとき、二成分系現像剤
については、スリーブと感光体の間には磁気ブラシを形
成しており、この磁気ブラシの導電性が現像能力を大き
く変化させる。即ち、ダイナミック抵抗が小さいと、現
像電極間距離が近づいたものと同様な効果が見られ、現
像能力が向上する。特に比帯電量が高い場合には、現像
能力が低下するが、キャリアのダイナミック抵抗を低下
させることにより、現像能力の低下をカバーすることが
できる。
【0024】
【実施例】次に、実施例をあげて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
なお、以下に示す部はすべて重量基準である。
【0025】実施例1 中心粒径が53μm、飽和磁化が62emu/gである
フェライトコア材5000部に対し、シリコン樹脂(S
R2400:東レダウコーニングシリコーン社製のスト
レートシリコン樹脂、固形分50%)220部及び導電
性カーボン(Black Pearls 700:キャ
ボット社製ファーネスブラック)8.5部をトルエン中
に溶解分散させたコート液を、流動層式スプレー法にて
スプレー塗布しコア材表面を被覆した後、300℃の電
気炉で2時間焼成しシリコン樹脂コートキャリアを得
た。このキャリアの平均膜厚及びダイナミック抵抗を測
定したところ、各々0.55μm、0.8×108Ωで
あった。次に下記原料をスーパーミキサーで混合し、溶
融混練後、粉砕分級して平均粒径が11μmの正帯電性
トナーを得た。 スチレン/n−ブチルメタクリレート共重合体 100部 (三洋化成社製ハイマーSBM73) カーボンブラック 5部 (三菱化成社製#30) ニグロシン染料 2部 (保土ケ谷化学社製ニグロシンEX) 上記のシリコン樹脂コートキャリア95部と正帯電性ト
ナー5部とを混合し本発明の電子写真用現像剤を作成し
た。得られた現像剤の帯電量をブローオフ法により測定
したところ、19μC/g以上であった。
【0026】実施例2 中心粒径が42μm、飽和磁化が65emu/gである
フェライトコア材5000部に対し、シリコン樹脂(S
R2400:東レダウコーニングシリコーン社製のスト
レートシリコン樹脂、固形分50%)220部及び導電
性カーボン(Black Pearls 700:キャ
ボット社製ファーネスブラック)8.5部をトルエン中
に溶解分散させたコート液を、流動層式スプレー法にて
スプレー塗布しコア材表面を被覆した後、300℃の電
気炉で2時間焼成しシリコン樹脂コートキャリアを得
た。このキャリアの平均膜厚及びダイナミック抵抗を測
定したところ、各々0.45μm、0.7×108Ωで
あった。上記のシリコン樹脂コートキャリア95部と実
施例1の正帯電性トナー5部とを混合し本発明の電子写
真用現像剤を作成した。得られた現像剤の帯電量をブロ
ーオフ法により測定したところ、21μC/gであっ
た。
【0027】実施例3 中心粒径が53μm、飽和磁化が62emu/gである
フェライトコア材5000部に対し、シリコン樹脂(S
R2400:東レダウコーニングシリコーン社製のスト
レートシリコン樹脂、固形分50%)220部及び導電
性カーボン(Black Pearls 700:キャ
ボット社製ファーネスブラック)8.5部をトルエン中
に溶解分散させたコート液を、流動層式スプレー法にて
スプレー塗布しコア材表面を被覆した後、300℃の電
気炉で2時間焼成しシリコン樹脂コートキャリアを得
た。このキャリアの平均膜厚及びダイナミック抵抗を測
定したところ、各々0.42μm、0.8×108Ωで
あった。上記のシリコン樹脂コートキャリア95部と実
施例1の正帯電性トナー5部とを混合し本発明の電子写
真用現像剤を作成した。得られた現像剤の帯電量をブロ
ーオフ法により測定したところ、24μC/gであっ
た。
【0028】比較例1 中心粒径が53μm、飽和磁化が62emu/gである
フェライトコア材5000部に対し、シリコン樹脂(S
R2400:東レダウコーニングシリコーン社製のスト
レートシリコン樹脂、固形分50%)220部及び導電
性カーボン(Black Pearls 700:キャ
ボット社製ファーネスブラック)8.5部をトルエン中
に溶解分散させたコート液を、流動層式スプレー法にて
スプレー塗布しコア材表面を被覆した後、300℃の電
気炉で2時間焼成しシリコン樹脂コートキャリアを得
た。このキャリアの平均膜厚及びダイナミック抵抗を測
定したところ、各々0.90μm、8.2×108Ωで
あった。このシリコン樹脂コートキャリア95部と実施
例1の正帯電性トナー5部とを混合し比較の電子写真用
現像剤を作成した。得られた現像剤の帯電量をブローオ
フ法により測定したところ、23μC/gであった。
【0029】比較例2 中心粒径が80μm、飽和磁化が62emu/gである
フェライトコア材5000部に対し、シリコン樹脂(S
R2400:東レダウコーニングシリコーン社製のスト
レートシリコン樹脂、固形分50%)220部及び導電
性カーボン(Black Pearls 700:キャ
ボット社製ファーネスブラック)8.5部をトルエン中
に溶解分散させたコート液を、流動層式スプレー法にて
スプレー塗布しコア材表面を被覆した後、300℃の電
気炉で2時間焼成しシリコン樹脂コートキャリアを得
た。このキャリアの平均膜厚及びダイナミック抵抗を測
定したところ、各々0.95μm、9.3×108Ωで
あった。このシリコン樹脂コートキャリア95部と実施
例1の正帯電性トナー5部とを混合し比較の電子写真用
現像剤を作成した。得られた現像剤の帯電量をブローオ
フ法により測定したところ、14μC/gであった。
【0030】上記のようにして得られた5種類の現像剤
を用いて、リコー社製複写機FT4820で画像を出
し、初期、2千枚、5万枚の間隔で、現像剤特性(帯電
量、トナー濃度)及び画像特性(画像濃度、地汚れ、細
線再現性)を評価した。結果を表1に示す。表1中の帯
電量及びトナー濃度はブローオフ測定装置を用い、画像
濃度はマクベス濃度計を用いた。また地汚れ、細線再現
性についてはテストチャートの複写画像を目視にて評価
した。(○…良好 △…やや不良 ×…不良)
【0031】
【表1】
【0032】実施例1〜3の各現像剤については、5万
枚複写機後も更に継続評価を実施した結果、実施例1、
2については10万枚付近で画像濃度の低下及び若干の
地汚れが確認されたが実施例3は初期の高精細な画像を
維持していた。
【0033】
【発明の効果】請求項1の現像剤の使用によれば、高ト
ナー濃度で長期間安定した帯電特性を有するので複写初
期から長期まで高品質画像を提供できる。請求項2の現
像剤の使用によれば、特にキャリアは長期使用に耐える
ものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダイナミック抵抗測定装置の概略断面図。
【図2】図1におけるa−a’断面を示す概略断面図。
【符号の説明】
11 導電性スリーブ 12 ドクターブレード 13 磁石 14 駆動軸 15 可変直流電源 16 架台 17 連結部材 18 導電性接触部材 19 絶縁性支持部材 20 駆動モータ 21 電流計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅沼 亨 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン樹脂コートキャリアと正帯電性
    トナーとからなる現像剤であり、該シリコン樹脂コート
    キャリアはその平均粒径が40〜60μm、コート膜の
    平均膜厚が0.4〜0.6μm、キャリアダイナミック
    抵抗値が1.0×108Ω以下、コア材の飽和磁化が6
    0emu/g以上であり、また、該正帯電性トナーはそ
    のトナー濃度が4〜6wt%、ブローオフ法による帯電
    量が18μC/g以上であることを特徴とする乾式二成
    分系現像剤。
JP7218092A 1995-08-03 1995-08-03 乾式二成分系現像剤 Pending JPH0943910A (ja)

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JP7218092A JPH0943910A (ja) 1995-08-03 1995-08-03 乾式二成分系現像剤

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JP7218092A JPH0943910A (ja) 1995-08-03 1995-08-03 乾式二成分系現像剤

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