JPH0943199A - Gc/msにおける同定方法 - Google Patents

Gc/msにおける同定方法

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JPH0943199A
JPH0943199A JP21101895A JP21101895A JPH0943199A JP H0943199 A JPH0943199 A JP H0943199A JP 21101895 A JP21101895 A JP 21101895A JP 21101895 A JP21101895 A JP 21101895A JP H0943199 A JPH0943199 A JP H0943199A
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JP
Japan
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compound
mass spectrum
retention time
index
chromatogram
Prior art date
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Application number
JP21101895A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nagayanagi
衍 永柳
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検索時間を短縮するとともに、保持時間が全
く異なるにもかかわらず同一化合物であると判定するミ
スを防ぐ。 【解決手段】 測定したクロマトグラムピークの保持時
間と標準化合物の保持時間との保持指標を検索し、その
値が一定値以下のものを候補化合物として選びだしリス
トを作成する。その選びだされた候補化合物について、
測定されたクロマトグラムピークのマススペクトルとデ
ータベース中のその候補化合物のマススペクトルとの類
似指数を計算し、その類似指数の大きいものから順に候
補化合物として並べたリストを作成する。その候補化合
物リストの最初に記載された化合物がそのクロマトグラ
ムピークの化合物として最も確からしいものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスクロマトグラフのカ
ラム出口に質量分析計を連結したGC/MS(ガスクロ
マトグラフ/質量分析計)において、分離されたクロマ
トグラムピークの化合物を同定する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】ガスクロマトグラフ単体ではカラムで分
離された溶出成分をTCDやFIDなどのガスクロマト
グラフに固有の検出器で検出してクロマトグラムを得、
そのピークの保持時間からそのピークの化合物を同定し
ている。しかし、ガスクロマトグラフのカラム出口に検
出器として質量分析計を連結したGC/MSでは、マス
スペクトルの類似性が同定指標として使われている。
【0003】GC/MSではカラムからの溶出成分のマ
ススペクトルを1秒程度の一定間隔で繰り返して測定す
る。各測定時点でのマススペクトルから全イオン量を計
算し、全イオン量の時間変化を求めるとそれがクロマト
グラムとなる。そのクロマトグラムのピークの化合物を
同定するには、そのピーク位置でのマススペクトルをデ
ータベースに保持された多数の化合物のマススペクトル
と比較し、その類似性を類似指数として計算することに
よって、最も類似指数の大きい化合物をそのピークの化
合物であると同定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マススペクトルのデー
タベースとしては、主なものとしてNIST(米)とWi
ley(米)があるが、いずれも数万〜数十万といった膨
大なスペクトルを保有している。そのような膨大な数の
データについてマススペクトルの類似性を検索するには
長時間を要する問題がある。そのため、代表的なフラグ
メントを用いて検索するPBMサーチ法が行なわれてい
るが、その場合には検索速度は速くなるものの、正しい
化合物を見つけるヒット率が低くなる問題が生じる。
【0005】また、マススペクトルの類似性のみで同定
する場合には、クロマトグラムの保持時間が全く異なる
ものでも偶々マススペクトルの類似性が高いものがある
ため、同定ミスを生じる恐れがある。そのようなミスを
防ぐために、マススペクトルの類似性を検索した後にポ
ストランとして保持時間が同じであるか否かを確認する
作業が行なわれることもあるが、その場合には初めにマ
ススペクトルの類似性をデータベースの検索により行な
っているので、検索時間の短縮には寄与していない。そ
こで、本発明は検索時間を短縮するとともに、保持時間
が全く異なるにもかかわらず同一化合物であると判定す
るミスを防ぐことのできる方法を提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガスクロマト
グラフのカラムからの溶出成分のマススペクトルを一定
時間間隔で測定した後、そのマススペクトルから求めた
全イオン量の時間変化を示すクロマトグラムを作成する
工程と、そのクロマトグラムのピークの保持時間に基づ
いて候補となる化合物を検索する工程と、保持時間に基
づいて選びだされた候補化合物について、データベース
のマススペクトルとそのクロマトグラムピークの測定さ
れたマススペクトルとの類似指数を計算し、類似指数の
大きい化合物から順にそのクロマトグラムピークの化合
物の候補として選びだす工程とを備えて、そのクロマト
グラムのピークの化合物を同定する。
【0007】本発明ではクロマトグラムピークから保持
時間を先に検索し、保持時間をもとにして選び出した候
補化合物についてのみマススペクトルの類似性をマスス
ペクトルのデータベースを検索することにより計算す
る。そのため、マススペクトルのデータベースを検索す
る化合物の範囲がごく限られたものとなり、検索時間が
短縮されると供に、保持時間の全く異なるものを候補と
して選び出す恐れはなくなる。この方法は、従来行なわ
れているように先にマススペクトルの類似性を検索し、
有意に類似するものの中から保持時間の近いものだけを
残す方法とともに備え、目的や状況に応じていずれかを
選択して使用できるようにしてもよい。
【0008】保持時間から検索するには保持指標として
数値化するのが便利である。保持指標としては、例えば
データベースの保持時間と測定されたクロマトピークの
保持時間との差(保持時間差)をデータベースの保持時
間で割算して (保持時間差/保持時間) として計算することができる。
【0009】マススペクトルの類似指数の計算には、例
えば測定されたマススペクトルと、データベース中のマ
ススペクトルとについて同じ質量数(m/z:mは質
量、zは荷電数)のピーク強度の比を、選んだ全てのピ
ークについて求め、これらのピーク比を全ピークにわた
って平均したものを類似指数とすることができる。ピー
ク強度比はピーク強度の大きい方を基準にすることによ
り1以下の値とし、1に近いものほど類似性が高いと判
断することができる。
【0010】
【実施例】図1はマススペクトルの検索を先に行なう方
法(A)と、本発明による保持時間の類似指数の検索を
先に行なう方法(B)の両方を備え、目的や状況に応じ
ていずれかを選択できるようにした実施例の動作を説明
したものである。
【0011】(A)は先にマススペクトルの検索を行な
う方法を示したものであり、これは従来から行なわれて
いる。クロマトグラムピークの測定されたマススペクト
ルとデータベースのマススペクトルとの類似指数を計算
し、一定値以上の類似指数を持った化合物を選びだして
候補化合物とし、類似指数の大きいものから順に並べた
リストを作成する。そのリストに挙げられた化合物の保
持時間と測定されたクロマトグラムピークの保持時間と
から、上記のように保持指標を計算し、その保持指標が
一定値以下の条件を満たさないものを候補リストから削
除することにより、候補化合物リストを再作成する。そ
の再作成された候補化合物リストの最初に記載された化
合物がそのクロマトグラムピークの化合物として最も確
からしいものである。
【0012】この方法は、標準的な混合物試料を基本に
している分析などで有効である。その場合、可能性のあ
る限定された数の化合物のマススペクトルを独自のライ
ブラリとして作成しておくことにより、先にマススペク
トルの検索を行なっても検索時間が長時間になるという
問題は生じない。
【0013】(B)は本発明により保持指標を先に検索
する方法を示したものである。測定したクロマトグラム
ピークの保持時間と標準化合物の保持時間との保持指標
を検索する。保持指標としては上記のように保持時間差
を保持時間で割ったものを用いることができ、その値が
一定値以下のものを候補化合物として選びだしリストを
作成する。その選びだされた候補化合物について、測定
されたクロマトグラムピークのマススペクトルとデータ
ベース中のその候補化合物のマススペクトルとの類似指
数を計算し、その類似指数の大きいものから順に候補化
合物として並べたリストを作成する。その候補化合物リ
ストの最初に記載された化合物がそのクロマトグラムピ
ークの化合物として最も確からしいものである。
【0014】実施例では保持時間はマススペクトルのデ
ータベースから候補となる化合物を選ぶためにのみ使用
しているが、保持時間の類似性を数値化した上記のよう
な保持指標と、マススペクトルの類似指数との両方を用
いて適当な演算により新規の類似指数を計算し、それを
もって同定を行なうようにしてもよい。
【0015】本発明は次の態様を含んでいる。 (1)保持時間の類似性も数値化し、マススペクトルの
類似指数とから演算により新たな類似指数を作成し、そ
れに基づいて同定を行なう方法。 (2)先に保持時間の類似性を検索する方法と、先にマ
ススペクトルの類似性を検索する方法の両方を備え、い
ずれをも選択して使用できるようにする方法。
【0016】
【発明の効果】本発明ではクロマトグラムのピークの保
持時間に基づいて候補となる化合物を検索した後、その
候補化合物についてのみ、データベースのマススペクト
ルとそのクロマトグラムピークの測定されたマススペク
トルとの類似指数を計算し、類似指数の大きい化合物か
ら順にそのクロマトグラムピークの化合物の候補として
選びだすようにしたので、マススペクトルのデータベー
スを検索する範囲が限定されて検索時間が短かくなると
ともに、同定確率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示すフローチャート図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスクロマトグラフのカラム出口に質量
    分析計を連結したGC/MSにおいて、 ガスクロマトグラフのカラムからの溶出成分のマススペ
    クトルを一定時間間隔で測定した後、 そのマススペクトルから求めた全イオン量の時間変化を
    示すクロマトグラムを作成する工程と、 そのクロマトグラムのピークの保持時間に基づいて候補
    となる化合物を検索する工程と、 保持時間に基づいて選びだされた候補化合物について、
    データベースのマススペクトルとそのクロマトグラムピ
    ークの測定されたマススペクトルとの類似指数を計算
    し、類似指数の大きい化合物から順にそのクロマトグラ
    ムピークの化合物の候補として選びだす工程と、を備え
    たことを特徴とする同定方法。
JP21101895A 1995-07-26 1995-07-26 Gc/msにおける同定方法 Pending JPH0943199A (ja)

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