JPH0942963A - Gps測量車両 - Google Patents
Gps測量車両Info
- Publication number
- JPH0942963A JPH0942963A JP21274495A JP21274495A JPH0942963A JP H0942963 A JPH0942963 A JP H0942963A JP 21274495 A JP21274495 A JP 21274495A JP 21274495 A JP21274495 A JP 21274495A JP H0942963 A JPH0942963 A JP H0942963A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antenna
- boom
- vehicle
- height
- gps
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Details Of Aerials (AREA)
- Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 省力化、計測範囲の拡大、作業者の疲労度の
緩和、ならびに計測精度の向上を可能とする。 【解決手段】 作業者は運転席12でGPS測量車両2
を運転して車両を目標地点目印の例えば杭の近くまで移
動させ、停止させる。そして、ブーム16を旋回、揺
動、ならびに伸縮させる油圧シリンダを操作し、アンテ
ナ20の位置を適切に移動させて、レーザ発振器28が
地上に形成した光スポット28bの位置を、目印の釘の
位置に一致させる。アンテナ20は衛星からの信号を常
時受信しており、パソコン30はその信号にもとづき必
要な処理を行って、X−Y座標系でのアンテナ20の位
置、および高さをパソコン30のモニタ画面に数値で表
示する。そして、このアンテナ20の位置が上記杭の位
置であり、一方、アンテナの高さから、アンテナ20の
高さを減じた値が杭の地点の高さとなる。
緩和、ならびに計測精度の向上を可能とする。 【解決手段】 作業者は運転席12でGPS測量車両2
を運転して車両を目標地点目印の例えば杭の近くまで移
動させ、停止させる。そして、ブーム16を旋回、揺
動、ならびに伸縮させる油圧シリンダを操作し、アンテ
ナ20の位置を適切に移動させて、レーザ発振器28が
地上に形成した光スポット28bの位置を、目印の釘の
位置に一致させる。アンテナ20は衛星からの信号を常
時受信しており、パソコン30はその信号にもとづき必
要な処理を行って、X−Y座標系でのアンテナ20の位
置、および高さをパソコン30のモニタ画面に数値で表
示する。そして、このアンテナ20の位置が上記杭の位
置であり、一方、アンテナの高さから、アンテナ20の
高さを減じた値が杭の地点の高さとなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測量を行うための
GPS(Global Position Syste
m:地球的位置把握システム)を搭載した車両に関する
ものである。
GPS(Global Position Syste
m:地球的位置把握システム)を搭載した車両に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】土木工事や建築工事を行う際、短時間で
精度良く測量を行う手段として、衛星からの電波により
計測地点の位置(緯度および経度、あるいは、それらに
関連したX、Y座標値)および高さを計測するGPSが
広く用いられている。GPSを用いた測量では、従来、
測量技術者が、衛星からの電波を受信するアンテナ、お
よびパソコンなどから成るGPS本体を持ち運んで移動
し、計測を行っている。また、広い範囲の測量を行う場
合には、上記アンテナおよびGPS本体を例えば四輪駆
動車などに搭載して移動し、各地点でその位置や高さを
計測している。
精度良く測量を行う手段として、衛星からの電波により
計測地点の位置(緯度および経度、あるいは、それらに
関連したX、Y座標値)および高さを計測するGPSが
広く用いられている。GPSを用いた測量では、従来、
測量技術者が、衛星からの電波を受信するアンテナ、お
よびパソコンなどから成るGPS本体を持ち運んで移動
し、計測を行っている。また、広い範囲の測量を行う場
合には、上記アンテナおよびGPS本体を例えば四輪駆
動車などに搭載して移動し、各地点でその位置や高さを
計測している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、人がアンテナ
などを持ち運ぶ方法では、通常、アンテナを保持し移動
させる人間と、パソコンのモニタ画面に表示された数値
を読み取る人間の少なくとも2人が必要である。そし
て、重いアンテナやパソコンなどを持ち運ぶため、肉体
的疲労が大きく、またその結果、計測精度への影響も生
じていた。
などを持ち運ぶ方法では、通常、アンテナを保持し移動
させる人間と、パソコンのモニタ画面に表示された数値
を読み取る人間の少なくとも2人が必要である。そし
て、重いアンテナやパソコンなどを持ち運ぶため、肉体
的疲労が大きく、またその結果、計測精度への影響も生
じていた。
【0004】一方、四輪駆動車などにGPSを搭載して
移動する場合には、肉体的疲労の問題は緩和されるが、
凹凸や溝のある不整地、あるいは勾配の急な箇所では、
四輪駆動車であっても走行が困難な場合が多々あり、計
測場所が限定されるという問題があった。本発明の目的
は、このような問題を解決するため、省力化、計測範囲
の拡大、作業者の疲労度の緩和、ならびに計測精度の向
上を可能とするGPS測量車両を提供することにある。
移動する場合には、肉体的疲労の問題は緩和されるが、
凹凸や溝のある不整地、あるいは勾配の急な箇所では、
四輪駆動車であっても走行が困難な場合が多々あり、計
測場所が限定されるという問題があった。本発明の目的
は、このような問題を解決するため、省力化、計測範囲
の拡大、作業者の疲労度の緩和、ならびに計測精度の向
上を可能とするGPS測量車両を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、衛星からの信号を受信するアンテナと、前記
アンテナが受信した前記信号にもとづいて、前記アンテ
ナの平面上での位置と高さのいずれか一方または両方を
求めるアンテナ位置演算手段と、前記アンテナ位置演算
手段が求めた前記アンテナの前記位置と前記高さのいず
れか一方または両方を表示する表示装置とを備えた測量
用のGPSを搭載した車両において、車体を走行させる
クローラと、伸縮可能なブームと、前記ブームを前記車
体上において水平面内で旋回可能に、かつ上下方向に揺
動可能に支持するブーム支持手段と、前記ブームを旋回
させる旋回駆動手段と、前記ブームを揺動させる揺動駆
動手段と、前記ブームを伸縮させる伸縮駆動手段とを設
け、前記アンテナは前記ブームの先端に取り付けられて
いることを特徴とする。
するため、衛星からの信号を受信するアンテナと、前記
アンテナが受信した前記信号にもとづいて、前記アンテ
ナの平面上での位置と高さのいずれか一方または両方を
求めるアンテナ位置演算手段と、前記アンテナ位置演算
手段が求めた前記アンテナの前記位置と前記高さのいず
れか一方または両方を表示する表示装置とを備えた測量
用のGPSを搭載した車両において、車体を走行させる
クローラと、伸縮可能なブームと、前記ブームを前記車
体上において水平面内で旋回可能に、かつ上下方向に揺
動可能に支持するブーム支持手段と、前記ブームを旋回
させる旋回駆動手段と、前記ブームを揺動させる揺動駆
動手段と、前記ブームを伸縮させる伸縮駆動手段とを設
け、前記アンテナは前記ブームの先端に取り付けられて
いることを特徴とする。
【0006】本発明はまた、前記旋回駆動手段、前記揺
動駆動手段、ならびに前記伸縮駆動手段がそれぞれ油圧
シリンダにより構成されていることを特徴とする。本発
明はまた、前記ブームの先端に、前記アンテナの鉛直下
方に向けて収束光を出射させる光源が取り付けられてい
ることを特徴とする。本発明はまた、前記ブームの先端
に、鉛直方向に延在するように付勢されたロッドが支持
され、前記アンテナはこのロッドの上端に取り付けら
れ、前記光源はロッドの下端に取り付けられていること
を特徴とする。
動駆動手段、ならびに前記伸縮駆動手段がそれぞれ油圧
シリンダにより構成されていることを特徴とする。本発
明はまた、前記ブームの先端に、前記アンテナの鉛直下
方に向けて収束光を出射させる光源が取り付けられてい
ることを特徴とする。本発明はまた、前記ブームの先端
に、鉛直方向に延在するように付勢されたロッドが支持
され、前記アンテナはこのロッドの上端に取り付けら
れ、前記光源はロッドの下端に取り付けられていること
を特徴とする。
【0007】本発明によれば、四輪駆動車でも走行困難
な凹凸や溝のある不整地、あるいは勾配の急な箇所にお
いても、確実にアンテナを移動させることができる。ま
た、旋回駆動手段、揺動駆動手段、ならびに伸縮駆動手
段により、ブームを旋回、揺動、伸縮させることができ
るので、前記箇所において、アンテナを所望の位置に配
置することができる。
な凹凸や溝のある不整地、あるいは勾配の急な箇所にお
いても、確実にアンテナを移動させることができる。ま
た、旋回駆動手段、揺動駆動手段、ならびに伸縮駆動手
段により、ブームを旋回、揺動、伸縮させることができ
るので、前記箇所において、アンテナを所望の位置に配
置することができる。
【0008】また、収束光を生成する光源を備えたGP
S測量車両では、アンテナの真下の地面に光スポットが
形成されるので、作業者は計測地点を容易かつ高精度で
知ることができる。また、鉛直方向に延在するように付
勢されたロッドにアンテナと光源を取り付けると、作業
者は計測地点をより一層容易に知ることができる。
S測量車両では、アンテナの真下の地面に光スポットが
形成されるので、作業者は計測地点を容易かつ高精度で
知ることができる。また、鉛直方向に延在するように付
勢されたロッドにアンテナと光源を取り付けると、作業
者は計測地点をより一層容易に知ることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について説明
する。図1は本発明によるGPS測量車両の一例を示す
側面図である。このGPS測量車両2は、左右一対の駆
動輪4と、左右一対の従動輪6等を備え、これら左右の
駆動輪4、従動輪6にはそれぞれクローラ8が装着され
ている。車体10はこれらの駆動輪4および従動輪6、
クローラ8に支持され、その後方の所定位置には運転席
12が設けられ、車体10の前後方向中間部で左右何れ
かの側に寄った箇所にブーム支持装置14が配置されて
いる。
する。図1は本発明によるGPS測量車両の一例を示す
側面図である。このGPS測量車両2は、左右一対の駆
動輪4と、左右一対の従動輪6等を備え、これら左右の
駆動輪4、従動輪6にはそれぞれクローラ8が装着され
ている。車体10はこれらの駆動輪4および従動輪6、
クローラ8に支持され、その後方の所定位置には運転席
12が設けられ、車体10の前後方向中間部で左右何れ
かの側に寄った箇所にブーム支持装置14が配置されて
いる。
【0010】ブーム支持装置14にはブーム16が水平
面上で旋回可能に、また上下に揺動可能に支持されてい
る。ブーム16は基部16aと、伸縮部16bとから成
り、伸縮部16bはその一部を、所定の範囲で基部16
a内に収納でき、収納距離を変えることにより、ブーム
16全体の長さを変えることができる。ブーム16の旋
回は不図示の所定の油圧シリンダによって行われ、ま
た、ブーム16の上下の揺動は油圧シリンダ18によ
り、そして伸縮部16bの伸縮は不図示の所定の油圧シ
リンダによって行われる。
面上で旋回可能に、また上下に揺動可能に支持されてい
る。ブーム16は基部16aと、伸縮部16bとから成
り、伸縮部16bはその一部を、所定の範囲で基部16
a内に収納でき、収納距離を変えることにより、ブーム
16全体の長さを変えることができる。ブーム16の旋
回は不図示の所定の油圧シリンダによって行われ、ま
た、ブーム16の上下の揺動は油圧シリンダ18によ
り、そして伸縮部16bの伸縮は不図示の所定の油圧シ
リンダによって行われる。
【0011】ブーム16の伸縮部16bの先端にはGP
Sのアンテナ20が取り付けられている。このアンテナ
20はロッド22の上端に装着されており、ロッド22
は、そのアンテナ20寄りの箇所で、伸縮部16bの先
端に取り付けられた自在軸受24により保持されてい
る。すなわち、ロッド22は、自在軸受24を中心に所
定の角度範囲で自由に揺動できる。ロッド22の下端よ
りの所定位置には重り26が取り付けられている。従っ
て、自在軸受24により保持されたロッド22は、この
重り26に作用する重力によりつねに鉛直となり、言い
換えると、ロッド22は、その長手方向が鉛直方向に延
在するように付勢されている。
Sのアンテナ20が取り付けられている。このアンテナ
20はロッド22の上端に装着されており、ロッド22
は、そのアンテナ20寄りの箇所で、伸縮部16bの先
端に取り付けられた自在軸受24により保持されてい
る。すなわち、ロッド22は、自在軸受24を中心に所
定の角度範囲で自由に揺動できる。ロッド22の下端よ
りの所定位置には重り26が取り付けられている。従っ
て、自在軸受24により保持されたロッド22は、この
重り26に作用する重力によりつねに鉛直となり、言い
換えると、ロッド22は、その長手方向が鉛直方向に延
在するように付勢されている。
【0012】次に、図2(a)、(b)を参照して自在
軸受24部分を詳しく説明する。ロッド22は、詳しく
は上ロッド22aと、下ロッド22bと、連結部22c
とにより構成されている。上ロッド22aの上端にはア
ンテナ20が装着され、一方、下ロッド22bの下端寄
りの所定位置には重り26が取り付けられている。ま
た、上ロッド22aの下端部および下ロッド22bの上
端部には雄ネジが形成されている。
軸受24部分を詳しく説明する。ロッド22は、詳しく
は上ロッド22aと、下ロッド22bと、連結部22c
とにより構成されている。上ロッド22aの上端にはア
ンテナ20が装着され、一方、下ロッド22bの下端寄
りの所定位置には重り26が取り付けられている。ま
た、上ロッド22aの下端部および下ロッド22bの上
端部には雄ネジが形成されている。
【0013】連結部22cは球体22dとロッド22f
とを含み、球体22dにはその中心を通過する貫通孔2
2eが形成され、その貫通孔22eにロッド22fが挿
通され、球体22dに固着されている。ロッド22fの
上端および下端は球体22dの表面から突出しており、
これら上端および下端には雌ネジが形成されている。ロ
ッド22fの上端の上記雌ネジには上ロッド22aの下
端部の上記雄ネジが螺着され、一方、ロッド22fの下
端の上記雌ネジには下ロッド22bの上端部の上記雄ネ
ジが螺着されている。これにより、上ロッド22a、2
2bは連結部22cを介して一直線に連結されている。
とを含み、球体22dにはその中心を通過する貫通孔2
2eが形成され、その貫通孔22eにロッド22fが挿
通され、球体22dに固着されている。ロッド22fの
上端および下端は球体22dの表面から突出しており、
これら上端および下端には雌ネジが形成されている。ロ
ッド22fの上端の上記雌ネジには上ロッド22aの下
端部の上記雄ネジが螺着され、一方、ロッド22fの下
端の上記雌ネジには下ロッド22bの上端部の上記雄ネ
ジが螺着されている。これにより、上ロッド22a、2
2bは連結部22cを介して一直線に連結されている。
【0014】自在軸受24には上下に貫通する空間部2
4aが形成されている。この空間部24aの内面は球体
22dの球面に対応する形態となっており、この空間部
24a内に収容された球体22dは、任意方向に回転可
能に支持されている。従って、ロッド22は任意の方向
に揺動できる。ロッド22が揺動する際の所定の鉛直角
度範囲は、空間部24aの上部および下部の開口の大き
さにより決まり、本実施例では自在軸受24の中心線を
基準に±35°となっている。自在軸受24は支持部材
24cを介してブーム16、詳しくはブーム16の伸縮
部16bの先端に取り付けられている。
4aが形成されている。この空間部24aの内面は球体
22dの球面に対応する形態となっており、この空間部
24a内に収容された球体22dは、任意方向に回転可
能に支持されている。従って、ロッド22は任意の方向
に揺動できる。ロッド22が揺動する際の所定の鉛直角
度範囲は、空間部24aの上部および下部の開口の大き
さにより決まり、本実施例では自在軸受24の中心線を
基準に±35°となっている。自在軸受24は支持部材
24cを介してブーム16、詳しくはブーム16の伸縮
部16bの先端に取り付けられている。
【0015】ロッド22の下端部には、詳しくは下ロッ
ド22bの下端部にはレーザ発振器28が取り付けられ
ている。このレーザ発振器28は、収束したレーザ光2
8aを発生して、ロッド22の長手下方に出射させ、地
面に光スポット28bを形成する。
ド22bの下端部にはレーザ発振器28が取り付けられ
ている。このレーザ発振器28は、収束したレーザ光2
8aを発生して、ロッド22の長手下方に出射させ、地
面に光スポット28bを形成する。
【0016】GPSの本体(アンテナ位置演算手段)
は、運転席12の近傍に配設されたノート型のパーソナ
ルコンピュータ30(以下、単にパソコンという)およ
び信号処理部32により構成され、上記アンテナ20は
信号処理部32に所定のケーブルにより接続され、ま
た、パソコン30と信号処理部32とは所定のケーブル
により接続されている。一方、レーザ発振器28には、
不図示の所定の電源より所定のケーブルを通じて電力が
供給されている。
は、運転席12の近傍に配設されたノート型のパーソナ
ルコンピュータ30(以下、単にパソコンという)およ
び信号処理部32により構成され、上記アンテナ20は
信号処理部32に所定のケーブルにより接続され、ま
た、パソコン30と信号処理部32とは所定のケーブル
により接続されている。一方、レーザ発振器28には、
不図示の所定の電源より所定のケーブルを通じて電力が
供給されている。
【0017】アンテナ20が衛星より受信した信号は、
GPSの信号処理部32に送られ、信号処理部32はそ
の信号より、アンテナ20の緯度、経度、ならびに高さ
を表す信号を生成する。パソコン30は所定のプログラ
ムにより動作し、これらの信号を信号処理部32から受
け取り、必要な処理を行って、東西の軸をX軸、南北の
軸をY軸とする座標系でのアンテナ20の位置、および
高さをパソコン30のモニタ画面に数値で表示する。
GPSの信号処理部32に送られ、信号処理部32はそ
の信号より、アンテナ20の緯度、経度、ならびに高さ
を表す信号を生成する。パソコン30は所定のプログラ
ムにより動作し、これらの信号を信号処理部32から受
け取り、必要な処理を行って、東西の軸をX軸、南北の
軸をY軸とする座標系でのアンテナ20の位置、および
高さをパソコン30のモニタ画面に数値で表示する。
【0018】このような構成において、測量を行う場合
には、作業者はまず計測地点に杭などを打って目印と
し、次に運転席12でGPS測量車両2を運転してGP
S測量車両2を上記目印の杭の近くまで移動させ、停止
させる。そして、ブーム16を旋回、揺動、ならびに伸
縮させる上記油圧シリンダを操作し、アンテナ20の位
置を適切に移動させて、レーザ発振器28が地上に形成
した光スポット28bの位置を目印の杭の位置に一致さ
せる。
には、作業者はまず計測地点に杭などを打って目印と
し、次に運転席12でGPS測量車両2を運転してGP
S測量車両2を上記目印の杭の近くまで移動させ、停止
させる。そして、ブーム16を旋回、揺動、ならびに伸
縮させる上記油圧シリンダを操作し、アンテナ20の位
置を適切に移動させて、レーザ発振器28が地上に形成
した光スポット28bの位置を目印の杭の位置に一致さ
せる。
【0019】アンテナ20は衛星からの信号を常時受信
しており、GPSの信号処理部32はアンテナ20が受
信した信号から、アンテナ20の緯度、経度、ならびに
高さを表す信号を生成する。パソコン30は所定のプロ
グラムにより動作し、これらの信号を信号処理部32か
ら受け取り、必要な処理を行って、上記X−Y座標系で
のアンテナ20の位置および高さをパソコン30のモニ
タ画面に数値で表示する。従って、光スポット28bの
位置が目印の杭の位置に一致したとき、そのときパソコ
ン30のモニタ画面に表示されている位置が、上記杭の
位置を表し、モニタ画面に表示されている高さから、ア
ンテナ20の高さを減じた値が上記杭の地点の高さを表
している。これらの数値が目的とする測量結果となる。
しており、GPSの信号処理部32はアンテナ20が受
信した信号から、アンテナ20の緯度、経度、ならびに
高さを表す信号を生成する。パソコン30は所定のプロ
グラムにより動作し、これらの信号を信号処理部32か
ら受け取り、必要な処理を行って、上記X−Y座標系で
のアンテナ20の位置および高さをパソコン30のモニ
タ画面に数値で表示する。従って、光スポット28bの
位置が目印の杭の位置に一致したとき、そのときパソコ
ン30のモニタ画面に表示されている位置が、上記杭の
位置を表し、モニタ画面に表示されている高さから、ア
ンテナ20の高さを減じた値が上記杭の地点の高さを表
している。これらの数値が目的とする測量結果となる。
【0020】このように、本実施例のGPS測量車両で
は、車輪にクローラ8が装着されているので、四輪駆動
車でも走行困難な凹凸や溝のある不整地、あるいは勾配
の急な箇所であっても走行でき、適切にアンテナ20を
移動させることができる。そして、ブーム16を旋回、
揺動、伸縮させることができるので、車両本体が進入困
難な極めて急な斜面や、深い溝の箇所でもアンテナを必
要な位置に配置することができる。
は、車輪にクローラ8が装着されているので、四輪駆動
車でも走行困難な凹凸や溝のある不整地、あるいは勾配
の急な箇所であっても走行でき、適切にアンテナ20を
移動させることができる。そして、ブーム16を旋回、
揺動、伸縮させることができるので、車両本体が進入困
難な極めて急な斜面や、深い溝の箇所でもアンテナを必
要な位置に配置することができる。
【0021】従って、従来のように四輪駆動車にGPS
を搭載して移動する場合に比べ、計測範囲は格段に拡大
する。また、作業者はアンテナやパソコンを持ち運ぶ必
要がないので、作業者の肉体的疲労は大幅に緩和され
る。
を搭載して移動する場合に比べ、計測範囲は格段に拡大
する。また、作業者はアンテナやパソコンを持ち運ぶ必
要がないので、作業者の肉体的疲労は大幅に緩和され
る。
【0022】また、自在軸受24により保持されたロッ
ド22は、重り26に作用する重力によりつねに鉛直と
なっており、従って、光スポット28bは常にアンテナ
20の真下の位置となっている。従って、作業者がアン
テナを保持する必要がなく、省力化を実現でき、作業者
の疲労度が大幅に緩和される。さらに、その結果、人為
的要因による誤差が小さくなり計測精度も向上する。
ド22は、重り26に作用する重力によりつねに鉛直と
なっており、従って、光スポット28bは常にアンテナ
20の真下の位置となっている。従って、作業者がアン
テナを保持する必要がなく、省力化を実現でき、作業者
の疲労度が大幅に緩和される。さらに、その結果、人為
的要因による誤差が小さくなり計測精度も向上する。
【0023】なお、本実施例では、ロッド22の下端に
レーザ発振器28が取り付けられており、計測時には光
スポットを目標位置に合わせるとしたが、レーザ発振器
28が設けられていない場合には、ロッド22の下端を
目標位置に一致させることで、計測を行うことになる。
レーザ発振器28が取り付けられており、計測時には光
スポットを目標位置に合わせるとしたが、レーザ発振器
28が設けられていない場合には、ロッド22の下端を
目標位置に一致させることで、計測を行うことになる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明のGPS測量
車両では、クローラにより走行するので、四輪駆動車で
も走行困難な凹凸や溝のある不整地、あるいは勾配の急
な箇所であっても走行でき、適切にアンテナを移動させ
ることができる。また、旋回駆動手段、揺動駆動手段、
ならびに伸縮駆動手段により、ブームを旋回、揺動、伸
縮させることができるので、車両本体が進入困難な極め
て急な斜面や、深い溝の箇所でもアンテナを所望の位置
に配置することができる。従って、従来のように四輪駆
動車にGPSを搭載して移動する場合に比べ、計測範囲
は格段に拡大する。また、作業者はアンテナやパソコン
を持ち運ぶ必要がないので、作業者の肉体的疲労は大幅
に緩和される。そして、アンテナの位置設定と、測量結
果の読み取りを1人の人間が行うことができ、省力化が
可能である。また、アンテナの真下の位置に光スポット
が形成されるので、作業者は計測地点の位置を容易かつ
高精度で知ることができる。また、作業者がアンテナを
保持する必要がなく、さらに作業者の肉体的疲労が大幅
に緩和されるので、人為的要因による誤差が小さくな
り、計測精度が向上する。
車両では、クローラにより走行するので、四輪駆動車で
も走行困難な凹凸や溝のある不整地、あるいは勾配の急
な箇所であっても走行でき、適切にアンテナを移動させ
ることができる。また、旋回駆動手段、揺動駆動手段、
ならびに伸縮駆動手段により、ブームを旋回、揺動、伸
縮させることができるので、車両本体が進入困難な極め
て急な斜面や、深い溝の箇所でもアンテナを所望の位置
に配置することができる。従って、従来のように四輪駆
動車にGPSを搭載して移動する場合に比べ、計測範囲
は格段に拡大する。また、作業者はアンテナやパソコン
を持ち運ぶ必要がないので、作業者の肉体的疲労は大幅
に緩和される。そして、アンテナの位置設定と、測量結
果の読み取りを1人の人間が行うことができ、省力化が
可能である。また、アンテナの真下の位置に光スポット
が形成されるので、作業者は計測地点の位置を容易かつ
高精度で知ることができる。また、作業者がアンテナを
保持する必要がなく、さらに作業者の肉体的疲労が大幅
に緩和されるので、人為的要因による誤差が小さくな
り、計測精度が向上する。
【図1】本発明によるGPS測量車両の一例を示す側面
図である。
図である。
【図2】(a)はアンテナ部分の断面図、(b)は同平
面図である。
面図である。
2 GPS測量車両 8 クローラ 10 車体 12 運転席 14 ブーム支持装置 16 ブーム 20 アンテナ 26 重り 28 レーザ発振器 28a レーザ光 28b 光スポット 32 信号処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤橋 紀夫 東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目6番15号 株 式会社フジタ内
Claims (4)
- 【請求項1】 衛星からの信号を受信するアンテナと、 前記アンテナが受信した前記信号にもとづいて、前記ア
ンテナの平面上での位置と高さのいずれか一方または両
方を求めるアンテナ位置演算手段と、 前記アンテナ位置演算手段が求めた前記アンテナの前記
位置と前記高さのいずれか一方または両方を表示する表
示装置と、 を備えた測量用のGPSを搭載した車両において、 車体を走行させるクローラと、 伸縮可能なブームと、 前記ブームを前記車体上において水平面内で旋回可能
に、かつ上下方向に揺動可能に支持するブーム支持手段
と、 前記ブームを旋回させる旋回駆動手段と、 前記ブームを揺動させる揺動駆動手段と、 前記ブームを伸縮させる伸縮駆動手段とを設け、 前記アンテナは前記ブームの先端に取り付けられてい
る、 ことを特徴とするGPS測量車両。 - 【請求項2】 前記旋回駆動手段、前記揺動駆動手段、
ならびに前記伸縮駆動手段はそれぞれ油圧シリンダによ
り構成されている請求項1記載のGPS測量車両。 - 【請求項3】 前記ブームの先端には、前記アンテナの
鉛直下方に向けて収束光を出射させる光源が取り付けら
れている請求項1記載のGPS測量車両。 - 【請求項4】 前記ブームの先端には、鉛直方向に延在
するように付勢されたロッドが支持され、前記アンテナ
はこのロッドの上端に取り付けられ、前記光源はロッド
の下端に取り付けられている請求項3記載のGPS測量
車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21274495A JPH0942963A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | Gps測量車両 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21274495A JPH0942963A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | Gps測量車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0942963A true JPH0942963A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16627712
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21274495A Pending JPH0942963A (ja) | 1995-07-28 | 1995-07-28 | Gps測量車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0942963A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2388661A (en) * | 2002-05-18 | 2003-11-19 | Aea Technology Plc | Railway surveying |
US7640683B2 (en) * | 2005-04-15 | 2010-01-05 | Topcon Positioning Systems, Inc. | Method and apparatus for satellite positioning of earth-moving equipment |
KR101464670B1 (ko) * | 2012-06-26 | 2014-11-28 | 김재숙 | 해안 침식 조사용 장치 |
CN111980077A (zh) * | 2020-07-08 | 2020-11-24 | 广州机施建设集团有限公司 | 一种桩机的打桩定位系统 |
-
1995
- 1995-07-28 JP JP21274495A patent/JPH0942963A/ja active Pending
Cited By (6)
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CN111980077B (zh) * | 2020-07-08 | 2022-04-12 | 广州机施建设集团有限公司 | 一种桩机的打桩定位系统 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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A02 | Decision of refusal |
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