JPH0942594A - 圧力容器 - Google Patents

圧力容器

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JPH0942594A
JPH0942594A JP21009095A JP21009095A JPH0942594A JP H0942594 A JPH0942594 A JP H0942594A JP 21009095 A JP21009095 A JP 21009095A JP 21009095 A JP21009095 A JP 21009095A JP H0942594 A JPH0942594 A JP H0942594A
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JP
Japan
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pressure vessel
liner
peripheral wall
wall portion
vessel according
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JP21009095A
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English (en)
Inventor
Teruo Kobayashi
輝男 小林
Yasushi Ozaki
康司 尾崎
Yasushi Ando
康司 安藤
Kouji Kaou
幸治 花王
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量な圧力容器を容易に且つ安価に製造でき
るようにする。 【解決手段】 圧力容器1のライナー2は、筒状の周壁
部4と球面状の端壁部5とを含む2つのカップ3,3
が、接続構造6により接続されてなる筒状容器である。
カップ3,3はアルミニウム合金製の板材を深絞り加工
してなるもので、ライナー2の肉厚は0.5〜2.0m
mである。接続構造6は、各カップ3,3の周壁部4の
端部全周を湾曲加工してなる湾曲形状部7,7と、その
縁部同士を全周にわたって溶接した溶接部8とで構成さ
れている。湾曲形状部7,7は、内圧の変動に応じて周
壁部4の長さ方向に弾性変形して応力を緩和する。湾曲
形状部7,7及び溶接部8の外周にはシール材9が外周
に凹凸ができないように設けられている。ライナー2の
外周には、FRP製のヘリカル巻き補強層17とフープ
巻き補強層18とが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CNG(圧縮天然
ガス)等の各種圧縮ガス、LNG(液化天然ガス)、L
PG(液化石油ガス)等の各種液化ガス、その他の各種
加圧物質を充填するための圧力容器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】CNGを燃料とする自動車は硫黄酸化物
や一酸化炭素をほとんど排出しないため、最近、開発及
び実用化が精力的に進められている。その重要な開発テ
ーマの一つとして、軽量で安価なCNG充填用の圧力容
器の開発がある。
【0003】図12に示す第一従来例のCNG充填用の
圧力容器50はアルミニウム合金製のライナー51を備
え、該ライナー51は筒状の周壁部52と、その両端の
球面状の端壁部53と、端壁部53の中心部から外側へ
突出したネック状の口部54とを含んでいる。周壁部5
2の外周には、ガラス繊維を周壁部52の胴回り方向に
巻き付けるとともにエポキシ樹脂で含浸固定してなるF
RP(繊維強化樹脂)製のフープ巻き補強層55が設け
られている。ライナー51を形成するには、まずアルミ
ニウム合金円筒を押出し加工して定尺に切断し、該アル
ミニウム合金円筒の両端部を閉口するまで口絞り加工
(スピニング加工)して端壁部53及び口部54を形成
し、該口部54の中心を穿孔してから、全体を熱処理す
る、という手順で行なわれている。ここで、ライナー5
1の肉厚は、200kg/cm2 以上にも達する内圧に
耐えられるよう、17mm程度にされていた。
【0004】図13に示す第二従来例のCNG充填用の
圧力容器60は、同じく周壁部62と端壁部63と口部
64とを含むアルミニウム合金製のライナー61を備え
ているが、その外周には二重の補強層65,66が設け
られている。すなわち、ライナー61の外周には、ガラ
ス繊維を両側の端壁部63にかかるようにして周壁部6
2の長さ方向に巻き付けるとともにエポキシ樹脂で含浸
固定してなるFRP製のヘリカル巻き補強層65が設け
られている。ヘリカル巻き補強層65の外周には、ガラ
ス繊維を周壁部62の胴回り方向に巻き付けるとともに
エポキシ樹脂で含浸固定してなるFRP製のフープ巻き
補強層66が設けられている。ライナー61の形成手順
は第一従来例と同様であるが、ヘリカル巻き補強層65
がある分だけ、ライナー61の肉厚は第一従来例より薄
く、周壁部62で5〜6mm、端壁部63で10〜12
mmであった。部位による肉厚の相違は、肉厚5〜6m
mのアルミニウム合金円筒の両端部を口絞り加工する
と、肉厚が10〜12mmに増加することによる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
には次のような問題があった。ライナー51,61が、
前記の通りアルミニウム合金円筒を押出し加工してから
口絞り加工してなる一体構造であったため、まず、加工
上の制約を受け、使用材料が特定のものに限定されてい
た。また、大容量の加工設備と複雑な作業を必要とする
ため、設備費及び加工費が高くなっていた。その結果、
いずれの圧力容器50,60も非常に高価であり、CN
G自動車の普及を図る上で問題となっていた。
【0006】また、押出し加工可能な肉厚には下限があ
り、肉厚の薄いアルミニウム合金円筒を押出し加工する
のは大変難しい。また、肉厚の薄いアルミニウム合金円
筒を口絞り加工すると、座屈が発生しやすい。第一従来
例のようにライナー51の肉厚を17mm程度とすれ
ば、これら加工上の問題は生じないが、反面、重量が大
きくなっていた。これに比べ、第二従来例のライナー6
1の肉厚は薄くなっているが、それでも前記の通り5〜
6mmないし10〜12mmが限界であり、まだ重量が
大きいという指摘があった。このように、いずれの圧力
容器50,60も重量が大きく、自動車に搭載したとき
に燃費や重量バランスを悪化させるという問題があっ
た。
【0007】本発明の目的は、上記課題を解決し、軽量
な圧力容器を容易に且つ安価に製造できるようにするこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の圧力容器は、金属製の周壁部と端壁部とを
含む少なくとも2つのカップが周壁部同士において接続
構造により接続されてなるライナーと、該ライナーの外
周に設けられた補強層とを備えている。
【0009】ここで、「ライナー」の肉厚は0.5〜
4.0mmであることが好ましく、さらに好ましくは
0.5〜3.0mmであり、最も好ましくは0.5〜
2.0mmである。ライナーの金属材料は、充填物質を
透過させないとともに、充填物質に対する耐蝕性があれ
ば、特定のものに限定されず、JIS−A6061、A
6010、MG110等のアルミニウム合金材料や、S
PCE(冷間圧延鋼)、SPP(ホウロウ被覆鋼)、タ
ーンシート(鉛−錫合金被覆鋼板)、SUS(ステンレ
ス鋼)等の鉄鋼材料を例示できる。各カップは、金属板
材を深絞り加工することにより容易に形成できる。
【0010】「接続構造」は、内圧の変動に応じて周壁
部の長さ方向に変形又は変位可能な構造であることが好
ましく、次のものを例示できる。 各カップの周壁部に加工された湾曲形状部と、該湾
曲形状部の縁部同士を溶接した溶接部とを含む接続構
造。 各カップの周壁部に加工されて互いに螺合されたね
じ形状部と、該ねじ形状部をシールするシール材とを含
む接続構造。 各カップの周壁部同士が内外周に重なり合う重合部
と、該重合部間に摺動可能に挟まれたシール材とを含む
接続構造。 また、接続構造以外の周壁部に、内圧の変動に応じて周
壁部の長さ方向に変形又は変位可能な構造を設けてもよ
い。
【0011】「補強層」は、内圧に耐え得る強度を持つ
ものであれば、特定のものに限定されないが、ライナー
の外周に繊維を巻き付けるとともに樹脂で含浸固定して
なる繊維強化樹脂製の補強層が、補強性と軽量性とを兼
備している点で好ましい。さらに好ましくは、ライナー
の外周に繊維を両側の端壁部にかかるようにして周壁部
の長さ方向に巻き付けるとともに樹脂で含浸固定してな
る繊維強化樹脂製のヘリカル巻き補強層と、ヘリカル巻
き補強層の外周に繊維を周壁部の胴回り方向に巻き付け
るとともに樹脂で含浸固定してなる繊維強化樹脂製のフ
ープ巻き補強層とからなるものである。
【0012】「繊維」の材料は、補強性のあるものであ
れば、特定のものに限定されず、ガラス、カーボン、ポ
リ−p−フェニレンテレフタルアミド、ナイロン、ポリ
エチレン、ポリエステル等を例示できる。「樹脂」の種
類は、特定のものに限定されず、エポキシ、ビニルエス
テル、不飽和ポリエステル等を例示できる。
【0013】なお、ライナーが、2つのカップを接続し
てなるものである場合、構造上最も単純になる。また、
ライナーが、少なくとも3つのカップを接続してなるも
のである場合、長さの異なるカップを一部に組み合わせ
ることによって、全長寸法の異なる圧力容器を自由に且
つ安価に製造できる。
【0014】圧力容器に充填物質を出し入れするための
配管接続用の口金を設ける場合、端壁部に外側へ突出す
る細筒状のネック部を形成し、該ネック部に口金を挿入
するとともにネック部の開口縁に溶接固定することが好
ましい。ネック部は内圧が増加したときに拡径方向に変
形して応力を緩和するとともに、溶接部への応力集中を
緩和する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明をCNG充填用の圧
力容器に実施した形態例について、図面を参照して説明
する。まず、図1〜図5は第一実施形態の圧力容器1を
示している。圧力容器1の最内層のライナー2は、図1
に示すように、アルミニウム合金製の筒状の周壁部4と
球面状の端壁部5とを含む2つのカップ3,3が、接続
構造6により接続されてなる筒状容器である。
【0016】カップ3,3は、図3に示すように、アル
ミニウム合金製の板材3''を一次深絞り加工して浅いカ
ップ中間体3' とし、さらに二次深絞り加工して深いカ
ップ3としたものである。深絞り加工は、押出し加工や
口絞り加工と比べて、肉厚が薄くても可能なため、ライ
ナー2の肉厚は0.5〜2.0mmと薄くされている。
また、ライナー2の内径は250〜450mm、全長は
500〜1000mmである。このように肉厚の薄いラ
イナー2は、単体では200kg/cm2 以上にも達す
る内圧に耐えることができず、従って、主たる機能はC
NGガスの透過の防止とガラス繊維を巻き付けるときの
芯の役目である。
【0017】接続構造6は、図4(a)に示すように、
各カップ3の周壁部4の端部全周を内側へ断面U字状に
湾曲加工してなる湾曲形状部7,7と、該湾曲形状部
7,7の縁部同士を全周にわたって溶接した溶接部8と
で構成されている。湾曲形状部7,7は、同図(b)に
示すように、内圧の変動に応じて周壁部4の長さ方向に
弾性変形して応力を緩和する。湾曲形状部7,7及び溶
接部8の外周にはゴム又は樹脂よりなるシール材9が外
周に凹凸ができないように設けられ、CNGの漏れを防
止するシール機能と、後述するヘリカル巻き補強層17
の厚さを均一化する機能と、ヘリカル巻き補強層17の
内側において湾曲形状部7の前記弾性変形を容易化する
機能とを果す。
【0018】図5(a)に示すように、右側の端壁部5
の中心部には、該中心部に穴を開け、この穴をバーリン
グ加工(穴広げ加工)することにより、外側へ突出する
細筒状のネック部10が形成されている。ネック部10
にはライナ−2と同材料よりなる口金12が内側から挿
入され、ネック部10の開口縁との溶接部13によって
固定されている。ネック部10は、同図(b)に示すよ
うに、内圧が増加したときに拡径方向に弾性変形して応
力を緩和するとともに、溶接部13への応力集中を緩和
する。口金12は端壁部5の内面に当接するフランジ部
14を有し、中心にはCNGを出し入れするための配管
(図示略)接続用の雌ねじ孔15が形成されている。左
側のカップ3の端壁部5の外面中心部には、後述するガ
ラスフィラメントを巻き付けるときに支持するためのボ
ス16が溶接固定されている。
【0019】ライナー2の外周には二重の補強層17,
18が設けられている。すなわち、ライナー2の外周に
は、ガラス繊維を両側の端壁部5にかかるようにして周
壁部4の長さ方向に巻き付けるとともにエポキシ樹脂で
含浸固定してなるFRP製のヘリカル巻き補強層17が
設けられている。さらに、ヘリカル巻き補強層17の外
周には、ガラス繊維を周壁部4の胴回り方向に巻き付け
るとともにエポキシ樹脂で含浸固定してなるFRP製の
フープ巻き補強層18が設けられている。各補強層1
7,18の形成は、前記口金12とボス16とを支持し
てライナ−2を必要方向に回転させながら、該ライナー
2の外周に、エポキシ樹脂を付着させたガラス繊維を、
均一に且つガラス繊維の強度特性を有効に発揮できる角
度に巻き付けて行なわれる。各補強層17,18の厚さ
は3〜7mmである。
【0020】本実施形態の圧力容器1によれば、ライナ
ー2を、従来のように一体構造ではなく、2つのカップ
3,3による接続構造としたので、各カップ3,3を深
絞り加工で形成することができる。深絞り加工は、使用
材料があまり限定されず、また、小容量の加工設備と簡
単な作業で実施できるため、設備費及び加工費を低減で
きる。これにより、圧力容器1を安価に製造でき、CN
G自動車の普及に寄与できる。
【0021】また、前記の通り、深絞り加工は肉厚が薄
くても可能なため、ライナー2の肉厚を0.5〜2.0
mmと薄くでき、内圧に対しては両補強層17,18で
十分に補償できる。これにより、圧力容器1の重量を軽
減でき、自動車に搭載したときの燃費や重量バランスを
向上させることができる。
【0022】さらに、内圧が変動したときには、前述の
通り、接続構造6の湾曲形状部7,7が周壁部4の長さ
方向に弾性変形して応力を緩和するともに、シール材9
がその弾性変形を容易化する。また、ネック部10が拡
径方向に弾性変形して応力を緩和するとともに、溶接部
13への応力集中を緩和する。従って、圧力容器1の耐
久性を高めることができる。
【0023】次に、図6は第二実施形態の圧力容器20
の要部を示し、接続構造6が、各カップ3,3の周壁部
4に加工されて互いに螺合されたねじ形状部21,21
と、該ねじ形状部21,21を外周からシールするゴム
又は軟質樹脂よりなるシール材9とで構成されている点
においてのみ、第一実施形態と相違している。ねじ形状
部21,21は、内圧の変動に応じて周壁部4の長さ方
向に弾性変形して応力を緩和する。
【0024】また、図7は第三実施形態の圧力容器23
の要部を示し、接続構造6が、各カップ3,3の周壁部
4に加工されて互いに螺合されたねじ形状部21,21
と、該ねじ形状部21,21の間をシールするゴム又は
軟質樹脂よりなるシール材9とで構成されている点にお
いてのみ、第一実施形態と相違している。ねじ形状部2
1,21は、内圧の変動に応じて周壁部4の長さ方向に
弾性変形して応力を緩和する。なお、シール材9として
接着剤を用いてもよい。その場合、接着剤にマイクロカ
プセル入りの硬化剤を混ぜておき、ねじ形状部21,2
1の螺合時にマイクロカプセルを破り、その中から出る
硬化剤で接着剤を硬化させるようにするとよい。
【0025】また、図8は第四実施形態の圧力容器25
の要部を示し、接続構造6が、各カップ3,3の周壁部
4同士が内外周に重なり合う重合部26,26と、該重
合部26,26間に摺動可能に挟まれたゴム又は軟質樹
脂よりなるガスケット状のシール材27とで構成されて
いる点においてのみ、第一実施形態と相違している。外
側の重合部26の縁にはシール材止め28が折曲形成さ
れている。重合部26,26は、同図(b)に示すよう
に、内圧の変動に応じて周壁部4の長さ方向に摺動・変
位して応力を緩和する。
【0026】また、図9は第五実施形態の圧力容器30
の要部を示し、接続構造6が、各カップ3,3の周壁部
4同士が内外周に重なり合う重合部26,26と、内側
の重合部26に湾曲形成されたリング溝31に嵌入され
て、該重合部26,26間に摺動可能に挟まれたゴム又
は軟質樹脂よりなるOリング状のシール材32とで構成
されている点においてのみ、第一実施形態と相違してい
る。重合部26,26は、同図(b)に示すように、内
圧の変動に応じて周壁部4の長さ方向に摺動・変位して
応力を緩和する。
【0027】これら第二〜第五実施形態の圧力容器2
0,23,25,30によっても、第一実施形態と同様
の効果が得られる。
【0028】次に、図10は第六実施形態の圧力容器3
4を示し、ライナー2が、3つのカップ3,3,3を接
続構造6により接続してなるものである点において、前
記各実施例と相違している。接続構造6として、同図に
は周壁部4間の溶接部35のみで構成された単純なもの
を図示しているが、第一〜第五実施形態における接続構
造6を採用することもできる。中央のカップ3の端壁部
5には連通孔36が開けられている。
【0029】本実施形態の圧力容器34によれば、第一
実施形態と同様の効果に加え、全長寸法の自由度が増
す。例えば、左右のカップ3,3については一定の長さ
のものを使用するとともに、中央のカップ3については
色々な長さのものを用意して適宜組み合わせることによ
り、全長寸法の異なる圧力容器34を自由に且つ安価に
製造でき、色々な自動車に対する搭載性を改善できる。
また、中央のカップ3の端壁部5は圧力容器34の径方
向の強度を増加させる。
【0030】次に、図11は第七実施形態の圧力容器3
8を示し、接続構造6が周壁部4間の溶接部39のみで
構成され、接続構造6以外の周壁部4の途中に、内圧の
変動に応じて周壁部4の長さ方向に変形可能な湾曲形状
部40が設けられた点においてのみ、第一実施形態と相
違している。この第六実施形態によっても、第一実施形
態と同様の効果が得られる。
【0031】なお、本発明は前記実施形態の構成に限定
されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しな
い範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)各部の寸法形状を変更すること。例えば、カップ
3の周壁部4を短くして半球殻に近い形状にしてもよ
い。 (2)4つ以上のカップを接続してライナーを形成する
こと。 (3)CNG以外の各種加圧物質の充填用の圧力容器と
して実施すること。例えば、LNGの場合、内圧は50
kg/cm2 程度であり、LPGの場合、内圧は35k
g/cm2 程度であるから、前記実施形態より強度設計
は楽になり、容易に実施できる。
【0032】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明によれば、軽
量な圧力容器を容易に且つ安価に製造できるという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の圧力容器を示す断面図
である。
【図2】同圧力容器の正面図である。
【図3】同圧力容器のライナー用のカップの形成方法を
示す説明図である。
【図4】同圧力容器の接続構造を示す拡大断面図であ
る。
【図5】同圧力容器の口金回りを示す拡大断面図であ
る。
【図6】第二実施形態の圧力容器の接続構造を示す要部
断面図である。
【図7】第三実施形態の圧力容器の接続構造を示す要部
断面図である。
【図8】第四実施形態の圧力容器の接続構造を示す要部
断面図である。
【図9】第五実施形態の圧力容器の接続構造を示す要部
断面図である。
【図10】第六実施形態の圧力容器を示す断面図であ
る。
【図11】第七実施形態の圧力容器を示す断面図であ
る。
【図12】第一従来例の圧力容器を示す一部破断正面図
である。
【図13】第二従来例の圧力容器を示す一部破断正面図
である。
【符号の説明】
1 圧力容器 2 ライナー 3 カップ 4 周壁部 5 端壁部 6 接続構造 7 湾曲形状部 8 溶接部 9 シール材 10 ネック部 12 口金 13 溶接部 17 ヘリカル巻き補強層 18 フープ巻き補強層 20 圧力容器 21 ねじ形状部 23 圧力容器 25 圧力容器 26 重合部 27 シール材 30 圧力容器 32 シール材 34 圧力容器 35 溶接部 38 圧力容器 39 溶接部 40 湾曲形状部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 康司 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 花王 幸治 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1 番地 豊田合成株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の周壁部と端壁部とを含む少なく
    とも2つのカップが周壁部同士において接続構造により
    接続されてなるライナーと、該ライナーの外周に設けら
    れた補強層とを備えた圧力容器。
  2. 【請求項2】 前記ライナーの肉厚が、0.5〜4.0
    mmである請求項1記載の圧力容器。
  3. 【請求項3】 前記接続構造が、内圧の変動に応じて周
    壁部の長さ方向に変形又は変位可能な構造である請求項
    1又は2記載の圧力容器。
  4. 【請求項4】 前記接続構造が、各カップの周壁部に加
    工された湾曲形状部と、該湾曲形状部の縁部同士を溶接
    した溶接部とを含む請求項3記載の圧力容器。
  5. 【請求項5】 前記接続構造が、各カップの周壁部に加
    工されて互いに螺合されたねじ形状部と、該ねじ形状部
    をシールするシール材とを含む請求項3記載の圧力容
    器。
  6. 【請求項6】 前記接続構造が、各カップの周壁部同士
    が内外周に重なり合う重合部と、該重合部間に摺動可能
    に挟まれたシール材とを含む請求項3記載の圧力容器。
  7. 【請求項7】 前記接続構造以外の周壁部に、内圧の変
    動に応じて周壁部の長さ方向に変形又は変位可能な構造
    を設けた請求項1記載の圧力容器。
  8. 【請求項8】 前記補強層が、ライナーの外周に繊維を
    巻き付けるとともに樹脂で含浸固定してなる繊維強化樹
    脂製の補強層である請求項1、2、3、4、5、6又は
    7記載の圧力容器。
  9. 【請求項9】 前記補強層が、ライナーの外周に繊維を
    両側の端壁部にかかるようにして周壁部の長さ方向に巻
    き付けるとともに樹脂で含浸固定してなる繊維強化樹脂
    製のヘリカル巻き補強層と、該ヘリカル巻き補強層の外
    周に繊維を周壁部の胴回り方向に巻き付けるとともに樹
    脂で含浸固定してなる繊維強化樹脂製のフープ巻き補強
    層とからなる請求項1、2、3、4、5、6又は7記載
    の圧力容器。
  10. 【請求項10】 前記ライナーは、2つのカップが接続
    されてなるものである請求項1又は2記載の圧力容器。
  11. 【請求項11】 前記ライナーは、少なくとも3つのカ
    ップが接続されてなるものである請求項1又は2記載の
    圧力容器。
  12. 【請求項12】 前記端壁部に外側へ突出する細筒状の
    ネック部が形成され、該ネック部に口金が挿入されると
    ともにネック部の開口縁に溶接固定され、該ネック部は
    内圧が増加したときに拡径方向に変形可能である請求項
    1又は2記載の圧力容器。
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