JPH0941792A - ヒンジ - Google Patents

ヒンジ

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JPH0941792A
JPH0941792A JP21649895A JP21649895A JPH0941792A JP H0941792 A JPH0941792 A JP H0941792A JP 21649895 A JP21649895 A JP 21649895A JP 21649895 A JP21649895 A JP 21649895A JP H0941792 A JPH0941792 A JP H0941792A
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orifice
door
hinge
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hollow part
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Hidenori Sugano
菅野秀則
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Fuji Seiki Co Ltd
Fuji Seiki KK
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Fuji Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転ダンパの制動力を容易に調整することが
できる回転ダンパが組み込まれたヒンジを提供する。 【解決手段】 一端側から軸方向に沿って所定の深さで
設けられた溝部53を有する軸体5を第1の筒体2及び
第2の筒体3に跨るように配設する。軸体5には、該溝
部53の周壁に、軸方向に沿って、該軸体5の外周面及
び筒体の内周面により形成される間隙と該溝部53とを
連通するオリフィス孔54が所定間隔をおいて形成され
ている。実質的に開口するオリフィス孔54の数を調整
可能なオリフィス調整桿6を該軸体5の溝部53内に進
退可能に配設する。従って、オリフィス調整桿6の溝部
53内への挿入量を調整することにより、制動力を調整
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右又は上下に約
90度から約120度の範囲で回転して、開口部や枠体
等を開放したり閉成したりする回転蓋や回転扉に一方の
取付け板が取り付けられ、他方の取付け板が開口部や枠
体等の不動部の適宜個所に固定されて用いられるヒンジ
に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ラップトップパソコン、ピア
ノ、洋式便器等に用いられている回転蓋、あるいは玄関
ドア、室内ドア等に用いられている回転扉などに用いら
れるヒンジは、通常、取り付け板が突設され、縦列に配
置される2つの筒体と、この2つの筒体に跨るように挿
通される軸体とを有して構成される。そして、一方の取
り付け板をドア等に、他方の取り付け板をドア等が取り
付けられる枠体の壁部に、それぞれ取り付けることによ
り、軸体の周囲を一方の筒体がドア等と共に回動するよ
うに設けられている。
【0003】また、例えば、手等で勢いよくドア等を閉
成方向に押すと、閉成回転の終了時にドア等が枠体に勢
いよく衝突して、ドア等や枠体が破損する場合がある。
このため、筒体と軸体との間に形成される間隙に粘性液
体を充填すると共に、該間隙内に弁機構を設け、筒体が
開放方向に動作するときは大量の粘性液体が移動して比
較的容易に開放動作させることができる一方で、逆に閉
成方向に動作するときは粘性液体の移動がオリフィス孔
のみから行われて閉成動作を遅動させることができる回
転ダンパ構造を組み込んだヒンジも用いられている。ま
た、場合によっては回転ダンパを組み込むことにより、
開放動作を遅動させることも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この回
転ダンパを用いたヒンジの場合、閉成動作又は開放動作
は確かに遅動させることができるが、使用者の好みによ
って、その動作が遅すぎると感じたり、速すぎると感じ
たりする場合がある。また、ヒンジが取り付けられるド
ア等の種類によりその重量が異なるため、一定の制動力
しか有していない回転ダンパを用いたのでは閉成又は開
放時のドア等の動作速度は異なってしまい、ドア等の種
類によってはその動作速度では遅すぎたり速すぎたりす
る場合がある。しかしながら、従来、このような場合、
例えば、作業者が現場で、あるいは取り付け後に使用者
レベルで調整することは非常に困難であった。
【0005】本発明は上記した課題を解消するためにな
されたものであり、回転ダンパの制動力を容易に調整す
ることができる回転ダンパが組み込まれたヒンジを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のヒンジは、各々取付け板を備え、縦列に配
置される複数の筒体を有するヒンジにおいて、該複数の
筒体に跨るように配設される軸体であって、その一端側
から軸方向に沿って所定の深さで設けられた溝部を有す
ると共に、該溝部の周壁に、軸方向に沿って、軸体の外
周面及び筒体の内周面により形成される間隙と該溝部と
を連通するオリフィス孔が所定間隔をおいて形成されて
いる軸体と、該軸体の溝部内を進退可能に配設され、実
質的に開口するオリフィス孔の数を調整可能なオリフィ
ス調整桿と、を有することを特徴とする。この場合、さ
らに、一の筒体内に、バネ部材を配設することもでき
る。
【0007】
【実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づき説明
する。図において、1はヒンジを示し、第1の筒体2、
第2の筒体3、軸体5、オリフィス調整桿6等を備えて
構成されている。
【0008】第1の筒体2と第2の筒体3は、それぞ
れ、その周囲の適宜位置から軸方向に沿って取り付け板
2a,3aが突設されており、縦列に配設される。具体
的には、第1及び第2の筒体2,3は、略中央部に軸体
5を挿通するための挿通孔4aを有すると共に、軸方向
略中央部を境とした一方の部分4bの外周壁に雄ねじ部
4cが形成されているジョイント管4の該雄ねじ部4c
に第1の筒体2の内周面に形成された雌ねじ部2bが螺
合され、軸方向略中央部を境とした他方の部分4dには
第2の筒体3が該他方の部分4dの外周面を摺接しつつ
回動可能なように挿入されている。なお、符号4eは、
固定用パッキンである。
【0009】軸体5は、第1の筒体2と第2の筒体3と
を縦列に配設した際の一端から他端までの長さとほぼ同
じ長さを有し、上記したジョイント管4の挿通孔4aに
挿通されて配設され、ジョイント管4と共に適宜数の環
状のスペーサが、図面に示した例では、ジョイント管4
の隣接部と、第1の筒体2の端部付近、及び第2の筒体
3の端部付近に、3つのスペーサ7,8,9が配設され
ている。また、第1の筒体2の端部付近と第2の筒体3
の端部付近に配設されるスペーサ8,9の外側には蓋部
材10,11がそれぞれ配設される。このスペーサ7,
8,9及び蓋部材10,11は、第1の筒体2及び第2
の筒体3に対して回転不能に、軸体5に対して相対的に
回転可能に配設されている。このように配設する方法は
特に限定されるものではないが、例えば、各スペーサ
7,8,9及び蓋部材10,11の外周面と、各筒体
2,3の内周面とにローレットを設けることにより行う
ことができる。
【0010】また、軸体5の外周面には弁機構50が突
設されている。この弁機構50は、第1の筒体2の半径
方向に沿った長さが、第1の筒体2の内周面に接する程
度で、軸体5の軸方向に沿った長さが、スペーサ7とス
ペーサ8との間隔とほぼ同じで、さらに横断面略扇形の
形状を有するように形成された隔壁部51を有している
(図2参照)。但し、隔壁部51は、所定の個所以外か
ら粘性液体の移動がなされないような大きさ、形状に形
成されていれば、これに限定されるものではないことは
もちろんである。そして、この隔壁部51と、第1の筒
体2の内周面に突設され、該隔壁部51とほぼ同じ形状
を有する仕切壁部20とにより、第1の筒体2の内周
面、軸体5の外周面、及びスペーサ7,8とにより形成
される間隙21をさらに2つの液体室21a,21bに
区分している。なお、この2つの液体室21a,21b
には粘性液体(図示せず)が充填されている。
【0011】また、隔壁部51には、空洞部51aが設
けられており、空洞部51aを境とした両側の壁部51
b,51cのそれぞれには、互いに正対面しない位置に
第1及び第2の液体通過孔51d,51eが形成されて
いる。空洞部51a内には、板状の弁体52が配設され
ている。この弁体52は、その厚みが空洞部51の円周
方向に沿った間隔よりも薄く、壁部51b,51cに形
成された第1及び第2の液体通過孔51d,51eのう
ちのいずれかと対応する位置に形成された第3の液体通
過孔52aを有して構成されている。図面に示した例で
は、第3の液体通過孔52aを第1の液体通過孔51d
に対応する位置に形成している。これにより、第1の筒
体2がX方向に回動する場合には、弁体52が壁部51
cに当接するため、他方の液体室21bから一方の液体
室21aへの粘性液体の移動が後述のオリフィス孔54
のみから行われることになり、逆にY方向に回動する場
合には、弁体52が壁部51bに当接するため、粘性液
体の移動がオリフィス孔54のみからではなく、各液体
通過孔51d,51e,52aを通じても行われること
になる。
【0012】なお、第1の筒体2の内周面に突設させた
仕切壁部20は、一部がくり抜かれ、くり抜かれた部分
にアキュムレータ22が配設されている。これは、粘性
液体が熱膨張した場合や、後述のオリフィス調整桿6を
軸体5に形成した溝部53に侵入させることにより粘性
液体を収容する部分の容積が小さくなった場合に、余分
な粘性液体を連通孔22aを通じて収容するために配設
されている。
【0013】上記した軸体5の一端側、図面に示した例
では、第1の筒体2側の端部から軸方向に沿って所定の
深さの溝部53が形成されている。また、この溝部53
の周壁には軸方向に沿って所定間隔をおいて、溝部53
を介して一方の液体室21aと他方の液体室21bとの
間を連通するオリフィス孔54が所定数設けられてい
る。
【0014】オリフィス調整桿6は、上記軸体5の溝部
53に挿入可能な径で形成されていると共に、外周面の
一部に雄ねじ部6aが形成されている。そして、軸体5
の溝部53の内周面に形成した雌ねじ部53aに螺合す
ることにより、該溝部53内を進退可能に配設されてい
る。すなわち、オリフィス調整桿6をねじ込んで溝部5
3内に侵入させていくと、該オリフィス調整桿6によっ
て閉塞されるオリフィス孔54の数は増加していき、オ
リフィス調整桿6を逆に回して離脱方向に移動させてい
くと、該オリフィス調整桿6によって閉塞されるオリフ
ィス孔54の数が減少していく構造である。
【0015】ここで、図において、符号12は、第2の
筒体3の内周面、軸体5の外周面、ジョイント管4、及
びスペーサ9とにより形成される間隙31内に配設され
るバネ部材としてのコイルスプリングであり、一端12
aは第1の筒体2と回転不能に固定されているジョイン
ト管4に固定され、他端12bは第2の筒体3と回転不
能に固定されているスペーサ9に固定されて配設されて
いる。このコイルスプリング12は、取り付け板2a,
3aがドア等の回転扉側に取り付けられる第1の筒体2
又は第2の筒体3を一方向に回動させることによってね
じられ、ねじられることにより、第1の筒体2又は第2
の筒体3を逆方向に付勢するために配設される。ドア等
に取り付ける場合、通常は、ドア等を開放し、添えてい
た手等を離すと、コイルスプリング12の復帰力によっ
て閉成されるように設定するが、これに限定されるもの
ではなく、回転蓋や回転扉の種類によっては開放方向に
動作させるときにコイルスプリング12の復帰力を作用
させることもできる。なお、バネ部材としては図面に示
したコイルスプリング12に限定されるものではなく、
同様の機能を果たすものであればいかなるバネ部材であ
ってもよい。
【0016】次に、かかる構成のヒンジ1の作用を説明
する。例えば、第1の筒体2の取り付け板2aをドア
(図示せず)に、第2の筒体3の取り付け板をドアが配
設されている枠体の壁部(図示せず)に固着する。図1
に示した状態がドアの閉成時の状態とすると、これを開
放することにより、第1の筒体2は、取り付け板2a及
びドアと共に、図2のY方向に回動する。この際、粘性
液体の移動により、軸体5に設けられた弁機構50の弁
体は、隔壁部51のうちの一方の壁部51b側に押圧さ
れる。これにより、他方の壁部51cに設けられた第2
の液体通過孔51eが開放すると共に、弁体52に設け
られた第3の液体通過孔52aと一方の壁部51bに設
けられた第1の液体通過孔51dとが連通するため、大
量の粘性液体が一方の液体室21aから他方の液体室2
1bへ移動する。その結果、開放時にはあまり抵抗を受
けることなくスムースにドアを開放することができる。
このとき、コイルスプリング12は、一端12aが第1
の筒体2に固着されているジョイント管4に固定され、
他端12bが第2の筒体3内のスペーサ9に固定されて
いるためねじられることになる。
【0017】ドアの開放後、ドアノブに添えている手を
離すと、コイルスプリング12の復帰力により、第1の
筒体2は逆方向(図2のX方向)に回動する。X方向に
回動する場合は、弁体52が他方の壁部51cに押しつ
けられることになり、他方の壁部51cに設けられてい
る第2の液体通過孔51eを閉塞する。その結果、粘性
液体の移動は、軸体5の周壁に形成したオリフィス孔5
4のみから行われ、所定の制動力が働き、ドアの閉成動
作は遅動することになる。
【0018】この制動力が大きく、ドアがあまりにゆっ
くり閉成動作する場合は、オリフィス調整桿6を離脱方
向に回して、実質的に開口しているオリフィス孔54の
数を増加させる。逆に、制動力が小さい場合は、オリフ
ィス調整桿6を溝部53内にさらに侵入させて実質的に
開口しているオリフィス孔54の数を減らす。開口して
いるオリフィス孔54の数が多いほど、ドアの閉成時に
他方の液体室21bから一方の液体室21aへ移動する
粘性液体の量が多くなってドアの閉成速度が速まり、少
ないほど粘性液体の移動量が少なくなってドアの閉成速
度は遅くなる。
【0019】なお、本発明のヒンジは、上記した実施の
形態に限定されるものではないことはもちろんであり、
例えば、コイルスプリング12などのバネ部材が配設さ
れていない場合であっても、第1の筒体2内に配設され
ている弁機構50、オリフィス孔54、オリフィス調整
桿6を有していれば、手等で勢いよく閉成させたときの
閉成動作も遅動させることができる。
【0020】また、弁機構も、上記した構造のものに限
らず、制動力を発揮させたい方向に回動する場合にはオ
リフィス孔のみから粘性液体の移動が行われ、逆方向に
回動する場合には大量の粘性液体の移動が可能な構造で
あればよい。従って、例えば、液体通過孔の位置、弁体
の形状など公知の種々の態様のものを利用することがで
きる。さらに、上記した例では、2つの筒体2,3を縦
列に配置したヒンジについて説明しているが、3つ以上
の筒体が縦列に配置されたヒンジであっても、そのうち
のいずれか一つの筒体内に上記した第1の筒体に設けた
弁機構、オリフィス孔、オリフィス調整桿を設けて制動
力を調整することも可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明のヒンジによれば、オリフィス調
整桿を進退させて、実質的に開口している軸体に形成さ
れたオリフィス孔の数を増減させることができる構造を
有しているため、使用者の好みやドア等の種類に応じ
て、容易に制動力を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるヒンジの一の実施の形態を示す
縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 ヒンジ 2 第1の筒体 3 第2の筒体 4 ジョイント管 5 軸体 53 溝部 54 オリフィス孔 6 オリフィス調整桿

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々取付け板を備え、縦列に配置される
    複数の筒体を有するヒンジにおいて、 該複数の筒体に跨るように配設される軸体であって、そ
    の一端側から軸方向に沿って所定の深さで設けられた溝
    部を有すると共に、該溝部の周壁に、軸方向に沿って、
    軸体の外周面及び筒体の内周面により形成される間隙と
    該溝部とを連通するオリフィス孔が所定間隔をおいて形
    成されている軸体と、該軸体の溝部内を進退可能に配設
    され、実質的に開口するオリフィス孔の数を調整可能な
    オリフィス調整桿と、を有することを特徴とするヒン
    ジ。
  2. 【請求項2】 一の筒体内に、バネ部材が配設されてい
    る請求項1記載のヒンジ。
JP21649895A 1995-08-03 1995-08-03 ヒンジ Expired - Lifetime JP3641666B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006193289A (ja) * 2005-01-14 2006-07-27 Ricoh Co Ltd 自動原稿搬送装置、画像読取装置および画像形成装置
JP2006342857A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Hitachi Powdered Metals Co Ltd 回転ダンパ
JP2007040477A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Olympus Corp 開閉機構

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JP2007040477A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Olympus Corp 開閉機構

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