JPH0941133A - 金属化合物膜の成膜方法およびそれに用いる成膜装置 - Google Patents

金属化合物膜の成膜方法およびそれに用いる成膜装置

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JPH0941133A
JPH0941133A JP19627995A JP19627995A JPH0941133A JP H0941133 A JPH0941133 A JP H0941133A JP 19627995 A JP19627995 A JP 19627995A JP 19627995 A JP19627995 A JP 19627995A JP H0941133 A JPH0941133 A JP H0941133A
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metal
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metal compound
forming
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JP19627995A
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Hirobumi Sumi
博文 角
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配線層の下地膜などとして用いられるバリア
膜などとして用いて好適な膜の構造および製造方法を提
供すること。また、膜質および/または配向性が異なる
TiNなどの金属化合物膜を高精度で製造することがで
きる成膜装置を提供すること。 【構成】 金属化合物膜が成膜される基板82と、金属
化合物膜を構成するための金属成膜源83とを、成膜室
内に離して配置し、基板近傍には、金属成膜源からの金
属と反応する反応性ガスN2 を主成分とするガスを流
し、金属成膜源83の近傍には、不活性ガスArを主成
分とするガスを流し、金属成膜源からの金属を反応性ガ
スと反応させて基板上に金属化合物膜を堆積させる。金
属成膜源83と基板82との間に位置する部分に排気口
87を設け、この排気口87から、反応性ガスが金属成
膜源83まで到達することを阻害する程度まで排気を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばTiNなどの
金属化合物膜を成膜する方法およびそれに用いる成膜装
置と、それらを用いた半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】素子の微細化に伴い、配線信頼性は厳し
さを増している。特に、トランジスタのシャロージャン
クション化に対して、電気的オーミックコンタクトを得
るために成膜する金属と下地シリコンSiとを界面反応
させることでなじませ、良好な電気的接続が得られる。
しかし、反応を進行させ過ぎると金属がシャロージャン
クションを突き抜け接合リークを悪化させる。反面、反
応が不充分であるとオーミック接合が得られず不安定な
電気特性となる問題を有する。
【0003】ここで、従来のMOS LSI のプロセス例を図
14に示す。 (a)図14(A)に示すように、半導体基板2の表面
に、素子分離領域(LOCOS)4、ゲート絶縁膜6、
ゲート電極8、ソース・ドレイン領域10を形成するこ
とでMOSトランジスタを形成する。
【0004】(b)次に、同図(B)に示すように、M
OSトランジスタの上に、層間絶縁膜12を形成し、こ
れにコンタクトホール14を形成する。 (c)次に、同図(C)に示すように、コンタクトホー
ル14内に、ブランケットタングステン16等で埋め込
み、さらに、その上にAl−Si等のAl系合金17を
成膜し、パターニングすることで配線領域を形成させ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記(a)〜(c)の
プロセス例により素子を形成させるが、配線とシリコン
基板(Si)との接続は、窒化シリコンおよびチタンの
積層構造(TiN/Ti)を用いて行っている。しかし
ながら、Tiの反応が不十分だと、良好なオーミック接
合が得られず、問題を有する。
【0006】また、配線金属と下地Siとの反応防止を
抑止する方法として、TiN膜が用いられている。Ti
N膜をバリア性よく形成させることで、コンタクト特性
を安定化できる。しかし、TiN膜の形成方法のパラメ
ータに対して、膜質的にどのように変化するかが管理で
きていないため、最もベストな膜質の状態でデバイスを
作製できていないのが、現在の状況である。
【0007】また、最近では、コリメートスパッタによ
るTiN膜の成膜技術が開発されている。コリメートス
パッタは、スパッタ装置のターゲットとウェーハとの間
にコリメータを配置し、それに斜め方向のスパッタ粒子
を付着させることで、垂直方向やそれに近い粒子のみを
取り出し、コンタクトホールのボトムカバレッジ率を向
上させる技術である。
【0008】このコリメートスパッタでは、一般に、ア
ルゴンガスに対する窒素ガスの流量比が1.5以上に高
いものであった。このコリメートスパッタに関しても、
TiN膜の形成方法のパラメータに対して、膜質的にど
のように変化するかが管理できていないため、最もベス
トな膜質の状態でデバイスを作製できていないのが、現
在の状況である。
【0009】そこで、本出願人は、特願平6−2275
82号において、窒素分圧の低いN 2 /Ar=0.75
の状態(メタリックモード)でスパッタすることで、膜
密度が高く、バリア性の良好なTiN膜を形成できるこ
とを示した。しかし、その後の調査で、たとえば図15
に示すような従来例に係るスパッタリング装置70によ
り、TiN膜を成膜する場合には、単なる流量比制御で
は、必ずしも良好なTiN膜を形成することができない
ことを見い出した。なお、図15中、符号72はTiタ
ーゲットを示し、符号74はTiN膜が形成されるウェ
ーハを示し、符号76は、Ar+N2 ガスの供給口を示
し、符号78は排気口を示す。
【0010】本発明は、このような実情に鑑みてなさ
れ、配線層の下地膜などとして用いられるバリア膜など
として用いて好適なTiNなどの金属化合物膜の成膜方
法を提供することを目的とする。また、本発明は、膜質
および/または配向性が異なるTiNなどの金属化合物
膜を高精度で製造することができる成膜装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【発明の具体的説明】本発明の一実施態様は、TiとT
iNの配向性制御を行なうことで、下地Siとの反応性
制御、およびTiN上の配線金属の配向性制御(配線金
属の配向性制御を行うことで配線信頼性であるエレクト
ロマイグレーションは向上できる)を可能とする成膜方
法において、これらの制御を可能とする成膜方法と、そ
の成膜方法に用いる成膜装置を提供する。
【0012】TiSi2 化反応には、形成するTiの結
晶配向に強く依存することがわかっている。形成するT
iが(002)配向の場合は、下地Siとの反応性が強
くなることが実験より確かめられている。そこで、本発
明では、コンタクト構造を、反応性の強いTi(00
2)をSiと接続させる様に形成させた構造にすること
で、Ti(002)配向の膜厚パラメータを制御させ、
形成するシリサイドの膜厚も制御できる。
【0013】Ti(002)配向制御法として、スパッ
タパワーの変化、バイアススパッタ等の適用がある。こ
れらのパワーをスパッタ中に連続的に変化させることで
各種コンタクト構造を得る製造方法である。図7は、配
向しやすいTi、TiNの一覧を示す。
【0014】また、Tiの配向性制御法として、スパッ
タガス中の窒素ガス流量を制御することで、形成するT
iNの膜質を制御できることが判明した。本発明者は、
アルゴンガス流量に対し窒素ガス流量を変化させて、T
iNの抵抗率および密度を調べた結果、図5に示すごと
く、窒素流量の変化と共に、TiN膜の抵抗率および密
度が変化することを見い出した。また、図6は、同様に
して、成膜速度の窒素ガス流量依存性を調べた結果を示
した図である。これらの状態より、窒素流量20scc
m以下(N2 /Ar≦0.5)をメタリックモード、3
0sccm以上(N2 /Ar≧0.75)をナイトライ
ドモードと呼ぶ。メタリックモードの場合は、抵抗率が
低く、膜密度が高いのみならず、図8,9に示す様に、
XRD(X線回析)結果より、TiN(111)配向の
半値幅が狭いことより、結晶がTiN(111)に強く
配向していることがわかる。また、組成もTiとNがス
トイキォメトリーにより近い状態である事も確認した
(TiとNの比が1.0に近い状態が化学量論的にTi
Nであるといえる)。
【0015】ここで、N2 /Arの流量比が1.0以下
の場合、上記に示すメタリックモード(M-mode)の状
態でTiN膜を形成できる傾向にあることがわかる。し
かし、同一条件でも、従来のスパッタ装置では、M-mod
eでTiN膜を成膜できない場合があることが判明し
た。
【0016】これは、M-mode 、N( ナイトライド)-mo
deの制御は、単なる窒素とアルゴンの流量比だけでは制
御できないことを示す。この制御パラメータとして、ウ
ェハー上のN2 /Arの流量の最適化、及び装置構造の
最適化が必要である。本発明に係る金属化合物膜の成膜
方法、成膜装置および半導体装置の製造方法の好ましい
態様を以下に示す。
【0017】本発明に係る金属化合物膜の成膜方法は、
金属化合物膜が成膜される基板と、金属化合物膜を構成
するための金属成膜源とを、成膜室内に離して配置する
工程と、前記基板近傍には、金属成膜源からの金属と反
応する反応性ガスを主成分とするガスを流し、前記金属
成膜源の近傍には、不活性ガスを主成分とするガスを流
し、金属成膜源からの金属を反応性ガスと反応させて前
記基板上に金属化合物膜を堆積させる工程とを有する。
【0018】前記成膜室において、前記金属成膜源と基
板との間に位置する部分に排気口を設け、この排気口か
ら、前記反応性ガスが前記金属成膜源まで到達すること
を阻害する程度まで排気を行うことが好ましい。この場
合において、成膜時間内で、前記反応性ガスおよび不活
性ガスの単原子層さえも形成しない程度まで、前記排気
口から排気を行うことが好ましい。より具体的には、成
膜室内を133mPa以下程度まで排気することが好ま
しい。
【0019】または、前記成膜室内における前記基板と
金属成膜源との距離を20mm以上引き離して配置するこ
とが好ましい。このように距離を離すのは、前記反応性
ガスが前記金属成膜源まで到達することを阻害し、成膜
時間内で、前記反応性ガスおよび不活性ガスの単原子層
さえも形成しないようにするためである。
【0020】前記成膜室内において、前記基板と前記金
属成膜源との間には、前記反応性ガスと前記不活性ガス
との混合を阻害する邪魔板部材を配置しても良い。前記
邪魔板部材は、たとえばコリメータで構成することがで
きる。成膜の際に、前記基板を加熱しても良い。
【0021】前記反応性ガスとしては、たとえばO2
よび/またはN2 が用いられる。前記不活性ガスとして
は、たとえばアルゴンが用いられる。前記金属成膜源
は、たとえば金属ターゲットであり、成膜方法は、本質
的には、スパッタリング方法を利用しているものである
ことが好ましい。
【0022】前記金属ターゲットとしては、たとえばT
i、W、Zr、Hf、Ruなどを用いることができる。
このような金属ターゲットを用いて本発明の方法により
得られる金属化合物膜としては、TiN、TiO、Ti
ON、WN、ZrN、HfN、RuOなどが例示され
る。
【0023】前記金属成膜源としては金属蒸着源であっ
ても良く、成膜方法は、本質的にCVD法を利用してい
るものであっても良い。不活性ガスに対する反応性ガス
のガス流量比は、反応性ガス/不活性ガス=0.125
以上0.75以下の条件であることが好ましい。たとえ
ば、金属ターゲットとしてTiを用い、反応性ガスとし
てN2 を用い、不活性ガスとしてArを用い、TiN膜
を得る場合には、N2 /Ar=0.125以上0.75
以下の条件である場合に、良質のメタリックモードのT
iN膜を得ることができる。
【0024】本発明に係る半導体装置の製造方法は、前
記の本発明に係る金属化合物膜の成膜方法を用いて成膜
した金属化合物膜の上に、直接または他の膜を介してレ
ジスト膜を成膜し、そのレジスト膜をフォトリソグラフ
ィー加工する際に、前記金属化合物膜を反射防止膜とし
て機能させる。たとえば本発明の方法により得られるT
iON膜は、リソグラフィー加工する際のハレーション
を有効に防止することができ、反射防止効果に優れてい
る。
【0025】また、本発明に係る金属化合物膜の成膜方
法を用いて成膜した金属化合物膜は、半導体装置におい
て、コンタクトホールのバリアメタルとして好適に用い
ることができる。本発明に係る金属化合物膜の成膜装置
は、金属化合物膜が成膜される基板と、金属化合物膜を
構成するための金属成膜源とが離して配置される成膜室
と、前記基板近傍に、金属成膜源からの金属と反応する
反応性ガスを主成分とするガスを供給する第1ガス供給
手段と、前記金属成膜源の近傍に、不活性ガスを主成分
とするガスを供給する第2ガス供給手段とを有する。
【0026】前記成膜室において、前記金属成膜源と基
板との間に位置する部分に排気口を設け、この排気口か
ら、前記反応性ガスが前記金属成膜源まで到達すること
を阻害する程度まで排気を行うことが好ましい。この場
合において、成膜時間内で、前記反応性ガスおよび不活
性ガスの単原子層さえも形成しない程度まで、前記排気
口から排気を行うことができる能力の排気手段を排気口
に装着することが好ましい。
【0027】または、前記成膜室内における前記基板と
金属成膜源との距離を20mm以上引き離して配置するこ
ともできる。前記成膜室内において、前記基板と前記金
属成膜源との間には、前記反応性ガスと前記不活性ガス
との混合を阻害する邪魔板部材を配置しても良い。
【0028】前記邪魔板部材は、コリメータなどで構成
することができる。前記基板には、これを加熱するヒー
タなどの加熱手段を装着してもよい。前記金属成膜源
は、たとえば金属ターゲットであり、成膜方法は、本質
的にはスパッタリング方法を利用しているものであるこ
とが好ましい。
【0029】前記不活性ガスに対する反応性ガスのガス
流量比を制御して、成膜モードを制御する流量比制御手
段をさらに有することが好ましい。たとえばTiN膜を
成膜する場合に、流量比を制御することで、膜質および
/または配向性が異なるメタリックモードのTiN膜
と、ナイトライトモードのTiN膜とを作り分けること
ができる。
【0030】また、前記基板と前記金属成膜源との距離
を可変に構成しても良い。このように距離を可変にする
ことで、たとえばTiN膜を成膜する場合に、膜質およ
び/または配向性が異なるメタリックモードのTiN膜
と、ナイトライトモードのTiN膜とを作り分けること
ができる。
【0031】
【実施例】実施例1 図1に示すように、実施例1は、金属化合物膜としてT
iN膜を成膜するための成膜装置を示す。図1に示すよ
うに、本実施例の成膜装置80は、本質的には反応性ス
パッタリング成膜装置であり、TiN膜が成膜される基
板82とTiターゲットから成る金属成膜源83とが離
して配置される成膜室84を有する。基板82は、たと
えば半導体装置が作り込まれるシリコンウェーハであ
る。基板82と金属成膜源83との間の距離は、本実施
例では、300mmである。
【0032】基板近傍には、反応性ガスとしてのN2
供給する第1ガス供給手段としての第1供給パイプ85
が装着してある。また、金属成膜源83の近傍には、不
活性ガスとしてのArを供給する第2ガス供給手段とし
ての第2供給パイプ86が装着してある。成膜室84に
おいて、基板82と金属成膜源83との中間に位置する
部分(好ましくは第1供給パイプ85に近い)には、排
気口87が設置してある。
【0033】排気口87には、図示省略してあるポンプ
が接続され、成膜室84内を所定の真空度に保つことが
できるようになっている。通常のスパッタを行なう真空
度は10-3Pa程度である。このような真空度では、室
温で、毎秒1cm2 に3×1017個の窒素原子が衝突す
る。単原子層の原子数は1015個のオーダーであるの
で、衝突原子全てが層を形成すると考えると、0.03
秒に単原子層を作ることになる。そこで、成膜室84の
略中央部に設置した排気口87からポンプで排気を行う
ことで、基板82とターゲットである金属成膜源83と
の間のガスの拡散が防止され、成膜を行う時間内に、そ
れぞれのガスの単原子層が形成しない状態にすることを
実現できる。具体的には、本実施例では、成膜室84内
の真空度は、133mPaであり、排気量は、第1供給
パイプ85および第2供給パイプ86から供給されるガ
スの流量の2〜5倍である。本実施例では、このような
構成のため、Ti金属ターゲットである金属成膜源83
の表面では、窒化が進行し難く、基板82の表面では、
窒化が進行し易くなる。
【0034】また、本実施例の変形例として、排気口8
7を成膜室84の略中央に設けることなく、通常の位置
に配置し、基板82と金属成膜源83との間の距離を、
500mm以上に引き離しても良い。この実施例でも、基
板82とターゲットである金属成膜源83との間のガス
の拡散が防止され、成膜を行う時間内に、それぞれのガ
スの単原子層が形成しない状態にすることを実現でき
る。
【0035】これら実施例の成膜装置を用いて、第1供
給パイプ85から供給されるN2 の流量と、第2供給パ
イプ86から供給されるArの流量とを制御した結果、
図5,6に示すように、ナイトライトモードのTiN膜
とメタリックモードのTiN膜とを制御性良く成膜する
ことができた。
【0036】実施例2 図2に示すように、実施例2は、金属化合物膜としてT
iN膜を成膜するための成膜装置80aを示すが、前記
実施例1と異なり、成膜室84a内の基板82と金属成
膜源83との間に、邪魔板部材としてのコリメータ90
を配置し、基板82と金属成膜源83との間の距離を2
00mmとなるように短くしてある。その他の構成は、前
記実施例1と同様である。
【0037】コリメータ90を配置することで、第1供
給パイプ85から供給されるN2 ガスとArガスとの混
合を抑制し、基板82と金属成膜源83との間の距離を
前記実施例1より短くしても、実施例1と同様な作用を
奏する。実施例3 図3に示すように、実施例3は、金属化合物膜としてT
iN膜を成膜するための成膜装置80bを示すが、前記
実施例1と異なり、成膜室84b内に位置された基板8
2を支持するステージ92を軸方向移動自在とし、基板
82と金属成膜源83との間の距離を可変にしてある。
また、本実施例では、N2 ガスの供給源となる第1供給
パイプ85の装着位置を、成膜室84bの略中央よりに
してある。その他の構成は、前記実施例1と同様であ
る。
【0038】本実施例に係る成膜装置80bを用いた成
膜方法では、基本的には、前記第1実施例と同様な作用
を奏する。本実施例では、それに加えて、基板82と金
属成膜源83との距離を変化させることで、ガスの流量
比制御と同様に、図4,5に示すメタリックモードのT
iN膜と、ナイトライトモードのTiN膜との成膜制御
を可能とする。たとえば基板82と金属成膜源83との
距離が近い状態で成膜を行うことで、ナイトライトモー
ドのTiN膜を成膜することができ、逆の場合には、メ
タリックモードのTiN膜を成膜することができる。
【0039】なお、本実施例の変形例として、第1供給
パイプ85および/または第2供給パイプ83の相対位
置を、基板82と金属成膜源83との間で、可変に構成
することもできる。また、第1供給パイプ85を、ステ
ージ92の移動に合わせて、移動するように構成するこ
ともできる。この観点からは、第1供給パイプ85をス
テージ92に内蔵することもできる。
【0040】実施例4 図4に示すように、実施例4は、金属化合物膜としてT
iN膜を成膜するための成膜装置80cを示すが、前記
実施例1と異なり、成膜室84c内に配置された基板8
2を加熱手段としてのヒータ94により加熱自在として
いる。その他の構成は、前記実施例1と同様である。
【0041】本実施例に係る成膜装置80cを用いた成
膜方法では、基本的には、前記第1実施例と同様な作用
を奏する。本実施例では、それに加えて、基板82を加
熱しながらスパッタリングすることで、成膜と同時に直
接に窒化膜を形成することができる。
【0042】実施例5 本実施例は、ガス流量を制御する方法である。まず、T
iターゲットを有する図1に示すマグネトロンスパッタ
装置を用い、Arのみを流し、Ti(002)配向の膜
を形成させる。その後、窒素を導入させ、TiN膜を形
成させる。その際、Ar/N2 =40/20sccmの
比率の流量比に設定する。これで、TiN(111)配
向した、メタリックモードの高密度でストイキォメトリ
ーなTiN膜を形成できる。
【0043】以下、図面に基づき、本発明をMOSデバ
イスプロセスに適用した実施例を詳細に説明する。 (a)図11(A)に示すように、半導体基板22の表
面に、素子分離領域(LOCOS)24、ゲート絶縁膜
26、ゲート電極28、ソース・ドレイン領域30を形
成することでMOSトランジスタを形成する。
【0044】(b)次に、同図(B)に示すように、た
とえばSiO2 で構成される層間絶縁膜32の成膜を行
う。層間絶縁膜32のCVD成膜条件の一例を次に示
す。
【0045】
【表1】ガスTEOS=50sccm 温度720℃ 圧力40Pa 膜厚600nm 層間絶縁膜32を成膜した後、レジストパターニングを
行い、コンタクトホール34を形成する。
【0046】コンタクトホール34を形成するためのエ
ッチング条件の一例を次に示す。
【0047】
【表2】ガスC48 =50sccm RFパワー1200W 圧力2Pa (c)次に、同図(C)に示すように、配線材料を形成
する。
【0048】コンタクトホール34内の埋め込みはブラ
ンケットタングステン(W)36で行う。まず、W密着
層(W下地膜)であるTiN/Tiを形成する。Ti膜
38のスパッタ成膜条件の一例を以下に示す。
【0049】
【表3】パワー8kW 成膜温度150℃ Ar100sccm 膜厚10nm 圧力0.47Pa この成膜条件で、図7に示すTi(002)配向結晶を
形成することができる。
【0050】Ti膜38の上に形成されるTiN膜40
のスパッタ成膜条件の一例を次に示す。
【0051】
【表4】パワー5kW ガスAr/N2 =40/20sccm 圧力0.47Pa 膜厚70nm 図1に示す装置を用い、上記条件(Arに対するN2
流量比が約0.5)で成膜することで、図1に示すター
ゲットである金属成膜源83から飛散した金属原子は、
長い飛散距離で窒化が施され、基板82(図10では、
基板22)上に堆積する。このようにして成膜された図
10に示すTiN膜40は、図7に示すような配向結晶
(111)であり、図5に示すように、高密度で低抵抗
である。
【0052】TiN膜40の上に形成されるWのCVD
形成条件の一例を次に示す。
【0053】
【表5】ガスAr/N2 /H2 /WF6 =2200/3
00/500/75sccm 温度450℃ 圧力10640Pa 膜厚400nm 次に、Wをエッチバックし、ブラケットW36を形成す
る。Wのエッチバック条件の一例を次に示す。
【0054】
【表6】ガスSF6 =50sccm RFパワー150W 圧力1.33Pa (d)次に、同図(D)に示すように、Al/Tiの配
線を形成する。
【0055】まず、Ti膜42を成膜する。Ti膜42
のスパッタ成膜条件の一例を次に示す。
【0056】
【表7】パワー4kW 成膜温度150℃ Ar=100sccm 膜厚30nm 圧力0.47Pa 次に、Ti膜42の上に、Al膜37を成膜する。Al
膜37のスパッタ成膜条件の一例を次に示す。
【0057】
【表8】パワー22.5kW 成膜温度150℃ Ar=50sccm 膜厚0.5μm 圧力0.47Pa その後、レジストパターニングおよびドライエッチで、
Al/Ti配線層を形成させる。そのエッチング条件の
一例を次に示す。
【0058】
【表9】ガスBCl3 /Cl2 =60/90sccm マイクロ波パワー100W RFパワー50W 圧力0.016Pa実施例6 本実施例6では、実施例5のTi膜38およびTiN膜
40を、コリメーションスパッタを用いて成膜した以外
は、実施例5と同様である。
【0059】実施例5と相違する部分のみについて説明
する。 (c)TiN/Tiを形成する。この場合、本実施例で
は、図2に示すコリメーションを装着したマグネトロン
スパッタ装置で形成させる。まず、Ti膜38の成膜す
る。Ti膜38の成膜条件の一例を次に示す。
【0060】
【表10】パワー:8kW 成膜温度400℃ Ar100sccm 膜厚20nm 圧力0.47Pa Ti膜38の上に成膜されるTiN膜40の成膜条件の
一例を次に示す。
【0061】
【表11】パワー5kW ガスAr/N2 =40/20sccm 圧力0.47Pa 膜厚100nm このような条件でコリメーションスパッタ法を行うこと
により、図7に示すTiN(111)配向のTiN膜4
0を形成する。このTiN膜40は、図5に示すよう
に、高密度で低抵抗である。
【0062】本実施例では、図2に示す十数リットル程
度のコンパクトサイズの成膜室80aを有するスパッタ
装置で効果的にメタリックモードのTiN膜を形成でき
る事を確認した。実施例7 本実施例7では、実施例5のTi膜38およびTiN膜
40を、以下の条件で成膜した以外は、実施例5と同様
である。
【0063】実施例5と相違する部分のみについて説明
する。 (c)TiN/Tiを形成する。この場合、本実施例で
は、図3に示すマグネトロンスパッタ装置で形成させ
る。まず、Ti膜38の成膜する。Ti膜38の成膜条
件の一例を次に示す。
【0064】
【表12】パワー:2kW 成膜温度150℃ Ar100sccm 膜厚20nm 圧力0.47Pa Ti膜38の上に成膜されるTiN膜40の成膜条件の
一例を次に示す。
【0065】
【表13】パワー5kW ガスAr/N2 =40/20sccm 圧力0.47Pa 膜厚70nm 本実施例では、図3に示す基板82と金属成膜源83と
の間の距離を可変式にすることで、メタリックモードま
たはナイトライトモードのTiN膜を作り分けることが
できる。
【0066】また、図3に示す成膜装置を用い、金属成
膜源83と基板82との距離を長くして成膜すること
で、スパッタの散乱成分が排除され、垂直入射成分の多
いスパッタ原子が飛散するので、深いコンタクトホール
内のスパッタ膜のカバレッジも改善することができる。
【0067】実施例8 本実施例8では、実施例5のTi膜38およびTiN膜
40を、以下の条件で成膜した以外は、実施例5と同様
である。実施例5と相違する部分のみについて説明す
る。
【0068】(c)TiN/Tiを形成する。この場
合、本実施例では、図4に示すマグネトロンスパッタ装
置で形成させる。まず、Ti膜38の成膜する。Ti膜
38の成膜条件の一例を次に示す。
【0069】
【表14】パワー:2kW 成膜温度150℃ Ar100sccm 膜厚20nm 圧力0.47Pa Ti膜38の上に成膜されるTiN膜40の成膜条件の
一例を次に示す。
【0070】
【表15】パワー5kW 図4に示す第1供給パイプ85から供給されるガス: N2 =40sccm 図4に示す第2供給パイプ86から供給されるガス: Ar/N2 =40/5sccm 圧力0.47Pa 膜厚60nm ヒータ94により加熱される基板温度:600°C 本実施例では、図4に示す基板82をヒータ94で60
0°C程度に加熱することで、基板82上で、より窒化
し易くしてあり、この方法により、化学量論的なTiN
膜を形成することができる。実施例9 本実施例9は、前記実施例5において、図10(C)に
示す工程のみを図11に示す工程に変えた実施例であ
り、その他の工程は前記実施例5と同様である。
【0071】本実施例9の概略について説明すると、T
iN形成において、予めAr/N2=40/20scc
mで、高密度TiN(111)結晶を形成させる。その
後、連続的にAr/N2 =40/70sccmに変化さ
せ、粗なTiN膜を形成させ、その部分に酸素をスタッ
クさせ、表面部のみTiONとし、バリアメタルを2層
構造にする。
【0072】以下に、本実施例についてさらに詳細に説
明する。 (c)TiN/Tiを形成する。まず、図11に示すよ
うに、Ti膜44を成膜する。Ti膜のスパッタ成膜条
件の一例を次に示す。
【0073】
【表16】パワー2kW 成膜温度150℃ Ar100sccm 膜厚20nm 圧力0.47Pa Ti膜44の上にTiN膜46を成膜する。TiN膜4
6のスパッタ成膜条件の一例を次に示す。
【0074】
【表17】パワー5kW ガスAr/N2 =40/20sccm 圧力0.47Pa 膜厚40nm さらに、連続的にAr/N2 ガス流量比を変化させて、
TiNを形成する。その成膜条件の一例を次に示す。
【0075】
【表18】パワー5kW ガスAr/N2 =40/70sccm 圧力0.47Pa 膜厚10nm この成膜条件で形成されるTiN膜は、ガスAr/N2
=40/70sccmなので、図5に示すように、ガス
Ar/N2 =40/20sccmで成膜されるTiN膜
に比較し、低密度である。
【0076】この状態で、半導体基板22を、装置のス
パッタチャンバーから大気中へ出すことで、粗なTiN
表面に酸素がスタックし、TiON膜48が形成され
る。本実施例では、2重構造のバリアメタルとなり、バ
リア性は向上する。実施例10 本実施例10は、配線層をリソグラフィー加工する際の
ハレーションを防止するための反射防止膜に用いた例で
ある。
【0077】図1〜4のいずれかの装置を用い、配線層
上に、予めAr/N2 =40/20sccmで、高密度
TiN(111)結晶を形成させる。その後、連続的に
Ar/N2 =40/70sccmに変化させ、粗なTi
N膜を形成させ、その部分に酸素をスタックさせ、表面
部のみTiONとした構造とする。粗なTiN膜は、装
置内を搬送するだけで、TiONに変化する。その上
に、層間絶縁膜を成膜し、この層間絶縁膜にコンタクト
ホールを形成し、コンタクトホール内にAl、W等のプ
ラグを形成させた場合、TiONの下に強固なTiNが
形成しているので、熱処理に伴う下層配線からプラグを
通して上層配線へのAl等の流入のやりとりを防止でき
る。
【0078】また、反射防止膜として、TiNより反射
防止効果が高いTiONを用いていることより、配線の
加工精度も向上する利点を有する。本発明の方法をMO
Sトランジスタに関して具体的に適用した例を以下に示
す。
【0079】(a)まず、図12(A)に示すように、
下地基板49上に、Al/Tiの配線を形成させる。下
地基板49は、たとえば下層の層間絶縁膜である。下地
基板49の上に成膜されるTi膜50の成膜条件の一例
を以下に示す。
【0080】
【表19】パワー4kW 成膜温度150℃ Ar=100sccm 膜厚30nm 圧力0.47Pa このTi膜50の上に成膜されるAl膜52のスパッタ
成膜条件の一例を次に示す。
【0081】
【表20】パワー22.5kW 成膜温度150℃ Ar=50sccm 膜厚0.5μm 圧力0.47Pa 次に、Al膜52の上に、上層配線のバリアメタルとな
り、かつリソグラフィーの反射防止膜となるTiN膜5
4を、図1〜4のいずれかの装置を用いて成膜する。T
iN膜54のスパッタ成膜条件の一例を次に示す。
【0082】
【表21】パワー5kW ガスAr/N2 =40/20sccm 圧力0.47Pa 膜厚20nm さらに連続的にAr/N2 ガス流量比を変化させて、T
iN膜54の上に、TiN膜を反応性スパッタにより成
膜する。その成膜条件の一例を次に示す。
【0083】
【表22】パワー5kW ガスAr/N2 =40/70sccm 圧力0.47Pa 膜厚10nm この状態で、TiN膜を大気にさらすことで、粗なTi
N表面は酸素がスタックされ、TiON膜56となる。
その後、レジストパターニングおよびドライエッチを行
い、Al/Ti配線層を形成させる。そのエッチング条
件の一例を次に示す。
【0084】
【表23】ガスBCl3 /Cl2 =60/90sccm マイクロ波パワー1000W RFパワー50W 圧力0.016Pa この時、配線上に、TiON膜56が形成してあるの
で、露光時、ハレーションの発生は抑えられ、安定して
パターニングが可能となる。図13は、TiON膜によ
る反射防止効果を示す。TiON膜によれば、特定の露
光波長の光に対し、反射率を極小にすることが可能であ
り、露光時のハレーション発生を防止することができ
る。なお、図13では、TiON膜の膜厚を300オン
グストロームとしたが、膜厚を増加させるに伴い、図1
3のカーブを左側に移動させることができる。
【0085】(b)次に、図12(B−1)に示すよう
に、上層側の層間絶縁膜58を成膜する。層間絶縁膜5
8のCVD成膜条件の一例を次に示す。
【0086】
【表24】ガスTEOS=50sccm 温度720℃ 圧力40Pa 膜厚600nm 次に、レジストパターニングを行い、層間絶縁膜58に
コンタクトホール60を形成する。そのコンタクトホー
ルを形成するためのドライエッチング条件を次に示す。
【0087】
【表25】ガスC48 =50sccm RFパワー1200W 圧力2Pa この場合、同図(B−2)に示すように、反射防止膜で
あるTiON膜56をエッチングすることなく残すよう
にコンタクトホール60を形成しても良いし、あるいは
同図(B−1)に示すように、反射防止膜であるTiO
N膜56までエッチさせ、TiN膜54の表面が露出す
るように、コンタクトホール60を形成しても良い。
【0088】但し、電気的導通性を考慮すると後者の方
(同図(B−1))が好ましく、製造歩留まりが向上す
る。 (c)さらに、同図(C)に示すように、Al/Ti配
線層を形成する。成膜条件は、上記と殆ど同様であるの
で省略する。次に、レジストパターニングおよびドライ
エッチで配線領域を形成する。この条件も上記と同様な
ので省略する。
【0089】この構造は、下層配線上部にバリアメタル
であるTiN膜が存在していることより、プロセス中の
その後の熱処理で、ビアコンタクト(Via con)
接続部における、反応に伴うAlの移動はTiNが下層
配線と上層配線との反応を抑止するため、発生しなくな
る。このため、配線ボイドは抑制され、配線の信頼性が
向上した素子が得られる。なお、本発明は、上記実施例
に限定されるものでなく、その目的が達成できるなら他
の方法を用いても構わない。たとえば成膜法は、スパッ
タ以外のCVDを用いた場合でも適用できる。CVDの
場合には、金属成膜源が金属蒸着源となる。また、プロ
セス例もMOS デバイス以外の他のデバイス( バイポーラ
トランジスタ、CCD 等) にも適用できる。また、Cu、
Ag等のAl以外の配線材料にも適用できる。さらに、
本発明の方法により得られる金属化合物膜としては、T
iN膜以外に、WN、TiO、TiON、WN、Zr
N、HfN、RuOなどが例示される。RuOを得るた
めの反応性ガスとしては、O2 などを用いることができ
る。
【0090】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
金属化合物膜の製造方法によれば、安定した、良質の
TiN膜などの金属化合物膜を形成することができる。 また、膜質的に優れたTiN膜などの金属化合物膜を
形成しているので、その膜を半導体装置のコンタクトホ
ールまたは配線の下地に用いた場合に、バリア性が増
し、素子信頼性は向上する。
【0091】さらに、本発明によれば、TiN(111)
配向の膜を形成できるので、そのうえに形成するAl配
線もAl(111) に配向し、結果的にエレクトロマイグレ
ーション耐性は向上し、素子の信頼性も向上する。 従来のTiN単層の形成方法と殆ど変化しないので、
製造時、プロセスが大幅に変更することがなく、設備投
資額も抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る成膜装置の概略
断面図である。
【図2】図2は本発明の他の実施例に係る成膜装置の概
略断面図である。
【図3】図3は本発明の他の実施例に係る成膜装置の概
略断面図である。
【図4】図4は本発明の他の実施例に係る成膜装置の概
略断面図である。
【図5】図5はN2 流量に対するTiN膜の密度および
抵抗率の変化を示すグラフである。
【図6】図6はTiN膜成膜速度のN2 流量依存性を示
すグラフである。
【図7】図7はAl(111)の成膜を向上(IMPROVE
D)させるTiまたはTiNの結晶配向と、減少(REDUC
ED )させるTiまたはTiNの結晶配向とを示すグラ
フである。
【図8】図8はTiN(111)結晶のX線回折結果の
半値幅のN2 流量依存性を示すグラフである。
【図9】図9はTiN(111)結晶のX線回折結果を
示すグラフである。
【図10】図10(A)〜(D)は本発明の実施例1に
係る半導体装置の製造過程を示す要部断面図である。
【図11】図11は本発明の実施例に係る半導体装置の
一製造過程を示す要部断面図である。
【図12】図12(A)〜(C)は本発明の他の実施例
に係る半導体装置の製造過程を示す要部断面図である。
【図13】図13はTiON膜の反射防止効果を示すグ
ラフである。
【図14】図14(A)〜(C)は従来例に係る半導体
装置の製造過程を示す要部断面図である。
【図15】図15は従来例に係る成膜装置の概略断面図
である。
【符号の説明】
22… 半導体基板 24… LOCOS 26… ゲート絶縁膜 28… ゲート電極 30… ソース・ドレイン領域 32,58… 層間絶縁膜 34,60… コンタクトホール 36… ブラケットタングステン 37,52… Al膜 38,42,44,50… Ti膜 40,46,54… TiN膜 48,56… TiON膜 80,80a,80b,80c… 成膜装置 82… 基板 83… 金属成膜源 84,84a,84b,84c,84d… 成膜室 85… 第1供給パイプ 86… 第2供給パイプ 87… 排気口 90… コリメータ 92… ステージ 94… ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/285 H01L 21/285 S

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属化合物膜が成膜される基板と、金属
    化合物膜を構成するための金属成膜源とを、成膜室内に
    離して配置する工程と、 前記基板近傍には、金属成膜源からの金属と反応する反
    応性ガスを主成分とするガスを流し、前記金属成膜源の
    近傍には、不活性ガスを主成分とするガスを流し、金属
    成膜源からの金属を反応性ガスと反応させて前記基板上
    に金属化合物膜を堆積させる工程とを有する金属化合物
    膜の成膜方法。
  2. 【請求項2】 前記成膜室において、前記金属成膜源と
    基板との間に位置する部分に排気口を設け、この排気口
    から、前記反応性ガスが前記金属成膜源まで到達するこ
    とを阻害する程度まで排気を行う請求項1に記載の金属
    化合物膜の成膜方法。
  3. 【請求項3】 成膜時間内で、前記反応性ガスおよび不
    活性ガスの単原子層さえも形成しない程度まで、前記排
    気口から排気を行う請求項2に記載の金属化合物膜の成
    膜方法。
  4. 【請求項4】 前記成膜室内を133mPa以下程度ま
    で排気する請求項3に記載の金属化合物膜の成膜方法。
  5. 【請求項5】 前記成膜室内における前記基板と金属成
    膜源との距離を20mm以上引き離して配置することを特
    徴とする請求項1に記載の金属化合物膜の成膜方法。
  6. 【請求項6】 前記成膜室内において、前記基板と前記
    金属成膜源との間には、前記反応性ガスと前記不活性ガ
    スとの混合を阻害する邪魔板部材を配置する請求項1〜
    5のいずれかに記載の金属化合物膜の成膜方法。
  7. 【請求項7】 前記邪魔板部材が、コリメータである請
    求項6に記載の金属化合物膜の成膜方法。
  8. 【請求項8】 成膜の際に、前記基板を加熱することを
    特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の金属化合物
    膜の成膜方法。
  9. 【請求項9】 前記反応性ガスがO2 および/またはN
    2 である請求項1〜8のいずれかに記載の金属化合物膜
    の成膜方法。
  10. 【請求項10】 前記不活性ガスがアルゴンである請求
    項1〜9のいずれかに記載の金属化合物膜の成膜方法。
  11. 【請求項11】 前記金属成膜源が金属ターゲットであ
    り、成膜方法がスパッタリング方法を利用している請求
    項1〜10のいずれかに記載の金属化合物膜の成膜方
    法。
  12. 【請求項12】 前記金属ターゲットがTiである請求
    項9〜11のいずれかに記載の金属化合物膜の成膜方
    法。
  13. 【請求項13】 前記金属成膜源が金属蒸着源であり、
    成膜方法がCVD法を利用している請求項1〜12のい
    ずれかに記載の金属化合物膜の成膜方法。
  14. 【請求項14】 不活性ガスに対する反応性ガスのガス
    流量比が、反応性ガス/不活性ガス=0.125以上
    0.75以下の条件である請求項1〜13のいずれかに
    記載の金属化合物膜の成膜方法。
  15. 【請求項15】 前記請求項1〜14のいずれかの方法
    を用いて成膜した金属化合物膜の上に、直接または他の
    膜を介してレジスト膜を成膜し、そのレジスト膜をフォ
    トリソグラフィー加工する際に、前記金属化合物膜を反
    射防止膜として機能させることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記請求項1〜14のいずれかの方法
    を用いて成膜した金属化合物膜を、コンタクトホールの
    バリアメタルとして用いることを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  17. 【請求項17】 金属化合物膜が成膜される基板と、金
    属化合物膜を構成するための金属成膜源とが離して配置
    される成膜室と、 前記基板近傍に、金属成膜源からの金属と反応する反応
    性ガスを主成分とするガスを供給する第1ガス供給手段
    と、 前記金属成膜源の近傍に、不活性ガスを主成分とするガ
    スを供給する第2ガス供給手段とを有する金属化合物膜
    の成膜装置。
  18. 【請求項18】 前記成膜室において、前記金属成膜源
    と基板との間に位置する部分に排気口を設け、この排気
    口から、前記反応性ガスが前記金属成膜源まで到達する
    ことを阻害する程度まで排気を行う請求項17に記載の
    金属化合物膜の成膜装置。
  19. 【請求項19】 成膜時間内で、前記反応性ガスおよび
    不活性ガスの単原子層さえも形成しない程度まで、前記
    排気口から排気を行うことができる能力の排気手段を有
    する請求項18に記載の金属化合物膜の成膜装置。
  20. 【請求項20】 前記成膜室内における前記基板と金属
    成膜源との距離を20mm以上引き離して配置することを
    特徴とする請求項18に記載の金属化合物膜の成膜装
    置。
  21. 【請求項21】 前記成膜室内において、前記基板と前
    記金属成膜源との間には、前記反応性ガスと前記不活性
    ガスとの混合を阻害する邪魔板部材を配置する請求項1
    7〜20のいずれかに記載の金属化合物膜の成膜装置。
  22. 【請求項22】 前記邪魔板部材が、コリメータである
    請求項21に記載の金属化合物膜の成膜装置。
  23. 【請求項23】 前記基板を加熱する加熱手段をさらに
    有する請求項17〜22のいずれかに記載の金属化合物
    膜の成膜装置。
  24. 【請求項24】 前記金属成膜源が金属ターゲットであ
    り、成膜方法がスパッタリング方法を利用している請求
    項17〜23のいずれかに記載の金属化合物膜の成膜装
    置。
  25. 【請求項25】 前記不活性ガスに対する反応性ガスの
    ガス流量比を制御して、成膜モードを制御する流量比制
    御手段を有する請求項17〜24のいずれかに記載の金
    属化合物膜の成膜装置。
  26. 【請求項26】 前記基板と前記金属成膜源との距離を
    可変に構成してある請求項17〜25のいずれかに記載
    の金属化合物膜の成膜装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011013374A1 (ja) * 2009-07-29 2011-02-03 キヤノンアネルバ株式会社 半導体装置およびその製造方法
JP2011153374A (ja) * 2009-12-29 2011-08-11 Canon Anelva Corp 金属膜を埋め込む工程を有する電子部品の製造方法
US8835296B2 (en) 2009-12-29 2014-09-16 Canon Anelva Corporation Electronic component manufacturing method including step of embedding metal film

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