JPH094099A - 建築用外装パネル構造 - Google Patents

建築用外装パネル構造

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JPH094099A
JPH094099A JP17278795A JP17278795A JPH094099A JP H094099 A JPH094099 A JP H094099A JP 17278795 A JP17278795 A JP 17278795A JP 17278795 A JP17278795 A JP 17278795A JP H094099 A JPH094099 A JP H094099A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 下地パネルに多数の外装石板を並設して建物
の外装を形成する建築用外装パネルにおいて、金属枠材
からなるパネルフレームの外面側に金属板を張設して下
地パネルを構成し、該下地パネルに金属板を介して直接
断面略L字型または断面略T字型のレール状金物を上下
方向に取付け、レール状金物の一端縁部を外装石板の両
側面部に形成した溝条に嵌合して、石板を両側面部で挟
持するとともにレール状金物の他の端縁部を石板の裏面
側に位置させ、且つレール状金物に嵌合、固着される石
板支持金属片で石板を下部から支受することにより石板
を固定する。 【効果】 外面に突出する水平フレームがなく、耐久
性、外観性に優れた軽量の外装パネル構造が提供され
る。TV電波吸収性能に優れた構造も得られ、とくに高
層ビルの外装用パネルとして好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築用外装パネル構
造、詳しくは、下地パネルに多数の外装石板などを並設
して、高層ビル外装など、建物の外装を形成する建築用
外装パネル構造に関する。また、高層ビル建設において
しばしば問題となるTV電波の壁面反射障害防止に好適
な外装構造としても役立つ建築用外装パネル構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、下地パネルに外装石板、陶板、セ
メント板、セラミック板などを並設して建物の外装を構
成する場合、通常行われている取付け方式および当該取
付け方式に起因する問題点を外装石板を例として説明す
ると、まず、取付け方式としては、例えば、図14に示
すように、下地パネルに金属枠材F1を水平に取付け、
この金属枠材F1に、外装石板4の上下端部に設けた溝
条9、9を係合させて石板の重量を支持することにより
固定する方式、下地パネルに水平に設けた金属枠材に取
り付けた金物を介して外装石板にアンカーを打ち込んで
固定する方式などが行われている。
【0003】しかしながら、外装石板4の上下端部に溝
条9、9を形成し、水平に設けた金属枠材F1に当該溝
条9を係合させて石板を支持する場合、上下に隣接する
外装石板4、4間に侵入した雨水が、とくに上端部に設
けた溝条に溜まり易く、降雨後の石板の濡れが長く残る
という難点があり、結露排水による濡れなどで外観が損
なわれ、酸性雨の濃縮や冬季における凍結膨張圧の繰り
返しなどにより長期の耐久性にも不安が残る。水平に取
付けた金属枠材は水切りがわるく、耐食性金属材料を用
いても耐久性に問題が起こり易い。また、外装石板を金
属枠材にアンカーで固着する方式では、石板固着部の荷
重集中が大きく、風圧や層間変位により石板に割れが生
じるおそれもある。
【0004】また、外装石板と下地パネルとの間に生じ
る間隙17を、外気と等圧にし、外装石板に負荷される
風圧を低減するとともに水密性能を向上させるために、
間隙17を大気と連通させることが要求されるが、上記
の取付け方式のように、外装石板の上下端部の溝条に係
合する金属枠材F1が存在すると、雨水が入り難く且つ
出易く外部から見え難い点で、給気通路として最も好ま
しい石板の下端部からの給気が妨げられる。外装石板の
下端部から給気しようとすると、金属枠材に多数の通気
孔を穿設しなければならず、コストがかかると同時に金
属枠材の強度も低下する。間隙部を完全な等圧状態とす
るのも難しい。
【0005】さらに、上記の間隙部にTV電波吸収板材
を配設しようとする場合、水平偏波であるTV電波の吸
収に対しては、磁波方向の垂直方向(上下方向)にフェ
ライト板19などの電波吸収板を連続して隙間なく並べ
繋ぐのが効果的であるが、金属枠材を水平方向に突出さ
せて設ける従来の構造では垂直方向へのフェライト板の
連続敷設が妨げられるとともに、金属枠材の存在により
水平方向の電波の反射がきわめて大きくなって電波吸収
性能が著しく低下するという問題点もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、下地パネル
に多数の外装石板、陶板、セラミック板などを並設して
高層ビルなどの建物の外装を形成する建築用外装パネル
における上記従来の問題点を解消するためになされたも
のであり、その目的は、外装石板などの取付けを水平フ
レームを介して行うことがなく、下地パネルと石板との
間隙部への給気も石板の下端部から行うことにより間隙
部において完全な等圧状態を得ることができ、且つ耐久
性、外観性に優れた建築用外装パネル構造を提供するこ
とにある。さらに、当該外装パネル構造によれば、間隙
部にフェライト板を上下方向に連続して隙間なく配設す
ることが可能となるから、TV電波吸収性能にも優れた
外装構造となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による建築用外装パネル構造は、下地パネル
に多数の外装石板を並設して建物の外装を形成する建築
用外装パネルにおいて、金属枠材からなるパネルフレー
ムの外側面に金属板を張設して下地パネルを構成し、該
下地パネルの金属板の外面および/または金属板の外面
と同一面にある金属枠材の外面に断面略L字型または断
面略T字型のレール状金物を上下方向に取付け、レール
状金物の一端縁部を外装石板の両側面部に形成した溝条
に嵌合して、外装石板を両側面部で挟持するとともにレ
ール状金物の他の端縁部を外装石板の裏面側に位置さ
せ、且つレール状金物に嵌合、固着される石板支持金属
片で外装石板を下部から支受することにより外装石板を
レール状金物に直接固定することを構成上の基本的特徴
とする。
【0008】また、金属枠材からなるパネルフレーム内
に、該パネルフレームが形成する面の外側に突出しない
ように中間縦フレームを配設し、パネルフレームの外面
側に金属板を張設して下地パネルを構成し、該下地パネ
ルの中間縦フレーム部分の金属板の外面に外装石板を直
接挟持する断面略L字型または断面略T字型のレール状
金物を上下方向に取付けること、金属枠材からなるパネ
ルフレーム内に、該パネルフレームが形成する面の外側
に突出しないように中間縦フレームおよび中間横フレー
ムを配設し、パネルフレームの外面側に金属板を張設し
て下地パネルを構成することを発明構成上の第2、第3
の特徴とする。
【0009】さらに本発明においては、下地パネルの金
属板の外面と外装石板の裏面間に間隙を形成し、該間隙
に、該間隙に通じる並設した外装石板の最下端の間隙部
および/または上下に隣接する外装石板の間の目地間隙
から大気を流通させるとともに、並設した外装石板の最
上端の間隙部を密封することを第4の特徴とし、下地パ
ネルの金属板の外面と外装石板の裏面間に間隙を形成
し、該間隙内に、電磁波吸収フェライト板、断熱板また
は板状耐火材を金属板の外面または外装石板の裏面に固
着して上下方向に連続して配設することを第5の特徴と
する。
【0010】本発明の第6、第7の特徴は、金属枠材か
らなるパネルフレーム内に、該パネルフレームの厚みを
有するハニカムコアを装着し、ハニカムコアの両面に金
属板を固着して、該金属板のうちパネルフレームの外面
側に固着した金属板の外面に断面略L字型または断面略
T字型のレール状金物を上下方向に取付けること、およ
び外装石板に代えて、陶板、セラミック板、結晶化ガラ
ス板、繊維補強セメント板またはガラス板を並設するこ
とにある。さらにまた、本発明の第8の特徴は、外装石
板の裏面側に位置するレール状金物に、弾性材を外装石
板の裏面側に当接させて係合し、外装石板を外面側に弾
発的に押圧してなることにある。
【0011】本発明の建築用外装パネル構造1は、図1
に示すように、下地パネル2に多数の外装石板4を並設
して、高層ビルなど、建物の外装を形成する外装パネル
を前提とするもので、その構成について説明すると、例
えば、図2に示すような、例えばアルミニウム押出形材
からなる金属枠材F1を矩形状に組み立てたパネルフレ
ーム3の外面側に、図3に示すように、金属板5を張設
して下地パネル2を構成する。下地パネル2の金属板5
の外面に断面略L字型または断面略T字型のレール状金
物6をボルトやビス32の手段により上下方向に取付
け、レール状金物6の一端縁部7を外装石板4の両側面
部に形成した溝条9に嵌合して、外装石板4を両側面部
で挟持する。レール状金物6の他の端縁部8は外装石板
4の裏面側に位置する。なおレール状金物6は、アルミ
ニウム合金などの押出形材または金属板の曲げ加工また
はロール成形材などから製造される。
【0012】外装石板4の下部は、図4に示すように、
石板支持金属片10で支持する。すなわち、石板支持金
属片10の嵌合部11をレール状金物6の中空部に嵌合
させて、ボルト孔13を介して石板支持金属片10をレ
ール状金物6にボルト15で固着し、石板支持金属片1
0の石板支持部12で石板6を支受する。この場合、石
板6の下側面部に石板支持部12が嵌着する凹部14を
形成しておくのが好ましく、上記両側部からの挟持、レ
ール状金物6の端縁部8への当接、および下部からの支
受によって、外装石板4はレール状金物6に支持、固定
される。
【0013】金属枠材F1からなるパネルフレーム3が
大きく、パネルフレーム3内に多数の外装石板4を並設
するような場合には、図5に示すように、パネルフレー
ム3内に、パネルフレーム3が形成する面P−Pの外側
に突出しないように中間縦フレームF2、必要なら中間
横フレーム(図示せず)も配設し、パネルフレーム3お
よび中間縦フレーム15の外面側に金属板5を張設して
下地パネル2を構成するのがよく、この構成において
は、図5に示すように、下地パネル2の中で、金属枠材
F1および中間縦フレームF2の部分の金属板5の外面
にレール状金物6を取付けるのが好ましい。図5におい
て、29は中間縦フレームF2とレール状金物6の間に
装着されるシール材である。
【0014】金属枠材Fからなるパネルフレーム3に対
する金属板5の別の張設方式においては、図6に示すよ
うに、金属枠材F1に金属板5を嵌め込むための切欠部
16を形成して、金属板5の外面が金属枠材F1の外面
と同一面となるようにすることもでき、この場合は、金
属板5と同一面を形成する金属枠材F1の外面にレール
状金物6を取付ける。
【0015】特定断面のレール状金物6を介して外装石
板4を取付けることにより、図3〜6、および図7に示
すように、金属板5の外面と外装石板4裏面間には間隙
17が形成される。間隙17に、この間隙17に通じる
並設した石板4の最下端の間隙部(図9に28として例
示する)および/または上下に隣接する外装石板4、4
の間の目地18に形成した目地間隙から、図7に示すよ
うに、大気を流通させることも本発明の特徴であり、こ
の構成によって、外部風圧と間隙17内の圧力は瞬時に
略等圧となり、石板4に負荷される風圧力が著しく減少
し、風圧差がなくなる結果、雨水の侵入が防止される。
間隙17の最上部からの雨水の侵入を防ぐために、並設
した外装石板4の最上端の間隙部(図9に27として例
示)は密封するのが好ましい。
【0016】図5に示すように、金属板5の外面と外装
石板4の裏面間に形成される間隙17に、電磁波吸収フ
ェライト板、断熱板、耐火物板材19を、金属板5の外
面に接着などにより固着して配設することもできる。こ
の構成により、外装パネル構造の断熱性、耐火性が得ら
れ、とくに高層ビルにおいて問題となるTV電波の壁面
反射障害が防止できる。なお、この場合においても、通
常若干の間隙部17が残されるが、上記と同様な構成と
することにより外部風圧と間隙17内の圧力差をなくす
ことができる。
【0017】また、本発明においては、金属枠材F1か
らなるパネルフレーム2内に、図8に示すように、パネ
ルフレーム2の厚みを有するハニカムコアHを装着し、
ハニカムコアHの裏面側に金属板からなる裏面板20、
表面側に金属板5を接着、ろう付けなどの手段で固着
し、金属板5の外面にレール状金物6を上下方向に取付
け、外装石板4を固定することもできる。この場合、一
般には極厚の金属ハニカムコア、例えばアルミニウムハ
ニカムコアが使用されたハニカムパネルが構成される
が、このハニカムパネルは、縦横の剛性が均等で大き
く、且つきわめて軽量であり、重い石板やフェライト板
を装着しても、全体としてはきわめて軽量なパネル構造
が達成される。ハニカムパネルは平面精度が良好(例え
ば±0.25mm)であるから、金属板に直接レール状
金物を取付けることに全く問題がない。以上、パネル外
装材として、石板を取付ける場合について説明したが、
石板に代えて、陶板、セラミック板、結晶化ガラス板、
繊維補強セメント板、ガラス板などを取付ける場合も全
く同様である。
【0018】パネルフレームを形成する金属枠材F1と
しては、前記のように、例えば図2に示すように、アル
ミニウム合金の押出形材が好適に使用されるが、金属板
材をロール成形あるいは曲げ成形した成形フレームから
なるものでもよく、突出部21、21を前面として矩形
状に組立てパネルフレームとする。図7からも明らかな
ように、突出部21、21により形成される空所22
は、とくに高層ビルの外壁面を清掃する場合のゴンドラ
のガイドローラ支持部として使用することができる。ま
た、図9に示すように、雨水の侵入防止のために、金属
枠材F1の突出部21にはゴムガスケット23を取付
け、突出部21の内部にもゴムガスケット24を取付け
ることができる。
【0019】中間縦フレームF2、中間横フレーム、レ
ール状金物6についても、好ましくはアルミニウム合金
の押出形材を適用されるが、金属板材をロール成形ある
いは曲げ成形した成形フレームからなるものを使用して
もよい。図10は、図1の窓部Wの構成の一部を例示す
るもので、窓枠フレーム25に金属板5が張設され、金
属板5にレール状金物6が取付けられ、レール状金物6
に前記と同様な方式で外装石板4が固定されている。1
0は石板5を下部から支受するための石板支持金属片、
26はゴムガスケット、29はシール材である。
【0020】さらに、本発明においては、レール状金物
6の一端縁部7を、外装石板4の両側面部に形成した溝
条9、9に嵌合して、外装石板4を両側面部で挟持する
際、溝条9とレール状金物6の一端縁部7との間に寸法
上のガタツキがあると、風圧を受けた場合、相対的に動
く結果として音が生じることが少なくない。この問題を
解消するために、図12に示すように、外装石板4の裏
面側に位置するレール状金物6の他の端縁部8に、弾性
材30を外装石板4の裏面側に当接させて取付け、外装
石板4を外面側に弾発的に押圧するようにする。または
図13に示すように、外装石板4の裏面側に位置するレ
ール状金物6にゴムブロックのような弾性材31を外装
石板4の裏面側に当接させて嵌着し、外装石板4を外面
側に弾発的に押圧するようにする。上記の構成により、
外装石板4の溝条9はレール状金物6の一端縁部7に押
し付けられ、音を生じるという問題点がなくなる。
【0021】
【作用】本発明においては、金属枠材からなるパネルフ
レームの外面側に金属板を張設し、必要に応じて、パネ
ルフレーム内に、パネルフレームが形成する面の外側に
突出しないように中間縦フレームを配設してパネルフレ
ームおよび中間フレームの外面側に金属板を張設して下
地パネルを構成し、この下地パネルの金属板の外面およ
び/または金属板の外面と同面にある金属枠材面にレー
ル状金物を上下方向に取付け、レール状金物に外装石板
を上下方向に並設したから、金属板と石板間に形成され
る間隙は、従来のように間隙内に存在する水平フレーム
によって妨げられることなく上下方向に通じており、従
って並設された外装石板の下端から間隙の上部に給気す
ることができ、また間隙内には大気流通の障害物がない
から、間隙内は瞬時に外部風圧と等圧となる。石板の下
端からの給気は、雨水が入り難いとともに、もし雨水が
入っても出易く、外から見え難いため外観上も優れてい
る。
【0022】石板を並設する外装パネルは、従来工法で
はレール状金物6と金属板5またはフレームF1との間
に寸法調整用のフレームやブラケットを装着していたた
め、パネル厚がきわめて大きくなるのが一般的であった
が、本発明においては、パネルフレームの外面側に金属
板を張設し、金属板にレール状金物を介して直接石板を
取付ける構成としたから、外装パネルの厚さが減少し、
他の外装部分の壁面との厚さの差を小さくすることがで
き、コスト的にも有利となる。石板に代えて、断熱板、
耐火物を取付ける場合も、金属枠材からなるパネルフレ
ームの外部に中間横フレームなどの突出がないから、レ
ール状金物の配設個所を除くパネルフレームの全ての部
分を覆うことができるので、断熱性や耐火性向上効果が
きわめて大きくなる。
【0023】電磁波吸収のためにフェライト板を配設す
る際、本発明においては、フェライト板を上下方向に連
続して隙間無く並設し、且つパネル周辺枠の外面、窓枠
の外面もくまなく覆うことができるので、垂直方向に磁
波方向を有する水平偏波のTV電波を効果的に吸収する
のに役立つ。本発明のパネル構造においては、上下方向
に、レール状金物の配設に起因してフェライト板を配設
できない個所が存在するが、フェライト板が張設金属板
の60〜70%を覆う面積で磁波方向(上下方向)に連
続して並設されていれば、上下方向に、例えば金属板の
40〜30%の面積に相当する部分にフェライト板の無
い個所があったとしてもTV電波吸収の効果に影響され
ないことが確認されている。一方、従来のパネル構造に
おけるように、水平フレームがフェライト板面より外部
に突出しているような場合には、フェライト板が上下方
向で分断されて連続して配設できず、また水平フレーム
の存在により、水平方向の電波の反射もきわめて大きく
なり電波吸収性能が著しく低下する。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例1 図11に示すように、アルミニウム合金(JIS 6063合
金) の押出形材からなる金属枠材F1のパネルフレーム
内に、同じくアルミニウム合金(JIS 6063合金)の押出
形材からなる中間縦フレームF2を配置し、パネルフレ
ームおよび中間縦フレームF2の外面に金属板5を張設
して下地パネル2を構成した。
【0025】下地パネル2に張設した金属板5のうち、
金属枠材F1の個所には断面略L字型のレール状金物
6、中間縦フレームF2の個所には断面略T字型のレー
ル状金物6を取付け、金属板5の外面に焼結フェライト
板19を、レール状金物6の配置個所を除いて接着によ
り敷設した。ついで、レール状金物6の端縁部7に外装
石板4の側面部の溝条9を嵌合させて石板4を両側面部
で挟持し、レール状金物6の端縁部8を石板4の裏面側
に位置させて、石板4の下端を石板支持金属片(図示せ
ず)により受支することによって石板4をレール状金物
6に固定した。
【0026】並設された外装石板4のうち、上下に隣接
する石板間の隙間には目地18を設け、石板4を上下方
向に連続してほとんど隙間無く並設した。外装石板4の
裏面とフェライト板19との間に形成されている間隙に
は並設された石板の下端28を通じて外気に連通させ、
パネル最上部における石板の裏面の隙間をシール材27
により密封した。この結果、外部風圧と間隙17内の圧
力は瞬時に略等圧となり、石板に対する風圧による負荷
がなく、雨水の侵入も防止された耐久性に優れた建築用
外装パネルが得られた。このパネル構造はまた、TV電
波の吸収性能にも優れていた。
【0027】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、外装石
板を連続的に並設するのを妨げる水平フレームの突出が
なく、耐久性、外観性に優れ、且つ軽量の建築用外装パ
ネル構造が提供される。本発明による外装パネルはTV
電波の吸収性能にも優れ、とくに高層ビルの外装パネル
構造として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の外装パネル構造の概略を示す略式正面
図である。
【図2】本発明のパネルフレームを構成する金属枠材の
一部斜視図である。
【図3】本発明の外装パネル構造の実施例を示す図1の
A−A矢視一部断面図である。
【図4】本発明における外装石板の下端部の受支構造を
示す一部斜視図である。
【図5】本発明の外装パネル構造の他の実施例を示す図
1のA−A矢視一部断面図である。
【図6】本発明の外装パネル構造のさらに他の実施例を
示す図1のA−A矢視一部断面図である。
【図7】本発明の外装パネル構造の実施例を示す一部切
り欠き斜視図である。
【図8】本発明の外装パネル構造の別の実施例を示す図
1のA−A矢視一部断面図である。
【図9】本発明の外装パネル構造の実施例を示す図1の
C−C矢視一部断面図である。
【図10】本発明における窓部の構成を示す図1のB−
B矢視一部断面図である。
【図11】本発明の外装パネル構造の他の実施例を示す
一部切り欠き斜視図である。
【図12】本発明におけるレール状金物と外装石板との
結合の実施例を示す一部断面図である。
【図13】本発明におけるレール状金物と外装石板との
結合の他の実施例を示す一部断面図である。
【図14】従来の外装パネル構造を示す一部縦断面図で
ある。
【符号の説明】
1 外装パネル構造 2 下地パネル 3 パネルフレーム 4 外装石板 5 金属板 6 レール状金物 7 端縁部 8 端縁部 9 溝条 10 石板支持金属片 11 嵌合部 12 石板支持部 13 ボルト孔 14 凹部 15 ボルト 16 切欠部 17 間隙 18 目地 19 フェライト板 20 裏面板 21 突出部 22 空所( ゴンドラガイド溝) 23 ゴムガスケット 24 ゴムガスケット 25 窓フレーム 26 ゴムガスケット 27 シール材 28 通気間隙 29 シール材 30 弾性材 31 ゴムブロック 32 ビス/ ボルト F1 金属枠材 F2 中間縦フレーム H ハニカムコア W 窓部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地パネルに多数の外装石板を並設して
    建物の外装を形成する建築用外装パネルにおいて、金属
    枠材からなるパネルフレームの外面側に金属板を張設し
    て下地パネルを構成し、該下地パネルの金属板の外面お
    よび/または金属板の外面と同一面にある金属枠材の外
    面に断面略L字型または断面略T字型のレール状金物を
    上下方向に取付け、レール状金物の一端縁部を外装石板
    の両側面部に形成した溝条に嵌合して外装石板を両側面
    部で挟持するとともにレール状金物の他の端縁部を外装
    石板の裏面側に位置させ、レール状金物に嵌合、固着さ
    れる石板支持金属片で外装石板を下部から支受すること
    により外装石板をレール状金物に直接固定することを特
    徴とする建築用外装パネル構造。
  2. 【請求項2】 金属枠材からなるパネルフレーム内に、
    該パネルフレームが形成する面の外側に突出しないよう
    に中間縦フレームを配設し、パネルフレームの外面側に
    金属板を張設して下地パネルを構成し、該下地パネルの
    中間縦フレーム部分の金属板の外面に外装石板を直接挟
    持するレール状金物を上下方向に取付けることを特徴と
    する請求項1記載の建築用外装パネル構造。
  3. 【請求項3】 金属枠材からなるパネルフレーム内に、
    該パネルフレームが形成する面の外側に突出しないよう
    に中間縦フレームおよび中間横フレームを配設し、パネ
    ルフレームの外面側に金属板を張設して下地パネルを構
    成することを特徴とする請求項1または2記載の建築用
    外装パネル構造。
  4. 【請求項4】 下地パネルの金属板の外面と外装石板の
    裏面間に間隙を形成し、該間隙に、該間隙に通じる並設
    した外装石板の最下端の間隙部および/または上下に隣
    接する外装石板の間の目地間隙から大気を流通させると
    ともに、並設した外装石板の最上端の間隙部を密封する
    ことを特徴とする請求項1〜3記載の建築用外装パネル
    構造。
  5. 【請求項5】 下地パネルの金属板の外面と外装石板の
    裏面間に間隙を形成し、該間隙内に、電磁波吸収フェラ
    イト板、断熱板または板状耐火材を金属板の外面または
    外装石板の裏面に固着して上下方向に連続して配設した
    ことを特徴とする請求項1〜4記載の建築用外装パネル
    構造。
  6. 【請求項6】 金属枠材からなるパネルフレーム内に、
    該パネルフレームの厚みを有するハニカムコアを装着
    し、ハニカムコアの両面に金属板を接合して、該金属板
    のうちパネルフレームの外面側に接合した金属板の外面
    に断面略L字型または断面略T字型のレール状金物を上
    下方向に取付けたことを特徴とする請求項1記載の建築
    用外装パネル構造。
  7. 【請求項7】 外装石板に代えて、陶板、セラミック
    板、結晶化ガラス板、繊維補強セメント板またはガラス
    板を並設することを特徴とする請求項1〜6記載の建築
    用外装パネル構造。
  8. 【請求項8】 外装石板の裏面側に位置するレール状金
    物に、弾性材を外装石板の裏面側に当接させて係合し、
    外装石板を外面側に弾発的に押圧してなることを特徴と
    する請求項1〜7記載の建築用外装パネル構造。
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