JPH0940652A - ウラシル誘導体の製造方法 - Google Patents

ウラシル誘導体の製造方法

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JPH0940652A
JPH0940652A JP7192923A JP19292395A JPH0940652A JP H0940652 A JPH0940652 A JP H0940652A JP 7192923 A JP7192923 A JP 7192923A JP 19292395 A JP19292395 A JP 19292395A JP H0940652 A JPH0940652 A JP H0940652A
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lower alkyl
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JP7192923A
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English (en)
Inventor
Keiichi Miwa
慶一 三輪
Katsuhiro Ito
克浩 伊東
Nobuyuki Kato
信行 加藤
Yukiyasu Kuge
幸泰 久下
Masaji Kasai
政次 河西
Shinji Tomioka
新二 富岡
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KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利尿作用、腎保護作用、抗痴呆作用、パーキ
ンソン氏病治療作用等を有するキサンチン誘導体の合成
中間体として有用な5−アシルアミノ−6−アミノウラ
シル誘導体の新規製造方法を提供する。 【解決手段】 式(IV) {式中、R1 及びR2 は同一または異なって水素または
低級アルキルを表し、R 3 は低級アルキル、シクロアル
キル、−(CH2 n −R4 (式中、R4 は置換もしく
は非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環
基を表し、nは0〜4の整数を表す)等を表す}で表さ
れる5−アシルアミノ−6−アミノウラシル誘導体合成
において、6−アミノ−5−ニトロソウラシル誘導体を
還元して得られる5,6−ジアミノウラシル誘導体また
はその酸付加塩を単離することなくアシル化することを
特徴とするウラシル誘導体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、利尿作用、腎保護
作用、抗痴呆作用、パーキンソン氏病治療作用等を有す
るキサンチン誘導体の合成中間体として有用な5−アシ
ルアミノ−6−アミノウラシル誘導体の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】
式(IV)
【0003】
【化6】
【0004】{式中、R1 及びR2 は同一または異なっ
て水素または低級アルキルを表し、R 3 は低級アルキ
ル、シクロアルキル、−(CH2 n −R4 (式中、R
4 は置換もしくは非置換のアリールまたは置換もしくは
非置換の複素環基を表し、nは0〜4の整数を表す)、
または
【0005】
【化7】
【0006】(式中、Y1 及びY2 は同一または異なっ
て水素または低級アルキルを表し、Zは置換もしくは非
置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を
表す)を表す}で表される5−アシルアミノ−6−アミ
ノウラシル誘導体〔以下、式(IV)で表される化合物
を化合物(IV)という。他の式番号の化合物について
も同様である。〕は利尿作用及び腎保護作用を有するキ
サンチン誘導体の合成中間体として知られている〔特開
平6−16668号公報、J.Med.Chem. (ジャーナル・
オブ・メディシナル・ケミストリー), 34,466(1991)、
同,35,3066(1992) 〕。また、化合物(IV)は抗痴呆
作用を有するキサンチン誘導体の合成中間体としても知
られている〔特開平5−105631号公報〕。さら
に、化合物(IV)はパーキンソン氏病治療剤として有
用なキサンチン誘導体の合成中間体としても知られてい
る〔特開平6−16559号公報〕。
【0007】化合物(IV)の合成については、公知の
方法〔例えば、J.Am.Chem.Soc.(ジャーナル・オブ・ジ
・アメリカン・ケミカル・ソサェティー), 75,114(195
3)〕に準じて得られる化合物(II)(式中、R1 、R
2 は前記と同義である)またはその酸付加塩と化合物
(III)(式中、R3 は前記と同義である)またはそ
の反応性誘導体とを反応させる方法が知られている〔例
えば、特開昭59−42383号公報〕。しかし、上記
方法では、出発原料の化合物(II)またはその酸付加
塩を単離する必要があるが、その種類によっては、加水
分解を受け易く不安定で単離が困難なため大量合成には
適さないことが知られている〔J.Am.Chem.Soc.(ジャー
ナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサェティ
ー), 76,2798(1954) 〕。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、利尿
作用、腎保護作用、抗痴呆作用、パーキンソン氏病治療
作用等を有するキサンチン誘導体の合成中間体として有
用な5−アシルアミノ−6−アミノウラシル誘導体の新
規製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、式(I)
【0010】
【化8】
【0011】(式中、R1 及びR2 は同一または異なっ
て水素または低級アルキルを表す)で表される6−アミ
ノ−5−ニトロソウラシル誘導体を還元し、式(II)
【0012】
【化9】
【0013】(式中、R1 及びR2 は前記と同義であ
る)で表される5,6−ジアミノウラシル誘導体を得、
該ジアミノ化合物を単離することなく、式(III)
【0014】
【化10】
【0015】{式中、R3 は低級アルキル、シクロアル
キル、−(CH2 n −R4 (式中、R4 は置換もしく
は非置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環
基を表し、nは0〜4の整数を表す)、または
【0016】
【化11】
【0017】(式中、Y1 及びY2 は同一または異なっ
て水素または低級アルキルを表し、Zは置換もしくは非
置換のアリールまたは置換もしくは非置換の複素環基を
表す)を表す}で表されるカルボン酸またはその反応性
誘導体と反応させることを特徴とする、式(IV)
【0018】
【化12】
【0019】(式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同義
である)で表される5−アシルアミノ−6−アミノウラ
シル誘導体の製造方法に関する。
【0020】
【発明の実施の形態】すなわち、本発明は、下記製造工
【0021】
【化13】
【0022】(式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同義
である)に示す通り、化合物(I)を還元(工程1また
は2)して得られる化合物(II)を、単離することな
くそのままカルボン酸(III)もしくはその反応性誘
導体と反応させアシル化し(工程3)、収率良く化合物
(IV)を得るものである。式(I)〜(IV)の各基
の定義において、低級アルキルは、直鎖または分岐状の
炭素数1〜6の、例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert-
ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル等を表し、
シクロアルキルは、炭素数3〜8のシクロプロピル、シ
クロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロ
ヘプチル、シクロオクチル等を表わす。アリールは、炭
素数6〜14の、例えばフェニル、ナフチル、ビフェニ
ル、アントリル等を表し、複素環基としては、フリル、
チエニル、ピロリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チ
アゾリル、ピリジル、インドリル、キノリル等を表わ
す。アリールまたは複素環基の置換基としては、同一ま
たは異なって置換数1〜3の、例えば低級アルキル、ヒ
ドロキシ、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロ、アミノ
等があげられる。該置換基において、低級アルキル及び
低級アルコキシのアルキル部分は前記低級アルキルと同
義であり、ハロゲンはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素
の各原子を表す。
【0023】本発明における化合物(I)、(II)ま
たは(IV)の酸付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸
塩、燐酸塩等の無機酸塩、及び酢酸塩、マレイン酸塩、
フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩等の有機酸塩があげ
られる。以下に本発明について詳細に説明する。原料化
合物(I)は、公知の方法(例えば、J.Am.Chem.Soc.
(ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサ
ェティー), 76,2798(1954) 、あるいは特開昭59−4
2383号公報)に準じて得ることができる。
【0024】化合物(II)は、化合物(I)を還元す
ることにより得られる。還元反応としては、ニトロソ基
をアミノ基に変換するものであれば各種のものが使用可
能であるが、好ましくは次亜硫酸ナトリウムを用いる還
元(工程1)または接触還元(工程2)が用いられる。
化合物(II)は精製することなく、次の反応に用いる
ことができる。
【0025】工程1 溶媒としては各種有機溶剤、水等が使用可能であるが、
好ましくはメタノール、エタノール、イソプロパノール
等のアルコール類、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサ
ン、1,2-ジメトキシエタン等のエーテル類、水等が単独
もしくは混合して、化合物(I)に対し重量比で1. 0
〜100倍量、好ましくは10〜20倍量用いられる。
【0026】次亜硫酸ナトリウムは、化合物(I)に対
し1. 0〜50当量、好ましくは1. 0〜3. 0当量が
少量ずつ添加して用いられる。反応は、−20〜50
℃、好ましくは0〜25℃で、0. 5〜50時間、通常
は0. 5〜1. 5時間行われる。化合物(I)は酸性条
件下で不安定である場合があること、また中性条件下に
比べ塩基性条件下の方が化合物(I)の溶解性が高い場
合があることより、本反応は塩基存在下で行うことが望
ましい。このための塩基としては、各種無機塩基または
有機塩基が使用可能であるが、好ましくは炭酸カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、アンモニア、
トリエチルアミン等が、化合物(I)に対して0.1〜
15当量、好ましくは1〜8当量用いられる。
【0027】工程2 溶媒としては各種有機溶剤、水等が使用可能であるが、
好ましくはメタノール、エタノール、イソプロパノール
等のアルコール類、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサ
ン、1,2-ジメトキシエタン等のエーテル類、N,N-ジメチ
ルホルムアミド、水等が単独もしくは混合して、化合物
(I)に対し重量比で1. 0〜100倍量、好ましくは
10〜20倍量用いられる。
【0028】接触還元触媒としては、パラジウム/カー
ボン、二酸化白金/カーボン、ロジウム/カーボン等
が、化合物(I)に対し重量比で0. 01〜2. 0倍
量、好ましくは0. 05〜1. 0倍量、さらに好ましく
は0. 1〜0. 2倍量用いられる。反応は、−20〜5
0℃、好ましくは0〜25℃で、1. 0〜60気圧、好
ましくは1. 0〜5. 0気圧の水素雰囲気下、0. 5〜
100時間、通常は1. 0〜3. 0時間行われる。
【0029】工程3 化合物(IV)は、上記の化合物(II)をカルボン酸
(III)またはその反応性誘導体と反応させることに
より得ることができる。反応性誘導体としては、酸クロ
リドまたは酸ブロミド等の酸ハライド類、p-ニトロフェ
ニルエステルまたはN-オキシコハク酸イミド等を用いて
生成される活性エステル類、市販の酸無水物または1-エ
チル-3-(3-ジメチルアミノプロピル) カルボジイミド、
ジイソプロピルカルボジイミド、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド等のカルボジイミドを用いて生成される酸無
水物類、炭酸モノエチルエステル、炭酸モノイソブチル
エステル等の混合酸無水物類等があげられる。
【0030】カルボン酸(III)を用いる場合、反応
は、無溶媒で100〜200℃、1〜10時間行われ
る。カルボン酸(III)の反応性誘導体を用いる場合
は、各種有機溶剤、水等を単独または混合して溶媒とし
て用いることができるが、好ましくはショッテン−バウ
マン(Schotten-Baumann)条件が用いられる。すなわ
ち、化合物(II)の水溶液または懸濁液に塩基存在
下、水とは混和しない溶媒に溶かしたカルボン酸(II
I)の反応性誘導体を加え、二層系で反応させる。水と
は混和しない溶媒としては、塩化メチレン、クロロホル
ム、ジクロロエタン、ジエチルエーテル、ジイソプロピ
ルエーテル及び酢酸エチル等があげられる。塩基として
は、各種無機塩基または有機塩基が使用可能であるが、
好ましくは炭酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、アンモニア、トリエチルアミン等が、化合物
(I)に対して0.1〜15当量、好ましくは1〜8当
量用いられる。なお、化合物(II)を上記工程1等に
より得て精製することなく本工程に用いる場合、すでに
反応系中に好ましい量の塩基が存在する場合は、塩基を
さらに添加する必要はない。カルボン酸(III)の反
応性誘導体は、過剰に用いると副生成物の生成が増大す
るため、化合物(I)に対して1.0〜1.5当量、好
ましくは1.0〜1.1当量用いられる。反応は、−2
0〜50℃、好ましくは0〜25℃で、0. 5〜50時
間、通常は0. 5〜1. 0時間行われる。
【0031】化合物(I)から化合物(II)を得る還
元反応、及び化合物(IV)を得るアシル化反応はそれ
ぞれ独立して行うこともできるが、化合物(II)を単
離することなく、化合物(I)から還元・アシル化を連
続して行うことで工程数を減らし、さらに化合物(I
V)の収率を向上させることができる。特に、化合物
(II)が不安定で単離困難な場合、化合物(IV)の
収率が著しく向上する。
【0032】このようにして得られる化合物(IV)を
用いて、例えば特開平6−16668号公報記載の方法
またはそれに準じた方法で、利尿作用及び腎保護作用を
有するキサンチン誘導体、あるいは特開平5−1056
31号公報記載の方法またはそれに準じた方法で、抗痴
呆作用またはパーキンソン氏病治療作用を有するキサン
チン誘導体を合成することができる。
【0033】以下に、本発明の実施例及び参考例を示
す。
【0034】
【実施例】
【0035】実施例1 (E)-N-(6-アミノ-1,2,3,4- テトラヒドロ-2,4- ジオキ
ソ-1,3- ジ-n- プロピル-5- ピリミジル)-3,4- ジメト
キシケイ皮酸アミド(化合物1)の製造 6-アミノ-1,2,3,4- テトラヒドロ-5- ニトロソ-2,4- ジ
オキソ-1,3- ジ-n- プロピルピリミジン15.68g(65.3mmo
l)及び2規定の炭酸カリウム水溶液235.2mL 混合物を室
温で30分間撹拌した。水浴中で冷却しながら、この混
合物に次亜硫酸ナトリウム34.09g(196.0mmol) を少しず
つ加え、室温で5時間撹拌した。このようにして得た5,
6-ジアミノ-1,2,3,4- テトラヒドロ-2,4- ジオキソ-1,3
- ジ-n-プロピルピリミジンの水溶液に、ジクロロメタ
ン78.4mLを加え、氷冷下でさらに参考例1で得られる0.
205mol/Lの(E)-3,4-ジメトキシケイ皮酸クロリドのジク
ロロメタン溶液956.0mL(196.0mmol)を滴下し、1時間撹
拌した。反応混合物にエタノール50mLを加え、分液し、
有機層を減圧濃縮した。残渣にエタノール80mL及び水24
0mL を加え、70℃に加熱し1時間撹拌することにより
均一溶液を得た。5時間かけて室温まで徐冷し、析出し
た結晶を濾取して、化合物1を18.87g(45.3mmol,69.4%)
得た。 融点:199.5 〜200.3 ℃ MS(m/e) :416(M + ) NMR(CDCl3)δ(ppm) :7.60(1H,d,J=15.5Hz),7.48(1H,br
s),7.11(1H,dd,J=8.3,1.9Hz),7.05(1H,d,J=1.5Hz),6.88
(1H,d,J=8.3Hz),6.51(1H,d,J=15.5Hz),5.76(2H,brs),3.
96(4H,m),3.93(3H,s),3.92(3H,s),1.72(2H,m),1.66(2H,
m),1.03(3H,t,J=7.5Hz),0.94(3H,t,J=7.5Hz)
【0036】実施例2 (E)-N-(6-アミノ-1,3- ジエチル-1,2,3,4- テトラヒド
ロ-2,4- ジオキソ-5-ピリミジル)-3,4- ジメトキシケ
イ皮酸アミド(化合物2)の製造 6-アミノ-1,3- ジエチル-1,2,3,4- テトラヒドロ-5- ニ
トロソ-2,4- ジオキソピリミジン6.50g(30.7mmol) を2
規定の炭酸カリウム水溶液65.0mLに加え、室温で30分
間撹拌した。水浴中で冷却しながら、この混合物に次亜
硫酸ナトリウム16.0g(92.1mmol) を少しづつ加え、室温
で2時間撹拌した。このようにして得た5,6-ジアミノ-
1,3- ジエチル-1,2,3,4- テトラヒドロ-2,4- ジオキソ
ピリミジンの水溶液に、ジクロロメタン21.7mLを加え、
氷冷下でさらに参考例1で得られる0.205mol/Lの(E)-3,
4-ジメトキシケイ皮酸クロリドのジクロロメタン溶液15
0mL(30.7mmol) を滴下し、30分間撹拌した。反応混合
物にエタノール33mL及び水33mLを加え、分液し、有機層
を濃縮した。残渣にエタノール33mL及び水99mLを加え、
70℃に加熱し30分間撹拌することにより均一溶液を
得た。1時間をかけて室温まで徐冷し、更に2時間室温
に放置後、析出した結晶を濾取して、化合物2を10.3g
(26.5mmol,86.4%) 得た。 融点:115.6 〜116.5 ℃ MS(m/e) :388(M + ) NMR(CDCl3)δ(ppm) :8.06(1H,s),7.50(1H,d,J=15.5H
z),7.00(1H,dd,J=8.3,1.5Hz),6.95(1H,d,J=1.5Hz),6.78
(1H,d,J=8.3Hz),6.60(1H,d,J=15.5Hz),5.84(2H,brs),3.
92(4H,m),3.88(3H,s),3.86(3H,s),1.26(3H,t,J=7.0Hz),
1.16(3H,t,J=7.0Hz)
【0037】参考例1 (E)-3,4-ジメトキシケイ皮酸クロリドのジクロロメタン
溶液の調製 (E)-3,4-ジメトキシケイ皮酸80.0g(0.384mol) 、ジクロ
ロメタン0.80L 及びN,N-ジメチルホルムアミド0.96mLの
混合物に、塩化チオニル33.6mL(0.461mol)を25℃で滴
下し、2時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、残渣
にジクロロメタンを加えて析出した結晶を溶解させ、
(E)-3,4-ジメトキシケイ皮酸クロリドのジクロロメタン
溶液(濃度0.205mol/L)を調製した。
【0038】参考例2 (E)-8-(3,4- ジメトキシスチリル)-7-メチル-1,3- ジ-n
- プロピルキサンチン(化合物a)の製造 実施例1で得られる化合物1、125g(0.300mol)にエタノ
ール0.75L 及び4規定水酸化ナトリウム水溶液0.95L を
加え、80℃で4時間撹拌後、25℃に冷却した。濃塩
酸を加えてpHを7に調整した反応溶液にクロロホルム
2.07L を加え、10分間撹拌、10分間静置後に分液し
た。有機層を0.15L になるまで減圧濃縮し、残渣にN,N-
ジメチルホルムアミド1.87L 、炭酸カリウム62.2g(0.45
mol)及びヨウ化メチル22.4mL(0.36mol) を加え、40℃
で4時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、攪拌
しながら水1.87L を30分かけて加え、さらに2時間撹
拌した。析出した淡黄色針状結晶を濾取し、水0.25L で
洗浄して、化合物aを107.8g(0.261mol,87.1%)得た。 融点:168.5 〜169.5 ℃ MS(m/e) :412(M + ) IR(KBr) νmax (cm -1) :3000-2800,1691,1657,1518,1
267,959,789 NMR(CDCl3)δ(ppm) :7.73(1H,d,J=15.7Hz),7.19(1H,d
d,J=8.3,1.9Hz),7.09(1H,d,J=1.9Hz),6.90(1H,d,J=8.3H
z),6.77(1H,d,J=15.7Hz),4.10(2H,m),4.06(3H,s),3.98
(2H,m),3.96(3H,s),3.94(3H,s),1.85(2H,m),1.68(2H,
m),1.01(3H,t,J=7.4Hz),0.97(3H,t,J=7.4Hz)
【0039】参考例3 (E)-1,3-ジエチル-8-(3,4-ジメトキシスチリル)-7-メチ
ルキサンチン(化合物b)の製造 実施例2で得られる化合物2、300g(0.773mol)にエタノ
ール1.20L 及び4規定水酸化ナトリウム水溶液1.50L を
加え、80℃で3時間撹拌後、25℃に冷却した。濃塩
酸を加えてpHを7に調整した反応溶液にクロロホルム
2.28L を加え、10分間撹拌、10分間静置後に分液し
た。有機層を0.74L になるまで減圧濃縮し、残渣にN,N-
ジメチルホルムアミド3.96L 、炭酸カリウム161g(1.165
mol)及びヨウ化メチル57.6mL(0.925mol)を加え、40℃
で4時間撹拌した。反応混合物を25℃に冷却し、撹拌
しながら水3.96L を30分かけて加え、さらに2時間撹
拌した。析出した淡黄色針状結晶を濾取し、水0.24L で
洗浄して、化合物bを231.8g(0.603mol,78.0%)得た。 融点:191.5 〜192.5 ℃ MS(m/e) :384(M + ) IR(KBr) νmax (cm -1) :3000-2800,1695,1655,1516,1
269,1024,964 NMR(CDCl3)δ(ppm) :7.73(1H,d,J=15.7Hz),7.18(1H,d
d,J=8.3,1.9Hz),7.09(1H,d,J=1.9Hz),6.89(1H,d,J=8.3H
z),6.76(1H,d,J=15.7Hz),4.21(2H,q,J=7.0Hz),4.09(2H,
q,J=7.0Hz),4.06(3H,s),3.96(3H,s),3.93(3H,s),1.39(3
H,t,J=7.0Hz),1.26(3H,t,J=7.0Hz)
【0040】
【発明の効果】本発明により、利尿作用、腎保護作用、
抗痴呆作用、パーキンソン氏病治療作用等を有するキサ
ンチン誘導体の合成中間体として有用な5−アシルアミ
ノ−6−アミノウラシル誘導体を、不安定な中間体
(5,6−ジアミノウラシル誘導体)を単離することな
く、高収率で製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富岡 新二 和歌山県橋本市隅田町下兵庫690−4

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中、R1 及びR2 は同一または異なって水素または
    低級アルキルを表す)で表される6−アミノ−5−ニト
    ロソウラシル誘導体を還元し、式(II) 【化2】 (式中、R1 及びR2 は前記と同義である)で表される
    5,6−ジアミノウラシル誘導体を得、該ジアミノ化合
    物を単離することなく、式(III) 【化3】 {式中、R3 は低級アルキル、シクロアルキル、−(C
    2 n −R4 (式中、R4 は置換もしくは非置換のア
    リールまたは置換もしくは非置換の複素環基を表し、n
    は0〜4の整数を表す)、または 【化4】 (式中、Y1 及びY2 は同一または異なって水素または
    低級アルキルを表し、Zは置換もしくは非置換のアリー
    ルまたは置換もしくは非置換の複素環基を表す)を表
    す}で表されるカルボン酸またはその反応性誘導体と反
    応させることを特徴とする、式(IV) 【化5】 (式中、R1 、R2 及びR3 は前記と同義である)で表
    される5−アシルアミノ−6−アミノウラシル誘導体の
    製造方法。
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