JPH0940566A - 乳酸菌発酵物からなる糖尿病治療剤及び免疫増強剤 - Google Patents

乳酸菌発酵物からなる糖尿病治療剤及び免疫増強剤

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JPH0940566A
JPH0940566A JP7209091A JP20909195A JPH0940566A JP H0940566 A JPH0940566 A JP H0940566A JP 7209091 A JP7209091 A JP 7209091A JP 20909195 A JP20909195 A JP 20909195A JP H0940566 A JPH0940566 A JP H0940566A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 日常生活の中で飲食品として気軽に摂取する
ことができ、各種の栄養成分を豊富に含み、糖尿病症状
の軽減だけでなく、免疫力の増強作用もある糖尿病治療
剤及び免疫増強剤を提供する。 【構成】 米糠及び/又は玄米粉に水を加えた後、液化
型アミラーゼを加えて加熱処理し、この加熱処理液にセ
ルラーゼ、プロテアーゼ及び糖化型アミラーゼを加えて
酵素処理し、この酵素処理液から遠心分離又は濾過によ
って油脂部分を除去し、この処理液に乳酸菌を接種して
発酵させることにより、蛋白質又はその分解物、糖質、
水溶性ビタミン、ミネラルを含有する糖尿病治療剤及び
免疫増強剤を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、米糠及び/又は玄
米粉を原料として得られた乳酸菌発酵物からなる糖尿病
治療剤及び免疫増強剤に関する。
【0002】
【従来の技術】糖尿病治療剤としては、インシュリンが
一般的であるが、インシュリンは、腸管で分解されるた
め、経口的に投与することができず、医師の指導の下に
注射で投与しなければならない。このため、インシュリ
ンによる治療には、入院又は通院が必要となる。また、
インシュリンの投与を中止すると、糖尿病の症状が再び
でてきて、抜本的な治療剤とはならないことが多い。
【0003】近年、食物繊維等の食品素材が、糖尿病の
症状を軽減する作用を有することが見いだされ、各種の
糖尿病治療剤が提案されている。例えば、特開昭61−
167622号には、ビール酵母の細胞壁成分を主成分
とする糖尿病コントロール剤が提案されている。
【0004】一方、乳酸菌は、乳酸菌飲料等の製造に古
くから利用され、腸内細菌叢の改善などの効果が知られ
ているものの、乳酸菌発酵物の成人病等に対する生理活
性効果についての報告はまだ少ないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、インシ
ュリンによる治療は、入院又は通院が必要で、抜本的な
治療にならないことが多いという問題点がある。
【0006】また、食物繊維等の糖尿病治療剤は、日常
生活の中で食品として気軽に摂取することができ、食品
素材であるから副作用の心配もないという利点がある
が、食物繊維は難消化性であって、多量に摂取すること
が困難であり、また、他の栄養成分に乏しいという問題
点がある。
【0007】更に、糖尿病は、動脈硬化性血管障害等の
各種の合併症を引き起こすことが多く、糖尿病の治療に
おいては、糖尿病症状を軽減することだけでなく、良好
な栄養状態と健康状態を維持し、各種の病気に対する抵
抗力をつけることが重要とされている。
【0008】したがって、本発明の目的は、日常生活の
中で飲食品として気軽に摂取することができ、各種の栄
養成分を豊富に含み、糖尿病症状の軽減だけでなく、免
疫力の増強作用もある糖尿病治療剤及び免疫増強剤を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、米糠及び
/又は玄米粉中に含まれる栄養成分に着眼し、これらを
乳酸菌発酵させることによって良好な風味を有する栄養
豊富な飲食品を提供すべく鋭意研究してきたが、その過
程で、上記乳酸菌発酵物が、糖尿病症状の軽減効果と免
疫増強効果を有することを見いだし、本発明を完成する
に至った。
【0010】すなわち、本発明の一つは、米糠及び/又
は玄米粉を原料として得られた乳酸菌発酵物であって、
蛋白質又はその分解物、糖質、水溶性ビタミン、ミネラ
ルを含有することを特徴とする糖尿病治療剤を提供する
ものである。
【0011】また、本発明のもう一つは、米糠及び/又
は玄米粉を原料として得られた乳酸菌発酵物であって、
蛋白質又はその分解物、糖質、水溶性ビタミン、ミネラ
ルを含有することを特徴とする免疫増強剤を提供するも
のである。
【0012】本発明の好ましい態様においては、前記糖
尿病治療剤及び免疫増強剤は、米糠及び/又は玄米粉に
水を加えた後、液化型アミラーゼを加えて加熱処理し、
この加熱処理液にセルラーゼ、プロテアーゼ及び糖化型
アミラーゼを加えて酵素処理し、この酵素処理液から遠
心分離又は濾過によって油脂部分を除去し、この処理液
に乳酸菌を接種して発酵させることにより得られたもの
で構成される。
【0013】なお、本発明の糖尿病治療剤及び免疫増強
剤の構成成分としての蛋白質又はその分解物とは、蛋白
質、ペプチド、アミノ酸等を含む意味である。また、糖
質とは、澱粉、ヘミセルロース等の多糖類やその部分分
解物、オリゴ糖類、二糖類、単糖類等を含む意味であ
る。
【0014】本発明の糖尿病治療剤及び免疫増強剤は、
後述する動物試験データに示されるように、糖尿病の症
状を軽減する顕著な効果を有し、また、明らかな免疫増
強作用も認められる。したがって、本発明の糖尿病治療
剤及び免疫増強剤を摂取することによって、糖尿病に対
する治療効果のみならず、種々の病気に対する抵抗力を
つける効果がもたらされると考えられる。
【0015】また、本発明の糖尿病治療剤及び免疫増強
剤は、米糠及び/又は玄米粉に起因する豊富な栄養成分
を含み、乳酸菌発酵によって良好な風味も付与されてい
るので、日常生活の中で飲食品として気軽にかつ好きな
だけ摂取することができ、それによって良好な栄養状態
と健康状態を維持することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の糖尿病治療剤及び免疫増
強剤は、米糠及び/又は玄米粉を原料として得られた乳
酸菌発酵物であって、蛋白質又はその分解物、糖質、水
溶性ビタミン、ミネラルを含有するものであればよく、
乳酸菌発酵の方法は各種の方法が採用できる。その好ま
しい製造方法を記載すれば、次の通りである。
【0017】まず、主原料としては、米糠、玄米粉から
選ばれた少なくとも一種が用いられる。米糠としては、
玄米を白米に精米する過程で除去される米の果皮、種
皮、糊粉層、胚芽等を含む通常の米糠をそのまま用いる
ことができ、玄米粉としては、玄米を粉砕して粉状にし
たものを用いることができる。なお、米糠、玄米粉は、
新鮮なものを用いるのが好ましい。
【0018】米糠及び玄米粉は、下記表1に示すような
豊富な栄養成分を含有している。なお、表1は、「日本
食品成分表(四訂版)、科学技術庁資源調査編」によ
る、玄米、白米及び米糠の可食部100 g当たりの各種成
分の値を示す。
【0019】
【表1】
【0020】また、米糠や、玄米粉中には、フィチン酸
が多く含まれていることが知られている(J.W.JR.Erdem
an, J.Am.Oil.Chem.誌、56巻、736 頁、1979年参照)。
【0021】本発明の糖尿病治療剤及び免疫増強剤の原
料としては、上記米糠、玄米粉から選ばれた少なくとも
一種の他に、更に、小麦ふすま、トウモロコシ外皮、オ
カラ等を副原料として添加することもできる。これらの
副原料の配合割合は、原料全体に対して1〜50重量%が
好ましい。
【0022】本発明の糖尿病治療剤及び免疫増強剤の好
ましい製造方法においては、まず、最初の工程におい
て、米糠、玄米粉から選ばれた少なくとも一種に、必要
に応じて副原料を配合した後、水を加え、次いで、液化
型アミラーゼを加えてよく混合し、加熱処理することに
より、予め澱粉をある程度まで分解して液化する。水の
添加量は、原料全体に対して0.5 〜100 重量倍が好まし
い。加熱処理は、始め10〜90℃までは、3〜60分間程度
かけてゆっくり加熱し、その後、2〜30分間沸騰を続け
るのが好ましい。このようにして加熱処理することによ
り、原料中の澱粉がα化されると共にある程度まで分解
して液化され、後の工程で糊化するのが防止される。な
お、液化型アミラーゼとしては、α−アミラーゼが好ま
しく用いられる。
【0023】このようにして最初の工程を終えた後、次
の工程において、セルラーゼ、プロテアーゼ及び糖化型
アミラーゼを加えて更に酵素処理する。セルラーゼによ
り糠の組織の細胞壁が分解され、プロテアーゼにより蛋
白質が分解される。更に、糖化型アミラーゼにより、上
記工程で液化された澱粉が、グルコースなどに糖化され
る。糖化型アミラーゼとしては、グルコアミラーゼが好
ましく用いられる。なお、この工程においても、液化型
アミラーゼと糖化型アミラーゼとを併用して分解しても
よい。なお、これらの酵素は、いずれも市販されている
ので、その中から適宜選択して用いることができる。
【0024】酵素処理は、それぞれの酵素に応じた添加
量、温度、pH、時間を選択して行えばよく、処理条件
が同じであれば同時に添加して処理することもでき、ま
た、一種又は二種以上を添加して、二回以上に分けて処
理することもできる。なお、後に実施例で示すように、
この酵素処理により、各種ビタミン量が増加する。
【0025】酵素処理を終えた処理液は、次の工程にお
いて、遠心分離又は濾過により、油脂部分を除去する。
例えば遠心分離すると、水不溶性の沈殿物からなる下層
と、水溶液からなる中・上層と、油脂部分からなる最上
層とに分れるので、油脂部分からなる最上層を除くこと
ができる。このようにして、油脂成分を除去しておくこ
とにより、次の工程で行う乳酸発酵の際に、油脂成分が
分解、酸化されて糠臭、腐敗臭となったり、有毒化する
のが防止される。なお、下層の沈殿物と、中・上層の水
溶液とは、混合した状態で次の乳酸発酵を行い、その
後、沈殿物を除去することもできるが、この段階で、沈
殿物をも除去し、茶褐色透明の水溶液のみを乳酸発酵さ
せることがより好ましい。なお、上記沈殿物は、食物繊
維質からなり、本発明の主旨とは異なるが、この部分も
機能性食品として利用可能である。
【0026】こうして得られた酵素処理液を、次の乳酸
発酵の工程における本培養液として用いるが、酵素処理
を終了した段階、又は油脂部分を除去した段階におい
て、必要に応じて、糖類を添加することもできる。糖類
としては、例えば、6炭糖類、5炭糖類、2糖類等を用
いることができる。
【0027】続いて、次の工程で、この処理液に乳酸菌
を接種して発酵させる。なお、処理液は、本培養液とし
て乳酸発酵に用いる前に、公知の手段により滅菌処理を
しておくのが好ましい。通常は、オートクレーブ等に入
れ、120 〜130 ℃で、5〜20分間程度処理することによ
り充分な滅菌がなされる。
【0028】乳酸菌としては、乳酸の生成量においては
ラクトバシルス・アシドフィルス(Lactobacillus acido
philus) が、味の面ではラクトバシルス・ビフィズス(L
actobacillus bifidus) が好ましいが、その他、ストレ
プトコッカス・フェカリス(Streptococcus faecalis)、
ラクトバシルス・ブルガリカス (Lactobacillus bulgar
icus) 、ラクトバシルス・サンフランシスコ (Lactobac
illus sanfrancisco)、ラクトバシルス・カゼイ (Lacto
bacillus casei)、ストレプトマイセス・ラクチス(Stre
ptomyces lactis) 等を用いることもできる。これら
は、単独で、又は二種以上を併用して用いることができ
る。これらの乳酸菌の選択によって、最終的な発酵液の
味、香り、栄養素等を変化させることができる。なお、
これらの乳酸菌は、いずれも公知の菌で、容易に入手す
ることができる。
【0029】これらの乳酸菌は、予め前培養した後に、
上記本培養液に添加することが好ましい。例えば、牛乳
培地等を用いて、35〜40℃で7日間程度培養した後、こ
れを更にグルコース0.8 重量%、酵母エキス0.8 重量
%、ラクトース0.7 重量%からなる培地に殖菌して、35
〜40℃で2日間培養して前培養液を得る。そして、この
前培養液を、本培養液に1〜20重量%添加することが好
ましい。
【0030】米糠、玄米粉から選ばれた少なくとも一種
を主原料として調製された本培養液に、乳酸菌を添加し
た後、常法にしたがって発酵を行う。培地は静置培養が
好ましいが、その他、撹拌振とう培養、通気培養なども
可能である。培養条件は、30〜40℃で、3〜10日間程度
とするのが好ましい。
【0031】なお、油脂成分を除去した際に、沈殿物を
除去していない場合は、乳酸発酵終了後、必要に応じて
水不溶性部分を除去する。
【0032】乳酸発酵させることにより、後の実施例で
示すように、各種水溶性ビタミンの量が増加し、特に、
ニコチン酸又はニコチンアミド、パントテン酸、ピリド
キシン(ビタミンB6 )、チアミン(ビタミンB1 )、
リボフラビン(ビタミンB2)は、顕著に増加する。
【0033】こうして得られた乳酸発酵液は、水溶性ビ
タミンを高含量で含有すると共に、セルロース、澱粉、
蛋白質が低分子化され、水溶性となったもの、すなわ
ち、水溶性の植物繊維、糖質、各種ペプチド、アミノ酸
類も含有している。更に、各種のミネラルも豊富に含有
している。
【0034】上記のようにして得られた発酵液は、その
ままでも米糠又は玄米粉の有する特有の悪臭であるいわ
ゆる糠臭はかなり低減されるが、更に以下に示す工程を
行うと、残存する糠臭が更に著しく低減されるので好ま
しい。
【0035】すなわち、上記のようにして得られた発酵
液に、ガス体を接触させるか、超音波を当てるか、又は
放射線を照射する。
【0036】発酵液にガス体を接触させる方法として
は、曝気、脱気、攪拌振盪等の方法が採用される。
【0037】発酵液を曝気する方法としては、人体に安
全なガス体、例えば空気、窒素、酸素、アルゴン等のガ
ス体を、例えばガス噴出器、スプレードライ機等を用い
て接触させる方法が好ましく用いられる。ガス体として
は、特に空気が好ましい。曝気をガス噴出器を用いて行
なう場合は、発酵液100ml 当たり5〜3000ml/ 分のガス
流量で、0.01〜25時間行うのが好ましい。
【0038】また、発酵液を脱気する方法としては、例
えば、凍結乾燥器、真空乾燥器、加熱減圧乾燥器等を用
いて減圧する方法が好ましい。脱気は、0.1 〜700mmHg
柱程度の減圧度で、0.01〜25時間程度行うのが好まし
い。脱気すると、発酵液中に溶存しているガス体が放出
され、そのときにガス体が発酵液と接触する。
【0039】更に、発酵液を攪拌振盪する方法として
は、各種の攪拌混合機や、振盪機を用いて、発酵液を攪
拌又は振盪する方法が採用される。振盪は、往復振盪、
回転振盪のいずれでもよいが、往復振盪が好ましい。振
盪条件は、10〜300 回/分で、10分間〜5時間行うのが
好ましい。攪拌振盪によって、周囲の空気が発酵液中に
混合して、発酵液と接触する。
【0040】一方、発酵液に超音波を当てる方法として
は、公知の超音波発生機を用い、発酵液の容器や、発酵
液中に浸漬した発振器等を介して、発酵液に超音波を付
与すればよい。超音波の振動数は2万サイクル/秒以上
が好ましい。超音波発生機として、例えば「Ultrasonic
generator US300」(商品名、株式会社日本精機製作所
製)を用いた場合、処理条件は、1〜500 μAで、0.1
〜300 分間とするのが好ましい。
【0041】また、発酵液に放射線を照射する方法とし
ては、人体に危険が少ないα線、β線を照射するのが好
ましく、公知の放射線照射装置を用いて照射すればよ
い。
【0042】このようにして、発酵液に、ガス体を接触
させるか、超音波を当てるか、又は放射線を照射するこ
とにより、無色透明に近く、米糠、玄米粉に起因する臭
いが非常に少ない乳酸発酵液を得ることができる。
【0043】本発明の糖尿病治療剤及び免疫増強剤は、
上記発酵液そのものであってもよいが、必要に応じて上
記発酵液を更に乾燥粉末化し、粉剤、錠剤、カプセル剤
としたものであってもよい。乾燥粉末化する方法として
は、噴霧乾燥、凍結乾燥、熱風乾燥、スプレードライな
ど、各種の方法が採用できる。
【0044】なお、飲料の形態にする場合には、上記発
酵液をそのまま摂取することもできるが、そのままで
は、味、香り、栄養価とも濃厚であるので、2〜20倍
程度に水で希釈して飲むのが好ましい。また、上記発酵
液に、各種香料、着色料、呈味成分、ゲル化剤等を添加
することもできる。
【0045】更に、本発明の糖尿病治療剤及び免疫増強
剤は、各種果汁、栄養ドリンク等の飲料に添加したり、
ごはん、パン等の他の食品や、食品素材等に添加して摂
取することもできる。
【0046】更にまた、本発明の糖尿病治療剤及び免疫
増強剤は、各種の飼料に添加することもできる。例え
ば、天然配合飼料中に、飼料重量の1/20〜10倍量
の乳酸菌発酵液を加え、乾燥して飼料とすることもでき
る。
【0047】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて説明する。以
下の実施例において、液化型アミラーゼとしては、α−
アミラーゼである「ユニアーゼBM80」(商品名、株式
会社ヤクルト本社製)を用い、糖化型アミラーゼとして
は、グルコアミラーゼである「ユニアーゼ30」(商品
名、株式会社ヤクルト本社製)を用い、セルラーゼとし
ては、「セルラーゼオノズカ3S」(商品名、株式会社
ヤクルト本社製)を用い、プロテアーゼとしては、「パ
ンチターゼNP−2」(商品名、株式会社ヤクルト本社
製)を用いた。
【0048】実施例1 新鮮米糠に、その重量の5倍量の水を加えた後、米糠に
対して0.1 重量%のα−アミラーゼ(ユニアーゼBM8
0)を加えて撹拌し、20分かけて90℃まで加熱し、その
後沸騰させて、10分間保持した。
【0049】加熱終了後、50℃まで冷却し、米糠に対し
てそれぞれ0.5 重量%の、α−アミラーゼ(ユニアーゼ
BM80)、グルコアミラーゼ(ユニアーゼ30)及びセル
ラーゼ(セルラーゼオノズカ3S)と、米糠に対して0.
4 重量%のプロテアーゼ(パンチターゼNP−2)とを
添加し、50℃の恒温器中で、撹拌下に、24時間酵素処理
を行った。
【0050】次いで、得られた酵素処理液を、5℃以下
に冷却し、4℃、5000rpm の条件下に遠心分離し、最上
層の油脂部分と、下層の沈殿部分とを分別除去して、茶
褐色透明溶液を得た。
【0051】次に、得られた溶液を、1L(リットル)
容三角フラスコに200 mlの割合で分注し、綿栓をした
後、オートクレーブで、120 ℃の条件下に、15分間高圧
滅菌処理した。これを乳酸発酵本培養液とする。
【0052】一方、ラクトバシルス・アシドフィルス、
ラクトバシルス・ビフィズス、ストレプトコッカス・フ
ェカリスを、それぞれ牛乳培地等を用いて、35〜40℃で
7日間程度培養した後、この一白金耳を更にグルコース
0.8 重量%、酵母エキス0.8重量%、ラクトース0.7 重
量%からなる培地に殖菌して、35〜40℃で2日間培養し
て3種類の前培養液を得た。
【0053】この3種類の前培養液を、それぞれ、上記
乳酸発酵本培養液に、5重量%の割合で添加し、34〜40
℃で、8日間発酵させて、3種類の乳酸発酵液を得た。
【0054】発酵の進行に伴ない、培養0時間、32時
間、80時間、144時間、192時間で培養液の一部
を採取して、ニコチン酸、パントテン酸、ピリドキシン
(ビタミンB6 )、チアミン(ビタミンB1 )、リボフ
ラビン(ビタミンB2 )の含量を分析した。
【0055】分析定量は、液体クロマトグラフ装置(株
式会社島津製作所製、検知器:紫外分光光度計SPD−
6A(210 nm)、カラム:シンパックCLC−ODS
[M](4.6 ×250 mm)(40℃))を用い、溶媒として
1.2 mMオクタスルフォン酸ナトリウムの0.1 M リン酸バ
ッファー(pH2.1 )溶液とアセトニトリルとの9:1
混液(流速1.5 ml/ 分)を用いて行った。
【0056】この結果を表2に示す。なお、表2におい
て、乳酸菌の欄のAはラクトバシルス・アシドフィル
ス、Bはラクトバシルス・ビフィズス、Fはストレプト
コッカス・フェカリスを表す。
【0057】
【表2】
【0058】表2の結果から、乳酸発酵の進行に伴な
い、各種の水溶性ビタミンが顕著に増大することがわか
る。
【0059】次に、乳酸菌としてラクトバチルス・ビフ
ィズスを用い、発酵時間を240 時間として、上記の方法
で得られた発酵液について、ガス噴出器を用いて、発酵
液100ml 当たり600ml/分の流量で空気を挿入し、5時間
曝気することにより、糠臭を除去した。
【0060】こうして得られた乳酸菌発酵液について、
食品としての安全性をみるための各種分析を行った結果
を表3に示す。
【0061】
【表3】
【0062】また、乳酸菌発酵液に含まれる蛋白質成分
について、アミノ酸分析をした結果を表4に示す。な
お、アミノ酸分析は、過ギ酸酸化処理後、塩酸加水分解
して、アミノ酸自動分析法によって行い、トリプトファ
インだけは、高速液体クロマトグラフ法によって行っ
た。
【0063】
【表4】
【0064】表2〜4の結果から、この乳酸菌発酵液
は、蛋白質又はその分解物、糖質、水溶性ビタミン、ミ
ネラルを含む栄養豊富な飲料であることがわかる。
【0065】実施例2 実施例1の米糠を、ボールミルで微粉砕した玄米粉に替
え、加える水の量を玄米粉の2重量倍とし、加熱処理の
際のα−アミラーゼの量を玄米粉に対して0.6重量%と
した以外は実施例1と同様にして、乳酸菌発酵液を得
た。
【0066】この乳酸菌発酵液の成分を分析したとこ
ろ、実施例1の乳酸菌発酵液と同様に蛋白質又はその分
解物、糖質、水溶性ビタミン、ミネラルを含み、糖質の
含量がやや多いことがわかった。
【0067】試験例1 3週齢のSD系雄性ラットを、各群6匹ずつA〜Dの合
計4群用意し、通常の固形飼料(オリエンタル酵母製)
と、飲料水として、A群、C群については蒸留水のみ、
B群、D群については実施例1で得られた乳酸菌発酵液
を蒸留水で1/2に希釈した液(以下単に「1/2発酵
希釈液」とする)とをそれぞれ自由に与えて、全群17
日間予備飼育した。全群とも、予備飼育の17日目に1
日絶食させ、A〜D群について更に次のように飼育し
た。なお、1日絶食させ後、飼料については、全群とも
上記と同じ固形飼料を自由摂取させた。
【0068】 A群:再び蒸留水のみを飲料水として飼育した。 B群:再び1/2発酵希釈液を飲料水として飼育した。 C群:1日絶食させた後、アロキサンを0.25ml(10mg)/
100g体重の量で腹腔内投与し、その後、再び蒸留水のみ
を飲料水として飼育した。 D群:1日絶食させた後、アロキサンを0.25ml(10mg)/
100g体重の量で腹腔内投与し、その後、再び1/2発酵
希釈液を飲料水として飼育した。
【0069】なお、アロキサンは、膵臓のβ細胞を破壊
して、血糖低下作用を発揮するホルモン、インシュリン
の分泌を抑制する物質として知られており、人工的に糖
尿病を惹起する物質として各種実験に用いられているも
のである。
【0070】この飼育期間中に、各群の1匹当たりの平
均体重、血糖値、尿糖値、1匹1日当たりの尿量、1匹
1日当たりの平均飲水量、1匹1日当たりの平均摂餌
量、尿中ウロビリノーゲン、尿蛋白、尿中ケトン体、尿
pHの各値について、経時的に測定した。
【0071】なお、血糖値は、試験紙として「アントセ
ンスカートリッジ」(商品名、ダイキン工業株式会社
製、小野薬品工業株式会社販売)を用い、小型電極血糖
測定機器「アントセンス」(商品名、ダイキン工業株式
会社製、三共株式会社販売)によって測定した。
【0072】また、尿糖値、尿中ウロビリノーゲン、尿
蛋白値、尿中ケトン体、尿pHは、テストペーパー「ウ
ロラブスティクス」(商品名、マイルズ三共株式会社
製)を用いて測定した。
【0073】図1は、各群の1匹当たりの平均体重を表
すが、A群とD群が同じ挙動を示し、また、B群とC群
が同じ挙動を示した。注意すべき点は、1/2発酵希釈
液を飲料水として飼育し、アロキサン投与したD群は、
蒸留水のみを飲料水として飼育し、アロキサン投与した
C群に比べて、アロキサン投与後の体重増加が大きくな
っており、アロキサン投与をしないA群と同様の挙動を
示したことである。なお、C群の内の1匹は、アロキサ
ン投与後の3日目にアロキサン毒性によって死亡した。
【0074】図2は、各群の血糖値の測定結果を示す。
蒸留水のみを飲料水として飼育し、アロキサン投与した
C群は、顕著な血糖値の増加が見られたが、1/2発酵
希釈液を飲料水として飼育し、アロキサン投与したD群
は、血糖値の増加量が半減することがわかる。
【0075】図3は、各群の尿糖値の測定結果を示す。
蒸留水のみを飲料水として飼育し、アロキサン投与した
C群は、顕著な尿糖値の増加が見られたが、1/2発酵
希釈液を飲料水として飼育し、アロキサン投与したD群
は、尿糖値の増加量がかなり減少することがわかる。
【0076】図4は、各群の尿量の測定結果を示す。蒸
留水のみを飲料水として飼育し、アロキサン投与したC
群は、顕著な尿量の増加が見られたが、1/2発酵希釈
液を飲料水として飼育し、アロキサン投与したD群は、
その他の群と同様に正常な値を保ち続けた。
【0077】図5は、各群の飲水量の測定結果を示す。
蒸留水のみを飲料水として飼育し、アロキサン投与した
C群のみが、顕著な飲水量の増加が見られた。
【0078】なお、飼料摂取量は、B群のみ実験後半に
やや減少が見られたが、その他の群はほぼ同様の結果を
示した。また、尿蛋白値は、各群全く錯綜した結果を示
したが、全試験期間を通じて見た場合は、全群ほぼ同量
の排泄量を示した。更に、尿pHも各群錯綜していた
が、全試験期間を通じて見た場合は、同様な結果であっ
た。尿中ウロビリノーゲン、尿中ケトン体は、全群全く
同じ結果を示し、何ら変化は見られなかった。
【0079】以上の結果を考慮すると、特に図2〜5の
結果から、蒸留水のみを飲料水として飼育し、アロキサ
ン投与したC群は、アロキサン投与後に顕著な糖尿病の
症状が見られるが、1/2発酵希釈液を飲料水として飼
育し、アロキサン投与したD群は、糖尿病の症状が顕著
に抑制されることがわかる。
【0080】試験例2 5週齢の雄性ラットを各群10匹ずつ、A群、B群の2
群用意し、A群は蒸留水のみを飲料水とし、B群は試験
例1と同じ1/2発酵希釈液を飲料水とし、飼料として
はいずれも試験例1と同じ通常の固形飼料を用い、飲料
水及び飼料を自由摂取させて飼育した。
【0081】そして、飼育期間中の体重、飲水量、摂餌
量を経時的に測定した。また、実験最終日に、0.05ml
(2μg)のフィトヘムアグルチニン(Pytohaemaggluti
nin)を耳たぶの内皮に注入し、24時間後の赤斑の程度
を日本光電製測色色差計で測って免疫機能の程度を測定
した。
【0082】なお、フィトヘムアグルチニンは、抗原と
して作用するもので、フィトヘムアグルチニンを注入し
た後の赤斑が濃くでるほど、抗原抗体反応による抗体産
生力が強いと判断される。
【0083】図6は、体重の変化を示し、両群とも全く
同じ挙動を示した。
【0084】図7は、1日当たりの飲水量の変化を示
し、多少の変動はあるが、ほぼ試験全期間を通じてB群
の摂取量が多いことがわかる。
【0085】図8は、A、B両群の1日当たりの摂餌量
を示している。また、B群については、1/2発酵希釈
液からなる飲料水中に含まれる固液分の量を上記B群の
摂餌量に加えた合計の摂餌量を計算し、図中B’(−△
−のグラフ)で示した。
【0086】A、B両群の摂餌量を比較すると、明らか
にA群の方が多くなっているが、飲料水中に含まれる固
液分の量を加えたB’で比較すると、両群ともほぼ同様
な挙動を示すことがわかる。
【0087】すなわち、B群は、発酵希釈液中から固形
分を摂取しているため、その分だけ摂餌量が減少するこ
とがわかる。逆に言えば、B群は、固形飼料の摂餌量を
減らしてでも、発酵希釈液を好んで多飲することによ
り、摂餌量の不足分を補っていることがわかる。
【0088】図9は、フィトヘムアグルチニンを注入し
た翌日の免疫反応の結果を示し、図において、a値の増
加は赤色が強いこと、b値の増加は黄色が強いことを示
している。免疫反応は、赤色が強いほど顕著であること
を示すので、B群は、A群に比べて、明らかに免疫反応
が強く、免疫力が増強されていることがわかる。
【0089】試験例3 5週齢の雄性ラットを各群10匹ずつ、A群、B群の2
群用意し、A群は蒸留水のみを飲料水とし、B群は実施
例1で得られた乳酸菌発酵液を蒸留水で1/3に希釈し
た液(以下単に「1/3発酵希釈液」とする)を飲料水
とし、飼料としてはいずれも試験例1と同じ固形飼料を
用い、飲料水及び飼料を自由摂取させて35日間飼育し
た。
【0090】そして、この飼育期間の最終日(10週
齢)における各群の1匹当たりの平均体重と、最終日の
1日における各群の1匹当たりの平均飲水量及び平均摂
餌量とを測定した。
【0091】図10は、平均体重を示し、A、B両群と
もほぼ同様であるが、B群の方が若干増加している。
【0092】図11は、平均飲水量を示し、B群の方が
明らかに多くなっており、成長ラットの場合も発酵希釈
液を好んで飲用することがわかる。
【0093】図12は、平均摂餌量を示している。な
お、B群については、1/3発酵希釈液からなる飲料水
中に含まれる固形分の量を上記B群の摂餌量に加えた合
計の摂餌量を計算し、図中B’で示した。
【0094】A、B両群の摂餌量を比較すると、明らか
にA群の方が多くなっているが、飲料水中に含まれる固
形分の量を加えたB’で比較すると、大きな差はないこ
とがわかる。
【0095】したがって、10週齢の成長ラットにおい
ても、発酵希釈液を好んで飲用し、それによって蒸留水
を飲料水とした場合よりも体重が増加することがわか
る。
【0096】試験例4 13週齢の中老の雄性ラットを各群10匹ずつ、A群、
B群の2群用意し、A群は蒸留水のみを飲料水とし、B
群は試験例3と同じ1/3発酵希釈液を飲料水とし、飼
料としてはいずれも試験例1と同じ固形飼料を用い、飲
料水及び飼料を自由摂取させて1日間飼育した。
【0097】そして、上記1日間における1匹当たりの
平均飲水量を測定した。この結果を図13に示す。
【0098】図13に示されるように、中老ラットにお
いても、発酵希釈液を好んで飲用することがわかる。
【0099】以上の試験結果から、本発明の糖尿病治療
剤及び免疫増強剤を含む発酵希釈液は、幼年ラットから
成長ラット、中老ラットになるに従って好んで飲用する
傾向があり、固形飼料の摂餌量を減らしても嗜飲するこ
とから、この発酵希釈液は、ラットにとって非常に美味
な飲料となっていることがわかる。
【0100】また、発酵希釈液の摂取によって、年を取
るに従って体重の増加を示すことから、この発酵希釈液
は、美味であると共に、栄養豊富な飲料となっているこ
とがわかる。
【0101】そして、この発酵希釈液を飲ませることに
よって、免疫力が増強され、糖尿病誘因物質であるアロ
キサンを投与した後の糖尿病症状を顕著に軽減する効果
がもたらされることがわかる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の糖尿病治
療剤及び免疫増強剤は、糖尿病症状を軽減すると共に、
免疫力を増強させる効果を有し、美味であると共に栄養
豊富であることから、糖尿病患者等の健康状態を回復さ
せ、糖尿病の抜本的治療も期待できると考えられる。ま
た、本発明の糖尿病治療剤及び免疫増強剤は、前記表3
に示したように、人体に危険な成分を含有しておらず、
本来食品として自由に摂取できるものであるため、日常
生活の中で手軽に、かつ好きなだけ摂取することがで
き、長期に亙って摂取することにより、治療効果を高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例1における各群の平均体重の推移を示す
図表である。
【図2】試験例1における各群の血糖値の推移を示す図
表である。
【図3】試験例1における各群の尿糖値の推移を示す図
表である。
【図4】試験例1における各群の尿量の推移を示す図表
である。
【図5】試験例1における各群の飲水量の推移を示す図
表である。
【図6】試験例2における各群の平均体重の推移を示す
図表である。
【図7】試験例2における各群の飲水量の推移を示す図
表である。
【図8】試験例2における各群の摂餌量の推移を示す図
表である。
【図9】試験例2における各群の免疫反応の結果を示す
図表である。
【図10】試験例3における各群の平均体重を示す図表
である。
【図11】試験例3における各群の飲水量を示す図表で
ある。
【図12】試験例3における各群の摂餌量を示す図表で
ある。
【図13】試験例4における各群の飲水量を示す図表で
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:23) (C12N 1/20 C12R 1:225) (C12N 1/20 C12R 1:46)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米糠及び/又は玄米粉を原料として得ら
    れた乳酸菌発酵物であって、蛋白質又はその分解物、糖
    質、水溶性ビタミン、ミネラルを含有することを特徴と
    する糖尿病治療剤。
  2. 【請求項2】 米糠及び/又は玄米粉に水を加えた後、
    液化型アミラーゼを加えて加熱処理し、この加熱処理液
    にセルラーゼ、プロテアーゼ及び糖化型アミラーゼを加
    えて酵素処理し、この酵素処理液から遠心分離又は濾過
    によって油脂部分を除去し、この処理液に乳酸菌を接種
    して発酵させることにより得られたものである請求項1
    記載の糖尿病治療剤。
  3. 【請求項3】 米糠及び/又は玄米粉を原料として得ら
    れた乳酸菌発酵物であって、蛋白質又はその分解物、糖
    質、水溶性ビタミン、ミネラルを含有することを特徴と
    する免疫増強剤。
  4. 【請求項4】 米糠及び/又は玄米粉に水を加えた後、
    液化型アミラーゼを加えて加熱処理し、この加熱処理液
    にセルラーゼ、プロテアーゼ及び糖化型アミラーゼを加
    えて酵素処理し、この酵素処理液から遠心分離又は濾過
    によって油脂部分を除去し、この処理液に乳酸菌を接種
    して発酵させることにより得られたものである請求項3
    記載の免疫増強剤。
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