JPH0940532A - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

毛髪化粧料組成物

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JPH0940532A
JPH0940532A JP19751695A JP19751695A JPH0940532A JP H0940532 A JPH0940532 A JP H0940532A JP 19751695 A JP19751695 A JP 19751695A JP 19751695 A JP19751695 A JP 19751695A JP H0940532 A JPH0940532 A JP H0940532A
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JP
Japan
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group
hair
polymer
cosmetic composition
hair cosmetic
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JP19751695A
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English (en)
Inventor
Kanji Narasaki
幹二 奈良崎
Shigeoki Kawaguchi
重興 川口
Shinsuke Ouchi
伸介 大内
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた整髪効果と共に、毛髪の感触改良、及
びスムーズな櫛通り性等のコンディショニング効果を併
せ持つ、毛髪化粧料組成物を提供する。 【構成】 一分子中に、複数のカチオン基を有するアク
リル酸系単量体を、少なくとも5重量%含み、重量平均
分子量が5,000〜500,000であるカチオン性
ポリマーを含有してなる毛髪化粧料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪化粧料、詳しくは、
特定のポリカチオン性不飽和単量体単位を構成成分とす
るカチオン性ポリマーを含有し、毛髪に対し優れた整髪
効果を発揮するとともに、湿時及び乾時に於ける優れた
感触、及び櫛通り性等のコンディショニング効果をも付
与しうることのできる毛髪化粧料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】毛髪化粧料に用いられるポリマーとして
は、(メタ)アクリル酸、クロトン酸等のビニルカルボ
ン酸の中和物を親水成分とする共重合体であるアニオン
性ポリマー、ビニルピロリドン等を親水成分とする共重
合体であるノニオン性ポリマー、及びカルボキシベタイ
ン部等を親水基とする共重合体である両性イオンポリマ
ー等が知られており、整髪用ポリマーとして広く使用さ
れている。
【0003】またカチオン性ポリマーとしては、モノカ
チオン基含有(メタ)アクリレートとビニルピロリドン
との共重合体(特開昭46−750号公報)、ジアルキ
ルジアリルアンモニウムクロライド系重合体(特開昭6
3−122613号公報)等を代表例とするポリマー等
が知られているが、整髪効果が弱い為に、コンディショ
ニング効果を付与する目的で毛髪化粧料用には使用され
ても、整髪効果を期待して毛髪化粧料に使用される事は
なかった。
【0004】一方、このカチオン性ポリマーに整髪効果
を付与することを目的とし、モノカチオン基含有(メ
タ)アクリレートとアルキル(メタ)アクリレートとの
共重合体(特開平4−21623号公報、特開平5−3
10538号公報)が提案されており、整髪効果はかな
り改善されたが、コンディショニング効果は不十分であ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の従来
のカチオン性ポリマーの問題点を解決するために、特定
のポリカチオン性不飽和単量体を重合成分とする複数の
カチオン基を有する基を有するカチオン性ポリマーを含
有させることにより、優れた整髪効果を発揮すると共
に、毛髪の感触改良、及び櫛通り性等の、コンディショ
ニング効果を付与する効果を併せ持つ毛髪化粧料用樹脂
組成物を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の毛髪化粧
料組成物は、1分子中に複数のカチオン基を有するアク
リル酸系単量体を用いたカチオン性ポリマー、好ましく
は下記構造(I)を少なくとも5重量%含み、重量平均
分子量が5,000〜500,000であるカチオン性
ポリマーを含有する毛髪化粧料組成物である。
【0007】
【化5】
【0008】(上記式中、R1 は、水素原子又はメチル
基;R2 は、1〜4個の炭素原子を有するアルキレン
基、若しくは−CH2 −CH(OH)−CH2 −基;R
3 、R4、R5 、及びR6 は、それぞれ1〜4個の炭素
原子を有するアルキル基、但し、これらは同一であって
も、異なっていても良い;R7 は、1〜10個の炭素原
子を有するアルキル基、若しくは7〜10個の炭素原子
を有するアラルキル基;Aは、−O−基又は−NH−
基;nは、1〜3の整数を示す。)
【0009】本発明の毛髪化粧料組成物に用いられるカ
チオン性ポリマーは、好ましくは、上記構造(I)を含
有するポリマーであるが、更に好ましくは(A)構造
(I)、15〜90重量%、(B)下記構造(II)10
〜85重量%、(C)下記構造(III)0〜50重量%か
ら成る共重合体である。
【0010】
【化6】
【0011】(上記式中、R1 は構造(I)と同義、R
8 は炭素数1〜24のアルキル基、Bは任意の置換基を
表す。) (A)構造(I) 構造(I)は、下記式(IV)で表されるポリカチオン性
不飽和単量体を重合することにより得られる。
【0012】
【化7】
【0013】(式中、R1 〜R7 、A及びnは構造
(I)と同義) 一方、式(IV)で示される化合物の前駆体である、下記
式(V)で示される(メタ)アクリル酸のアミン誘導体
またはアミド誘導体の形で重合を行った後、ポリカチオ
ン化剤によりポリカチオン化することによって、構造
(I)を得ることもできる。
【0014】
【化8】
【0015】(式中、R1 〜R4 、Aは構造(I)と同
義) この前駆体の不飽和単量体の具体例として、例えば、ジ
メチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジメチルア
ミノプロピル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリルアミド、ジエチルアミノプロピル(メタ)
アクリルアミドがある。ポリカチオン化剤としては、下
記一般式(VI)で示される化合物があり、具体例とし
て、例えば、3−クロロ−2ヒドロキシプロピルトリメ
チルアンモニウムクロライド、3−ブロモ−2ヒドロキ
シプロピルトリメチルアンモニウムブロマイド等があ
る。
【0016】
【化9】
【0017】(式中、R5 〜R7 、nはそれぞれ構造
(I)と同様の意味を持ち、Xは塩素原子、臭素原子、
又は沃素原子を表す。) ポリカチオン性不飽和単量体の使用量(その前駆体不飽
和単量体を共重合する場合はカチオン化換算量)は、好
ましくは全単量体に対して15〜90重量%である。ポ
リカチオン性不飽和単量体の量が少なすぎると得られる
カチオン性ポリマーは水に難溶となり、洗髪の際に洗浄
除去が困難となる。そのうえ、この樹脂のカチオン性に
起因する毛髪に対する感触、及び櫛通り性等の、コンデ
ィショニング効果の低下等の問題が生じる。逆に多すぎ
ると得られるカチオン性ポリマーがベタツキ感を呈する
様になり、また整髪効果を低下させる等の問題を生じる
場合がある。
【0018】(B)構造(II) 構造(II)は炭素数1〜24のアルキル基を有する(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを重合することにより
得られる。この(メタ)アクリル酸エステルの具体例と
しては、メチル(メタ)アクリレート、イソプロピル
(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、
イソブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、トリデシル(メタ)アクリレート、セチル(メタ)
アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベヘ
ニル(メタ)アクリレート等がある。
【0019】(メタ)アクリル酸アルキルエステルの使
用量は、好ましくは全単量体に対して10〜85重量%
である。10重量%未満では、得られるカチオン性ポリ
マーはベタツキ感を呈する様になり、整髪効果も悪化す
る問題がある。85重量%を越えると、得られるカチオ
ン性ポリマーは水に難溶となり、洗髪の際に洗浄除去が
困難となる等の問題があり、またコンディショニング効
果の低下等の問題が生じる。
【0020】(C)構造 (III) カチオン性ポリマーに、任意の不飽和単量体を共重合さ
せ、構造(I)、(II)以外の構造(III)を含有させる
ことにより、カチオン性ポリマーに適度の柔軟性及び硬
度を与え、感触を変化させることができる。構造(III)
を形成する不飽和単量体としては、下記式(VII)で表さ
れるものが好ましい。
【0021】
【化10】
【0022】(但し、R1 〜R7 及びAは構造(I)と
同義、R9 は炭素数2〜4のアルキレン基、R10は炭素
数1〜4のアルキル基または(メタ)アクリロイル基、
11は炭素数1〜3のアルキレン基、R12、R13、R14
はそれぞれ炭素数1〜2のアルキル基で、これらは同一
であっても異なっていてもよい。Yは−CH2 COO-
または−C3 6 SO3 - 、Zはハロゲン又はC2 5
・SO4 、mは1〜5である)
【0023】具体例を挙げれば、例えば、N−(メタ)
アクリロイルオキシエチル N,N−ジメチルアンモニ
ウム N−メチルカルボキシレート、N−(メタ)アク
リロイルアミドプロピル N,N−ジメチルアンモニウ
ム−N−メチルカルボキシレート、N−(メタ)アクリ
ロイルオキシエチル N,N−ジエチルアンモニウムN
−プロパンスルフォネート等の両イオン性を有する不飽
和単量体;N−(メタ)アクリロイルオキシエチル
N,N,N−トリメチルアンモニウムクロライド、N−
(メタ)アクリロイルオキシエチル N,N−ジメチル
N−エチルアンモニウム・エチル硫酸塩、N−(メ
タ)アクリロイルアミドプロピル N,N,N−トリメ
チルアンモニウムクロライド、ジアリルジメチルアンモ
ニウム等のモノカチオン性不飽和単量体(ここでモノカ
チオン性不飽和単量体とは、不飽和単量体1分子当たり
1単位のカチオン基を有する単量体をいう。);アクリ
ロニトリル、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
ブトキシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アク
リレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレー
ト、エチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエ
チレングリコール(メタ)アクリレート、プロピレング
リコール(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコ
ール(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリコー
ルジ(メタ)アクリレート、ダイアセトンアクリルアミ
ド等の非イオン性(メタ)アクリル系誘導体;スチレ
ン、クロロスチレン、ビニルトルエン等の芳香族系不飽
和単量体;N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラ
クタム、酢酸ビニル等のビニル系不飽和単量体等があ
る。
【0024】中でも両イオン性を有する不飽和単量体、
モノカチオン性不飽和単量体、及び非イオン性(メタ)
アクリル系誘導体が好ましい。構造(III)を形成するこ
れらの単量体の使用量は、全単量体に対し0〜50重量
%であることが好ましい。
【0025】(共重合)前記の不飽和単量体の共重合
は、塊状重合法、溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法
等の公知のラジカル重合法により実施できるが、好まし
い重合法は溶液重合法であり、各重合性不飽和単量体の
所定量を溶媒に溶解し、重合開始剤を添加し、窒素気流
下に加熱攪拌することからなる方法によって行なう。
【0026】重合開始剤としては、例えば過酸化ベンゾ
イル、過酸化ラウロイル等の過酸化物、アゾビスイソブ
チロニトリル(AIBNと略す)、アゾビスジメチルバ
レロニトリル(ADVNと略す)等のアゾ化合物が挙げ
られる。溶媒としては、水;メタノール、エタノール、
イソプロパノール、エチレングリコール、及びブチルセ
ロソルブ等のアルコール類;アセトン、メチルエチルケ
トン、メチルイソブチルケトン等のケトン類;酢酸メチ
ル、酢酸エチル等の酢酸エステル類が好ましく、又これ
ら溶媒は適宜に2種以上を混合使用してもよい。溶媒使
用量は、生成共重合体溶液のポリマー濃度が10〜65
重量%となるようなものであることが好ましい。
【0027】重合に際して、単量体及び重合開始剤は、
その全種類及び全量を重合開始当初から存在させるのが
普通であるが、それらの種類及び/又は量に関して分割
添加方法を用いることもできる。得られる共重合体の分
子量は、重量平均分子量で5,000〜500,000
の範囲であることが好ましい。分子量の制御は重合温
度、重合開始剤の種類及び量、エタノール、イソプロパ
ノール等の連鎖移動性のある溶媒の使用量、ブチルメル
カプタン、ラウリルメルカプタン等の連鎖移動剤の使用
量等の重合条件を適宜選択することにより行うことがで
きる。
【0028】前述の如く、ポリカチオン性不飽和単量体
に代えて、その前駆体である(メタ)アクリル酸のアミ
ン誘導体、またはアミド誘導体の形で共重合を行った
後、ポリカチオン化剤を用いてカチオン性ポリマーを得
る場合には、ポリカチオン化剤の使用量は、化学量論の
等モルの70〜130%が好ましい。更に、本カチオン
性ポリマーに両イオン性基、モノカチオン性基を導入す
る場合、それぞれ両イオン性を有する不飽和単量体、モ
ノカチオン性不飽和単量体に代えて、同様に、その前駆
体である(メタ)アクリル酸のアミン誘導体、またはア
ミド誘導体の形で共重合を行った後、それぞれモノブロ
ム酢酸ナトリウム、モノクロル酢酸カリウム、モノクロ
ル酢酸のアミノメチルプロパノール塩、モノクロルプロ
ピオン酸カリウム、プロピオラクトン、プロパンサルト
ン等の両性化剤、塩化メチル、塩化ブチル、塩化ベンジ
ル、硫酸ジエチル、モノクロル酢酸エチル等のモノカチ
オン化剤でそれぞれ両イオン化、モノカチオン化を行う
ことができる。
【0029】得られたカチオン性ポリマーは製造された
ポリマーの溶液をそのまま用いてもよいし、製造された
ポリマー溶液の溶媒の蒸発除去、または貧溶媒使用によ
るポリマー析出により得られた固形状のポリマーを用い
てもよい。また必要に応じて、副製塩を濾過、遠心分離
等で分離除去し、更にイオン交換処理で副製溶存塩を除
去処理する方法、および溶媒との共沸溜去処理、又は活
性炭、活性白土、ゼオライト等の吸着剤による吸着除去
処理等、固体状態では加温減圧除去、エーテル類等の溶
媒による抽出処理等により臭気改善操作を実施できい
る。
【0030】(毛髪化粧料組成物)本発明の毛髪化粧料
組成物は、以上のようにして得られたカチオン性ポリマ
ーが、化粧料用媒体に含有されてなる組成物である。カ
チオン性ポリマーの好ましい含有量は化粧料中に0.1
〜10重量%である。本発明の化粧料用媒体とは、各種
形態の毛髪化粧料を構成する公知の媒体である溶媒、噴
射剤として使用される液化ガスおよび圧縮ガス、および
公知の添加剤を意味する。具体的には、溶媒としては、
水、及びエチルアルコール、イソプロピルアルコール、
エチレングリコール等の一価、二価のアルコール類等の
親水性溶媒、イソパラフィン、環状シリコーン等の疎水
性溶媒がある。液化ガスおよび圧縮ガスとしては、液化
石油ガス、ジメチルエーテル、ハロゲン化炭化水素等、
および空気、二酸化炭素ガス、窒素ガス等の圧縮ガス等
がある。
【0031】公知の添加剤を添加とは、例えば、アニオ
ン性活性剤、カチオン性活性剤、ノニオン性活性剤、両
イオン性活性剤等の界面活性剤、および増泡剤、増粘
剤、ハイドロトロープ、乳濁剤、シリコーン系重合体お
よびその化学修飾物を含むコンディショニング剤、油脂
類、保湿剤、可塑剤、染料、顔料等の着色料、殺菌剤、
香料等がある。
【0032】また、本発明の毛髪化粧料組成物には、従
来使用されている公知のカチオン性、アニオン性、ノニ
オン性等の天然系ポリマー、天然系変性ポリマー、合成
系ポリマーを併用使用してよい。本発明の毛髪化粧料と
は、シャンプー、リンス、トリートメント、パーマネン
トウェーブ液等の使用後洗髪除去する毛髪化粧料、およ
びマスカラ、エアゾール方式ヘアスプレー、ポンプ方式
ヘアスプレー、泡状整髪料、セットローション、ヘアリ
キッド、ヘアジェル、ヘアクリーム、ヘアオイル等の使
用後洗髪除去しない毛髪セット剤等の公知の毛髪化粧料
を意味する。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明する。尚、製造例中の部及び%は重量基準で、また実
施例中の部及び%は有効成分換算した重量基準で表す。 <製造例1>還流冷却器、滴下ロート、温度計、窒素置
換用ガラス管、及び攪拌装置を取り付けた五つ口フラス
コにジメチルアミノエチルメタクリレート:22.8
部、メチルメタクリレート:20部、2−エチルヘキシ
ルメタクリレート:20部、N−ビニルピロリドン:1
0部、無水エタノール:48.5部を入れ、AIBN:
0.14部を加えて窒素気流下60℃に加熱し、10時
間後AIBN:0.14部を加え5時間加熱する。更に
窒素気流下80℃に昇温し、5時間還流加熱し共重合を
行なう。
【0034】次に、ジメチルアミノエチルメタクリレー
トと等モルの3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリ
メチルアンモニウムクロライド:27.2部、無水エタ
ノール:151.5部を添加し、更に窒素気流下80℃
で12時間還流加熱しカチオン化反応を行なう。次に、
無水エタノール:200部を加え溶解し、ポリマー濃度
20%の溶液を得た。
【0035】この様にして得られたポリマーを「P−1
」とする。得られたポリマーの構成比を、(A)ポリ
カチオン性不飽和単量体単位/(B)炭素数1〜24の
アルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル単位/(C)他の重合性不飽和単量体比で表すとき
(以下(A)/(B)/(C)と略す)、50/40/
10である。尚、ポリスチレンを標準物質とし、ゲルパ
ーミネーションクロマトグラフィ(以下GPCと略す)
で測定する時、ポリマーの重量平均分子量は290,0
00であった。
【0036】<製造例2>製造例1と同様の五つ口フラ
スコにジメチルアミノエチルメタクリレート:27.3
部、メチルメタクリレート:25部、ステアリルメタク
リレート:15部、無水エタノール:55.1部を入
れ、ADVN:0.13部を加えて窒素気流下60℃に
加熱し、2時間後ADVN:0.13部を加え2時間加
熱する。更に窒素気流下80℃に昇温しAIBN:0.
4部を加え、4時間還流加熱し共重合を行なう。
【0037】次に、ジメチルアミノエチルメタクリレー
トと等モルの3−クロロ−2−ヒドロキシプロピルトリ
メチルアンモニウムクロライド:32.7部、無水エタ
ノール:100部を添加し、更に窒素気流下80℃で1
2時間還流加熱しカチオン化反応を行なう。次に、無水
エタノール:37.8部を加え溶解し、ポリマー濃度3
0%の溶液を得た。
【0038】この様にして得られたポリマーを「P−
2」とする。得られたポリマーの構成比は、(A)/
(B)/(C)=60/40/0である。尚、ポリマー
の重量平均分子量は、製造例1と同様にGPCで測定す
る時、140,000であった。
【0039】<製造例3>製造例1と同様の五つ口フラ
スコに下記に示すポリカチオン不飽和単量体:80
部、イソブチルメタクリレート:20部、イソプロピル
アルコール:233.3部を入れ、ADVN:1.2部
を加え、窒素気流下80℃で還流加熱し、2時間後にA
IBN:0.6部を加え、4時間還流加熱し共重合を行
なう。
【0040】次に、減圧下70℃で溶媒を除去し固形物
を得る。固形物を粉砕した後ジエチルエーテルでよく洗
浄し、減圧下70℃でよく乾燥し固形物を得た。得られ
た固形物50部に対し、無水エタノール50部を加え溶
解し、ポリマー濃度50%の溶液を得た。この様にして
得られたポリマーを「P−3」とする。得られたポリマ
ーの構成比は、(A)/(B)/(C)=80/20/
0である。尚、ポリマーの重量平均分子量は、製造例1
と同様にGPCで測定する時、30,000であった。 ポリカチオン不飽和単量体
【0041】
【化11】
【0042】<製造例4>製造例1と同様の五つ口フラ
スコにジメチルアミノエチルメタクリレート:5.1
部、下記に示すポリカチオン不飽和単量体:25部、
ブチルメタクリレート:40部、ラウリルアクリレー
ト:25部、無水エタノール:77.8部を入れ、AI
BN:0.57部を加えて、窒素気流下80℃で還流加
熱し、2時間後にAIBN:0.57部を加え、5時間
還流加熱し共重合を行う。
【0043】次に、ジメチルアミノエチルメタクリレー
トと等モルの硫酸ジエチル:4.9部を滴下ロートにて
窒素気流下35℃で五つ口フラスコに滴下し、更に窒素
気流下50℃で1時間加熱しカチオン化反応を行う。次
に、無水エタノール155.5部を加え、ポリマー濃度
30%の溶液を得た。
【0044】この様にして得られたポリマーを「P−
4」とする。得られたポリマーの構成比は、(A)/
(B)/(C)=25/65/10である。尚、ポリマ
ーの重量平均分子量は、製造例1と同様にGPCで測定
する時、70,000であった。 ポリカチオン不飽和単量体
【0045】
【化12】
【0046】<製造例5>製造例1と同様の五つ口フラ
スコにジメチルアミノエチルメタクリレート:32部、
ブチルアクリレート:15部、ベヘニルメタクリレー
ト:15部、無水エタノール:43部を入れ、ADV
N:0.13部を加えて、窒素気流下60℃で加熱し、
2時間後にADVN:0.13部加え2時間加熱する。
更に窒素気流下にて80℃に昇温し、AIBN:0.3
9部を加え4時間還流加熱し共重合を行なう。
【0047】次に、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピ
ルトリメチルアンモニウムクロライド:21.8部、モ
ノクロル酢酸の2−アミノ−2−メチルプロパノール
塩:16.2部、無水エタノール100部を添加し窒素
気流下80℃で12時間還流加熱しカチオン化反応、及
び両性化反応を行う。次に無水エタノール90.3部を
加え、ポリマー濃度30%の溶液を得た。この様にして
得られたポリマーを「P−5」とする。得られたポリマ
ーの構成比は、(A)/(B)/(C)=40/30/
30である。尚、ポリマーの重量平均分子量は、製造例
1と同様にGPCで測定する時、150,000であっ
た。
【0048】<製造例6>不飽和単量体をジメチルアミ
ノエチルメタクリレート:4.6部、メチルメタクリレ
ート:30部、ブチルメタクリレート:30部、ラウリ
ルメタクリレート:30部、及びカチオン化剤を3−ク
ロロ−2−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウム
クロライド:5.4部とする以外は、製造例2と同様に
操作し、ポリマー濃度30%の溶液を得た。この様にし
て得られたポリマーを「P−6」とする。得られたポリ
マーの構成比は、(A)/(B)/(C)=10/90
/0である。尚、ポリマーの重量平均分子量は、製造例
1と同様にGPCで測定する時、150,000であっ
た。
【0049】<製造例7>不飽和単量体をジメチルアミ
ノエチルメタクリレート:43.3部、メチルメタクリ
レート:5部、及びカチオン化剤を3−クロロ−2−ヒ
ドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド:
51.7部とする以外は、製造例2と同様に操作し、ポ
リマー濃度30%の溶液を得た。この様にして得られた
ポリマーを「P−7」とする。得られたポリマーの構成
比は、(A)/(B)/(C)=95/5/0である。
尚、ポリマーの重量平均分子量は、製造例1と同様にG
PCで測定する時、130,000であった。
【0050】<実施例1>製造例1で得られた「P−
1」を、下記処方のポンプ方式含水ヘアスプレー、泡状
整髪料を作成し、毛髪に塗布使用する時、湿潤時に於い
て良好なヌメリ感を示し、且つ乾燥時にも、優れた滑り
性、及び高温多湿下に於いても良好なセット力を示し
た。また洗髪性も良好であった(表1)。尚、各評価方
法に付いては後述する。
【0051】 (1)ポンプ方式含水ヘアスプレー (重量部) ポリマー(有効成分として) 5 水 65 エタノール 30 ───────────────────────── (計) 100
【0052】 (2)ポンプ方式含水ヘアスプレー (重量部) ポリマー(有効成分として) 3 水 65 エタノール 32 ───────────────────────── (計) 100
【0053】 (3)泡状整髪料 (重量部) ポリマー(有効成分として) 5 ニッコールHCO−50(*1) 0.8 ニッコールBL−9EX(*2) 0.2 アミゾールCDE(*3) 0.3 ポリマーJR−400(*4) 0.2 シリコーンSH3749(*5) 0.5 エタノール 15 液化石油ガス(LPG) 8 水 70 ───────────────────────── (計) 100 (*1)POE変性硬化ヒマシ油;日光ケミカル社製 (*2)ラウリルエーテルPOE変性;川研ファインケミカル社製 (*3)ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド;川研ファインケミカル社製 (*4)カチオン化エーテルセルロース;ユニオンカーバイド社製 (*5)シリコーンポリエーテル;東レダウコーニング社製
【0054】<実施例2〜5>「P−2 」、「P−
3」、「P−4」、「P−5」を実施例1と同様に評価
するとき、「P−1」と同様に、湿潤時のヌメリ感、及
び乾燥時の滑り性、高温多湿下に於けるセット力に優
れ、毛髪化粧料として良好な性能を示した(表1)。
【0055】<比較例1〜2>「P−6」、「P−7」
を実施例1と同様に評価する時、塗布毛髪の感触、高温
多湿下に於けるセット力、若しくは洗髪性の何れかの評
価項目に於いて性能的に不十分、または問題があった。
(表1)。
【0056】<評価方法> 1)湿潤時のヌメリ感 23cm、2gのくせのない毛髪に、ポンプ方式含水ヘ
アスプレー(ポリマー濃度:5%)を使用し毛髪に塗布
する際、指で触れたときの感触を評価する。 ○−− 良好なヌメリ感 △−− 若干のキシミ感有り ×−− キシミ感有り
【0057】2)乾燥時のセット力 23cm、2gのくせのない毛髪に、ポンプ方式含水ヘ
アスプレー、泡状整髪料の形態で毛髪に一定量塗布し、
ただちに直径2cmのカーラーに巻き乾燥させる。次
に、カーラーからはずした毛髪を、30℃/95%RH
の恒温恒湿機に吊るし、3時間後の毛髪の伸びを測定し
カールリテンションの公式に代入しカール保持力(%)
を求める。
【0058】3)乾燥時の滑り感 ポンプ方式含水ヘアスプレー(ポリマー濃度:5%)を
使用し、セット力と同様に操作し得られたカールした毛
髪を、23℃/60%RHの恒温恒湿の条件に24時間
放置し、指で触れたときの感触を評価する。 ○−− スムーズな滑り性を有する △−− 若干、引っかかり感がある ×−− 引っかかり感、またはベタツキ感がある
【0059】4)洗髪性 ポンプ方式含水ヘアスプレー(ポリマー濃度:5%)を
使用し、セット力と同様に操作し得られたカールした毛
髪を、40℃の保温したドデシルアルコール/エトキシ
レート(3EO)/硫酸塩の10重量%水溶液で洗浄
し、40℃の温水でよく濯ぐ。風乾後、毛髪に残存して
いるポリマーを目視、及び指覚で評価する。 ○−− ポリマーが除去されている △−− ポリマーが若干残存 ×−− ポリマーが残存
【0060】
【表1】
【0061】
【発明の効果】本発明により得られる毛髪化粧料組成物
は、毛髪に対し優れた整髪効果を発揮するとともに、湿
時及び乾時に於ける優れた感触、及び櫛通り性等のコン
ディショニング効果をも併せもつ、従来にない毛髪化粧
料組成物である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カチオン基を複数有する基を少なくとも
    5重量%含み、重量平均分子量が5,000〜500,
    000であるアクリル酸系カチオン性ポリマーを含有し
    て成る毛髪化粧料組成物。
  2. 【請求項2】 カチオン基を複数有する基が、下記構造
    (I)で示されるものである請求項1記載の毛髪化粧料
    組成物。 【化1】 (上記式中、R1 は、水素原子又はメチル基;R2 は、
    1〜4個の炭素原子を有するアルキレン基、若しくは−
    CH2 −CH(OH)−CH2 −基 ;R3 、R4 、R
    5 、及びR6 は、それぞれ1〜4個の炭素原子を有する
    アルキル基、但し、これらは同一であっても、異なって
    いても良い;R7 は、1〜10個の炭素原子を有するア
    ルキル基、若しくは7〜10個の炭素原子を有するアラ
    ルキル基;Aは、−O−基又は−NH−基;nは、1〜
    3の整数を示す。)
  3. 【請求項3】 カチオン性ポリマーが、構造(I)で示
    される基を15〜90重量%含むものである請求項2記
    載の毛髪化粧料組成物。
  4. 【請求項4】 カチオン性ポリマーが、構造(I)15
    〜90重量%、構造(II)10〜85重量%、構造(II
    I)0〜50重量%から成る共重合体であることを特徴と
    する、請求項3記載の毛髪化粧料組成物。 【化2】 (上記式中、R1 は構造(I)と同じ、R8 は炭素数1
    〜24のアルキル基、Bは任意の置換基を表す。)
  5. 【請求項5】 構造(III) において、Bが 【化3】 (但し、R1 〜R7 及びAは構造(I)と同義、R9
    炭素数2〜4のアルキレン基、R10は炭素数1〜4のア
    ルキル基または(メタ)アクリロイル基、R11は炭素数
    1〜3のアルキレン基、R12、R13、R14はそれぞれ炭
    素数1〜2のアルキル基で、これらは同一であっても異
    なっていてもよい。Yは−CH2 COO- または−C 3
    6 SO3 - 、Zはハロゲン又はC2 5 ・SO4 、m
    は1〜5である)から選ばれることを特徴とする、請求
    項4記載の毛髪化粧料組成物。
  6. 【請求項6】 構造(III) において、Bが 【化4】 (式中、Aは−O−基または−NH−基、R11、R14
    それぞれ炭素数1〜3のアルキレン基で、これらは同一
    であっても異なっていてもよい。R12、R13はそれぞれ
    炭素数1〜2のアルキル基で、これらは同一であっても
    異なっていてもよい。Yは−CH2 COO- 、−C2
    4 COO- または−C3 6 SO4 - 、Zはハロゲン又
    はC2 5 SO4 である)から選ばれることを特徴とす
    る、請求項4記載の毛髪化粧料組成物。
  7. 【請求項7】 カチオン性ポリマーを化粧料用媒体中に
    含有して成る、請求項1ないし6記載の毛髪化粧料組成
    物。
  8. 【請求項8】 カチオン性ポリマーの含有量が、組成物
    に対し0.1〜10重量%である請求項1ないし7記載
    の毛髪化粧料組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8343520B2 (en) * 2003-12-23 2013-01-01 Rhodia Chimie Cosmetic composition comprising an ampholytic copolymer

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