JPH0940008A - 密封包装袋 - Google Patents
密封包装袋Info
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- JPH0940008A JPH0940008A JP18510995A JP18510995A JPH0940008A JP H0940008 A JPH0940008 A JP H0940008A JP 18510995 A JP18510995 A JP 18510995A JP 18510995 A JP18510995 A JP 18510995A JP H0940008 A JPH0940008 A JP H0940008A
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- Japan
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- layer
- ceramics
- ceramic
- plastic film
- gas barrier
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Abstract
(57)【要約】
【目的】レトルト殺菌処理後にあってもシール強度、剥
離強度の経時による劣化の少ないレトルト包装用の密封
包装袋の提供。 【構成】プラスチックフィルム層、ガスバリヤー層、セ
ラミックス含有ヒートシール性プラスチックフィルム層
をこの順に積層した積層フィルムから成る密封包装袋で
あって、セラミックス含有ヒートシール性プラスチック
フィルム層がシーラント層となって、かつ、このセラミ
ックス含有ヒートシール性プラスチックフィルム層は、
プラスチック樹脂にセラミックスが含有しているセラミ
ックス層と、セラミックスが含有していないプラスチッ
ク樹脂層とに分かれ、このセラミックス含有ヒートシー
ル性プラスチックフィルム層におけるセラミックス層
が、ガスバリヤー層と接する側に構成されていることを
特徴とする。
離強度の経時による劣化の少ないレトルト包装用の密封
包装袋の提供。 【構成】プラスチックフィルム層、ガスバリヤー層、セ
ラミックス含有ヒートシール性プラスチックフィルム層
をこの順に積層した積層フィルムから成る密封包装袋で
あって、セラミックス含有ヒートシール性プラスチック
フィルム層がシーラント層となって、かつ、このセラミ
ックス含有ヒートシール性プラスチックフィルム層は、
プラスチック樹脂にセラミックスが含有しているセラミ
ックス層と、セラミックスが含有していないプラスチッ
ク樹脂層とに分かれ、このセラミックス含有ヒートシー
ル性プラスチックフィルム層におけるセラミックス層
が、ガスバリヤー層と接する側に構成されていることを
特徴とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、遠赤外線輻射材料であ
るセラミックスを含有する熱可塑性プラスチックフィル
ムを用いた密封包装袋に関し、特にはレトルト殺菌処理
を施した後も安定したヒートシール強度を保持する密封
包装袋に関する。
るセラミックスを含有する熱可塑性プラスチックフィル
ムを用いた密封包装袋に関し、特にはレトルト殺菌処理
を施した後も安定したヒートシール強度を保持する密封
包装袋に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、食品類用の密封包装袋において、
ガスバリヤー層の内面側にセラミックス含有層を設ける
ことにより、遠赤外線が輻射され、有用な効果を有する
ことが知られている。一方、レトルト殺菌処理用の密封
包装袋においては、包装袋としての強度が強く求められ
る。ところで、セラミックスを含有したフィルムをシー
ラント層に用いると、レトルト殺菌処理後のシール強度
等が劣化することは既に知られている。
ガスバリヤー層の内面側にセラミックス含有層を設ける
ことにより、遠赤外線が輻射され、有用な効果を有する
ことが知られている。一方、レトルト殺菌処理用の密封
包装袋においては、包装袋としての強度が強く求められ
る。ところで、セラミックスを含有したフィルムをシー
ラント層に用いると、レトルト殺菌処理後のシール強度
等が劣化することは既に知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、セラミック
スを含有した熱可塑性プラスチックフィルムをシーラン
ト層に用いたレトルト殺菌処理用の密封包装袋に関する
上記のような問題点を除去するためになされたもので、
レトルト殺菌処理後にあってもシール強度、剥離強度の
経時による劣化の少ないレトルト包装用の密封包装袋を
提供することを目的とする。
スを含有した熱可塑性プラスチックフィルムをシーラン
ト層に用いたレトルト殺菌処理用の密封包装袋に関する
上記のような問題点を除去するためになされたもので、
レトルト殺菌処理後にあってもシール強度、剥離強度の
経時による劣化の少ないレトルト包装用の密封包装袋を
提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、まず第１の発明では、プラスチックフィル
ム層、ガスバリヤー層、セラミックス含有ヒートシール
性プラスチックフィルム層をこの順に積層した積層フィ
ルムから成る密封包装袋であって、前記セラミックス含
有ヒートシール性プラスチックフィルム層がシーラント
層となって、かつ、このセラミックス含有ヒートシール
性プラスチックフィルム層は、プラスチック樹脂にセラ
ミックスが含有しているセラミックス層と、セラミック
スが含有していないプラスチック樹脂層とに分かれ、こ
のセラミックス含有ヒートシール性プラスチックフィル
ム層におけるセラミックス層が、ガスバリヤー層と接す
る側に構成されていることを特徴とする密封包装袋を提
供するものである。
するために、まず第１の発明では、プラスチックフィル
ム層、ガスバリヤー層、セラミックス含有ヒートシール
性プラスチックフィルム層をこの順に積層した積層フィ
ルムから成る密封包装袋であって、前記セラミックス含
有ヒートシール性プラスチックフィルム層がシーラント
層となって、かつ、このセラミックス含有ヒートシール
性プラスチックフィルム層は、プラスチック樹脂にセラ
ミックスが含有しているセラミックス層と、セラミック
スが含有していないプラスチック樹脂層とに分かれ、こ
のセラミックス含有ヒートシール性プラスチックフィル
ム層におけるセラミックス層が、ガスバリヤー層と接す
る側に構成されていることを特徴とする密封包装袋を提
供するものである。
【０００５】また、第２の発明では、第１の発明におい
て、前記セラミックス層と、前記ガスバリヤー層とがド
ライラミネーション法によって積層されていることを特
徴とする密封包装袋を提供するものである。
て、前記セラミックス層と、前記ガスバリヤー層とがド
ライラミネーション法によって積層されていることを特
徴とする密封包装袋を提供するものである。
【０００６】
【作用】上記のように本発明によれば、ガスバリヤー層
よりも内面側にセラミックス含有ヒートシール性プラス
チックフィルム層を、また外面側にプラスチックフィル
ム層を積層し、このセラミックス含有ヒートシール性プ
ラスチックフィルム層がシーラント層となって、かつ、
セラミックス含有ヒートシール性プラスチックフィルム
層は、プラスチック樹脂にセラミックスが含有している
セラミックス層と、セラミックスが含有していないプラ
スチック樹脂層に分かれ、このセラミックス層がガスバ
リヤー層と接する側に構成され、セラミックス層とガス
バリヤー層がドライラミネーション法により積層されて
いるので、セラミックス含有ヒートシール性プラスチッ
クフィルム層のセラミックス層とガスバリヤー層の間の
ラミネート強度や、得られた密封包装袋のヒートシール
強度は、レトルト殺菌後もレトルト殺菌作業前と略同様
の強度が維持できるし、経時による強度の劣化も少な
い。
よりも内面側にセラミックス含有ヒートシール性プラス
チックフィルム層を、また外面側にプラスチックフィル
ム層を積層し、このセラミックス含有ヒートシール性プ
ラスチックフィルム層がシーラント層となって、かつ、
セラミックス含有ヒートシール性プラスチックフィルム
層は、プラスチック樹脂にセラミックスが含有している
セラミックス層と、セラミックスが含有していないプラ
スチック樹脂層に分かれ、このセラミックス層がガスバ
リヤー層と接する側に構成され、セラミックス層とガス
バリヤー層がドライラミネーション法により積層されて
いるので、セラミックス含有ヒートシール性プラスチッ
クフィルム層のセラミックス層とガスバリヤー層の間の
ラミネート強度や、得られた密封包装袋のヒートシール
強度は、レトルト殺菌後もレトルト殺菌作業前と略同様
の強度が維持できるし、経時による強度の劣化も少な
い。
【０００７】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
図１は本発明の密封包装袋の一実施例の層構成を示す断
面図である。
図１は本発明の密封包装袋の一実施例の層構成を示す断
面図である。
【０００８】本発明の密封包装袋は、金属箔、ガスバリ
ヤー性プラスチックフィルム等から成るガスバリヤー層
（１０）の内側に、セラミックス含有ヒートシール性プ
ラスチックフィルム層（１１）が、また、ガスバリヤー
層（１０）の外側には、プラスチックフィルム層（１
２）がそれぞれ積層されて成っている。
ヤー性プラスチックフィルム等から成るガスバリヤー層
（１０）の内側に、セラミックス含有ヒートシール性プ
ラスチックフィルム層（１１）が、また、ガスバリヤー
層（１０）の外側には、プラスチックフィルム層（１
２）がそれぞれ積層されて成っている。
【０００９】上記ガスバリヤー層（１０）は、水分や気
体を通過しない不通気性のアルミニウム箔、スチール箔
等の金属箔単体やガスバリヤー性のプラスチックフィル
ム単体でも、あるいは、この水分や気体を通過しない不
通気性の金属箔やガスバリヤー性のプラスチックフィル
ムと他のシート、例えば別のプラスチックフィルムや
紙、不織布、金属箔等を組み合わせた多層構造であって
も良い。ガスバリヤー性のプラスチックフィルムとして
は、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム（以下
ＰＥＴと称する）、延伸ナイロンフィルム（以下ＯＮｙ
と称する）、塩化ビニリデン共重合体樹脂を塗布した延
伸ポリプロピレン樹脂等が好適に使用できる。
体を通過しない不通気性のアルミニウム箔、スチール箔
等の金属箔単体やガスバリヤー性のプラスチックフィル
ム単体でも、あるいは、この水分や気体を通過しない不
通気性の金属箔やガスバリヤー性のプラスチックフィル
ムと他のシート、例えば別のプラスチックフィルムや
紙、不織布、金属箔等を組み合わせた多層構造であって
も良い。ガスバリヤー性のプラスチックフィルムとして
は、例えばポリエチレンテレフタレートフィルム（以下
ＰＥＴと称する）、延伸ナイロンフィルム（以下ＯＮｙ
と称する）、塩化ビニリデン共重合体樹脂を塗布した延
伸ポリプロピレン樹脂等が好適に使用できる。
【００１０】また、上記セラミックス含有ヒートシール
性プラスチックフィルム層（１１）は、例えば、アルミ
ナ、ジルコニア、シリカ、シリカアルミナ等の酸化物セ
ラミックに代表される遠赤外線輻射材料としてのセラミ
ックスを、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性
プラスチック樹脂に１５〜５０重量％程度配合して混練
し、これをフィルム状に製膜することにより作製する。
この場合、セラミックスの分散をコントロールして共押
出し法等により、セラミックス層を層状に形成すること
ができ、セラミックス含有ヒートシール性プラスチック
フィルム層（１１）は、プラスチック樹脂にセラミック
スが含有しているセラミックス層（１１ａ）と、セラミ
ックスが含有していないプラスチック樹脂層（１１ｂ）
とに分けて製膜することができる。本発明においては、
層状に形成させたセラミックス層（１１ａ）をガスバリ
ヤー層（１０）と、例えばウレタン系接着剤を用いてド
ライラミネートさせることにより、密封包装袋のヒート
シール強度を安定させ、レトルト殺菌処理後のヒートシ
ール強度、ラミネート強度をレトルト殺菌処理前と略同
様の強度に保持出来ることを見出した。
性プラスチックフィルム層（１１）は、例えば、アルミ
ナ、ジルコニア、シリカ、シリカアルミナ等の酸化物セ
ラミックに代表される遠赤外線輻射材料としてのセラミ
ックスを、ポリエチレン、ポリプロピレン等の熱可塑性
プラスチック樹脂に１５〜５０重量％程度配合して混練
し、これをフィルム状に製膜することにより作製する。
この場合、セラミックスの分散をコントロールして共押
出し法等により、セラミックス層を層状に形成すること
ができ、セラミックス含有ヒートシール性プラスチック
フィルム層（１１）は、プラスチック樹脂にセラミック
スが含有しているセラミックス層（１１ａ）と、セラミ
ックスが含有していないプラスチック樹脂層（１１ｂ）
とに分けて製膜することができる。本発明においては、
層状に形成させたセラミックス層（１１ａ）をガスバリ
ヤー層（１０）と、例えばウレタン系接着剤を用いてド
ライラミネートさせることにより、密封包装袋のヒート
シール強度を安定させ、レトルト殺菌処理後のヒートシ
ール強度、ラミネート強度をレトルト殺菌処理前と略同
様の強度に保持出来ることを見出した。
【００１１】プラスチックフィルム層（１２）は、ガス
バリヤー層（１０）を保護する目的で、ガスバリヤー層
（１０）の外側に積層されるフィルムで、ＰＥＴ、ＯＮ
ｙ、延伸ポリプロピレン等の単体フィルムや、それらの
複合フィルムが好適に使用できる。
バリヤー層（１０）を保護する目的で、ガスバリヤー層
（１０）の外側に積層されるフィルムで、ＰＥＴ、ＯＮ
ｙ、延伸ポリプロピレン等の単体フィルムや、それらの
複合フィルムが好適に使用できる。
【００１２】こうして得られた積層フィルムで、シーラ
ント層であるセラミックス含有ヒートシール性プラスチ
ックフィルム層（１１）のうちのプラスチック樹脂層
（１１ｂ）面が内面になるように、一般的に用いられて
いる製袋機を使いヒートシール法等により所定寸法の三
方シール袋を製袋し、最後に、この三方シール袋の開口
部から食品等の内容物を充填し、開口部を密封し、密封
包装袋とする。
ント層であるセラミックス含有ヒートシール性プラスチ
ックフィルム層（１１）のうちのプラスチック樹脂層
（１１ｂ）面が内面になるように、一般的に用いられて
いる製袋機を使いヒートシール法等により所定寸法の三
方シール袋を製袋し、最後に、この三方シール袋の開口
部から食品等の内容物を充填し、開口部を密封し、密封
包装袋とする。
【００１３】なお、プラスチックフィルム層（１２）
を、ポリエチレン／紙／ポリエチレン等からなる積層紙
とすると、液体等を入れる密封紙容器を得ることもでき
る。
を、ポリエチレン／紙／ポリエチレン等からなる積層紙
とすると、液体等を入れる密封紙容器を得ることもでき
る。
【００１４】〈実施例１〉先ず、アルミナ、シリカアル
ミナ等の酸化物セラミックを２０重量％程度含有したポ
リプロピレン樹脂と、酸化物セラミックを含有しないポ
リプロピレン樹脂を、別々のスクリューから押出す共押
出し法により、ポリプロピレン樹脂にセラミックが含有
している厚さ２５μｍのセラミックス層（１１ａ）と、
セラミックが含有していない厚さ４５μｍのポリプロピ
レン樹脂層（１１ｂ）とから成る厚さ７０μｍのセラミ
ックス含有ヒートシール性ポリプロピレンフィルム層
（１１）をフィルム状に製膜する。
ミナ等の酸化物セラミックを２０重量％程度含有したポ
リプロピレン樹脂と、酸化物セラミックを含有しないポ
リプロピレン樹脂を、別々のスクリューから押出す共押
出し法により、ポリプロピレン樹脂にセラミックが含有
している厚さ２５μｍのセラミックス層（１１ａ）と、
セラミックが含有していない厚さ４５μｍのポリプロピ
レン樹脂層（１１ｂ）とから成る厚さ７０μｍのセラミ
ックス含有ヒートシール性ポリプロピレンフィルム層
（１１）をフィルム状に製膜する。
【００１５】次に、ガスバリヤー層（１０）として、厚
さ７μｍのアルミニウム箔（以下Ａｌと称する）を、ま
た、プラスチックフィルム層（１２）として、厚さ１２
μｍのＰＥＴフィルム（１２ａ）と厚さ１５μｍのＯＮ
ｙフィルム（１２ｂ）をウレタン系接着剤でドライラミ
ネートした積層フィルムをそれぞれ用意する。
さ７μｍのアルミニウム箔（以下Ａｌと称する）を、ま
た、プラスチックフィルム層（１２）として、厚さ１２
μｍのＰＥＴフィルム（１２ａ）と厚さ１５μｍのＯＮ
ｙフィルム（１２ｂ）をウレタン系接着剤でドライラミ
ネートした積層フィルムをそれぞれ用意する。
【００１６】そして、図２に示すように、〔外面側〕１
２μｍ厚ＰＥＴ（１２ａ）／１５μｍ厚ＯＮｙ（１２
ｂ）／７μｍ厚Ａｌ（１０）／２５μｍ厚セラミックス
層（１１ａ）／４５μｍ厚ポリプロピレン樹脂層（１１
ｂ）〔内面側〕構成の積層フィルムを、例えばウレタン
系接着剤を用いてドライラミネート法により作製した。
なお、各層の貼り合わせ方法は、後記するレトルト殺菌
処理作業後、積層フィルム間のヒートシール強度、ある
いは各層間のラミネート強度が劣化しなければ、ドライ
ラミネート法に限らず、いずれの方法によっても構わな
い。
２μｍ厚ＰＥＴ（１２ａ）／１５μｍ厚ＯＮｙ（１２
ｂ）／７μｍ厚Ａｌ（１０）／２５μｍ厚セラミックス
層（１１ａ）／４５μｍ厚ポリプロピレン樹脂層（１１
ｂ）〔内面側〕構成の積層フィルムを、例えばウレタン
系接着剤を用いてドライラミネート法により作製した。
なお、各層の貼り合わせ方法は、後記するレトルト殺菌
処理作業後、積層フィルム間のヒートシール強度、ある
いは各層間のラミネート強度が劣化しなければ、ドライ
ラミネート法に限らず、いずれの方法によっても構わな
い。
【００１７】この積層フィルムの、ポリプロピレン樹脂
層面が内面側になるようにして、一般的に用いられてい
る製袋機を使い、ヒートシール法等の方法により所定寸
法の三方シール袋を製袋した。
層面が内面側になるようにして、一般的に用いられてい
る製袋機を使い、ヒートシール法等の方法により所定寸
法の三方シール袋を製袋した。
【００１８】〈比較例１〉アルミナ、シリカアルミナ等
の酸化物セラミックを２０重量％程度含有したポリプロ
ピレン樹脂を中間に２０μｍの厚さで層状に押出し、そ
の両側に上述の酸化物セラミックを含有しないポリプロ
ピレン樹脂を各２５μｍ層状に押出し、３層の共押出し
フィルムとしたものを、セラミックス含有ヒートシール
性ポリプロピレンフィルム層（２１）とし、それ以外の
構成材料、作製方法は実施例１と同様である。すなわ
ち、〔外面側〕１２μｍ厚ＰＥＴ（１２ａ）／１５μｍ
厚ＯＮｙ（１２ｂ）／７μｍ厚Ａｌ（１０）／２５μｍ
厚ポリプロピレン樹脂層（２１ｂ）／２０μｍ厚セラミ
ックス層（２１ａ）／２５μｍ厚ポリプロピレン樹脂層
（２１ｂ）〔内面側〕構成の積層フィルムを作製した
（図３参照）。また、この積層フィルムを用いて実施例
１と同様に三方シール袋を製袋した。
の酸化物セラミックを２０重量％程度含有したポリプロ
ピレン樹脂を中間に２０μｍの厚さで層状に押出し、そ
の両側に上述の酸化物セラミックを含有しないポリプロ
ピレン樹脂を各２５μｍ層状に押出し、３層の共押出し
フィルムとしたものを、セラミックス含有ヒートシール
性ポリプロピレンフィルム層（２１）とし、それ以外の
構成材料、作製方法は実施例１と同様である。すなわ
ち、〔外面側〕１２μｍ厚ＰＥＴ（１２ａ）／１５μｍ
厚ＯＮｙ（１２ｂ）／７μｍ厚Ａｌ（１０）／２５μｍ
厚ポリプロピレン樹脂層（２１ｂ）／２０μｍ厚セラミ
ックス層（２１ａ）／２５μｍ厚ポリプロピレン樹脂層
（２１ｂ）〔内面側〕構成の積層フィルムを作製した
（図３参照）。また、この積層フィルムを用いて実施例
１と同様に三方シール袋を製袋した。
【００１９】〈比較例２〉ブランク品として、セラミッ
クス層を含まないヒートシール性ポリプロピレンフィル
ム（７０μｍ厚、３１）を最内層とし、ガスバリヤー層
としてＡｌ（７μｍ）、外側にＯＮｙ（１５μｍ）、最
外側にＰＥＴ（１２μｍ）を積層した積層フィルムを実
施例１と同様の方法で作製し、また同様に三方シール袋
を製袋した。すなわち、層構成は〔外面側〕１２μｍ厚
ＰＥＴ（１２ａ）／１５μｍ厚ＯＮｙ（１２ｂ）／７μ
ｍ厚Ａｌ（１０）／７０μｍ厚ポリプロピレンフィルム
（３１）〔内面側〕である（図４参照）。
クス層を含まないヒートシール性ポリプロピレンフィル
ム（７０μｍ厚、３１）を最内層とし、ガスバリヤー層
としてＡｌ（７μｍ）、外側にＯＮｙ（１５μｍ）、最
外側にＰＥＴ（１２μｍ）を積層した積層フィルムを実
施例１と同様の方法で作製し、また同様に三方シール袋
を製袋した。すなわち、層構成は〔外面側〕１２μｍ厚
ＰＥＴ（１２ａ）／１５μｍ厚ＯＮｙ（１２ｂ）／７μ
ｍ厚Ａｌ（１０）／７０μｍ厚ポリプロピレンフィルム
（３１）〔内面側〕である（図４参照）。
【００２０】以上のようにして作製した３種類の三方シ
ール袋にその開口部から、酢酸、サラダ油、ケチャップ
が等量ずつ配合されたソースを適量充填し、密封包装袋
とした。得られた密封包装袋を評価するため、レトルト
釜に入れ、１２０°Ｃで３０分間のレトルト加熱殺菌を
行った。その後、この密封包装袋を６０°Ｃの恒温槽に
最高４週間保存した。そしてレトルト殺菌処理前、レト
ルト殺菌処理直後、１週間後、２週間後、３週間後、４
週間後のアルミニウム箔とポリプロピレンフィルム間の
ラミネート強度（単位ｇ／１５ｍｍ）、およびヒートシ
ール強度（単位 ｋｇ／１５ｍｍ）の経時による変化を
測定した。その結果を表１、２に示す。
ール袋にその開口部から、酢酸、サラダ油、ケチャップ
が等量ずつ配合されたソースを適量充填し、密封包装袋
とした。得られた密封包装袋を評価するため、レトルト
釜に入れ、１２０°Ｃで３０分間のレトルト加熱殺菌を
行った。その後、この密封包装袋を６０°Ｃの恒温槽に
最高４週間保存した。そしてレトルト殺菌処理前、レト
ルト殺菌処理直後、１週間後、２週間後、３週間後、４
週間後のアルミニウム箔とポリプロピレンフィルム間の
ラミネート強度（単位ｇ／１５ｍｍ）、およびヒートシ
ール強度（単位 ｋｇ／１５ｍｍ）の経時による変化を
測定した。その結果を表１、２に示す。
【００２１】
【表１】
【００２２】
【表２】
【００２３】表１、２の結果から、ポリプロピレンにセ
ラミックスが含有しているセラミックス層をガスバリヤ
ー層であるアルミニウム箔とドライラミネートすること
により得られる密封包装袋は、レトルト殺菌処理後のヒ
ートシール強度やアルミニウム箔とポリプロピレンフィ
ルム間のラミネート強度の経時による変化が、セラミッ
クスを含有しないブランク品と同様に少ないことがわか
る（実施例１）。一方、セラミックス層をポリプロピレ
ンでサンドイッチして、このポリプロピレンとアルミニ
ウム箔とをドライラミネートして得られる密封包装袋
は、レトルト殺菌処理後のヒートシール強度やアルミニ
ウム箔とポリプロピレンフィルム間のラミネート強度の
経時による劣化が著しいことがわかる（比較例１）。
ラミックスが含有しているセラミックス層をガスバリヤ
ー層であるアルミニウム箔とドライラミネートすること
により得られる密封包装袋は、レトルト殺菌処理後のヒ
ートシール強度やアルミニウム箔とポリプロピレンフィ
ルム間のラミネート強度の経時による変化が、セラミッ
クスを含有しないブランク品と同様に少ないことがわか
る（実施例１）。一方、セラミックス層をポリプロピレ
ンでサンドイッチして、このポリプロピレンとアルミニ
ウム箔とをドライラミネートして得られる密封包装袋
は、レトルト殺菌処理後のヒートシール強度やアルミニ
ウム箔とポリプロピレンフィルム間のラミネート強度の
経時による劣化が著しいことがわかる（比較例１）。
【００２４】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、最内層の
ヒートシール性プラスチックフィルム層のセラミックス
層をガスバリヤー層とドライラミネートすることによ
り、ヒートシール強度を安定させ、レトルト殺菌後のセ
ラミックス層とガスバリヤー層の間のラミネート強度や
密封包装袋のヒートシール強度の経時による劣化の少な
い密封包装袋が得られた。
ヒートシール性プラスチックフィルム層のセラミックス
層をガスバリヤー層とドライラミネートすることによ
り、ヒートシール強度を安定させ、レトルト殺菌後のセ
ラミックス層とガスバリヤー層の間のラミネート強度や
密封包装袋のヒートシール強度の経時による劣化の少な
い密封包装袋が得られた。
【図１】本発明の密封包装袋の一実施例の層構成を示す
断面図である。
断面図である。
【図２】本発明の密封包装袋の一実施例の、より具体的
な層構成を示した断面図である。
な層構成を示した断面図である。
【図３】比較例に示した層構成の断面図である。
【図４】別の比較例に示した層構成の断面図である。
１０‥‥ガスバリヤー層 １１‥‥セラミック含有ヒートシール性プラスチックフ
ィルム層、セラミック含有ヒートシール性ポリプロピレ
ンフィルム層 １１ａ‥セラミックス層 １１ｂ‥プラスチック樹脂層、ポリプロピレン樹脂層 １２‥‥プラスチックフィルム層 １２ａ‥ＰＥＴ １２ｂ‥ＯＮｙ ２１‥‥セラミック含有ヒートシール性ポリプロピレン
フィルム層 ２１ａ‥セラミックス層 ２１ｂ‥ポリプロピレン樹脂層 ３１‥‥ヒートシール性ポリプロピレン樹脂層
ィルム層、セラミック含有ヒートシール性ポリプロピレ
ンフィルム層 １１ａ‥セラミックス層 １１ｂ‥プラスチック樹脂層、ポリプロピレン樹脂層 １２‥‥プラスチックフィルム層 １２ａ‥ＰＥＴ １２ｂ‥ＯＮｙ ２１‥‥セラミック含有ヒートシール性ポリプロピレン
フィルム層 ２１ａ‥セラミックス層 ２１ｂ‥ポリプロピレン樹脂層 ３１‥‥ヒートシール性ポリプロピレン樹脂層
Claims (2)
- 【請求項１】プラスチックフィルム層、ガスバリヤー
層、セラミックス含有ヒートシール性プラスチックフィ
ルム層をこの順に積層した積層フィルムから成る密封包
装袋であって、 前記セラミックス含有ヒートシール性プラスチックフィ
ルム層がシーラント層となって、 かつ、このセラミックス含有ヒートシール性プラスチッ
クフィルム層は、プラスチック樹脂にセラミックスが含
有しているセラミックス層と、セラミックスが含有して
いないプラスチック樹脂層とに分かれ、 このセラミックス含有ヒートシール性プラスチックフィ
ルム層におけるセラミックス層が、ガスバリヤー層と接
する側に構成されていることを特徴とする密封包装袋。 - 【請求項２】前記セラミックス層と、前記ガスバリヤー
層とがドライラミネーション法によって積層されている
ことを特徴とする請求項１に記載の密封包装袋。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18510995A JPH0940008A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 密封包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18510995A JPH0940008A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 密封包装袋 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0940008A true JPH0940008A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16165021
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18510995A Pending JPH0940008A (ja) | 1995-07-21 | 1995-07-21 | 密封包装袋 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0940008A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10744794B2 (en) | 2016-04-07 | 2020-08-18 | Think Laboratory Co., Ltd. | Inkjet printing-lamination inline system and method |
-
1995
- 1995-07-21 JP JP18510995A patent/JPH0940008A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10744794B2 (en) | 2016-04-07 | 2020-08-18 | Think Laboratory Co., Ltd. | Inkjet printing-lamination inline system and method |
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