JPH0939212A - 印刷機の制御のための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のコンピュータから構成されている印刷
機の制御のための装置を、簡単な手法で、修正された新
しい部分プログラム及び相応するパラメータをコンピュ
ータに入力できるように構成することである。 【解決手段】 バスがインターフェースを有し、このイ
ンターフェースを介して、部分プログラム及び/又はパ
ラメータをコンピュータのうちの少なくとも１つにアド
レス指定し、所属している不揮発性の再書き込み可能な
メモリに書き込むことができるように構成し、このバス
に接続されたコンピュータをノーマルな機械作動状態か
らアドレス指定ならびにそれに続くプログラム及び/又
はパラメータデータの送信が行われる第２の状態に切換
制御することができるように構成することによって解決
される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、請求項１の上位概
念に記載の印刷機、例えば枚葉式オフセット印刷機の制
御のための装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】今日広く普及しているタイプの枚葉式オ
フセット印刷機は、通常いわゆる中央制御装置を有して
いる。この中央制御装置は、例えばＳＰＳボード制御な
いしＰＣボード制御の形式で構成されている。さらに、
印刷機の制御装置を機能ごとに分割配置することが公知
である。そうすれば、永続的にスイッチング接続状態及
びアクチュエータや操作キーボードやセンサの信号を読
み取る、１つの又は複数のコンピュータを設けることが
できる。この場合、別のコンピュータは、例えばメイン
駆動部ならびに可動の機械部分の回転角度に関する印刷
機の切換接続過程を制御する。そうすれば、別のコンピ
ュータは、印刷機の特定の構成要素を制御することがで
きる。そして、別のコンピュータは、印刷機の特定の構
成要素に配属されている。ここで例えば、フィーダ、デ
リバリ又はその他の付属装置の制御を挙げることができ
よう。信号交換のために、コンピュータは、ネットワー
クとして構成されているバス・システムによって相互に
接続されている。

【０００３】機械の装備に関して、従ってまた相応する
構成要素の制御の可能性に関してフレキシビリティを得
るために、コンピュータのうちの少なくとも１つに不揮
発性の再書き込み可能なメモリを装備することが公知で
ある。このことによって、機械のコンフィギュレーショ
ンに応じて、制御機能に相応する部分プログラムを記憶
させることが確実にできる。そのために、このコンピュ
ータは、不揮発性の再書き込み可能なメモリとともにイ
ンターフェースを有する。このインターフェースを用い
て、部分プログラムとこれに付随するパラメータを、有
利にはＥ²ＰＲＯＭ又はフラッシュ・メモリとして形成
されたメモリに記憶させることができる。しかし、この
ような装置において不利な点は、次の点である。すなわ
ち、複数のコンピュータが不揮発性の再書き込み可能な
メモリ装置機構を有する場合、相応して多数のインター
フェースが、個々の部分プログラム及びパラメータセッ
トを記憶するために設けられなければならない、という
点である。このことは、実際、すでにある印刷機にさら
に別の付属装置を装備する場合に、特に不利になる。こ
のような場合には、専門知識を有するサービスエンジニ
アが、相応のプログラミング装置によって個々のコンピ
ュータを接続させ、所与のプログラム更新を行う必要が
ある。このような措置手法には、高度な専門知識を有す
るサービスエンジニアが、とりわけ必要である。という
のも、機械制御装置の構造に関する精確な知識によって
のみ、相応に修正された部分プログラムないし新しい部
分プログラムを、所与のステーションないしコンピュー
タに入力することができるからである。また、従来技術
から公知のこの措置手法においては、次の点が不利と見
なされうる。すなわち、複数のコンピュータにインター
フェースを設けなければならないという点である。この
インターフェースを用いて、例えばラップトップ型とし
て形成されたプログラミング装置を介して、新しい部分
プログラムないしパラメータを入力するのである。さら
に、複数のコンピュータにおけるプログラム変更には時
間がかかる。

【０００４】ヨーロッパ特許第０５４３２８１号明細書
から、輪転印刷機のための制御装置が公知である。この
装置においては、各装置部分に、制御装置であるコンピ
ュータが配属されており、そして個々の装置部分内のコ
ンピュータは、ネットワークとして構成されたバス・シ
ステムを介して相互に接続されている。個々のコンピュ
ータの間のネットワーク状のインターフェースとして、
この場合、同軸ケーブルを用いたＡＲＣＮＥＴが提案さ
れている。しかし、特に分散型制御装置として構成され
ているこのような制御装置の構想でも、先に挙げた不利
な点を回避できてはいない。「構成要素ごとの制御」と
呼べるようなこのような制御においても、プログラム更
新ないし修正された部分プログラムを記憶させるために
は、相応の接続をした後で、相応のプログラムセット及
びパラメータセットをそれぞれのコンピュータに記憶さ
せることが必要である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、請求
項１の上位概念記載の装置を次のように構成することで
ある。すなわち、簡単な手法で、修正された新しい部分
プログラム及び相応するパラメータを所与のコンピュー
タに入力できるように構成することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項１の
特徴部分記載の構成によって解決される。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明によれば、ネットワークと
して構成されたバス・システムは、個々のコンピュータ
間の信号交換のためにインターフェースを有し、このイ
ンターフェースを介して部分プログラムを１つ又は複数
のコンピュータに対して所期のようにアドレス指定し、
そのコンピュータの不揮発性の再書き込み可能なメモリ
に書き込むことができるように構成される。この場合、
個々のコンピュータを接続し、ネットワークとして構成
されたバス・システムは、単に本来の制御動作中の信号
及び情報の送信だけではなく、更にいわゆるプログラム
送信システムとしても用いられる。従って、有利にはＰ
Ｃ接続端子として形成されるインターフェースにより、
普通のラップトップを用いて、新しい部分プログラムな
いし全プログラムを、所与のコンピュータユニットに記
憶させることができる。そのために、ネットワークとし
て構成されたバス・システムに接続されたコンピュータ
を、信号及びデータのノーマルな交換が行われる第１の
動作状態と、本発明による第２の動作状態とに切り換え
ることができる。この第２の動作状態において、接続さ
れたプログラミング装置又は相応に挿入されたデータ担
体によって、新しい部分プログラムやプログラム及び/
又はパラメータデータを、１つ又は複数のコンピュータ
の不揮発性の再書き込み可能なメモリに書き込むのであ
る。

【０００８】本発明の改良実施例は、従属請求項から得
られる。

【０００９】

【実施例】図面に基づいて本発明の２つの実施例を説明
する。

【００１０】図１及び図２は、次の点で共通している。
すなわち、ここには図示されていない枚葉式オフセット
印刷機の制御のための装置は、機械に配属されたコンピ
ュータ２．１〜２．３の複数の異なる構成要素ならびに
コントロールステーションのコンピュータ２．４から構
成されている点で共通している。この場合、コンピュー
タ２．１〜２．３ならびにコントロールステーションの
コンピュータ２．４は、信号交換のためのバス１を介し
て相互に接続されている。有利には、バス１は、いわゆ
るメッセージ志向バス・システム（ＣＡＮバス）であ
る。この場合、有利には、（４より多い数のコンピュー
タをバス１に接続しうるのだが、）個々のコンピュータ
２．１〜２．４は、例えばフィーダ、デリバリ、印刷ユ
ニット、コントロールステーションならびにその他の装
置のような印刷機の個々の構成要素に配属されている。

【００１１】個々のコンピュータ２．１〜２．４は、そ
れぞれ不揮発性の再書き込み可能なメモリユニット３．
１〜３．４を有している。このメモリユニット３．１〜
３．４には、機械設備に相応して印刷機の機能を実行す
るためのプログラム及び/又はパラメータデータが記憶
されている。 この場合、この不揮発性の再書き込み可
能なメモリは、有利には、いわゆるＥ²ＰＲＯＭないし
フラッシュ・メモリとして形成されている。

【００１２】図１の本発明の実施例には、コンピュータ
２．１〜２．４を接続するために用いられるバス１に、
インターフェースとして形成された接続端子４が配置さ
れるように構成されている。この接続端子４に、例えば
ラップトップとして形成されたプログラミング装置５を
接続することができる。接続端子４に接続した後で、こ
のプログラミング装置５を介して、コンピュータ２．１
〜２．４は、バス１を、通常の制御機能に相応する動作
状態から、アドレス指定及びプログラミングの状態に切
り換えることができる。そのために、個々のコンピュー
タ２．１〜２．４は、ここには図示されていないインタ
ーフェース回路ないし相応にプログラミングされたバス
・コントローラを有している。このインターフェース回
路ないし相応にプログラミングされたバス・コントロー
ラを用いてプログラミング装置５を介してバス１に現れ
るアドレスは、このアドレスに対応するコンピュータに
おいて識別される。さらに、この１つのコンピュータ又
は複数のコンピュータ２．１〜２．４を前述した２つの
動作状態に切り換えることができる。相応のコンピュー
タ２．１〜２．４がアドレス指定され、プログラミング
可能なモードに切り換えられた後で、プログラミング装
置５からバス１を介してデータ送信が行われる。プログ
ラミング装置５からバス１を介して、所与のコンピュー
タ２．１〜２．３ないしコントロールステーションのコ
ンピュータ２．４に、部分プログラム及び/又はパラメ
ータが送信され、そしてこの部分プログラム及び/又は
パラメータは、アドレス指定されたコンピュータ２．１
〜２．３ないしコントロールステーションのコンピュー
タ２．４の中で相応に中間記憶された後で、相応の不揮
発性の再書き込み可能なメモリ３．１〜３．４に書き込
まれる。

【００１３】本発明の改良実施例では、不揮発性の再書
き込み可能なメモリ３．１〜３．３を有するコンピュー
タ２．１〜２．３ないし不揮発性の再書き込み可能なメ
モリ３．４を有するコントロールステーションのコンピ
ュータ２．４は、テストプログラムを内蔵しているよう
に構成することができる。このテストプログラムを用い
て、適正なデータ送信が行われたかどうかが確認でき
る。さらに、接続端子４を介して接続されたプログラミ
ング装置５によって、プログラムないしパラメータを相
応にアドレス指定されたメモリ３．１〜３．４に書き込
んだ後で、記憶過程の正確さに関する問い合わせが行わ
れるように構成することができる。前述したプログラム
ないしパラメータのダウンロードが行われた後で、バス
１に接続されたコンピュータ２．１〜２．４を、プログ
ラミング可能な状態からノーマルな機械動作に相応する
状態に戻す。

【００１４】図２記載の本発明の実施例は、次の点で図
１の実施例とは異なる。すなわち、バス１が単独の接続
端子４を有するのではなく、新しいプログラムないしパ
ラメータをメモリ３．１〜３．４に書き込むためのイン
ターフェースが、コントロールステーションのコンピュ
ータ２．４を介して行われる、という点で異なるのであ
る。図２では、コントロールステーションのコンピュー
タ２．４が、データ読み取り装置６を有している。この
データ読み取り装置６は、可搬のデータ担体７と共働す
る。データ担体７をデータ読み取り装置６に挿入した後
で、このデータ担体７に記憶されたプログラムないしパ
ラメータが読み取られる。続いて、通常の基本モードか
らプログラミングモードに切り替わり、アドレスの送信
が行われる。最後に、データ担体７に記憶されていたプ
ログラムないしパラメータを、アドレス指定された所与
のコンピュータ２．１〜２．４に送信する。この場合、
簡単な方法としては、データ担体７は市販のフロッピー
ディスク（ディスケット）でよい。データ読み取り装置
６もこれに応じてフロッピーディスクドライブでよい。
また、本発明によれば、別種のデータ読み取り装置６
を、相応するデータ担体７と共に使用することもでき
る。

【００１５】有利には、コンピュータ２．１〜２．４を
プログラミング可能なモードに切り換える前に、又はこ
れに続く新しいプログラムないしパラメータの送信及び
記憶を行う前に、プログラミング装置５を介して、又は
データ読み取り装置６に挿入されたデータ担体７を有す
るコンピュータ２．４を介して、コンピュータ２．１〜
２．４のうちの少なくとも１つに記憶されてあるデー
タ、例えば機械のコンフィギュレーションのデータの問
い合わせが行われる。このデータと、プログラミング装
置５に又はデータ担体７に記憶されてあった相応のデー
タとを比較した後で、はじめて新しいプログラムないし
パラメータの送信及び記憶が行われる。（すなわち、新
しいプログラムないしパラメータと、既存のプログラム
ないしパラメータとの互換性を確認するのである。）こ
の手段によって、機械のコンフィギュレーションの中
に、機能エラーを引き起こし得るプログラムないしパラ
メータが入り込んでしまうのを回避することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】結合可能な可搬のプログラミング装置を用いた
解決手段を備えた本発明のブロック図である。

【図２】機械のコントロールステーションによって読み
取り可能なデータ担体を用いた解決手段を備えた本発明
のブロック図である。

【符号の説明】

１ バス ２．１〜２．３ コンピュータ ２．４ コンピュータ（コントロールステーション） ３．１〜３．４ 不揮発性の再書き込み可能なメモリ ４ 接続端子 ５ プログラミング装置 ６ データ読み取り装置（ドライブ） ７ データ担体

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ミヒャエル ドッツェルト ドイツ連邦共和国 フリードリッヒスドル フ ブライヒシュトラーセ 15 (72)発明者 クリスティアン シュレーゲル ドイツ連邦共和国 ディーツェンバッハ タールシュトラーセ 37 (72)発明者 ゲロルト ヴェンデ ドイツ連邦共和国 フランクフルト アム マイン レンバーンシュトラーセ 12 (72)発明者 フランク シェーンフェルト ドイツ連邦共和国 ミュールハイム アム マイン フランツ−ヤーコプ−シュトラ ーセ 13 (72)発明者 ローラント ボークナー ドイツ連邦共和国 グスタフスブルク ユ ストゥス フォン リービッヒシュトラー セ １

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷機、例えば枚葉式オフセット印刷機
   の制御のための装置であって、 複数のコンピュータから構成されており、 該複数のコンピュータは、ネットワークとして構成され
   たバス・システムを介して信号交換するために相互に接
   続されており、 前記コンピュータのうちの少なくとも１つは、不揮発性
   の再書き込み可能なメモリを有している、印刷機の制御
   のための装置において、 バス（１）はインターフェースを有し、 該インターフェースを介して、部分プログラム及び/又
   はパラメータが、前記コンピュータ（２．１〜２．４）
   のうちの少なくとも１つにアドレス指定され、所属して
   いる不揮発性の再書き込み可能なメモリ（３．１〜３．
   ４）に書き込まれるように構成され、 前記バス（１）のインターフェースを介して、前記バス
   （１）に接続されたコンピュータ（２．１〜２．４）
   を、ノーマルな機械作動状態から第２の状態に切換制御
   することができ、 該第２の状態においては、前記コンピュータ（２．１〜
   ２．４）のアドレス指定ならびにそれに続くプログラム
   及び/又はパラメータデータの送信が行われるように構
   成されていることを特徴とする印刷機の制御のための装
   置。
2. 【請求項２】 バス（１）におけるインターフェース
   は、接続端子（４）として形成されており、 前記バス（１）に、例えば可搬のプログラミング装置
   （５）を接続することができることを特徴とする請求項
   １記載の装置。
3. 【請求項３】 接続端子（４）は、コンピュータ（２．
   １〜２．４）のうちの１つに取り付けられていることを
   特徴とする請求項２記載の装置。
4. 【請求項４】 コンピュータ（２．１〜２．４）のうち
   の１つは、データ読み取り装置（６）を例えばドライブ
   の形式で有しており、 該ドライブ内でポータブルデータ担体（７）を読み取る
   ことができることを特徴とする請求項１記載の装置。
5. 【請求項５】 データ読み取り装置（６）は、コンピュ
   ータ（２．４）の中に配置されており、 該コンピュータ（２．４）は、印刷機のコントロールス
   テーションに配属されていることを特徴とする請求項４
   記載の装置。
6. 【請求項６】 新しいプログラム/パラメータの送信及
   び記憶の前に、該新しいプログラム/パラメータの互換
   性を、コンピュータ（２．１〜２．４）に記憶されてい
   たデータによって検査することを特徴とする請求項１〜
   ５までのうちの１項記載の装置。