JPH0939023A - スライド成形装置 - Google Patents

スライド成形装置

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JPH0939023A
JPH0939023A JP19992295A JP19992295A JPH0939023A JP H0939023 A JPH0939023 A JP H0939023A JP 19992295 A JP19992295 A JP 19992295A JP 19992295 A JP19992295 A JP 19992295A JP H0939023 A JPH0939023 A JP H0939023A
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JP
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mold
molds
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slide
die
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JP19992295A
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Yoshihei Ozeki
善平 大関
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーザビーム用ポリゴンミラー、反射ミラ
ー、レンズ等の冷却時間の長い精密部品を、効率的に射
出成形で製造することができるスライド成形装置を提供
すること。 【構成】 直進往復動するスライドテーブル;このスラ
イドテーブル上に、移動方向に離間させて設けた複数の
金型;これら複数の金型を特定位置において開閉する一
つの金型開閉機構;この金型開閉機構によって閉じられ
た金型に対し樹脂材料を射出する一つの射出ユニット;
及び、上記スライドテーブル上に、各金型に対応させて
それぞれ設けられた、該金型に型締め力を与える複数の
クランプ機構を備えたスライド成形装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、金型に溶融成形材料を注入した
後冷却して成形品を得るスライド成形装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】従来、複合型の射出成形装
置は、射出成形用の金型を開閉する型締め装置と、その
金型内に溶融加熱した合成樹脂などの材料を充填する射
出部ユニットとが一体に構成されている。このような射
出成形装置による射出成形サイクルの中では、成形品の
冷却に要する時間が長かった。そのため、金型内の原料
の冷却が終了するまでは、射出部ユニットはそのまま待
期状態を維持していなければならなかった。特に、レン
ズなどの精密な部材など、急冷却できない場合には待期
時間が一層長くなって効率が落ちていた。また、精密な
成形品は、十分冷却されるまで、金型を移動するなどの
運動を与えないのが望ましい。
【0003】
【発明の目的】本発明は、従来の射出成形装置における
上記問題点に基づき、レーザビーム用ポリゴンミラー、
反射ミラー、レンズ等の冷却時間の長い精密部品を、効
率的に射出成形で製造することができるスライド成形装
置を提供することを目的とする。
【0004】
【発明の概要】上記目的を達成するための本発明は、直
進往復動するスライドテーブル;このスライドテーブル
上に、移動方向に離間させて設けた複数の金型;これら
複数の金型を特定位置において開閉する一つの金型開閉
機構;この金型開閉機構によって閉じられた金型に対し
樹脂材料を射出する一つの射出ユニット;及び、上記ス
ライドテーブル上に、各金型に対応させてそれぞれ設け
られた、該金型に型締め力を与える複数のクランプ機構
を備えたことを特徴としている。
【0005】また本発明は、金型の開閉機構と、この金
型に対して樹脂を射出する射出ノズルとを備えた射出成
形機;上記金型開閉機構によって開閉される金型を複数
支持し、該複数の金型の整列方向に直進往復動可能なス
ライドテーブル;及び、このスライドテーブル上に、各
金型に対応させてそれぞれ設けられた、該金型に型締め
力を与える複数のクランプ機構を備えたことを特徴とし
ている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図示実施例に基づいて本発明
を説明する。図2は本発明によるスライド成形装置の基
台とスライドテーブルを示す平面図であり、図1は図2
のI-I 線に沿う側面断面図である(但し、射出ユニット
は図2に図示しないが、図1には図示している)。
【0007】図1において、スライド成形装置10は、
横長の基台11(図2参照)と、この基台11上を直進
往復動するスライドテーブル12と、このスライドテー
ブル12上に設けられた二つの金型13a、13b(図
4参照)と、該金型13a、13bを特定位置において
開閉する一つの金型開閉機構15とを有している。スラ
イド成形装置10はさらに、金型開閉機構15によって
閉じられかつクランプ機構17aまたは17bによって
型締めされた金型13a、13bに対し樹脂材料を射出
する一つの射出ユニット16と、スライドテーブル12
上に、各金型13a、13bに対応させてそれぞれ設け
た、該金型13a、13bそれぞれに型締め力を与える
二つのクランプ機構17a、17bとを有している。該
金型13a、13bはそれぞれ、移動金型36と固定金
型37を備えている。
【0008】スライドテーブル12は、基台11の長手
方向に沿って設けた一本のスライドレール19に、同方
向に沿って形成したガイド溝14を係合させて、図2の
左右方向に摺動可能に支持されている。スライドレール
19は、図1に示すように、最上部分の幅が広い断面T
字状に形成され、このT字状部をガイド溝14の対応す
る段部に係合させてスライドテーブル12の外れを防止
している。
【0009】図2に示すように、基台11の右方には、
テーブル駆動用油圧シリンダ20が設けられている。こ
のテーブル駆動用油圧シリンダ20は、ピストンロッド
20aの先端部がスライドテーブル12の右端部に取り
付けられている。よって、テーブル駆動用油圧シリンダ
20が、コンピュータ等の制御部(図示せず)からの信
号に基づき作動してピストンロッド20aを伸縮させる
とき、スライドテーブル12は、基台11上において、
二つの金型13a、13bの整列方向に直進往復動す
る。
【0010】スライドテーブル12はまた、金型13
a、13bを載置する載置部12a、12bを有してい
る。この載置部12a、12bは、載置する金型13
a、13bを所定距離だけ離すため、スライドテーブル
12の移動方向に所定距離離して設けられている。この
スライドテーブル12は、金型13aを射出ユニット1
6の下方に位置させて該射出ユニット16から溶融成形
材料を供給可能な第一の供給位置と、金型13bを射出
ユニット16の下方に位置させて該射出ユニット16か
ら溶融成形材料を供給可能な第二の供給位置とに移動さ
れる。
【0011】スライドテーブル12の移動方向と直交す
る方向には、移動してくる金型13aまたは13bを、
上方の射出ユニット16の真下で挟持して保持する一対
のダイクランプ21a、21bが対向させて設けられて
いる。このダイクランプ21a、21bはいずれも同じ
構成からなり、金型13aまたは13bの固定金型37
の下方段部22に上方から当接して該金型13aまたは
13bの移動を規制するクランプ爪23をそれぞれに有
している。
【0012】ダイクランプ21a、21bはそれぞれ、
制御部(図示せず)の信号に基づき作動する油圧シリン
ダ25により図2の上下方向(図1左右方向)に、同じ
タイミングで進退するように構成されている。クランプ
爪23は、この油圧シリンダ25の作動により載置部1
2a上の金型13aまたは13bに向けて進出しながら
回動し、下方段部22を上から押える。また、載置部1
2aから後退するときには、反対向きに回動して下方段
部22を解放する。このような構成によりダイクランプ
21a、21bは、スライドテーブル12上の金型13
aまたは13bを移動させるとき、クランプ爪23を下
方段部22上から後退させて金型13aまたは13bを
解放した後、次に移動してきた金型13bまたは13a
を射出ユニット16の下方位置で固定するとき、クラン
プ爪23を下方段部22上に進出させて該金型13bま
たは13aを押え付けることができる。
【0013】図1〜図5に示されるように、載置部12
aに対応させてクランプ機構17aが設けられ、載置部
12bに対応させてクランプ機構17bが設けられてい
る。クランプ機構17aは、スライドテーブル12の直
進移動方向と直交する方向において対向するクランプ用
油圧シリンダ27と28、29と30を有している。ま
たクランプ機構17bは、スライドテーブル12の直進
移動方向と直交する方向において対向するクランプ用油
圧シリンダ31と32、33と34を有している。クラ
ンプ用油圧シリンダ27と29の間、及び28と30の
間には、載置部12aに載置した金型13aが射出ユニ
ット16の真下に位置したとき、ダイクランプ21aと
21bのクランプ爪23をスライドテーブル12に接近
させ得るように、テーブル12の直進移動方向において
所定距離離した空間が形成されている。またクランプ用
油圧シリンダ31と33、及び32と34も同様に、ス
ライドテーブル12の直進移動方向において所定距離離
して配置されている。
【0014】クランプ用油圧シリンダ27〜34はいず
れも、単一のシリンダボディCB内に互いに平行に設け
られた一対のピストンロッドPRを有している。クラン
プ用油圧シリンダ27〜30はそれぞれ、共通の油圧駆
動系により同時に同量だけ伸縮作動されるように構成さ
れている。またクランプ用油圧シリンダ31〜34はそ
れぞれ、共通の油圧駆動系によって同時に同量だけ伸縮
作動されるように構成されている。クランプ用油圧シリ
ンダ27〜30それぞれのピストンロッドPRの先端部
は、金型13aに型締め力を直接与える型締プレート3
5aの四隅に固定されている。またクランプ用油圧シリ
ンダ31〜34それぞれのピストンロッドPRの先端部
は、金型13bに型締め力を直接与える型締プレート3
5bの四隅に固定されている。以上の構成によりクラン
プ機構17a、17bは、図1の実線で示す型締め位置
と、同図の二点鎖線で示す成形品取出し位置とに移動さ
れる。なお、図5の符号18は、金型13a、13bの
温調用の配管である。
【0015】図3に、型締プレート35aと35bを裏
面から見た状態を示す。同図に示されるように、型締プ
レート35aと35bはそれぞれ、互いに同一形状の平
面視矩形状に構成され、中央部に、射出ノズル26を挿
入するためのノズル口39aを備え、四隅に、二つずつ
の固定孔40を備えている。この固定孔40は、ピスト
ンロッドPRの先端部を挿入して固定するためのもので
ある。また型締プレート35aと35bはそれぞれ、ノ
ズル口39aの上部と下部に環状部材39と38を固定
して有し、スライドテーブル12の直進移動方向(図3
左右方向)と直交する方向において対向する、一対の切
欠き45をそれぞれ有している。この切欠き45は、射
出ユニット16と一体に昇降するダイクランプ41a、
41bのクランプ爪43を、型締プレート35a、35
bに重なる移動金型36の端部に接近させるためのもの
である。
【0016】図1において昇降部44は、射出ユニット
16と、金型開閉機構15をなす一対のダイクランプ4
1a、41bとを、一体に昇降可能に有している。この
射出ユニット16は、金型13aまたは13bに対して
溶融成形樹脂材料を射出する射出ノズル26と、エアブ
ロー24と、ノズルシャッタ8を有している。この射出
ノズル26は、クランプ機構17aまたは17bによっ
て保持された金型13aまたは13bに向け下降したと
き、該金型13aまたは13bが有するノズル開口48
(図6参照)に接続される。昇降部44は、制御部(図
示せず)の信号に基づき作動する油圧シリンダ(図示せ
ず)によって、第1または第2の供給位置に位置する金
型13aまたは13bに溶融成形材料を供給可能な下降
位置と、外した移動金型36をクランプ爪43により保
持する上昇位置とに昇降移動可能に構成されている。ま
たダイクランプ41a、41bはそれぞれ、制御部(図
示せず)の信号に基づき作動する油圧シリンダ42によ
り図3の上下方向(図1左右方向)に、同じタイミング
で進退するように構成されている。該ダイクランプ41
a、41bは、スライドテーブル12の移動方向と直交
する方向に対向させて設けられ、射出ユニット16の真
下に位置された金型13aまたは13bの移動金型36
を持ち上げるための上記クランプ爪43をそれぞれに有
している。
【0017】金型13a(又は13b)を構成する移動
金型36と固定金型37は、図6に示すように、複数の
成形上型46と成形下型47、射出ユニット16から溶
融成形樹脂材料の供給を受けるノズル開口48、及び、
このノズル開口48に供給された溶融成形樹脂材料を成
形上型46と成形下型47による成型空間49に導く樹
脂通路50を有している。図6中の符号51はゲートで
あり、図7中の符号52はホッパ、53は射出ノズル2
6内の射出スクリュー、54は溶融樹脂室である。
【0018】以上説明した、昇降部44に備えた金型開
閉機構15を駆動する油圧シリンダ(図示せず)、クラ
ンプ機構17a、17bを駆動するクランプ用油圧シリ
ンダ27〜34、及びスライドテーブル12を移動させ
るためのテーブル駆動用油圧シリンダ20等は、図示し
ない油圧装置に連結されていて、この油圧装置によって
それぞれに作動される。この油圧装置は、コンピュータ
等からなる上記制御部(図示せず)によってシーケンシ
ャルに制御される。
【0019】上記スライド成形装置は、スライドテーブ
ル12上に載置された金型13a、13bが、それぞれ
独立して、型締め、型開き、型締めのサイクルを繰り返
され、また射出ユニット16は、ノズル接続、充填、ノ
ズル離反、移動、ノズル接続のサイクルを繰り返す。
【0020】以上のサイクルを詳細に説明する。本実施
例におけるスライド成形装置のスライドテーブル12
は、射出成形工程前の状態において図2のようになって
いる。即ち、載置部12a、12b上に金型を載置され
ていないスライドテーブル12が図2の右方に移動され
ていて、ダイクランプ21a、21bと対応する位置に
載置部12aが位置している。この状態において、型締
プレート35aの下方のクランプ用油圧シリンダ27〜
30に囲まれた空間に金型13aを挿入し、型締プレー
ト35bの下方のクランプ用油圧シリンダ31〜34に
囲まれた空間に金型13aを挿入して、金型13a、1
3bを載置部12a、12b上にそれぞれ載置する。図
2に図示はしないが、クランプ用油圧シリンダ27〜3
4それぞれの先端部には、型締プレート35a、35b
が固定されている。
【0021】初期状態において、金型13aと13bは
それぞれ、クランプ機構17aと17bの比較的軽い作
動によって移動を規制され、この金型13aはさらに、
射出ユニット16の真下に位置した状態で、ダイクラン
プ21a、21bのクランプ爪23により下方段部22
を押さえ付けられ載置部12a上に固定される。この初
期状態から、所定のスイッチ操作によって射出成形工程
が開始される。
【0022】次に、この射出成形工程を、本スライド成
形装置の動作例を示す図8のタイムチャートを参照しな
がら説明する。先ず、金型13a側における工程を説明
すると、 (1)前回の工程で成形した成形品を金型13aから取り
出す。 (2)図示しない油圧シリンダを作動させて昇降部44を
下降させると共に、クランプ用油圧シリンダ27〜30
に駆動信号を出力してこれらを高圧で縮め、型締プレー
ト35aを強く下降させて金型13aの移動金型36を
固定金型37に対し強く圧接し、型締めする。 (3)ノズルシャッタ8を開けて、射出ノズル26を型締
プレート35aの挿入孔39aを通過させてノズル開口
48に接続し、溶融成形樹脂材料を金型13a内に充填
する。充填が終了したら、射出ノズル26を昇降部44
に対して上昇させて金型13aから離反させ、ノズルシ
ャッタ8を閉める。 (4)この後も、クランプ用油圧シリンダ27〜30を保
圧して、型締め力を維持する。 (5)射出ノズル26を金型13aの上方に位置させたま
ま、次の金型13b用に、コンピュータ上の成形条件を
変更する。この成形条件は、樹脂量、溶融樹脂射出時の
射出スクリュー53の移動速度、このスクリュー55に
与える圧力等の多数のパラメータであり、図示しない記
憶装置に記憶されている。このようなノズル遅延工程
は、成形条件により時間短縮が可能である。 (6)この成形条件による樹脂量を計量して射出ユニット
16内に溜める。次の射出に備えたこの計量は、図7に
示すように、射出ノズル26中の射出スクリュー53を
回転させながら後退させ、ホッパ52からの樹脂材料を
加熱溶融させて、溶融樹脂室54に溜める作業である。
計量樹脂量は、射出スクリュー53の位置をモニタする
ことで検出する。 (7)ダイクランプ21a、21bを後退させて、金型1
3aの下方段部22を解放し、射出ノズル26を後退さ
せている昇降部44を上昇(後退)させる。 (8)テーブル駆動用油圧シリンダ20を伸長作動させて
スライドテーブル12を図5左方に直進移動させ、今度
は金型13bを射出ユニット16の真下に位置させ、こ
の金型13bの下方段部22を、ダイクランプ21a、
21bのクランプ爪23によって押さえ付けて固定す
る。 (9)射出ユニット16の真下から外れた位置の金型13
aは、クランプ用油圧シリンダ27〜30によって所定
の型締め力を維持され、上記工程 (6)から連続して所定
時間冷却される。この冷却工程の間に、他方の金型13
bに対する射出等の工程が施される。 (10) 冷却に要する所定の時間経過後(冷却完了後)、
ダイクランプ21a、21bを後退させて金型13bの
下方段部22を解放し、今度は、テーブル駆動用油圧シ
リンダ20を縮み作動させて、スライドテーブル12を
図5右方に移動させ、金型13bを、冷却させるべく射
出ノズル26の下方位置から外すと共に、金型13aを
該射出ノズル26の真下に位置させる。 (11) 昇降部44を、ダイクランプ41a、41bを後
退させたままで下降させる。このとき、対向する一対の
クランプ爪43は、型締プレート35aの対向する切欠
き45を下方に通過した後、ダイクランプ41a、41
bの作動により互いに接近して移動金型36の下部に当
接する。この時点で、クランプ機構17aのクランプ用
油圧シリンダ27〜30を解放(リリース)して型締め
力を解除する。 (12) 昇降部44を上昇させて、金型13aの移動金型
36を型締プレート35aと共に持ち上げて固定金型3
7から離し、金型13aを開放する。 (13) 開放した金型13aから成形品を取り出す。そし
て、上記(1) 〜(13)の工程を繰り返す。
【0023】また、金型13b側における射出工程を、
金型13a側の工程と対比させて説明する。 (a)金型13a側において工程(1) 〜(7) が実行されて
いる間、金型13bは、射出ユニット16の真下位置か
ら外されて冷却されている。 (b)テーブル駆動用油圧シリンダ20の作動によってス
ライドテーブル12が図5左方に移動されるため、冷却
完了した金型13bが、射出ユニット16の真下に位置
される。 (c)昇降部44を、ダイクランプ41a、41bを後退
させたままで下降させる。このとき、対向する一対のク
ランプ爪43は、型締プレート35bの対向する切欠き
45を下方に通過した後、ダイクランプ41a、41b
の作動により互いに接近して移動金型36の下部に当接
する。この時点で、クランプ機構17bのクランプ用油
圧シリンダ31〜34をリリースして型締め力を解除す
る。 (d)昇降部44を上昇させて、金型13bの移動金型3
6を型締プレート35bと共に持ち上げて固定金型37
から離し、金型13bを開放する。 (e)開放した金型13bから成形品を取り出す。 (f)昇降部44を下降させると共に、クランプ用油圧シ
リンダ31〜34を高圧で縮め、型締プレート35bを
強く下降させて金型13bの移動金型36を固定金型3
7に対し強く圧接し、型締めする。 (g)ノズルシャッタ8を開けて、射出ノズル26をノズ
ル開口48に接続し、溶融成形樹脂材料を金型13b内
に充填する。充填が終了したら、射出ノズル26を昇降
部44に対して上昇させて金型13bから離反させ、ノ
ズルシャッタ8を閉める。 (h)この後も、クランプ用油圧シリンダ31〜34を保
圧して、型締め力を維持する。 (i)射出ノズル26を金型13bの上方に位置させたま
ま、次の金型13a用に、コンピュータ上の成形条件を
変更する。 (j)この成形条件による樹脂量を計量して射出ユニット
16内に溜める。 (k)ダイクランプ21a、21bを後退させて、金型1
3bの下方段部22を解放し、射出ノズル26を後退さ
せている昇降部44を上昇(後退)させる。 (l)テーブル駆動用油圧シリンダ20を縮み作動させて
スライドテーブル12を図5右方に直進移動させ、今度
は金型13aを射出ユニット16の真下に位置させ、こ
の金型13aの下方段部22を、ダイクランプ21a、
21bのクランプ爪23によって押さえ付けて固定す
る。 (m)射出ユニット16の真下から外れた位置の金型13
bは、クランプ用油圧シリンダ31〜34によって所定
の型締め力を維持され、上記工程 (k)から連続して所定
時間冷却される。この冷却工程の間に、他方の金型13
aに対する射出等の工程が施される。
【0024】以上のように本スライド成形装置によれ
ば、昇降部44、金型開閉機構15、クランプ機構17
a、17b、及びテーブル駆動用油圧シリンダ20等
を、以上の工程からなるサイクルで繰り返すことができ
るため、射出ユニット16を遊ばせることなく、射出成
形品を効率良く製造することができる。
【0025】また、本スライド成形装置は、汎用の射出
成形装置に、スライドテーブル12及び該テーブル12
をスライドさせる機構と、このスライドテーブル12の
移動にタイミングを合わせて作動するダイクランプ21
a、21bと、射出ユニット16の昇降にタイミングを
合わせて作動するダイクランプ41a、41bと、これ
らを駆動するための油圧系等を設け、さらに制御部に所
定動作のためのデータをインプットするだけで実現でき
る。このように、現在ある汎用の射出成形装置を利用し
て本スライド成形装置を製作できるから、経済効果が極
めて高い。
【0026】本スライド成形装置では、金型13a、1
3bの型締め力を維持するため、型締め力を与える機構
を、金型13a、13bそのものにではなく成形装置側
にクランプ機構17として設けた。このため、金型13
a、13bとして特別な構造のものを用いる必要がな
く、汎用のものを適宜使用できるから、経済効果が高
い。
【0027】また、本スライド成形装置では、成形条件
は、成形中に金型毎に自動で切り換えることができるか
ら、溶融成形材料が同じであれば、異なる成形条件下で
も成形することが可能である。また、切換スイッチによ
って、複数の金型による成形と、単体金型による成形と
を切り換え可能に構成すれば、本スライド成形装置によ
り通常の単体金型による射出成形を行なうことも可能と
なる。従って、成形品の製造個数が少ないときには、単
体の金型による成形工程に切換えればよい。
【0028】さらに、本実施例において、金型13a、
13bの移動方向は、図2の左右方向であったが、移動
方向はこれに限られず、他の方向でもよい。その場合に
は、ダイクランプ21a、21b、41a、41bの設
置方向は、同実施例の設置方向とは異なる。
【0029】また、本実施例において、スライドテーブ
ル12上に載置する金型は2個であったが、金型の個数
はこれに限られない。金型の個数を増やす場合には、制
御用のデータを変更させ、スライドテーブル12の移動
等のサイクルを適宜異ならせればよい。金型13aと1
3bは、互いに同じ構造である必要はなく、互いに異な
る成形品を形成するための金型であってもよいことは勿
論である。
【0030】さらに、本実施例では、1台の射出ユニッ
ト16に対して2個の金型13a、13bを交互に移動
させるように構成したが、2個の金型13a、13bの
成形品の冷却サイクルに応じ、例えば、13a、13
a、13b、13a、13a、13bというサイクルで
移動させることもできる。
【0031】なお、本実施例では、クランプ機構を2台
設け、射出ユニット16を1台設けた構成を示したが、
本発明は、1台の射出ユニット16に対して、これより
多数の金型を移動可能とする構成であればよい。また、
金型開閉機構15、射出ユニット16、及びクランプ機
構17a、17bの構成も、図示実施例の態様に限定さ
れることなく、種々の構成のものをこれらに適用するこ
とができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明のスライド成形装置
によれば、レーザビーム用ポリゴンミラー、反射ミラ
ー、レンズ等の冷却時間の長い精密部品を、射出成形で
効率良く製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスライド成形装置の実施例の要部
を示す、図2の矢印I-I 方向に見た図である。
【図2】同スライド成形装置の要部を示す、図5の矢印
II-II 方向に見た図である。
【図3】同スライド成形装置の要部を示す、図5の矢印
III-III 方向に見た図である。
【図4】同スライド成形装置の要部を示す側面図であ
る。
【図5】同スライド成形装置の要部を示す側面図であ
る。
【図6】固定金型と移動金型に設けた成形型の一例を示
す模式図である。
【図7】射出ユニットの射出ノズル部の模式断面図であ
る。
【図8】同スライド成形装置の実施例の動作例を示す図
である。
【符号の説明】
12 スライドテーブル 13a 13b 金型 15 金型開閉機構 16 射出ユニット 17a 17b クランプ機構 19 スライドレール 20 テーブル駆動用油圧シリンダ 26 射出ノズル 27 28 29 30 31 32 33 34 ク
ランプ用油圧シリンダ 35a 35b 型締プレート 36 移動金型 37 固定金型 44 昇降部(射出成形機)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直進往復動するスライドテーブル;この
    スライドテーブル上に、移動方向に離間させて設けた複
    数の金型;これら複数の金型を特定位置において開閉す
    る一つの金型開閉機構;この金型開閉機構によって閉じ
    られた金型に対し樹脂材料を射出する一つの射出ユニッ
    ト;及び、 上記スライドテーブル上に、各金型に対応させてそれぞ
    れ設けられた、該金型に型締め力を与える複数のクラン
    プ機構;を備えたことを特徴とするスライド成形装置。
  2. 【請求項2】 金型の開閉機構と、この金型に対して樹
    脂を射出する射出ノズルとを備えた射出成形機;上記金
    型開閉機構によって開閉される金型を複数支持し、該複
    数の金型の整列方向に直進往復動可能なスライドテーブ
    ル;及び、 このスライドテーブル上に、各金型に対応させてそれぞ
    れ設けられた、該金型に型締め力を与える複数のクラン
    プ機構;を備えたことを特徴とするスライド成形装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、クランプ機
    構は、複数の油圧シリンダの作動により金型の移動金型
    を固定金型に対して圧接する型締めプレートを備え、金
    型開閉機構は、上記油圧シリンダによる型締め力が解放
    されたとき移動金型を上記型締プレートと共に持ち上げ
    るクランプ爪を備えているスライド成形装置。
JP19992295A 1995-08-04 1995-08-04 スライド成形装置 Pending JPH0939023A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100802481B1 (ko) * 2005-12-23 2008-03-06 시ㆍ화인테크놀로지 주식회사 사출성형 장치

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