JPH0938978A - タイヤ加硫金型用フラスコ型ブレードおよびその製造方法 - Google Patents

タイヤ加硫金型用フラスコ型ブレードおよびその製造方法

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JPH0938978A
JPH0938978A JP19760195A JP19760195A JPH0938978A JP H0938978 A JPH0938978 A JP H0938978A JP 19760195 A JP19760195 A JP 19760195A JP 19760195 A JP19760195 A JP 19760195A JP H0938978 A JPH0938978 A JP H0938978A
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JP
Japan
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metal plate
flask
cylindrical member
slit
blade
Prior art date
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Pending
Application number
JP19760195A
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English (en)
Inventor
Ichiro Takahashi
一郎 高橋
Kazuo Hayashi
一夫 林
Masahiro Yoshida
正博 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイプがその深さ方向の終端部を拡幅した
断面形状を有するいわゆるフラスコ・サイプをタイヤト
レッド部に形成するための金属ブレードおよびその製造
方法を提供するものである。金属プレートを折返して折
返し部をサイプの拡幅部とする製造法があるが、精度、
コスト等の面で課題がある。 【解決手段】 拡幅部を形成する部材として内部に空洞
を有するパイプ状の円筒部材を用い、この円筒部材に長
手方向の一条の切れ目を入れ、金属プレートの一端を前
記切れ目に嵌入させ、爾後円筒部材と金属プレートを溶
接もしくは接着して一体化することによりタイヤ加硫用
フラスコ型ブレードを製造する。金属プレートを円筒部
材に嵌入保持した後、円筒部材内に充填部材を充填する
ことにより円筒部材内の空洞が塞がれた構造のブレード
となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤのトレッド
部にサイプを形成するために金型のトレッド部形成面に
植設して用いられる金属ブレード、特にサイプがその深
さ方向の終端部を拡幅した断面形状を有するいわゆるフ
ラスコ・サイプを形成するためのフラスコ型ブレードお
よびその製造方法を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】前記フラスコサイプは、例えば特開昭6
1−160303公報に示されるようにトレッド表面近
傍の細溝部分とその深さ方向の終端部の溝幅が広がった
拡幅部分とからなるサイプである。該フラスコ・サイプ
は、拡幅部分を有するため除水性が高く、また拡幅部分
まで摩耗するとサイプの溝幅が広がるため、摩耗に伴う
タイヤの耐ウエット性の低下を抑制する利点があり、多
用される傾向にある。
【0003】従来のフラスコ型ブレードの第1の製法
は、特開平2−200406公報もしくは特開平4−2
15507公報で提案されている如く、金属プレートを
折返すことにより、折返し部を拡幅部分、その周辺部を
細溝部分としてフラスコ型ブレードを形成している。
【0004】また、従来の第2の製法は、出願人が特願
平6−204062もしくは特願平6−242939の
出願で提案する如く、所定厚の金属プレートと金属プレ
ートの厚みより大きい所定の太さの中実金属ピンを用意
し、この金属ピンにその長手方向に延びる金属プレート
の厚みと同等幅の結合用溝を溝切り加工にて形成し、金
属プレートの一端をこの結合用溝内に差し込み、ロー付
け等で両者を一体化することにより、金属ピンを拡幅部
分そして金属プレートを細溝部分として、フラスコ型ブ
レードを形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記第1の製法は、金
属プレートを折返すことにより拡幅部分を形成するよう
にしているため、ブレード形状の精度を高めるのが困難
である。
【0006】また、前記第2の製法は、形状の精度は得
易いが、工数がかかる上、サイプの溝幅に対応する金属
プレートの厚みを変えるためにはその厚みに合わせた幅
の結合用溝を金属ピンに溝切りするための専用カッター
をそれぞれ準備する必要があり、生産コスト高となる。
サイプの溝幅は、サイプの長さ、深さもしくは形状そし
てタイヤの目標性能によって最適値が異なるため、これ
に応えることは第2の製法ではコストアップを伴うもの
となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに請求項1に記載の本発明は、中空の円筒部材に長手
方向の一条の切れ目を入れる工程と、金属プレートの一
端を前記切れ目から円筒部材内に嵌入させる工程と、円
筒部材と金属プレートを溶接もしくは接着して一体化す
る工程とからなるタイヤ加硫用フラスコ型ブレードの製
造方法としている。
【0008】また、請求項2に記載の本発明は、前記請
求項1の製造方法において、前記切れ目の幅が、金属プ
レートの嵌入部の厚みに比して狭いことを特徴としてい
る。
【0009】さらに、請求項3に記載の本発明は、前記
請求項1および2に記載の製造方法において、金属プレ
ートを切れ目入り円筒部材に嵌入後、円筒部材内の空洞
に充填部材を充填することにより一体化することを特徴
としている。
【0010】そして、請求項4に記載の本発明は、薄肉
の延在要素と、延在要素の一端を長手方向に延在する切
れ目から嵌入保持した中空の円筒要素と、円筒要素内に
充填された充填部材からなるフラスコ型ブレードとして
いる。
【0011】円筒部材に内部が空洞を有するパイプ状の
中空の部材を使用することにより、金属プレートの厚さ
の変化に応じて、切れ目の開き具合が調節できるため、
多様の厚みの金属プレートに対応することができ、極め
て経済的である。また、金属プレートを円筒部材の切れ
目に容易に嵌入させることができ、円筒部材に弾性を有
する金属を用いれば、円筒部材の切れ目部において金属
プレートがピタリと両側から円筒部材により挟持され、
精度が向上され、また爾後の一体化作業が容易となる。
【0012】金属プレートを切れ目入り中空円筒部材に
嵌入後、円筒部材内の空洞に充填部材を充填すれば作業
容易に高強度の一体化がなされる。本発明のフラスコ型
ブレードは、サイプの細溝部分を形成する薄肉の延在要
素と、延在要素の一端を長手方向に延在する切り目から
嵌入保持したサイプの拡幅部分を形成する中空の円筒要
素とからなり、前記円筒要素内の空洞に充填部材を充填
させているので、堅牢であり、また加硫時にゴムがフラ
スコ型ブレード内に侵入する問題を容易に除去できる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のタイヤ加硫金型用フラス
コ型ブレードの製造方法を図1に基づいて説明する。
【0014】図1(a)に示される如く、内部に空洞4
を有するパイプ状の金属製円筒部材5を所定の長さに切
断し準備する。そして、図1(b)に示される如く、円
筒部材5にその長手方向に延びる一条の切り目7を形成
する。この切れ目7の幅は図1(c)に示される如く、
金属プレート3の厚みより狭く加工されており、この切
れ目7を開いて金属プレート3を切れ目内に嵌入させて
いる。
【0015】円筒部材5と金属プレート3は、図1
(c)のAおよび/又はBを溶接するか接着することに
より一体化され、フラスコ型ブレード1が形成される。
ここで、円筒部材5がフラスコ・サイプの拡幅部分そし
て金属プレート3がフラスコ・サイプの細溝部分を刻設
することになる。フラスコ型ブレード1の円筒部材と反
対側の端部9がタイヤ加硫金型のトレッド部形成面に植
設されて使用される。
【0016】また、本発明の他の実施例のフラスコ型ブ
レード1は、図2に示される如く、サイプの細溝部分を
形成する薄肉の延在要素13と、サイプの拡幅部分を形
成する中空の円筒要素15とを有している。円筒要素1
5には延在要素13の一端を嵌入した切り目17を長手
方向に有し、延在要素15は切り目17を貫き円筒要素
の底部に達している。そして、この中空の円筒要素15
内の空洞には充填部材4Aが充填され、空洞は塞がれ
る。
【0017】延在要素である金属プレートを切れ目入り
の円筒要素である円筒部材に嵌入後、円筒部材内の空洞
に充填部材を充填することにより両者を一体化してい
る。円筒部材内の空洞に接着剤等の充填部材4Aを充填
して全体的に一体化することにより、良好なフラスコ・
サイプをタイヤトレッド部に刻設させるブレード1を構
造簡単、容易かつ精度良く製造することができる。
【0018】前述のように、フラスコ・サイプの拡幅部
分に相当する部材に切れ目入り金属パイプを使用するこ
とにより、金属プレートの厚さの変化に応じて切れ目の
開き方を調節することができ、多様な厚みの金属プレー
トに対する金属パイプの接合を弾力的に行なうことがで
き、極めて経済的である。
【0019】充填剤4Aを内部に充填する前に、円筒部
材5と金属プレート3を図1(c)のAおよび/又はB
の箇所を溶接もしくは接着により一体的に接合しておく
ことができるが、金属プレートを切れ目入り円筒部材に
嵌入保持後に、充填剤4Aを内部から注入し、充填剤を
固化することのみで金属プレートと円筒部材を一体化す
れば、フラスコ型ブレードの外面に溶接等の形跡が残ら
ず高精度のブレードが得易い。
【0020】
【実施例】本発明の効果を確認するために、板厚が0.
5mmと1.0mmの金属プレートおよび直径2.0mm、肉
厚0.3mmの中空の金属パイプを用意し、各中空パイプ
に幅0.5mmの切れ目をミゾ切りし、1種類の切れ目入
りパイプを準備した。この切れ目入りパイプにその切れ
目から前記2種の金属プレートをそれぞれはめ込み、図
(c)で示すAおよびBの双方の箇所を溶接して一体化
することにより、2種のフラスコ型ブレードを製作し
た。
【0021】一方、比較例として、板厚が0.5mmと
1.0mmの金属プレートおよび直径2.0mmの中実の金
属ピンを用意し、中実ピンに幅0.5mmと幅1.0mmの
結合用溝をそれぞれ溝切り加工を施し、2種類の溝入り
ピンを製作した。そして、幅がそれぞれ合致する前記金
属プレートを各溝入りピンの結合溝に差し込み、差し込
み部分を溶接して一体化することにより、2種のフラス
コ型ブレードを製作した。
【0022】比較例では、金属プレートの板厚を変える
ためには、板厚に合った結合溝を持つ2種類の溝入りピ
ンが必要であり、溝加工にはそれぞれ専用の溝切り用の
刃を準備しなければならなかった。また、金属プレート
をピンの結合溝に差し込む作業において、うまく差し込
みができないものがあり、溝切り加工および金属プレー
トの厚みの精度の向上が必要であった。
【0023】本発明の試験例では、1種類の切れ目入り
パイプのみを用いて、2種類の板厚の金属プレートをそ
れぞれ容易に嵌入保持させ、両者を溶接して一体化する
ことができた。また、金型に植設してフラスコ型ブレー
ドとして使用できることが確認された。
【0024】
【発明の効果】前記のように、本発明のフラスコ型ブレ
ードの製造方法は、1種類の切れ目入り中空円筒部材5
に対して、多種の厚みの金属プレート3を嵌入保持する
ことができ、一体化作業が容易であり、かつ高精度なフ
ラスコ型ブレードが低いコストにて生産することができ
る。また、円筒要素内の中空部に充填部材を充填させる
と、内部の空洞が塞がれた精度の高い堅牢なブレードが
容易に得られ、加硫時にゴムがフラスコ型ブレード内に
侵入する問題も容易に除去される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフラスコ型ブレードの製造方法を示す
説明図である。
【図2】本発明のフラスコ型ブレードの一実施例を示す
斜視図である。
【符号の説明】
1 フラスコ型ブレード 3 金属プレート 4 空洞 4A 充填部材 5 円筒部材 7、17 切れ目 9 ブレードの金型へ植設する部分 13 延在要素 15 円筒要素

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空の円筒部材に長手方向の一条の切れ目
    を入れる工程と、金属プレートの一端を前記切れ目から
    円筒部材内に嵌入させる工程と、円筒部材と金属プレー
    トを溶接もしくは接着して一体化する工程とからなるタ
    イヤ加硫用フラスコ型ブレードの製造方法。
  2. 【請求項2】前記切れ目の幅が、金属プレートの嵌入部
    の厚みより狭いことを特徴とする請求項1に記載のフラ
    スコ型ブレードの製造方法。
  3. 【請求項3】金属プレートを切れ目入り円筒部材に嵌入
    後、円筒部材内の空洞に充填部材を充填することにより
    一体化することを特徴とする請求項1および2に記載の
    フラスコ型ブレードの製造方法。
  4. 【請求項4】薄肉の延在要素と、延在要素の一端を長手
    方向に延在する切れ目から嵌入保持した中空の円筒要素
    と、円筒要素内に充填された充填部材からなるフラスコ
    型ブレード。
JP19760195A 1995-08-02 1995-08-02 タイヤ加硫金型用フラスコ型ブレードおよびその製造方法 Pending JPH0938978A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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