JPH0938727A - 管体の曲げ加工方法およびその保持部材 - Google Patents

管体の曲げ加工方法およびその保持部材

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JPH0938727A
JPH0938727A JP19513095A JP19513095A JPH0938727A JP H0938727 A JPH0938727 A JP H0938727A JP 19513095 A JP19513095 A JP 19513095A JP 19513095 A JP19513095 A JP 19513095A JP H0938727 A JPH0938727 A JP H0938727A
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JP
Japan
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holding member
bending
tubular body
hydraulic chamber
tube body
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Application number
JP19513095A
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English (en)
Inventor
Takanori Matsumoto
貴則 松本
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】湾曲部の曲率半径が小さい場合でも保持部材を
抜き取ることが容易であり、管体を密封する手段を必要
としない管体の曲げ加工方法およびその保持部材を提供
する。 【解決手段】弾性体で長尺状に形成された保持部材10
の本体部12には長手方向に沿って油圧室14が、一端
部が閉蓋されるように画成され、該油圧室14の開口部
には接続部材16を介して圧油供給源24に連通するチ
ューブ20が接続される。該保持部材10は管体28の
内部に挿入され、油圧室14に圧油が供給されると本体
部12は膨張して前記管体28の内壁を押圧支持する。
次に、前記管体28を成形ダイス30、押付ダイス32
で曲げ加工を施すと、しわの発生、扁平化のない湾曲部
34が形成される。次いで、油圧室14の圧油を排出す
ると本体部12は柔らかくなり、湾曲部34の曲率半径
が小さい場合でも保持部材10を容易に抜き取ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管体に曲げ加工を
施す方法およびその保持部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、金属製の管体に曲げ加工を施して
湾曲部を形成する場合、該湾曲部を形成する際に管体の
一部にしわが発生したり、あるいは管体が扁平化する等
の問題があった。このしわの発生や扁平化を防止するた
めに、特開昭59−174226号公報、特開昭61−
137629号公報、特開昭62−118919号公
報、特開昭62−279031号公報に開示されている
ように、加工前に管体の内部に保持部材を挿入して曲げ
加工を行う方法、あるいは、管体の内部に油の如き液体
を封入して曲げ加工を行う方法等が知られている。前記
保持部材または液体は、管体の内側の湾曲部内部を支持
するためのものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の管体の曲げ加工方法では、管体の内部に保持部材を
挿入して曲げ加工を施す場合、湾曲部の曲率半径が小さ
いと、加工後に保持部材を管体から抜き取ることが困難
となる。また、液体を管体に封入して曲げ加工を行う方
法では製造過程で管体に液体を密封する工程が必要とな
り、製造コストが高騰する等の問題があった。
【0004】本発明は前記の諸課題を解決すべくなされ
たものであって、湾曲部の曲率半径が小さい場合でも保
持部材を容易に抜き取ることができ、しかも、管体を密
封する工程が不要となる等、特に量産加工に好適な管体
の曲げ加工方法およびその保持部材を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、管体に中空部を有する弾性体からなる
保持部材を挿入する工程と、前記中空部に圧力流体を導
入して前記保持部材を膨張させ、前記管体の内壁を該保
持部材で押圧する工程と、前記管体に曲げ加工を施す工
程と、を有することを特徴とする。
【0006】本発明によれば、管体の内部に保持部材を
挿入し、該保持部材の中空部に圧力流体を導入すること
により管体の内部から外方に圧力が加わり、管体を内部
で支持することになる。従って、管体に曲げ加工が施さ
れる際のしわの発生や、扁平化が阻止され、管体に好適
な湾曲部が形成される。
【0007】また、本発明は、管体の曲げ加工の際、該
管体の内部に挿入される保持部材であって、該保持部材
は長尺状の弾性体で形成され、該保持部材の内部に長手
方向に沿って中空部が画成され、前記中空部に圧力流体
を導入することで前記保持部材を膨張させ、前記管体の
内壁を押圧支持することを特徴とする。
【0008】本発明によれば、保持部材の中空部に導入
される圧力流体により管体の内部から外方に圧力を加え
て前記管体に曲げ加工を施すため、該保持部材の圧力に
よりしわの発生、扁平化が阻止されて管体に高品質な湾
曲部が形成される。
【0009】この場合、前記弾性体には前記管体の内壁
に対する押圧方向に指向性を付与すべく、所定の厚肉部
分と薄肉部分とによって中空部を画成すると、前記保持
部材が挿入される管体の、特に、しわや扁平化が発生し
やすい部位に効率よく圧力を加えることが可能となり、
好適である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る管体の曲げ加工方法
について、それを実施するための曲げ加工用保持部材と
の関係において好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を
参照しながら以下詳細に説明する。
【0011】図1において、参照符号10は、本実施の
形態に係る管体の曲げ加工用保持部材を示す。この保持
部材10は、ウレタンゴムの如き弾性体で形成され、長
尺状で断面正方形の本体部12を備え、該本体部12に
は長手方向に沿って断面円形状の油圧室14が、一端部
が閉蓋されて画成されている。前記油圧室14の開口部
には接続部材16が設けられ、該接続部材16には前記
油圧室14と連通する導入孔18が画成される。前記接
続部材16の一端部には断面鋸歯状の複数の段部19が
形成され、前記接続部材16がチューブ20に挿入され
ると該チューブ20は段部19により抜け止めされて装
着される。該チューブ20は、図2に示すように、切替
バルブ22に接続され、該切替バルブ22に接続された
圧油供給源24と排出タンク26のいずれか一方と前記
導入孔18とを連通させる。
【0012】本実施の形態に係る管体の曲げ加工用保持
部材10は基本的には以上のように構成されるものであ
り、次にその作用について本実施の形態に係る加工方法
との関連で以下に説明する。
【0013】先ず、金属製で断面正方形の管体28の内
部に保持部材10を挿入する(図3a、図3b参照)。
このとき、油圧室14には圧油が導入されていないた
め、本体部12は柔らかく、該本体部12の外壁と管体
28の内壁との間に適正な間隙Sが存在し、従って、管
体28に保持部材10を容易に挿入することができる。
【0014】次に、油圧室14と圧油供給源24が連通
するように切替バルブ22を切り替えると、油圧室14
に圧油が供給される(図2、図4参照)。この圧油の圧
力により、本体部12は外方に膨張して前記管体28の
内壁に密着し、さらに、管体28の内壁を押圧支持す
る。
【0015】次いで、保持部材10が挿入された管体2
8を成形ダイス30に装着し、押付ダイス32を矢印A
方向に押圧して前記管体28を前記成形ダイス30の回
りに巻き付け、該管体28に曲げ加工を施して湾曲部3
4を形成する(図5参照)。このとき、湾曲部34の内
側には管体28の長手方向に圧縮する力が発生し、ま
た、湾曲部34の外側には管体28の長手方向に引張す
る力が発生する。これらの力は湾曲部34の内側を該湾
曲部34の半径方向外方に変形させようとし、また、湾
曲部34の外側を半径方向内方に変形させようとする。
このとき、管体28の内壁には前記圧油の圧力が加わっ
ているため、これらの変形する力に抗して湾曲部34の
変形を抑制し、しわの発生や、扁平化を阻止する。
【0016】次に、切替バルブ22を切り替えて油圧室
14と排出タンク26とを連通させると、油圧室14内
の圧油は排出タンク26に排出され、管体28の内壁に
加わる圧力は減少する。この結果、管体28と保持部材
10との間に間隙Sが生じて管体28に対する保持部材
10の摺動抵抗は激減し、保持部材10を管体28から
極めて容易に且つスムーズに抜き出すことが可能とな
る。このとき、本体部12は圧油が導出されて柔らかく
なり、湾曲部34の曲率半径が小さい場合でも本体部1
2を管体28から容易に抜き出すことができる。
【0017】以上のような方法で曲げ加工が施される
と、湾曲部34内側にしわの発生がなく、且つ扁平では
ない管体28を得ることができる。
【0018】本実施の形態では、油圧室14の断面形状
に円形のものを採用しているが、膨出の際の指向性を考
慮して、図6に示すように、扁平な断面形状の油圧室4
0を形成すると、本体部12の外壁から油圧室40まで
の厚さが異なる薄肉部位42と厚肉部位44とが形成さ
れる。前記油圧室40に圧油が供給されると、本体部1
2は、図7に示すように、矢印B方向に膨張して管体2
8の内壁に強い圧力が加えられる。従って、前記の断面
形状を有する保持部材10を管体28に挿入すると、圧
油の圧力を効率よく管体28に加えることができ、管体
28に曲げ加工を施す際に少ない圧力でしわの発生を回
避することが可能となる。
【0019】また、本実施の形態では、管体28が断面
正方形状である場合を例に説明したが、この形状に限ら
ず、例えば、図8に示すように、左右非対称の断面を有
する管体46でも良い。この場合、曲げ加工後、保持部
材10の抜き出し作業を容易にするために、保持部材1
0の外壁と管体46の内壁との間隙Sを広く形成すると
好適である。
【0020】
【発明の効果】本発明に係る管体の曲げ加工方法および
その保持部材によれば、以下のような効果ならびに利点
が得られる。
【0021】圧油が保持部材の内部に画成された油圧室
に導入されるため、被加工部材としての管体の両端部を
密封する手段を設ける必要がなく、製造コストを大幅に
低廉化することができる。さらに、管体から保持部材を
抜き取る際に油圧室から圧油を導出すると保持部材には
圧力の印加がないため間隙が生じ、且つ柔らかくなる。
結局、保持部材を抜き取ることが容易であるため、曲率
半径の小さい湾曲部を形成する際にも好適に用いること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る保持部材を示す要部
縦断面図である。
【図2】図1の保持部材が接続される油圧回路を示すブ
ロック図である。
【図3】図3aは、図1の保持部材の使用方法を示す軸
線方向に沿った要部縦断面図、図3bは、図3aの軸線
方向に直交する方向に沿った要部横断面図である。
【図4】図1の保持部材の使用方法を示すものであっ
て、管体が湾曲される前の要部縦断面図である。
【図5】図1の保持部材の使用方法を示すものであっ
て、管体が湾曲された後の要部縦断面図である。
【図6】本発明の別の実施の形態に係る保持部材を示す
要部横断面図である。
【図7】図6の保持部材の使用方法を示す要部横断面図
である。
【図8】本発明の別の実施の形態に係る保持部材を示す
要部横断面図である。
【符号の説明】
10…保持部材 12…本体部 14、40…油圧室 22…切替バルブ 28、46…管体 30…成形ダイス 32…押付ダイス 34…湾曲部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管体に中空部を有する弾性体からなる保持
    部材を挿入する工程と、 前記中空部に圧力流体を導入して前記保持部材を膨張さ
    せ、前記管体の内壁を該保持部材で押圧する工程と、 前記管体に曲げ加工を施す工程と、 を有することを特徴とする管体の曲げ加工方法。
  2. 【請求項2】管体の曲げ加工の際、該管体の内部に挿入
    される保持部材であって、 該保持部材は長尺状の弾性体で形成され、該保持部材の
    内部に長手方向に沿って中空部が画成され、前記中空部
    に圧力流体を導入することで前記保持部材を膨張させ、
    前記管体の内壁を押圧支持することを特徴とする管体の
    曲げ加工用保持部材。
  3. 【請求項3】請求項2記載の管体の曲げ加工用保持部材
    において、 前記弾性体には前記管体の内壁に対する押圧方向に指向
    性を付与すべく、所定の厚肉部分と薄肉部分とによって
    中空部を画成することを特徴とする管体の曲げ加工用保
    持部材。
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