JPH0938380A

JPH0938380A - 洗濯機

Info

Publication number: JPH0938380A
Application number: JP7190675A
Authority: JP
Inventors: Kazutoshi Tani; 和利谷; Kiyoshi Okazaki; 潔岡崎; Satoru Matsumoto; 悟松本
Original assignee: Toshiba Corp; Toshiba AVE Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp; Toshiba AVE Co Ltd
Priority date: 1995-07-26
Filing date: 1995-07-26
Publication date: 1997-02-10

Abstract

(57)【要約】【課題】ＮＣＡＰ液晶フィルムを用いた表示装置で、
オンオフの表示状態の他に中間的な明るさでも表示もで
きるようにする。【解決手段】表示装置４はＮＣＡＰ液晶表示素子を用
いる構成で、制御装置３２によりドライブ回路４ａを介
して表示駆動信号を与える。このとき、表示装置４の各
表示部への印加電圧は、駆動電圧出力回路３６により発
生されるオフ表示対応の電圧Ｖ０，低輝度表示対応の電
圧Ｖ１および高輝度表示対応の電圧Ｖ３を選択的に設定
するようになっている。表示装置４にはメンブレンスイ
ッチ８により構成される多数の操作スイッチが一体に設
けられている。洗濯行程の進行状態に対応する表示部の
表示，操作スイッチに対応する表示部の表示，異常状態
発生に対応する表示部の表示をそれぞれ異なる輝度で表
示できるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、洗濯運転に関する
表示を行う複数の表示部を含んでなる表示装置をＮＣＡ
Ｐ液晶により構成した洗濯機に関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】近年、洗濯機の表示装
置にＮＣＡＰ液晶を用いて動作状態や操作スイッチの表
示を行うようにしたものが提案されている。このＮＣＡ
Ｐ液晶は、フレキシブルなフィルムで液晶を挟み込むよ
うに形成されたものであるから、表示装置部分にＬＥＤ
などの表示素子を用いる構成と異なり表示部の厚さ寸法
を大幅に小さくすることができ、さらに、フレキシブル
なものであるから実装に当たって設計の自由度が高くな
り、デザイン上での制約が少なくなるなどの利点があ
る。

【０００３】この場合、ＮＣＡＰ液晶は、２枚のフィル
ムの間に透明な樹脂を挟み、その樹脂に小さい領域を泡
状に形成してその内部に液晶分子を閉じ込めた状態に形
成したもので、フィルムの両面に設けた電極間に電圧を
印加すると、閉じ込められた液晶分子が配向して光の透
過度が高くなり、電圧を取り去ると液晶分子の配向状態
がものとランダムな状態に戻り、フィルムの一方側から
入射した光は配向していない液晶分子により散乱されて
透過することができなくなる。これにより、電圧を印加
して透過率が高い状態でフィルム下面に配置した反射板
に印刷した表示内容を表示し、電圧を除去することによ
り透過率を低くして表示を停止する用に構成されてい
る。

【０００４】しかしながら、上述のようなＮＣＡＰ液晶
を用いる表示装置では、その表示状態は反射板に光を透
過させるか否かのいずれか一方のみを表示できるだけで
あり、場合によっては、他の異なる表示状態を行いたい
場合には困難になることがあった。そこで、異なる表示
状態として、例えば、電圧の印加と停止を繰り返すこと
により、反射板への光の透過を変化させて所謂点滅表示
を行うことが考えられている。しかし、場合によって
は、点滅表示ではその表示状態が強調されてしまうため
に好ましくないことがある。

【０００５】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、ＮＣＡＰ液晶を用いる表示装置を設け
る構成においても、反射板を中間輝度で表示可能として
多様な表示態様を実現できるようにした洗濯機を提供す
ることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の洗濯機は、上記
課題を解決するために、洗濯運転に関する表示を行う複
数の表示部を含んでなる表示装置を備えた洗濯機におい
て、前記表示装置の複数の表示部をＮＣＡＰ液晶表示素
子を利用して構成し、それらＮＣＡＰ液晶表示素子によ
り表示する各領域に対して３段階以上の複数段階に電圧
を印加することにより異なる透過率で表示動作を行なわ
せるようにした制御手段を設けて構成したところに特徴
を有するものである。

【０００７】そして、上記構成によれば、ＮＣＡＰ液晶
に電圧を印加したときに、透過率が変化する中間レベル
の電圧が印加されると、そのときの光の透過率が両者の
中間レベルになり、反射板に到達する光の量も中間レベ
ルになる。これによって、光の遮断状態と高透過率状態
との中間状態での表示動作を行うことができるようにな
る。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明を全自動洗濯機に適
用した場合の第１の実施例について図１乃至図９を参照
して説明する。全自動洗濯機の外観を示す図５におい
て、洗濯機本体を構成する外箱１の上部には、図示しな
い洗濯物出し入れ口を開閉するための二つ折り形の蓋２
が設けられていると共に、その前方側に操作パネル部３
が設けられている。

【０００９】上記操作パネル部３には、上面部に矩形状
の表示装置４がほぼ面一な状態で配設されていると共
に、この表示装置４と隣接した位置に電源投入用の
「入」スイッチ５、電源遮断用の「切」スイッチ６およ
びパイロットランプとして機能する発光ダイオード７
が、同じく操作パネル部３とほぼ面一な状態で配設され
ている。さらに、操作パネル部３には、操作スイッチ群
を構成するためのメンブレンスイッチ８が前記表示装置
４の裏面側に位置するように設けられている。上記表示
装置４は、ＮＣＡＰ（ネマチック曲線状整列位相）液晶
フィルムを利用することにより、可撓性を有した平板形
状に構成されたもので、その断面構造を図４に摸式的に
示している。

【００１０】即ち、図４において、表示装置４は、可撓
性を有するＮＣＡＰ液晶フィルム９と、このＮＣＡＰ液
晶フィルム９の背面側に配置された可撓性材料より成る
反射板１０を配置した構成となっており、上記反射板１
０の裏面側に前記メンブレンスイッチ８が一体に添設さ
れている。そして、これら一体に形成された状態のもの
が図示しない鉄板に接着されている。

【００１１】上記ＮＣＡＰ液晶フィルム９は、内部に透
明樹脂で囲まれた多数の粒状の領域内に液晶分子が封じ
込められた状態に形成され、個別電極を構成する透明電
極膜９ａと共通電極を構成する透明電極膜９ｂ間にＮＣ
ＡＰ液晶フィルム材料９ｃを挟み込んだ形態となってお
り、透明電極膜９ｂ上には、透明材料より成る紫外線バ
リアフィルム９ｄおよび保護フィルム９ｅが積層されて
いる。また、表示装置４を構成するＮＣＡＰ液晶フィル
ム９の上面には、これを覆うようにして透明な可撓性材
料より成るオーバーレイ１１が設けられている。

【００１２】上記のように構成されたＮＣＡＰ液晶フィ
ルム９は、透明電極膜９ａおよび９ｂ間に電圧が印加さ
れていない定常状態では、ＮＣＡＰ液晶フィルム材料９
ｃ中の液晶分子がランダムな方向に配置している状態を
呈するものであり、これにより入射光の散乱現象（適当
な材料と組み合わせた場合には入射光の吸収現象）を生
じて、光の通過が大幅に減少されるようになり、これに
応じて反射板１０での光反射量が減少して当該反射板１
０部分が薄暗くなる。これによって、反射板１０による
表示を行わない場合に対応させて動作させることができ
る。

【００１３】また、透明電極膜９ａおよび９ｂ間に交流
電圧が印加された状態では、ＮＣＡＰ液晶フィルム９内
の液晶分子が電界で配向されて整列した状態を呈し、特
に外部から入射する光に対してその散乱量（或いは吸収
量）が減少するようになり、これによって実質的に光透
過率が高くなった状態を呈するものであり、この動作の
結果、反射板１０での光反射量が増大させることがで
き、反射板１０部分が明るくなる。したがって、反射板
１０による表示を行う場合に対応させて動作させること
ができる。

【００１４】従って、表示装置４において、個別電極を
構成する透明電極膜９ａ部分の反射板１０の色彩を適宜
に設定すると共に、その部分に対応した例えば前記保護
膜９ｅ或いはオーバーレイ１１に所望形状の透明部を残
して遮光層を形成する構成とすれば、その遮光層に縁取
られた所望形状の形象或いは文字などを任意の色彩の表
示部として機能させ得るようになる。また、斯かる透明
電極膜９ａを複数個設けて個別に電圧印加できる構成と
すれば、複数種類の表示部を設けることができると共
に、各表示部による表示動作を選択的に行い得ることに
なる。

【００１５】なお、上述のＮＣＡＰ液晶フィルム９は、
透明電極膜９ａ，９ｂ間に印加される電源電圧の大きさ
に応じて液晶分子の配向の度合いが強くなる特性を有し
ており、これによって、液晶分子の配向が起こる前の電
圧からほぼ配向される電圧までの間の電圧が印加された
場合には、中間の配向状態になるので、光透過率もそれ
らの中間のレベルになり、反射板１０での光反射量も中
間レベルに設定することができるようになる。

【００１６】さて、本実施例による表示装置４には、具
体的には、洗濯運転に関連した複数種類の表示動作を行
うために、図３に示すような各表示部を有する複数の表
示区画１２〜２３が設けられており、以下においては、
各表示区画１２〜２３の概略的な機能および関連構成に
ついて説明しておく。

【００１７】なお、表示区画１２〜２３が有する各表示
部は、対応する透明電極膜９ａおよび９ｂ間に、後述す
るように設定された電圧が印加されるとこれに応じて、
背面側に位置する反射板１０に設定された色彩が設定さ
れた明るさで表面に出現するという表示動作を行うもの
であり、その電圧印加が停止された状態で表示動作が停
止されて、表示部全体が薄暗い状態を呈するものであ
る。

【００１８】（ａ）モード表示区画１２このモード表示区画１２は、洗濯運転をオートで行う場
合の「全自動」モードと、マニュアルで行う場合の「マ
ニュアル」モードとの何れかを選択可能であることを表
示するためのもので、「コース」の文字を有した表示部
１２ａ、「マニュアル」の文字を有した表示部１２ｂ、
「全自動」及び「お好みで調節」の文字を有した表示部
１２ｃを備えた構成となっており、表示部１２ａ及び１
２ｂに対応した部分のメンブレンスイッチ８（図４参
照）には、オートモード選択用操作スイッチ８ａ及びマ
ニュアルモード選択用操作スイッチ８ｂが設定される。

【００１９】尚、オートモード選択用操作スイッチ８ａ
及びマニュアルモード選択用操作スイッチ８ｂは、常時
において操作が有効な操作スイッチであり、図示はしな
いが、表示装置４を構成するＮＣＡＰ液晶フィルム９を
覆うオーバーレイ１１（図４参照）には、上記各操作ス
イッチ８ａおよび８ｂと対応した部分にその存在を示す
印刷が施されている。

【００２０】上記オートモード選択用操作スイッチ８ａ
およびマニュアルモード選択用操作スイッチ８ｂは、電
源投入状態で操作待機状態となるものであるが、この場
合には、表示部１２ａおよび１２ｂの表示動作が行われ
ていない場合であっても、オーバーレイ１１に施された
印刷によりそれら操作スイッチ８ａおよび８ｂの存在位
置が分かる。

【００２１】（ｂ）コース選択表示区画１３コース選択用表示区画１３は、あらかじめ用意されてい
る複数種類の洗濯コース（この実施例では、標準、節
水、強力、毛布、手洗い、槽洗浄）を表示するためのも
ので、「標準」、「さっと（節水）」、「強力」、「毛
布」、「手洗い」及び「槽洗浄」の文字を有した表示部
１３ａ〜１３ｆを備えた構成となっており、各表示部１
３ａ〜１３ｆに対応した部分のメンブレンスイッチ８に
は、それぞれ標準，さっと，強力，毛布，手洗い及び槽
洗浄のコース選択用操作スイッチ８ｃ〜８ｈが設けられ
ている。

【００２２】（ｃ）エラー表示区画１４動作エラーの原因を図形表示するためのもので、洗濯機
本体の外形を示す表示部１４ａ、蓋の閉め忘れを報知す
るために蓋の形状およびその閉鎖方向を示す矢印を組み
合わせた表示部１４ｂ、水道蛇口の未開栓状態を報知す
るために水道蛇口の形状を表現した表示部１４ｃ、排水
ホースの倒し忘れを奉仕するために排水ホースを表現し
た表示部１４ｄ、洗濯兼脱水用の回転槽内の洗濯物がア
ンバランス状態にあることを表示するために傾斜した状
態の回転槽および偏在した状態の洗濯物を表現した表示
部１４ｅ、「確認して下さい」の文字を有した表示部１
４ｆによって構成されている。

【００２３】（ｄ）運転用スイッチ表示区画１５洗濯運転の開始および一時停止を指令するための操作ス
イッチの位置を表示するためのもので、「スタート／一
時停止」の文字を有した表示部１５ａを備えた構成とな
っており、その表示部１５ａに対応した部分のメンブレ
ンスイッチ８には、スタート用操作スイッチ８ｉが設定
される。なお、スタート用操作スイッチ８ｉは、常時に
おいて操作が有効な操作スイッチである。

【００２４】そして、前記オーバーレイ１１の表面に
は、表示部１５ａとの対応位置に、その表示内容を示す
「スタート／一時停止」の文字が、スタート用操作スイ
ッチ８ｉの範囲を示す縁枠と共に印刷されている。な
お、このようにオーバーレイ１１に印刷を施す場合に
は、運転用スイッチ表示区画１５中の表示部１５ａが有
する文字「スタート／一時停止」を省略することも可能
である。

【００２５】（ｅ）行程表示区画１６洗い、すすぎおよび脱水の各行程の進行状況を表示する
と共に、それらの各行程を単独で行う場合に洗い時間、
すすぎ方式、脱水時間をマニュアル設定するための各操
作スイッチの位置を表示する機能を有する。

【００２６】この行程表示区画１６は、前記運転用スイ
ッチ表示区画１５の下側から時計回り方向に並べられた
各種形状の第１〜第３表示帯１６Ａ〜１６Ｃから構成さ
れているもので、特に、第２表示帯１６Ｂおよび第３表
示帯１６Ｃの間には、第２表示帯１６Ｂに付随した「も
っと念入り」の文字からなる表示部１６ｕが設けられて
いる。

【００２７】この場合、第１、第２、第３表示帯１６
Ａ，１６Ｂ，１６Ｃに対応した部分のメンブレンスイッ
チ８には、洗い時間のマニュアル設定機能を備えた洗い
選択用操作スイッチ８ｊ，すすぎ方式のマニュアル選択
機能を備えたすすぎ選択用操作スイッチ８ｋ，脱水時間
のマニュアル設定機能を備えた脱水選択用操作スイッチ
８ｍが設定される。なお、上記各操作スイッチ８ｊ，８
ｋ，８ｍは、常時において操作が有効な操作スイッチで
ある。

【００２８】そして、第１〜第３表示帯１６Ａ〜１６Ｃ
は、次のような表示部を備えた構成となっている。すな
わち、第１表示帯１６Ａは、洗い前の給水の表示を示す
「給」の文字および縁枠を有した表示部１６ａ，前記洗
い選択用操作スイッチ８ｊに対応した「洗い」の文字お
よび縁枠を有した表示部１６ｂ，洗い時間を示す「３
分」，「５」，「８」，「１２」の各文字を有した表示
部１６ｃ，１６ｄ，１６ｅ，１６ｆを備えている。

【００２９】第２表示帯１６Ｂは、すすぎ前の排水の表
示を示す「排」の文字および縁枠を有した表示部１６
ｇ，すすぎ前の脱水の表示を示す「脱」の文字および縁
枠を有した表示部１６ｈ，シャワーすすぎを意味する
「シャワー」の文字を有した表示部１６ｉ、すすぎ前の
給水の表示を示す「給」の文字および縁枠を有した表示
部１６ｊ，前記すすぎ選択用操作スイッチ８ｋに対応し
た「すすぎ」の文字および縁枠を有した表示部１６ｋ、
注水すすぎを意味する「注水」の文字を有した表示部１
６ｍ，すすぎの繰り返し回数が３回であることを意味す
る「３回」の文字を有した表示部１６ｎを備えている。

【００３０】第３表示帯１６Ｃは、脱水前の排水の表示
を示す「排」の文字および縁枠を有した表示部１６ｏ，
前記脱水選択用操作スイッチ８ｍに対応した「脱水」の
文字および縁枠を有した表示部１６ｐ、脱水時間（分
数）を示す「１」，「３」，「５」，「９」の各文字を
有した表示部１６ｑ，１６ｒ，１６ｓ，１６ｔを備えて
いる。

【００３１】そして、前記オーバーレイ１１の表面に
は、第１表示部帯１６Ａ，第２表示帯１６Ｂ，第２表示
帯１６Ｃとの各対応位置に、それらの形状を示す枠部が
印刷されていると共に、それらの表示部１６ｂ，１６
ｋ，１６ｐの表示内容を示す「洗い」，「すすぎ」，
「脱水」の文字が縁枠と共に印刷されている。なお、こ
のようにオーバーレイ１１に印刷を施す場合には、行程
表示区画１６中の第１表示帯１６Ａ，第２表示帯１６
Ｂ，第３表示部１６Ｃが有する文字「洗い」，「すす
ぎ」，「脱水」およびそれぞれに対応した縁枠などを省
略することも可能である。

【００３２】（ｆ）残り時間表示区画１７上述した行程表示区画１６の第３表示帯１６Ｃと隣接し
て設けられたもので、洗濯運転の残り時間、投入すべき
洗剤量および使用水量（給水水量）を表示する機能を有
し、また、洗濯開始時刻を設定するための後述する予約
タイマによる設定時間（洗濯開始されるまでの時間）を
表示する機能も有する。

【００３３】この残り時間表示区画１７は、２桁の数字
を表示するための表示部１７ａ、この表示部１７ａに表
示された数字の単位を示す「分」，「杯」，「回」およ
び「Ｌ」の何れかの文字を選択的に表示するための表示
部１７ｂ（「Ｌ」はリットルの意味）、上記表示部１７
ａに表示された数字が残り時間を示す「残り」，洗剤量
を示す「洗剤量」および給水量を示す「水量」の何れか
の文字を表示するための表示部１７ｃを含んで構成され
ている。

【００３４】（ｇ）タイマ時間設定用表示区画１８残り時間表示区画１７と前記運転用スイッチ表示区画１
５との間に設けられたもので、洗濯運転のタイマ予約を
行い得ることを表示すると共に、そのタイマ予約機能の
選択およびタイマ時間設定のための操作スイッチの存在
位置を示す機能を有する。

【００３５】このタイマ時間設定用表示区画１８は、前
記残り時間表示区画１７における表示部１７ａによる表
示内容が、予約タイマの残り時間（単位は「時間」）で
あることを示す「時間後」の文字を有した表示部１８ａ
と、縁枠が施された「予約」の文字を有した表示部１８
ｂとを含んで構成されており、表示部１８ｂに対応した
メンブレンスイッチ８には、予約タイマの機能立ち上げ
およびタイマ時間の設定を行うための予約タイマ用操作
スイッチ８ｎが設定される。なお、予約タイマ用操作ス
イッチ８ｎは、常時において操作が有効な操作スイッチ
である。

【００３６】この場合、前記オーバーレイ１１の表面に
は、表示部１８ａとの対応位置に、その形状を示す枠部
が印刷されていると共に、表示部１８ｂとの対応位置
に、「予約」の文字が予約タイマ用操作スイッチ８ｏの
範囲を示す縁枠と共に印刷されている。なお、このよう
にオーバーレイ１１に印刷を施す場合には、タイマ時間
設定用表示区画１８中の表示部１８ｂが有する文字「予
約」および縁枠などを省略することも可能である。

【００３７】（ｈ）動作表示区画１９洗いからすすぎを経て脱水までの各行程において、現在
進行中の動作を図形表示するためのもので、前記運転用
スイッチ表示区画１５、行程表示区画１６、残り時間表
示区画１７およびタイマ時間設定用表示区画１８に囲ま
れた部分に設けられている。

【００３８】この動作表示区画１９は、洗濯兼脱水用の
回転槽を表現した表示部１９ａ、回転槽内の洗濯物を表
現した表示部１９ｂ、回転槽内への給水が行われている
ことを示す水道蛇口およびその蛇口からの水を表現した
表示部１９ｃ、洗剤洗い中であることを示すため泡を表
現した表示部１９ｄ、回転槽内への給水水位を示すため
の複数本の水位線１９ｅ、排水動作中であることを示す
ために排水弁を表現した逆三角形状の表示部１９ｆ、脱
水運転中であることを示すための水滴を表現した表示部
１９ｇによって構成されている。

【００３９】（ｉ）水位設定用スイッチ表示区画２０前記動作表示区画１９に隣接して設けられたもので、回
転槽への給水水位をマニュアル設定できることを示すと
共に、その水位設定のための操作スイッチの位置の表示
を表示する機能を有する。

【００４０】この水位設定用スイッチ表示区画２０は、
「水位」の文字を有した表示部２０ａを備えた構成とな
っており、その表示部２０ａに対応した部分のメンブレ
ンスイッチ８には、水位設定用操作スイッチ８ｏが設定
される。

【００４１】（ｊ）粉石けん選択用表示区画２１エラー表示区画１４の下部側に位置して設けられたもの
で、洗い運転に粉石けんを使用する場合に操作する必要
がある操作スイッチの存在位置を示す機能を有する。こ
の粉石けん選択用表示区画２１は、「粉石けん」の文字
を有した表示部２１ａおよびカップ状の形象を有した表
示部２１ｂを備えた構成となっており、表示部２１ａに
対応した部分のメンブレンスイッチ８には、粉石けん選
択用操作スイッチ８ｐが設定される。

【００４２】（ｋ）風呂水使用モード選択用表示区画２
２粉石けん選択用表示区画２１に隣接して設けられたもの
で、風呂水を利用して洗いを行うモードを選択する場合
に操作が必要となる操作スイッチの存在位置を示す機能
を有する。この風呂水使用選択用表示区画２２は、「ふ
ろ水」の文字および矢印を有した表示部２２ａを備えた
構成となっており、表示部２２ａに対応した部分のメン
ブレンスイッチ８には、風呂水使用モード選択用操作ス
イッチ８ｑが設定されている。

【００４３】（ｌ）ガイドモード表示区画２３エラー表示区画１４とタイマ時間設定用表示区画１８と
の間に位置して設けられたもので、洗濯運転条件の設定
ミス時などにこれを初期状態に戻して再設定を行うため
のモードを選択する場合に操作が必要となる操作スイッ
チの存在位置を示す機能を有する。

【００４４】このガイドモード表示区画２３は、「ガイ
ド」の文字を有した表示部２３ａを備えた構成となって
おり、表示部２３ａに対応した部分のメンブレンスイッ
チ８（図３参照）には、ガイドモード選択用操作スイッ
チ８ｒが設定される。

【００４５】尚、ガイドモード選択用操作スイッチ８ｒ
は、常時において操作が有効な操作スイッチであり、図
示しないが、表示装置４を構成するＮＣＡＰ液晶パネル
９を覆うオーバーレイ１１（図３参照）には、上記ガイ
ドモード選択用操作スイッチ８ｒと対応した部分にその
存在を示す印刷が施されている。

【００４６】一方、図１には洗濯機の制御のための電気
的構成が示されている。この図１において、洗濯運転用
のモータ２４，電磁弁により構成される排水弁２５，給
水弁２６は、それぞれ交流電源２７からリレースイッチ
２８および駆動回路２９を介して通電制御するように構
成されている。直流電源回路３０は、交流電源２７から
降圧トランス３１を介して通電される構成となってお
り、その安定化電源出力を制御装置３２および前記発光
ダイオード７に与えるようになっている（図中、電源電
圧をＶｃｃとして示している）。なお、表示装置４は、
制御手段としての制御装置３２により、所定電圧（例え
ば３８Ｖ程度の矩形波）の交流電圧を発生する電源回路
を備えて成るドライブ回路４ａを通じて駆動される構成
となっている。

【００４７】上記制御装置３２は、マイクロコンピュー
タを主体に構成されたもので、前記「入」スイッチ５、
「切」スイッチ６およびメンブレンスイッチ８からの各
信号の他に、前記蓋２の開放に応動する蓋スイッチ３
３、槽内の水位を検出するための水位センサ３４、電源
検知回路３５、および図示しない種々の信号発生源から
の各信号が入力されるようになっている。なお、上記電
源検知回路３５は、前記リレースイッチ２８のオン状態
（前記モータ２４、排水弁２５および給水弁２６に対し
駆動回路２９を介して通電可能な状態）で、電源投入検
知信号を発生して制御装置３２に与える構成となってい
る。

【００４８】そして、上記制御装置３２は、上述したよ
うな各入力信号および予め設定されたプログラムに基づ
いて、リレースイッチ２８のオンオフ制御、駆動回路２
９を通じたモータ２４、排水弁２５および給水弁２６の
通断電制御、ドライブ回路４ａを通じた表示装置４の表
示内容の制御、並びに発光ダイオード７の点灯制御を行
う構成となっている。

【００４９】この場合、ドライブ回路４ａは、表示装置
４の各部の表示内容に応じてＮＣＡＰ液晶フィルム９の
透明電極９ａ，９ｂ間に３段階の異なる電圧Ｖ０，Ｖ
１，Ｖ２を印加可能に構成されており、表示制御信号に
応じて対応するレベルの電圧を印加するようになってい
る。このとき、ドライブ回路４ａは、電源端子Ｖｃｃか
ら駆動電圧出力回路３６を介して変換される異なる電圧
Ｖ０，Ｖ１，Ｖ２を必要に応じて選択的に透明電極９
ａ，９ｂ間の対応する部分に与えるようになっている。
そして、ＮＣＡＰ液晶フィルム９は、ドライブ回路４ａ
から与えられる電圧Ｖ０〜Ｖ２に応じて図２に示す如く
透過度を変化させるようになっている。

【００５０】例えば、Ｖ０＝０Ｖ，Ｖ１＝２５Ｖ，Ｖ２
＝３８Ｖに設定した場合には、それぞれにおいて透過度
は、１０％，６０％，９２％となるように構成されてい
る。なお、これによって、駆動電圧をＶ１に設定するこ
とにより、中間的な透過度つまり電圧Ｖ０とＶ２との中
間の明るさで反射板１０の内容を表示させることができ
るのである。したがって、電圧がＶ０のときにはオフ表
示状態となり、電圧がＶ１のときには低輝度表示状態と
なり、さらに電圧がＶ２のときには高輝度表示状態とな
る。

【００５１】しかして、以下においては、制御装置３２
による制御内容のうち、表示装置４の表示制御に関する
部分の一例について、図６ないし図９を参照しながら説
明する。なお、図６ないし図９は、表示装置４に設けら
れた各表示区画１２〜２３において、高輝度表示状態を
示す部分について前記図３と同じ状態で示すと共に、低
輝度表示状態を示す部分について斜線帯を施して示し、
オフ表示状態を示す部分について塗り潰した状態で示し
たものである。

【００５２】まず、「入」スイッチ５がオンされたとき
には、リレースイッチ２８をオンさせて電源投入状態に
切り換え、これに伴い電源検知回路３５から出力される
電源投入検知信号を受けたときには、図６に示すような
表示状態に切り換える。即ち、表示装置４における表示
区画１２〜２３が有する各表示部のうち、電源投入に応
じて操作が有効な操作待機状態となるオートモード選択
用操作スイッチ８ａおよびマニュアルモード選択用操作
スイッチ８ｂに対応した表示部１２ａ，１２ｂおよび１
２ｃが高輝度表示状態とされると共に、動作表示区画１
９の回転槽の表示部１９ａが高輝度表示状態とされる。

【００５３】この後に、操作待機状態にあるオートモー
ド選択用操作スイッチ８ａが押圧操作されたときには、
図６に示すように、その操作スイッチ８ａに対応した表
示部１２ａがオフ表示状態に切り換えられ、代わって、
各コースの選択用操作スイッチ８ｃ〜８ｈに対応したコ
ース選択表示区画１３の表示部１３ａ〜１３ｆが低輝度
表示状態とされる。また、このとき同時にマニュアルモ
ード選択用操作スイッチ８ｂに対応した表示部１２ｂ，
粉石けん選択用操作スイッチ８ｐに対応する粉石けん選
択用表示区画２１の表示部２１ａおよび風呂水使用モー
ド選択用操作スイッチ８ｑに対応する風呂水使用モード
選択用表示区画２２の表示部２２ａのそれぞれについて
も低輝度状態で表示させるようになる。

【００５４】この場合、低輝度表示状態で駆動されてい
る表示部の操作スイッチ８ｃ〜８ｈ，８ｂ，８ｐ，８ｑ
のそれぞれはその状態では選択操作可能な状態であるこ
とが示されている。したがって、使用者は、現在低輝度
表示状態で表示されている表示部のうちのいずれか所望
の表示部を押圧操作することにより対応する操作スイッ
チが選択操作されるようになる。

【００５５】上述の状態で、例えば使用者により標準選
択用操作スイッチ８ｃが押圧操作されて「標準」コース
が選択されると、図７に示すように、標準コースの設定
状態に対応する表示を行うようになる。すなわち、低輝
度表示状態で表示動作しているコース選択表示区画１３
の表示部１３ａ〜１３ｆのうちの標準選択用操作スイッ
チ８ｃに対応する表示部１３ａを高輝度表示状態に切り
換えると共に、スタート用操作スイッチ８ｉに対応する
運転用表示区画１５の表示部１５ａおよび水位設定用操
作スイッチ８ｏに対応する水位設定用スイッチ表示区画
２０の表示部２０ａを高輝度表示状態で表示動作させる
ようになる。さらに、残り時間表示区画１７の表示部１
７ａを初期設定時間として「３０」の数字で示すよう
に，表示部１７ｂを「分」で示すように，表示部１７ｃ
を「残り」で示すようにして高輝度表示状態で表示駆動
させるようになる。

【００５６】また、「標準」コースとしてあらかじめプ
ログラムに設定された洗濯行程内容を、行程表示区画１
６において、第１表示帯１６Ａの表示部１６ａ〜１６
ｅ，第２表示帯１６Ｂの表示部１６ｇ〜１６ｋ，第３表
示帯１６Ｃの表示部１６ｏ〜１６ｓを低輝度表示状態で
表示することにより示す。この場合、行程表示区画１６
においては、低輝度表示状態にある表示部は未実施の行
程を示し、高輝度表示状態にある表示部は実施中の行程
であることを示すようになっている。

【００５７】なお、上述の「標準」コースの選択設定状
態では、コース選択の変更設定が可能となっており、コ
ース選択表示区画１３の他の表示部１３ｂ〜１３ｆのい
ずれかを押圧操作することにより実施できるようになっ
ている。そして、それぞれ選択設定された場合には、そ
の場合におけるプログラムされた洗濯行程の実施内容に
沿った表示を行程表示区画１６の各表示部１６ａ〜１６
ｕによって表示するようになっている。

【００５８】さて、上述のような「標準」コースの選択
設定状態で、操作待機状態にあるスタート用操作スイッ
チ８ｉが押圧操作されたときには、制御装置３２によ
り、「標準」コースに対応した洗濯運転が開始されるよ
うになる。この場合には、コース選択表示区画１３の表
示部１３ｂ〜１３ｆはオフ表示状態に切り換えられると
共に、粉石けん選択用表示区画２１の表示部２１ａおよ
び風呂水使用モード選択表示区画２２の表示部２２ａの
それぞれもオフ表示状態に切り換えられるようになる。

【００５９】そして、洗濯運転が実施されている状態で
は、行程表示区画１６においては、洗い行程から順次各
行程を実施し、実施中の行程に対応する表示部を高輝度
表示状態で表示させ、終了した行程に対応する表示部を
オフ表示状態で表示させ、未実施の行程に対応する表示
部を低輝度表示状態で表示させるようになっている。ま
た、動作表示区画１９の各表示部１９ａ〜１９ｇが実施
中の行程に対応して高輝度表示状態で表示させるように
なっている。

【００６０】例えば、洗濯運転の実行中である図８に示
す状態では、洗い運転が終了して次のすすぎ運転に移行
した状態である。この場合には、終了した行程である第
１表示帯１６Ａの各表示部１６ａ〜１６ｆは全てオフ表
示状態とされ、実行中の行程である第２表示帯１６Ｂの
うち、すでに終了した行程である表示部１６ｇ〜１６ｉ
および実施しない行程に対応する表示部１６ｍ，１６ｎ
はオフ表示状態に制御され、「すすぎ」表示部１６ｋが
高輝度表示状態に制御されるようになる。また、実施中
の行程の残り運転時間は残り時間表示区画１７の表示部
１７ａにより高輝度表示状態で表示される。そして、未
実行の行程である第３表示帯１６Ｃの表示部１６ｏ〜１
６ｓは低輝度表示状態に制御されている。

【００６１】さて、このようにして洗濯運転が進行して
いくうちに、例えば、行程の進行を妨げる状況が発生す
ると、制御装置３２は、その要因を時間の条件やセンサ
などにより検出し、異常状態にあることを表示するよう
になる。例えば、図９は洗い運転が終了した後にすすぎ
行程の排水動作で排水異常が発生した場合に対応する表
示を示している。

【００６２】この場合には、排水弁２５を開駆動して排
水動作を開始したにもかかわらず一定時間が経過した後
においても水位センサ３４により検出される水位が低下
していない場合などで、例えば、排水ホースが本体に取
り付けたままの状態で洗濯運転を開始してしまった場合
などでは、排水ホースを取り外して排水可能な状態とす
ることで解消できる。

【００６３】そこで、エラー表示区画１４の表示部１４
ａに加えて排水ホースの表示部１４ｄおよび「確認して
ください」の表示部１４ｆを高輝度表示状態で表示させ
ると共に、他に高輝度表示状態あるいは低輝度表示状態
で表示していた表示部をすべて低輝度表示状態に切り換
えて表示させるようになる。これにより、エラー表示区
画１４の表示を他の部分の表示よりも目立つようにして
表示することができ、使用者に注意を喚起させることが
できるようになる。

【００６４】そして、使用者により排水ホースが取り外
されて排水動作が可能になった場合には、このエラー表
示区画１４の表示状態が停止され、停止した時点から再
び洗濯運転を開始するようになる。また、排水ホースを
排水可能な状態に設定したにもかかわらず排水が行われ
ない場合には、このエラー表示区画１４の表示状態が継
続されることになり、この場合には、排水弁２４を駆動
させる系統のいずれかに故障が発生していることが推定
され、修理を行う必要があることになる。

【００６５】以上説明したように、本実施例によれば、
次のような効果を奏することができる。すなわち、表示
装置４の表示素子としてのＮＣＡＰ液晶フィルム９の駆
動を駆動電圧出力回路３６により生成した異なる電圧Ｖ
０，Ｖ１，Ｖ２で３段階に駆動する構成としたので、３
つの異なる透過度となるように設定することができ、こ
れによって、表示装置４の各表示部による表示状態を、
オフ表示状態，低輝度表示状態および高輝度表示状態の
３つの段階で表示動作させることができるようになり、
様々な表示動作態様で表示を行うことができるようにな
る。

【００６６】行程表示区画１６の第１ないし第３表示帯
１６Ａ〜１６Ｃの各表示部において、設定されている洗
濯の各行程に対して、終了した行程の表示部をオフ表示
状態に制御し、未実施の行程の表示部を低輝度表示状態
に制御し、実施中の行程の表示部を高輝度表示状態に制
御することにより区別して表示させるようにしたので、
現在の洗濯運転の進行状態やこれから実施する行程の内
容を把握しやすい。

【００６７】また、表示装置４をメンブレンスイッチ８
と一体に構成し、メンブレンスイッチ８の各操作スイッ
チ８ｉ〜８ｒの部分に対応するように表示部１２ａ，１
２ｂ，１３ａ〜１３ｆ，１５ａ，１６ｂ，１６ｋ，１６
ｐ，１８ｂ，２０ａ，２１ａ，２２ａ，２３ａを設けた
ので、各操作スイッチの操作に応じてその部分の表示を
切り換えることにより操作したことを確認することがで
きるようになる。

【００６８】表示装置４の各表示部により、メンブレン
スイッチ８の各操作スイッチ８ａ〜８ｒに対応する表示
部１２ａ，１２ｂ，１３ａ〜１３ｆ，１５ａ，１６ｂ，
１６ｋ，１６ｐ，１８ｂ，２０ａ，２１ａ，２２ａ，２
３ａを、操作を無効とする操作スイッチと、操作を有効
とする操作スイッチと待機状態にある操作有効なもので
選択操作された操作スイッチとを、それぞれオフ表示状
態と低輝度表示状態と高輝度表示状態とに対応させて表
示するようにしたので、操作スイッチの操作を行い易く
することができる。

【００６９】表示装置４のエラー表示区画１４により、
異常状態の発生における表示を可能とし、さらに、異常
状態の表示動作においてはその表示部１４ａ〜１４ｆの
対応するものを高輝度表示状態とし、他の高輝度表示状
態あるいは低輝度表示状態にある表示部を一律に低輝度
表示状態とするように構成したので、エラー表示区画１
４の表示状態を一層わかりやすくして使用者に対する注
意の喚起を高めることができる。

【００７０】図１０は本発明の第２の実施例を示すもの
で、以下、第１の実施例と異なる部分について説明す
る。すなわち、表示装置４は、ドライブ回路４ａにより
表示動作を行なわせる場合に、反射板１０に表示する色
に応じて透明電極９ａ，９ｂ間の印加電圧を変更可能に
構成されている。

【００７１】この場合、透明電極９ａ，９ｂ間に印加す
る電圧の大きさは、次のようにして設定される。例え
ば、反射板１０に設けられる色は、下記のさまざまな種
類があるが、それぞれにおいて『色差の値』が異なる。
この場合、色差の値は、ＮＣＡＰ液晶フィルム９の透明
電極９ａ，９ｂ間にオフ表示対応の印加電圧Ｖ０を印加
したときの輝度と高輝度表示対応の印加電圧Ｖ２を印加
したときの輝度との差を示す値である。

【００７２】色の種類色差の値ｇｒｅｅｎ７４ｗａｒｍｙｅｌｌｏｗ７７ｗｈｉｔｅ３４ｂｌｕｅ３３ｒｅｄ６８

【００７３】これらの『色差の値』は、例えば「ｗｈｉ
ｔｅ」では、本来輝度が高い色であるがオフ表示状態に
おいてもある程度明るく表示されてしまうことから色差
の値が小さい値となってしまう色であり、逆に、「ｇｒ
ｅｅｎ」では、本来輝度が低い色であるがオンオフによ
る輝度の差が大きくなる色であるということを示してい
る。

【００７４】そして、このような『色差の値』に対して
図１０に示すように印加電圧を設定すると、どの色を用
いた場合でもオンオフの表示動作の切り換え時に同程度
の明度で表示動作を行なわせることができ、反射板１０
の色による表示動作時の明度の差をなくすことができる
ようになる。この場合に、印加電圧は色差の値が大きく
なる程低い電圧値に設定する傾向となっており、つま
り、色差の値が大きい色は明るいので印加電圧を低くし
て反射率を低く抑えることにより全体としての輝度を抑
制し、色差の値が低い色については高い電圧を印加して
反射率を高くすることにより輝度を高くするように制御
し、これによって、全体として均一な明度の表示状態を
得ようとするものである。

【００７５】このような第２の実施例によれば、反射板
１０の各表示部に対する色を異なる色で設定している場
合でも、常に均一な明度の表示状態で表示動作させるこ
とができるようになる。

【００７６】本発明は、上記実施例にのみ限定されるも
のではなく、次のように変形または拡張できる。ＮＣＡ
Ｐ液晶フィルム９を４種類以上の異なる電圧で駆動する
ようにしても良い。点滅（間欠表示）と組み合わせても
良い。より多様な表示動作を行なわせることができるよ
うになる。メンブレンスイッチとの組み合わせは必要に
応じて構成すれば良い。表示専用のものでも良い。

【００７７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の洗濯機に
よれば、ＮＣＡＰ液晶表示素子に異なる透過率で表示動
作を行なわせることができ、３以上の異なる状態に対応
した表示動作を行うことができるようになる。

【００７８】そして、表示装置の表示部に操作スイッチ
を一体に設けることで操作に応じた表示も行えるように
なり、操作性が向上する。さらに、操作部の操作部分と
表示装置の表示部分の長さ寸法が略一致するように設定
することで、操作スイッチの操作に応じた部分の表示の
変化を制御する際に確実に操作したことを認識すること
ができるようになる。

【００７９】また、表示装置の各表示部の表示動作を、
洗濯行程の進行状態に対応して終了した行程、実行中の
行程および未実行の行程のそれぞれの表示部分を異なる
輝度で表示させるので、洗濯運転の実施状況を的確に認
識することができるようになり、使い勝手が向上する。
同様に、操作部の各操作スイッチの操作可能な操作スイ
ッチ，操作不能な操作スイッチ，選択設定された状態を
示す操作スイッチの状態を表示装置により異なる輝度で
表示できるので、操作性の向上が図れる。さらに、異常
が発生した状態に異常発生を表示する部分を他の部分よ
りも高輝度で表示することで、使用者の注意を喚起でき
るようになる。

【００８０】さらに、表示装置の反射板に異なる色を用
いる場合に、色に応じて印加する電圧を異ならせること
により、表示部分の輝度を同程度にすることができ、見
易い表示を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示す電気的構成図

【図２】ＮＣＡＰ液晶フィルムの駆動電圧に応じた透過
度の相関を示す図

【図３】表示装置部分の正面図

【図４】表示装置およびメンブレンスイッチの断面構造
を模式的に示す図

【図５】洗濯機本体の外観斜視図

【図６】表示装置による表示例を説明するための正面図
その１

【図７】表示装置による表示例を説明するための正面図
その２

【図８】表示装置による表示例を説明するための正面図
その３

【図９】表示装置による表示例を説明するための正面図
その４

【図１０】本発明の第２の実施例を示す反射板の色差と
設定透過度との相関図

【符号の説明】

１は外箱（洗濯機本体）、３は操作パネル部、４は表示
装置、８はメンブレンスイッチ、８ａは、９はＮＣＡＰ
液晶フィルム、１０は反射板、１１はオーバレイ、１２
はモード表示区画、１２ａ〜１２ｃは表示部、１３はコ
ース選択表示部、１３ａ〜１３ｆは表示部、１４はエラ
ー表示区画、１４ａ〜１４ｆは表示部、１５は運転用ス
イッチ表示区画、１５ａは表示部、１６は行程表示区
画、１６Ａ〜１６Ｃは第１〜第３表示帯、１６ａ〜１６
ｋ，１６ｍ〜１６ｕは表示部、１７は残り時間表示区
画、１７ａ〜１７ｃは表示部、１８はタイマ時間表示
部、１８ａ，１８ｂは表示部、１９は動作表示区画、１
９ａ〜１９ｇは表示部、２０は水位設定用スイッチ表示
区画、２０ａは表示部、２１は粉石けん選択用表示区
画、２１ａは表示部、２２は風呂水使用モード選択用表
示区画、２２ａは表示部、２３はガイドモード表示区
画、２３ａは表示部、３２は制御装置（制御手段）、３
６は駆動電圧出力回路である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者松本悟名古屋市西区名西二丁目33番10号東芝エー・ブイ・イー株式会社名古屋事業所内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】洗濯運転に関する表示を行う複数の表示
部を含んでなる表示装置を備えた洗濯機において、前記表示装置の複数の表示部をＮＣＡＰ液晶表示素子を
利用して構成し、それらＮＣＡＰ液晶表示素子により表示する各領域に対
して３段階以上の複数段階に電圧を印加することにより
異なる透過率で表示動作を行なわせるようにした制御手
段を設けて構成したことを特徴とする洗濯機。
【請求項２】洗濯運転に関する操作スイッチを備える
操作部は、表示装置の表示部と一体に設けられているこ
とを特徴とする請求項１記載の洗濯機。
【請求項３】操作部の操作部分と表示装置の表示部分
の長さ寸法が略一致するように設定されていることを特
徴とする請求項２記載の洗濯機。
【請求項４】表示装置は、設定された洗濯の各行程を
表示可能に設けられており、制御手段は、前記表示装置の各表示部に対して、設定さ
れた洗濯の各行程のうちの終了した行程の表示部分、現
在実行中の行程の表示部分および未実行の行程の表示部
分をそれぞれ異なる輝度で表示させるように電圧を与え
て駆動制御するように構成されていることを特徴とする
請求項１ないし３のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項５】制御手段は、操作部の各操作スイッチの
うちで、操作可能な操作スイッチ，操作不能な操作スイ
ッチ，選択設定された状態を示す操作スイッチの状態を
前記表示装置の対応する表示部にそれぞれ異なる輝度で
表示するように駆動制御するように構成されていること
を特徴とする請求項２ないし４のいずれかに記載の洗濯
機。
【請求項６】表示装置は、異常状態の表示が可能な異
常表示部を備え、制御手段は、前記表示装置の異常表示部に対して異常が
発生した状態で他の部分よりも高輝度でその異常の発生
状態を表示するように構成されていることを特徴とする
請求項１ないし５のいずれかに記載の洗濯機。
【請求項７】表示装置は、表示内容に応じて異なる色
の反射板が設けられる構成とされ、制御手段は、前記表示装置の反射板の色に応じて表示部
に印加する電圧を異ならせることにより表示部分の輝度
を同程度にするように構成されていることを特徴とする
請求項１ないし６のいずれかに記載の洗濯機。