JPH093826A - 橋梁移動制限用アンカー装置及びその施工方法 - Google Patents

橋梁移動制限用アンカー装置及びその施工方法

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JPH093826A
JPH093826A JP8103132A JP10313296A JPH093826A JP H093826 A JPH093826 A JP H093826A JP 8103132 A JP8103132 A JP 8103132A JP 10313296 A JP10313296 A JP 10313296A JP H093826 A JPH093826 A JP H093826A
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movement
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JP8103132A
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English (en)
Inventor
Masahiro Arita
昌宏 有田
Masanori Matsukura
正典 松倉
Toshinari Oda
俊成 小田
Masanori Shingu
正則 新宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Datsuto Kogyo Kk
Nitta Corp
Original Assignee
Datsuto Kogyo Kk
Nitta Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、橋桁の橋軸直角方向の移動を早急
に、且つ確実に制限することができると共に、容易な作
業で橋の施工条件に応じてアンカーキャップとアンカー
バーとの相対的位置を変更させて決定することのできる
橋梁移動制限用アンカー装置及びその施工方法を提供す
ること目的とする。 【解決手段】 本発明では、橋桁4の橋軸方向の両端側
を支持する橋脚2又は橋台に一体に埋設されたアンカー
バー5と、このアンカーバー5を挟持し変形可能な材料
で形成された一対の充填材7A、7Bと、アンカーバー
5を挟持した一対の充填材7A、7Bに係合する断面形
状を有するアンカーキャップ6とを備え、アンカーキャ
ップ6は、アンカーバー5との間に一対の充填材7A、
7Bを介在させない許容隙間Aを形成して、一対の充填
材7A、7Bに嵌合されてアンカーバー5に一体化され
ているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、橋桁がその橋軸直
角方向に移動することを制限すると共に、通常の橋軸方
向の移動は吸収し、地震等の非常時には橋桁のストッパ
ーとして機能する橋梁移動制限用アンカー装置及びその
施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、橋桁の橋軸方向の両端が橋脚
又は橋台で支持されている橋梁は、コンクリートの温度
変化、乾燥収縮や自重による橋桁の撓み等によって、橋
桁が橋軸方向に伸縮するが、この様な通常の橋桁の橋軸
方向の動きを許容し、橋桁の橋軸直角方向の動きを制限
するために、断面長円形のアンカーキャップを有する橋
梁移動制限用アンカー装置がある。また、この橋梁移動
制限用アンカー装置は、地震等の非常時に橋桁等に大き
な動きが作用した場合に、その橋軸方向及び橋軸直角方
向の移動量をアンカーキャップとアンカーバとの係合で
制限して橋桁が橋脚又は橋台から落下することを防ぐた
めに、橋脚又は橋台の橋軸直角方向に複数並べて配置さ
れている。
【0003】そして、従来技術の橋梁移動制限用アンカ
ー装置としては、図9及び図10に示すように、先端が
上部に突出するようにアンカーバー200を橋脚201
(又は、橋台)に埋設・固定し、橋桁202の両端に埋
設されているアンカーキャップ203の内部にアンカー
バー200の突出部を嵌込んだものが通常使用されてい
る。ここで、アンカーキャップ203の周囲には、穴強
度を保つためにスパイラル鉄筋204が埋設され、アン
カーキャップ203の内面とアンカーバー200との間
には、変形可能な充填材205が充填されている。そし
て、橋桁202が、コンクリートの温度変化、乾燥収縮
等の原因によって伸縮する際に、断面長円形のアンカー
キャップ203がアンカーバー200との間で橋桁20
2の橋軸方向に一定範囲だけ移動することを許容されて
いると共に、地震等の非常時に橋桁202に大きな動き
が作用した場合には、その橋軸方向及び橋軸直角方向の
移動をアンカーキャップ203とアンカーバー200と
の係合により制限して橋桁202が橋脚201から落下
することを防止している。
【0004】しかしながら、従来技術の橋梁移動制限用
アンカー装置では、アンカーキャップ203とアンカー
バー200との間に防錆の目的で流動性の充填材が充填
されるが、アンカーバー200に対するアンカーキャッ
プ203の位置決めができない。また、流動性の材料充
填作業も大変厄介である。
【0005】この問題を解決するために、橋梁移動制限
用アンカー装置としては、実公平2−46489号公報
に記載されるものがある。この種の橋梁移動規制用アン
カー装置は、図11に示すように、橋脚又は橋台に埋設
されたアンカーバー251と、アンカー棒嵌合用凹面2
52を有する弾性材料製中心保持用パッキング253
と、横断面を有するアンカーキャップ254とで構成さ
れている。そして、アンカーキャップ254は、このア
ンカーバー251との間にパッキング253の嵌合用凹
面252を介在させ、且つパッキング253の長手方向
の両端部分にアンカーバー251の移動許容空間を形成
しつつアンカーバー251に嵌合されており、アンカー
キャップ254とアンカーバー251との係合で橋桁の
橋軸直角方向の移動制限と、アンカーバー251が許容
空間を移動することで橋桁の橋軸方向の自由な移動を許
容されていると共に、地震等の非常の際には、アンカー
キャップ254とアンカーバー251との係合で橋軸方
向及び橋軸直角方向の移動を制限する。
【0006】しかしながら、一般的に、アンカーキャッ
プ254をアンカーバー251に嵌合して、橋梁移動制
限用アンカー装置を橋脚又は橋台に施工する時には、そ
の施工時のコンクリートの温度変化、乾燥収縮等の条件
を考慮して、アンカーキャップ254とアンカーバー2
51との橋桁の橋軸方向の相対的位置を決定するもので
ある。従って、従来技術の橋梁移動制限用アンカー装置
(実公平2−46489号公報に記載)では、そのアン
カーキャップ254が、パッキング253の嵌合用凹面
252でその長手方向の中央位置に位置決めされてアン
カーバー251に嵌合されて施工されるものなので、上
記の如く、施工時の条件を考慮して、その橋桁の橋軸方
向の位置を、逐次、変更してアンカーキャップ254を
アンカーバー251に嵌合できず、又、橋軸方向に位置
を変更するためには、その相対的な位置にあった多種類
のパッキング253が必要となるという問題があった。
【0007】また、従来技術の橋梁移動制限用アンカー
装置(実公平2−46489号公報に記載)では、アン
カーキャップ254とアンカーバー251との間に弾性
材料製中心保持用パッキング253が介在されているの
で、橋桁がその橋軸直角方向に移動し、これに追従して
アンカーキャップ254が移動されると、先ず、弾性材
料のパッキング253がアンカーバー251に係合し
て、このパッキング251を弾性変形しつつ緩衝材とし
て機能させた後に、アンカーバー251がアンカーキャ
ップ254に係合するようになるので、橋桁の橋軸直角
方向の移動を早急に制限することができないという問題
があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決
するために、橋梁移動制限用アンカー装置としては、特
開平3−21703号公報に記載されているものが提案
されている。この種の橋梁移動規制用アンカー装置は、
図12に示すように、橋脚又は橋台に埋設されたアンカ
ーバー300と、アンカーバー300に一体に嵌着され
た鍔状弾性体302と、アンカーキャップ303とで構
成されている。そして、アンカーキャップ303は、こ
のアンカーバー300との間に鍔状弾性体302を介在
させ、且つ橋桁の橋軸方向に沿って移動自在にアンカー
棒300に嵌合されており、アンカーキャップ303と
アンカーバー300との係合で橋桁の橋軸直角方向の移
動制限と、アンカーキャップ303が橋桁の橋軸方向に
移動することで橋桁の橋軸方向の自由な移動を許容さ
れ、地震等の非常の際には、アンカーキャップ303と
アンカーバー300との係合により、橋軸方向及び橋軸
直角方向の移動を制限されてる。また、鍔状弾性体30
2を所定形状に切断加工することで、アンカー装置の施
工時におけるコンクリートの温度変化、乾燥収縮等の条
件に対応した位置にアンカーキャップ303をアンカー
バー300に嵌合・保持される。
【0009】しかしながら、この橋梁移動制限用アンカ
ー装置(特開平3−21703号公報に記載)では、ア
ンカーバー300に設けられた鍔状弾性体302を所定
形状に切断加工することにより、施工時のコンクリート
の温度変化、乾燥収縮等の条件に対応させて、アンカー
キャップ303とアンカーバー300との橋桁の橋軸方
向の相対的位置を決めているので、アンカーキャップ3
03を所定の位置にするためには、鍔状弾性体302を
所定形状に切断加工するという作業が必要となり、橋梁
移動制限用アンカー装置の施工に手間と時間がかかると
いう問題があった。
【0010】また、この橋梁移動制限用アンカー装置
(特開平3−21703号公報に記載)では、アンカー
キャップ303とアンカーバー300との間に鍔状弾性
体302が介在されているので、上記(実公平2−46
489号公報に記載)に記載したものと同様に、橋桁が
その橋軸直角方向に移動し、これに追従してアンカーキ
ャップ303が移動されると、先ず、鍔状弾性体302
がアンカーバー300に係合して、この鍔状弾性体30
2を弾性変形しつつ緩衝材として機能させた後に、アン
カーバー300がアンカーキャップ303に係合するよ
うになるので、橋桁の橋軸直角方向の移動を早急に制限
することができないという問題があった。
【0011】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、橋桁の橋軸直角方向の移動を早急、
且つ確実に制限できると共に、容易な作業で橋の施工条
件に応じてアンカーキャップとアンカーバーとの相対的
位置を変更させて決定することのできる橋梁移動制限用
アンカー装置及びその施工方法を提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明の橋梁移動制限用アンカー装置の施工方向及
びその装置では、請求項1においては、橋桁の橋軸方向
の両端側を支持する橋脚又は橋台に一体的に埋設された
アンカーバーと、前記アンカーバーを前記橋桁の橋軸方
向から挟持する変形可能な材料で形成された一対の充填
材と、前記アンカーバーを挟持した前記一対の充填材に
係合する断面形状を有するアンカーキャップとを備え、
前記アンカーキャップは、前記アンカーバーとの間で前
記橋桁の橋軸直角方向に前記一対の充填材を介在させな
い許容隙間を形成して、前記一対の充填材に嵌合されて
前記アンカーバーに一体化されているものである。これ
により、アンカーキャップが橋桁の橋軸直角方向に移動
されると、アンカーバーが、一対の充填材を介在させる
ことなく橋桁の橋軸直角方向に移動されて、アンカーキ
ャップに直接係合させて橋軸直角方向の移動を制限する
ことができると共に、アンカーキャップが橋桁の橋軸方
向に移動されると、アンカーバーが、一対の充填材のう
ち移動方向に位置する充填材を変形して橋桁の橋軸方向
の自由な移動を許容されていると共に、地震等の非常の
際には、アンカーバーがアンカーキャップに充填材を介
して係合することで一定以上の橋軸方向の移動を制限す
ることができる。
【0013】請求項2においては、請求項1のものに、
前記一対の充填材が、前記橋桁の橋軸方向に複数分割さ
れたブロック体の組合せで構成されているものである。
これにより、一対の充填材のブロック体を、任意の数だ
け、抜き取り/介在させて、組み合わせることにより、
各バックアップ材の橋桁の橋軸方向の各充填材の長さを
変更することができる。
【0014】請求項3においては、請求項1又は請求項
2のものに、前記一対の充填材は、前記アンカーキャッ
プの移動に伴って前記アンカーバーにより変形されるゴ
ム、又は、及び樹脂の中実の発泡材で形成されているも
のである。これにより、一対の充填材が、変形可能なゴ
ム、又は、及び樹脂の発泡材で形成されているので、そ
の成形が容易、且つ安価にできる。
【0015】請求項4においては、橋桁の橋軸方向及び
橋軸直角方向の移動を制限するための、アンカーバー
と、変形可能とする材料で形成された一対の充填材と、
前記一対の充填材に係合する断面を有するアンカーキャ
ップとを備え、(1)前記橋桁の橋軸方向の両端側を支
持する橋脚又は橋台に前記アンカーバーを埋設して、前
記一対の充填材で前記橋軸方向から前記アンカーバーを
挟持した後、(2)前記アンカーキャップを、前記アン
カーバーとの間で前記橋桁の橋軸直角方向に前記一対の
充填材を介在させない許容隙間を形成しつつ、前記一対
の充填材に嵌合して前記アンカーバーに一体化すると共
に、(3)前記アンカーキャップの周囲に、スパイラル
鉄筋を配置した後に、コンクリートを打設して前記アン
カーキャップ及び前記スパイラル鉄筋を埋設固定するも
のである。これにより、アンカーキャップが一対の充填
材でアンカーバーとの相対的な位置決めが行われてアン
カーバーに一体化されるので、コンクリートの打設に際
しても、その打設の作用でアンカーキャップがアンカー
バーとの相対的な移動がなく定位置に保持することがで
きる。そして、アンカーキャップが橋桁の橋軸直角方向
に移動されると、アンカーバーが、一対の充填材を介在
させることなく橋桁の橋軸直角方向に移動されて、アン
カーキャップに直接係合させて橋軸直角方向の移動を制
限することができると共に、アンカーキャップが橋桁の
橋軸方向に移動されると、アンカーバーが、一対の充填
材のうち移動方向に位置する充填材を変形して橋桁の橋
軸方向の自由な移動を許容されていると共に、地震等の
非常の際には、アンカーバーがアンカーキャップに充填
材を介して係合することで一定以上の橋軸方向の移動を
制限することができる。
【0016】請求項5においては、請求項4のものに、
前記一対の充填材が、前記橋桁の橋軸方向に複数分割さ
れたブロック体の組合せで構成され、一方の充填材の任
意のブロック体を抜き取って他方の充填材に組み込ん
で、前記一対の充填材のブロック体の組合せを変更した
後、前記アンカーキャップを、前記一対の充填材に嵌合
して前記アンカーバーに一体化するものである。これに
より、一対の充填材のブロック体を、任意の数だけ、抜
き取り/介在させて、組み合わせることにより、各バッ
クアップ材の橋桁の橋軸方向の各充填材の長さを変更す
ることができる。
【0017】請求項6においては、請求項4又は請求項
5のものに、前記アンカーキャップの移動に伴って前記
アンカーバーにより変形されるゴム、又は、及び樹脂の
中軸の発泡材で形成された前記一対の充填材を用いるも
のである。これにより、一対の充填材が、変形可能なゴ
ム、又は、及び樹脂の発泡材で形成されているので、そ
の成形が容易、且つ安価にできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施形態1 以下、本発明の実施形態1である橋梁移動制限用アンカ
ー装置について、図面を参照して説明する。図1は本実
施形態1における橋梁移動制限用アンカー装置の構成を
示す側面図、図2は本実施形態1における橋梁移動制限
用アンカー装置の構成を示す正面図、図3(a)は本実
施形態1における橋梁移動制限用アンカー装置の構成を
示す図1のA−A断面図、図3(b)は本実施形態1に
おける橋梁移動制限用アンカー装置の構成を示す斜視
図、図4(a)は本実施形態1の橋梁移動制限用アンカ
ー装置における橋桁の橋軸直角方向の移動制限を説明す
るための要部拡大断面図、図4(b)は本実施形態1の
橋梁移動制限用アンカー装置における橋桁の橋軸方向の
移動を説明するための要部拡大図である。
【0019】まず、図1乃至図3において、本実施形態
1における橋梁制限用アンカー装置について説明する
と、1は橋梁移動制限用アンカー装置(以下、単に、ア
ンカー装置という。)であって、橋台2(又は、橋脚で
あってもよい。)と、その橋軸方向の両端部が支持され
た橋桁4との間に配置されている。また、アンカー装置
1は、橋桁4の橋軸直角方向に多数並べて配置されてお
り、アンカーバー5、アンカーキャップ6、及び一対の
充填材7A、7Bを主要部として構成されている。アン
カーバー5は、橋台2(又は、橋脚であってもよい。)
に埋設されて、橋桁4側に所定長さだけ延びており、橋
台2上に配置された一対の充填材7A、7Bで挟持され
ている。
【0020】この一対の充填材7A、7Bは、アンカー
キャップ6又はアンカーバー5から所定力(後に示す、
横桁となる橋梁コンクリート22の打設による力以上の
力)を受けると塑性変形可能とされたゴム、樹脂及びこ
れらの合成材等の中実の発泡材で形成されており、アン
カーバー5の軸線方向に延びる断面矩形状の第1柱部8
と、この第1柱部8の長手方向端の一方の側面に設けら
れた断面半円形状の第2柱部9とが一体成形されたもの
で、この巾寸法S(橋桁4の橋軸直角方向の寸法)は、
アンカーバー5の直径Dより多少大きな寸法S(例え
ば、S=D+4mm)となっている。また、この一対の
充填材7A、7Bの第2柱部9が設けられた反対側の側
面には、アンカーバー5と同一半径Rを有し、且つその
深さがアンカーバー5の半径Rより浅い深さHを有する
断面半円形状の溝部10が、充填材7A、7Bの軸方向
に貫通して形成されている。そして、一対の充填材7
A、7Bは、この溝部10を互いに対向させ、且つ橋桁
4の橋軸方向に並行するようにして、各溝部10でアン
カーバー3を挟持して橋台2上に発砲型枠材11を介し
て立設されている。
【0021】アンカーキャップ6は、内部に空間を有す
る筒状体15と筒状体15の一端開口部15aを覆う蓋
体16とで構成されており、この筒状体15は、一対の
充填材7A、7Bでアンカーバー5が挟持された断面と
同一となる横断面長円形状を有しており、この蓋体10
の反対側の開口部15bから一対の充填材7A、7Bの
断面形状に沿わせながら、一対の充填材7A、7Bとの
間で気密状態になるように外嵌されて、橋台2上に発砲
型枠材11を介して立設されている。これにより、図3
に示すように、アンカーキャップ6の筒状体15とアン
カーバー5の外周との間には、他に一対の充填材材7
A、7Bとで区画された2つの隙間が、即ち、一対の充
填材7A、7Bが介在しない2つの設計上許される許容
隙間A、A(例えば、橋桁4の橋軸直角方向に、2mm
づつの巾を有する隙間)が形成され、橋桁4の橋軸方向
に並行する側にアンカーバー5を境えにして一対の充填
材7A、7Bが介在される状態になっていると共に、ア
ンカーキャップ6は、一対の充填材7A、7Bでアンカ
ーバー5を境えにして、その長手方向(橋桁4の橋軸方
向)の中央部に位置決めされている。20はアンカーキ
ャップ6を補強するために、この外側に外嵌配置された
スパイラル鉄筋であって、アンカーキャップ6と共に、
橋桁4の橋軸直角方向の横桁空間に打設された横桁とな
る橋梁コンクリート22に埋込固定されている。
【0022】次に本実施形態1におけるアンカー装置1
の施工方法について、図1乃至図3に基づいて説明す
る。
【0023】(1)まず、ゴム支承材30を介して橋脚
2に載置された橋桁4、4間の橋台2(又は、橋脚)に
アンカーバー5を埋設して、この橋台2の上面2aに発
砲型枠材11を配置すると共に、一対の充填材7A、7
Bで、橋桁4、4側に突出するアンカーバー5を挟持す
る。このとき、一対の充填材7A、7Bは、この溝部1
0を互いに対向させ、且つ橋桁4の橋軸方向に並行する
ようにして、各溝部10でアンカーバー3を挟持して橋
台2の発砲型枠材11上に配置される。
【0024】(2)その後、アンカーキャップ6を、ア
ンカーバー5を挟持した状態にある一対の充填材7A、
7Bの外周から係合して嵌合する。これにより、アンカ
ーキャップ6は、一対の充填材7A、7Bとの間で気密
状態にされ、アンカーバー5との間で橋軸直角方向の両
側には許容隙間A、Aが形成された状態で、この一対の
充填材7A、7Bを介してアンカーバー5に一体化され
るので、橋桁4の施工時におけるアンカーキャップ6の
橋軸方向及び橋軸直角方向への移動が制限されることに
なる。尚、アンカーキャップ6内に一対の充填材7A、
7Bを嵌合した後に、この一対の充填材7A、7Bとア
ンカーキャップ6との間で形成される円形状の空間内に
アンカーバー5を嵌合することにより、アンカーキャッ
プ6をアンカーバー5に一体化するようにしてもよい。
【0025】(3)次いで、アンカーキャップ6にスパ
イラル鉄筋20を外嵌配置すると共に、橋桁4、4間と
の開口部4aから生コンクリートを流し込んで、これら
アンカーキャップ6及びスパイラル鉄筋20を橋桁4の
橋軸直角方向の桁空間に打設して橋梁コンクリート22
に埋込固定する。このとき、アンカーキャップ6は、一
対の充填材7A、7Bとアンカーバー5とにより、橋梁
コンクリート22の打設(生コンクリートの流動抵抗)
による力を受けても、橋軸方向及び橋軸直角方向に移動
することなく、橋梁コンクリート22に埋設固定され
る。
【0026】本実施形態1における橋梁移動制限用アン
カー装置、及び橋梁移動制限用アンカー装置の施工方法
は、以上のようになるが、次に、橋梁移動制限用アンカ
ー装置の移動制限作用について、図4(a)及び図4
(b)に基づいて説明する。尚、説明の便宜上、アンカ
ー装置1のアンカーキャップ6とアンカーバー5との位
置関係は、図1乃至図3に示した状態にあるものとす
る。
【0027】地震等の非常時に、橋桁4がその橋軸直角
方向に大きな移動を伴う力(橋梁コンクリート22の打
設による力以上の力)を受けると、この橋桁4の移動に
追従するように、アンカーキャップ6も橋桁4の橋軸直
角方向に移動する。そして、アンカーキャップ6が橋桁
4の橋軸直角方向に移動されると、図4(a)に示すよ
うに、アンカーキャップ6との相対的移動によりアンカ
ーバー5が、アンカーキャップ6の橋軸直角方向の側面
6aに直接係合して、橋桁4の橋軸直角向の移動が制限
される。
【0028】また、地震等の非常時に、橋桁4がその橋
軸方向に大きな移動を伴う力(橋梁コンクリート22の
打設による力以上の力)を受けると、この橋桁4の移動
に追従するように、アンカーキャップ6が橋桁4の橋軸
方向に移動する。そして、アンカーキャップ6が橋桁4
の橋軸方向に移動されると、図4(b)に示すように、
アンカーキャップ6との相対的移動によりアンカーバー
5が、一対の充填材7A、7Bのうち移動方向に位置す
る充填材7Bを、橋桁4の橋軸方向に塑性変形(圧縮変
形)し、この充填材7Bの変形によりアンカーキャップ
6の移動による力が吸収されつつ、ついには、アンカー
バー4がこの充填材7Bを介してアンカーキャップ6に
係合して、橋桁4の橋軸方向の移動を制限する。尚、通
常時における、橋桁4のコンクリートの温度変化、乾燥
収縮や自重による撓み等によって、橋桁4が橋軸方向に
伸縮すると、上記と同様にして、アンカーバー5が一対
の充填材7A、7Bのうち移動方向に位置する充填材7
Bを、橋桁4の橋軸方向に塑性変形(圧縮変形)し、こ
の充填材7Bの変形によりアンカーキャップ6とアンカ
ーバー5の相対的移動が確保される。
【0029】このように、本実施形態1における橋梁移
動制限用アンカー装置1によれば、アンカーキャップ6
が一対の充填材7A、7Bでアンカーバー5との相対的
な位置決めが行われてアンカーバー5に一体化されるの
で、コンクリート等の打設に際しては、容易な作業、且
つ構造で、その打設の作用によりアンカーキャップ6が
アンカーバー5との相対的な位置決めをずれることなく
保持することができる。また、地震等の非常時に、アン
カーキャップ6が橋桁4の橋軸直角向に移動されると、
アンカーキャップ6との相対的移動によりアンカーバー
5が、アンカーキャップ6の橋軸直角方向の側面6aに
直接係合して、橋桁4の橋軸直角方向の移動を確実に制
限することができ、更に、アンカーキャップ6が橋桁4
の橋軸方向に移動されると、アンカーキャップ6との相
対的移動によりアンカーバー5が、一対の充填材7A、
7Bのうち移動方向に位置する充填材7Bを塑性変形
(圧縮変形)し、この充填材7Bの変形によりアンカー
キャップ6の移動による力が吸収されつつ、橋桁4の橋
軸方向の自由な移動を確保することができると共に、地
震等の非常時に、橋桁4がその橋軸方向に移動する大き
な力を受けると、アンカーバー5は塑性変形した充填材
7Bを介してアンカーキャップ6に係合して、橋桁4の
橋軸方向の移動を確実に制限することができる。
【0030】また、一対の充填材7A、7Bが、変形可
能なゴム、又は樹脂及びこれらの合成材の発泡材で形成
されているので、その成形が容易、且つ安価であり、ま
た、その変形の後には、アンカーキャップ6が橋桁4の
橋軸方向の移動を阻害されることなく確実に行うことが
できる。
【0031】実施形態2 以下、本発明の実施形態2である橋梁移動制限用アンカ
ー装置について、図面を参照して説明する。図5は本実
施形態2における橋梁移動制限用アンカー装置の構成を
示す側面図、図6(a)は本実施形態2における橋梁移
動制限用アンカー装置の構成を示す図5のB−B断面
図、図6(b)は本実施形態2における橋梁移動制限用
アンカー装置の構造を示す斜視図、図7は本実施形態2
の橋梁移動制限用アンカー装置におけるアンカーキャッ
プとアンカーバーの位置決め作動を説明するための図5
のB−B断面図である。尚、本実施形態2の図5及び図
6において、上記実施形態1の図1乃至図3と同一の符
号は同一の部材(構成)を示すので、その説明は省略す
る。
【0032】まず、図5及び図6において、本実施形態
2における橋梁移動制限用アンカー装置について説明す
ると、本実施形態2の橋梁移動制限用アンカー装置10
0は、上記実施形態1における一対の充填材7A、7B
の変形例を示すもので、アンカーキャップ6とアンカバ
ー5との橋軸方向の位置関係を変更可能としたものであ
る。この一対の充填材7A、7Bは、第1柱部8がその
軸線方向(橋桁4の橋軸方向に直交する方向)に複数に
分割されたブロック体107A〜107Eと、また、こ
の軸線方向に第1柱部8から分割された第2柱部9であ
るブロック体109との組合せで構成されている。
【0033】次に本実施形態2におけるアンカー装置1
00の施工方法について、図7に基づいて説明する。
【0034】(A)まず、上記実施形態1の(1)に記
載したと同様に、橋台2に埋設されたアンカーバー5
を、一対の充填材7A、7Bで、橋桁4、4側に突出す
るアンカーバー5を挟持する。このとき、アンカーキャ
ップ6を、橋桁4等のコンクリートの温度変化、乾燥収
縮等の条件に対応させるため、橋桁4の橋軸方向の所定
位置に位置決めするには、図7に示すように、一の充填
材7Aのブロック体107A〜107Eのうち、例え
ば、任意の数のブロック体107B、107Cを抜き取
って、一の充填材7Aをブロック体107A、107E
及び第2柱部9とで組合わせて構成すると共に、この充
填材7Aから抜き取ったブロック体107B、107C
を、他の充填材7Bのブロック体107Aと107Bと
の間に介在させ、組合わせて構成することにより、その
一対の充填材7Aと7Bの橋桁4の橋軸方向の長さを、
アンカーバー5を境えに自在に変更する。
【0035】(B)次いで、アンカーキャップ6を、図
7に示すように、一対の充填7A、7Bの外周から係合
して嵌合する。これにより、アンカーキャップ6は、一
対の充填材7A、7Bとの間で気密状態にされ、アンカ
ーバー5との間で橋軸直角方向の両側には許容隙間A、
Aが形成された状態で、この一対の充填材7A、7Bを
介してアンカーバー5に一体化されるので、橋桁4の施
工時における橋軸方向及び橋軸直角方向への移動が制限
されると共に、一対の充填材7A、7Bでアンカーバー
5を境えにして、橋桁4の橋軸方向の所定位置に位置決
めされる。
【0036】(C)その後、アンカーキャップ6及びス
パイラル鉄筋20を橋桁4の橋軸直角方向の桁空間に打
設された橋梁コンクリート22に埋込固定する。このと
き、アンカーキャップ6は、一対の充填材7A、7Bと
アンカーバー5とにより、橋軸方向及び橋軸直角方向に
移動することなく、橋梁コンクリート22に埋設固定さ
れる。
【0037】尚、本実施形態2の橋梁移動制限装置10
0における橋桁4の移動規制の作動は、上記実施形態1
と同様な手順でおこなわれる、即ち、地震等の非常時
に、橋桁4がその橋軸直角方向に大きな移動を伴う力
(橋梁コンクリート22の打設による力以上の力)を受
けると、アンカーキャップ6との相対的移動によりアン
カーバー5が、アンカーキャップ6の橋軸直角方向の側
面6aに直接係合して、橋桁4の橋軸直角向の移動が制
限され、また、橋桁4がその橋軸方向に大きな移動を伴
う力(橋梁コンクリート22の打設による力以上の力)
を受けると、アンカーキャップ6との相対的移動により
アンカーバー5が、移動方向に位置する充填材7Bを、
橋桁4の橋軸方向に塑性変形(圧縮変形)し、この充填
材7Bを介してアンカーキャップ6に係合して、橋桁4
の橋軸方向の移動を制限する。尚、通常時における、橋
桁4のコンクリートの温度変化、乾燥収縮や自重による
撓み等によって、橋桁4が橋軸方向に伸縮すると、アン
カーバー5がその移動方向に位置する充填材7Bを、橋
桁4の橋軸方向に塑性変形(圧縮変形)し、この充填材
7Bの変形によりアンカーキャップ6とアンカーバー5
の相対的移動が確保される。
【0038】このように、本実施形態2における橋梁移
動制限用アンカー装置100によれば、上記実施形態1
と同様に、地震等の非常時に、橋桁4の橋軸方向及び橋
軸直角方向の移動を確実に制限することができると共
に、一対の充填材7A、7Bのブロック体107A〜1
07Eを構成する任意の数のブロック体107A〜10
7Eを、抜き取り/介在させて、組み合わせて構成する
ことにより、橋桁4の施工時におけるコンクリートの温
度変化、乾燥収縮等の条件に対応させて、容易な作業で
アンカーキャップ6とアンカーバー5との相対的位置を
変更させて決定することができる。尚、一対の充填材7
A、7Bを構成するブロック体107A〜107Eの分
割数は、これに限定されるものでなく、更に、細かく分
割して、抜き取り/介在させることにより、きめ細かい
く、橋桁4の橋軸方向の所定位置にアンカーキャップ6
の位置決めをすることが可能である。
【0039】尚、本実施形態1及び本実施形態2におい
て、一対の充填材7A、7Bは、塑性変形可能な発泡材
で形成されたものを示したが、これに限定されるもので
なく、弾性変形可能な材料、例えば、ゴムや樹脂、又は
これらの合成材等で形成したものであってもよい。
【0040】また、本実施形態1及び本実施形態2にお
いて、一対の充填材7A、7Bを、図8に示すように、
その軸線方向に延びる一又は複数の中空孔150を形成
したものであってもよく、この場合には、橋桁4がその
橋軸方向に移動する力を受けるた際において、一対の充
填材7A、7Bの一部分が中空となっていることから、
アンカーバー5による一対の充填材7A、7Bの塑性変
形が容易、且つ迅速に行われるので、橋桁4の橋軸方向
の移動が阻害されることなく確実に行われる。
【0041】
【発明の効果】このように本発明の橋梁移動制限用アン
カー装置の施工方法及びその装置によれば、請求項1で
は、アンカーキャップが一対の充填材でアンカーバーと
の相対的な位置決めが容易な作業、構造でアンカーバー
に一体化させることができると共に、コンクリートの打
設に際しては、その打設の作用でアンカーキャップがア
ンカーバーとの相対的な移動がなく、定位置に保持する
ことができる。そして、アンカーキャップが橋桁の橋軸
直角方向に移動されると、アンカーバーが、一対の充填
材を介在させることなく橋桁の橋軸直角方向に移動され
て、アンカーキャップに直接係合させてその橋軸直角方
向の移動を制限することができると共に、アンカーキャ
ップが橋桁の橋軸方向に移動されると、アンカーバー
が、移動方向に位置する充填材を変形して橋桁の橋軸方
向の自由な移動を許容されていると共に、地震等の非常
の際には、アンカーバーがアンカーキャップに充填材を
介して係合することで一定以上の橋軸方向の移動を制限
することができる。
【0042】請求項2では、請求項1の効果に加えて、
一対の充填材のブロック体を、任意の数だけ、抜き取り
/介在させて、組み合わせることにより、各充填材の橋
桁の橋軸方向の長さを変更することができるので、橋桁
の施工時におけるコンクリートの温度変化、乾燥収縮等
の条件に対応させて、容易な作業でアンカーキャップと
アンカーバーとの相対的位置を変更させて決定すること
のできる。
【0043】請求項3では、請求項1又は請求項2の効
果に加えて、一対の充填材が、変形可能なゴム、又は、
及び樹脂の発泡材で形成されているので、その成形が容
易、且つ安価であり、また、アンカーキャップが橋桁の
橋軸直角に移動された時に、アンカーバーをアンカーキ
ャップに確実に直接係合して、橋桁の橋軸直角方向の移
動を確実に制限することができると共に、アンカーキャ
ップが橋桁の橋軸方向に移動された時に、アンカーバー
によるバックアップ材を塑性変形し、このバックアップ
材の塑性変形によりアンカーキャップの移動が確実に吸
収され、橋桁の橋軸方向の移動が阻害されることなく確
実に行われ、各橋軸方向への一定の移動量に対してはア
ンカーキャップとアンカーバとの係合により制限するこ
とができる。
【0044】請求項4では、アンカーキャップが一対の
充填材でアンカーバーとの相対的な位置決めが容易な作
業、構造でアンカーバーに一体化させることができると
共に、コンクリートの打設に際しては、その打設の作用
でアンカーキャップがアンカーバーとの相対的な移動が
なく、定位置に保持することができる。そして、アンカ
ーキャップが橋桁の橋軸直角方向に移動されると、アン
カーバーが、一対の充填材を介在させることなく橋桁の
橋軸直角方向に移動されて、アンカーキャップに直接係
合させてその橋軸直角方向の移動を制限することができ
ると共に、アンカーキャップが橋桁の橋軸方向に移動さ
れると、アンカーバーが、移動方向に位置する充填材を
変形して橋桁の橋軸方向の自由な移動を許容されている
と共に、地震等の非常の際には、アンカーバーがアンカ
ーキャップに充填材を介して係合することで一定以上の
橋軸方向の移動を制限することができる。
【0045】請求項5では、請求項4の効果に加えて、
一対の充填材のブロック体を、任意の数だけ、抜き取り
/介在させて、組み合わせることにより、各充填材の橋
桁の橋軸方向の長さを変更することができるので、橋桁
の施工時におけるコンクリートの温度変化、乾燥収縮等
の条件に対応させて、容易な作業でアンカーキャップと
アンカーバーとの相対的位置を変更させて決定すること
のできる。
【0046】請求項6では、請求項4又は請求項5の効
果に加えて、一対の充填材が、変形可能なゴム、又は、
及び樹脂の発泡材で形成されているので、その成形が容
易、且つ安価であり、また、アンカーキャップが橋桁の
橋軸直角に移動された時に、アンカーバーをアンカーキ
ャップに確実に直接係合して、橋桁の橋軸直角方向の移
動を確実に制限することができると共に、アンカーキャ
ップが橋桁の橋軸方向に移動された時に、アンカーバー
によるバックアップ材を塑性変形し、このバックアップ
材の塑性変形によりアンカーキャップの移動が確実に吸
収され、橋桁の橋軸方向の移動が阻害されることなく確
実に行われ、各橋軸方向への一定の移動量に対してはア
ンカーキャップとアンカーバとの係合により制限するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1における橋梁移動制限用ア
ンカー装置の構成を示す側面図である。
【図2】本発明の実施形態1における橋梁移動制限用ア
ンカー装置の構成を示す正面図である。
【図3】本発明の実施形態1における橋梁移動制限用ア
ンカー装置の構成を示すであって、(a)は図1のA−
A断面図、(b)は斜視図である。
【図4】本発明の実施形態1の橋梁移動制限用アンカー
装置における移動制限作動を説明するための図であっ
て、(a)は橋桁の橋軸直角方向の移動制限を説明する
ための要部拡大断面図、(b)は橋桁の橋軸方向の移動
を説明するための要部拡大図である。
【図5】本発明の実施形態2における橋梁移動制限用ア
ンカー装置の構成を示す側面図である。
【図6】本発明の実施形態2における橋梁移動制限用ア
ンカー装置の構成を示す図であって、(a)は図5のB
−B断面図、(b)は斜視図である。
【図7】本発明の実施形態2の橋梁移動制限用アンカー
装置におけるアンカーキャップとアンカーバーの位置決
め作動を説明するための図5のB−B断面図である。
【図8】本発明の実施形態1及び実施形態2における橋
梁移動制限アンカー装置の一対のバックアップ材の変形
例を示す側面図である。
【図9】従来技術の橋梁移動制限用アンカー装置の構造
を示す正面図である。
【図10】図9におけるC−C断面図である。
【図11】従来技術の特殊形状の保持パッキンを使用し
た橋梁移動制限用アンカー装置の構成を示す断面図であ
る。
【図12】従来技術の橋軸方向のアンカーキャップとア
ンカーバーとの相対的な位置の変更を可能とした橋梁移
動制限用アンカー装置の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1、100 橋梁移動制限用アンカー装置 2 橋台 4 橋桁 5 アンカーバー 6 アンカーキャップ 7A、7B 充填材 107A〜107E ブロック体 109 ブロック体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小田 俊成 奈良県大和郡山市池沢町172 ニッタ株式 会社奈良工場内 (72)発明者 新宮 正則 東京都大田区西蒲田7丁目44番5号 株式 会社ダット興業内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 橋桁の橋軸方向の両端側を支持する橋脚
    又は橋台に一体的に埋設されたアンカーバーと、前記ア
    ンカーバーを前記橋桁の橋軸方向から挟持する変形可能
    な材料で形成された一対の充填材と、前記アンカーバー
    を挟持した前記一対の充填材に係合する断面形状を有す
    るアンカーキャップとを備え、 前記アンカーキャップは、前記アンカーバーとの間で前
    記橋桁の橋軸直角方向に前記一対の充填材を介在させな
    い許容隙間を形成して、当該一対の充填材に嵌合されて
    前記アンカーバーに一体化されていることを特徴とする
    橋梁移動制限用アンカー装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の充填材が、前記橋桁の橋軸方
    向に複数分割されたブロック体の組合せで構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の橋梁移動制限用アン
    カー装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の充填材は、前記アンカーキャ
    ップの移動に伴って前記アンカーバーにより変形される
    ゴム、又は、及び樹脂の中実の発泡材で形成されている
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2それぞれに記載
    の橋梁移動制限用アンカー装置。
  4. 【請求項4】 橋桁の橋軸方向及び橋軸直角方向の移動
    を制限するための、アンカーバーと、変形可能とする材
    料で形成された一対の充填材と、前記一対の充填材に係
    合する断面を有するアンカーキャップとを備え、 (1)前記橋桁の橋軸方向の両端側を支持する橋脚又は
    橋台に前記アンカーバーを埋設して、前記一対の充填材
    で前記橋軸方向から前記アンカーバーを挟持した後、 (2)前記アンカーキャップを、前記アンカーバーとの
    間で前記橋桁の橋軸直角方向に前記一対の充填材を介在
    させない許容隙間を形成しつつ、前記一対の充填材に嵌
    合して前記アンカーバーに一体化すると共に、 (3)前記アンカーキャップの周囲に、スパイラル鉄筋
    を配置した後に、コンクリートを打設して前記アンカー
    キャップ及び前記スパイラル鉄筋を埋設固定することを
    特徴とする橋梁移動制限用アンカー装置の施工方法。
  5. 【請求項5】 前記一対の充填材が、前記橋桁の橋軸方
    向に複数分割されたブロック体の組合せで構成され、 一方の充填材の任意のブロック体を抜き取って他方の充
    填材に組み込んで、前記一対の充填材のブロック体の組
    合せを変更した後、 前記アンカーキャップを、前記一対の充填材に嵌合する
    ことを特徴とする請求項4記載の橋梁移動制限用アンカ
    ー装置の施工方法。
  6. 【請求項6】 前記アンカーキャップの移動に伴って前
    記アンカーバーにより変形されるゴム、又は、及び樹脂
    の中軸の発泡材で形成された前記一対の充填材を用いる
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5それぞれに記載
    の橋梁移動制限用アンカー装置の施工方法。
JP8103132A 1995-03-30 1996-03-29 橋梁移動制限用アンカー装置及びその施工方法 Pending JPH093826A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10243423A1 (de) * 2002-09-16 2004-03-25 Walter Bau-Ag Verschiebliche, zug- und druckfeste Auflagerung von Fertigteilelementen mittels Elastomere-Lager und im Verbund liegender Ankerstab
KR100529140B1 (ko) * 2002-05-06 2005-11-15 박영희 단경간 합성형 구조물 및 그 시공방법
CN114635344A (zh) * 2020-09-30 2022-06-17 北京Acii工程技术有限公司 用于混凝土构件的连接结构

Cited By (4)

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CN114635344B (zh) * 2020-09-30 2022-12-23 北京Acii工程技术有限公司 用于混凝土构件的连接结构

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