JPH0938164A - 眼球運動訓練装置および方法 - Google Patents

眼球運動訓練装置および方法

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JPH0938164A
JPH0938164A JP7192746A JP19274695A JPH0938164A JP H0938164 A JPH0938164 A JP H0938164A JP 7192746 A JP7192746 A JP 7192746A JP 19274695 A JP19274695 A JP 19274695A JP H0938164 A JPH0938164 A JP H0938164A
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JP
Japan
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image
eye
unit
predetermined
light
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JP7192746A
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English (en)
Inventor
Tooru Motohida
融 元日田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 訓練中の患者の目の向きや動きを、医師や患
者自身が観察することができるようにする。 【解決手段】 眼によって反射された光は、ハーフミラ
ー4を通過して光学系5において集光された後、CCD
6に入射し、眼の像が結像される。一方、照明光制御部
10に制御された照明光発生部7のLED7aからの赤
外光は、眼の角膜において反射され、同様にして、CC
D6に入射し、LED7aの像が結像される。CCD6
からの信号は、映像入力部9、入力処理部11を介して
提示画像制御部8および映像出力部15に供給される。
これにより、提示画像制御部8に制御されたLCD2に
より、眼の像とLED7aの像が表示され、映像出力部
15に接続された表示装置に、眼の像とLED7aの像
が表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼球運動訓練装置
および方法に関し、例えば、斜視や視力を回復させる場
合に用いて好適な眼球運動訓練装置および方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、小型の表示装置を応用した視機能
訓練装置(例えば、視力訓練装置や両眼視機能訓練装置
など)が考案されている。これらの装置では、患者は、
装置をのぞき込むようにして、装置の内部の表示パネル
に表示された所定の訓練用の画像を見ながら、訓練を行
うことができるようになっている。
【0003】例えば、網膜上に障害を有するため、視野
が狭い患者、特に中心視野のない(中心暗点)患者が有
効な視野を最大限に利用するための訓練においては、訓
練を指導する者が、患者のコメントを聞きながら、眼の
使い方、すなわち視線方向を指示する。
【0004】また、斜視や視力の訓練装置のあるもの
は、訓練を指導する者が患者の眼を上方、または下方か
ら観察することができるようになっている。
【0005】一方、研究用途では、眼球運動測定装置が
すでに開発され、商品化されている。これは、例えば、
赤外光を眼に照射し、その反射光によって眼球の向きを
測定する強膜反射法や、赤外光が角膜で反射されてでき
る虚像を撮像し、その位置から眼球の向きを測定する角
膜反射法等に基づいている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記視
機能訓練装置においては、訓練を行っている患者等が、
装置を適正に装着しているか(例えば、患者が、眼の正
面に表示パネルの画像を見ているか、若しくは装置を斜
めに装着していないか)、あるいは、訓練法の意図する
眼の動きを患者が実際に行っているか等を確認するのが
困難である課題があった。
【0007】上述した網膜上に障害を有する患者が行う
訓練においても、実際に患者がどの方向に眼を向けてい
るのかを確認することは困難である課題があった。
【0008】また、訓練を受ける患者は、自分の眼球の
動きをリアルタイムで観察することができず、自分の眼
の動きを見ながら、すなわち、フィードバックを受けな
がらの訓練はできない課題があった。
【0009】さらに、訓練の指導者は、訓練を受ける患
者の眼を正面から観察することができず、上方または下
方からの観察ができるだけなので、患者の眼を正確に観
察するには不十分である課題があった。
【0010】また、研究用途の眼球運動測定装置は眼球
の向きを測定することを目的としており、斜視や視力の
回復等の視機能訓練を行うために流用されていない課題
があった。
【0011】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、患者が装置を適正に装着しているか否かを
簡単に確認することができ、患者の眼の位置、視線方
向、および眼の動きを、訓練者および患者自身が観察す
ることができるようにするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の眼球運
動訓練装置は、電気的に制御され、所定の画像を表示す
る少なくとも1つの表示手段と、表示手段に画像を表示
させる制御手段と、表示手段に表示された画像を観察す
る所定の眼の正面からの像を撮像する撮像手段と、撮像
手段からの信号を外部に出力する出力手段とを備えるこ
とを特徴とする。
【0013】撮像手段から出力された眼の正面からの像
に対応する信号から、表示手段に対する眼の相対位置を
測定する位置測定手段と、表示手段の画面に対する眼の
向きを測定する向き測定手段と、向き測定手段の測定結
果を表示する測定結果表示手段とをさらに設けるように
することができる。
【0014】位置測定手段により測定された眼の位置、
および向き測定手段により測定された眼の向きに基づい
て、所定の画像を構築し、表示手段に表示させる構築画
像表示手段をさらに設けるようにすることができる。
【0015】表示手段の所定のものに表示された画像に
対応する光を左の眼に入射させ、表示手段の他の所定の
ものに表示された画像に対応する光を右の眼に入射さ
せ、表示手段の所定のものに表示された画像、または表
示手段の他の所定のものに表示された画像のいずれか一
方に対応する光だけを遮断し、画像を眼のいずれか一方
に選択的に入射させる選択手段をさらに設けるようにす
ることができる。
【0016】請求項5に記載の眼球運動訓練装置は、電
気的に制御され、所定の画像を表示する少なくとも1つ
の表示手段と、表示手段に画像を表示させる制御手段
と、表示手段に表示された画像を観察する所定の眼の正
面からの像を撮像する撮像手段と、撮像手段からの信号
を表示手段に供給する供給手段とを備えることを特徴と
する。
【0017】表示手段は、供給手段より供給された撮像
手段からの信号に対応する眼の正面からの像を表示する
ようにすることができる。
【0018】撮像手段から出力された眼の正面からの像
に対応する信号から、表示手段に対する眼の相対位置を
測定する位置測定手段と、表示手段の画面に対する眼の
向きを測定する向き測定手段と、向き測定手段の測定結
果を表示する測定結果表示手段とをさらに設けるように
することができる。
【0019】位置測定手段により測定された眼の位置、
および向き測定手段により測定された眼の向きに基づい
て、所定の画像を構築し、表示手段に表示させる構築画
像表示手段をさらに設けるようにすることができる。
【0020】表示手段の所定のものに表示された画像に
対応する光を左の眼に入射させ、表示手段の他の所定の
ものに表示された画像に対応する光を右の眼に入射さ
せ、表示手段の所定のものに表示された画像、または表
示手段の他の所定のものに表示された画像のいずれか一
方に対応する光だけを遮断し、画像を眼のいずれか一方
に選択的に入射させる選択手段をさらに設けるようにす
ることができる。
【0021】請求項10に記載の眼球運動訓練装置は、
電気的に制御され、所定の画像を表示する少なくとも1
つの表示手段と、表示手段に画像を表示させる制御手段
と、表示手段に表示された画像を観察する所定の眼に光
を照射する照射手段と、眼の正面からの像、および眼か
らの光の反射像を撮像する撮像手段と、撮像手段からの
信号に対応する眼の正面からの像と、光の反射像を表示
する少なくとも1つの撮像画像表示手段とを備えること
を特徴とする。
【0022】撮像手段から出力された眼の正面からの像
に対応する信号と、眼からの光の反射像に対応する信号
から、表示手段に対する眼の相対位置を測定する位置測
定手段と、撮像手段から出力された眼の正面からの像に
対応する信号と、眼からの光の反射像に対応する信号か
ら、表示手段の画面に対する眼の向きを測定する向き測
定手段と、向き測定手段の測定結果を表示する測定結果
表示手段とをさら設けるようにすることができる。
【0023】位置測定手段により測定された眼の位置、
および向き測定手段により測定された眼の向きに基づい
て、所定の画像を構築し、表示手段に表示させる構築画
像表示手段をさらに設けるようにすることができる。
【0024】光は赤外光であるようにすることができ
る。
【0025】表示手段の所定のものに表示された画像に
対応する光を左の眼に入射させ、表示手段の他の所定の
ものに表示された画像に対応する光を右の眼に入射さ
せ、表示手段の所定のものに表示された画像、または表
示手段の他の所定のものに表示された画像のいずれか一
方に対応する光だけを遮断し、画像を眼のいずれか一方
に選択的に入射させる選択手段をさらに設けるようにす
ることができる。
【0026】請求項15に記載の眼球運動訓練装置は、
電気的に制御され、所定の画像を表示する少なくとも1
つの表示手段と、表示手段に画像を表示させる制御手段
と、表示手段に表示された画像を観察する所定の眼に光
を照射する照射手段と、眼の正面からの像、および眼か
らの光の反射像を撮像する撮像手段と、撮像手段からの
信号を表示手段に供給する供給手段とを備えることを特
徴とする。
【0027】撮像手段から出力された眼の正面からの像
に対応する信号と、眼からの光の反射像に対応する信号
から、表示手段に対する眼の相対位置を測定する位置測
定手段と、撮像手段から出力された眼の正面からの像に
対応する信号と、眼からの光の反射像に対応する信号か
ら、表示手段の画面に対する眼の向きを測定する向き測
定手段と、向き測定手段の測定結果を表示する測定結果
表示手段とをさら設けるようにすることができる。
【0028】位置測定手段により測定された眼の位置、
および向き測定手段により測定された眼の向きに基づい
て、所定の画像を構築し、表示手段に表示させる構築画
像表示手段をさらに設けるようにすることができる。
【0029】光は赤外光であるようにすることができ
る。
【0030】表示手段の所定のものに表示された画像に
対応する光を左の眼に入射させ、表示手段の他の所定の
ものに表示された画像に対応する光を右の眼に入射さ
せ、表示手段の所定のものに表示された画像、または表
示手段の他の所定のものに表示された画像のいずれか一
方に対応する光だけを遮断し、画像を眼のいずれか一方
に選択的に入射させる選択手段をさらに設けるようにす
ることができる。
【0031】請求項20に記載の眼球運動訓練方法は、
所定の画像が少なくとも1つの表示装置に表示され、表
示装置に表示された画像を観察する所定の眼の正面から
の像が撮像され、撮像された眼の正面からの像に対応す
る信号が外部に出力されることを特徴とする。
【0032】請求項1に記載の眼球運動訓練装置におい
ては、制御手段の制御により、表示手段に所定の画像が
表示され、撮像手段により、表示手段に表示された画像
を観察する所定の眼の正面からの像が撮像され、出力手
段により、撮像手段からの信号が外部に出力される。従
って、外部に接続された表示装置に眼の正面からの画像
を表示することができる。
【0033】請求項5に記載の眼球運動訓練装置におい
ては、制御手段の制御により、表示手段に所定の画像が
表示され、撮像手段により、表示手段に表示された画像
を観察する所定の眼の正面からの像が撮像され、供給手
段により、撮像手段からの信号が表示手段に供給され
る。従って、表示手段に眼の画像を表示することができ
る。
【0034】請求項10に記載の眼球運動訓練装置にお
いては、制御手段の制御により、表示手段に所定の画像
が表示され、照射手段により、表示手段に表示された画
像を観察する所定の眼に光が照射され、撮像手段によ
り、眼の正面からの像、および眼からの光の反射像が撮
像され、撮像画像表示手段により、撮像手段によって撮
像された眼の正面からの像、および眼からの光の反射像
が表示される。従って、正確に眼の向きを認識させるこ
とができる。
【0035】請求項15に記載の眼球運動訓練装置にお
いては、制御手段の制御により、表示手段に所定の画像
が表示され、照射手段により、表示手段に表示された画
像を観察する所定の眼に光が照射され、撮像手段によ
り、眼の正面からの像、および眼からの光の反射像が撮
像され、供給手段により、撮像手段からの信号が表示手
段に供給される。従って、正確に眼の向きを認識させる
ことができる。
【0036】請求項20に記載の眼球運動訓練方法にお
いては、所定の画像が少なくとも1つの表示装置に表示
され、表示装置に表示された画像を観察する所定の眼の
正面からの像が撮像され、撮像された眼の正面からの像
に対応する信号が外部に出力される。従って、外部に接
続された表示装置に眼の正面からの画像を表示すること
ができる。
【0037】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の眼球運動訓練装
置の一実施例の構成を示すブロック図である。表示部1
を構成する例えばLCD(Liquid Crysta
l Device:液晶表示装置)2(表示手段、測定
結果表示手段、撮像画像表示手段)は、所定の画像を表
示するようになされている。光学系3は、LCD2から
の所定の画像に対応する光を集光する。ハーフミラー4
(選択手段)は、眼からの反射光の一部を透過または反
射するようになされている。光学系5は、眼からの反射
光を集光し、CCD(Charge Coupled
Device)6(撮像手段)は、入射した光の強度に
対応する電荷を発生し、出力する。照明光発生部7は、
LED(Light Emitting Devic
e)7a(照射手段)に電流を供給し、LED7aは、
例えば、赤外光を発光するようになされている。
【0038】提示画像制御部8(制御手段)は、後述す
る入力処理部11(供給手段)から供給された映像信号
に従って、LCD2を制御する。外部画像入力部14
は、所定の画像に対応する映像信号を入力し、入力処理
部11に供給する。映像入力部9は、CCD6からの映
像信号を入力し、入力処理部11に供給する。照明光制
御部10は、入力処理部11の制御により、照明光発生
部7に対する制御信号を発生し、出力する。映像出力部
15(出力手段)は、入力処理部11から出力された映
像信号を外部に出力するようになされている。
【0039】入力処理部11は、画像メモリ12や画像
認識・演算回路13(位置測定手段、向き測定手段)等
より構成され、外部画像入力部14から供給された映像
信号を入力し、提示画像制御部8に供給したり、画像メ
モリ12に記憶された画像データに対応する映像信号を
提示画像制御部8に供給する。また、映像入力部9より
入力された映像信号を映像出力部15に供給するように
なされている。
【0040】入力処理部11を構成する画像メモリ12
は、外部画像入力部14から入力された映像信号に対応
する画像データや映像入力部9より供給された映像信号
に対応する画像データを記憶する。また、画像認識・演
算回路13は、映像入力部9などから供給され、画像メ
モリ12に記憶された画像データに対して、所定の画像
認識処理を行ったり、演算処理を行ったり、CCD6か
らの画像信号を元に新たな画像を構築するようになされ
ている。
【0041】設定入力部16は、LCD2に表示される
視標(訓練用の所定の絵、写真、または図形など)の大
きさ、輝度、色、およびLCD2上での表示位置などの
提示方法を入力し、設定するようになされている。
【0042】次に、その動作について説明する。最初
に、斜視訓練用の視標をLCD2に表示し、斜視訓練を
行う患者の眼球を観察する場合の動作について説明す
る。まず、患者(被訓練者)または訓練者は、設定入力
部16を操作することにより、視標のLCD2への提示
(表示)方法、すなわち視標の大きさ、輝度、色、およ
び表示位置などを設定する。次に、入力処理部11によ
り、外部画像入力部14から所定の訓練用視標の画像に
対応する映像信号が入力されるか、または入力処理部1
1の画像メモリ12に予め記憶された所定の訓練用視標
の画像に対応する画像データが読み出され、それに対応
する映像信号が提示画像制御部8に供給される。
【0043】提示画像制御部8においては、入力処理部
11より供給された映像信号が、それに対応する視標の
画像が、設定入力部16より入力された提示方法に従っ
てLCD2に表示されるように加工され、LCD2に供
給される。LCD2は、提示画像制御部8より供給され
た加工された映像信号に対応する視標を表示する。
【0044】LCD2上に表示された視標に対応するL
CD2表面付近からの光は、光学系3により集光され、
ハーフミラー4により一部が反射された後、患者の眼に
入射し、網膜に視標の像が結像される。これにより、患
者は設定入力部16により設定された提示方法によって
提示された視標を見ることができる。光学系3を適当な
位置に配置することにより、この視標が数メートル先に
写し出された大画面(虚像)として患者の眼に写るよう
にすることができる。
【0045】図1に示したような装置を患者の左右の眼
にそれぞれ配置し、左の眼に配置した装置のLCD2に
は、斜視訓練用の例えば図2(a)に示したような
「檻」の視標を提示し、右の眼に配置した装置のLCD
2には、図2(b)に示したような「ライオン」の視標
を提示する。これらの斜視訓練用の視標の大きさ、輝
度、色および提示位置等は、上述したように、設定入力
部16において設定する提示方法により変化させること
ができる。
【0046】例えば、右眼に配置された装置の設定入力
部16を操作することにより、例えば、右眼用の装置の
LCD2に表示された「ライオン」の視標を左右方向に
移動させるよう指示すると、提示画像制御部8は、設定
入力部16からの指示に従って、LCD2に表示された
「ライオン」の視標を左右方向に移動させる。患者は、
LCD2上に表示された視標を眼で追うため、患者の眼
は動くことになる。
【0047】このとき、例えば、LCD2に表示されて
いる画像の明るさ等に基づいて、入力処理部11より、
所定の制御信号が照明光制御部10に供給される。照明
光制御部10は、入力処理部11からの制御信号に従っ
て、LED7aの明るさ、照明頻度等を制御する制御信
号を発生し、照明光発生部7に供給する。照明光発生部
7は、照明光制御部10からの制御信号に従ってLED
7aに所定の大きさの電流を、所定の頻度で供給する。
その結果、照明光発生部7より供給された電流の大きさ
に比例した所定の明るさの赤外光が、LED7aから所
定の頻度で発光され、ハーフミラー4を通過して眼の角
膜に照射される。
【0048】眼の角膜に照射されたLED7aからの赤
外光は、角膜において反射される。眼の角膜により反射
された赤外光の一部分はハーフミラー4を通過し、光学
系5に入射し、集光された後、CCD6に入射する。こ
のとき、光学系5やLED7aが適当な位置に配置され
ることにより、光学系5において集光された赤外光は、
CCD6に角膜反射像を結像する。この角膜反射像は、
この場合、光源であるLED7aの像である。
【0049】一方、LCD2からの光や外乱光は、患者
の眼球や瞼に照射される。眼球や瞼などに照射された光
はそこで反射され、反射光はハーフミラー4を通過し、
光学系5において集光された後、CCD6に入射する。
このとき、光学系5が適当な位置に配置されることによ
り、眼の角膜や瞼の像がCCD6に結像される。
【0050】従って、LED7aおよび光学系5を適当
に配置することにより、図3(a)に示すように、患者
の眼の角膜像や瞼の像がCCD6に結像されるととも
に、LED7aの像もCCD6に結像される。図3
(a)は、患者が正面を向いている場合にCCD6に結
像される像である。このように、患者が正面を向いてい
る場合には、LED7aの像は、眼の角膜内のほぼ中央
に位置する。一方、図3(b)に示したように、患者の
眼が左に向いたとき、角膜内でのLED7aの位置は、
角膜像に対して左に移動する。このように、眼の向きに
対応して、LED7aの像の角膜像に対する相対的な位
置が変化する。
【0051】CCD6に結像された像に対応する映像信
号は、映像入力部9により入力され、入力処理部11に
供給される。入力処理部11に入力された映像入力部9
からの映像信号は、映像出力部15に供給され、そこに
接続された外部の例えばモニタ等に表示される。従っ
て、訓練者は、モニタに表示された患者の眼の角膜像と
LED7aの像の位置関係を観察することにより、患者
の眼の向きを認識することができる。すなわち、角膜像
に対して、LED7aがほぼ中央にあるときは、患者の
眼はほぼ正面を向いていると判定し、角膜像に対して、
LED7aが左にあるときは、患者の眼は左を向いてい
ると判定し、さらに、角膜像に対してLED7aが右に
あるときは、患者の眼は右を向いていると判定する。
【0052】このようにして、例えば、斜視訓練の被訓
練者である患者の眼の像、LED7aの像、および瞼の
像をモニタ等の表示装置に表示させることができる。こ
れにより、訓練者は、患者の眼の動きを容易に観察する
ことができる。また、角膜像や瞼の像の位置から、患者
が装置を正しく装着しているか、すなわち、LCD2の
画像が患者の眼の中央部に結像するように装置を装着し
ているか否かを認識することが可能となる。
【0053】次に、眼に赤外光を照射することなく、眼
の向きを観察する場合の動作について説明する。この場
合、上述した場合と同様にして、CCD6に結像した眼
の角膜像および瞼などの像に対応する映像信号は、映像
入力部9により入力され、入力処理部11に供給され
る。入力処理部11に入力された映像信号は、映像出力
部15に供給され、そこに接続されたモニタ等に出力さ
れる。その結果、図4(a)および図4(b)に示した
ような、患者の瞼、および瞳(黒目)の像が表示され
る。
【0054】図4(a)は、患者の眼がほぼ正面を向い
ている場合に、モニタに表示される画像であり、図4
(b)は、患者の眼が左を向いている場合に、モニタに
表示される画像である。従って、訓練者は、これらの画
像から、患者の瞼と瞳の相対的な位置関係に基づいて、
患者の眼の向きを認識することができる。
【0055】次に、患者が自分の眼を観察しながら、斜
視訓練を行う場合の動作について説明する。まず、赤外
光を眼に照射する場合について説明する。この場合、照
明光制御部10よりLED7aの明るさや照明頻度等を
制御する制御信号が照明光発生部7に供給される。照明
光発生部7は、照明光制御部10からの制御信号に従っ
て、所定の大きさの電流をLED7aに所定の頻度で供
給する。その結果、LED7aより赤外光が所定の明る
さでかつ所定の頻度で発光される。LED7aより発光
された赤外光は、ハーフミラー4を通過して、患者の眼
に照射される。
【0056】患者の眼に照射された赤外光は、眼の角膜
等で反射され、ハーフミラー4を通過して、光学系5に
入射し、そこで集光された後、CCD6に入射する。一
方、患者の眼に照射されたLCD2からの光や外乱光
も、患者の眼や瞼により反射され、ハーフミラー4、光
学系5を介してCCD6に入射する。このとき、LED
7aや光学系5を適当な位置に配置することにより、L
ED7aの像と眼の全体像をCCD6上に結像させるよ
うにする。
【0057】CCD6に結像されたLED7aの像や眼
の全体像に対応する映像信号は、映像入力部9により入
力され、入力処理部11に供給される。入力処理部11
は、映像入力部9より入力された映像信号を、提示画像
制御部8に供給する。提示画像制御部8は、入力処理部
11より供給された映像信号に従ってLCD2を制御す
る。その結果、入力処理部11より供給された映像信号
に対応する画像、すなわち、LED7aの像や眼の全体
像がLCD2に表示される。
【0058】この場合、例えば図3(a)および図3
(b)に示したような画像がLCD2に表示される。従
って、LCD2に表示された患者自身の眼や瞼の画像
を、患者自身が観察することが可能となる。例えば一部
の斜視患者の場合、自分は正面を向いているつもりで
も、実際には眼球が正面から所定の角度(斜視角)だけ
ずれた方向を向いている場合がある。このような場合、
この患者は上述した装置を両眼、または患眼に装着し、
LCD2に写ったLED7aの像や自分の眼の像を観察
することにより、自分の眼の角膜像とLED7aの像の
位置関係に基づいて、自分の眼球が実際には正面を向い
ていないことを自覚することができる。このように、患
者自身が自分の眼の向きや動きを見ながら、訓練を行う
ことができる。
【0059】また、患者の眼に照射される光は赤外光で
あるので、患者は、それが自分の眼に照射されているこ
とに気づかない。そのため、患者の注意を反らすことな
く、訓練を続けさせることができる。
【0060】次に、上述した患者が自分の眼球を観察し
ながらの斜視訓練を、赤外光を患者の眼に照射しないで
行う場合について説明する。上述したように、眼にはL
CD2からの光や外乱光が照射されるので、その反射光
がハーフミラー4を通過し、光学系5において集光され
た後、CCD6に入射する。その結果、CCD6に眼や
瞼の像が結像し、その像に対応する映像信号が発生さ
れ、出力される。
【0061】CCD6から出力された映像信号は、映像
入力部9により入力され、入力処理部11に供給され
る。入力処理部11に供給された映像信号は、提示画像
制御部8に供給される。提示画像制御部8は、入力制御
部11より供給された映像信号に従って、LCD2を制
御する。その結果、LCD2には、例えば、図4(a)
および図4(b)に示したような患者の眼や瞼の像が表
示される。
【0062】従って、患者は、LCD2に表示された自
分の眼や瞼の像を観察することにより、瞼と眼の瞳の相
対的な位置関係に基づいて、眼の向きを認識することが
できる。これにより、患者は、より高精度に、かつ定量
的に、自分の眼の向きを認識することができる。
【0063】次に、患者の瞼と瞳の位置関係を認識し、
眼の向きを計測表示する場合の動作について説明する。
上述したように、眼にはLCD2からの光や外乱光が照
射されるので、そこで反射された光が、ハーフミラー4
を通過し、光学系5において集光された後、CCD6に
入射される。光学系5を適当な位置に配置することによ
り、CCD6には眼や瞼の像が結像される。
【0064】CCD6においては、そこに結像された像
に対応する映像信号が発生され、出力される。CCD6
より出力された映像信号は、映像入力部9により入力さ
れ、入力処理部11に供給される。入力処理部11に供
給された映像信号に対応する画像データは、一旦画像メ
モリ12に供給され、そこで記憶される。
【0065】画像メモリ12に記憶された画像データ
は、画像認識・演算処理回路13により読み出され、所
定の認識処理が施されるとともに、所定の演算処理が施
される。その結果、患者の上瞼と下瞼の左の結合部(例
えば、図5に示された眼が右眼の場合、眼尻)の位置、
患者の上瞼と下瞼の右の結合部(この場合、眼頭)の位
置、ならびに瞳の位置が認識され、それらの位置が計測
される。
【0066】入力処理部11に入力された映像信号は、
映像出力部15を介してそこに接続された外部のモニタ
等に出力され、図5に示したような患者の眼が表示され
る。あるいは、入力処理部11に入力された映像信号
を、提示画像制御部8に供給することもできる。その場
合、LCD2に図5に示したような患者の眼が表示され
る。
【0067】先に、画像認識・演算回路13において計
測された患者の上瞼と下瞼の左の結合部の位置は、図5
において、座標(P1x,P1y)で表される。また、患
者の上瞼と下瞼の右の結合部の位置は、座標(P2x
P2y)で表される。さらに、患者の瞳の中心の位置
は、座標(P3x,P3y)で表される。ここでは、モニ
タまたはLCD2に表示された画像の左上端を原点と
し、左右方向をx座標軸とし、上下方向をy座標軸とし
た。
【0068】次に、画像認識・演算回路13により、こ
れらの位置の計測値から、眼の向きが算出される。例え
ば、瞳のx座標値P3xと、眼尻および眼頭のそれぞれ
のx座標値P1xおよびP2xの平均値との比較から、眼
の左右の向きを判定することができる。同様にして、例
えば、瞳のy座標値P3yと、眼尻および眼頭のそれぞ
れのy座標値P1yおよびP2yの平均値との比較から、
眼の上下の向きを判定することができる。
【0069】算出された眼の向きに関する情報は、外部
に接続されたモニタや表示部1内のLCD2に表示され
る。例えば、図5に示したように、瞳や眼尻および眼頭
に交差するように、所定の線分を表示し、患者または訓
練者に対して、眼の向きに関する情報として表示するこ
とができる。あるいは、眼の向きに関する情報に対応す
る所定の文字や図形などを表示することも可能である。
患者および訓練者は、モニタやLCD2に表示された眼
の向きに関する情報としての線分の位置関係、あるいは
文字や図形により、眼の向きを容易に認識することがで
きる。
【0070】ここでは、赤外光を眼に照射することな
く、眼や瞼の像から、眼の向きを認識するようにした
が、赤外光を患者の眼に照射し、その角膜からの反射光
に基づいて、眼の向きを認識するようにすることも可能
である。
【0071】照明光制御部10により制御された照明光
発生部7は、所定の大きさの電流を所定の頻度でLED
7aに供給する。その結果LED7aは、所定の明るさ
および頻度で赤外光を出射する。LED7aからの赤外
光は眼に照射される。眼に照射された赤外光は、眼の角
膜において反射され、ハーフミラー4を通過し、光学系
5において集光され、CCD6に入射する。また、LC
D2からの光や外乱光も眼に照射され、その反射光がハ
ーフミラー4を通過し、光学系5において集光され、C
CD6に入射する。
【0072】ここで、LED7aおよび光学系5を適当
に配置することにより、眼の角膜において反射された赤
外光が、光源であるLED7aの像(この場合、小さな
丸)をCCD6に結像し、また、眼や瞼において反射さ
れたLCD2からの光や外乱光が、CCD6に結像する
ようにすることができる。
【0073】CCD6に結像された像に対応する映像信
号は、映像入力部9により入力され、入力処理部11に
供給される。入力処理部11に供給された映像信号に対
応する画像データは、一旦画像メモリ12に記憶される
とともに、対応する映像信号が映像出力部15および提
示画像制御部8に供給される。
【0074】映像出力部15に供給された映像信号は、
そこに接続されたモニタ等に供給される。提示画像制御
部8においては、そこに供給された映像信号に従って、
LCD2に対する制御信号が発生され、LCD2に供給
される。その結果、モニタおよびLCD2には、図6に
示したような患者の眼や瞼の像とLED7aの像が表示
される。
【0075】一方、先に画像メモリ12に記憶された画
像データは、画像認識・演算回路13により読み出さ
れ、LED7aの像と瞳の像が認識され、それらの位置
関係から、眼の向きが認識される。認識結果は、図5に
示したように、LED7aの位置および瞳の位置に所定
の線分を表示させるようにしたり、対応する文字を表示
するなどして、患者や訓練者に分かりやすく表示するよ
うにすることができる。
【0076】図5および図6に示したように、眼の画像
をそのまま表示する代わりに、図7乃至図9に示したよ
うに、瞳や瞼の像やLED7の像に対応する図形を表示
することも可能である。すなわち、CCD6からの映像
信号が、映像入力部9を介して入力処理部11に入力さ
れ、対応する画像データが画像メモリ12に記憶され、
それが画像認識・演算回路13により読み出され、瞳、
瞼、およびLED7aの像の輪郭や位置等が認識され、
その認識結果に基づいて、それらに対応する図形や絵な
どが表示されるようにすることも可能である。
【0077】例えば、図7の画像は、瞳の像の輪郭を丸
で表示し、LED7aの像の位置に星印を表示するよう
にした例である。また、図8の画像は、瞼の輪郭を線画
で表示し、瞳の中心を星印で表示するようにした例であ
る。このとき、図7においては、斜視の患者は、星印が
丸の中心に移動するように訓練を行う。また、図8にお
いては、患者は、線画で表された瞼の輪郭の中心に星印
が移動するように訓練を行う。これにより、患者は、鮮
明なコントラストの画像を見ることができ、眼の向きを
容易に認識することができるため、より効率的に訓練を
行うことができる。
【0078】また、図9に示したように、瞳をひまわり
の絵や写真で表現し、LED7aの像を蜂の絵や写真で
表現するようにすることも可能である。例えば、眼を右
に動かすと、画面上に表示された蜂も右に移動する。こ
れにより、患者は鮮明なコントラストの画像を見ること
ができ、眼の向きを容易に認識することができるととも
に、絵や写真を用いるので、より楽しく訓練を行うこと
ができる。また、画面上の蜂の絵を訓練者が意図的に動
かすことにより、さらに楽しく訓練を行わせるようにす
ることができる。
【0079】また、上記実施例において、例えば、ハー
フミラー4を所定の角度だけ回転させるなどして、LC
D2からの画像が眼に入射しないようにすることができ
る。したがって、患者が左右の眼にこの装置を装着して
いる場合、一方の眼(健眼)に装着した装置のハーフミ
ラー4を所定の角度だけ回転させることにより、健眼に
はLCD2の画像が見えないようにし、他方の眼(患
眼)だけにLCD2からの画像が見えるようにすること
が可能である。
【0080】これにより、患者は、患眼だけでLCD2
に表示された訓練用の視標を見ることができ、集中して
訓練を行うことができる。
【0081】なお、上記実施例においては、患者の眼に
赤外光を照射するようにしたが、これに限定されるもの
ではない。
【0082】また、上記実施例においては、表示部1が
LEDにより構成されるようにしたが、小型ブラウン管
や他の電気的に制御可能な表示デバイスなどにより構成
されるようにすることも可能である。
【0083】また、上記実施例においては、CCDを用
いて目を撮像するようにしたが、ラインセンサや他の撮
像デバイスを用いるようにすることも可能である。
【0084】
【発明の効果】請求項1に記載の眼球運動訓練装置によ
れば、制御手段の制御により、表示手段に所定の画像が
表示され、撮像手段により、表示手段に表示された画像
を観察する所定の眼の正面からの像が撮像され、出力手
段により、撮像手段からの信号が外部に出力されるよう
にしたので、外部に接続された表示装置に眼の画像を表
示することができる。従って、患者が装置をのぞき込み
ながら訓練を行う斜視訓練等において、患者が適正な位
置で装置をのぞき込んでいるかのチェックや、患者が訓
練を行っている最中の患者の眼の実際の位置、向き、お
よび動きを観察することができる。
【0085】請求項5に記載の眼球運動訓練装置によれ
ば、制御手段の制御により、表示手段に所定の画像が表
示され、撮像手段により、表示手段に表示された画像を
観察する所定の眼の正面からの像が撮像され、供給手段
により、撮像手段からの信号が表示手段に供給されるよ
うにしたので、表示手段に眼の画像を表示することがで
きる。従って、患者自身が自分の眼の位置、向き、およ
び動きを見ながら、つまりフィードバックをかけながら
訓練を行うことができる。
【0086】請求項10に記載の眼球運動訓練装置によ
れば、制御手段の制御により、表示手段に所定の画像が
表示され、照射手段により、表示手段に表示された画像
を観察する所定の眼に光が照射され、撮像手段により、
眼の正面からの像、および眼からの光の反射像が撮像さ
れ、撮像画像表示手段により、撮像手段によって撮像さ
れた眼の正面からの像、および眼からの光の反射像が表
示されるようにしたので、正確に眼の向きを認識させる
ことができる。従って、斜視訓練等の指導者や患者自身
が瞳の中の光の反射像の位置から、正確にかつ定量的に
患者の眼の位置、向き、および動きを認識することが可
能となる。
【0087】請求項15に記載の眼球運動訓練装置によ
れば、制御手段の制御により、表示手段に所定の画像が
表示され、照射手段により、表示手段に表示された画像
を観察する所定の眼に光が照射され、撮像手段により、
眼の正面からの像、および眼からの光の反射像が撮像さ
れ、供給手段により、撮像手段からの信号が表示手段に
供給されるようにしたので、正確に眼の向きを認識させ
ることができる。従って、患者自身が瞳の中の光の反射
像の位置から、正確にかつ定量的に眼の位置、向き、お
よび動きを認識することが可能となる。
【0088】請求項2および請求項7に記載の眼球運動
訓練装置によれば、位置測定手段により、撮像手段によ
って撮像された眼の正面からの像から、表示手段に対す
る眼の相対位置が測定され、向き測定手段により、表示
手段の画面に対する眼の向きが測定され、測定結果が表
示される。従って、訓練の指導者や患者自身が感覚的で
はなく、定量的に患者の眼の向きや動きを認識すること
が可能となる。
【0089】請求項3、請求項8、請求項12、および
請求項17に記載の眼球訓練装置によれば、構築画像表
示手段により、位置測定手段によって測定された眼の位
置、および向き測定手段によって測定された眼の向きに
対応する画像が構築され、表示手段に表示されるように
したので、訓練の指導者や患者は、簡素化された分かり
やすい画像によって、眼の位置や向きを観察することが
できる。また、様々な配色の愉快な絵や図形によって、
眼の位置や向きを表現することにより、患者にとって親
しみやすく、楽しい訓練を実施することが可能となる。
【0090】請求項11および請求項16に記載の眼球
運動訓練装置によれば、位置測定手段により、撮像手段
から出力された眼の正面からの像に対応する信号と、眼
に照射した光の反射像に対応する信号から、表示手段に
対する眼の相対位置が測定され、向き測定手段により、
撮像手段から出力された眼の正面からの像に対応する信
号と、眼に照射した光の反射像に対応する信号から、表
示手段の画面に対する眼の向きが測定され、測定結果が
表示されるようにしたので、訓練の指導者や患者自身
が、より高精度に、かつ定量的に患者の眼の向きや動き
を認識することが可能となる。
【0091】請求項13および請求項18に記載の眼球
運動訓練装置によれば、眼に照射する光を赤外光とした
ので、患者の眼に赤外光を照射していることを患者に気
づかせないようにすることができる。従って、患者の集
中力に影響を及ぼすことなく、患者の眼の位置、向き、
および動きを正確に測定することが可能となる。
【0092】請求項14および請求項19に記載の眼球
運動訓練装置によれば、選択手段により、眼の一方にだ
け画像が入射されるようにしたので、患者の患眼にだけ
視標を入射させることにより、患者は集中して訓練を受
けることが可能となる。
【0093】請求項20に記載の眼球運動訓練方法によ
れば、所定の画像が少なくとも1つの表示装置に表示さ
れ、表示装置に表示された画像を観察する所定の眼の正
面からの像が撮像され、撮像された眼の正面からの像に
対応する信号が外部に出力されるようにしたので、外部
に接続された表示装置に眼の正面からの画像を表示する
ことができる。従って、患者が装置をのぞき込みながら
訓練を行う斜視訓練等において、患者が適正な位置で装
置をのぞき込んでいるかのチェックや、患者が訓練を行
っている最中の患者の眼の実際の位置、向き、および動
きを観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の眼球運動訓練装置の一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1のLCD2に表示される画像の例を示す図
である。
【図3】眼の向きによる眼の瞳の像とLED7aの像の
位置関係を示す図である。
【図4】眼の向きによる眼の瞳の像と、瞼の像の位置関
係を示す図である。
【図5】眼の向きを自動的に算出する方法の説明図であ
る。
【図6】眼の向きを自動計測するために用いる瞳の像と
LED7aの像の位置関係を示す図である。
【図7】自動計測された瞳の像の輪郭とLED7aの像
の位置を簡素化した画像で表示した例を示す図である。
【図8】自動計測された瞼の輪郭とLED7aの像の位
置を簡素化した画像で表示した例を示す図である。
【図9】自動計測された瞳の輪郭とLED7aの像の位
置を絵で表現した例を示す図である。
【符号の説明】
1 表示部 2 LCD(表示手段、測定結果表示手段、撮像画像表
示手段) 3,5 光学系 4 ハーフミラー(選択手段) 6 CCD(撮像手段) 7 照明光発生部 7a LED(照射手段) 8 提示画像制御部(制御手段、構築画像表示手段) 9 映像入力部 10 照明光制御部 11 入力処理部(供給手段) 12 画像メモリ 13 画像認識・演算回路(位置測定手段、向き測定手
段) 14 外部画像入力部 15 映像出力部(出力手段) 16 設定入力部

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に制御され、所定の画像を表示す
    る少なくとも1つの表示手段と、 前記表示手段に前記画像を表示させる制御手段と、 前記表示手段に表示された前記画像を観察する所定の眼
    の正面からの像を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段からの信号を外部に出力する出力手段とを
    備えることを特徴とする眼球運動訓練装置。
  2. 【請求項2】 前記撮像手段から出力された前記眼の正
    面からの像に対応する信号から、前記表示手段に対する
    前記眼の相対位置を測定する位置測定手段と、 前記表示手段の画面に対する前記眼の向きを測定する向
    き測定手段と、 前記向き測定手段の測定結果を表示する測定結果表示手
    段とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の
    眼球運動訓練装置。
  3. 【請求項3】 前記位置測定手段により測定された前記
    眼の位置、および前記向き測定手段により測定された前
    記眼の向きに基づいて、所定の画像を構築し、前記表示
    手段に表示させる構築画像表示手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項2に記載の眼球運動訓練装置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段の所定のものに表示された
    画像に対応する光を左の前記眼に入射させ、前記表示手
    段の他の所定のものに表示された画像に対応する光を右
    の前記眼に入射させ、前記表示手段の所定のものに表示
    された画像、または前記表示手段の他の所定のものに表
    示された画像のいずれか一方に対応する光だけを遮断
    し、前記画像を前記眼のいずれか一方に選択的に入射さ
    せる選択手段をさらに備えることを特徴とする請求項1
    に記載の眼球運動訓練装置。
  5. 【請求項5】 電気的に制御され、所定の画像を表示す
    る少なくとも1つの表示手段と、 前記表示手段に前記画像を表示させる制御手段と、 前記表示手段に表示された前記画像を観察する所定の眼
    の正面からの像を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段からの信号を前記表示手段に供給する供給
    手段とを備えることを特徴とする眼球運動訓練装置。
  6. 【請求項6】 前記表示手段は、前記供給手段より供給
    された前記撮像手段からの信号に対応する前記眼の正面
    からの像を表示することを特徴とする請求項5に記載の
    眼球運動訓練装置。
  7. 【請求項7】 前記撮像手段から出力された前記眼の正
    面からの像に対応する信号から、前記表示手段に対する
    前記眼の相対位置を測定する位置測定手段と、 前記表示手段の画面に対する前記眼の向きを測定する向
    き測定手段と、 前記向き測定手段の測定結果を表示する測定結果表示手
    段とをさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の
    眼球運動訓練装置。
  8. 【請求項8】 前記位置測定手段により測定された前記
    眼の位置、および前記向き測定手段により測定された前
    記眼の向きに基づいて、所定の画像を構築し、前記表示
    手段に表示させる構築画像表示手段をさらに備えること
    を特徴とする請求項7に記載の眼球運動訓練装置。
  9. 【請求項9】 前記表示手段の所定のものに表示された
    画像に対応する光を左の前記眼に入射させ、前記表示手
    段の他の所定のものに表示された画像に対応する光を右
    の前記眼に入射させ、前記表示手段の所定のものに表示
    された画像、または前記表示手段の他の所定のものに表
    示された画像のいずれか一方に対応する光だけを遮断
    し、前記画像を前記眼のいずれか一方に選択的に入射さ
    せる選択手段をさらに備えることを特徴とする請求項5
    に記載の眼球運動訓練装置。
  10. 【請求項10】 電気的に制御され、所定の画像を表示
    する少なくとも1つの表示手段と、 前記表示手段に前記画像を表示させる制御手段と、 前記表示手段に表示された前記画像を観察する所定の眼
    に光を照射する照射手段と、 前記眼の正面からの像、および前記眼からの前記光の反
    射像を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段からの信号に対応する前記眼の正面からの
    像と、前記光の反射像を表示する少なくとも1つの撮像
    画像表示手段とを備えることを特徴とする眼球運動訓練
    装置。
  11. 【請求項11】 前記撮像手段から出力された前記眼の
    正面からの像に対応する信号と、前記眼からの前記光の
    反射像に対応する信号から、前記表示手段に対する前記
    眼の相対位置を測定する位置測定手段と、 前記撮像手段から出力された前記眼の正面からの像に対
    応する信号と、前記眼からの前記光の反射像に対応する
    信号から、前記表示手段の画面に対する前記眼の向きを
    測定する向き測定手段と、 前記向き測定手段の測定結果を表示する測定結果表示手
    段とをさらに備えることを特徴とする請求項10に記載
    の眼球運動訓練装置。
  12. 【請求項12】 前記位置測定手段により測定された前
    記眼の位置、および前記向き測定手段により測定された
    前記眼の向きに基づいて、所定の画像を構築し、前記表
    示手段に表示させる構築画像表示手段をさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の眼球運動訓練装置。
  13. 【請求項13】 前記光は赤外光であることを特徴とす
    る請求項10に記載の眼球運動訓練装置。
  14. 【請求項14】 前記表示手段の所定のものに表示され
    た画像に対応する光を左の前記眼に入射させ、前記表示
    手段の他の所定のものに表示された画像に対応する光を
    右の前記眼に入射させ、前記表示手段の所定のものに表
    示された前記画像、または前記表示手段の他の所定のも
    のに表示された前記画像のいずれか一方に対応する光だ
    けを遮断し、前記画像を前記眼のいずれか一方に選択的
    に入射させる選択手段をさらに備えることを特徴とする
    請求項10に記載の眼球運動訓練装置。
  15. 【請求項15】 電気的に制御され、所定の画像を表示
    する少なくとも1つの表示手段と、 前記表示手段に前記画像を表示させる制御手段と、 前記表示手段に表示された前記画像を観察する所定の眼
    に光を照射する照射手段と、 前記眼の正面からの像、および前記眼からの前記光の反
    射像を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段からの信号を前記表示手段に供給する供給
    手段とを備えることを特徴とする眼球運動訓練装置。
  16. 【請求項16】 前記撮像手段から出力された前記眼の
    正面からの像に対応する信号と、前記眼からの前記光の
    反射像に対応する信号から、前記表示手段に対する前記
    眼の相対位置を測定する位置測定手段と、 前記撮像手段から出力された前記眼の正面からの像に対
    応する信号と、前記眼からの前記光の反射像に対応する
    信号から、前記表示手段の画面に対する前記眼の向きを
    測定する向き測定手段と、 前記向き測定手段の測定結果を表示する測定結果表示手
    段とをさらに備えることを特徴とする請求項15に記載
    の眼球運動訓練装置。
  17. 【請求項17】 前記位置測定手段により測定された前
    記眼の位置、および前記向き測定手段により測定された
    前記眼の向きに基づいて、所定の画像を構築し、前記表
    示手段に表示させる構築画像表示手段をさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項16に記載の眼球運動訓練装置。
  18. 【請求項18】 前記光は赤外光であることを特徴とす
    る請求項15に記載の眼球運動訓練装置。
  19. 【請求項19】 前記表示手段の所定のものに表示され
    た画像に対応する光を左の前記眼に入射させ、前記表示
    手段の他の所定のものに表示された画像に対応する光を
    右の前記眼に入射させ、前記表示手段の所定のものに表
    示された前記画像、または前記表示手段の他の所定のも
    のに表示された前記画像のいずれか一方に対応する光だ
    けを遮断し、前記画像を前記眼のいずれか一方に選択的
    に入射させる選択手段をさらに備えることを特徴とする
    請求項15に記載の眼球運動訓練装置。
  20. 【請求項20】 所定の画像が少なくとも1つの表示装
    置に表示され、 前記表示装置に表示された前記画像を観察する所定の眼
    の正面からの像が撮像され、 撮像された前記眼の正面からの像に対応する信号が外部
    に出力されることを特徴とする眼球運動訓練方法。
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