JP3499946B2 - 画像診断装置 - Google Patents

画像診断装置

Info

Publication number
JP3499946B2
JP3499946B2 JP01627995A JP1627995A JP3499946B2 JP 3499946 B2 JP3499946 B2 JP 3499946B2 JP 01627995 A JP01627995 A JP 01627995A JP 1627995 A JP1627995 A JP 1627995A JP 3499946 B2 JP3499946 B2 JP 3499946B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
operator
virtual
control panel
switch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01627995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08206083A (ja
Inventor
晋一 右田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Medical Corp filed Critical Hitachi Medical Corp
Priority to JP01627995A priority Critical patent/JP3499946B2/ja
Publication of JPH08206083A publication Critical patent/JPH08206083A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3499946B2 publication Critical patent/JP3499946B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring And Recording Apparatus For Diagnosis (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は医療用の画像診断装置
に関し、特に術者又は操作者が実際の制御盤を操作する
ことなく、画像診断装置の計測及び寝台位置や計測系位
置さらには計測画像表示等の制御を行うことが可能な制
御機能を備えた画像診断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近の医療用画像診断装置では、定脳位
手術や各種外科的治療においてインターベンショナルラ
ジオロジー(Interventional Radiology、以下IVRと
いう)と呼ばれる計測画像診断と同時に治療処置を施す
外科的手術手技が行われる機会が多くなってきた。これ
は、従来のように計測中は被検者だけが計測室内にいて
操作者は隣接された操作室で各種計測や計測画像の解析
を行う方法ではなく、計測中の被検者のすぐ近くに医師
等の術者や介添者が配置され各種処置を行うものであ
る。つまり従来からの循環器用X線撮影と同じような操
作がX線CT装置やMRI装置等その他多くの診断装置
で行われるようになっている。
【0003】IVR処置において、術者は大部分の時
間、被検者処置(外科的手術等)のため両手がふさが
れ、また感染防止のため診断装置の操作ができない状況
にある。そのため撮影部位位置の変更や患者位置の変更
等は介添者に任せ一々指示を出さねばならず、また処置
の途中で計測を追加したり、画像を参照する場合にも一
々隣接された操作室にいる操作者と連絡を取合って操作
しているため、作業効率も悪く、治療に専念できない。
従って、術者が一人で操作できるIVR装置が望まれて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術で述べた
IVR処置には各種計測器や異なるモダリティの診断装
置が被検者の置かれる寝台の周りに配置されることか
ら、充分なスペースがとれず各装置配列が術者から離
れ、操作や画像等の確認がしずらい等の問題も発生して
いる。
【0005】本発明では各種医療用画像診断装置でIV
R手技を行うのに最適で作業効率が良好な制御装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の画像診断装置は、表示手段を備え術者又は操作者に
装着されるシースルー型ヘッドマウンテッドディスプレ
イ手段と、画像診断装置の動作制御を行うための複数の
制御スイッチが配置された仮想動作制御盤をヘッドマウ
ンテッドディスプレイ手段の表示手段に表示する手段
と、術者又は操作者の仮想動作制御盤上の視線位置を検
出する手段と、検出する手段からの入力により術者又は
操作者が仮想動作制御盤の特定の制御スイッチを選択し
たことを認識し、仮想動作制御盤上に特定の制御スイッ
チが選択されたことを表示させる手段と、このスイッチ
選択に対応する画像診断装置の動作制御を行う制御信号
を出力する手段とを備えたものである。
【0007】また本発明の別な態様において画像診断装
置は、表示手段を備え術者又は操作者に装着されるシー
スルー型ヘッドマウンテッドディスプレイ手段と、表示
手段とは別に設けられた第2の表示手段と、画像診断装
置の動作制御を行うための複数の制御スイッチ又は動作
指令が配置された仮想動作制御盤をヘッドマウンテッド
ディスプレイ手段の表示手段及び第2の表示手段に表示
する手段と、術者又は操作者の仮想動作制御盤上の視線
位置を検出する手段と、検出する手段からの入力により
術者又は操作者が仮想動作制御盤の特定の制御スイッチ
又は動作指令を選択したことを認識し、仮想動作制御盤
上に特定の制御スイッチが選択されたことを前記ヘッド
マウンテッドディスプレイ手段の表示手段及び第2の表
示手段に表示させる手段とを備えたものである。
【0008】
【作用】シースルー型ヘッドマウンテッドデイスプレイ
(以下、HMDと略称する)内の表示手段には、コンピ
ュータ上で作成した画像診断装置の動作を規定した複数
の制御スイッチを配置した仮想動作制御盤が表示され
る。HMDを装着した術者又は操作者(以下、術者等と
いう)がHMDの表示手段に表示された仮想動作制御盤
の特定の制御スイッチに視線を合せると、検知手段によ
り視線位置が検知され、視線位置の情報とコンピュータ
内に構築された仮想動作制御盤上の制御スイッチの座標
とから、特定の制御スイッチが選択されたことが認識さ
れる。この特定の制御スイッチの選択は、仮想動作制御
盤上にマーク表示等によって表示されるとともに、この
制御スイッチに対応する装置の動作が行われるように制
御信号を発生する。従って術者等は実際の制御盤を操作
することなく、画像診断装置の操作を行うことができ
る。またHMDはシースルー型であるので、その装着は
術者等が被検者を観察する視野を妨げず、かつ被検者か
らの飛血から術者の顔面と眼球を守ることができる。
【0009】また仮想動作制御盤は制御スイッチのみな
らず、画像診断装置の動作制御を意味する動作指令(コ
メント)を配置させることができ、この場合にHMDに
表示された仮想動作制御盤の特定の動作指令と術者の視
線が一致すると、この動作指令が選択されたことが第2
の表示装置に表示される。HMDを装着した術者以外の
操作者は、第2の表示装置に表示された動作指令に基づ
き画像診断装置の操作盤を操作する。従って、術者等は
意図する操作を介添者等の他者に指示することができ効
率のよい作業が可能となる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の画像診断装置用制御装置の1
実施例を図面を参照して詳細に説明する。尚、図1は代
表的な医療用画像診断装置としてX線透視撮影装置を示
した。このX線透視装置は、主として被検者が寝かせら
れる寝台装置16と、被検者の所定部位にX線を照射す
るためのスキャナ装置15と、スキャナ15内のX線管
球に高電圧を供給する高電圧発生装置17と、これら各
装置の制御と画像の再構成や解析処理を行う画像処理装
置14と、更に後述する視線による動作制御のための機
構とを備えており、画像処理装置14には患者登録や撮
影条件の入力や画像の解析や装置動作の手順を入力する
ための操作卓13及び表示装置18、19が接続されて
いる。これらX線透視装置の各装置は計測室と操作室と
に分れて配置されており、操作室には操作卓13、画像
処理装置14及び表示装置18が配置され、計測室には
寝台装置16とスキャナ装置15と室内用の表示装置1
9とが配置され、高電圧発生装置17は計測室又は操作
室の近傍に配置されている。
【0011】スキャナ装置15は、図示しないX線管
球、X線ビーム領域を規制する絞り装置及びX線を測定
するI.I(イメージ・インテンシファイア)装置等が
CアームやUアーム等の各種形状のX線計測系支持機に
取付けられた構成になっている。I.I装置での測定デ
ータは、画像処理装置14に取込まれ、各種補正処理が
なされてTVモニタや液晶型モニタ等の表示装置18に
表示される。この計測画像は計測室内用の表示装置19
にも送り表示される。
【0012】本発明の画像診断装置(X線透視装置)
は、装置の制御機構として上記画像処理装置14に加え
て、術者等が計測室内において装置全体を制御可能にす
るための機構を備えている。この機構は、術者等の頭部
に装着され、表示装置2及び術者等の視線位置を検出す
る検出手段であるアイセンサ3〜6を備えたシースルー
型のHMD1と、表示装置2に接続され表示器3に仮想
動作制御盤を表示させるための表示制御装置11と、ア
イセンサに接続されアイセンサからの信号により術者等
の視線位置を計測し、視線位置に対応する信号を発生す
るアイセンサ計測制御装置7と、表示制御装置11及び
アイセンサ計測制御装置7に接続され、アイセンサ計測
制御装置7からの入力に基づき、術者等が仮想動作制御
盤の特定の制御スイッチを選択したことを認識するとと
もに、表示制御装置11を制御して仮想動作制御盤上に
特定の制御スイッチが選択されたことを表示させる仮想
制御盤制御装置8とを備え、さらに視線による制御スイ
ッチの選択を最終的に確認するための補助スイッチ12
が仮想制御盤制御装置8に接続されている。
【0013】シースルー型のHMD1は、ヴァーチャル
リアリティの技術分野において公知のもの(例えば、W
インダストリーズ社から市販)であり、外見的には水中
眼鏡型やヘルメット型をしており術者等の頭に装着され
る。本発明で採用されるHMD1は、HMDの視線正面
方向の一部、例えば下半分が透明なカバーまたはレンズ
等で覆われ前方の視界が可能なようになっており、この
視野の一部(例えば上側)に小型液晶ディスプレイ等の
表示装置2が配置され、表示制御装置11からの映像信
号を受けて画像を表示できるようになっている。図では
表示装置2は1つしか示されていないが、左右に設けて
立体視できるように構成することも可能である。また図
1には示されていないが、眼球と表示装置2の間に視点
調整用の広視野レンズが配置されることが好ましく、こ
のような広視野レンズを配置することにより、小型の表
示面をより大きく、かつより遠方方向(例えば明視距離
20cm程度)に認識できるようにすることができる。
【0014】さらにHMD1には術者の視線を検知する
アイセンサ機構を設けてある。このアイセンサとして
は、赤外線センサ、コンタクトレンズに金属パターンを
蒸着して磁気を測定する磁気センサ、眼球を動かすとき
の電位(EOG)を測定する方法等が採用できるが、計
測の正確性及び装置の簡便性の点から赤外線を利用した
イメージセンサが好適であり、図示するアイセンサはこ
れを採用している。即ち、図示するアイセンサ機構は赤
外線を眼球方向に向けて照射する赤外線発光ダイオード
3と、眼球の角膜や網膜から反射されてくる赤外線を反
射するハーフミラー4と、赤外線の反射方向に配置され
た焦点調整用レンズ5と、小型CCDカメラ6とから成
る。この機構では、例えば術者が表示装置2の方向を見
た場合、発光ダイオード3から照射され眼球で反射され
た赤外線は、眼球と表示装置2との間に配置されたハー
フミラー4によりその一部がさらに反射され、焦点調整
用レンズ5を通じて小型CCDカメラ6に入力される。
CCDカメラ6は得られた眼球像データをアイセンサ計
測制御装置7に送る。
【0015】アイセンサ計測制御装置7は、CCDカメ
ラ6からの画像データに基づき両眼像の位置関係を解析
して視線方向を判別し、視線方向データとして仮想制御
盤制御装置8に送る。このためアイセンサ計測制御装置
7は、眼球画像を白目と黒目の2値化で単純画像にし、
両眼の黒目位置を解析して視線方向を算出し、表示系の
幾何学関係から視線位置を決定する。
【0016】仮想制御盤制御装置8には、X線透視装置
の動作を制御する仮想動作制御盤の仮想モデル10がコ
ンピュータ上で構築されており、この仮想モデルには、
例えば特定の動作を選択し開始させるための複数の動作
開始スイッチ(制御スイッチ)が予め配置されている。
ここで動作の制御とは、基本的には画像診断装置の動作
全ての制御を含むことができ、例えば被検者の位置決め
のための制御として寝台装置16の制御、スキャナ15
の回転やX線管球の位置決めなどの制御、X線照射、撮
影開始又は停止など計測動作の制御、画像制御等を含
む。従って、動作開始スイッチはこれら制御に対応した
機能を有するものとして適当な位置関係で配列される。
制御毎に予め複数の制御面を用意しておいてもよい。
尚、コンピュータ上での仮想モデルの構築は、ヴァーチ
ャルリアリティとして航空機操作シミュレータや3次元
立体ゲーム等に適用されており、「人口現実感」(日刊
工業新聞社発行)や「ヴァーチャルリアリティズ」(技
術評論社発行)等に記載されている。
【0017】また仮想制御盤制御装置8は、アイセンサ
計測制御装置7からの視線位置データに基づき、仮想モ
デルの当該視線位置に相当する位置に視線点マーク映像
モデル9を作成し、これら視線による仮想制御盤モデル
10のスイッチ選択経過モデルをリアルタイムに表示制
御装置11に送っている。表示制御装置11ではスイッ
チ選択経過モデルを映像化するためにTV信号に変換す
る等の処理がなされており、この画像は既に述べたよう
にHMD1の液晶ディスプレイ等の表示装置2で表示さ
れる。即ち、表示装置2にはコンピュータに構築された
制御盤の仮想モデルとこの制御盤の動作開始スイッチが
選択される場合には制御盤上の視線点の位置とがリアル
タイムで表示される。この表示画像は絶えず術者や操作
者に対し正面から見た映像として表示され、術者等はこ
の表示装置2に表示された制御盤及び視線点マークの移
動等を確認しながら、特定の開始スイッチを選択でき
る。
【0018】更に仮想制御盤制御装置8は、アイセンサ
計測制御装置7からの視線方向データに基づき、仮想動
作制御盤モデル10の各制御スイッチ位置と視点位置と
の一致を判定し、両者の一致判定から特定の制御スイッ
チが意図的に選択されたかを判別する。また、より選択
動作を確実にするためには仮想制御盤制御装置8に補助
スイッチ12を接続し、この補助スイッチ12を意図的
に特定の制御スイッチが選択されたかを判別する過程で
最終確認をするために用いらることができる。このよう
な補助スイッチ12としては、フットスイッチやタッチ
センサ、ジョイスティック等のスイッチを採用すること
ができる。仮想制御盤制御装置8は、上述のような判
定、判別の結果、特定の制御スイッチが意図的に選択さ
れていると判断した場合には、当該スイッチ選択に対応
したX線透視装置の動作制御信号を発生し、X線透視装
置本体(画像処理装置14、スキャナ15、寝台装置1
6等)に動作信号を送り出す。この動作信号により、診
断装置の寝台やスキャナの動き制御、診断装置での画像
の選択や表示画像の変更などの画像制御、さらには計測
制御等基本的には診断装置本体で行う全ての制御を行う
ことが可能である。
【0019】次にこのような構成における動作の一実施
例を図2を参照して説明する。ステップ1では仮想動作
制御盤の視線による制御を機能させる。立ち上げメニュ
ー等は例えばHMD1の表示装置2又は表示装置18、
19に表示し、本体装置の操作卓13又は仮想制御盤制
御装置8を操作して立ち上げる。次にステップ2で所望
する動作メニューの選択を行う。動作メニュー300
は、例えば図3に示すように寝台及びスキャナ装置の制
御、画像制御等の複数の制御スイッチパターンがメニュ
ーとして予め用意されており、ステップ1において仮想
動作制御盤の視線制御が機能すると、この動作メニュー
がHMD1の表示装置2及び/又は表示装置18、19
に表示される。これら各種制御スイッチ配置や組合せメ
ニューは各施設でカスタマイズされ、複数の視線制御ス
イッチ配置の形でモデル化されプロトコル選択が可能な
ようになっている。動作メニューから目的の制御スイッ
チパターン(制御面)を選択するためには、補助スイッ
チ12を動作させ決定してもよく、また操作卓13又は
仮想制御盤制御装置8の入力から行ってもよい。
【0020】このように動作メニューが決定されると、
ステップ3において仮想制御盤制御装置8は仮想制御盤
モデル10の正面図モデルデータを表示制御装置11に
送る。この表示制御装置11ではこのモデルを映像化す
るためにTV信号に変換する等の処理がなされ、この画
像はHMD1の表示装置2及び表示装置18、19で表
示される。例えば動作メニューとして図3の寝台及びス
キャナの制御メニュー301が選択されたとすると、制
御面400には図4に示すように寝台の左右、上下、前
後の移動に対応する動作開始スイッチが配列している。
このような制御面が表示装置2に表示された時点でシー
スルーHMD装着者はHMD視野内に仮想動作制御盤が
設定されたことを確認することができる。
【0021】一方、HMD1のアイセンサ3〜6からは
常にHMD装着者の眼球の画像データがリアルタイムで
アイセンサ計測制御装置7に送られており、アイセンサ
計測制御装置7はこの画像データから眼球位置の計測を
行い、表示系における視線位置を決定し、仮想制御盤制
御装置8に視線位置データを転送している(ステップ
4)。
【0022】仮想制御盤制御装置8は、ステップ4で測
定した視線位置を現在選択されている仮想制御盤モデル
10の制御面上の視線位置に相当する箇所に視線マーク
像9を配置し、この画像を表示制御装置11を介して表
示装置2に表示する(ステップ5)。ステップ4におけ
るアイセンサ測定装置7における視線位置の計測は定期
的に繰り返され、ステップ5においてほぼリアルタイム
で視線位置が表示されることになる。
【0023】ステップ6では、仮想制御盤制御装置8は
このようにアイセンサ測定装置7からリアルタイムで転
送される位置データに基づき、視線位置が仮想制御盤1
0配置領域にあるかどうかチェックして領域外ならチェ
ックを繰り返し、領域内ならばステップ7に移行する。
これにより実際の視線制御機能が動作されたことなる。
【0024】ステップ7では仮想制御盤制御装置8が視
線位置が仮想制御盤モデル上のどのスイッチ位置にある
かを判別する。この際、表示装置2で視線で選択した位
置が特定のスイッチ部にあることを示すために、画像モ
デルデータはそのスイッチ部のみを点灯する、或いはそ
の明るさや色を変化させることが好ましい。このため仮
想制御盤制御装置8は、視線が留まったスイッチ部の点
灯や明るさ変化又は色を変えた画像モデルデータに変更
して表示制御装置11に送り表示装置2に表示させる。
図4では制御盤の寝台の上方移動のスイッチ401が点
灯している。このように表示装置2のスイッチ状態が変
化した画像を見て、HMD装着者は現在選択されている
スイッチを確認することができる。
【0025】制御内容によっては表示装置2に表示され
る仮想動作制御盤のモデルは複数枚用意されており、制
御パネル面を順次切り替えて入力操作が可能になってい
る。例えば、「寝台装置の移動」の動作開始スイッチが
選択されると、次いで寝台装置の移動の方向や量を示す
動作開始スイッチが配列した仮想動作制御盤が表示さ
れ、この新たに表示された仮想動作制御盤の所定の動作
開始スイッチを選択することができる。
【0026】ステップ8では、選択されたスイッチの装
置動作開始に先立って、現在選択された制御盤上のスイ
ッチがセンサ装着者の意思によって選択されていること
を確認する。これは、偶発的な選択動作での装置の誤動
作を防ぐためである。選択スイッチの決定のための方法
としては以下例示するような種々の方法が考えられる。
【0027】第1の方法は、視線位置と選択制御スイッ
チ位置との一致がある一定期間以上連続している場合に
のみ、そのスイッチの機能を開始する方法(連続期間指
定方法という)である。第2の方法は、第1の連続期間
指定方法でスイッチが選択された後、さらに別の開始ス
イッチが続けて選択されることにより、先に選択された
動作開始スイッチの機能が開始するようにする。この場
合、開始スイッチの選択は同一仮想制御面に設定されて
ある開始スイッチ402を続けて視線により選択するよ
うにしてもよいし、外部の補助スイッチ12によりこの
別の開始スイッチの機能をに割当てて制御してもよい。
【0028】ステップ9では、仮想制御盤制御装置8は
ステップ8の装置動作開始命令を受けて、画像診断装置
の全般的な制御を司どる画像処理装置14に動作命令
(制御信号)を送る。なお命令信号が寝台の上下動等の
装置全体の制御に関係ないような動作においては、寝台
装置16自体に直接制御命令を出すように構成すること
も可能である。
【0029】ステップ10ではこの動作命令を受けて、
操作卓13等による制御と同様に命令に基づく動作が行
われる。ステップ11では引き続き仮想視線制御での制
御を行う場合はステップ6に戻り、ステップ6〜ステッ
プ11までの動作を繰り返す。この仮想制御盤での制御
を終了する場合には、上記のスイッチ選択手順と同じ方
法で制御面に配置された終了スイッチ403を選択し、
動作メニュー300を表示させて、その終了メニュー3
02を選択して終了キー等を実行するようにしてもよい
し、本体操作卓13で終了命令を入力して仮想制御盤で
の制御機能を終了してもよい。
【0030】このように本構成での操作方法においては
術者が装置を直接触らないで、診断装置の操作卓13で
のパネル操作や入力操作と同じ入力操作を仮想制御盤上
で制御することが可能になる。次に本発明による動作の
第2の実施例を図5を参照して説明する。この第2の実
施例が適用される画像診断装置は図1の構成とほぼ同様
であるが、この場合には図1の画像表示装置11に、第
2の表示装置として液晶ディスプレイや液晶プロジェク
タ又はTVモニタ等の外部モニタを接続する。この外部
モニタを計測室内または操作室側に設置してHMDの表
示と同一の画像を表示し、HMD装着者によるスイッチ
選択や動作指令を計測室内または操作室側にいる操作者
や介添え者に知らせるようにしている。操作者あるいは
介添え者はこの表示によりHMD装着者の意向に沿って
装置の制御のための操作を行う。
【0031】即ち、第2の実施例においてはステップ1
〜3までは第1の実施例と同様であるが、動作メニュー
の選択によりHMDの表示装置2に表示される制御面
は、制御スイッチの配列した制御盤のみならず、予め予
想される術者のメッセージ(動作指令)を配列したもの
であってもよい。制御面における特定のメッセージの選
択は、第1の実施例のステップ4〜7と同様に行われ
る。即ち、HMDのアイセンサは常にHMD装着者の視
線を検出し、この視線位置が制御面の領域の特定のメッ
セージの位置に一致すると、そのメッセージの部分が点
灯するか、色や明るさを変えて表示装置2に表示され
る。この表示は、計測室内または操作室側に設置された
外部モニタにも表示されるので、操作者あるいは介添え
者はこの外部モニタの表示によりHMD装着者である術
者の指令を読取り、この指令に従って必要な装置の動作
開始操作を操作卓13或いは仮想動作制御盤制御装置8
を操作して行う(ステップ8)。
【0032】このように第2の実施例では、図2に示す
実施例のステップ8、9の代わりにHMD装着者以外の
者がHMD装着者の意向を受けて実際の操作盤の制御を
行い、その後は図2のステップ10、11と同様のステ
ップ(9、10)を経て視線制御による制御機能を繰り
返すか又は終了する。以上の実施例では、現在診断に使
っている装置自体を仮想制御盤によって動作制御する場
合について説明したが、本発明の制御装置は仮想制御機
構を異なるモダリティの複数の診断装置に組合せて用い
ることも可能である。例えばX線透視装置とCT装置と
を組合せた診断装置において、上述のようにX線透視装
置を仮想制御機構で制御するのみならず、そのすぐ近傍
に配置したCT装置の動作をも制御し、表示装置2、1
8の近傍に配置されたCT装置の画像表示装置とX線透
視装置の計測画像とを合せて見ながらIVR処置を行う
ことができ、その場合仮想CT用操作卓表示を見ながら
CT画像制御して、CT画像を切り替えてCT画像を参
照しながらIVR処置を行うなど、種々の組合せ適用が
できる。
【0033】さらに本発明の画像診断装置用制御装置
は、X線透視装置、CT装置のみならずMRI装置や超
音波診断装置などあらゆる画像診断装置に適用すること
ができる。
【0034】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなように本発
明の画像診断装置によれば、ヴァーチャルリアリティの
手法を取入れ、術者等にシースルー型ヘッドマンテッド
ディスプレイを装着させるととも装着者の視線方向を検
出するアイセンサを備えることにより、ヘッドマンテッ
ドディスプレイの表示装置に表示される仮想動作制御盤
の特定の制御スイッチを術者が見ることによって装置の
制御を行えるようにしたので、IVR処理などにおいて
術者や介添者一人で計測制御や画像切り替え制御が可能
になり、治療作業の中断が行われずに効率のよい計測操
作が可能になる。また操作動作において術者が直接装置
に触れないため、装置の汚染や付着した血液による感染
が防止される。
【0035】さらにこのような仮想動作制御盤を制御す
る制御装置は、本来あるべき操作者周りのスペースを必
要とせず、IVR等に必要な各種計測装置周辺及び床面
のスペースを治療作業や治療装置スペースとして有効利
用でき作業性も向上でき、より治療に専念した作業が可
能となる。またシースルー型ヘッドマンテッドディスプ
レイの装着により術者の被検者を観察する視野を妨げ
ず、かつ被検者からの飛び血から術者の顔面と眼球を守
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像診断装置の1実施例を示す構
成図。
【図2】図1の制御装置による動作を示すフロー図。
【図3】視線制御による動作メニューの一例を示す図。
【図4】仮想動作制御盤の制御スイッチの配列の一例を
示す図。
【図5】図1の制御装置による動作を示すフロー図。
【符号の説明】
1・・・・・・ヘッドマンテッドディスプレイ(HMD) 2・・・・・・表示装置 3・・・・・・赤外線発光ダイオード(検出する手段) 7・・・・・・アイセンサ計測装置(検出する手段) 8・・・・・・仮想動作制御盤制御装置(表示させる手段、制
御信号を出力する手段) 11・・・・・・表示制御装置(表示する手段) 12・・・・・・補助スイッチ 13・・・・・・操作卓 14・・・・・・画像処理装置 15・・・・・・スキャナ装置 16・・・・・・寝台装置 17・・・・・・高電圧発生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−33614(JP,A) 特開 平7−148149(JP,A) 特開 平5−31068(JP,A) 特開 平4−210390(JP,A) 特開 昭61−223929(JP,A) 特開 昭63−155219(JP,A) 特開 平5−204526(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/00 A61B 5/055 A61B 6/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表示手段を備え術者又は操作者に装着され
    るシースルー型ヘッドマウンテッドディスプレイ手段
    と、画像診断装置の動作制御を行うための複数の制御ス
    イッチが配置された仮想動作制御盤を前記ヘッドマウン
    テッドディスプレイ手段の表示手段に表示する手段と、
    前記術者又は操作者の仮想動作制御盤上の視線位置を検
    出する手段と、前記検出する手段からの入力により前記
    術者又は操作者が前記仮想動作制御盤の特定の制御スイ
    ッチを選択したことを認識し、前記仮想動作制御盤上に
    前記特定の制御スイッチが選択されたことを表示させる
    手段と、このスイッチ選択に対応する画像診断装置の動
    作制御を行う制御信号を出力する手段とを備えたことを
    特徴とする画像診断装置。
  2. 【請求項2】表示手段を備え術者又は操作者に装着され
    るシースルー型ヘッドマウンテッドディスプレイ手段
    と、前記表示手段とは別に設けられた第2の表示手段
    と、画像診断装置の動作制御を行うための複数の制御ス
    イッチ又は動作指令が配置された仮想動作制御盤を前記
    ヘッドマウンテッドディスプレイ手段の表示手段及び第
    2の表示手段に表示する手段と、前記術者又は操作者の
    仮想動作制御盤上の視線位置を検出する手段と、前記検
    出する手段からの入力により前記術者又は操作者が前記
    仮想動作制御盤の特定の制御スイッチ又は動作指令を選
    択したことを認識し、前記仮想動作制御盤上に前記特定
    の制御スイッチが選択されたことを前記ヘッドマウンテ
    ッドディスプレイ手段の表示手段及び第2の表示手段に
    表示させる手段とを備えたことを特徴とする画像診断装
    置。
JP01627995A 1995-02-02 1995-02-02 画像診断装置 Expired - Fee Related JP3499946B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01627995A JP3499946B2 (ja) 1995-02-02 1995-02-02 画像診断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01627995A JP3499946B2 (ja) 1995-02-02 1995-02-02 画像診断装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08206083A JPH08206083A (ja) 1996-08-13
JP3499946B2 true JP3499946B2 (ja) 2004-02-23

Family

ID=11912117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01627995A Expired - Fee Related JP3499946B2 (ja) 1995-02-02 1995-02-02 画像診断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3499946B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2939589A4 (en) * 2012-12-27 2016-08-03 Sony Corp ASSISTIVE SYSTEM FOR ENDOSCOPIC SURGERY AND IMAGE CONTROL METHOD

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5017004B2 (ja) * 2007-07-20 2012-09-05 キヤノン株式会社 放射線画像取得装置及びその方法
JP5333279B2 (ja) * 2010-02-17 2013-11-06 株式会社島津製作所 放射線撮影装置
JP6139118B2 (ja) * 2012-12-06 2017-05-31 東芝メディカルシステムズ株式会社 X線診断装置及び制御プログラム
CN104414669A (zh) * 2013-08-22 2015-03-18 上海联影医疗科技有限公司 一种计算机断层扫描系统及方法
JP6411284B2 (ja) * 2015-05-22 2018-10-24 オリンパス株式会社 医療システムおよび医療システムにおける表示制御方法
JPWO2017038241A1 (ja) * 2015-08-28 2018-06-14 富士フイルム株式会社 機器操作装置、機器操作方法、及び電子機器システム
WO2018235153A1 (ja) * 2017-06-20 2018-12-27 オリンパス株式会社 内視鏡システム、表示方法およびプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2939589A4 (en) * 2012-12-27 2016-08-03 Sony Corp ASSISTIVE SYSTEM FOR ENDOSCOPIC SURGERY AND IMAGE CONTROL METHOD

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08206083A (ja) 1996-08-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7112471B2 (ja) ナビゲートされるロボット外科手術のための変動する不透明性を有する拡張現実ヘッドセット
JP7216768B2 (ja) 三次元のエクステンデットリアリティアプリケーションでの医療画像における二次元のデジタル撮像の活用および通信
KR101621603B1 (ko) 방사선 제어 및 최소화 시스템 및 그 방법
CN106102633B (zh) 用于远程操作医疗系统的结构调整系统和方法
KR102404559B1 (ko) 눈 시선 추적을 사용하는 의료 디바이스, 시스템, 및 방법
US20210169581A1 (en) Extended reality instrument interaction zone for navigated robotic surgery
JP3550966B2 (ja) 手術装置
US11690697B2 (en) Displaying a virtual model of a planned instrument attachment to ensure correct selection of physical instrument attachment
JP2008529707A (ja) 医療機器の自動制御
CN109478346A (zh) 使用虚拟现实头戴式显示器增强的眼科手术体验
JP5017004B2 (ja) 放射線画像取得装置及びその方法
US20210169605A1 (en) Augmented reality headset for navigated robotic surgery
JP2022551642A (ja) 視線検出基盤のスマートグラス表示装置
JP2001070293A (ja) X線診断装置
JP3499946B2 (ja) 画像診断装置
JP7487176B2 (ja) 患者視認システム
JPH0984000A (ja) 画像表示システム
JP7282816B2 (ja) ナビゲートされたロボット外科手術のためのエクステンデッドリアリティ器具相互作用ゾーン
US20210251717A1 (en) Extended reality headset opacity filter for navigated surgery
JP2008110200A (ja) X線診断装置及びx線診断システム
JP4436495B2 (ja) 手術用観察システム
JP2011050583A (ja) 医療用診断装置
JP3575848B2 (ja) 画像診断装置用制御装置
KR20210042784A (ko) 시선 검출 기반의 스마트 안경 표시 장치
JP2022077911A (ja) 操作装置及びx線診断システム

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031118

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111205

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121205

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131205

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees