JPH0938087A - 超音波プローブ及び超音波診断装置 - Google Patents

超音波プローブ及び超音波診断装置

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JPH0938087A
JPH0938087A JP19962395A JP19962395A JPH0938087A JP H0938087 A JPH0938087 A JP H0938087A JP 19962395 A JP19962395 A JP 19962395A JP 19962395 A JP19962395 A JP 19962395A JP H0938087 A JPH0938087 A JP H0938087A
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JP
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ultrasonic
vibrator
rotational position
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ultrasonic probe
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JP19962395A
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English (en)
Inventor
Yukihisa Hasegawa
幸久 長谷川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 診断者が診断部の診断箇所を正確に把握する
ことができる超音波プローブ及び超音波診断装置を提供
する。 【解決手段】 被診断者の体内に挿入される超音波プロ
ーブ20の振動子26の外周に、磁性材料であるバリウ
ムフェライトを含んだ液体を塗布して磁性膜29を形成
し、振動子26の回転方向において360極に着磁さ
せ、振動子26が回転する場合に磁性膜29によって生
じる磁性の変化を、磁性抵抗素子30によって検出する
ように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば医療用の超
音波プローブ及び超音波プローブと画像処理装置とを組
合わせた超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超音波プローブとして、例えば特
開平2−206450公報に開示されているものがあ
る。図8及び図9に示すように、超音波プローブ1は、
先端部2と操作部3とが挿入管4により接続されてい
る。そして、先端部2は、振動子5を有しており、超音
波6を発振して放射するように構成されている。また、
振動子5には回転プーリ7が連結されており、その回転
プーリ7には回転用ワイヤ8が連結されている。この回
転用ワイヤ8は、挿入管4内部を通じて操作部3におい
て操作ノブ9に繋がっている。そして、この操作ノブ9
を操作者が操作することにより回転プーリ7が回転し、
それに伴って振動子5が超音波放射軸を中心として回転
するように構成されている。
【0003】以上のように構成された超音波プローブ1
の先端部2は、図示しない被診断者の体内に挿入されて
診断対象の診断部付近に配置されると、振動子5より超
音波6を放射する。すると、放射された超音波6が診断
部に反射した反射波が振動子5により受信され、その受
信データが図示しない診断装置に送信されてデータ処理
されることにより診断部の断面画像を得て、診断装置の
表示部にその画像を表示させることができる。また、こ
の超音波プローブ1では、診断者が操作ノブ9を操作し
て振動子5を回転させることによって、診断部の複数の
断面画像を得ることが可能であり、より詳細な診断デー
タを得ることができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
振動子5を回転させるタイプの超音波プローブ1におい
ては、診断装置に映し出された画像と診断部の診断箇所
(断面)との関係は、振動子5の回転位置に基づいて判
断される。従って、診断者がその診断箇所を正確に把握
するためには、振動子5の回転位置を正しく認識する必
要があるが、診断者は、被診断者の体内に挿入されてい
る振動子5を肉眼で見ることが出来ず、操作ノブ9の操
作量に基づいて振動子5の回転位置を判断しなければな
らない。従って、診断者が操作ノブ9の操作量を目視で
確認する必要があり、診断者の負担が大きいという問題
があった。また、上記のような構成の超音波プローブ1
では、回転用ワイヤ8に伸びもしくは緩みが生じている
と、操作ノブ9の操作量に対する振動子5の回転量が変
化するため、回転位置の正確な把握ができないという問
題があった。
【0005】本発明は上記課題を解決するもので、その
目的は、診断者が診断部の診断箇所を正確に把握するこ
とができる超音波プローブ及び超音波診断装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の超音波プローブは、診断対象に挿入
される超音波振動子を備えその超音波振動子を回転させ
ることにより診断対象の複数の断面データを得るものに
おいて、この超音波振動子の外周に一体化されて、複数
極に着磁された磁性体と、この磁性体の磁性を検出して
検出信号を出力する磁性検出素子とを備えたことを特徴
とする。
【0007】この場合、磁性検出素子を、位相の異なる
少なくとも2種類の検出信号を出力するように構成して
も良い(請求項2)。また、磁性体を、磁性材料を含む
材料を超音波振動子に塗布して構成しても良い(請求項
3)。
【0008】請求項4記載の超音波診断装置は、請求項
1乃至3の何れかに記載の超音波プローブと、磁性検出
素子の検出信号を増幅して出力する増幅手段と、この増
幅手段の出力信号を処理して超音波振動子の回転位置を
検出する回転位置検出手段と、超音波振動子によって得
られる診断対象の断面データを処理してその断面画像デ
ータを出力する画像データ処理手段と、回転位置検出手
段によって検出された超音波振動子の回転位置及び画像
データ処理手段が出力する断面画像データを表示手段に
表示させる制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0009】この場合、電源電圧を監視する電源電圧監
視手段と、不揮発性記憶手段とを備え、制御手段を、電
源電圧監視手段が電源電圧の低下を検出すると、それま
での超音波振動子の回転位置データ及び断面画像データ
を不揮発性記憶手段に記憶させるように構成しても良い
(請求項5)。また、電源が投入されると、超音波振動
子の回転位置を原点に復帰させるように回転制御する回
転制御手段を備えて構成しても良い(請求項6)。
【0010】請求項1記載の超音波プローブによれば、
磁性検出素子は、超音波振動子の外周に一体化されて複
数極に着磁された磁性体の磁性を検出するので、その磁
性の検出によって、被診断者に挿入された超音波振動子
の回転位置を正確に把握することができる。
【0011】この場合、磁性検出素子を、位相の異なる
少なくとも2種類の検出信号を出力するように構成すれ
ば、その2種類の検出信号によって超音波振動子の回転
方向を検出できる(請求項2)。また、磁性体を、磁性
材料を含む液体を超音波振動子に塗布して構成すれば、
超音波振動子の表面に、磁性膜を容易に形成することが
できる。
【0012】請求項4記載の超音波診断装置によれば、
請求項1乃至3の何れかに記載の超音波プローブが有す
る磁性検出素子の検出信号は、増幅手段によって増幅さ
れると回転位置検出手段により処理されて超音波振動子
の回転位置が検出される。そして、画像データ処理手段
は、超音波振動子によって得られる診断対象の断面デー
タを処理してその断面画像データを出力し、制御手段
は、超音波振動子の回転位置に応じて断面画像データを
表示手段に表示させるので、超音波振動子の回転位置と
表示手段に表示される断面画像データとは、正確に対応
する。
【0013】この場合、制御手段を、電源電圧監視手段
が電源電圧の低下を検出すると、それまでの超音波振動
子の回転位置データ及び断面画像データを不揮発性記憶
手段に記憶させるように構成すれば、電源電圧が復帰し
た場合に、直ぐに診断を継続することができる(請求項
5)。
【0014】また、電源が投入されると、超音波振動子
の回転位置を原点に復帰させるように回転制御する回転
制御手段を備えて構成すれば、超音波振動子の回転位置
は、電源投入時に自動的に原点に復帰される(請求項
6)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の第1実施例につい
て、図1乃至図4を参照して説明する。超音波プローブ
及び超音波診断装置の全体の構成を示す図2において、
超音波プローブ20は、被診断者の体内に挿入される先
端部21,診断者によって操作される操作部22及び両
者を接続する挿入管23によって構成されている。そし
て、この挿入管23は、適度な可撓性を有している。操
作部22には、正逆方向に回転可能な操作ダイアル22
aが設けられている。
【0016】図1に示すように、先端部21の本体ケー
ス24の内部には、モータ例えばステッピングモータか
らなるアクチュエータ(駆動手段)25が配設され、そ
のアクチュエータ25の図示しない駆動軸の先端は、円
筒形の超音波振動子(以下、振動子と称す)26の中心
に取付けられている。
【0017】振動子26は、その円筒形の枠体の上面部
に電気的に走査される多数の圧電素子を配置して構成さ
れている。その多数の圧電素子は、超音波を発振して送
信(放射)し、また、送信した超音波が診断対象に反射
することにより得られる反射波を受信するものである。
圧電素子が配置されている枠体の上部には、ガラスや樹
脂などの誘電体からなる音響窓27が取付けられてお
り、振動子26は、外部に対して密閉されている。ま
た、音響窓27と振動子26との間の空間は、エチレン
グリコールとグリセリンとの混合液や、ひまし油からな
る音響媒体28によって満たされている。
【0018】そして、振動子26の外周には、磁性材料
を含んだ材料例えば液体が塗布されて磁性体たる磁性膜
29が形成されている。この磁性膜29は、溶媒に対し
て磁性材料であるバリウムフェライトの粉末(ボイドの
発生を防ぐため粒子径を1μm程度にしたもの)を混合
し、更に、バインダとしてウレタン等を加えたものであ
る。バリウムフェライトの配合比率は80%程度であ
る。また、振動子26は、磁性膜29が塗布された後に
適当な着磁装置によって着磁されている。その着磁極数
は、振動子26の回転方向において、複数極として例え
ば360極、即ち、1極当り1度となるようにしてい
る。
【0019】而して、振動子26の外周付近には、磁性
検出素子たる磁性抵抗素子30が2個(図示しているの
は1個のみ)配置されている。この磁性抵抗素子30
は、磁界の変化に伴って抵抗値が変化し、その端子電圧
が変化するものであり、2個の磁性抵抗素子30は、そ
の端子電圧波形の位相が、90度異なるように配置され
ている。
【0020】そして、振動子26は、各圧電素子に対す
る複数(図示は1本のみ)の同軸ケーブル31によっ
て、挿入管23及び操作部22を介して画像処理装置3
2に接続されている。また、2個の磁性抵抗素子30
も、信号線33によって同様に画像処理装置32に接続
されている。更に、先端部20及び操作部22と画像処
理装置32とは、電源線34によって同様に接続されて
おり、画像処理装置32から供給される電源が、先端部
20及び操作部22の上記各構成部分に対して与えられ
るようになっている。
【0021】図3は、超音波プローブ20及び画像処理
装置32の電気的構成を、機能別のブロック図として示
すものである。操作部22の出力端子は、画像処理装置
32のCPUなどで構成された制御手段たる制御部35
の入力端子に接続されており、操作ダイヤル22aの操
作による信号を与えるようになっている。制御部35の
出力端子は、駆動部36を介してアクチュエータ25の
入力端子に接続され、アクチュエータ25に駆動信号を
与えるようになっている。また、制御部35の入出力端
子は、振動子26の入出力端子に接続されている。
【0022】磁性抵抗素子30の出力端子は、増幅手段
たる増幅回路37を介して回転位置検出手段たる回転位
置検出部38の入力端子に接続されており、回転位置検
出部38の出力端子は、制御部35の入力端子に接続さ
れている。
【0023】また、制御部35の入出力端子は、DRA
Mなどからなる記憶部39及び画像データ処理手段たる
画像処理部40の入出力端子にアドレス及びデータバス
並びに制御信号線を介して接続されている。更に、制御
部35の出力端子は、表示手段たるディスプレイ41に
接続されており、ディスプレイ41に画像データを与え
るようになっている。更にまた、制御部35の入力端子
には、キーボード42の出力端子が接続されている。こ
れらの電気的構成部分には、商用交流電源から供給され
る交流電源より直流電源回路(共に図示せず)が作成し
た直流電源が供給されるようになっている。尚、以上が
超音波診断装置43を構成している。
【0024】次に、本実施例の作用を説明する。まず、
超音波診断装置43に電源が投入され、超音波プローブ
20の先端部21が図示しない診断対象たる被診断者の
体内に挿入される。そして、診断対象部位の断面データ
を得るため割当てられたキーボード42のキーを操作す
ると、制御部35により先端部21の振動子26に制御
信号が与えられ、振動子26は、超音波を発振して診断
対象部位に放射する。その放射された超音波は、診断対
象部位によって反射されて反射波となり、振動子26に
受信される。振動子26に受信された反射波は、断面デ
ータとして同軸ケーブル31を介して制御部35に与え
られ、制御部35から画像処理部40に転送される。
【0025】画像処理部40は、診断対象部位の断面デ
ータを得ると、演算による画像処理を行って断面画像デ
ータを作成し、その断面画像データは、制御部35によ
ってディスプレイ41に出力されて表示されると共に、
記憶部39に書込まれて記憶される。診断者は、そのデ
ィスプレイ41の断面画像データを見て、診断対象部位
の診断を行うものである。また、画像処理部40は、適
当な演算処理を行うことにより、詳細を見る必要のある
部分を拡大した断面画像データを作成するなども可能で
ある。
【0026】さて、診断者が、診断対象部位の異なる角
度によって示される断面を見たい場合には、操作部22
の操作ダイアル22aを原位置から正転させる。する
と、操作部22からは正転信号が出力されて、制御部3
5に与えられる。そして、制御部35は、この正転信号
が与えられると、駆動部36を介してアクチュエータ2
5に正転パルス信号を与え、振動子26を正回転させ
る。振動子26が正回転すると、それに伴って磁性膜2
9が回転することにより磁性抵抗素子30が検知する磁
界が変化する。その磁界の変化は端子電圧の変化とし
て、図4に示すように、振動子26が1度回転する毎に
ハイレベルとなるパルス波形となって回転位置検出部3
8に出力される。尚、2つの磁性抵抗素子30の端子電
圧波形の位相は、図4に示すようにA相とB相とで位相
が90度異なっているため、例えば両者の立上がりエッ
ジの入力タイミングを比較することによって振動子26
の回転方向が判別できる。例えば図4(a)は正転の場
合であり、図4(b)は逆転の場合のA相及びB相の位
相関係を示している。
【0027】そして、回転位置検出部38は、正転の場
合には上記電圧波形のエッジ若しくはレベルの変化を加
算カウントすることにより振動子26の原点からの回転
角度を検出し、その回転角度が変化する毎にその値を逐
次制御部35に対して出力する。制御部35は、回転位
置検出部38からの回転角度のデータをディスプレイ4
1に与えて表示させる。従って、診断者は、このディス
プレイ41に表示された回転角度を見ることによって振
動子26が初期位置の原点から正方向に何度回転された
かを知ることができる。
【0028】そこで、診断者は、ディスプレイ41の表
示を見ながら振動子26の回転角度が所望の角度(例え
ば45度)となったときに操作部22の操作ダイアル2
2aを原位置に戻す。これにより、操作部22は正転信
号の出力を停止し、制御部35は正転パルス信号の出力
を停止するようになり、振動子26の正回転が停止す
る。
【0029】上記場合において、ディスプレイ41に表
示された回転角度が診断者の所望の角度(例えば45
度)を超えたときには、診断者は操作部22の操作ダイ
アル22aを原位置から逆回転させる。すると、操作部
22からは逆転信号が出力されて、制御部35に与えら
れる。そして、制御部35は、逆転信号が与えられる
と、駆動部36を介してアクチュエータ25に逆転パル
ス信号を与え、振動子26を逆回転させる。これによ
り、回転位置検出部38は、逆転の場合には磁気抵抗素
子30からの電圧波形のエッジ若しくはレベルの変化を
減算カウントして、その回転角度の変化を制御部35に
出力する。制御部35は、その回転角度の変化をディス
プレイ41に表示させるようになり、診断者は、ディス
プレイ41の表示が所望の角度(例えば45度)まで戻
ったときに操作部22の操作ダイアル22aを原位置に
戻す。この結果、操作部22は反転信号の出力を停止
し、制御部35は逆転パルス信号の出力を停止するよう
になる。
【0030】而して、診断者により再びキーボード42
がキー操作されると、制御部35は、前述のように振動
子26より超音波を放射させて、前回に得た診断対象部
位の断面から45度回転した位置における断面データを
得ると、画像処理部40にその断面データを与えて同様
な処理を行わせ、ディスプレイ41に新たな断面画像を
振動子26の回転角度と共に表示させ、また、これらの
データを記憶部39に書込み記憶させる。
【0031】以上のように本実施例によれば、被診断者
の体内に挿入される超音波プローブ20の振動子26の
外周に、磁性材料であるバリウムフェライトを含んだ液
体を塗布して磁性膜29を形成し、振動子26の回転方
向において360極に着磁させ、振動子26が回転する
際に磁性膜29によって生じる磁性の変化を、磁性抵抗
素子30によって検出するように構成したので、その磁
性を検出することにより、振動子26の回転位置を正確
に把握することができ、且つ、磁性膜29を、振動子2
6の表面に容易に形成することができる。そして、先端
部21が大形化することもない。
【0032】また、本実施例によれば、超音波プローブ
20の磁性抵抗素子30が出力した検出信号を増幅回路
37によって増幅し、その増幅された出力信号を回転位
置検出部38によって処理することにより振動子26の
回転位置を検出し、制御部35を、振動子26によって
得られる診断対象の断面画像データを画像処理部40に
よって処理して、ディスプレイ41に振動子26の回転
角度と共に表示させるように構成した。
【0033】従って、振動子26の回転位置と、ディス
プレイ41に表示された断面画像データとは正確に対応
するので、診断者は、診断対象部位の診断を正確に行う
ことができる。また、診断者は、振動子26の回転位置
を知るにはディスプレイ41の表示を見れば良く、従来
とは異なり、操作部3の操作ノブ9の細かい目盛りを見
る必要がないので、診断をより容易に行うことができ
る。
【0034】図5は本発明の第2実施例を示すものであ
り、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を
省略し、以下異なる部分のみ説明する。図5において
は、例えばバッテリ若しくは大容量のコンデンサによっ
てバックアップされたSRAMからなる不揮発性記憶部
(不揮発性記憶手段)44が、回転位置検出部38とア
ドレス及びデータバス並びに制御信号線によって読出し
及び書込み可能に接続されている。また、図5に示す回
路に供給される直流電源の電圧レベルを監視する電源電
圧監視手段たる電源監視部45の出力端子が、制御部3
5の割込み入力端子に接続されている。また、電源監視
部45のリセット信号出力端子は、制御部35のリセッ
ト入力端子に接続されている。その他は第1実施例と同
一構成である。以上が画像処理装置46を構成してお
り、超音波プローブ20と共に超音波診断装置47を構
成している。
【0035】次に、第2実施例の作用を説明する。第2
実施例では、振動子26の回転位置の検出及び診断対象
部位の断面画像データの表示は、第1実施例と同様に行
われる。ここで、商用交流電源に停電が発生する場合を
考える。商用交流電源に停電が発生してその電圧レベル
が低下すると、直流電源電圧も低下し始める。すると、
電源監視部45は、その直流電源電圧の低下を検出して
検出信号を制御部35に出力する。尚、電源監視部45
の電圧低下検出レベル(しきい値)は、制御部35が以
下の処理を行う時間を確保するため、制御部35にリセ
ットがかかる電圧レベルよりも若干高めに設定されてい
る。
【0036】電源監視部45が出力した検出信号によっ
て割込みが入ると、制御部35は、記憶部39の記憶内
容である振動子26の回転位置データやその回転位置に
応じた各断面画像データを、直ちに不揮発性記憶部44
に書込み記憶させる。そして、更に直流電圧が低下して
ゼロになると、超音波診断装置43は機能を停止する。
その後、商用交流電源の停電が解除されて通常状態に復
帰した時に、診断者が停電発生前に行っていた診断デー
タを必要とする場合は、キーボード42を操作すること
によって、制御部35は、不揮発性記憶部44の回転位
置データ及び断面画像データの記憶領域の読出しを行っ
て記憶部39上に転送し、また、読出したデータをディ
スプレイ41に表示させる。
【0037】以上のように第2実施例によれば、電源監
視部45が直流電源電圧の低下を検出すると制御部35
に検出信号を出力し、制御部35は、その検出信号を認
識すると、その時保持していた振動子26の回転位置デ
ータを不揮発性記憶部44に書込み記憶させるように構
成した。
【0038】従って、超音波プローブ20の先端部21
を被診断者の体内に挿入して診断を行っている最中に停
電が発生した場合でも、停電が発生する前の振動子26
の回転位置を不揮発性記憶部44に書込み記憶させるこ
とができるので、従来とは異なり、振動子26の回転位
置を確認するために先端部21を被診断者の体外に取出
す必要がなく、被診断者の負担を軽減し、また、診断効
率を高めることができる。
【0039】図6は本発明の第3実施例を示すものであ
り、第2実施例と同一部分には同一符号を付して説明を
省略し、以下異なる部分のみ説明する。図6において
は、超音波プローブ48にリミットスイッチ49が設け
られている。そして、図5に示す第2実施例の画像処理
装置46の構成から不揮発性記憶部44が除かれてお
り、リミットスイッチ49の出力端子が制御部35の入
力端子に接続され、画像処理装置50が構成されてい
る。
【0040】リミットスイッチ49は、振動子26の外
周付近に設けられており、振動子26が一定位置まで回
転すると、振動子26に設けられている図示しない突起
部によって押圧されてオンされるように構成されてい
る。尚、リミットスイッチ49及び制御部35は、回転
制御手段51を構成している。その他は第2実施例と同
一の構成であり、以上が超音波診断装置52を構成して
いる。
【0041】次に、第3実施例の作用を説明する。超音
波診断装置52に電源が投入されると、電源監視部45
は、直流電圧レベルが所定値に達したのを検出してから
数100ms後に、制御部35のリセットを解除する。
制御部35は、リセットが解除されると、駆動部36を
介してアクチュエータ25に正転パルス信号を与えて、
振動子26を正方向に回転させる。振動子26が回転す
ると、その突起部がやがてリミットスイッチ49を押圧
する位置に来ることにより、リミットスイッチ49はオ
ンされて出力信号が制御部35に与えられる。
【0042】制御部35は、その出力信号を認識する
と、アクチュエータ25に対して逆転パルス信号を与え
て振動子26を逆転させる。すると、磁性抵抗素子30
が出力する逆転側のパルス信号は増幅回路35を介して
回転位置検出部38に与えられ、回転位置検出部38
は、回転位置データを制御部35に与える。制御部35
は、リミットスイッチ49の出力信号を認識した時から
与えられる逆転回転位置データが一定値になると、振動
子26の回転位置が原点に達したと判断して、アクチュ
エータ25に対して逆転パルス信号を与えるのを停止
し、振動子26を停止させる。以降の通常の診断は、第
1及び第2実施例と同様に行われる。
【0043】以上のように第3実施例によれば、制御部
35を、電源が投入されると振動子26をリミットスイ
ッチ49がオンされるまで正転させて、リミットスイッ
チ49の出力信号を認識すると、そこから振動子26を
一定角度だけ逆転させて原点位置で停止させるように構
成したので、診断中に停電が発生した場合でも、電源が
復帰したときには振動子26の回転位置も常に原点に復
帰するので、停電発生前の回転位置を確認する必要がな
く、第2実施例と同様の効果が得られる。
【0044】図7は本発明の第4実施例を示すものであ
り、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を
省略し、以下異なる部分のみ説明する。図7に示す超音
波プローブ53においては、アクチュエータ25が操作
部22に配置されており、アクチュエータ25の駆動軸
と振動子26の回転中心とは、フレキシブルワイヤ54
によって接続されている。その他は第1実施例と同一の
構成である。
【0045】以上のように構成した第4実施例によれ
ば、次の効果を奏する。即ち、第1実施例においては、
超音波プローブ20の先端部21に配置されていたアク
チュエータ25は、第4実施例では操作部22に配置し
たことにより、超音波プローブ53の先端部21をより
小形に構成することができるので、先端部21を被診断
者の体内の挿入する際に被診断者に与える負担をより軽
減することができ、診断を容易に行うことが可能とな
る。
【0046】本発明は上記しかつ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形が可能
である。アクチュエータ25のトルクが不足する場合
は、アクチュエータ25の駆動軸と振動子26との間に
減速機を介する構成としても良い。図4(a)及び
(b)に示す磁性抵抗素子30が出力する電圧波形のA
相及びB相の正転及び逆転の位相関係は、(a)と
(b)とが逆になるように構成しても良い。第2実施例
において、停電状態になった場合に振動子26が回転す
ることを防止するブレーキ機構を設けても良い。
【0047】記憶部39はSRAMであっても良い。不
揮発性記憶手段はバックアップされたSRAMに限るこ
と無く、EEPROMであっても良い。電源監視部45
の出力端子は制御部35の入力端子に接続して、制御部
35は、電源監視部45の検出信号をポーリングで検知
するようにしても良い。第4実施例において、リミット
スイッチ49がオンされた位置で振動子26の回転を停
止させ、その位置を原点としても良い。
【0048】操作部22からパルスエンコーダ等により
正転パルス信号及び逆転パルス信号を出力させて、駆動
部36を介してアクチュエータ25に与えるようにして
も良い。アクチュエータ25の代わりに、従来技術と同
様に回転プーリ7及び回転ワイヤ8を用いて振動子26
を回転駆動させる構成であっても、本発明の効果は有効
である。磁性膜29の着磁極数は、1極当り、1度より
大きく若しくは少なくなるようにしても良い。また、磁
性材料はバリウムフェライトに限らず何でも良い。第2
実施例と第3実施例とを組合わせて、停電発生前の診断
データを不揮発性記憶部44に保持し、且つ、振動子2
6の回転位置を原点に復帰させるように構成しても良
い。
【0049】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
次の効果を奏する。請求項1記載の超音波プローブによ
れば、超音波振動子の外周に一体化されて複数極に着磁
された磁性体を設け、この磁性体の磁性を検出する磁性
検出素子を設けるように構成したので、その磁性の検出
によって、被診断者に挿入された超音波振動子の回転位
置を正確に把握することができる。
【0050】請求項2記載の超音波プローブによれば、
磁性検出素子を、位相の異なる少なくとも2種類の検出
信号を出力するように構成したので、その2種類の検出
信号によって超音波振動子の回転方向を検出することで
きる。
【0051】請求項3記載の超音波プローブによれば、
また、磁性体を、磁性材料を含む材料を超音波振動子に
塗布して構成したので、超音波振動子の表面に、磁性膜
を容易に形成することができる。
【0052】請求項4記載の超音波診断装置によれば、
請求項1乃至3の何れかに記載の超音波プローブが有す
る磁性検出素子の検出信号を、増幅手段によって増幅し
て回転位置検出手段により処理して超音波振動子の回転
位置を検出し、画像データ処理手段を、超音波振動子に
よって得られる診断対象の断面データを処理してその断
面画像データを出力し、制御手段を、超音波振動子の回
転位置及び断面画像データを表示手段に表示させるよう
に構成したので、超音波振動子の回転位置と表示手段に
表示される断面画像データとは正確に対応するので、正
確な診断を行うことができる。
【0053】請求項5記載の超音波診断装置によれば、
制御手段を、電源電圧監視手段が電源電圧の低下を検出
すると、それまでの超音波振動子の回転位置データ及び
断面画像データを不揮発性記憶手段に記憶させるように
構成したので、電源電圧が復帰した場合に、従来とは異
なり、超音波プローブを被診断者の対外に取出さなくて
も直ぐに診断を継続することができる。
【0054】請求項6記載の超音波診断装置によれば、
電源が投入されると、超音波振動子の回転位置を原点に
復帰させるように回転制御する回転制御手段を備えて構
成したので、超音波振動子の回転位置は、電源投入時に
自動的に原点に復帰され、請求項5と同様な効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の超音波プローブの断面図
【図2】全体の構成図
【図3】電気的構成を示すブロック図
【図4】振動子の回転に伴う磁性抵抗素子の端子電圧波
形図で、(a)は正転の場合,(b)は逆転の場合
【図5】本発明の第2実施例を示す図3相当図
【図6】本発明の第3実施例を示す図3相当図
【図7】本発明の第4実施例を示す図1相当図
【図8】従来の超音波プローブの構成を示す全体図
【図9】要部の断面図
【符号の説明】
20は超音波プローブ、26は超音波振動子、29は磁
性膜(磁性体)、30は磁性抵抗素子(磁性検出素
子)、35は制御部(制御手段)、37は増幅回路(増
幅手段)、38は回転位置検出部(回転位置検出手
段)、40は画像データ処理部(画像データ処理手
段)、41はディスプレイ、43は超音波診断装置、4
4は不揮発性記憶部(不揮発性記憶手段)、45は電源
監視部(電源電圧監視手段)、47は超音波診断装置、
48は超音波プローブ、49はリミットスイッチ、51
は回転制御手段、52は超音波診断装置、47は超音波
診断装置、53は超音波プローブを示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 診断対象に挿入される超音波振動子を備
    え、その超音波振動子を回転させることにより診断対象
    の複数の断面データを得る超音波プローブにおいて、 この超音波振動子の外周に一体化されて、複数極に着磁
    された磁性体と、 この磁性体の磁性を検出して検出信号を出力する磁性検
    出素子とを備えたことを特徴とする超音波プローブ。
  2. 【請求項2】 磁性検出素子は、位相の異なる少なくと
    も2種類の検出信号を出力することを特徴とする請求項
    1記載の超音波プローブ。
  3. 【請求項3】 磁性体は、磁性材料を含む材料を超音波
    振動子に塗布して構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の超音波プローブ。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れかに記載の超音波
    プローブと、 磁性検出素子の検出信号を増幅して出力する増幅手段
    と、 この増幅手段の出力信号を処理して超音波振動子の回転
    位置を検出する回転位置検出手段と、 超音波振動子によって得られる診断対象の断面データを
    処理してその断面画像データを出力する画像データ処理
    手段と、 前記回転位置検出手段によって検出された超音波振動子
    の回転位置及び前記画像データ処理手段が出力する断面
    画像データを表示手段に表示させる制御手段とを具備し
    たことを特徴とする超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 電源電圧を監視する電源電圧監視手段
    と、 不揮発性記憶手段とを備え、 制御手段は、前記電源電圧監視手段が電源電圧の低下を
    検出すると、それまでの超音波振動子の回転位置データ
    及び断面画像データを前記不揮発性記憶手段に記憶させ
    ることを特徴とする請求項4記載の超音波診断装置。
  6. 【請求項6】 電源が投入されると、超音波振動子の回
    転位置を原点に復帰させるように回転制御する回転制御
    手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の超音波診
    断装置。
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