JPH0937756A - アロエエキス含有ビール様飲料 - Google Patents

アロエエキス含有ビール様飲料

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JPH0937756A
JPH0937756A JP7197463A JP19746395A JPH0937756A JP H0937756 A JPH0937756 A JP H0937756A JP 7197463 A JP7197463 A JP 7197463A JP 19746395 A JP19746395 A JP 19746395A JP H0937756 A JPH0937756 A JP H0937756A
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JP
Japan
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beer
aloe
extract
beverage
aloe extract
Prior art date
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Pending
Application number
JP7197463A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Samejima
島 弘 鮫
Akiro Miki
木 彬 郎 三
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kirin Brewery Co Ltd
Original Assignee
Kirin Brewery Co Ltd
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Publication date
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  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第一に香味を重視することで、消費者の嗜好
性が極めて高い新規な香味を有するビール様飲料とし、
更にその副次的効果として新しい薬理機能を持たせたビ
ール様飲料を提供する。 【解決手段】 アロエエキスを含有することを特徴とす
る、ビール様飲料。好ましくは、アロエエキスの含有量
がビール1Lあたり20ml以下(より好ましくは1.
5〜8ml)である上記のビール様飲料。 【効果】 上記のビール様飲料は、ビール本来の香味、
特にホップ由来の香味とアロエ独特の苦みとの相乗効果
による新規な香味を有すると共にアロエの薬理効果を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の背景〕
【発明の属する技術分野】本発明は、新規香味を有する
ビールに関するものであり、更に詳細には、アロエ独特
の苦みとビール本来の香味が融合して初めて得られる新
規香味のビール様飲料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、消費者の嗜好の多様化にともな
い、嗜好品の一つであるビールにおいても、多数の新商
品が上市されている。しかし、それらの香味は従来ビー
ルの香味と比べて大きく差があるものではなかった。そ
こで、まったく従来用いられていなかった新しい原料を
用いることにより、新しい香味を有するビールの開発が
進められている。また、それと同時に、従来のビールに
は期待されていなかった新しい機能、特に摂取した消費
者の身体に対して何らかの効果を示すような機能を持た
せるという試みも行われている。例えば、特開平4−2
00378号公報では、ゲンチオオリゴ糖を原料として
用いることで、独特の苦味を有し、嗜好性が高いビール
を醸成している。このビールはビフィズス菌などの有用
腸内細菌を増加させる効果を有している。一方、機能と
いう点では、特開昭50−53598号公報や特開平5
−137556号公報では、まむしなどの薬用動物類、
あるいは小麦胚芽油、クロレラをはじめとする健康食品
類などをビールに添加して、それら原料の有する薬理効
果をビールにも持たせようと試みている。また、特開平
4−356178号公報では薬用植物の一種であるギム
ネマシルベスタを原料の一つとして用いている。これら
のビールはあくまでも機能を重視しているものであっ
て、ビール本来の香味を犠牲にしているものも少なくな
かった。また、特公昭54−6627号、特公平2−7
629号、特開平4−248971号および特開平5−
308947号の各公報には、アロエのエキスを配合し
た飲料について記載されている。しかし、これらの飲料
は、まず薬用植物としての機能効果を重視した薬用成分
主体の飲料であって、新規な香味を特徴とするものでは
ない。またこれらの飲料は、薬用成分としてのアロエエ
キスをエタノール、酢、焼酎などに配合したもの、ある
いはアロエエキスに砂糖や蜂蜜を添加した後に酵母を加
えて発酵させたものであり、ビール中に配合するという
記載も上記公報にはまったく見られない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、まず第一に
香味を重視することで、消費者の嗜好性が極めて高い新
規な香味を有するビール様飲料とし、更にその副次的効
果として薬理機能を持たせたビール様飲料を提供するこ
とを目的とするものである。 <要旨>
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、新しい原
料素材について鋭意検討した結果、原料のひとつとして
アロエエキスを用いることで上記の目的が達成できるこ
とを見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、
本発明は、アロエエキスを含有することを特徴とする新
規ビール様飲料に関するものである。
【0005】〔発明の具体的説明〕本発明によるビール
様飲料は、アロエエキスを含有することを特徴とするも
のであることは前記したところであり、アロエ独特の苦
みとビール本来の香味が調和した新規香味を有すると共
にアロエの持つ薬理効果を有するものである。ここで、
「ビール様飲料」とは通常、主たるデンプン源として麦
芽を使用しビール酵母を用いて発酵させて製造する醸造
酒をベースに他の原料を配合したものを指す。本発明で
用いるアロエについては、古くから代表的な薬用植物と
して知られており、主として胃腸病や高血圧等に対して
薬理効果を有している。
【0006】本発明において、醸造酒中に「アロエエキ
ス」を含有させる方法としては、もろみにアロエ植物
体、特に葉肉部を粉砕して添加することも可能である
が、「アロエエキス」に加工されたものをビール醸造工
程中の適当な工程で添加することにより行なうことが好
ましい。「アロエエキス」の加工物はアロエの植物体、
特に葉肉部を抽出したエキスであり、このエキスはアロ
エ植物体をそのまま機械的に圧搾搾汁したものあるいは
有機溶媒等の溶媒(エチルアルコールなど)を用いて抽
出してから溶媒を除去したものなどの形で用いられる。
抽出後、加熱蒸煮処理や、濃縮・乾燥処理などの処理は
適宜行ってもよい。このようにして得られるアロエエキ
スとしては、市販されているものがあり(たとえば、キ
ダチアロエロイヤルエキス、(株)平田農園製、な
ど)、これを本発明において用いることもできる。アロ
エ(植物体またはアロエエキス)の添加時期は、仕込工
程、主発酵工程、後発酵工程あるいは後発酵工程の終了
後のいずれであってもよいが、後発酵工程の終了後がよ
り好ましい。添加量は、ビール本来の香味、特にホップ
由来の香味と相乗効果を有して新規な香味が感じられる
範囲で添加すればよく、通常ビール1Lあり20ml以
下、好ましくは0.5〜20ml、特にビール1Lあた
り1.5〜8ml位が非常に好ましい香味となるが、ビ
ール1Lあたり20mlを超えるとアロエ由来の苦味が
強くなりすぎて好ましくない。
【0007】アロエ(植物体またはアロエエキス)添加
以外の工程は、仕込工程、主発酵工程、後発酵工程を含
む通常のビール醸造工程に従って行なわれる。ビール醸
造工程の具体的な方法に関しては、たとえば、「醸造
学」大塚謙一編などを参照することができる。上記のよ
うにして製造した本発明によるビール様飲料は、ビール
本来の香味、特にホップ由来の香味とアロエ独特の苦み
との相乗効果による新規な香味を有し、かつアロエの薬
理効果を有するものとなる。
【0008】
【実施例】以下に実施例を示して本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例 市販品の2種のビールA、Bに対し、アロエエキス
((株)平田農園製、キダチアロエロイヤルエキス)を
大壜1本(633ml)あたり、1ml,5mlおよび
10ml添加して、パネラー10名による官能評価をお
こなった。その結果を表1および2に示す。嗜好評価点
は最高を3点(非常に好き)にして2点(好き)、1点
(どちらでもない)、0点(好まない)をつけ、それを
平均した。
【0009】 表 1 <Aビール> 添加量 嗜好点数 香味の主たる特徴(苦味関連のコメント) 1ml 1.9 よりすっきり。シャープな苦味。しまりあり。 (1.6mL/L) 爽快感のある苦味。ビールの苦味と調和している。 5ml 1.4 よりすっきり。シャープな苦味。しまりあり。 (7.9mL/L) 10ml 1.0 青草様フレーバー。後苦味。やや収斂味。 (16mL/L) 表 2 <Bビール> 添加量 嗜好点数 香味の主たる特徴(苦味関連のコメント) 1ml 1.9 よりすっきり。ボディ感。シャープな苦味。 (1.6mL/L) 5ml 1.3 よりすっきり。ボディ感。シャープな苦味。 (7.9mL/L) やや収斂味。 10ml 0.7 収斂味。雑味。青草様フレーバー。 (16mL/L) この結果から大壜633mlあたり、アロエエキスを1
ml〜5ml、特に1ml程度含有したビールは、これ
までにない新しい香味の質、具体的には、よりすっきり
していて、なおかつシャープでしまりのある苦味の質を
有する上にビール本来の香味バランスを崩していないも
のであって、嗜好性が非常に高いものであった。
【0010】
【発明の効果】上述してきたように、本発明によるビー
ル様飲料は、ビール本来の香味、特にホップ由来の香味
とアロエ独特の苦みとの相乗効果による新規な香味を有
すると共にアロエの薬理効果を有するものとなる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アロエエキスを含有することを特徴とす
    る、ビール様飲料。
  2. 【請求項2】アロエエキスの含有量がビール1Lあたり
    20ml以下である、請求項1記載のビール様飲料。
  3. 【請求項3】アロエエキスの含有量がビール1Lあたり
    1.5〜8mlである、請求項2記載のビール様飲料。
JP7197463A 1995-08-02 1995-08-02 アロエエキス含有ビール様飲料 Pending JPH0937756A (ja)

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JP7197463A JPH0937756A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 アロエエキス含有ビール様飲料

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JP7197463A Pending JPH0937756A (ja) 1995-08-02 1995-08-02 アロエエキス含有ビール様飲料

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8603567B2 (en) 2002-10-30 2013-12-10 Suntory Holdings Limited Method of manufacturing plant finished product

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8603567B2 (en) 2002-10-30 2013-12-10 Suntory Holdings Limited Method of manufacturing plant finished product
EP2818538A2 (en) 2002-10-30 2014-12-31 Suntory Holdings Limited Method of manufacturing plant finished product

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