JPH0937572A - 振動波装置の駆動装置 - Google Patents

振動波装置の駆動装置

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JPH0937572A
JPH0937572A JP7181372A JP18137295A JPH0937572A JP H0937572 A JPH0937572 A JP H0937572A JP 7181372 A JP7181372 A JP 7181372A JP 18137295 A JP18137295 A JP 18137295A JP H0937572 A JPH0937572 A JP H0937572A
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phase
frequency voltage
switching
driving means
voltage
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JP7181372A
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Akio Atsuta
暁生 熱田
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  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動波モータを駆動する駆動回路に無駄な電
力消費が生じる。 【解決手段】 電気−機械エネルギー変換素子に周波電
圧を印加することにより振動弾性体に定在波を励起させ
る駆動手段を複数有し、該複数の駆動手段により励起さ
れる定在波の位相をずらして該振動弾性体に進行波を形
成する振動波駆動装置において、該駆動手段は、電気−
機械エネルギー変換素子に印加する周波電圧の方向が互
いに異なる第1の周波電圧Aと第2の周波電圧A’とを
出力すると共に、該第1の周波電圧Aと該第2の周波電
圧A’との周波電圧の方向の切り換えタイミングをずら
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動波モータ等を
駆動する振動波装置の駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】圧電素子等を取り付けて構成した振動体
の表面に該圧電素子の圧電駆動により表面弾性波振動を
発生させ、該振動体の振動エネルギーを連続的な機械運
動に変換させる形式の振動波モータは本出願人によりカ
メラなどの光学機器用の駆動モータとして実用化されて
以来、既に久しい。以下には本出願人により開発され且
つ光学機器に搭載されている棒状振動波モータを本発明
に関する一つの従来技術として説明する。
【0003】図11は上記の棒状振動波モータの機械的
構造図である。
【0004】図11において、101は棒状振動波モー
タの振動体であり、該振動体101は金属製の肉厚の円
筒体から成る振動体本体の中間部分に円環状の圧電素子
群を挟み込んで形成されたものであり、該圧電素子群に
別々に互いに位相の異なる交流電圧を印加することによ
り該振動体101の先端面には局所的な楕円運動が発生
されるようになっている。該振動体本体に挟み込まれて
いる圧電素子は、該振動体101の先端面に該楕円運動
を発生せしめるために第一及び第二の交流電圧が印加さ
れるA相圧電素子群及びB相圧電素子群と該振動体10
1の振動状態を検出するための振動検出用圧電素子sと
から成っている。
【0005】102は該振動体101の先端面に圧接さ
れて該振動体の先端面の表面弾性波振動により回転され
る回転体(ロータ)、103は該回転体102に結合さ
れている出力ギア、である。
【0006】なお、この振動波モータの動作原理はたと
えば特開平3−289375号公報などにおいて開示さ
れているので説明を省略する。
【0007】上記振動体101の圧電素子部は、駆動用
のA相圧電素子a1,a2、およびB相圧電素子b1,
b2と、振動検出圧電素子s1とから構成されている。
このとき、A相圧電素子a1,a2に挟まれた金属板
(A−d)にA相印加電圧、B相圧電素子b1,b2に
挟まれた金属板(B−d)にB相印加電圧を加えること
で該圧電素子が駆動される。また、このときA相圧電素
子a1,a2、およびB相圧電素子b1,b2、の両外
側は金属板(GND−d)によりGND電位になってい
る。このとき、a2,b1間およびb2,s1間の金属
板は振動体101を貫通している金属ボルト(不図示)
に接触することで、GND電位になっている。振動検出
圧電素子s1は同様に一方(図11のB相側)は金属板
(GND−d)によりGND電位になっており、その反
対側の金属板(S−d)から信号を取り出すように構成
されている。また、このとき振動検出圧電素子s1の信
号取り出し面側は、金属ブロックと接しているが、その
ブロックは絶縁シートによりGND電位から絶縁されて
いる。よって振動検出圧電素子s1からその振動に応じ
た出力電圧がそのまま得られる。そして、この電圧の大
きさや駆動電圧との位相差などにより共振周波数などを
求める。
【0008】図12はこのような振動波モータの駆動回
路を示したものである。2は交番電圧を発生する発振
器、3は90°移相器、4,5は該発振器2および移相
器3からの交番電圧で電源電圧をスイッチングするスイ
ッチング回路、6,7はスイッチング回路4,5でスイ
ッチングされたパルス電圧を増幅する昇圧コイルであ
る。8は駆動電極A−dと振動検出電極S−dの信号位
相差φを検出する位相差検出器である。11は制御用マ
イコンであり、これにより駆動周波数の設定が行なわ
れ、その周波数で振動波モータが駆動される。このよう
な超音波モータは圧電素子を使うため駆動電圧が高くな
るという問題があった。この対策として図13に示すよ
うな構造にして圧電素子に印加する電圧の方向を交互に
切り替えることで従来の電圧の半分で駆動できるという
方法が考えられている。A−d,A’−dおよびB−
d,B’−dは該圧電素子もしくは電歪素子に交番電圧
を印加するための駆動電極である。
【0009】図14はこのような構造の振動波モータを
用いたときの駆動回路を示したものである。
【0010】前記駆動回路に付いていた発振器2および
移相器3は、制御用マイコン11の中にその機能を入れ
て、一つにまとめた。9,9’は、制御用マイコン11
からの交番電圧をあるロジック部でスイッチングするス
イッチング回路であり、4個のトランジスタTr1,T
r2,Tr3,Tr4及びTr1’,Tr2’,Tr
3’,Tr4’から成り、夫々圧電素子の電極A相、
A’相及びB相、B’相に接続している。制御用マイコ
ン11はON−OFF信号、dir信号によりスイッチ
ング回路9,9’の制御も行う。また、本従来例ではス
イッチングされたパルス電圧を増幅する前記昇圧コイル
6,7をなくし部品点数を減らしている。図15にスイ
ッチング回路9,9’を構成するトランジスタのON−
OFFのタイミング波形図を示す。図15のタイミング
でスイッチングすると各駆動用圧電素子の表裏の電極に
は位相の180度ずれた信号が印加される。このとき振
動体の駆動電極A−d,A’−dおよびB−d,B’−
dには見かけ上電源電圧の2倍の電圧が印加されている
かのようになる。よって、従来の電圧の半分で駆動でき
るようになる(これをフローティング駆動と称す。)。
図16は上記スイッチング回路9,9’の電圧および電
流波形で、図17はその測定点,の位置を示す。
【0011】図16からわかるように電流は、スイッチ
ングパルスが切り替わるときに大きく流れて回路で消費
されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来例からわかるよう
に前記駆動回路ではスイッチングパルスが切り替わると
き、電流が大きく流れるために回路で消費される電流が
大きくなってしまうという問題がある。
【0013】本出願に係る発明の目的は、電力の消費を
極力抑え、効率的に振動波モータ等を駆動できる振動波
装置の駆動装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本出願に係る発明の目的
を実現する第1の構成は、電気−機械エネルギー変換素
子に周波電圧を印加することにより振動弾性体に定在波
を励起させる駆動手段を複数有し、該複数の駆動手段に
より励起される定在波の位相をずらして該振動弾性体に
進行波を形成する振動波装置の駆動装置において、該駆
動手段は、電気−機械エネルギー変換素子に印加する周
波電圧の方向が互いに異なる第1の周波電圧と第2の周
波電圧とを出力すると共に、該第1の周波電圧と該第2
の周波電圧との周波電圧の方向の切り換えタイミングを
ずらすことを特徴とする。
【0015】本出願に係る発明の目的を実現する第2の
構成は、請求項1において、駆動手段は、第1の周波電
圧と第2の周波電圧とをスイッチングパルス方式により
出力し、出力するパルスのデューティを、50%デュー
ティに対して印加する電気−機械エネルギー変換素子の
チャージ電荷が放電するときの減衰応答曲線の1/2周
期分以上小さくすることを特徴とする。
【0016】本出願に係る発明の目的を実現する第3の
構成は、請求項1において、駆動手段は、第1の周波電
圧と第2の周波電圧とをスイッチングパルス方式により
出力し、出力するパルスのデューティを、50%デュー
ティに対して印加する電気−機械エネルギー変換素子の
チャージ電荷が放電するときの減衰応答曲線の1/2周
期分以上大きくすることを特徴とする。
【0017】本出願に係る発明の目的を実現する第4の
構成は、請求項1において、駆動手段は、第1の周波電
圧と第2の周波電圧とをスイッチングパルス方式により
出力し、出力する第1の周波電圧と第2の周波電圧のパ
ルスの位相差を、180度から印加する電気−機械エネ
ルギー変換素子のチャージ電荷が放電するときの減衰応
答曲線の1/2周期分以上ずらすことを特徴とする。
【0018】本出願に係る発明の目的を実現する第5の
構成は、請求項1,2,3または4において、駆動手段
は、第1の周波電圧と第2の周波電圧との切り換えを行
うスイッチ素子と、前記スイッチ素子に設けた逆方向電
流通過手段とを有することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1に、第1の実施の形態の駆動
回路のブロック図を示す。従来例と同じ構成部分には同
じ符号を付し、その説明を省略してある。
【0020】本実施の形態では、スイッチング回路1
0,10’はスイッチング素子に従来のトランジスタか
らON抵抗の小さいFETに変更している。また、各F
ETには逆方向電流通過用ダイオードが設けられてい
る。このダイオードを設けることで逆方向電流によるF
ETの破損を避けている。
【0021】図2にスイッチング回路10,10’の出
力のON−OFFのタイミング波形図を示す。スイッチ
ング回路10を構成するFET1,FET2,FET
3,FET4はA相信号がHiのときFET1がON
し、FET2がOFFする。A相信号がLoのときFE
T2がONし、FET1がOFFする。同様にA’相信
号がHiのときFET3がONし、FET4がOFFす
る。A’相信号がLoのときFET4がONし、FET
3がOFFする。このようにしてスイッチング動作を繰
り返している(B相,B’相についても同様)。また、
図2においてA相およびA’相はduty=3/8で1
80度位相がずれている。dir信号がLoのときスイ
ッチング回路10’のB相、B’相の出力はA相、A’
相のスイッチングパルスに対してそれぞれ90度位相が
遅れている。逆にdir信号がHiのときスイッチング
回路10’のB相、B’相出力はA相、A’相のスイッ
チングパルスに対してそれぞれ90度位相が進んでい
る。
【0022】図3は上記スイッチング回路10の電圧お
よび電流波形で、図4はその測定点,の位置を示
す。図3(a)からわかるように従来例の図16におけ
るの電流波形に比べ、ピーク値が減少していることが
わかる。また、図3(b)では測定点の電流波形にあ
るピーク値の高い電流が測定点には現れていないこと
がわかる。
【0023】この現象を図2,図5で説明する。まず、
図2において、A相,A’相波形が<11>の状態であ
るとFET1,FET4がONし、図5の<11>のよ
うに電流が流れる。次に、図2において、A相,A’相
波形が<12>の状態になるとFET2,FET4がO
Nになり、このとき圧電素子に充電されていた電荷が放
電し、図5の<12>のように電流が流れる。このとき
FET4には逆方向に電流が流れるが、該逆方向電流通
過用ダイオードを通過していくので問題ない。次に、図
2において、A相,A’相波形が<13>の状態にな
り、FET2,FET3がONし、図5の<13>のよ
うに電流が流れる。次に、図2において、A相,A’相
波形が<14>の状態になると、FET2,FET4が
ONになり、このとき、圧電素子に充電されていた電荷
が放電し図5の<12>と逆の方向に電流が流れる。以
上が一周期の動作であり、波形<12>,<14>の状
態の時は電源から電流は供給されてない。すなわちその
期間電力が消費されていないということがわかる。よっ
て、回路の電力消費を減らすことができ、回路効率をU
Pすることができる。ちなみに、B相圧電素子も同様に
して回路効率をUPしている。
【0024】本実施の形態では、スイッチングパルスの
パルス幅を3/8(37.5%)にしているがパルス幅
を50%に近づけていった場合、50%からのずれ量が
チャージされた電荷が放電するときの減衰応答曲線の1
/2周期分の時間以下になると急激に消費電力が増え
た。よって、パルス幅は50%より該1/2周期分の時
間減らした大きさ以下にすることが望ましい。
【0025】(第2の実施の形態)図6に本発明の第2
の実施の形態のときのスイッチング回路10,10’を
構成するFETのON−OFFのタイミング波形図を示
す。駆動回路は図1と同じである。図6において、A相
およびA’相はduty=5/8で180度位相がずれ
ている。また、dir信号がLoのときスイッチング回
路10’のB相,B’相の出力はA相、A’相のスイッ
チングパルスに対してそれぞれ90度位相が遅れてい
る。逆にdir信号がHiのときスイッチング回路1
0’のB相、B’相の出力はA相、A’相のスイッチン
グパルスに対してそれぞれ90度位相が進んでいる。
【0026】図7は上記スイッチング回路10の電圧お
よび電流波形で、測定点は図4と同じである。図6から
わかるように従来例の図16におけるの電流波形に比
べピーク値が減少していることがわかる。また、図7
(b)におけるの電流波形にあるピーク値の高い電流
が図7(a)の波形には現れていないことがわかる。
この現象を図6,図8で説明する。まず、図6のA相,
A’相波形<11>の状態だと、FET1,FET4が
ONし、図8の<11>のように電流が流れる。次に、
図6の<15>の状態になると、FET1,FET3が
ONになり、このとき圧電素子に充電されていた電荷が
放電し図7の<15>のように電流が流れる。このと
き、FET1には逆方向に電流が流れるが該逆方向電流
通過用ダイオードを通過していくので問題ない。次に、
図6<13>の状態になり、FET2,FET3がON
し図8の<13>のように電流が流れる。次に、図6の
<16>の状態になるとFET1,FET3がONにな
り、このとき圧電素子に充電されていた電荷が放電し図
8の<15>と逆の方向に電流が流れる。以上が一周期
の動作であり、波形<15>,<16>の状態の時は電
源から電流は供給されてない。すなわちその期間電力が
消費されてないということがわかる。よって、回路の消
費を減らすことができ、回路効率をUPすることができ
る。ちなみに、B相圧電素子も同様にして回路効率をU
Pしている。
【0027】本実施の形態では、スイッチングパルスの
パルス幅を5/8(62.5%)にしているが、パルス
幅を50%に近づけていった場合、50%からのずれ量
がチャージされた電荷が放電するときの減衰応答曲線の
1/2周期分の時間以下になると急激に消費電力が増え
た。よって、パルス幅は50%より該1/2周期分の時
間増やした大きさ以上にすることが望ましい。
【0028】(第3の実施の形態)図9に本発明の第3
の実施の形態のときのスイッチング回路10,10’を
構成するFETのON−OFFのタイミング波形図を示
す。駆動回路は図1と同じである。図9においてA相お
よびA’相はduty=50%で225度位相がずれて
いる。また、dir信号がLoのときスイッチング回路
10’のB相,B’相の出力はA相、A’相のスイッチ
ングパルスに対してそれぞれ90度位相が遅れている。
逆にdir信号がHiのときスイッチング回路10’の
B相、B’相の出力はA相、A’相のスイッチングパル
スに対してそれぞれ90度位相が進んでいる。
【0029】図9の動作でスイッチングしたときの電流
の経路を図9,図10で説明する。まず、図9の<11
>の状態だと、FET1,FET4がONし、図10の
<11>のように電流が流れる。次に、図9の<17>
の状態になると、FET2,FET4がONになり、こ
のとき圧電素子に充電されていた電荷が放電し、図10
の<17>のように電流が流れる。このとき、FET4
には逆方向に電流が流れるが該逆方向電流通過用ダイオ
ードを通過していくので問題ない。次に、図9の<13
>の状態になり、FET2,FET3がONし図10の
<13>のように電流が流れる。次に、図9の<18>
の状態になるとFET1,FET3がONになり、この
とき圧電素子に充電されていた電荷が放電し、図10の
<18>のように電流が流れる。このときFET2には
逆方向に電流が流れるが該逆方向電流通過用ダイオード
を通過していくので問題ない。これが一周期の動作であ
り、図10中、<17>,<18>の状態の時は電源か
ら電流は供給されない。すなわちその期間電力が消費さ
れない。よって、回路の消費を減らすことができ、回路
効率をUPすることができる。また、本実施の形態では
パルス幅を変えるのではなく、duty=50%で、A
相,A’相の位相をずらしている。この方法だと第1及
び第2の実施の形態に比べ回路構成を簡単にできる。ま
た、本実施の形態ではスイッチングパルスのパルスを1
80度に対し45度ずらしているが、ずらす量を0度に
近づけていった場合、0度からのずれ量がチャージされ
た電荷が放電するときの減衰応答曲線の1/2周期分の
時間以下になると急激に消費電力が増えた。よって、ず
らす量は該1/2周期分の時間以上にすることが望まし
い。ちなみに、B相圧電素子も同様にして回路効率をU
Pしている。
【0030】以上の実施の形態は棒状振動波モータにつ
いて述べてきたが棒状以外のタイプの振動波モータでも
実施できる。また、上記の実施の形態で振動波モータに
用いた圧電素子を積層圧電素子にすることで、より低電
圧で振動波モータを駆動することが可能となり、モータ
ドライバの耐電圧も低いものを用いることができる。
【0031】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、圧電素
子等の電気−機械エネルギー変換素子に印加方向が異な
る周波電圧を印加することにより、振動子の低電圧駆動
等を可能とする振動波駆動装置において、第1の周波電
圧と第2の周波電圧とを方向切り換えの際の回路内での
無駄な電力消費が低減し、振動子の安定した駆動が実現
すると共に、電源電池の寿命を長くすることができる。
【0032】請求項2に記載の発明によれば、振動子を
高周波数から低周波数に向けて周波数を変化させて起動
の駆動を行う場合等では、無駄な電力消費が低減され
る。
【0033】請求項3に記載の発明によれば、振動子を
低周波数から高周波数に向けて周波数を変化させる駆動
の場合等では、無駄な電力消費が低減される。
【0034】請求項4に記載の発明によれば、第1の周
波電圧と第2の周波電圧の位相差を、180度から印加
する電気−機械エネルギー変換素子のチャージ電荷が放
電するときの減衰応答曲線の1/2周期分以上ずらせ
ば、無駄な電力消費が低減される。
【0035】請求項5に記載の発明によれば、スイッチ
素子の破損を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本出願に係る発明の第1の実施の形態の回路ブ
ロック図。
【図2】図1のスイッチング回路部のON−OFFタイ
ミング波形図。
【図3】図2のタイミングでスイッチングしたときに回
路に流れる電流波形図。
【図4】図3の電流波形の測定点を示す図。
【図5】図2のタイミングでスイッチングしたときに回
路に流れる電流の経路を示す回路図。
【図6】本発明の第2の実施の形態のときの図1のスイ
ッチング回路部のON−OFFタイミング波形図。
【図7】図6のタイミングでスイッチングしたときに回
路に流れる電流波形図。
【図8】図6のタイミングでスイッチングしたときに回
路に流れる電流の経路を示す図。
【図9】本出願に係る発明の第3の実施の形態のときの
図1のスイッチング回路部のON−OFFタイミング波
形図。
【図10】図6のタイミングでスイッチングしたときに
回路に流れる電流の経路を示す図。
【図11】従来例の棒状振動波モータの機械的構造図お
よびそこに構成されている圧電素子の電圧供給および出
力電圧の取り出しの配線図。
【図12】従来例の回路のブロック図。
【図13】従来の棒状振動波モータでフローティング駆
動するときの棒状振動波モータの機械的構造図およびそ
こに構成されている圧電素子の電圧供給および出力電圧
の取り出しの配線図。
【図14】従来の棒状振動波モータでフローティング駆
動するときの回路のブロック図。
【図15】図14のスイッチング回路部のON−OFF
タイミング波形図。
【図16】図15のタイミングでスイッチングしたとき
に回路に流れる電流波形図。
【図17】図16の電流波形の測定点を示す回路図。
【符号の説明】
2…発振器 3…移相器 4,5…スイッチング回路 6,7…昇圧コ
イル 8…位相差検出器 9,9′,10,10′…スイッチング回路 11…制御用マイコン A−d,A′−d,B−d,B′−d…駆動用電極 101…超音波モータの振動体 102…移動体 103…出力ギア

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気−機械エネルギー変換素子に周波電
    圧を印加することにより振動弾性体に定在波を励起させ
    る駆動手段を複数有し、該複数の駆動手段により励起さ
    れる定在波の位相をずらして該振動弾性体に進行波を形
    成する振動波装置の駆動装置において、 該駆動手段は、電気−機械エネルギー変換素子に印加す
    る周波電圧の方向が互いに異なる第1の周波電圧と第2
    の周波電圧とを出力すると共に、該第1の周波電圧と該
    第2の周波電圧との周波電圧の方向の切り換えタイミン
    グをずらすことを特徴とする振動波装置の駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、駆動手段は、第1の
    周波電圧と第2の周波電圧とをスイッチングパルス方式
    により出力し、出力するパルスのデューティを、50%
    デューティに対して印加する電気−機械エネルギー変換
    素子のチャージ電荷が放電するときの減衰応答曲線の1
    /2周期分以上小さくすることを特徴とする振動波装置
    の駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、駆動手段は、第1の
    周波電圧と第2の周波電圧とをスイッチングパルス方式
    により出力し、出力するパルスのデューティを、50%
    デューティに対して印加する電気−機械エネルギー変換
    素子のチャージ電荷が放電するときの減衰応答曲線の1
    /2周期分以上大きくすることを特徴とする振動波装置
    の駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、駆動手段は、第1の
    周波電圧と第2の周波電圧とをスイッチングパルス方式
    により出力し、出力する第1の周波電圧と第2の周波電
    圧のパルスの位相差を、180度から印加する電気−機
    械エネルギー変換素子のチャージ電荷が放電するときの
    減衰応答曲線の1/2周期分以上ずらすことを特徴とす
    る振動波装置の駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4において、駆
    動手段は、第1の周波電圧と第2の周波電圧との切り換
    えを行うスイッチ素子と、前記スイッチ素子に設けた逆
    方向電流通過手段とを有することを特徴とする振動波装
    置の駆動装置。
JP7181372A 1995-07-18 1995-07-18 振動波装置の駆動装置 Pending JPH0937572A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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