JPH0937197A - 画像投影装置 - Google Patents

画像投影装置

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JPH0937197A
JPH0937197A JP20642395A JP20642395A JPH0937197A JP H0937197 A JPH0937197 A JP H0937197A JP 20642395 A JP20642395 A JP 20642395A JP 20642395 A JP20642395 A JP 20642395A JP H0937197 A JPH0937197 A JP H0937197A
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Japan
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data
screen
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JP20642395A
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Inventor
Hiroyuki Bonide
博幸 盆出
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡単で高性能な画像投影装置を提供す
る。 【解決手段】 1本の走査線単位毎の前記の演算結果の
内で有効な画像データだけを先入れ先出し型のメモリ1
0に記憶させ、先入れ先出し型のメモリ10に記憶され
た画像データの内の中央部の画像データが映出画像にお
ける横方向の中央部の画素として映出できるような時間
関係で先入れ先出し型のメモリ10から読出し、先入れ
先出し型のメモリから読出されたデータをデジタルアナ
ログ変換器11であナログ画像信号にして液晶パネル1
2に供給する。先入れ先出し型のメモリ10から読出さ
れた順次の水平走査線に属する画像データと対応する画
像情報の内で、変形座標位置における縦座標の値のデー
タがスキップデータである水平走査線に属する画像デー
タと対応する画像情報が間引かれるように、液晶パネル
12に対する水平同期信号の供給状態を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像投影装置、特
に、垂直方向へのあおり角が与えられている投射レンズ
によよって、スクリーン上に台形歪が生じていない画像
が映出できるように、例えば液晶ライトバルブ等の原画
像の形成部の面に形成させる原画像の光学像を予め所定
のように歪ませるための画像信号処理部を備えている画
像投影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】スクリーン上に大型の画像を投影させる
画像投影装置(プロジェクタ)は、従来から各種形式の
ものが実用されて来ており、近年になって映像信号(画
像信号)で制御される液晶ライトバルブを用いて光源の
光を強度変調して、液晶ライトバルブから出射された光
を投影光学系を介してスクリーンに結像させてスクリー
ン上に投影するようにしたプロジェクタが広く使用され
るようになった。ところで、プロジェクタの投影光学系
の光軸とスクリーンの中心位置の法線とが一致するよう
な状態でプロジェクタが設置された場合には、スクリー
ン上に投影された映出画像に台形歪(キーストーン歪)
を生じさせるようなことは起こらないが、スクリーンの
前方側にプロジェクタを設置してスクリーン上に画像の
投影が行なわれる場合に、プロジェクタをそれの投影光
学系の光軸がスクリーンの中心の法線に一致するような
設置の態様にすると、プロジェクタの存在がスクリーン
上の投影画像の観賞の妨げになることが起こる。
【0003】それで、プロジェクタの存在が投影画像の
観賞の妨げにならないような位置、例えば床上、あるい
は天吊り状態にプロジェクタを設置することが一般的に
行なわれるが、その場合でも、スクリーン上に投影され
た映出画像に台形歪が生じないようにするために、従来
から光学的な解決手段や、電気的な解決手段による各種
の方式が提案されて来ており、実用されているプロジェ
クタの多くのものにおいては、映出画像に台形歪が生じ
ないようにするための手段として、光学的な解決手段を
採用したものが一般的であるが、光学的な解決手段によ
って台形歪を補正するようにしたプロジェクタは、コス
ト高になるという点が問題になる。それで、映出画像に
台形歪が生じないように、画像信号処理手段により画素
を間引いて、液晶ライトバルブの画素配列上に表示させ
る画像に対して予め逆の歪を与えておくようにしたプロ
ジェクタが提案された。
【0004】ここで、前記のように画像信号処理手段に
より画素を間引いて、液晶ライトバルブの画素配列上に
表示させる画像に対して予め逆の歪を与えておくように
構成したプロジェクタについての説明を、図2及び図5
乃至図7等も参照しながら行なうことにし、まず、スク
リーンの法線に投射レンズの光軸を一致させた状態で、
原画像を投射レンズによってスクリーンに結像させた場
合のスクリーン上の映出画像の形状と、スクリーンの縦
方向でスクリーンに直交する面内に位置する光軸がスク
リーンの法線に対して鋭角をなすような状態に設けられ
ている投射レンズ、すなわち、垂直方向へのあおり角が
与えられている投射レンズによって、スクリーンに結像
させた場合のスクリーン上の映出画像の形状とに関連し
た諸事項について、具体的な説明を行なうと次のとおり
である。
【0005】プロジェクタによって、スクリーン上に大
型の画像を投影させている状態の側面図を示している図
7において、13はプロジェクタ、14は光源、12は
スクリーンに投影すべき原画像の形成部(例えば液晶ラ
イトバルブ)、15は投射レンズであって、前記した投
射レンズ15と、原画像の形成部12とは同心的に、か
つ、投射レンズ15の主平面が、原画像の形成部12に
おける原画像の形成面と平行に配置されていて、前記の
光源14から放射された光が、原画像の形成部12に形
成された原画像によって強度変調された状態で投射レン
ズ15によりスクリーン16(または17)に結像され
ると、スクリーン16(または17)上には原画像より
も大きな映出画像が投影される。
【0006】図7中の18はプロジェクタの投影光学系
の光軸であり、図7中のスクリーン16は、それの法線
16nが前記した投射レンズ15の光軸18に一致する
ような状態に設けられている場合のスクリーン16を示
したものであり、また図7中のスクリーン17は、それ
の法線17nと前記した投射レンズ15の光軸18との
間に、垂直方向でのあおり角θが形成されるように傾斜
した状態のスクリーンを示したものである。前記したス
クリーン16に投影された映出画像には台形歪(キース
トーン歪)は生じないが、スクリーン17に投影された
映出画像には、図5に例示してあるように台形歪(キー
ストーン歪)が生じる。図5において点線図示の碁盤目
の図形12fは、原画像の形成部12に形成された原画
像を例示したものであり、図5中の実線図示の台形の図
形17fは、原画像の形成部12に形成された点線図示
の碁盤目の図形12fが、台形歪を伴った状態でスクリ
ーン17に投影された映出画像を示している。
【0007】すなわち、原画像の形成部12に形成され
た原画像が、図5中の点線図示の碁盤目の図形12fで
あっても、投射レンズ15の光軸18とスクリーンの法
線との間に0でない角度θが形成されるように、垂直方
向でのあおり角θが与えられた状態の投射レンズ15に
よってスクリーン17上に投影された映出画像は、図5
中の実線図示の台形の図形17fのように台形歪を伴っ
た状態のものになるが、前記した投射レンズ15の光軸
18とスクリーンの法線との間の角度θの値の変化につ
れて、スクリーンに投影される映出画像の台形歪の状態
は変化しているものになる。
【0008】そして、前記のように投射レンズ15の光
軸18とスクリーンの法線との間に、0ではない角度θ
が形成されるような状態で設けられたスクリーン17上
に、投射レンズ15の光軸18とスクリーンの法線とが
一致するような状態で設けられたスクリーン16上に、
原画像の形成部12に形成させた原画像を投影させたと
きに得られる映出画像と同一の映出画像を映出させるこ
とができるようにするのには、前記した原画像の形成部
12に形成させるべき原画像として、投射レンズ15に
よって投影した際に原画像に与えられる筈の台形歪とは
逆の歪によって原画像を前以って変形させた状態の変形
原画像を用いるようにすればよい。
【0009】図6において点線図示の碁盤目の図形12
fは、図5中の点線図示の碁盤目の図形12fと同様
に、原画像の形成部12に形成されるべき、もともとの
原画像の図形であり、この原画像の図形12fは、図7
中に示すスクリーン16のように、それの法線16nが
投射レンズ15の光軸18に一致するような状態に設け
られている場合のスクリーン16に投射レンズ15によ
り投影されたときには、スクリーン16上に原画像の画
形12fと相似の映出画像として投影される。また、図
6において実線図示の台形の図形12fmは、それを原
画像の形成部12に形成させて、スクリーンの法線17
nと投射レンズ15の光軸18との間に角度θが形成さ
れるように傾斜した状態に設けられているスクリーン1
7に、前記のように垂直方向へのあおり角θが与えられ
ている状態の投射レンズ15によって投影したときに、
スクリーン17上に原画像の画形12fと相似の映出画
像として投影できるように予め変形させた図形を示して
いる。
【0010】また、図6中の前記した点線図示の碁盤目
の図形12fに接するように図示してある実線図示の図
形17fm(点線図示の碁盤目の図形12fと対応して
実線図示の碁盤目の図形17fmとして書くべきなので
あるが、そのような書き方をすると図示の内容が複雑に
なるために、画枠の部分だけについて記載してある)
は、前記した図6中の実線図示の台形の図形12fmを
原画像の形成部12に形成させて、スクリーンの法線1
7nと投射レンズ15の光軸18との間に角度θが形成
されるようなスクリーン17に投射レンズ15によって
投影した場合のスクリーン17上の映出画像(ただし、
等倍として示してある)を示している。
【0011】そしてスクリーンの法線17nと投射レン
ズ15の光軸18との間に角度θが形成されるようなス
クリーン17に、台形歪のない状態の映出画像を投射レ
ンズ15により投影できるようにするときに、原画像の
形成部12に形成させるべき変形原画像を例示してある
図6中の台形の図形12fmは、スクリーンの法線16
nが投射レンズ15の光軸18に一致するような状態に
設けられているスクリーン16に、原画像の形成部12
に形成させた原画像を投射レンズ15で投影するときに
用いられる原画像の形成部12に形成さるべき原画像の
図形を例示している図6中の点線図示の碁盤目の図形1
2fの内部に存在している。前記した変形原画像と対応
する実線図示の台形の図形12fmの面積はスクリーン
の法線と投射レンズ15の光軸18とのなす角度θが大
きくなるにつれて小さくなる。
【0012】すなわち、スクリーンの法線と投射レンズ
15の光軸18とが一致していて、前記の両者間の角度
θが0の場合には、原画像の形成部12に形成させて用
いられる原画像の画枠の大きさが、例えば図6に示され
ている点線図示の碁盤目の図形12fの全体であったと
しても、スクリーンの法線と投射レンズ15の光軸18
との間の角度θが0でない場合には、前記の角度θの値
が大きくなるのにつれて、前記した図6に示されている
点線図示の碁盤目の図形12f内に次第に小さい面積の
ものとして形成される台形の領域に縮小されて行く。と
ころで、前記した原画像の形成部12が、例えば液晶パ
ネルのような液晶ライトバルブのように、所定個数の画
素が2次元的に配列されて構成されているものである
と、前記した図6に示されている点線図示の碁盤目の図
形12f内に設けられている画素の個数は定まっている
から、スクリーンの法線と投射レンズ15の光軸18と
の間の角度θに応じて、前記した点線図示の碁盤目の図
形12f内に形成される変形原画像と対応する実線図示
の台形の図形12fmで示される台形の領域内に含まれ
る画素の個数は、前記した台形の領域の面積に応じて定
まることになる。
【0013】一方、スクリーン17の法線17nに対し
て投射レンズ15の光軸18が角度θを有するような状
態として、スクリーン17に変形原画像を投射レンズ1
5によって投影した場合には、例えば図6中の実線図示
の台形状の図形12fmによって画枠が示されている変
形原画像が、投射レンズ15によってスクリーン17に
投影されたときに、図6中の実線図示の画枠17fmの
ような状態に拡大された映出画像となるから、原画像の
形成部12に形成される変形原画像が、前記した図6中
の実線図示の台形状の図形12fmの外枠によって示さ
れている変形原画像であったとすると、図6中において
点線図示の碁盤目の図形12fの外枠によって示されて
いる画枠と、図6中の実線図示の台形状の図形12fm
の外枠によって示されている変形原画像の画枠との間の
部分と対応して原画像の形成部12に存在する画素は、
スクリーン上の映出画像の画枠外の部分と対応している
画素領域となり、前記の画素の領域は黒を表示すべき領
域とされることになる。
【0014】図6を参照して既述したように、スクリー
ン17の法線17nに対して投射レンズ15の光軸18
が角度θを有するような状態として、原画像の形成部1
2に形成させた変形原画像を投射レンズ15によりスク
リーン17に投影して、図6中の実線図示の台形状の図
形12fmによって画枠が示されているような変形原画
像が、図6中の実線図示の画枠17fmのような状態に
拡大された映出画像とされたとした場合には、例えば、
図6中の実線図示の台形状の図形12fmによって画枠
が示されている変形原画像中におけるPの位置の画素
は、図6中において実線図示の画枠17fmのような状
態に拡大された映出画像中の画素領域におけるP’の位
置に映出される。
【0015】すなわち、スクリーン17の法線17nに
対して投射レンズ15の光軸18が角度θを有するよう
に投射レンズ15に対して、垂直方向へのあおり角θが
与えられた状態において、原画像の形成部12に形成さ
せた変形原画像を投射レンズ15によりスクリーン17
に投影すると、図6中の実線図示の台形状の図形12f
mによって画枠が示されているような変形原画像は、図
6中の実線図示の画枠17fmのような状態に拡大され
た状態でスクリーン17上に投影された映出画像が得ら
れるが、前記のようにしてスクリーン17上に投影され
た映出画像と、スクリーン16の法線16nが投射レン
ズ15の光軸18に一致するような状態に設けられてい
るスクリーン16に、原画像の形成部12に形成させた
図6中の点線図示の碁盤目の図形12fによって画枠が
示されているような原画像を、投射レンズ15によりス
クリーン16に投影させて得られる映出画像とは合同な
図形の映出画像となり、前記した図6中の実線図示の台
形状の図形12fmによって画枠が示されているような
変形原画像中の位置Pの画素は、図6中の実線図示の画
枠17fmのような状態に拡大された映出画像中の画素
領域におけるP’の位置に映出されるのである。
【0016】前記した位置Pと位置P’との位置関係に
ついて、図2の(a),(b)を参照して説明すると次
のとおりである。図2の(a),(b)は図7中に例示
されているプロジェクタ13における原画像の形成部1
2と、投射レンズ15と、スクリーン16,17の各部
分を取出し、かつ、投射レンズ15の光軸18が水平な
横線として示されるような状態で図示した図であり、図
2の(a)は側面図、図2の(b)は平面図である。図
2の(a)に示されているように、スクリーンの法線が
投射レンズ15の光軸18と一致するように設けられて
いるスクリーン16に対して、スクリーン17は、スク
リーンの縦方向でスクリーンに直交する面内に位置する
投射レンズ15の光軸18が、スクリーン17の法線に
対して角度θだけ傾斜した状態となるような状態で設け
られている。図2においては、前記した両スクリーン1
6,17は、それの下方端部の位置が同一であるとして
示してある。
【0017】図2において、投射レンズ15の光軸18
と垂直な面となるように設けられたスクリーン16上の
点Pに投影された画像情報は、前記の点Pと投射レンズ
15の中心とを結ぶ直線がスクリーン17と交わる点
P’に投影されるが、図2中に示されている各部分の角
度α,γ,δ,θや距離L,Yb,V,Vn,Vm,X
b,hn,hm等を用いると、前記した2つの点P,
P’の位置関係(座標)は次の(1),(2)式によっ
て示すことができる。
【0018】
【数1】
【0019】前記したように、投射レンズ15の光軸1
8とスクリーンの法線とが一致するように設けてあるス
クリーン16に、投射レンズ15によって投影された映
出画像中のP点の位置、すなわち、原画像の形成部12
に形成させた原画像と相似な形状の画像とされているス
クリーン16中のP点の位置と、投射レンズ15の光軸
18に対してスクリーンの法線を角度θだけ傾斜した状
態で設けてあるスクリーン17に、前記したスクリーン
16上の点Pの画像情報が投影されたスクリーン17中
の点P’との関係は、前記した(1)式と(2)式とに
よって表されるから、前記の(1),(2)式はスクリ
ーン17上に台形歪がない状態で原画像が投影された場
合におけるスクリーン17上の画素の位置(アドレス)
を基準として、前記した点P’の位置(アドレス)を求
める際に使用できる。
【0020】ところで、既述もしたように、投射レンズ
15の光軸18に対してスクリーンの法線を角度θだけ
傾斜した状態で設けてあるスクリーン17に、原画像の
形成部12に形成させた変形原画像によって、スクリー
ン17上に台形歪の無い映出画像を投射レンズ15によ
って投影させた場合におけるスクリーン17上の映出画
像は、本来の原画像に対して縮小された状態の変形原画
像が拡大された状態のものである。そして、前記した原
画像の形成部12が、液晶パネルを液晶ライトバルブと
して使用している場合のように、例えば図6に示されて
いる点線図示の碁盤目の図形12f内に所定個数の画素
が2次元的に配列された構成態様のものであると、前記
した変形原画像は、原画像の形成部12とされる前記し
た図6中の点線図示の碁盤目の図形12f内の所定の位
置にそれぞれ設けられている所定個数の画素の内で、変
形原画像と対応する実線図示の台形の図形12fmで示
される台形状の画枠の領域内の画素だけ原画像に対して
縮小されている状態の変形原画像として使用されて、そ
れが投射レンズ15によってスクリーン17上に長方形
状の画枠を有する映出画像として拡大して投影されるこ
とになる。
【0021】それで、図6中の点線図示の碁盤目の図形
12fで示される画枠内に、2次元的に配置されている
画素により、前記した図6中の点線図示の碁盤目の図形
12fで示される画枠と相似な画枠形状の映出画像が投
射レンズ15によってスクリーン上に投射された場合
に、スクリーン上に形成された前記の映出画像と同一の
画枠を備えている映出画像を、図6中の実線図示の台形
の図形12fmで示される台形状の画枠の領域内の画素
だけで構成されている変形原画像を投射レンズ15によ
ってスクリーンに投影させた場合には、図6中の点線図
示の碁盤目の図形12fで示される画枠と、図6中の実
線図示の台形の図形12fmで示される台形状の画枠と
の間の画素領域は、スクリーン上に形成された映出画像
の画枠外の部分と対応する画素領域となる。
【0022】ところで、画素データと1対1に対応して
いる画素は、1個が単位になって画素データを表示す
る。既述した(1),(2)式からも明らかなように、
図6中に例示されているPの位置の画素とP’の位置の
画素との関係は、整数値の関係で表せないのが一般的で
あるから、既述のように図6中の点線図示の碁盤目の図
形12fで示される画枠と相似な画枠形状の映出画像が
投射レンズ15によってスクリーン上に投射された場合
に、スクリーン上に形成された前記の映出画像と同一の
画枠を備えている映出画像を、図6中の実線図示の台形
の図形12fmで示される台形状の画枠の領域内の画素
だけで構成されている変形原画像を投射レンズ15によ
ってスクリーンに投影させた場合に、スクリーン上に形
成された前記2つの映出画像における同一部分は、それ
ぞれ異なった画素の画像データと対応して映出されたも
のになる。それでスクリーン上に変形原画像によって投
影された映出画像は画質の悪いものになる。
【0023】図8は前述の問題点の説明にも使用される
画素配列の図であって、図8において#11,#12…
#33,#34等は、2次元的な配列を有する原画像を
構成している画素の配列が台形歪み無しにスクリーンに
投影された場合におけるスクリーン上の画素配列の一部
を例示したものであり、図8中における#11,#1
2,#13,#14…、#21,#22,#23,#2
4…、#31,#32,#33,#34…等の画素の配
列は、それぞれの行方向の画素配列を示しており、ま
た、図8中における#11,#21,#31…、#1
2,#22,#32…、#13,#23,#33…,#
14,#24,#34…等の画素の配列は、それぞれの
列方向の画素配列を示している。
【0024】ところで、図8中の点P’は、前記のよう
に図6中の実線図示の台形の図形12fmで示される台
形状の画枠の領域内の画素だけで構成されている変形原
画像を、垂直方向へのあおり角θが与えられている投射
レンズ15によって、スクリーン17に投影させた場合
のスクリーン17上の座標(アドレス)を示したもので
あり、前記の点P’の座標(アドレス)は既述した
(1),(2)式を用いて、2次元的な配列を有する原
画像を構成している画素の配列が台形歪み無しにスクリ
ーンに投影された場合におけるスクリーン上の画素配列
中の画素の座標について、図8中の左上隅の画素#11
を座標の原点とすると、前記した画素#11の座標値を
座標の整数部とし、図8中に示されているδX,δYを
座標の小数部として表される位置(アドレス)にある。
そして前記した図8中の点P’の位置は(1),(2)
式を用いて算出できる。
【0025】既述のように、原画像の形成部12に図6
中の実線図示の台形の図形12fmで示される台形状の
画枠の変形原画像が形成される場合に、前記した原画像
の形成部12における図6中の点線図示の碁盤目の図形
12fで示される画枠と、図6中の実線図示の台形の図
形12fmで示される台形状の画枠との間の画素領域の
画素について、(1),(2)式を用いて前記したP’
の位置が算出されているときに算出されるP’の位置
は、前記の変形原画像によってスクリーン上に形成され
るべき映出画像の画枠外の部分と対応する画素領域内と
なるから、その場合には黒を表現させる画像データを発
生させる。
【0026】前記した原画像の形成部12における画素
配列における基準位置の画素から所定の順序、すなわ
ち、例えば原画像の形成部12の左上隅から画素配列に
対する水平走査を開始して、垂直走査によって原画像の
形成部12の右下隅で1枚の画像の走査を終了する、と
いうような順序に従い、順次の画素について前記のP’
の位置の算出を行なって行く内に、P’の位置が前記の
変形原画像によってスクリーン上に形成されるべき映出
画像の画枠内であるとの算出結果が、ある画素(説明の
都合上、図8中に示されている#11であるとする)に
ついての演算によって得られた場合には、前記の点P’
の位置は前記した画素#11の座標値による座標の整数
部と、図8中に示されている座標の小数部δX,δYと
によって表されることになる。
【0027】そして、前記のように点P’の位置が、前
記の変形原画像によってスクリーン上に形成されるべき
映出画像の画枠内である場合には、前記した#11の画
素を原点として含む点P’の近傍の4個の画素#11,
#12,#21,#22(点P’を包囲している4個の
画素#11,#12,#21,#22)におけるそれぞ
れの画素データA,B,C,Dと、点P’の前記した座
標δX,δYとを用いて、次の(3)〜(5)式、 S1=B・δX+A(1−δX) …(3) S2=D・δX+C(1−δX) …(4) P's=S2・δY+S1(1−δY) …(5) によって、スクリーン上の点P’に対応する変形原画像
におけるP点の画素データP'sが演算によって求められ
る。
【0028】既述のように図8中の画素#11について
(1),(2)式を用いて位置(アドレス)の算出が行
なわれて、画素#11を座標の原点(0,0)として、
前記画素#11の座標の小数部分の値と一致する点P’
のX座標δX及びY座標δYと、前記の点P’の近傍の
4個の画素#11,#12,#21,#22の画像デー
タA,B,C,Dとを用いて、前記した(3)〜(5)
式により、スクリーン上の点P’に対応する変形原画像
におけるP点の画素データP'sが求められると、次は、
図8中の画素#12について(1),(2)式を用いて
位置(アドレス)の算出が行なわれて、画素#12につ
いての点P’の位置が算出され、その位置が変形原画像
によってスクリーン上に形成されるべき映出画像の画枠
内である場合には、前記した画素#12を座標の原点
(0,0)として、前記画素#12の座標の小数部分の
値と一致する点P’のX座標δX及びY座標δYと、前
記の点P’の近傍の4個の画素#12,#13,#2
2,#23の画像データとを用いて、前記した(3)〜
(5)式により、スクリーン上の点P’に対応する変形
原画像におけるP点の画像データP'sが求められるの
で、以下同様にして順次の画素について、スクリーン上
の点P’に対応する変形原画像におけるP点の画素デー
タP'sの演算が行なわれるのである。
【0029】なお、前記した(3)〜(5)式によるス
クリーン上の点P’に対応する変形原画像におけるP点
の画素データP'sの演算は、前記のように点P’の近傍
の4個の画素との距離(座標位置との位置差)に基づい
て重み付けされた値の加算値の平均値を求めるように行
なわれるのであるが、前記した点P’の位置によっては
前記の演算に用いられる画素の個数が、1個の場合、2
個の場合、4個の場合の何れかになるが、以下の記載で
は前記の演算に用いられる画素の個数が、1個の場合、
2個の場合、4個の場合の何れであっても、点P’の近
傍の4個の画素との距離に基づいて行なわれる、という
ように説明されている。
【0030】図3及び図4は、前記した(1)〜(5)
式に従った演算を行なって点P’の画素データを求める
ようにした、本出願人会社による既提案(特願平6ー2
57573号…平成6年9月27日出願)の画像処理装
置の概略構成を示すブロック図である。各図において1
は映像信号源であり、映像信号源1から送出された映像
信号はアナログデジタル変換器2によって所定のビット
数のデジタル画像信号(デジタル画像データ)に変換さ
れる。まず、図3に示されている既提案の画像処理装置
において24,29はセレクタ(データセレクタ、31
は演算部を含んで構成されている制御部、25〜28は
メモリ(ランダムアクセスメモリ)、30は信号処理演
算部、11はデジタルアナログ変換器、12は画像処理
装置によって発生された変形原画像信号が供給されるこ
とにより、原画像の光学像が形成される原画像の形成部
であり、また、3は同期分離部である。
【0031】図3中に示されている4個のメモリ25〜
28は、既述した点P’のように、その特定な点の近傍
の4個の画素からの距離に基づいて、その特定な点の画
素データを演算するときに用いられる前記の特定な点の
近傍の4個の画素を格納するために用いられるランダム
アクセスメモリ(RAM)であり、メモリ25にはアナロ
グデジタル変換器2から出力されたデジタルデータの内
で、画像を構成している2次元的な配置の画素配列にお
ける奇数行で奇数番目の画素データだけ(図8中では#
11,#13,#31,#33…)が、セレクタ24の
選択動作によって与えられて、それが格納される。
【0032】また、メモリ26にはアナログデジタル変
換器2から出力されたデジタルデータの内で、画像を構
成している2次元的な配置の画素配列における奇数行で
偶数番目の画素データだけ(図8中では#12,#1
4,#32,#34…)が、セレクタ24の選択動作に
よって与えられて、それが格納され、さらにメモリ27
にはアナログデジタル変換器2から出力されたデジタル
データの内で、画像を構成している2次元的な配置の画
素配列における偶数行で奇数番目の画素データだけ(図
8中では#21,#23…)が、セレクタ24の選択動
作によって与えられて、それが格納され、さらにまたメ
モリ28にはアナログデジタル変換器2から出力された
デジタルデータの内で、画像を構成している2次元的な
配置の画素配列における偶数行で偶数番目の画素データ
だけ(図8中では#22,#24…)が、セレクタ24
の選択動作によって与えられて、それが格納される。前
記したセレクタ24の切換え動作や、各メモリの書込み
動作及び読出し動作の制御は、制御部31によって行な
われる。
【0033】前記した制御部31は、例えばマイクロプ
ロセッサ、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダム
アクセスメモリ(RAM)、デジタルシグナルプロセッ
サ(DSP)、演算器等を備えて構成されている。そし
て制御部31ではアナログデジタル変換器2から出力さ
れる順次の1枚の画像における2次元的配列の画素と対
応するデジタルデータが、既述のような分配態様で4個
のメモリ25〜28に分配されるような選択動作をセレ
クタ24に行なわせるための制御信号をセレクタ24に
供給したり、前記のセレクタ24によって選択された画
素データが、それぞれ対応するメモリ(25〜28)に
書込まれるようにするための制御動作を行なったり、前
記した4個のメモリ25〜28に格納された画素データ
から、画像データを求めることが必要とされる点P’の
近傍の4個ずつの画素データの組合わせ態様、例えば
「#11,#12,#21,#22」、「#12,#1
3,#22,#23」、「#13,#14,#23,#
24」…による各画素が前記のメモリ25〜28から同
時に読出されるようにするための制御動作を行なう。
【0034】また、前記の制御部31には、既述した映
像信号源1から供給された映像信号から同期分離部3で
同期分離された水平走査周期の信号H及び垂直走査周期
の信号Vと、操作部28に設けられている入力手段(例
えばキーボード、マウス、スイッチ、その他)に対し
て、投射レンズ15の光軸とスクリーンの法線とのなす
角θの角度値、及び投射レンズ15の主平面と前記した
スクリーンとの距離L(図2参照)等の数値情報も与え
られている。そして、この制御部31では順次の画素に
ついて既述した(1),(2)式を用いて点P’の位置
の演算を行なう。また、制御部31では前記した点P’
の位置と対応しているメモリ(25〜28)のアドレス
値の算出動作を行なう。前記の点P’の位置と対応して
いるメモリ(25〜28)のアドレス値の演算は、例え
ば制御部10からアナログデジタル変換器2に供給され
ている標本化パルスを被計数パルスとして計数動作を行
なうカウンタと、前記のカウンタからの計数出力値を各
画像における順次の画素のアドレス値として、所定のパ
ラメータを用いてアドレス演算を行なう演算回路とを用
いて制御部31内において実行される。
【0035】すなわち、映像信号源1から供給された水
平走査周期の信号H(水平同期信号,水平駆動信号)
は、各画像の2次元的な画素配列における各行(水平走
査線)のアドレス情報を与え、また、垂直走査周期の信
号V(垂直同期信号,垂直駆動信号)は、順次の各画像
における全画素数と対応する計数動作がカウンタで行な
われた状態でカウンタをリセットするために用いられ
る。前記のカウンタから出力される計数値は、各1枚の
画像毎の2次元的な配置態様の各画素のアドレス値を示
す数値となっていて、前記した各画素のアドレス値は、
図8中の各画素を区別するのに用いられている#11,
#12,#13…に対応しているものである。
【0036】前記のカウンタから出力された計数値は、
アドレス演算回路に供給されて、このアドレス演算回路
では、図示されていない操作部に設定された投射レンズ
15の光軸とスクリーンの法線とのなす角θの角度値
(投射レンズ15の垂直方向でのあおり角度θ)、及び
投射レンズ15の主平面と前記したスクリーンとの距離
L(図2参照)等の数値等をパラメータとして、図2を
参照して既述した(1),(2)式に従った演算を行な
い、それにより順次の点P’の位置(アドレス)を決定
し、前記の順次の点P’の位置(アドレス)その情報を
信号処理演算部30に与える。
【0037】信号処理演算部30では、前記した順次の
点P’の位置が、スクリーン上の映出画像の画枠外の部
分と対応する画素領域のものであるときは、別に特別な
演算を行なうこともなく、その位置と対応して黒が表示
されるような画像データをデジタルアナログ変換器11
に出力するだけの動作を行なう。また、前記した順次の
点P’の位置が、スクリーン上の映出画像の画枠内の部
分と対応する画素領域のものであるときは、既述した
(3)〜(5)式に従った演算動作を行なって得た画像
データをデジタルアナログ変換器11に出力する。
【0038】ところで、順次の点P’に関して前記の
(3)〜(5)式に従って行なわれる演算動作に使用さ
れる4個の画素の画像データは、図8を参照して既述し
たように、例えば点P’の近傍の4個の画素#11,#
12,#21,#22からの距離に基づいて点P’の画
素データを演算し終えたら、次の画像データの演算が必
要とされる点P’について、その点P’の近傍の4個の
画素として、前記の4個の画素からの距離に基づいて、
前記の近傍の4個の画素についての画素データを(3)
〜(5)式によって求める、という手順が、全画素につ
いて繰返して行なわれて行くが、前記の画像データの演
算が行なわれるべき点P’の画像データの計算の原点に
なされるべき画素を、点P’の近傍の4個の画素におけ
る左上の画素と定めて、前記した順次の4個ずつの画素
をメモリ25〜28から読出して演算が行なわれる際に
は、前記した4個ずつの画素の配置関係は所定の配置と
されることが必要である。
【0039】しかし、前記した4個のメモり25〜28
のそれぞれに格納されている画素データは、既述のよう
に、メモリ25には画像を構成している2次元的な配置
の画素配列における奇数行で奇数番目の画素データだけ
であり、メモリ26には画像を構成している2次元的な
配置の画素配列における奇数行で偶数番目の画素データ
だけであり、メモリ27には画像を構成している2次元
的な配置の画素配列における偶数行で奇数番目の画素デ
ータだけであり、メモリ28には画像を構成している2
次元的な配置の画素配列における偶数行で偶数番目の画
素データだけであるから、前記した4個のメモリ25〜
28に格納された画素データから、図8を参照して既述
したような4個ずつの画素データの組合わせ態様、例え
ば「#11,#12,#21,#22」、「#12,#
13,#22,#23」、「#13,#14,#23,
#24」…における各画素の画像データを用いて、
(3)〜(5)式による演算を行なって、順次の点P’
の画像データを求める際に必要とされる順次の4つの画
素の配置関係は、制御部31からの制御信号によって選
択動作を行なうセレクタ4の選択動作により定められ
る。
【0040】前記した信号処理演算部30における演算
に用いられる乗算器の動作速度が必要とする画像処理速
度に達しないような場合には、演算に用いられる(3)
〜(5)式における固定的な部分についての演算結果を
予めROMに格納しておいてルックアップテーブルで処
理するなどの手段を適用して前記の問題を解決すればよ
い。前記した信号処理演算部30での演算結果が与えら
れたデジタルアナログ変換器11から出力された画像信
号が供給された原画像の形成部12には、スクリーン1
7の縦方向でスクリーン17に直交する面内に位置する
光軸18がスクリーン18の法線に対して鋭角をなすよ
うな状態に設けられている投射レンズ15、すなわち、
垂直方向へのあおり角が与えられている投射レンズ15
によってスクリーン17に投影された場合に、台形歪の
無い状態の映出画像をスクリーン17上に投影させるこ
とができるような変形原画像が形成される。
【0041】そして、図3を参照して前記した本出願人
会社による既提案の画像処理装置を用いて発生させた画
像信号を原画像の形成部12に供給し、原画像の形成部
12に形成させた変形原画像を、垂直方向へのあおり角
θが与えられている投射レンズ15によってスクリーン
17に投影させた場合には、スクリーン17上には台形
歪が無い状態の画枠形状を有しているとともに、スクリ
ーン上の点P’に対応する変形原画像におけるP点の画
素データの演算が、前記の点P’の近傍の4個の画素と
の距離(座標位置との位置差)に基づいた重み付けされ
た値の加算値の平均値を求めるように行なわれているの
で、画素数を減少させた状態の変形原画像が拡大した状
態でスクリーン17上に投影された映出画像は画像内容
の急変も生じていない良好な品質の映出画像となる。
【0042】さて、これまでの説明によって明らかにし
た図3に示す画像処理装置では、メモリ25〜28とし
てアドレス入力型のランダムアクセスメモリ(RAM)
が使用されるのであるが、既述のように前記のメモリ2
5〜28からは、それぞれ1画素ずつの画素データ、す
なわち計4画素分の画素データを同時に読出すことが必
要とされるから、実際の装置の構成に当っては、前記し
た4つのメモリ25〜28における各メモリ(25〜2
8)として、それぞれ2つずつのRAMを用意し、その
2つのRAMを順次交互に書込み動作と読出し動作とに
切換えて使用するようにされる。それで前記したメモリ
25〜28としては、それの構成に当り合計8個のRA
Mの使用が必要とされることになるが、今、原画像の形
成部12として使用する液晶パネルを640×480画
素の構成態様のものとし、垂直走査周波数を60Hzと
して動作させるものとして、R,G,Bの3色の場合を
考えると、1Mbitの高速(サイクル30ナノ秒以下)
のRAMが24個も必要とされることになる。
【0043】ところが、前記したような高速動作の可能
なRAMは、将来はともかくとして現状では高価なため
に、高価なRAMを多数個用いる装置ではコスト高とな
る点が問題になることがある。図4は図3について既述
した画像処理装置における問題点のない画像処理装置を
構成例であり、図4に示す画像処理装置において、映像
信号源1からアナログデジタル変換器2に供給された映
像信号(アナログ信号)は、アナログデジタル変換器2
によって所定のビット数(図4に示す例では8ビット)
のデジタル画像信号(デジタル画像データ)に変換され
て、補間計算部(補間演算部)9とラッチ回路20と1
水平走査期間の遅延回路(1HDL)19とに与えられ
ている。また、前記のラッチ回路20の出力は、前記し
た補間計算部9に与えられている。前記した1水平走査
期間の遅延回路(1HDL)19によって遅延されたデ
ジタル画像信号は、補間計算部9とラッチ回路21とに
与えられており、また、前記のラッチ回路21の出力
は、前記した補間計算部9に与えられている。
【0044】それで、前記した補間計算部9には、
[1]現時点に、デジタルアナログ変換器2から直接に
供給されているデジタル画像データ(例えば図8中の#
22の画素のデジタル画像データ)、[2]現時点より
も1標本化周期前に、デジタルアナログ変換器2から出
力されたデジタル画像に対して、ラッチ回路20によっ
て1標本化周期だけの時間遅延が与えられている状態の
デジタル画像データ(例えば図8中の#21の画素のデ
ジタル画像データ)、[3]現時点よりも1水平走査期
間前に、デジタルアナログ変換器2から出力されたデジ
タル画像データに対して、1水平走査期間の遅延回路
(1HDL)19によって、1水平走査期間の時間遅延
が与えられている状態のデジタル画像データ(例えば図
8中の#12の画素のデジタル画像データ)、[3]現
時点よりも1水平走査期間前に、デジタルアナログ変換
器2から出力されたデジタル画像データに対して、1水
平走査期間の遅延回路(1HDL)19によって、1水
平走査期間の時間遅延が与えられるとともに、ラッチ回
路21によって1標本化周期だけの時間遅延が与えられ
ている状態のデジタル画像データ(例えば図8中の#1
1の画素のデジタル画像データ)とである。
【0045】すなわち、図4に示されている画像処理装
置においては、既述した図3の画像処理装置で必要とさ
れる多数個のメモリを用いなくても、アナログデジタル
変換器2と補間計算部9との間に設けてある1水平走査
期間の遅延回路(1HDL)19と、2個のラッチ回路
20,21とからなる回路配置によって、アナログデジ
タル変換器2から1標本化周期毎に出力される順次の画
素(例えば、図8中に示されている時間軸上に順次に並
ぶ順次の画素#11→#12→#13→#14→… #
21→#22→#23→#24→… #31→#32→
#33→#34→…)について設定される4個ずつの画
素の組(例えば、4個の画素「#11,#12,#2
1,#22」,「#12,#13,#22,#23」,
「#13,#14,#23,#24」等)と対応する4
つの画像データが、次々の1標本化周期毎に同時に補間
計算部9に供給されるようにできる。
【0046】また、図4に示されている画像処理装置に
おいては、前記のように次々の1標本化周期毎に同時に
補間計算部9に供給される4つの画像データについての
演算処理が容易に行なわれうるようにしている。すなわ
ち、前記した補間計算部9における演算動作に際して必
要とされるデータについて、例えば演算に使用される既
述した(1)式に着目すると、(1)式中のL,θ,V
mの値は、所定の値に設定する値であり、その値は所定
の値に設定された状態では固定値となるから、(1)式
による演算によって求めようとしているYbの値は、h
nには無関係で、Vnだけの関数になっていることが判
かる。
【0047】前記のことは、ある1つの水平走査線上の
画像データは、補間演算によって得られる変形原画像に
おいても変形原画像におけるある1つの水平走査線上に
あるということを意味している。そして、予め台形状に
歪ませてある変形原画像(図6中の実線図示の12fm
参照)を原画像の形成部12に形成させておき、垂直方
向にあおり角θが与えられている投射レンズ15によっ
て、前記の変形原画像をスクリーン17に投影させたと
きに、台形歪がなく映出画像の縦方向におけるどの部分
についても、1定な横幅を有するような映出画像がスク
リーン17に映出されたとした場合における変形原画像
横方向の寸法について、前記の横方向の寸法が最も大さ
な部分の寸法と、横方向の寸法が最も小さな部分の寸法
との比の値Dxは、前記のように設定されるL,θ,V
mの値によって定まり、また、前記した変形原画像の横
方向の寸法が最も大きな部分と、横方向の寸法が最も小
さな部分との2つの部分間に存在している各1行の画素
配列の長さは、前記した2つの部分の間隔中のどの位置
にあるのかによって比例計算を行なうことによって求め
られる。
【0048】それで、例えば予め定めた複数のあおり角
θ(θ1,θ2,θ3…)毎に、各水平走査毎のDxの値を
図4中のROM4に格納しておいて、あおり角θの設定
値に応じて、前記の設定されたあおり角θにおける水平
走査線毎のDxの値をROM4から読出してδX計算部
6に与え、前記のδX計算部6では順次の1行の画素配
列(順次の水平走査線)におけるδXの値を算出して、
それを補間計算部9に供給する。また前記した補間計算
部9における演算動作に必要とされるδYの値は、あお
り角θの設定値と対応して、画像における順次の1行の
画素配列(順次の水平走査線)毎に特定な値として定ま
るから、予め定めた複数のあおり角θ(θ1,θ2,θ3
…)毎に、それぞれの画像を構成している画素配列のす
べての行毎に求められる特定なδYを、図4中のROM
4に格納しておいて、あおり角θの設定値に応じたδY
の値をROM4から読出して、それを補間計算部9に供
給する。
【0049】図6を参照して既述もしてあるように、変
形原画像は画面が縮小されるように変形されているもの
であるから、(1),(2)式で計算された点P’の位置
(アドレス)に対応する画素の総数は、原画像の総画素
数よりも少なくなる。そして、既述のように補間計算部
9に対して1標本化周期毎に同時に供給される4つの画
像データの内で、映出画像の画像データとして使用され
ず捨てられるべき画素は、図6に示されている変形原画
像からも明らかなように、もともと判かっているから、
その部分に対応する4つの画像データについては補間計
算部9における演算動作が必要とされない。それで、前
記のように演算が不要とされることが判かっている画素
のアドレスと対応して用意されるべき前記のδX,δY
を特別な値(スキップデータという)を用いるようにす
る。
【0050】前記のようにして補間計算部9において演
算が行なわれて、画像の2次元的な画素配列における順
次の1行の画素配列(順次の1本の走査線単位毎)につ
いての演算結果は、それの有効な画像データだけが先入
れ先出し型のラインメモリを備えているラインメモリ部
10の先入れ先出し型のラインメモリに記憶される。す
なわち、前記のラインメモリ部10の先入れ先出し型の
ラインメモリには、既述のようにδX,δYが特別な値
のスキップデータを用いて補間計算部9で演算が行なわ
れた画素に関する画素データは記憶されない状態で変形
原画像の形成に有効な画素データだけが順次に配列され
た状態で記憶される。それで、前記のようにラインメモ
リ部10の先入れ先出し型のラインメモリに記憶された
順次の1行の画素配列(順次の1本の走査線単位毎)に
対応する画素データは、図6中に実線図示の外形状で示
される図形12fmにおける横幅の長さで示されるよう
に、横方向に縮小された状態になっているが、前記のラ
インメモリ部10の先入れ先出し型のラインメモリから
の読出しに当っては、前記の先入れ先出し型のラインメ
モリ部10の先入れ先出し型のラインメモリに記憶され
た画像データを、それの内の中央部の画像データが映出
画像における横方向の中央部の画素を映出させるような
時間関係で読出し、それを画像メモリ32に記憶させ
る。
【0051】前記の画像メモリ32には、既述した先入
れ先出し型のラインメモリ部10の先入れ先出し型のラ
インメモリから、順次の1行の画素配列(順次の1本の
走査線単位毎)に対応する画素データが供給されて記憶
されるから、前記の画像メモリ32における記憶パター
ンの外形状は、図6中に実線図示の外形状で示される図
形12fmのようなものになるが、画像メモリ32に記
憶された画像データは、既述のようにδX,δYが特別
な値のスキップデータを用いて補間計算部9で演算が行
なわれた画素に関する画素データが記憶されない状態で
変形原画像の形成に有効な画素データだけが順次に配列
された状態で記憶されたものであるから、そのままで
は、映出画像の縦方向の位置が上方にずれた状態とな
る。
【0052】それで、前記した画像メモリ32からの画
像データの読出しは、映出画像の下端位置が所定の位置
となるような時間関係で、前記の画像メモリ32から画
像データが読出されるようにする。それにより、前記し
た画像メモリ32から読出された画像データによって、
所定の2次元的な配列態様で画素を配列させてある原画
像の形成部12の面に、もともとの原画像に対して、予
め所定の変形を施した状態の変形原画像を形成させて、
その変形原画像を垂直方向へのあおり角が与えられてい
る前記の投射レンズ15によってスクリーン17に投影
すると、スクリーン17上には、もともとの画枠と同一
形状の画枠中にもともとの原画像と相似の映出画像が映
出されることになる。
【0053】
【発明が解決しようとする課題】これまでに説明した本
出願人会社による既提案の画像処理装置を備えて構成さ
れた画像投影装置では、画像信号処理手段により画素を
間引いて、液晶ライトバルブの画素配列上に表示させる
画像に対して、予め逆の歪を与えておくように構成した
従来プロジェクタにおける問題点、すなわち、大画面
化、高画質化に適合したプロジェクタを低コストで提供
することが困難であった点を解決することができたが、
図4について説明した本出願人会社による既提案の画像
処理装置を備えて構成された画像投影装置においても、
なお、画像メモリ32を用いることが必要であったため
に、より一層の低コスト化が要望された際には、その要
望に対して充分に応えることができなかったために改善
策が求められた。
【0054】
【課題を解決するための手段】本発明は、所定の2次元
的な配列態様で画素を配列させてある原画像の形成部の
面に形成させた原画像の光学像を、垂直方向へのあおり
角が与えられている投射レンズによってスクリーン上に
投影したときにスクリーン上に映出される第1の映出画
像が、所定の2次元的な配列態様で画素を配列させてあ
る原画像の形成部の面に形成させた原画像の光学像を、
前記した投射レンズの光軸をスクリーンの法線に一致さ
せた状態に設けてある投射レンズによってスクリーン上
に投影したときにスクリーン上に映出される第2の映出
画像に相似な画像となるように、前記した垂直方向への
あおり角が与えられている投射レンズによってスクリー
ンに投影させるときに原画像として用いられるべき、も
ともとの原画像に対して、予め所定の変形を施した状態
の変形原画像の光学像を、前記した所定の2次元的な配
列態様で画素を配列させてある原画像の形成部の面に形
成させうるような画像信号処理部を備えている画像プロ
ジェクタであって、所定形状の画枠の画像を形成させう
る画像信号を、所定の標本化周期でデジタル信号に変換
して原画像の2次元的な画素配列と対応するデジタル画
像データを得る手段と、前記の原画像の2次元的な画素
配列と対応する時系列的なデジタル画像データから遅延
手段を用いて、所定形状の画枠を有する原画像の2次元
的な画素配列について、通常の走査方向での走査により
2×2画素ずつ順次に切り出す場合と同様な態様で同時
に4画素の画像データを信号処理対象のデータとして次
々に取り出す手段と、投射レンズの光軸とスクリーンの
法線とのなす角度について予め定められた複数の角度の
それぞれの角度毎に、前記した第1の映出画像と、第2
の映出画像とにおける互に対応する順次の水平走査線位
置における横方向の長さの比のデータと、前記した第1
の映出画像と、第2の映出画像との両映出画像におい
て、前記した同一の原画像の同一の部分が、前記のスク
リーン上に映出された第1,第2の両映出画像上でどの
ように異なる座標位置にあるのかの相対位置関係を規定
する関係式を用いて、変形原画像によるスクリーン上の
映出画像の変形座標位置の演算を行なって得られる変形
座標位置における縦座標の値のデータと、前記した順次
の水平走査線毎の最初の画素位置を示す横座標の値のデ
ータとを予め準備しておく記憶手段と、前記の予め準備
しておいた変形座標位置における縦座標の値のデータ
と、前記の予め準備しておいた第1の映出画像と、第2
の映出画像とにおける互に対応する順次の水平走査線位
置における横方向の長さの比のデータと、前記した順次
の水平走査線毎の最初の画素位置を示す横座標の値のデ
ータとに基づいて算出された変形座標位置における横座
標の値のデータとを用いて、前記した信号処理対象のデ
ータについて、前記した第1の映出画像と、第2の映出
画像との両映出画像において、前記した同一の原画像の
同一の部分が、前記のスクリーン上に映出された第1,
第2の両映出画像上でどのように異なる座標位置にある
のかの相対位置関係を規定する関係式を用いて演算を行
なう手段と、1本の走査線単位毎の前記の演算結果の内
で有効な画像データだけを先入れ先出し型のメモリに記
憶させる手段と、前記の先入れ先出し型のメモリに記憶
された画像データの内の中央部の画像データが映出画像
における横方向の中央部の画素として映出できるような
時間関係で先入れ先出し型のメモリから読出す手段と、
先入れ先出し型のメモリから読出されたデータをデジタ
ルアナログ変換してから、所定の2次元的な配列態様で
画素を配列させてある原画像の形成部に供給する手段
と、前記した先入れ先出し型のメモリから読出された順
次の水平走査線に属する画像データと対応する画像情報
の内で、前記の予め準備しておいた変形座標位置におけ
る縦座標の値のデータがスキップデータである水平走査
線に属する画像データと対応する画像情報が間引かれる
ように、前記した所定の2次元的な配列態様で画素を配
列させてある原画像の形成部に対する水平同期信号の供
給状態の制御を行なう手段とを備えてなる画像投影装置
を提供する。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の画像投影装置の具体的な内容を詳細に説明する。図1
は本発明の画像投影装置の概略構成を示すブロック図で
あり、この図1において、図4を参照して既述した画像
処理装置における構成部分と対応する構成部分には、図
4中で使用した図面符号と同一の図面符号が使用されて
いる。図1に示す画像投影装置において、映像信号源1
からアナログデジタル変換器2に供給された映像信号
(アナログ信号)は、アナログデジタル変換器2によっ
て所定のビット数(図4に示す例では8ビット)のデジ
タル画像信号(デジタル画像データ)に変換されて、補
間計算部(補間演算部)9とラッチ回路20と1水平走
査期間の遅延回路(1HDL)19とに与えられてい
る。また、前記のラッチ回路20の出力は、前記した補
間計算部9に与えられている。前記した1水平走査期間
の遅延回路(1HDL)19によって遅延されたデジタ
ル画像信号は、補間計算部9とラッチ回路21とに与え
られており、また、前記のラッチ回路21の出力は、前
記した補間計算部9に与えられている。
【0056】それで、前記した補間計算部9には、
[1]現時点に、デジタルアナログ変換器2から直接に
供給されているデジタル画像データ(例えば図8中の#
22の画素のデジタル画像データ)、[2]現時点より
も1標本化周期前に、デジタルアナログ変換器2から出
力されたデジタル画像に対して、ラッチ回路20によっ
て1標本化周期だけの時間遅延が与えられている状態の
デジタル画像データ(例えば図8中の#21の画素のデ
ジタル画像データ)、[3]現時点よりも1水平走査期
間前に、デジタルアナログ変換器2から出力されたデジ
タル画像データに対して、1水平走査期間の遅延回路
(1HDL)19によって、1水平走査期間の時間遅延
が与えられている状態のデジタル画像データ(例えば図
8中の#12の画素のデジタル画像データ)、[3]現
時点よりも1水平走査期間前に、デジタルアナログ変換
器2から出力されたデジタル画像データに対して、1水
平走査期間の遅延回路(1HDL)19によって、1水
平走査期間の時間遅延が与えられるとともに、ラッチ回
路21によって1標本化周期だけの時間遅延が与えられ
ている状態のデジタル画像データ(例えば図8中の#1
1の画素のデジタル画像データ)とである。
【0057】すなわち、図1に示されている画像投影装
置においては、アナログデジタル変換器2と補間計算部
9との間に設けてある1水平走査期間の遅延回路(1H
DL)19と、2個のラッチ回路20,21とからなる
回路配置によって、アナログデジタル変換器2から1標
本化周期毎に出力される順次の画素(例えば、図8中に
示されている時間軸上に順次に並ぶ順次の画素#11→
#12→#13→#14→… #21→#22→#23
→#24→… #31→#32→#33→#34→…)
について設定される4個ずつの画素の組(例えば、4個
の画素「#11,#12,#21,#22」,「#1
2,#13,#22,#23」,「#13,#14,#
23,#24」等)と対応する4つの画像データが、次
々の1標本化周期毎に同時に補間計算部9に供給され
る。
【0058】前記のようにして、アナログデジタル変換
器2から1標本化周期毎に出力された順次の画素におけ
る次々の1標本化周期毎に同時に補間計算部9に供給さ
れる4つの画像データについて補間計算部9で行なわれ
る演算処理に際して必要とされる複数のデータは、それ
ぞれ次のようにして得られる。すなわち、前記した補間
計算部9における演算動作に使用される既述した(1)
式に着目すると、(1)式中の投射レンズ15の主平面
とスクリーンとの距離L,あおり角θ,投射レンズ15
の光軸18がスクリーン面の法線と一致している状態に
おけるスクリーン上の映出画像の画枠の縦方向の長さV
m等の値は、画像投影装置の使用態様に応じて、それぞ
れ所定の値に設定される値である。
【0059】そして、前記したL,θ,Vm等の各値
は、それぞれ所定の値に設定された状態では固定値とな
るから、(1)式による演算によって求めようとしてい
るYbの値は、hnには無関係であって、Vnだけの関
数になっていることから、ある1つの水平走査線上の画
像データは、補間演算によって得られる変形原画像にお
いても変形原画像におけるある1つの水平走査線上にあ
るということを意味しており、予め台形状に歪ませてあ
る変形原画像(図6中の実線図示の12fm参照)を原
画像の形成部12(図1では液晶パネル12として示し
てある)に形成させておき、垂直方向にあおり角θが与
えられている投射レンズ15によって、前記の変形原画
像をスクリーン17に投影させたときに、台形歪がなく
映出画像の縦方向におけるどの部分についても、1定な
横幅を有するような映出画像がスクリーン17に映出さ
れたとした場合における変形原画像横方向の寸法につい
て、前記の横方向の寸法が最も大さな部分の寸法と、横
方向の寸法が最も小さな部分の寸法との比の値Dxは、
前記のように設定されるL,θ,Vmの値によって定ま
り、また、前記した変形原画像の横方向の寸法が最も大
きな部分と、横方向の寸法が最も小さな部分との2つの
部分間に存在している各1行の画素配列の長さは、前記
した2つの部分の間隔中のどの位置にあるのかによって
比例計算を行なうことによって求めることができるか
ら、予め定めた複数のあおり角θ(θ1,θ2,θ3…)毎
に、各水平走査線毎のDxの値のデータを図4中のRO
M4に格納しておく。
【0060】また、画像の形成部12(液晶パネル1
2)における横方向での中央部に、変形原画像の横方向
での中央部が一致するようにして、スクリーン上の映出
画像の画枠の横方向の中央部を、映出画像の画枠の横方
向の中央部に位置させるようにするために、画像の形成
部12(液晶パネル12)に形成させる変形原画像の横
方向の始端部のX方向のアドレスのデータδxoを、予
め定めた複数のあおり角θ(θ1,θ2,θ3…)毎に、各
水平走査線毎の順次の各1行の画素配列毎に定めてお
き、それをROM4に格納しておく。さらに、前記した
補間計算部9における演算動作に必要とされるδYの値
は、あおり角θの設定値と対応して、画像における順次
の1行の画素配列(順次の水平走査線)毎に特定な値と
して定まるから、予め定めた複数のあおり角θ(θ1,
θ2,θ3…)毎に、それぞれの画像を構成している画素
配列のすべての行毎に求められる特定なδYの値のデー
タを、図4中のROM4に格納しておく。
【0061】図6を参照して既述もしたように、変形原
画像は画面が縮小されるように変形されているものであ
るから、(1),(2)式で計算された点P’の位置(アド
レス)に対応する画素の総数は、原画像の総画素数より
も少なくなるから、既述のように補間計算部9に対して
1標本化周期毎に同時に供給される4つの画像データの
内で、映出画像の画像データとして使用されず捨てられ
るべき画素は、図6に示されている変形原画像からも明
らかなように、もともと判かっているから、その部分に
対応する4つの画像データについては補間計算部9にお
ける演算動作が必要とされない。それで、前記のように
演算が不要とされることが判かっている画素のアドレス
と対応して用意されるべき前記のδX,δYのデータ
は、特別な値のスキップデータされてROM4に格納さ
れている。
【0062】ROM4からは、アナログデジタル変換器
2から1標本化周期毎に出力された順次の画素における
次々の1標本化周期毎に同時に補間計算部9に供給され
る順次の4つの画像データについて行なわれる演算に際
して、前記したROM4に格納されていた予め定めた複
数のあおり角θ(θ1,θ2,θ3…)毎に用意されていた
各種データ(データDX,データδo,データδY)の
内から、プロジェクタの使用態様に応じて、図示されて
いない操作部に設定された各種の入力データ(既述した
L,θ,Vm)と対応して定められた所定の各種データ
(データDX,データδo,データδY)が読出され
る。ROM4からの前記の読出し動作は、図示されてい
ない操作部に設定された各種の入力データが与えられた
図示されていない制御部(CPU…中央演算処理装置)
の制御の制御の下に行なわれる。
【0063】ROM4から読出された前記した所定の各
種データの内でデータDXとデータδoととは、出力調
整部5を介してδx計算部6に供給され、また、データ
δYは出力調整部5を介して補間計算部9と同期信号制
御部7とに供給される。前記したδx計算部6では、ア
ナログデジタル変換器2から1標本化周期毎に出力され
た順次の画素における次々の1標本化周期毎に同時に補
間計算部9に供給される順次の4つの画像データについ
て、順次の1行の画素配列(順次の水平走査線)におけ
るδXの値を算出して、それを補間計算部9に供給す
る。また、前記のδx計算部6では、算出したδxの値
が1を超えたときにはスキップデータを発生して、それ
を補間計算部9に与えるとともに、算出したδxの値が
1を超える度毎に発生する桁上げ信号を信号発生部8に
供給する。信号発生部8ではδx計算部6から供給され
た前記の桁上げ信号に基づいて、ラインメモリ部10に
おける先入れ先出しメモリの書込みパルスを停止させる
信号を発生して、それをラインメモリ部10に供給す
る。
【0064】前記した補間計算部9における演算動作に
必要とされるδYの値は、あおり角θの設定値と対応し
て、画像における順次の1行の画素配列(順次の水平走
査線)毎に特定な値として定まっていて、予め定めた複
数のあおり角θ(θ1,θ2,θ3…)毎に、それぞれの画
像を構成している画素配列のすべての行毎に求められる
特定なδYが、ROM4から読出されて、それが出力調
整部5を介して補間計算部9と同期信号制御部7とに供
給される。前記した補間計算部9では、それに供給され
たδX,δYがスキップデータの場合には、既述した
(3)〜(5)式による補間演算を行なわず、また、ス
クリーン上の点P’の位置が、前記の変形原画像によっ
てスクリーン上に形成されるべき映出画像の画枠内であ
る場合には、既述したように点P’の近傍の4個の画素
(点P’を包囲している4個の画素)におけるそれぞれ
の画素データと、点P’の前記した座標δX,δYとを
用いて、次の(3)〜(5)式、 S1=B・δX+A(1−δX) …(3) S2=D・δX+C(1−δX) …(4) P's=S2・δY+S1(1−δY) …(5) によって、スクリーン上の点P’に対応する変形原画像
におけるP点の画素データP'sを演算によって求めると
いう補間演算動作を、順次の点P’について行なう。
【0065】そして、前記のようにして補間計算部9に
おいて演算が行なわれて、画像の2次元的な画素配列に
おける順次の1行の画素配列(順次の1本の走査線単位
毎)についての演算結果は、それの有効な画像データだ
けが先入れ先出し型のラインメモリを備えているライン
メモリ部10の先入れ先出し型のラインメモリに記憶さ
れる。すなわち、前記のラインメモリ部10の先入れ先
出し型のラインメモリには、既述のようにδX,δYが
特別な値のスキップデータを用いて補間計算部9で演算
が行なわれた画素に関する画素データは記憶されない状
態で変形原画像の形成に有効な画素データだけが順次に
配列された状態で記憶される。
【0066】すなわち、前記したラインメモリ部10の
先入れ先出し型のラインメモリに記憶される順次の1行
の画素配列(順次の1本の走査線単位毎)に対応する画
素データの内で、前記したようにδXがスキップデータ
の場合には、ラインメモリ部10の先入れ先出し型のラ
インメモリに対して信号発生部8から書みパルスが与え
られないために、前記したδXがスキップデータはライ
ンメモリ部10の先入れ先出し型のラインメモリには書
込まれず(記憶されず)、δXがスキップデータである
部分の画素情報は間引かれる。それで、ラインメモリ部
10の先入れ先出し型のラインメモリに記憶された順次
の1行の画素配列(順次の1本の走査線単位毎)に対応
する画素データは、図6中に実線図示の外形状で示され
る図形12fmにおける横幅の長さで示されるように、
横方向に縮小された状態と対応したものとなる。
【0067】図9は、ラインメモリ部10の先入れ先出
し型のラインメモリに記憶された順次の1行の画素配列
(順次の1本の走査線単位毎)における画素データ量
(図6中に実線図示の外形状で示される図形12fmに
おける横幅の長さと対応する)M1,M2…M6(図10
中のM1〜M6)を、Wa→Wb,Wc→Wd,We→W
f,Wg→Wh,Wi→Wj,Wk→Wlで示す横線の
長さで示したものである。図中のC−C線は、スクリー
ンに映出される画像の画枠における横方向の中央位置と
対応する画素の記録位置を示している。
【0068】ラインメモリ部10の先入れ先出し型のラ
インメモリに対して順次に書込まれた各1本の走査線単
位毎の画素データは、信号発生部8からラインメモリ部
10の先入れ先出し型のラインメモリに対して供給され
ている読出しパルスによって連続的に読出される。図1
0はラインメモリ部10の先入れ先出し型のラインメモ
リに、図9の横線Wa→Wb,Wc→Wd,We→W
f,Wg→Wh,Wi→Wj,Wk→Wlで示したよう
に順次に書込まれた各1本の走査線単位毎の画素データ
が、図10中の横線Ra→Rb,Rc→Rd,Re→R
f,Rg→Rh,Ri→Rj,Rk→Rlで示すよう
に、各1本の走査線単位毎の画素データの中央位置が図
中のC−C線を対称軸として対称形になるような態様と
なるようにして読出される状態を示している。図中のC
−C線は、スクリーンに映出される画像の画枠における
横方向の中央位置と対応する画素位置である。なお、図
10中のM1〜M6は、図9中に示されている順次の各1
本の走査線単位毎の画素データ量M1〜M6と対応してい
る。
【0069】すなわち、図9にモデル化して示してある
ような状態で、ラインメモリ部10の先入れ先出し型の
ラインメモリに対して順次に書込まれた順次の1行の画
素配列(順次の1本の走査線単位毎)の画素データは、
図10中に縦方向へ並べて示してある順次の各横線Ra
→Rb,Rc→Rd,Re→Rf,Rg→Rh,Ri→
Rj,Rk→Rlによって示されているような状態で、
ラインメモリ部10の先入れ先出し型のラインメモリか
ら順次に読出されて、デジタルアナログ変換器11に供
給される。図10中の1Hは1水平走査期間であり、図
中の左端の点線の縦線は、時間軸上に順次に現われる水
平走査周期の信号(例えばHD)の時間位置を示してい
るが、図10は、図中の左端の点線の縦線の位置から右
方に1水平走査期間1Hだけ進んで、図中の右端の点線
の縦線の位置に達した瞬間に、図中の左端の点線の縦線
の位置に戻る、というような状態(例えば、テレビジョ
ン受像機の陰極線管の表示面上における走査線の動きの
ような状態)のものであるとして図示してある。
【0070】ラインメモリ部10の先入れ先出し型のラ
インメモリから、図10中の横線Ra→Rb,Rc→R
d,Re→Rf,Rg→Rh,Ri→Rj,Rk→Rl
で示されているような時間関係で、順次の1行の画素配
列(順次の1本の走査線単位毎)の画素データを読出す
のには、ラインメモリ部10に設けてある先入れ先出し
型のラインメモリの読出しアドレスカウンタのリセット
が、順次の1行の画素配列(順次の1本の走査線単位
毎)の画素データの読出しについて、図10中のRa,
Rc,Re,Rg,Rh,Rkの各時点で行なわれるよ
うに、信号発生部8からラインメモリ部10に制御信号
を供給するとともに、図10中のRb→Rc,Rd→R
e,Rf→Rg,Rh→Ri,Rj→Rk…の各時間中
には、ラインメモリ部10の先入れ先出し型のラインメ
モリの出力インピーダンスがハイインピーダンスとなる
ような出力イネーブル信号を、信号発生部8からライン
メモリ部10に供給する。前記したラインメモリ部10
の先入れ先出し型のラインメモリとしては、例えば株式
会社 日立製作所製のHM63021シリーズのライン
メモリを使用できる。
【0071】既述のように、ラインメモリ部10の先入
れ先出し型のラインメモリから順次に読出されて、デジ
タルアナログ変換器11に供給された順次の1行の画素
配列(順次の1本の走査線単位毎)に対応する画素デー
タは、デジタルアナログ変換器11でアナログ信号形態
の画像信号{図12の(a)}とされて、液晶パネル
(原画像の形成部)12に供給される。図12の(c)
は映像信号の水平走査周期の信号(HD,または図1中
のH)である。ところで、液晶パネル(原画像の形成
部)12に供給されるアナログ信号形態の画像信号は、
図12の(a)に例示されているように、既述のように
δYがスキップデータとされている水平走査期間を含ん
でいる。
【0072】前記のようにδYがスキップデータとされ
ている水平走査期間の時間位置の情報は、ROM4に格
納されているから、ROM4から出力調整部5を介して
前記の情報δYが供給されている同期信号制御部7で
は、液晶パネル(原画像の形成部)12に供給されるア
ナログ信号形態の画像信号におけるδYがスキップデー
タとされている水平走査期間の開始位置に置かれている
水平走査周期の信号(例えばHD信号)と対応する時間
位置に、同期信号制御部7から液晶パネル(原画像の形
成部)12に供給されるべき水平走査周期の信号(例え
ばHD信号)を、図12の(b)中に「間引かれたH
D」のように示してあるように間引く動作を行なう。
【0073】それにより、液晶パネル(原画像の形成
部)12では、アナログ信号形態の画像信号におけるδ
Yがスキップデータとされている水平走査期間の画像の
表示が行なわれず、前記したアナログ信号形態の画像信
号におけるδYがスキップデータとされている水平走査
期間の画像の表示が行なわれるべき表示位置には、前記
したアナログ信号形態の画像信号におけるδYがスキッ
プデータとされている水平走査期間の次の水平走査期間
の画像の表示が行なわれることになり、所定の2次元的
な配列態様で画素を配列させてある液晶パネル(原画像
の形成部)12の面に、もともとの原画像に対して、予
め所定の変形を施した状態の変形原画像を形成させるこ
とができる。それで、もともとの原画像に対して、予め
所定の変形を施した状態の変形原画像が形成されている
液晶パネル(原画像の形成部)の光学像を、垂直方向へ
のあおり角が与えられている前記の投射レンズ15によ
ってスクリーン17に投影すると、スクリーン17上に
は、もともとの画枠と同一形状の画枠中にもともとの原
画像と相似の映出画像が映出されることになる。
【0074】
【発明の効果】以上、詳細に説明したところから明らか
なように、本発明の画像投影装置は所定の2次元的な配
列態様で画素を配列させてある原画像の形成部の面に形
成させた原画像の光学像を、垂直方向へのあおり角が与
えられている投射レンズによってスクリーン上に投影し
たときにスクリーン上に映出される第1の映出画像が、
所定の2次元的な配列態様で画素を配列させてある原画
像の形成部の面に形成させた原画像の光学像を、前記し
た投射レンズの光軸をスクリーンの法線に一致させた状
態に設けてある投射レンズによってスクリーン上に投影
したときにスクリーン上に映出される第2の映出画像に
相似な画像となるように、前記した垂直方向へのあおり
角が与えられている投射レンズによってスクリーンに投
影させるときに原画像として用いられるべき、もともと
の原画像に対して、予め所定の変形を施した状態の変形
原画像の光学像を、前記した所定の2次元的な配列態様
で画素を配列させてある原画像の形成部の面に形成させ
うるような画像信号処理部を備えている画像プロジェク
タであって、所定形状の画枠の画像を形成させうる画像
信号を、所定の標本化周期でデジタル信号に変換して原
画像の2次元的な画素配列と対応するデジタル画像デー
タを得る手段と、前記の原画像の2次元的な画素配列と
対応する時系列的なデジタル画像データから遅延手段を
用いて、所定形状の画枠を有する原画像の2次元的な画
素配列について、通常の走査方向での走査により2×2
画素ずつ順次に切り出す場合と同様な態様で同時に4画
素の画像データを信号処理対象のデータとして次々に取
り出す手段と、投射レンズの光軸とスクリーンの法線と
のなす角度について予め定められた複数の角度のそれぞ
れの角度毎に、前記した第1の映出画像と、第2の映出
画像とにおける互に対応する順次の水平走査線位置にお
ける横方向の長さの比のデータと、前記した第1の映出
画像と、第2の映出画像との両映出画像において、前記
した同一の原画像の同一の部分が、前記のスクリーン上
に映出された第1,第2の両映出画像上でどのように異
なる座標位置にあるのかの相対位置関係を規定する関係
式を用いて、変形原画像によるスクリーン上の映出画像
の変形座標位置の演算を行なって得られる変形座標位置
における縦座標の値のデータと、前記した順次の水平走
査線毎の最初の画素位置を示す横座標の値のデータとを
予め準備しておく記憶手段と、前記の予め準備しておい
た変形座標位置における縦座標の値のデータと、前記の
予め準備しておいた第1の映出画像と、第2の映出画像
とにおける互に対応する順次の水平走査線位置における
横方向の長さの比のデータと、前記した順次の水平走査
線毎の最初の画素位置を示す横座標の値のデータとに基
づいて算出された変形座標位置における横座標の値のデ
ータとを用いて、前記した信号処理対象のデータについ
て、変形画像によるスクリーン上の映出画像の変形座標
位置と、近傍の4画素との間のそれぞれの距離に基づい
て重み付けされた値の加算値の平均値を求める演算手段
と、1本の走査線単位毎の前記の演算結果の内で有効な
画像データだけを先入れ先出し型のメモリに記憶させる
手段と、前記の先入れ先出し型のメモリに記憶された画
像データの内の中央部の画像データが映出画像における
横方向の中央部の画素として映出できるような時間関係
で先入れ先出し型のメモリから読出す手段と、先入れ先
出し型のメモリから読出されたデータをデジタルアナロ
グ変換してから、所定の2次元的な配列態様で画素を配
列させてある原画像の形成部に供給する手段と、前記し
た先入れ先出し型のメモリから読出された順次の水平走
査線に属する画像データと対応する画像情報の内で、前
記の予め準備しておいた変形座標位置における縦座標の
値のデータがスキップデータである水平走査線に属する
画像データと対応する画像情報が間引かれるように、前
記した所定の2次元的な配列態様で画素を配列させてあ
る原画像の形成部に対する水平同期信号の供給状態の制
御を行なう手段とを備えて構成したことにより、縮小さ
れた状態の変形原画像から拡大された映出画像の画素の
画像データを、近傍4画素における個別の画素の座標位
置との位置差に応じた重み付けを、各画素の画像データ
に与えて演算した結果の加算値を平均する演算によつて
得るようにすることにより、品質の良い映出画像が容易
に得られ、また、投射レンズの光軸がスクリーンの法線
に対してなす角度に応じて、それぞれ最適の状態が得ら
れるので、床置き、天井吊りの何れにでも対応させるこ
とが容易であるとともに、先入れ先出し型のメモリから
読出された順次の水平走査線に属する画像データと対応
する画像情報の内で、前記の予め準備しておいた変形座
標位置における縦座標の値のデータがスキップデータで
ある水平走査線に属する画像データと対応する画像情報
が間引かれるように、前記した所定の2次元的な配列態
様で画素を配列させてある原画像の形成部に対する水平
同期信号の供給状態の制御を行なうことにより、従来必
要とされていた高価な画像メモりを使用しないでもよい
ので、優れた性能を有する画像投影装置を安価に提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の1例の概略構成を示す
ブロック図である。
【図2】投射レンズの光軸に対して、スクリーンの法線
が一致している状態と一致していない状態とにおけるス
クリーン上の映出画像の形状の説明図である。
【図3】従来の画像処理装置の構成例の概略を示すブロ
ック図である。
【図4】街来の画像処理装置の構成例の概略を示すブロ
ック図である。
【図5】投射レンズの主平面に平行で所定の2次元的な
配列態様で画素を配列させてある原画像の形成部の面に
形成させた原画像と、垂直方向へのあおり角が与えられ
ている前記の投射レンズによって、前記の原画像をスク
リーンに投影したときにスクリーン上に映出される映出
画像との説明図である。
【図6】投射レンズの主平面に平行で所定の2次元的な
配列態様で画素を配列させてある原画像の形成部の面に
形成させた変形原画像と、垂直方向へのあおり角が与え
られている前記の投射レンズによって、前記の変形原画
像をスクリーン上に投影したときにスクリーン上に映出
される映出画像との説明図である。
【図7】プロジェクタの概略構成を示す側面図である。
【図8】変形座標位置における画像データを決定する方
法の説明図である。
【図9】ラインメモリ部における書込み動作の説明図で
ある。
【図10】ラインメモリ部における読出し動作の説明図
である。
【図11】説明のための波形例図である。
【符号の説明】
1…映像信号源入力端子、2…AD変換器、3…同期分
離部、4…ROM、5…出力調整部、6…δx計算部、
7…同期信号制御部、8…信号発生部、9…補正計算
部、10…ラインメモリ部、11…DA変換器、12…
スクリーンに投影すべき原画像の形成部(例えば液晶ラ
イトバルブ)、13…プロジェクタ、14…光源、15
…投射レンズ、16,17…スクリーン、18…投射レ
ンズ15の光軸、19…1H遅延回路、20,21…ラ
ッチ回路、22…補間計算部、24,29…セレクタ、
25〜28…メモリ、30…信号処理演算部、31…制
御部、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の2次元的な配列態様で画素を配列
    させてある原画像の形成部の面に形成させた原画像の光
    学像を、垂直方向へのあおり角が与えられている投射レ
    ンズによってスクリーン上に投影したときにスクリーン
    上に映出される第1の映出画像が、所定の2次元的な配
    列態様で画素を配列させてある原画像の形成部の面に形
    成させた原画像の光学像を、前記した投射レンズの光軸
    をスクリーンの法線に一致させた状態に設けてある投射
    レンズによってスクリーン上に投影したときにスクリー
    ン上に映出される第2の映出画像に相似な画像となるよ
    うに、前記した垂直方向へのあおり角が与えられている
    投射レンズによってスクリーンに投影させるときに原画
    像として用いられるべき、もともとの原画像に対して、
    予め所定の変形を施した状態の変形原画像の光学像を、
    前記した所定の2次元的な配列態様で画素を配列させて
    ある原画像の形成部の面に形成させうるような画像信号
    処理部を備えている画像プロジェクタであって、所定形
    状の画枠の画像を形成させうる画像信号を、所定の標本
    化周期でデジタル信号に変換して原画像の2次元的な画
    素配列と対応するデジタル画像データを得る手段と、前
    記の原画像の2次元的な画素配列と対応する時系列的な
    デジタル画像データから遅延手段を用いて、所定形状の
    画枠を有する原画像の2次元的な画素配列について、通
    常の走査方向での走査により2×2画素ずつ順次に切り
    出す場合と同様な態様で同時に4画素の画像データを信
    号処理対象のデータとして次々に取り出す手段と、投射
    レンズの光軸とスクリーンの法線とのなす角度について
    予め定められた複数の角度のそれぞれの角度毎に、前記
    した第1の映出画像と、第2の映出画像とにおける互に
    対応する順次の水平走査線位置における横方向の長さの
    比のデータと、前記した第1の映出画像と、第2の映出
    画像との両映出画像において、前記した同一の原画像の
    同一の部分が、前記のスクリーン上に映出された第1,
    第2の両映出画像上でどのように異なる座標位置にある
    のかの相対位置関係を規定する関係式を用いて、変形原
    画像によるスクリーン上の映出画像の変形座標位置の演
    算を行なって得られる変形座標位置における縦座標の値
    のデータと、前記した順次の水平走査線毎の最初の画素
    位置を示す横座標の値のデータとを予め準備しておく記
    憶手段と、前記の予め準備しておいた変形座標位置にお
    ける縦座標の値のデータと、前記の予め準備しておいた
    第1の映出画像と、第2の映出画像とにおける互に対応
    する順次の水平走査線位置における横方向の長さの比の
    データと、前記した順次の水平走査線毎の最初の画素位
    置を示す横座標の値のデータとに基づいて算出された変
    形座標位置における横座標の値のデータとを用いて、前
    記した信号処理対象の画像データについて、変形原画像
    によるスクリーン上の映出画像の変形座標位置と、近傍
    の4画素との間のそれぞれの距離に基づいて重み付けさ
    れた値の加算値の平均値を求める演算手段と、1本の走
    査線単位毎の前記の演算結果の内で有効な画像データだ
    けを先入れ先出し型のメモリに記憶させる手段と、前記
    の先入れ先出し型のメモリに記憶された画像データの内
    の中央部の画像データが映出画像における横方向の中央
    部の画素として映出できるような時間関係で先入れ先出
    し型のメモリから読出す手段と、先入れ先出し型のメモ
    リから読出されたデータをデジタルアナログ変換してか
    ら、所定の2次元的な配列態様で画素を配列させてある
    原画像の形成部に供給する手段と、前記した先入れ先出
    し型のメモリから読出された順次の水平走査線に属する
    画像データと対応する画像情報の内で、前記の予め準備
    しておいた変形座標位置における縦座標の値のデータが
    スキップデータである水平走査線に属する画像データと
    対応する画像情報が間引かれるように、前記した所定の
    2次元的な配列態様で画素を配列させてある原画像の形
    成部に対する水平同期信号の供給状態の制御を行なう手
    段とを備えてなる画像投影装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10327373A (ja) * 1997-05-26 1998-12-08 Mitsubishi Electric Corp 接眼映像表示装置
JP2003029714A (ja) * 2001-07-12 2003-01-31 Ricoh Co Ltd 投射型表示装置の画像補正方法
JP2003522497A (ja) * 2000-02-09 2003-07-22 クヌット クロッグスタッド 映像プロジェクタ用デジタル補正モジュール

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