JPH0937083A - 暗号通信装置 - Google Patents

暗号通信装置

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JPH0937083A
JPH0937083A JP7183787A JP18378795A JPH0937083A JP H0937083 A JPH0937083 A JP H0937083A JP 7183787 A JP7183787 A JP 7183787A JP 18378795 A JP18378795 A JP 18378795A JP H0937083 A JPH0937083 A JP H0937083A
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JP7183787A
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English (en)
Inventor
Koichi Shibata
浩一 柴田
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 暗号通信を行う通信システムの送受信モデム
を構成する通信装置において、暗号化アルゴリズム強度
の低下を防止する。 【課題解決手段】 暗号通信を司る制御部1のデータバ
スビット幅の整数倍を単位とする所定ビット数単位の基
本データブロックよりも指定ビット数だけ少ないビット
数を1データブロックとして画像データを制御部1に読
み込み、そのデータブロック中の所定位置に指定ビット
数と同じビット数で所定パターンに作られた補充データ
を付加して基本データブロックと同一のビット数を有す
る被暗号化データブロックを形成することにより、基本
データブロック毎に画像データを暗号化して送信する周
知の暗号化アルゴリズムでもって、暗号強度の高い暗号
文を作成でき、且つ、受信後、平文化した暗号化データ
から補充データを除去することにより、暗号文を容易に
解読できるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば同一メーカ
ーの送受信モデム間における特殊通信の一つである秘密
暗号通信を行うファクシミリ等の通信装置に係り、特に
暗号通信における秘密性の向上を図った暗号通信装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、暗号通信を行うときは、送信しよ
うとする原稿画像をスキャナによって読み取り、その読
取画像データに符号化し、符号化された画像データに対
して秘密暗号鍵を用いて暗号化処理を施し、その暗号化
データを送信側モデムから送出する。
【0003】また、受信側モデムで受信された原稿の暗
号受信データについては送信側と同一の秘密暗号鍵を用
いて平文化処理を施して暗号文を解読し、その画像デー
タを復号化して、元の画像データとしてプリンタにより
印刷する。なお、ここで言う秘密暗号鍵は一種のデータ
である。
【0004】このような従来の秘密暗号鍵方式を用いた
暗号通信装置における暗号化アルゴリズムでは、暗号通
信を司る制御部を構成するCPUのデータバスのビット
幅の整数倍単位、つまり8,16,32,64,128
ビット単位の5種類のブロックで暗号化を行っており、
しかも、上記のように暗号通信を行う際には、スキャナ
で読み取った画像データを、そのまま加工を施すことな
く、読み取った順序に従って暗号化して送信していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように暗号通信を
行う場合、通常、人目に触れるのは暗号文のみであるの
で、その暗号が解読される可能性は可成り低いと言え
る。しかしながら、上記のような従来方式を用いた暗号
通信装置の場合、たとえ暗号化アルゴリズムを公開しな
い場合であっても、暗号化の際の基本単位となるデータ
ブロックのビット数は、前述のように5種類程度であ
り、しかもそれらのデータは必ず8の整数倍となってい
るため、1データブロックのビット数を推定することが
必ずしも不可能ではなく、また、正しい推定ができれば
解読も不可能であるとは言えず、それだけ暗号強度は低
下することになる。
【0006】本発明は、上記のような暗号強度低下の問
題点に鑑みてなされたもので、暗号化アルゴリズム強度
の低下を防止するために、以下に掲げる新規な暗号化方
式を具備した暗号通信装置を提供することを目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の暗号通信装置
は、暗号通信を司る制御部のデータバスビット幅の整数
倍を単位とする所定ビット数単位の基本データブロック
毎に画像データを暗号化して送信する暗号化アルゴリズ
ムと、受信した暗号化データを平文化する平文化アルゴ
リズムの実行機能を備えている。
【0008】そして、上記目的を達成するために、前記
画像データを前記基本データブロックよりも指定ビット
数だけ少ないビット数を1データブロックとして前記制
御部に読み込み、読み込まれたデータブロック中の所定
位置に前記指定ビット数と同じビット数で所定パターン
に作られた補充データを付加して前記基本データブロッ
クと同一のビット数を有する被暗号化データブロックを
形成する機能を送信側に、前記平文化アルゴリズムに従
って平文化された暗号化データから前記補充データを除
去する機能を受信側に、それぞれ付加している。
【0009】上記のように1ブロックの暗号化のビット
数を基本データブロックより小さくし、これに不足分の
ビット数を補充して、基本データブロックと同一ビット
数の被暗号化データブロックを形成することにより、周
知の暗号化アルゴリズム、すなわち基本データブロック
毎に暗号化するアルゴリズムを使用して暗号化すること
ができる。また、暗号データを受信したときも周知の平
文化アルゴリズムに従って平文化することができ、平文
化処理後、余分に付加された補充ビットを除去すること
により、正しい受信データとしてメモリ等に格納するこ
とができる。
【0010】上記構成において本発明では、暗号化する
ビット数単位、つまりデータブロックのビット数に関し
ては、通信回数とは無関係に予め設定したビット数に固
定されたものとするか、あるいは通信回数に基づいて決
定されるように構成する。さらに、補充するビット数を
示すテーブルを設定し、通信回数により該テーブルのイ
ンデックスを更新するようにしてもよい。
【0011】また、不足分のビット、つまり補充データ
のデータブロック中における位置に関しては、予め設定
した位置に固定されたものとするか、あるいは通信回数
に基いて決定する。さらに、データブロック中における
位置のパターンを示すテーブルを設定し、そのインデッ
クスを通信回数によって更新する。さらに、また、補充
ビットのパターンに関しては、予め設定したパターンに
固定するか、あるいは通信の度に乱数を発生させ、その
ときに発生した乱数に基づいたパターンに作られるよう
に構成する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明を実施したファクシ
ミリ装置の全体構成をブロック図で示している。この図
に示すファクシミリ装置は、暗号通信が可能な通信シス
テムの送受信モデムを構成するもので、図中、1はマイ
クロコンピュータ等からなる制御部であって、装置全体
の制御を司る。この制御部1は図2に示すように、CP
U2、プログラムROM3、RAM4等から構成されて
いる。また、RAM4は暗号通信を行うときのワーク領
域、メモリ領域の一つの形態としての暗号鍵記憶領域、
カウンタ等を有している。
【0013】図1に戻って、5は操作部、6は符号化/
復号化回路、7は当該ファクシミリ装置が送信側として
動作するときは暗号化を行い、受信側として動作すると
きは平文化を行う暗号化/平文化回路、8は変復調部モ
デム、9はNCU(網制御装置)、10は公衆電話回線
である。11は原稿を読み取るスキャナー11aを有す
る読み取り部である。12は読み取った画像データにシ
ェーディング補正等の前処理を施す画像処理部である。
13は送信機能部、14は受信機能部、15はプリント
部15a等を有する記録部である。
【0014】上述した操作部5、変復調部モデム8及び
NCU9、スキャナー11a、プリント部15a、リア
ルタイムクロックとCPU2とは図2に示すように、デ
ータバス16を通して接続されており、CPU2を中心
とする上記各構成は、以下に述べるように原稿を暗号化
する暗号通信部として機能するものであり、送受信双方
とも暗号通信としてのプロセスが制御部1においてプロ
グラムされている。
【0015】図3は、ファクシミリ装置における通常の
暗号通信の手順を示している。図3(A)において、90
〜94は送信側での信号処理手順であって、送信しよう
とする画像は、まず、スキャナーによって読み取られ、
読み取られた画像データにシェーディング補正等の前処
理90が施された後、91でMH等のデータ圧縮、つま
り符号化処理される。この圧縮された画像データに対し
て後述するように92でデータ形成が行われ、次いで秘
密通信とするべく、93で各データブロック毎に秘密暗
号鍵を用いて暗号化処理が施され、その暗号化データが
送信側モデム94としてのファクシミリ装置から公衆回
線を介して受信側モデム95へ送出される。
【0016】図3(B)において、95〜99は受信側で
の信号処理手順であって、受信側モデム95としてのフ
ァクシミリ装置で受信された暗号化データは96で送信
側と同一の秘密暗号鍵を用いて暗号文を解読する、いわ
ゆる平文化処理が施される。平文化された画像データは
97で後述するようにデータ復元され、次いでデータ伸
長、つまり復号化された後、99で後処理が施されて元
の画像データとなり、プリンタに印刷され、これによっ
て受信画像が取り出される。なお、秘密暗号鍵は2進数
の数値データである。
【0017】次に、上記構成が暗号通信部として機能す
る場合について制御部1の動作を説明する。まず、送信
画像データの暗号化を行うビット数を1データブロック
として、その値を32ビットより小さく(本例では27
ビット)して暗号化する。
【0018】図4は32ビット単位で画像データを暗号
化するアルゴリズムを示しており、制御部1のCPU2
に構成されている。以下、このアルゴリズムを元の暗号
化アルゴリズムと呼ぶ。これはファクシミリ装置におけ
る一般に公開されている暗号化アルゴリズムであって、
通常、このような秘密暗号鍵方式を用いた暗号通信装置
における暗号化アルゴリズムでは、平文に対して秘密暗
号鍵k1〜kn+1を用いて暗号文を出力するように構成され
ているが、CPU2の機能的制約から、そのデータバス
16のビット幅の整数倍単位、ここでは32ビット単位
の基本データブロックで暗号化を行っているものとす
る。また、ここで言う32ビットは符号化後の値であ
る。
【0019】この元の暗号化アルゴリズムでは、最初と
最後の平文のみ32ビットの暗号鍵k1、kn+1を用い、そ
の中間では、32ビットを2つの16ビットのブロック
に分割して暗号化するので、暗号鍵k2〜knも16ビット
のデータが用いられる。そして、例えばn番目の平文を
暗号化する際、その1回前の暗号文と平文とのEOR
(排他的論理和)を取り、その結果を暗号化する。
【0020】この発明の実施の形態では、上記元の暗号
化アルゴリズムを用いて、しかも該暗号化アルゴリズム
では得られない優れた暗号強度のデータを形成するため
に次のような構成を制御部1に設けている。まず、送信
画像データの暗号化のための構成を説明すると、暗号化
する画像データを制御部1のRAM4のワーク領域に基
本データブロック(32ビット)よりも指定ビット数だけ
少ないビット数を1データブロックとして読み込む。本
例では前述のように1データブロックとして27ビット
読み込んでくるものとする。
【0021】そして、そのデータブロック(27ビット)
中の所定位置に、指定ビット数と同じビット数で所定パ
ターンに作られた補充データ(この場合5ビット)を付加
してデータ形成を終える。これにより被暗号化データブ
ロックの全体が基本データブロックと同一の32ビット
となり、被暗号化データブロックは元の暗号化アルゴリ
ズムに従って暗号化することができるようになる。この
ようにして画像データの暗号化を終えると、前述のよう
にその暗号化データを送信する。
【0022】次に、受信側について述べると、暗号化デ
ータを受信すると、まず、元の平文化アルゴリズムに従
って平文化する。この平文化アルゴリズムは前述の元の
暗号化アルゴリズムと同様に構成されている。次いで、
平文化された受信データから余分に付加されたビット、
すなわち補充データを除去し、正しい受信データとして
メモリ等に格納する。
【0023】このように上記構成では、暗号化するデー
タ(27ビット)に補充データ(5ビット)を付加するこ
とにより全体として32ビットになるので、元の暗号化
アルゴリズムによる暗号化が可能となる。また、この場
合、データブロックを何ビット単位で暗号化するかにつ
いて、上記のように27ビット単位に固定する場合以外
にも以下に掲げるような態様が考えられる。
【0024】第1には、任意にあるいは適当と考えられ
るビット数を予め設定し、補充データをそのビット数に
固定する。この場合、通信相手に関わらず、メーカーの
設定値として補充データのビット数を固定する。図5に
示す基本データブロックが32ビットで1データブロッ
クが27ビットのものでは、補充データは5ビットとな
る。
【0025】第2には、補充データを通信回数から決定
する。この場合、補充するビット数の最大値を設定す
る。例えば被暗号化データブロックが32ビットの場合
であれば補充データの最大値は9ビットが適当であると
考えられる。したがって、補充データは暗号通信毎に
0,1,2……8,9ビットの値を取ることになる。そ
して、暗号通信の受信者毎に通信回数を示すカウンタを
準備し、通信回数の下一桁を補充するビット数にする。
【0026】例えば送信者Aから受信者Bに対して暗号
通信をする場合、送信者Aと受信者Bは互いに対する暗
号通信の回数を示すカウンタを準備する。このカウンタ
の初期値は0から始めて暗号通信の度にそのカウンタの
内容を1インクリメントする。通信に際してはその値を
毎回読み込んできて、その内容に従った値を補充ビット
数とする。
【0027】図5に第2の補充ビット設定の態様におけ
る送信者Aから受信者Bへの暗号通信を行う場合の送信
者A側ファクシミリ装置の制御部1のフローチャートを
示す。この図において、送信者Aが送信動作を開始し、
ステップ#5で暗号通信を行うか、否かを選択し、行わ
ない場合は通常の通信となり、暗号通信を選択したとき
は、ステップ#10で受信者Bに対するカウンタの値C
bを読み込み、ステップ#15で補充データのビット数
をそのカウンタ値Cbに決定する。
【0028】次に、ステップ#20で1データブロック
のビット数を(32−Cb)ビットに決定し、そのビット
数を1データブロックとして送信画像データを前述の図
4に示した暗号化アルゴリズムに従って暗号化し、ステ
ップ#25で受信者Bに対して暗号通信を行う。
【0029】ステップ#30でこのときの受信者Bに対
する暗号通信回数が最大値(Cb=9)に達していない
ときは、ステップ#35で、暗号通信を行う度にそのカ
ウンタをインクリメントし、ステップ#45で暗号通信
動作を終了する。以後は、通信毎にインクリメントした
カウンタの値に従って1ブロックあたりの暗号化データ
のビット数を決定し、暗号化する。そして、暗号通信回
数が最大値に達したときは、ステップ#40でカウンタ
の値に0をストアする。
【0030】第3には、補充データのビット数を示すテ
ーブルを設定し、通信回数等によってインデックスを更
新する。このテーブルは下記表1に示すようなものであ
る。そして、暗号通信毎にインデックスを1つ進め、毎
回異なった値を使用するようにする。
【0031】
【表1】
【0032】例えば送信者Aから受信者Bに対して暗号
通信をする場合、上記通信回数から補充データのビット
数を決定するプロセスと同様に、送信者Aと受信者Bは
互いに対する暗号通信の回数を示すカウンタを準備す
る。このカウンタの初期値は0から始めて暗号通信の度
にそのカウンタの内容を1インクリメントする。暗号通
信に際してはその値を毎回読み込んできて、その値が示
すインデックスの内容に対応するビット数を補充データ
のビット数として暗号化を行う。
【0033】図6に第3の補充ビット設定の態様におけ
る送信者Aから受信者Bへの暗号通信を行う場合の送信
者A側ファクシミリ装置の制御部1のフローチャートを
示す。この図において、送信者Aが送信動作を開始し、
ステップ#105で暗号通信を行うか、否かを選択し、
行わない場合は通常の通信となり、暗号通信を選択した
ときは、ステップ#110で受信者Bに対するカウンタ
の値Cbを読み込み、ステップ#115でカウンタ値C
bに対する補充データのビット数を上記表1に掲げるテ
ーブルから参照し、そのときの補充ビット数をDbとす
る。
【0034】次に、ステップ#120で1データブロッ
クのビット数を(32−Db)ビットに決定し、そのビッ
ト数を1データブロックとして送信画像データを前述の
図4に示した暗号化アルゴリズムに従って暗号化し、ス
テップ#125で受信者Bに対して暗号通信を行う。
【0035】ステップ#130でこのときの受信者Bに
対する暗号通信回数が最大値(Cb=9)に達していな
いときは、ステップ#135で、暗号通信を行う度にそ
のカウンタを1インクリメントし、ステップ#145で
暗号通信動作を終了する。以後は、通信毎にインクリメ
ントしたカウンタの値に対応するテーブル上の補充ビッ
ト数に従って1ブロックあたりの暗号化データのビット
数を決定し、暗号化する。そして、暗号通信回数が最大
値に達したときは、ステップ#140でカウンタの値に
0をストアする。
【0036】以上のように画像データを何ビット単位で
暗号化するか、換言すれば補充データのビット数を変更
することによって、被暗号化データブロックの内容が大
きく変化するので、その分暗号強度が強化されることに
なる。
【0037】また、上記構成において暗号強度は、不足
分のビット、つまり補充データを付加する位置を変更す
ることによって、データ構成の異なるものとすることが
できる。すなわち、補充データの付加位置を変更する第
1の態様として、予め決められた位置に固定することが
挙げられる。この場合、通信相手に関わらず、メーカー
の設定値として補充するビット位置を固定する。
【0038】図7(A)に示す被暗号化データブロックで
は、例えば暗号化するデータの上位に補充、具体的には
補充データを暗号化するデータの先頭に付加しており、
図7(B)に示す被暗号化データブロックでは、補充デー
タを暗号化するデータの末尾に付加している。このよう
に補充データの付加位置を変更するだけでも被暗号化デ
ータブロックの内容が大きく変化するので、その分暗号
強度が強化されることになる。
【0039】第2に、補充データのデータブロック中に
おける位置を、通信回数に基づいて決定する。例えば送
信者Aから受信者Bに対して暗号通信をする場合、暗号
化する送信画像データが連続しているものと定め、通信
の度にデータ全体を1ビットずつシフトする。また、暗
号通信の相手毎に、通信回数を示すカウンタを準備す
る。
【0040】図8に一例を示す。この図に示すように、
暗号通信を行う度に、そのカウンタ値Caをインクリメ
ントする。いま、補充するビット数をKビットとすれ
ば、0からKまでの間に暗号化するデータ全体をシフト
する。図示例では、K=7で各ビットの値はオール0と
している。そして、カウンタ値Caを(K+1)で割った
ときの商を省き、あまりをCとして、あまりCをシフト
数として、送信画像データの前後に補充データを振り分
ける。
【0041】具体的には、C=0では補充データの全数
を暗号化するデータブロックの先頭に配し、C=1では
補充データの末端のみをデータブロックの末尾に配し、
以下C値と同数の補充データビット数だけデータブロッ
クの末尾に振り分ける。そして、C=7では補充データ
の全数を暗号化するデータブロックの末尾に配するよう
にする。
【0042】以上のように補充データのビットを補充す
る位置を変更することによって、被暗号化データブロッ
クの内容を大きく変化させることができるので、その分
暗号強度が強化されることになる。
【0043】さらに、上記構成において暗号強度は、補
充データのビットパターンを変更することによっても、
データ構成の異なるものとすることができる。すなわ
ち、補充データのビットパターンを変更する第1の態様
としては、該補充データのビットパターンを予め設定し
たパターンに固定することが挙げられる。この場合、通
信相手や通信時間に関わらず、メーカーの設定値として
補充データのビットパターンを固定する。
【0044】
【表2】
【0045】すなわち、補充データのビット数やビット
位置を考慮して、補充するビットパターンを準備する。
例えば補充データのビット数を5とし、データブロック
の上位に位置させるものであれば、上記表2に示すよう
に、上位の5ビットに補充するパターンを用意する。次
に、下位27ビットに暗号化するためのデータを備えた
データと、ビット毎にORを取る。
【0046】第2には、補充データのビットパターン
を、通信の度に乱数を発生させ、そのときに発生した乱
数に基づいたパターンに作成する。具体的には、通信の
際に以下に示すような乱数を発生させ、それに基づいた
パターンで不足分のビットを補充する。例えば通信時点
において、16時58分06秒であるとすると、時刻表
示数の総和Rは、R=16+58+06=80であり、
これを2進数に数値変換すると、1010000とな
る。
【0047】これに対して補充データとして必要なビッ
ト数が5ビットであるとすれば、例えば2進数変換した
値の上位から5ビットを取って、10100を補充デー
タのビットパターンとする。それ以後の処理は、前記第
1のビットパターン変更態様と同様に、暗号化するデー
タとORを取ってから暗号化する。
【0048】第3には、補充データのビットパターンを
示すテーブルを設け、そのインデックスを通信回数によ
って更新する。この場合、下記表3に示すような補充す
るビットの位置を示すテーブルを構成する。
【0049】
【表3】
【0050】上記表3に掲げるテーブル中で、補充ビッ
トパターンが“4−3”とあれば、暗号化するデータの
上位に4ビット、下位に3ビットの補充ビットを付加す
ることを意味している。暗号通信毎にインデックスを1
つ進め、毎回異なるパターンを使用するようにする。
【0051】例えば送信者Aから受信者Bに対して暗号
通信をする場合、送信者Aと受信者Bは互いに対する暗
号通信の回数を示すカウンタを準備する。カウンタの初
期値は0から始めて暗号通信の度にそのカウンタの内容
を1インクリメントする。表3においては、補充するビ
ット数をK=7としている。暗号通信に際しては、カウ
ンタの値を毎回読み込んできて、その値が示すインデッ
クスの内容に対応するビットパターンでビットを補充し
て暗号化を行う。
【0052】以上のように補充データのビットパターン
を変更することによって、被暗号化データブロックの内
容を大きく変化させることができるので、その分暗号強
度が強化されることになる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるとき
は、制御部のデータバスビット幅の整数倍を単位とする
所定ビット数単位の基本データブロックよりも指定ビッ
ト数だけ少ないビット数を1データブロックとして画像
データを制御部に読み込み、読み込まれたデータブロッ
ク中の所定位置に前記指定ビット数と同じビット数で所
定パターンに作られた補充データを付加して前記基本デ
ータブロックと同一のビット数を有する被暗号化データ
ブロックを形成しているので、基本データブロックの暗
号化を行うことができるように構成された周知の暗号化
アルゴリズムを使用して暗号化することができる。
【0054】したがって、従来使用している暗号のアル
ゴリズムを変更する必要がなく、また、暗号化の最小単
位を種々変化できるので、より強度の高い暗号化システ
ムを提供することができる。
【0055】また、請求項2〜6は、データブロックの
ビット数、補充データのデータブロック中における位
置、補充データのビットパターンを、メーカーで設定し
た値に固定するか、特定相手との通信回数に基づいて決
定するか、あるいは通信回数とビット数、ビットパター
ン等との関係を規定するテーブルの数値から決定する
か、通信の度に発生させた乱数に基づいたパターンとす
るものであって、このようにすることにより暗号強度の
一層の強化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を実施したファクシミリ装置の全体構
成を示す概略ブロック図。
【図2】 その制御部を具体的にするとともに他の構成
部分との接続状態を示すブロック図。
【図3】 その暗号送信の手順を示すブロック図。
【図4】 暗号化アルゴリズムの一例を示す構成図。
【図5】 補充データのビット数の設定に関する動作の
一例を示すフローチャート。
【図6】 補充データのビット数の設定に関する動作の
他の例を示すフローチャート。
【図7】 被暗号化データブロック中の補充データの位
置を例示する構成図。
【図8】 被暗号化データブロック中の補充データのビ
ットパターンと通信回数との関係を示す図。
【符号の説明】
1 制御部 2 CPU 3 ROM 4 RAM 5 操作部 6 符号化/復号化回路 7 暗号化/平文化回路 8 変復調部モデム 9 NCU 11 読み取り部 12 画像処理部 13 送信機能部 14 受信機能部 15 記録部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暗号通信を司る制御部のデータバスビッ
    ト幅の整数倍を単位とする所定ビット数単位の基本デー
    タブロック毎に画像データを暗号化して送信する暗号化
    アルゴリズム、及び受信した暗号化データを平文化する
    平文化アルゴリズムの実行機能を備えた暗号通信装置で
    あって、前記画像データを前記基本データブロックより
    も指定ビット数だけ少ないビット数を1データブロック
    として前記制御部に読み込み、読み込まれたデータブロ
    ック中の所定位置に前記指定ビット数と同じビット数で
    所定パターンに作られた補充データを付加して前記基本
    データブロックと同一のビット数を有する被暗号化デー
    タブロックを形成する機能が送信側に付加され、前記平
    文化アルゴリズムに従って平文化された暗号化データか
    ら前記補充データを除去する機能が受信側に付加されて
    いることを特徴とする暗号通信装置。
  2. 【請求項2】 暗号通信を司る制御部のデータバスビッ
    ト幅の整数倍を単位とする所定ビット数単位の基本デー
    タブロック毎に画像データを暗号化する暗号化アルゴリ
    ズムの実行機能を有し、且つ、前記画像データを前記基
    本データブロックよりも指定ビット数だけ少ないビット
    数を1データブロックとして前記制御部に読み込み、読
    み込まれたデータブロック中の所定位置に前記指定ビッ
    ト数と同じビット数で所定パターンに作られた補充デー
    タを付加して前記基本データブロックと同一のビット数
    を有する被暗号化データブロックを形成するように構成
    された暗号通信装置であって、 前記データブロックのビット数を、予め設定されたビッ
    ト数、または通信回数に基いて決定されたビット数とす
    ることを特徴とする暗号通信装置。
  3. 【請求項3】 補充データのビット数を示すテーブルを
    備え、そのインデックスを通信回数によって更新するこ
    とにより、データブロックのビット数を決定するように
    構成されている請求項2に記載の暗号通信装置。
  4. 【請求項4】 暗号通信を司る制御部のデータバスビッ
    ト幅の整数倍を単位とする所定ビット数単位の基本デー
    タブロック毎に画像データを暗号化する暗号化アルゴリ
    ズムの実行機能を有し、且つ、前記画像データを前記基
    本データブロックよりも指定ビット数だけ少ないビット
    数を1データブロックとして前記制御部に読み込み、読
    み込まれたデータブロック中の所定位置に前記指定ビッ
    ト数と同じビット数で所定パターンに作られた補充デー
    タを付加して前記基本データブロックと同一のビット数
    を有する被暗号化データブロックを形成するように構成
    された暗号通信装置であって、 前記補充データのデータブロック中における位置を、予
    め設定された位置、または通信回数に基いて決定された
    位置とすることを特徴とする暗号通信装置。
  5. 【請求項5】 補充データのデータブロック中における
    位置のパターンを示すテーブルを備え、そのインデック
    スを通信回数によって更新するように構成されてい請求
    項4に記載の暗号通信装置。
  6. 【請求項6】 暗号通信を司る制御部のデータバスビッ
    ト幅の整数倍を単位とする所定ビット数単位の基本デー
    タブロック毎に画像データを暗号化する暗号化アルゴリ
    ズムの実行機能を有し、且つ、前記画像データを前記基
    本データブロックよりも指定ビット数だけ少ないビット
    数を1データブロックとして前記制御部に読み込み、読
    み込まれたデータブロック中の所定位置に前記指定ビッ
    ト数と同じビット数で所定パターンに作られた補充デー
    タを付加して前記基本データブロックと同一のビット数
    を有する被暗号化データブロックを形成するように構成
    された暗号通信装置であって、 前記補充データのビットパターンを、予め設定されたパ
    ターンとすることを特徴とする暗号通信装置。
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