JPH0936315A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0936315A
JPH0936315A JP7200456A JP20045695A JPH0936315A JP H0936315 A JPH0936315 A JP H0936315A JP 7200456 A JP7200456 A JP 7200456A JP 20045695 A JP20045695 A JP 20045695A JP H0936315 A JPH0936315 A JP H0936315A
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soft error
semiconductor device
error prevention
prevention layer
layer
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JP7200456A
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Hiroko Hamada
裕子 濱田
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡素な構造で、ソフトエラーの発生を効果的に
防止し得る半導体装置を提供する。 【解決手段】半導体装置は、配線層31,33を有し、
複数の半導体素子から成り、少なくとも半導体素子が形
成された半導体装置の領域の上方に、金属若しくは金属
化合物から成るソフトエラー防止層40が設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置に関し、
更に詳しくは、ソフトエラーの発生を効果的に防止し得
る構造を有する半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置を構成する材料、特にパッケ
ージ材料中には、ウラン(U)やトリウム(Th)など
の放射性物質が微少ではあるが含まれている。これらの
放射性物質から発生したα線が半導体素子に入射する
と、特にメモリ素子において、一過性の誤動作が発生す
る。この誤動作は半導体素子の構造的な欠陥を伴わず、
一度誤動作を起こしても、次の動作時には正常に動作す
る。そして、このような誤動作は、半導体素子の動作中
にランダムに繰り返し無しに発生することから、ソフト
エラーと呼ばれている。
【0003】α線が半導体基板内に入射すると、半導体
基板中で多量の電子・正孔対が発生する。ダイナミック
・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)において、
特に、メモリセル部近傍(とりわけ、電荷を蓄積するキ
ャパシタ近傍)にα線が入射したとき、メモリセル部の
半導体基板側の電極であるポテンシャルウエルが最初か
ら電子で満たされている場合(即ち、メモリセル部が情
報「0」を記憶している場合)には、発生した電子がポ
テンシャルウエルに流れ込んでも、誤動作は生じない。
一方、ポテンシャルウエルが空の場合(即ち、メモリセ
ル部が情報「1」を記憶している場合)には、発生した
電子がポテンシャルウエルに流れ込むと、情報が1から
0に変化してしまう。このように、メモリセル部で発生
するソフトエラーにおいては、情報が1から0に変化す
る。また、DRAMのビット線にα線が入射した場合、
ビット線の電位が低下する。このとき、ビット線の電位
が基準電位よりも低くなると、メモリセルに蓄積された
情報を誤って判別するといったソフトエラーが発生す
る。
【0004】スタティック・ランダム・アクセス・メモ
リ(SRAM)においては、高集積化に伴い、単位記憶
ノード当たりの寄生容量が小さくなる一方である。そし
て、α線が半導体基板に入射すると、半導体基板中で多
量の電子・正孔対が発生し、かかる電子が半導体基板中
を移動して、SRAMのメモリセル部に蓄積された情
報、即ち電荷を破壊し、メモリセル部に誤動作を生じさ
せるといったソフトエラーが発生する。
【0005】現状では、このようなソフトエラーの発生
を防止するための手段として、ウランやトリウムといっ
た放射性物質の含有率が低いポリイミド樹脂を半導体装
置の表面にコーティングして外部から侵入するα線をポ
リイミド樹脂によって遮蔽する方法が、一般的に用いら
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ポリイミド樹
脂は、厚さ10μmで、α線を1/10程度に減衰する
ことが知られている。従って、ポリイミド樹脂によっ
て、パッケージ材料中で生成したα線を確実に遮蔽する
ためには、15〜20μm厚さのポリイミド樹脂が必要
とされるが、このような厚さであってもソフトエラーの
発生を確実に抑制することは困難である。また、このよ
うな厚さのポリイミド層を半導体装置に形成すること
は、プロセス面から困難である。
【0007】メモリセル部の蓄積電荷量を増加させるこ
とによってソフトエラーを回避する方法もあるが、大容
量メモリ素子においては、チップ面積の制限からメモリ
セル部のキャパシタ面積が強い制限を受け、蓄積電荷量
にも限界が生じている。ウエルコンタクトを設け、基板
バイアスを加えることによってソフトエラーを回避する
方法もあるが、半導体装置の高集積化に伴い、ウエルコ
ンタクトの確保が難しくなりつつあり、効果的に基板バ
イアスを加えることが困難になっている。更には、半導
体装置の高集積化に伴いスケーリングが進み、メモリ素
子のみならず論理素子に対してもソフトエラーの影響が
大きくなりつつある。
【0008】近年、半導体装置においては、配線層が多
層化されている。α線は配線層によって大きな減衰を受
ける。しかしながら、図11の(A)に模式的な一部断
面図を示し、図11の(B)に多層配線層の配置関係を
模式図にて示すように、配線層31,32,33は半導
体素子の領域全体を覆っているわけではない。尚、図1
1の(A)は、図11の(B)の線B−Bに沿った断面
図である。従って、半導体素子の上方に絶縁層20のみ
が形成されている領域が存在する。それ故、かかる領域
から侵入したα線を、配線層31,32,33によって
食い止めることはできない。尚、絶縁層20の上には、
α線を阻止するためのポリイミド層100が形成されて
いる。また、半導体基板10には、素子分離領域11で
分離された半導体素子が形成されている。ここで、半導
体素子は、ゲート電極12及び拡散領域(ソース・ドレ
イン領域)13から構成されている。
【0009】従って、本発明の目的は、簡素な構造で、
ソフトエラーの発生を効果的に防止し得る半導体装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の第1の態様に係る半導体装置は、配線層を
有し、複数の半導体素子から成り、少なくとも半導体素
子が形成された半導体装置の領域の上方に、金属若しく
は金属化合物から成るソフトエラー防止層が設けられて
いることを特徴とする。
【0011】本発明の第1の態様に係る半導体装置にお
いては、ソフトエラー防止層は、半導体基板と配線層の
間、配線層と配線層の間、配線層の上方等、如何なる位
置にも形成することが可能であるが、半導体装置の製造
工程の簡素化及び半導体装置の構造の簡素化の観点から
は、配線層の上方に設けることが好ましい。
【0012】ソフトエラー防止層は、1層若しくは2層
以上の多層から構成することができる。ソフトエラー防
止層は、半導体装置を略全面覆っていてもよいし、半導
体装置を局所的に覆っていてもよい。ここで、半導体装
置を局所的に覆うとは、半導体素子が形成されていない
半導体装置の領域の上方には、ソフトエラー防止層を設
けないことを意味する。あるいは又、ソフトエラー防止
層及び配線層を半導体素子が形成された半導体装置の領
域に射影したとき、この領域がソフトエラー防止層の射
影像及び配線層の射影像で覆われるように、ソフトエラ
ー防止層をパターニングしてもよい。
【0013】本発明の第1の態様に係る半導体装置にお
いては、基板バイアス効果と併せて、一層効果的にソフ
トエラーの発生を防止するために、ソフトエラー防止層
をウエルコンタクトに接続するか、あるいは又、ダイパ
ッドに接続することが好ましい。後者の場合、ソフトエ
ラー防止層とダイパッドの接続を容易なものとするため
に、ソフトエラー防止層にボンディングパッドを設ける
ことが望ましい。あるいは又、ソフトエラー防止層を電
気的にフローティング状態としてもよい。
【0014】本発明の第1の態様に係る半導体装置にお
けるソフトエラー防止層は、導電性を有する如何なる材
料からも作製することができるが、半導体装置の製造工
程において屡々使用される、アルミニウム、タングステ
ン、銅、チタン、コバルト、金、及びモリブデンから成
る群から選択された金属、又はこれらの化合物から成る
群から選択された金属化合物から形成することが好まし
い。金属化合物としてアルミニウム合金を使用する場合
には、Al−Si、Al−Cu、Al−Si−Cu、A
l−Ge、Al−Si−Ge等を挙げることができる。
更には、金属化合物として各種の金属シリサイドを挙げ
ることもできる。あるいは又、ソフトエラー防止層を非
晶質の金属又は金属化合物から形成することで、ソフト
エラー防止層を構成するグレインのドメインに沿ってα
線がソフトエラー防止層を透過する、所謂チャネリング
の発生を効果的に防止することができる。この場合、ソ
フトエラー防止層は、タングステン、チタン又はモリブ
デンから構成することが望ましいが、これらの材料に限
定するものではない。尚、ソフトエラー防止層は、例え
ばスパッタ法やCVD法にて形成することができる。ソ
フトエラー防止層の厚さは、使用する材料にも依存する
が、α線を十分減衰でき、外部から侵入したα線が半導
体基板には到達できないレベルとなるような厚さであれ
ばよい。
【0015】上記の目的を達成するための本発明の第2
の態様に係る半導体装置は、多層の配線層を有し、複数
の半導体素子から成り、各半導体素子が形成された半導
体装置の領域に該多層の配線層を射影したとき、該領域
は該多層の配線層の射影像で覆われることを特徴とす
る。尚、かかる多層の配線層にはダミー配線層を含める
ことができる。
【0016】本発明における半導体装置としては、例え
ば、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ等の各種メ
モリや各種論理素子、Bi−CMOS等を挙げることが
できる。
【0017】本発明の半導体装置においては、少なくと
も半導体素子が形成された半導体装置の領域の上方にソ
フトエラー防止層が設けられ、あるいは又、半導体素子
が形成された半導体装置の領域は多層の配線層の射影像
で覆われる。即ち、半導体素子を外部から透視した場
合、ソフトエラー防止層若しくは多層の配線層によって
半導体素子は遮蔽され、半導体素子の上方に絶縁層のみ
が存在する領域が無くなる。従って、外部から侵入して
きたα線は、確実にソフトエラー防止層若しくは多層配
線層で遮蔽され、半導体基板に到達することが防止され
る。その結果、ソフトエラーの発生を効果的に防止する
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、発明の実
施の形態に基づき本発明を説明する。
【0019】(発明の実施の形態1)以下に説明する発
明の実施の形態1は、本発明の第1の態様に係る半導体
装置に関する。尚、以下、発明の実施の形態を、単に実
施の形態と呼ぶ。図1に模式的な一部断面図を示すよう
に、実施の形態1における半導体装置は、配線層31,
33を有し、複数の半導体素子から成り、少なくとも半
導体素子が形成された半導体装置の領域の上方にソフト
エラー防止層40が設けられている。
【0020】シリコン半導体基板から成る半導体基板1
0には、複数の半導体素子が形成されている。各半導体
素子は、例えばLOCOS構造やトレンチ構造を有する
素子分離領域11によって分離されており、ゲート電極
12、拡散領域(ソース・ドレイン領域)13から構成
されている。図1に示した構造の半導体装置の部分にお
いては、一方の拡散領域13は、コンタクトホールを介
して第1層目の配線層31に接続されている。第1層目
の配線層31と第3層目の配線層33の間には、図11
の(B)に示したと同様に第2層目の配線層32が形成
されているが、図1には、その図示を省略した。また、
各配線層の上下には絶縁層が形成されているが、図1に
はそれらを纏めて絶縁層20で示した。尚、絶縁層20
として、SiO2、BPSG、PSG、BSG、AsS
G、PbSG、SbSG、NSG、SOG、LTO(Lo
w Temperature Oxide、低温CVD−SiO2)、Si
N、SiON等の公知の絶縁材料、あるいはこれらの絶
縁材料を積層したものを用いることができる。ここで、
半導体素子は、例えば、公知のMOS型トランジスタの
作製方法にて作製することができるので、詳細な説明は
省略する。
【0021】ソフトエラー防止層40の部分を水平面で
切断したときの模式図を図2の(A)に示す。尚、図2
において、ソフトエラー防止層40を明確にするため
に、ソフトエラー防止層40に斜線を付した。ソフトエ
ラー防止層40は、第3層目の配線層33の上方に、絶
縁層を介して、半導体装置を略全面覆うように設けられ
ている。実施の形態1においては、ソフトエラー防止層
40は、スパッタ法にて形成されたアルミニウム合金層
から成る。尚、ボンディングパッド60の部分が露出す
るように、ソフトエラー防止層40はパターニングされ
ている。このソフトエラー防止層40は、電気的にフロ
ーティング状態とされている。スパッタ法によるアルミ
ニウム合金層の成膜条件を以下に例示する。尚、絶縁層
上でのアルミニウム合金層の成膜時の絶縁層に対するア
ルミニウム合金の濡れ性を改善するために、アルミニウ
ム合金層の成膜の前に、スパッタ法にてチタン層を成膜
することが望ましい場合がある。 ターゲット :Al−0.5%Cu プロセスガス:Ar=100sccm 圧力 :0.4Pa DC電力 :5kW 基板加熱温度:150゜C
【0022】ソフトエラー防止層40の上にはパッシベ
ーション層50が形成されており、かかるパッシベーシ
ョン層50も、ボンディングパッド60の部分が露出す
るようにパターニングされている。ボンディングパッド
60は、例えば第3層目の配線層33やその他の配線層
(図示せず)と接続孔(図示せず)を介して電気的に接
続されている。尚、実施の形態1においては、ボンディ
ングパッド60はソフトエラー防止層40と接続されて
いない。このように、半導体装置の略全面を覆うように
ソフトエラー防止層40を設けることによって、外部か
ら侵入してきたα線は、ソフトエラー防止層40によっ
て阻止されるか、あるいは半導体基板10には到達でき
ないレベルとなり、ソフトエラーの発生を効果的に防止
することができる。
【0023】(実施の形態2)実施の形態2は、実施の
形態1の変形である。実施の形態1においては半導体装
置の略全面を覆うようにソフトエラー防止層40を設け
たが、実施の形態2においては、ソフトエラー防止層4
0の部分を水平面で切断したときの模式図である図2の
(B)に示すように、1層から成るソフトエラー防止層
40が、半導体装置を局所的に覆っている。即ち、ソフ
トエラー防止層40が形成されていない領域の下方の半
導体装置の領域には、例えばメモリセルが形成されてい
ない。半導体装置の断面構造は、図1に示した構造と同
様とすることができるので、詳細な説明は省略する。
【0024】(実施の形態3)実施の形態3において
は、ソフトエラー防止層40は1層から成り、第3層目
の配線層33の上方に、絶縁層を介して形成されてお
り、しかもパターニングされている。即ち、ソフトエラ
ー防止層40及び配線層31,32,33を半導体素子
が形成された半導体装置の領域に射影したとき、この領
域がソフトエラー防止層40の射影像及び配線層31,
32,33の射影像で覆われるように、ソフトエラー防
止層40はパターニングされている。より具体的には、
半導体装置の真上あるいは斜め上方から半導体素子を透
視したとき、半導体素子はソフトエラー防止層40及び
配線層31,32,33に遮蔽されて見ることができな
いように、ソフトエラー防止層40をパターニングす
る。実施の形態3における半導体装置の模式的な一部断
面図を図3に示す。また、ソフトエラー防止層40の配
置を示すための模式的な透視平面図を図4に示す。尚、
図3は、図4の線III−IIIに沿った断面図であ
る。ソフトエラー防止層40をこのようにパターニング
することによっても、外部から侵入してきたα線は、ソ
フトエラー防止層40若しくは配線層31,32,33
によって阻止されるか、あるいは半導体基板10には到
達できないレベルとなり、ソフトエラーの発生を効果的
に防止することができる。しかも、実施の形態1と比較
して、ソフトエラー防止層40の浮遊容量を低減するこ
とが可能となる。
【0025】(実施の形態4)図5に半導体装置の模式
的な一部断面図を示すように、実施の形態4において
は、ソフトエラー防止層は、第1のソフトエラー防止層
40A及び第2のソフトエラー防止層40Bの2層から
成り、第3層目の配線層33の上方に形成されている。
更には、しかも、ソフトエラー防止層40A,40Bの
それぞれはパターニングされている。そして、第2のソ
フトエラー防止層40B及び配線層31,32,33を
半導体素子が形成された半導体装置の領域に射影したと
き、この領域が第2のソフトエラー防止層40Bの射影
像及び配線層31,32,33の射影像で覆われるよう
に、第2のソフトエラー防止層40Bがパターニングさ
れている。即ち、実施の形態4においては、ソフトエラ
ー防止の機能を専ら第2のソフトエラー防止層40Bに
付与している。
【0026】一方、例えば、第2のソフトエラー防止層
40Bをウエルコンタクト43と電気的に接続するため
の一種の配線層として、第1のソフトエラー防止層40
Aが形成されている。更には、第1のソフトエラー防止
層40Aと第2のソフトエラー防止層40Bは接続孔4
1によって電気的に接続され、第1のソフトエラー防止
層40Aは接続孔42を介してウエルコンタクト43に
接続されている。尚、この状態を、図6の半導体装置の
模式的な一部断面図に示す。図6には、n型半導体基板
にn型ウエルが形成されており、拡散領域はp+導電型
であり、ウエルコンタクト43は、n型半導体基板に形
成されたn+導電型領域に接続されている例を示した。
これによって、ソフトエラー防止層40A,40Bは、
半導体基板10がn型半導体基板の場合、グランドライ
ンと電気的に接続され、p型半導体基板の場合、Vcc
インと電気的に接続され、これによって、ソフトエラー
防止層40A,40Bには基板バイアスが加えられる。
その結果、外部から侵入してきたα線は、第2のソフト
エラー防止層40B若しくは配線層31,32,33に
よって阻止されるか、あるいは半導体基板10には到達
できないレベルとなり、ソフトエラーの発生を効果的に
防止することができる。しかも、基板バイアス効果によ
って、一層効果的にソフトエラーの発生を防止すること
が可能となる。
【0027】実施の形態4における第1及び第2のソフ
トエラー防止層40A,40Bは、以下の方法で形成す
ることができる。即ち、第3層目の配線層33の上に形
成された絶縁層上に、例えばスパッタ法にてアルミニウ
ム合金層を成膜した後、リソグラフィ技術及びエッチン
グ技術によってかかるアルミニウム合金層をパターニン
グし、第1のソフトエラー防止層40Aを形成する。次
いで、全面に絶縁層を形成し、リソグラフィ技術及びエ
ッチング技術によって、接続孔41を形成するために、
絶縁層に開口部を形成する。その後、例えばスパッタ法
にてアルミニウム合金層を開口部内を含む全面に成膜し
た後、リソグラフィ技術及びエッチング技術によってか
かるアルミニウム合金層をパターニングし、第2のソフ
トエラー防止層40Bを形成する。
【0028】尚、第1のソフトエラー防止層40Aに対
しても、ソフトエラー防止の機能を付与し得る。この場
合には、第1及び第2のソフトエラー防止層40A,4
0B並びに配線層31,32,33を半導体素子が形成
された半導体装置の領域に射影したとき、この領域が第
1及び第2のソフトエラー防止層40A,40Bの射影
像並びに配線層31,32,33の射影像で覆われるよ
うに、第1及び第2のソフトエラー防止層40A,40
Bをパターニングすればよい。
【0029】実施の形態4においては、ソフトエラー防
止層を2層から構成したが、場合によっては、ソフトエ
ラー防止層を1層から構成し、かかる1層のソフトエラ
ー防止層をウエルコンタクトと接続してもよい。この場
合には、1層のソフトエラー防止層で、半導体装置を略
全面覆ってもよいし、半導体装置を局所的に覆ってもよ
いし、更には、1層から成るソフトエラー防止層及び配
線層31,32,33を半導体素子が形成された半導体
装置の領域に射影したとき、この領域がソフトエラー防
止層の射影像及び配線層31,32,33の射影像で覆
われるように、ソフトエラー防止層をパターニングして
もよい。更には、ソフトエラー防止層を3層以上で構成
してもよい。
【0030】(実施の形態5)ソフトエラー防止層40
の部分を水平面で切断したときの模式図である図7の
(A)に示すように、実施の形態5においては、ソフト
エラー防止層40は、第3層目の配線層33の上方に、
半導体装置を略全面覆うように設けられている。実施の
形態5においては、ソフトエラー防止層40には、ボン
ディングパッド44が一体的に設けられている。そし
て、図8の半導体装置のボンディングパッド44付近の
模式的な一部断面図に示すように、このボンディングパ
ッド44を介して、ソフトエラー防止層40はワイヤ7
1によってダイパッド70に接続されている。尚、図8
は、図7の線VIII−VIIIに沿った断面図であ
る。
【0031】実施の形態5においては、ボンディングパ
ッド44の下方には接続孔45が延び、かかる接続孔4
5は第3層目の配線層33と接続されている。更に、こ
の第3層目の配線層はウエルコンタクトと接続されてい
るが、この部分の図示は省略した。また、半導体素子の
部分の図示も省略した。ボンディングパッド60は、そ
の他の配線層(図示せず)と接続孔を介して電気的に接
続されているが、ソフトエラー防止層40とは接続され
ていない。
【0032】このような構造にすることで、外部から侵
入してきたα線は、ソフトエラー防止層40若しくは配
線層31,32,33によって阻止されるか、あるいは
半導体基板10には到達できないレベルとなり、ソフト
エラーの発生を効果的に防止することができる。しか
も、ソフトエラー防止層40がダイパッド70と接続さ
れているので、強力な基板バイアス効果を得ることがで
き、より一層効果的にソフトエラーの発生を防止するこ
とが可能となる。
【0033】尚、ソフトエラー防止層40の部分を水平
面で切断したときの模式図である図7の(B)に示すよ
うに、1層から成るソフトエラー防止層40で、半導体
装置を局所的に覆ってもよい。即ち、ソフトエラー防止
層40が形成されていない領域の下方の半導体装置の領
域には、半導体素子が形成されていない構造とすること
もできる。
【0034】実施の形態5においては、場合によって
は、ソフトエラー防止層40にボンディングパッド44
を設けずに、ソフトエラー防止層40を、直接、ワイヤ
71を介してダイパッド70に接続してもよい。あるい
は又、1層若しくは2層以上からソフトエラー防止層を
構成し、しかも、ソフトエラー防止層及び配線層31,
32,33を半導体素子が形成された半導体装置の領域
に射影したとき、この領域がソフトエラー防止層の射影
像及び配線層31,32,33の射影像で覆われるよう
に、ソフトエラー防止層をパターニングしてもよい。更
には、実施の形態5の変形として、ソフトエラー防止層
を、ボンディングパッドを介して、あるいは、直接、ワ
イヤによってリードフレームの先端に接続することもで
きる。
【0035】(実施の形態6)以下に説明する実施の形
態6は、本発明の第2の態様に係る半導体装置に関す
る。実施の形態6における半導体装置の模式的な一部断
面図を、図9に示す。また、多層の配線層の配置関係を
模式的に図10に示す。
【0036】実施の形態6における半導体装置は、多層
の配線層31,32,33,34を有し、複数の半導体
素子から成り、各半導体素子が形成された半導体装置の
領域に多層の配線層31,32,33,34を射影した
とき、この領域は多層の配線層31,32,33,34
の射影像で覆われることを特徴とする。尚、実施の形態
6においては、かかる多層の配線層には、回路的には必
要のないダミー配線層である第4層目の配線層34が含
まれている。
【0037】ダミー配線層である第4層目の配線層34
は、電気的にフローティング状態とされている。あるい
は又、例えばウエルコンタクトに接続されていてもよ
い。あるいは、ダイパッドに接続されていてもよい。実
施の形態6における各配線層は、例えば、アルミニウム
合金を絶縁層上にスパッタ法にて成膜した後、リソグラ
フィ技術及びエッチング技術に基づき形成することがで
きる。また、各配線層の下に接続孔を形成する必要があ
る場合には、リソグラフィ技術及びエッチング技術に基
づき絶縁層に開口部を形成した後、開口部内を含む絶縁
層上に、例えばアルミニウム合金をスパッタ法にて成膜
すればよい。
【0038】実施の形態6の半導体装置の構造は、実質
的には、実施の形態3にて説明した半導体装置の構造と
同様とすることができる。実施の形態6が実施の形態3
と相違する点は、実施の形態3においてはソフトエラー
防止層40を独立して形成したのに対して、実施の形態
6においては、図9及び図10に示した領域以外の領域
において配線層を形成する際、併せて、図9及び図10
に示した領域にダミー配線層としての第4層目の配線層
34を形成する点にある。この点を除き、実施の形態3
にて説明したソフトエラー防止層40と実施の形態6に
おける第4層目の配線層34の機能は同一である。尚、
場合によっては、第4層目の配線層をダミー配線層とし
てではなく、回路的に必要とされる実際の配線層として
機能させることもできる。また、配線層の層数は4層に
限定されず、3層以下であってもよいし、5層以上であ
ってもよい。
【0039】以上、発明の実施の形態に基づき本発明の
半導体装置を説明したが、本発明はこれらに限定される
ものではない。実施の形態にて説明した半導体装置の構
造は例示であり、適宜変更することができる。実施の形
態においては、専らアルミニウム合金のスパッタ法によ
りソフトエラー防止層や配線層を形成したが、本発明の
半導体装置においては、このような材料及び方法に限定
されるものではない。例えば、ソフトエラー防止層を、
以下に例示する条件のスパッタ法にて成膜された金属層
から構成すれば、ソフトエラー防止層を非晶質の金属か
ら構成することができ、所謂チャネリングの発生を効果
的に防止することが可能になる。 ターゲット :W プロセスガス:Ar=100sccm 圧力 :0.53Pa 基体加熱温度:150゜C
【0040】あるいは又、ソフトエラー防止層や配線層
を、CVD技術及びエッチング技術に基づき、各種の金
属若しくは金属化合物から形成することもできる。ソフ
トエラー防止層を、タングステン、タングステンシリサ
イド、チタン、銅から形成する場合のCVD条件を、以
下に例示する。 [タングステン] 使用ガス : WF6/H2/Ar=80/500/28
00sccm 成膜温度 : 450゜C 圧力 : 1.1×104Pa 膜厚 : 0.5μm [タングステンシリサイド] 使用ガス : SiH2Cl2/WF6/Ar=300/
2.5/100sccm 成膜温度 : 680゜C 圧力 : 40Pa [チタン] 使用ガス : TiCl4/H2/Ar=15/5
0/43sccm マイクロ波パワー: 2.0kW 温度 : 420゜C 圧力 : 0.3Pa [銅] 使用ガス : Cu(HFA)2/H2=10/100
0sccm 圧力 : 2.6×103Pa 基板加熱温度: 350゜C パワー : 500W 尚、HFAとは、ヘキサフルオロアセチルアセトネート
の略である。
【0041】
【発明の効果】本発明の半導体装置においては、金属若
しくは金属化合物から成るソフトエラー防止層が設けら
れ、あるいは又、半導体素子が形成された半導体装置の
領域は多層の配線層の射影像で覆われる。金属若しくは
金属化合物は、ポリイミド樹脂と比較して、外部から侵
入するα線強度を低減することが可能である。従って、
外部から侵入してきたα線は、確実にソフトエラー防止
層若しくは多層配線層で遮蔽され、半導体基板に到達す
ることが防止される。その結果、ソフトエラーの発生を
効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1における半導体装置の模式的な一
部断面図である。
【図2】実施の形態1及び実施の形態2におけるソフト
エラー防止層の部分を水平面で切断したときの模式図で
ある。
【図3】実施の形態3における半導体装置の模式的な一
部断面図である。
【図4】実施の形態3におけるソフトエラー防止層の配
置を示すための模式的な透視平面図である。
【図5】実施の形態4における半導体装置の模式的な一
部断面図である。
【図6】実施の形態4において、第1のソフトエラー防
止層がウエルコンタクトと接続されている状態を示す半
導体装置の模式的な一部断面図である。
【図7】実施の形態5におけるソフトエラー防止層の部
分を水平面で切断したときの模式図である。
【図8】実施の形態5における半導体装置のボンディン
グパッド付近の一部断面図である。
【図9】実施の形態6における半導体装置の模式的な一
部断面図である。
【図10】実施の形態6における多層の配線層の配置関
係を模式的に示す図である。
【図11】従来の半導体装置の模式的な一部断面図、及
び多層配線層の配置関係を示す模式図である。
【符号の説明】
10 半導体基板 11 素子分離領域 12 ゲート電極 13 拡散領域 20 絶縁層 31,32,33 配線層 40,40A,40B ソフトエラー防止層 41,42,45 接続孔 43 ウエルコンタクト 44 ボンディングパッド 60 ボンディングパッド 50 パッシベーション層 70 ダイパッド 71 ワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/11 27/10 491 27/108 21/8242

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】配線層を有し、複数の半導体素子から成る
    半導体装置であって、少なくとも半導体素子が形成され
    た半導体装置の領域の上方に、金属若しくは金属化合物
    から成るソフトエラー防止層が設けられていることを特
    徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記ソフトエラー防止層は、半導体装置に
    形成された前記配線層の上方に設けられていることを特
    徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記ソフトエラー防止層は1層から成るこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記ソフトエラー防止層は多層から成るこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記ソフトエラー防止層は、半導体装置を
    略全面覆っていることを特徴とする請求項1に記載の半
    導体装置。
  6. 【請求項6】前記ソフトエラー防止層は、半導体装置を
    局所的に覆っていることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体装置。
  7. 【請求項7】前記ソフトエラー防止層及び前記配線層を
    半導体素子が形成された半導体装置の領域に射影したと
    き、該領域が該ソフトエラー防止層の射影像及び配線層
    の射影像で覆われるように、該ソフトエラー防止層はパ
    ターニングされていることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体装置。
  8. 【請求項8】前記ソフトエラー防止層はウエルコンタク
    トに接続されていることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体装置。
  9. 【請求項9】前記ソフトエラー防止層はダイパッドに接
    続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体
    装置。
  10. 【請求項10】前記ソフトエラー防止層にはボンディン
    グパッドが設けられており、該ボンディングパッドを介
    して該ソフトエラー防止層は前記ダイパッドに接続され
    ていることを特徴とする請求項9に記載の半導体装置。
  11. 【請求項11】前記ソフトエラー防止層は電気的にフロ
    ーティング状態であることを特徴とする請求項1に記載
    の半導体装置。
  12. 【請求項12】前記ソフトエラー防止層は、アルミニウ
    ム、タングステン、銅、チタン、コバルト、金及びモリ
    ブデンから成る群から選択された金属、又はこれらの化
    合物から成る群から選択された金属化合物から成ること
    を特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】前記ソフトエラー防止層は非晶質の金属
    又は金属化合物から成ることを特徴とする請求項1に記
    載の半導体装置。
  14. 【請求項14】前記ソフトエラー防止層は、タングステ
    ン、チタン又はモリブデンから成ることを特徴とする請
    求項13に記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】多層の配線層を有し、複数の半導体素子
    から成る半導体装置であって、各半導体素子が形成され
    た半導体装置の領域に該多層の配線層を射影したとき、
    該領域は該多層の配線層の射影像で覆われることを特徴
    とする半導体装置。
  16. 【請求項16】前記多層の配線層にはダミー配線層が含
    まれることを特徴とする請求項15に記載の半導体装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100439831B1 (ko) * 1997-06-05 2004-10-26 삼성전자주식회사 반도체소자
JP2006140490A (ja) * 2004-11-12 2006-06-01 Taiwan Semiconductor Manufacturing Co Ltd 半導体チップ
US10916508B2 (en) 2018-03-15 2021-02-09 Toshiba Memory Corporation Semiconductor device package with radiation shield
US11476231B2 (en) 2020-08-06 2022-10-18 Kioxia Corporation Semiconductor device

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