JPH0935316A - 光学ヘッド装置ならびにこの光学ヘッド装置を含む情報再生装置 - Google Patents

光学ヘッド装置ならびにこの光学ヘッド装置を含む情報再生装置

Info

Publication number
JPH0935316A
JPH0935316A JP7179932A JP17993295A JPH0935316A JP H0935316 A JPH0935316 A JP H0935316A JP 7179932 A JP7179932 A JP 7179932A JP 17993295 A JP17993295 A JP 17993295A JP H0935316 A JPH0935316 A JP H0935316A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
moving
recording medium
recording surface
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7179932A
Other languages
English (en)
Inventor
Naomasa Takahashi
直正 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP7179932A priority Critical patent/JPH0935316A/ja
Publication of JPH0935316A publication Critical patent/JPH0935316A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Optical Head (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、1組の光学ヘッドにより両面ディ
スクを高速アクセスできる情報再生装置を提供する。 【解決手段】光ディスクDの記録面Da(Db)上に配
置されるヘッドユニット11は、光ディスクDの半径方
向に移動可能となっている。ヘッドユニット11は、対
物レンズ10をフォーカス方向およびトラック方向に移
動可能に支持するアクチェータ12と、アクチェータ1
2をフォーカス方向およびトラック方向と垂直な方向に
延びた回転軸を中心に回転する回転機構40と、アクチ
ェータ12の任意の回転位置で対物レンズ10の光軸と
一致するレーザー光線を供給する光学系60と、を備え
ている。アクチェータ12は、対物レンズ10が上方に
向う位置と下方に向う位置との間で180°回転され
る。従って、光ディスクDを軸方向に沿って移動するこ
とにより光ディスクDの両面にアクセスできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報再生装置、
たとえば、コンピュータなどの外部記憶装置として利用
される光ディスク装置に係り、特に、情報記録媒体に向
かって光ビームを照射するとともに、情報記録媒体で反
射された光ビームを取出すための光学ヘッド装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンパクトディスク、CD−ROM、ビ
デオディスク、光磁気ディスク等に記録された情報を再
生する情報再生装置として光ディスク装置が知られてい
る。一般に、光ディスク装置は、記録媒体としての光デ
ィスクへの情報の書き込みおよび光ディスクからの情報
の再生のために、光ディスクに対して波長の安定な光す
なわちレーザビームを照射するとともに光ディスクから
反射された光を取り出す光学ヘッド装置を有している。
【0003】光学ヘッド装置は、光ディスクへの情報の
書き込みおよび光ディスクからの情報の再生のために利
用されるレーザビームを発生するレーザ素子、レーザ素
子からのレーザビームを光ディスクの表面に所定のビー
ムスポットサイズで集光させるとともに光ディスクで反
射された反射レーザビームを取り出す対物レンズ、及
び、対物レンズにより取り出された光ディスクからの光
を検出して電気信号に変換する光検出器などを有してい
る。
【0004】対物レンズは、たとえば、対物レンズを、
光ディスクの記録面と直交する第1の方向ならびに光デ
ィスクのトラックを横切る第2の方向に移動可能に支持
するアクチェータすなわちレンズホルダにより、第1お
よび第2の方向に移動可能に支持されている。
【0005】この種の光ディスク装置では、光ディスク
が所定の位置にセットされたのち、光ディスクが所定の
速度で回転され、第1に、対物レンズと光ディスクの記
録面との間隔が一定に制御 (フォーカスロック) され
る。なお、この動作は、通常、フォーカシングと呼ば
れ、対物レンズを光ディスクの記録面に対して一定の間
隔に位置させるためのサーボループが得られる。
【0006】フォーカシングが整合された状態で、リニ
ア移動機構の駆動コイルに所定の電流が供給されること
で対物レンズが移動され、対物レンズを通過された光の
中心とトラックの中心とが一致 (トラッキングが整合)
されて、対物レンズを通過された光の中心と光ディスク
の最内周のトラックとが一致される。これにより、たと
えば、対応する光ディスクのトラックに固有の偏心成分
などが検出される。なお、この動作は、通常、トラッキ
ングと呼ばれ、対物レンズの中心を通過された光の中心
をトラックに一致させるためのサーボループが得られ
る。
【0007】続いて、リニア移動機構の駆動コイルに所
定の電流が供給され、可動部すなわち対物レンズが目標
トラックの近傍に移動される (粗シーク、広義には、ア
クセスと呼ばれることもある) 。さらに、トラッキング
コイルに所定の電流が供給されることによる対物レンズ
のトラックジャンプにより、目標のトラックの中心と対
物レンズを通過されたレーザビームの中心とが一致され
る (微動シーク) 。
【0008】このようにしてレーザビームの中心と一致
されたトラックにおいて、トラックからの反射レーザビ
ームにより光ディスクのヘッダ情報がチェックされ、指
示された目標トラックに対して情報が書き込まれ、ある
いは、目標トラックから情報が読み出される。
【0009】ところで、光ディスクには、記録面が1面
のみのディスク(以下、片面ディスクと示す)と記録面
が2面のディスク(以下、両面ディスクと示す)とがあ
る。このため、両面ディスクに情報を記録し、あるい
は、両面ディスクから情報を再生するには、ディスクの
片面にアクセスした後、ディスクを一旦取出して、表裏
を入れ替える作業が必要となる。このことから、両面デ
ィスクのそれぞれの記録面に対応する2組の光学ヘッド
を有する光ディスク装置ならびに1組の光学ヘッドがデ
ィスクのいずれかの記録面に選択的に移動可能に配置さ
れた光ディスク装置が提案されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、片面デ
ィスク用の光ディスク装置を用いて両面ディスクを再生
(またはディスクに記録)する場合、光ディスクの表裏
の入れ替えのためにモータが一旦停止されなければなら
ないことから、情報の再生(または記録)が中断される
とともに、引き続く情報の再生(または記録)に多くの
時間を要する問題がある。
【0011】また、光ディスクの両面側にそれぞれ独立
して設けられた2つの光学ヘッドを用いて両面ディスク
を再生する光ディスク装置においては、装置のコストが
増大される問題がある。
【0012】これに対して、1組の光学ヘッドを移動さ
せる光ディスク装置においては、光学ヘッドを光ディス
クの一方の面から他方の面に移動するための移動路およ
び移動機構が必要となることから、装置の大きさ、特に
厚さが増大される問題がある。また、この移動機構によ
り光学ヘッドを光ディスクの一方の面から他方の面に移
動する場合、光学ヘッドを比較的長い距離移動する必要
があり、再生(記録)面の切り替えに多くの時間を要す
る問題がある。この発明の目的は、1組の光学ヘッドに
より両面ディスクを高速アクセスできる情報再生装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、光を発生する光源と、記録媒
体の記録面に前記光源からの光を集光する集光手段と、
この集光手段と前記光源との間に配置され、前記光源か
ら前記集光手段に向かう光を前記記録媒体の記録面と平
行な方向に案内して前記集光手段に入射させる第一およ
び第二の光案内手段と、前記集光手段を所定の方向に移
動可能に保持する保持手段と、この保持手段を、前記第
一および第二の光案内手段の相互間の光軸を回転中心と
して180°回転する第一の移動手段と、この第一の移
動手段を前記記録媒体の記録面と平行な方向に移動させ
る第二の移動手段と、有する光学ヘッド装置を提供する
ものである。
【0014】また、この発明によれば、光を発生する光
源と、記録媒体の記録面に前記光源からの光を集光する
集光手段と、この集光手段と前記光源との間に配置さ
れ、前記光源から前記集光手段に向かう光を前記記録媒
体の記録面と平行な方向に案内して前記集光手段に入射
させる第一および第二の光案内手段と、前記集光手段を
所定の方向に移動可能に保持する保持手段と、この保持
手段を、前記第一および第二の光案内手段の相互間の光
軸を回転中心として180°回転する第一の移動手段
と、この第一の移動手段を前記記録媒体の記録面と平行
な方向に移動させる第二の移動手段と、前記記録媒体を
所定の速度で回転する駆動手段と、この駆動手段を前記
記録媒体の記録面と直交する方向に移動する第三の移動
手段と、前記第三の移動手段により前記記録媒体が移動
される際に、前記第二の移動手段により前記第一の移動
手段を、前記記録媒体が移動される経路と干渉しない位
置に退避させる移動手段制御手段と、を有する情報再生
装置が提供される。
【0015】さらに、この発明によれば、レーザビーム
を出射するレーザ素子と、このレーザ素子からの光を光
ディスクの記録面に集光する対物レンズと、この対物レ
ンズを前記記録面と直交する方向ならびに前記記録面と
平行な方向かつ径方向に沿って移動可能に保持するレン
ズ保持部材と、前記レーザ素子と前記対物レンズとの間
に配置され、前記レーザ素子から前記対物レンズに向か
うレーザビームを前記光ディスクの記録面と平行な方向
に折り曲げる第一のミラーと、この第一のミラーと前記
対物レンズとの間に配置され、前記第一のミラーにより
前記光ディスクの記録面と平行に折り曲げられたレーザ
ビームを、前記対物レンズの光軸に沿って前記対物レン
ズに入射させる第二のミラーと、前記レンズ保持部材
を、前記第一および第二のミラーの間に規定される光軸
を回転中心として、180°回転する対物レンズ反転機
構と、この対物レンズ反転機構を前記光ディスクの記録
面と平行な方向に移動させるヘッド移動機構と、前記光
ディスクを所定の速度で回転するスピンドルモータと、
このスピンドルモータを、前記光ディスクを保持した状
態で、前記光ディスクの記録媒体の記録面と直交する方
向に移動するディスク移動機構と、前記ヘッド移動機構
により前記対物レンズ反転機構を、前記ディスク移動機
構を介して前記光ディスクが移動される際に、前記光デ
ィスクが移動される経路と干渉しない位置に退避させる
とともに、この退避されている間に前記対物レンズ反転
機構を付勢して前記対物レンズを反転させる移動手段制
御装置と、を有する情報再生装置が提供される。
【0016】またさらに、この発明によれば、光を発生
する光源と、記録媒体の記録面に前記光源からの光を集
光する集光手段と、この集光手段と前記光源との間に配
置され、前記光源から前記集光手段に向かう光を前記記
録媒体の記録面と平行な方向に案内して前記集光手段に
入射させる第一および第二の光案内手段と、前記集光手
段を所定の方向に移動可能に保持する保持手段と、この
保持手段を、前記第一および第二の光案内手段の相互間
の光軸を回転中心として180°回転する第一の移動手
段と、この第一の移動手段を前記記録媒体の記録面と平
行な方向に移動させる第二の移動手段 (リニアモータ)
と、この第二の移動手段を、前記記録媒体が記録面と直
交する方向に移動される際に、前記記録媒体と干渉しな
い位置にさらに平行な方向に移動させる第三の移動手段
(ラック&ピニオン) と、を有する光学ヘッド装置が提
供される。
【0017】さらにまた、この発明によれば、光を発生
する光源と、記録媒体の記録面に前記光源からの光を集
光する集光手段と、この集光手段と前記光源との間に配
置され、前記光源から前記集光手段に向かう光を前記記
録媒体の記録面と平行な方向に案内して前記集光手段に
入射させる第一および第二の光案内手段と、前記集光手
段を所定の方向に移動可能に保持する保持手段と、この
保持手段を、前記第一および第二の光案内手段の相互間
の光軸を回転中心として180°回転する第一の移動手
段と、この第一の移動手段を前記記録媒体の記録面と平
行な方向に移動させる第二の移動手段 (リニアモータ)
と、この第二の移動手段を、前記記録媒体が記録面と直
交する方向に移動される際に、前記記録媒体と干渉しな
い位置にさらに平行な方向に移動させる第三の移動手段
(ラック&ピニオン) と、前記記録媒体を所定の速度で
回転する駆動手段と、この駆動手段を前記記録媒体の記
録面と直交する方向に移動する第四の移動手段と、前記
第四の移動手段により前記記録媒体が移動される際に、
前記第三の移動手段により前記第二の移動手段を所定の
位置に移動させたのち、さらに、前記第二の移動手段に
より前記第一の移動手段を、前記記録媒体が移動される
経路と干渉しない位置に退避させる移動手段制御手段
と、を有する情報再生装置が提供される。
【0018】この発明の光学ヘッド装置によれば、記録
媒体の記録面に光を集光する集光手段は、第一の移動手
段により180°回転される保持手段とともに回転され
る。この場合、光源から集光手段に向かう光は、第一お
よび第二の光案内手段を介して、保持手段の回転中心と
なるよう集光手段に案内される。従って、集光手段を介
して記録媒体の記録面に集光される光は、保持手段の状
態に支配されることなく常に集光手段の中心を通過され
る。
【0019】また、この発明の光学ヘッド装置は、保持
手段を180°回転する第一の移動手段を記録媒体の記
録面と平行な方向に移動させる第二の移動手段 (リニア
モータ) と記録媒体が記録面と直交する方向に移動され
る際に、記録媒体と干渉しない位置に第二の移動手段を
さらに記録面に平行な方向に移動させる第三の移動手段
(ラック&ピニオン) とを有することから、記録媒体が
両面に記録面を有する場合に、記録媒体の一方の面に対
向されている集光手段を残りの面に対向させるために必
要となる集光手段の移動量が低減される。
【0020】さらに、この発明によれば、情報再生装置
は、保持手段を180°回転する第一の移動手段を記録
媒体の記録面と平行な方向に移動させる第二の移動手段
(リニアモータ) と記録媒体が記録面と直交する方向に
移動される際に、記録媒体と干渉しない位置に第二の移
動手段をさらに記録面に平行な方向に移動させる第三の
移動手段 (ラック&ピニオン) とを有する光学ヘッド装
置と、第三の移動手段により集光手段が所定の位置に退
避されている間に、記録媒体を、記録媒体の記録面と直
交する方向に移動する第四の移動手段とを有し、第四の
移動手段により記録媒体が移動される際に、第三の移動
手段により第二の移動手段を所定の位置に移動させたの
ち、さらに、第二の移動手段により第一の移動手段を、
記録媒体が移動される経路と干渉しない位置に退避させ
ることにより、記録媒体が両面に記録面を有する場合
に、記録媒体の一方の面に対向されている集光手段を残
りの面に対向させるために必要となる集光手段の移動時
間を低減可能であって、しかも、集光手段を移動させる
ために要求される距離を、低減できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。図1および図
2を参照すれば、光学ヘッド装置2は、記録媒体として
の光ディスクDを所定の速度で回転させるスピンドルモ
ータ4を有している。光学ヘッド装置2には、後述する
光ディスクDの記録面DaおよびDbのいづれかの面
に、後述する半導体レーザ素子からのレーザビーム
(光) を照射するとともに光ディスクDの記録面の対応
する面で反射されたレーザビームを取り出す対物レンズ
10が組み込まれている。対物レンズ10は、対物レン
ズ10を所定の方向に移動可能に保持するヘッドユニッ
ト11により保持されている。ヘッドユニット11は、
光ディスクDの記録面と対向する方向に移動可能に保持
するアクチェータ12に支持されている。アクチェータ
12は、及び、ヘッドユニット11を光ディスクDの径
方向に移動可能に保持するスライダ本体14によりディ
スクDの径方向に移動可能に保持されている。なお、ス
ライダ本体14は、後述するコイル、ヨークおよびマグ
ネットによりリニアモータ16として機能する。
【0022】スピンドルモータ4は、図11を用いて後
述するディスク移動機構6を介して、ディスクDの記録
面と直交する方向に移動可能に形成されている。レンズ
アクチェータ12は、図5ないし図10を用いて後述す
る回転機構により、Z軸方向に180°回転可能に形成
されている。また、スライダ本体14及びリニアモータ
16は、後述するラックおよびピニオンによりスピンド
ルモータ4による光ディスクDの移動と干渉しない位置
に退避可能に形成されている。
【0023】ヘッドユニット11は、Y軸方向に延びた
矩形ブロック状に形成され、その長手方向両端部にリニ
アモータ16の一部であって、スライダ本体14をX軸
方向に移動させる推進力を発生するとともに、対物レン
ズ10のトラッキングに利用される駆動コイル16aお
よび16bを備えている。駆動コイル16aおよび16
bは、それぞれ対応するヨーク16−1にスライド可能
に巻装されている。また、ヘッドユニット11の両端部
には、X軸方向に延びて貫通したガイドブッシュ11a
および11bが形成され、各ガイドブッシュ11aおよ
び11b内には、スライダ本体14に固設されX軸方向
に延びたガイドシャフト17aおよび17bが貫通され
ている。従って、ヘッドユニット11は、コイル16a
および16bが発生する駆動力により粗アクセスされる
とともに、対物レンズ10のトラッキングのための密ア
クセスされる。
【0024】また、ヘッドユニット11には、その上面
から下面に貫通する矩形の貫通孔11cが形成され、こ
の貫通孔11c内には、対物レンズをX軸方向およびZ
軸方向に移動可能に支持するレンズユニットとしての回
転式のアクチェータ12が装填されている。また、ヘッ
ドユニット11は、アクチェータ12をY軸方向に延び
た回転軸の回りに約180°回転する反転機構として作
用する回転機構40と、対物レンズ10を介して光ディ
スクDの記録面にレーザビームを照射するとともに光デ
ィスクDからの反射光線を後段の処理装置へ導く光学系
60と、を収納している。
【0025】スライダ本体14は、X軸方向およびZ軸
方向と直交する方向(以下、Y軸方向と称する)に延び
た略矩形の枠体に形成されている。スライダ本体14の
長手方向(Y軸方向)両端部には、X軸方向に並んだ一
対のガイドベアリング18a〜18dがそれぞれ設けら
れ、ガイドベアリング18a〜18dは、光ディスク装
置1に固設されX軸方向に延びたガイドレール19a、
19bにそれぞれ転接されている。スライダ本体14の
一端側にはX軸方向に延びたラック13aが設けられ、
対応するガイドレール19bにはラック13aに噛合う
ピニオン13bが設けられている。従って、スライダ本
体14は、これらガイドレール19a、19b、ガイド
ベアリング18a〜18d、ラック13a、およびピニ
オン13bから成る第2の移動手段により、例えば図1
に実線で示す位置と一点鎖線で示す位置14´との間を
X軸方向に移動される。尚、スライダ本体14が位置1
4´に配置された場合にはヘッドユニット11が光ディ
スクDの最内周領域をカバーでき、且つ、スライダ本体
14がX軸方向右側に移動した場合には上述した光ディ
スクDの昇降移動を妨害しない退避位置に退避できる。
【0026】また、スライダ本体14の両端部には、リ
ニアモータ16の一部であってヘッドユニット11をス
ライダ本体14に対してX軸方向にスライドさせるため
の推進力を発生するヨーク16−1、マグネット16−
2、および補助ヨーク16−3が、ぞれぞれ配置されて
いる。
【0027】図3を参照すれば、レンズアクチェータ1
2は、後述する半導体レーザからのレーザビームを対物
レンズ10に案内するミラー12a、対物レンズ10を
光ディスクDの記録面DaおよびDbのいづれかの面と
直交する方向に移動させるためのフォーカスコイル12
b、及び、対物レンズ10を光ディスクDの記録面Da
およびDbのそれぞれに予め形成されているトラック
(案内溝) と直交する方向に僅かに移動させるためのト
ラックコイル12cを有している。
【0028】レンズアクチェータ12のミラー12aに
向けてレーザビームを照射可能な位置には、レーザビー
ムの偏光面の方向が所定の方向に一致するよう図示しな
い固定部材を介して固定された半導体レーザ素子 (以
下、レーザ素子と示す) 14aが配置されている。な
お、レーザ素子14aおよび後述する光学素子は、たと
えば、スライダ本体14が移動可能な移動領域の外側の
領域の光学ヘッド装置2の図示しない筐体部分の所定の
位置に配置されている。また、この実施の形態では、レ
ーザ素子14aから照射されるレーザビームの偏光面の
方向は、たとえば、X軸方向に向けられているものとす
る。
【0029】レンズアクチェータ12とレーザ素子14
aとの間には、レーザ素子14aから出射されたレーザ
ビームの断面形状を所定の大きさに成形するコリメート
レンズ14b、及び、コリメートレンズ14bを通過さ
れたレーザビームを光ディスクDの記録面に案内すると
ともに記録面で反射された反射レーザビームを光ディス
クDに向かう光から分離するビームスプリッタ14cが
配置されている。
【0030】ビームスプリッタ14cにより分離された
反射レーザビームが案内される方向には、ビームスプリ
ッタ14cにより分離された反射レーザビームに所定の
光学特性を与えるレンズユニット14d、及び、光ディ
スクDの記録面で反射された反射レーザビームを光強度
に対応する電気信号に変換する光検出器14eが配置さ
れている。
【0031】光学ヘッド装置2は、また、情報記録/再
生装置すなわち光ディスク装置100の主制御装置すな
わちCPU102により制御される。CPU102に
は、光ディスク装置100を動作させるための初期動作
プログラムおよびあらかじめ決められているイニシャル
データ、ならびに、光学ヘッド装置2の対物レンズ10
すなわちヘッドユニット11ならびにアクチェータ12
を所定の位置に位置させるための制御プログラムなどが
記憶されているメモリ104が、制御バス106を介し
て接続されている。
【0032】CPU102には、また、制御バス106
を介して、レーザ素子14aを付勢するとともに記録す
べきデータに応じてレーザ素子14aから出射されるレ
ーザビームの光強度を変化させるレーザ制御回路11
0、リニアモータ16を所定の位置に移動させるリニア
モータ制御回路112、及び、光検出器14eにより検
出された光ディスクDの記録面からの反射レーザビーム
に基づいて光ディスクDに記録されている情報を再生す
るための信号処理をするビデオ信号処理回路114が接
続されている。
【0033】CPU102には、さらに、周知のフォー
カス制御のためにフォーカスコイル12bに対して所定
の電流を供給するフォーカス制御回路116が接続され
ている。フォーカス制御回路116は、光検出器14e
により検出された光ディスクの記録面からの反射光に基
づいて対物レンズ10と光ディスクの記録面との間隔を
対物レンズ10の焦点距離に一致させるために対物レン
ズ10を移動させるための電流値を規定する。CPU1
02には、光検出器14eにより検出された光ディスク
の記録面からの反射光に基づいて対物レンズ10を通過
された光の中心と光ディスクのトラックのトラックセン
タを一致させるトラッキング制御回路118が接続され
ている。なお、フォーカス制御回路116と制御バス1
06、及び、トラッキング制御回路118と制御バス1
06とは、相互に、A/Dコンバータ132を介して接
続される。
【0034】CPU102には、また、制御バス106
を介して、リニアモータ16に組み込まれている図示し
ないリニアスケールからの出力を基に、スライダ本体1
4すなわち対物レンズ10の位置およびリニアモータ1
6の移動速度を求める位置/速度演算回路120が接続
されている。
【0035】CPU102には、さらに、フォーカス制
御回路116により出力されるフォーカスエラー信号に
基づいてフォーカスコイル12bに所定のフォーカスコ
イル駆動電流を供給するフォーカスコイル駆動部122
が接続されている。また、CPU102には、ならびに
トラッキング制御回路118により出力されるトラック
エラー信号に基づいてトラックコイル12cに所定のト
ラックコイル駆動電流を供給するトラックコイル駆動部
124、および後述する回転機構を動作させるアクチェ
ータ回転機構制御回路126が接続されている。さら
に、CPU102には、後述するディスク移動機構6を
介してモータ4のターンテーブルにセットされた光ディ
スクDを所定の方向に移動させるディスク移動機構制御
回路128a、およびディスク移動機構制御回路128
aと実質的に連動してピニオン13bを所定の方向に回
転させる図示しないラックモータを制御するヘッド移動
機構制御回路128bが接続されている。また、CPU
102には、スピンドルモータ4を所定の速度で回転さ
せるモータ駆動回路124が接続されている。
【0036】図4には、図3に示した光ディスク装置に
利用可能な両面ディスクを収容したディスクカートリッ
ジ80が概略的に示されている。ディスクカートリッジ
80は、カートリッジ本体82を有している。
【0037】カートリッジ本体82には、シャッタ84
を介して、記録/再生時に後述する光ディスクDの第1
および第2の記録面DaおよびDbを露出させるととも
に、非記録/再生時には遮蔽する遮蔽窓86が一体に形
成されている。
【0038】以下、図5乃至図10を用いて上述した光
学ヘッド装置2のヘッドユニット11、アクチェータ1
2および、回転機構について更に詳細に説明する。図5
は、上述した回転式のアクチェータ12を分解した状態
を示す概略図である。アクチェータ12は、対物レンズ
10を保持したレンズホルダ22を有する。レンズホル
ダ22の内部には、後述する光源からのレーザビームを
対物レンズ10に導くための光路が形成され、光路の途
中にはレーザビームを対物レンズ10に向って約90°
の角度で反射するミラー26が配置されている。また、
レンズホルダ22には、対物レンズ10をZ軸方向に移
動するための推力を発生するフォーカスコイル23を保
持する筒状のコア22aおよび22bが形成されてい
る。尚、コア22a、22bは、その軸が対物レンズ1
0の光軸とおおむね平行となるようにレンズホルダ22
と一体的に形成されている。このため、各フォーカスコ
イル23の軸は、対物レンズ10の光軸と実質的に一致
される。また、各フォーカスコイル23の外周上には、
互いに対向する一対のトラックコイル24がそれぞれ設
けられている。
【0039】上述のように対物レンズ10、ミラー2
6、フォーカスコイル23、およびトラックコイル24
を装備した支持手段として作用するレンズホルダ22
は、カウンタウエイト25を付加して磁気回路27に装
着される。磁気回路27は、図6に示すように、レンズ
ホルダ22のコア22a、22bに貫通する磁気部材2
8a、28bと、トラックコイル24に所定距離離間し
て対向する磁気部材29a〜29dと、を有する。各磁
気部材29a〜29dは、磁気回路27の枠体27aに
固定され、互いに平行に配置されている。
【0040】従って、磁気回路27にレンズホルダ22
が装着されると、レンズホルダ22は、磁気回路27、
フォーカスコイル23、およびトラックコイル24の作
用により、図中X軸方向およびZ軸方向に移動可能とな
る。例えば、フォーカスコイル23に図6に示す矢印I
方向に電流を流すと、Z軸に沿った図中上方に向う付勢
力が発生され、矢印II方向に電流を流すと、Z軸に沿っ
た図中下方に向う付勢力が発生される。また、トラック
コイル24に図中矢印III 方向の電流を流すと、X軸に
沿った図中手前に向う付勢力が発生され、矢印IV方向に
電流を流すと、反対方向の付勢力が発生される。このよ
うな付勢力に応じてレンズホルダ22が付勢されるとと
もに対物レンズ10が付勢され、その結果、対物レンズ
10がフォーカシング調整およびトラッキング調整され
る。
【0041】また、レンズホルダ22および磁気回路2
7は、上述のように組合わされた状態でヘッドユニット
11に対して回転可能に支持される。磁気回路27の枠
体27aのY軸に沿った両端には、支持部材31および
32をねじ止めするためのねじ穴30a、30b(30
c、30d)がそれぞれ形成されている。一方の支持部
材31は、先端領域が小径にされた円柱に形成され、そ
の基端部に枠体27aのねじ穴30c、30dに一致す
るねじ穴31a、31bを有するフランジ部が一体に形
成されている。そして、支持部材31は、枠体27aの
一端にねじ止めされる。また、支持部材31の先端は、
軸受け33を介してヘッドユニット11の所定位置に設
けられた回転軸34に取付けられている。
【0042】図7を参照すれば、他方の支持部材32
は、略円筒形に形成され、支持部材31と同様のフラン
ジ部を介して枠体27aの他端のねじ穴30a、30b
にねじ止めされる。この場合、支持部材32の中心軸
は、支持部材31の中心軸と一致するように位置決めさ
れている。支持部材32のフランジ部と反対側の端部に
は、回転ギア36が同軸に固定される。回転ギア36の
支持部材32が固定された面と反対の面には、円周に沿
った溝36aが全周のおおむね半分まで延びるように形
成されている。回転ギア36は、軸受け37を介してヘ
ッドユニット11に固定された回転軸38に回動可能に
取付けられる。また、ヘッドユニット11には、回転ギ
ア36の溝36aに摺動可能に係合するピン39が固定
される。尚、回転軸38の図示しない基端側には、後述
する光学系60が配置され、回転軸38は、光学系60
からのレーザビームを通過可能に円筒形に形成され、回
転軸38の中心は光軸と一致されている。また、支持部
材32および回転ギア36の中心部には、レーザビーム
を通過可能な開口部が形成されている。
【0043】支持部材32には、支持部材32の中心軸
とそれぞれ平行に延びる4つの貫通孔32a〜32dが
形成され、これら貫通孔内にはそれぞれ4本の線ばね3
5が貫通される。各線ばね35の基端は、回転ギア36
に固定され、先端は、図8に示すように、上述したレン
ズホルダ22にそれぞれ対応して設けられた4つの固定
部22cに固定される。従って、レンズホルダ22は、
回転ギア36とともに回転可能となっている。尚、各貫
通孔の径はレンズホルダ22側の端部から途中まで僅か
に大きくされ、この大径部分には線ばねの振動を減衰さ
せるためのゲル状のシリコーンゴムが注入されている。
よって、レンズホルダ22は、図7に示すように、4本
の平行な線ばね35で形成された平行リンクの作用によ
り、平行度を保持しつつ上下左右に移動可能に支持部材
32に支持される。この場合、レンズホルダ22は、レ
ンズホルダ22に形成された光路が回転軸38の中心部
を通過するレーザビームの光軸と一致するように位置決
めされている。
【0044】以上のように回転可能に構成されたアクチ
ェータ12は、以下に示す回転機構40により、Y軸方
向に延びた軸、即ち2つの回転軸34および38を中心
に回転される。尚、アクチェータ12の回転軸は、アク
チェータの重心を通り、レーザビームの光軸と一致する
ように設計されている。また、アクチェータ12の回転
時には、回転ギア36に形成された溝36aおよびヘッ
ドユニット11に固定されたピン39の作用により、ア
クチェータ12は、図1および図2に示す上向の位置と
丁度180°回転した下向の位置との間でのみ回転可能
となっている。
【0045】アクチェータ12を回転する回転機構40
は、図1および図2に示すように、ヘッドユニット11
に設けられ回転ギア36に回転力を伝達する伝達部40
aと、スライダ本体14に設けられ回転ギア36を回転
するための駆動力を発生する駆動力発生機構としての駆
動部40bと、から構成されている。
【0046】伝達部40aは、アクチェータ12の回転
ギア36に歯合する中間ギア41と、中間ギア41に歯
合するウォームギア42と、ウォームギア42の回転軸
と同軸に設けられウォームギア42と一体に回転する伝
達ギア43と、を有する。伝達ギア43は、ヘッドユニ
ット11の側面であって光ディスクDから離れた側面か
ら突出して設けられている。
【0047】駆動部40bは、伝達部40aの伝達ギア
43に噛合う伝達ギア44と、伝達ギア44と同軸に設
けられた中間ギア45と、中間ギア45に歯合するウォ
ームギア46と、ウォームギア46を回転するモータ4
7と、を有する。駆動部40bは、ヘッドユニット11
が光ディスクDから離れたスライダ本体14の最端側に
移動された場合に伝達ギア43が伝達ギア44と噛合う
ように位置決めされスライダ本体14に固定されてい
る。
【0048】従って、ヘッドユニット11を光ディスク
Dから離れたスライダ本体14の最端側に配置し2つの
伝達ギア43、44を噛合わせてモータ47を作動する
ことにより、モータ47の回転力がウォームギア46、
中間ギア45、伝達ギア44、伝達ギア43、ウォーム
ギア42、中間ギア41を介してアクチェータ12の回
転ギア36に伝達される。これにより、アクチェータ1
2は、上述した回転ギアの溝36aおよびピン39を介
して正確に180°回転する。アクチェータ12は、対
物レンズ10の光軸が上方に向う図2に示す位置と対物
レンズ10の光軸が下方に向う図10に示す位置との間
で回転可能となっている。対物レンズ10は、図2に示
す位置でヘッドユニット11の上面から突出し、180
°反転した位置でヘッドユニット11の下面から突出す
る。
【0049】次に、ヘッドユニット11内に組込まれた
光学系60について図9および図10を用いて説明す
る。図9に示すように、光学系60は、レーザビームを
生出するレーザーダイオード61を備えている。レーザ
ーダイオード61は、レーザビームの光路がY軸と平行
になるように位置決めされている。レーザーダイオード
61の光路上には、レーザー光をコリメートするコリメ
ータレンズ62、ビームスプリッター63、およびミラ
ー64が設けられている。ミラー64によりZ軸方向上
方に反射されたレーザー光の光路上にはミラー65が設
けられている。ミラー65は、レーザビームをアクチェ
ータ12の回転軸と一致して反射するように位置決めさ
れている。アクチェータ12の回転軸と一致した光路上
にはレーザビームを対物レンズ10方向に反射する上述
したミラー26が設けられている。また、ビームスプリ
ッター63により90°曲げられて分岐された光路上に
はハーフミラー66が設けられている。ハーフミラー6
6により2方向に分岐された一方の光路上には集光レン
ズ67を介してフォーカスずれ検出用の光検出器68が
設けられ、他方の光路上には集光レンズ69を介してト
ラックずれ検出用の光検出器70が設けられている。
【0050】上述のように、レーザビームの光軸がアク
チェータ12の回転軸と一致するように光学系60を配
置することにより、アクチェータ12を回転した場合で
あってもレーザビームが常に対物レンズ10に導かれる
ようになる。例えば、図10に示すようにアクチェータ
12を180°回転する場合、アクチェータ12内に固
定配置されたミラー26も同時に180°回転される。
このため、アクチェータ12に入射されたレーザビーム
は、ミラー26によりZ軸方向下方に反射され対物レン
ズ10に入射される。
【0051】以下、図11を用いて、図1および図2な
らびに図5乃至図10に示した光学ヘッド装置2を有す
る光ディスク装置の動作について説明する。まず、光デ
ィスクDの第2の記録面Db側に配置されたヘッドユニ
ット11を第1の記録面Da側に移動する動作について
説明する。
【0052】図11(A)は、光ディスクDの第2の記
録面Db側にヘッドユニット11が対向配置された状態
を示している。スピンドルモータ4およびターンテーブ
ル4aは、たとえば、周知のエレベータ機構などにより
形成されたディスク移動機構6により上下方向に移動可
能に形成され、図示しない操作パネルの記録面指示キー
または図示しないホストコンピュータからの指示に対応
する記録面DaおよびDbのいずれかの面とヘッドユニ
ット11の対物レンズ10を対向させる。ヘッドユニッ
ト11が第2の記録面Dbにアクセス可能な下部位置と
ヘッドユニット11が第1の記録面Daにアクセス可能
な上部位置との間で移動可能となっている。光ディスク
Dの回転中心は、スピンドルモータ4の回転軸に一体的
に形成されたターンテーブル4aによって支持され、ス
ピンドルモータ4により所定の速度で回転される。
【0053】光ディスクDの第1の記録面Da側にヘッ
ドユニット11を移動する場合、まず、リニアモータ制
御回路112の制御により進行中のアクセス動作が中止
されスピンドルモータ4が停止される。そして、ヘッド
移動機構制御回路128bの制御により図11(B)に
示すようにスライダ本体14が光ディスクDの上下移動
に干渉しない退避位置に移動される。このとき、ヘッド
ユニット11がスライダ本体14の後端位置へ移動され
る。ここで、アクチェータ回転機構制御回路126の制
御により、スライダ本体14側に設けられた駆動部40
bがヘッドユニット11側に設けられた伝達部40aに
連結される。駆動部40bが作動されると、駆動部40
bによる回転力が伝達部40aに伝達され、対物レンズ
10を含むアクチェータ12がミラー26とミラー65
とを結ぶ光軸を回転中心として180°回転される。
【0054】アクチェータ12の回転により対物レンズ
10の上下が逆転される間に、ディスク移動機構制御回
路128aの制御により図11(C)に示すようにスピ
ンドルモータ4とディスクDが下降される。そして、ヘ
ッドユニット11がスライダ本体14の先端位置に移動
される。次に、図11(D)に示すように、スピンドル
モータ4が付勢され光ディスクDが回転されるととも
に、スライダ本体14が光ディスクDの第1の記録面D
aの最内周のイニシャル位置に移動され、第1の記録面
Daの情報の読取が可能となる。
【0055】次に、光ディスクDに記録されている情報
の再生動作について説明する。まず、ヘッドユニット1
1が光ディスクDの第2の記録面Dbに対向配置される
と、レーザーダイオード61からレーザビームが射出さ
れる。レーザビームは、コリメーターレンズ62、ビー
ムスプリッター63、ミラー64、65、26、および
対物レンズ10を介して光ディスクDの第2の記録面D
bに照射される。光ディスクDからの反射光線は、対物
レンズ10、ミラー26、65、64、およびッビーム
スプリッター63を介してハーフミラー66に導かれ
る。この反射光線は、ハーフミラー66で2方向に分岐
され、一方の光線は集光レンズ67を介してフォーカス
ずれ検出用の光検出器68に入射され、他方の光線は集
光レンズ69を介してトラックずれ検出用の光検出器7
0に入射される。
【0056】各光検出器68、70で検出された光信号
は、光電変換された後に例えば非点収差法により信号処
理され、それぞれフォーカスずれ信号およびトラックず
れ信号としてCPU102に入力される。CPU102
は、この2つの信号に基づいてフォーカスコイル23お
よびトラックコイル24を駆動し対物レンズ10の焦点
を光ディスクDの所定のトラック上に形成する。
【0057】また、光検出器68で検出された光信号の
一部は、ビデオ信号処理部114に入力される。ビデオ
信号処理部114は、この光信号を分離するとともに光
電変換し、音声データVo 、主映像データMv 、および
副映像データSv から成る再生信号として出力し、光デ
ィスクDに記録された情報を再生する。
【0058】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。例えば、上述した実施の形態においてはレー
ザーダイオードからのレーザビームを複数のミラーによ
り反射してアクチェータの回転軸と一致させたが、ミラ
ーを用いずにレーザビームを直接回転軸と一致させても
良い。また、対物レンズは1つに限らず切替可能な複数
の対物レンズを設けても良い。更に、アクチェータは、
回転の1周期内に2カ所の安定位置を有するステップモ
ーターを用いて回転しても良い。更にまた、レンズホル
ダを移動可能に支持する平行リンク状の4本の線ばねの
代りに軸摺動型の移動機構としても良い。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の光学ヘ
ッド装置によれば、光ディスクの記録面に光を集光する
対物レンズは、回転機構により180°回転されるアク
チェータとともに回転される。この場合、レーザ素子か
ら対物レンズに向かう光は、第一および第二のミラーを
介して、アクチェータの回転中心となるよう対物レンズ
に案内される。従って、対物レンズを介して光ディスク
の記録面に集光される光は、アクチェータの状態に支配
されることなく常に対物レンズの中心を通過される。
【0060】また、この発明の光学ヘッド装置は、アク
チェータを180°回転する回転機構を光ディスクの記
録面と平行な方向に移動させるリニアモータと光ディス
クが記録面と直交する方向に移動される際に、光ディス
クと干渉しない位置にリニアモータをさらに記録面に平
行な方向に移動させるラックおよびピニオンとを有する
ことから、光ディスクが両面に記録面を有する場合に、
光ディスクの一方の面に対向されている対物レンズを残
りの面に対向させるために必要となる対物レンズの移動
量が低減される。
【0061】さらに、この発明によれば、情報再生装置
は、アクチェータを180°回転する回転機構を光ディ
スクの記録面と平行な方向に移動させるリニアモータと
光ディスクが記録面と直交する方向に移動される際に、
光ディスクと干渉しない位置にリニアモータをさらに記
録面に平行な方向に移動させるラックおよびピニオンと
を有する光学ヘッド装置と、ラックおよびピニオンによ
り対物レンズが所定の位置に退避されている間に、光デ
ィスクを、光ディスクの記録面と直交する方向に移動す
るディスク移動機構とを有し、ディスク移動機構により
光ディスクが移動される際に、ラックおよびピニオンに
よりリニアモータを所定の位置に移動させたのち、さら
に、リニアモータにより回転機構を、光ディスクが移動
される経路と干渉しない位置に退避させることにより、
光ディスクが両面に記録面を有する場合に、光ディスク
の一方の面に対向されている対物レンズを残りの面に対
向させるために必要となる対物レンズの移動時間を低減
可能であって、しかも、対物レンズを移動させるために
要求される距離を、低減できる。
【0062】これにより、両面タイプの光ディスクに対
して情報を記録するとともに光ディスクから情報を再生
する情報記録/再生装置の厚さを低減できる。また、対
物レンズを含む光学ヘッド装置を移動するために要求さ
れる移動時間すなわち両面タイプの光ディスクにおいて
記録面が切り換えられる間の停止時間が低減され、アク
セス速度が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の実施の形態に係る光学ヘッ
ド装置および光学ヘッド装置を備えた情報再生装置を概
略的に示す平面図。
【図2】図2は、図1に示した光学ヘッド装置およびヘ
ッドユニットをアクセス方向に移動する磁気回路を示す
斜視図。
【図3】図3は、図1に示した情報再生装置の制御系を
示すブロック図。
【図4】図4は、図1に示した情報再生装置に装填され
るディスクカートリッジを示す平面図。
【図5】図5は、図2に示した光学ヘッドに組込まれた
アクチェータを分解した状態を示す斜視図。
【図6】図6は、図5に示したアクチェータに組合わさ
れる磁気回路を示す分解斜視図。
【図7】図7は、図5に示したアクチェータおよびその
回転機構を示す斜視図。
【図8】図8は、図7に示したアクチェータを示す斜視
図。
【図9】図9は、図2に示した光学ヘッドに組込まれた
アクチェータ、回転機構、および光学系を示す概略図。
【図10】図10は、図9に示したアクチェータが18
0°回転された状態を示す斜視図。
【図11】図11は、図1に示したヘッドユニットを光
ディスクの下面から上面へ移動する動作を説明するため
の図。
【符号の説明】
2…光学ヘッド装置、 4…スピンドルモータ、 4a…ターンテーブル、 11…ヘッドユニット、 11c…貫通孔、 12…アクチェータ、 16−1…ヨーク、 16−2…マグネット、 16−3…補助ヨーク、 16a、16b…駆動コイル、 17a、17b…ガイドシャフト、 36…回転ギア、 40…回転機構、 40a…伝達部、 40b…駆動部、 41、45…中間ギア、 42、46…ウォームギア、 43、44…伝達ギア、 47…モーター、 80…ディスクカートリッジ、 D…光ディスク。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光を発生する光源と、 記録媒体の記録面に前記光源からの光を集光する集光手
    段と、 この集光手段と前記光源との間に配置され、前記光源か
    ら前記集光手段に向かう光を前記記録媒体の記録面と平
    行な方向に案内して前記集光手段に入射させる第一およ
    び第二の光案内手段と、 前記集光手段を所定の方向に移動可能に保持する保持手
    段と、 この保持手段を、前記第一および第二の光案内手段の相
    互間の光軸を回転中心として180°回転する第一の移
    動手段と、 この第一の移動手段を前記記録媒体の記録面と平行な方
    向に移動させる第二の移動手段と、を有する光学ヘッド
    装置。
  2. 【請求項2】光を発生する光源と、 記録媒体の記録面に前記光源からの光を集光する集光手
    段と、 この集光手段と前記光源との間に配置され、前記光源か
    ら前記集光手段に向かう光を前記記録媒体の記録面と平
    行な方向に案内して前記集光手段に入射させる第一およ
    び第二の光案内手段と、 前記集光手段を所定の方向に移動可能に保持する保持手
    段と、 この保持手段を、前記第一および第二の光案内手段の相
    互間の光軸を回転中心として180°回転する第一の移
    動手段と、 この第一の移動手段を前記記録媒体の記録面と平行な方
    向に移動させる第二の移動手段と、 前記記録媒体を所定の速度で回転する駆動手段と、 この駆動手段を前記記録媒体の記録面と直交する方向に
    移動する第三の移動手段と、 前記第三の移動手段により前記記録媒体が移動される際
    に、前記第二の移動手段により前記第一の移動手段を、
    前記記録媒体が移動される経路と干渉しない位置に退避
    させる移動手段制御手段と、を有する情報再生装置。
  3. 【請求項3】レーザビームを出射するレーザ素子と、 このレーザ素子からの光を光ディスクの記録面に集光す
    る対物レンズと、 この対物レンズを前記記録面と直交する方向ならびに前
    記記録面と平行な方向かつ径方向に沿って移動可能に保
    持するレンズ保持部材と、 前記レーザ素子と前記対物レンズとの間に配置され、前
    記レーザ素子から前記対物レンズに向かうレーザビーム
    を前記光ディスクの記録面と平行な方向に折り曲げる第
    一のミラーと、 この第一のミラーと前記対物レンズとの間に配置され、
    前記第一のミラーにより前記光ディスクの記録面と平行
    に折り曲げられたレーザビームを、前記対物レンズの光
    軸に沿って前記対物レンズに入射させる第二のミラー
    と、 前記レンズ保持部材を、前記第一および第二のミラーの
    間に規定される光軸を回転中心として、180°回転す
    る対物レンズ反転機構と、 この対物レンズ反転機構を前記光ディスクの記録面と平
    行な方向に移動させるヘッド移動機構と、 前記光ディスクを所定の速度で回転するスピンドルモー
    タと、 このスピンドルモータを、前記光ディスクを保持した状
    態で、前記光ディスクの記録媒体の記録面と直交する方
    向に移動するディスク移動機構と、 前記ヘッド移動機構により前記対物レンズ反転機構を、
    前記ディスク移動機構を介して前記光ディスクが移動さ
    れる際に、前記光ディスクが移動される経路と干渉しな
    い位置に退避させるとともに、この退避されている間に
    前記対物レンズ反転機構を付勢して前記対物レンズを反
    転させる移動手段制御装置と、を有する情報再生装置。
  4. 【請求項4】光を発生する光源と、 記録媒体の記録面に前記光源からの光を集光する集光手
    段と、 この集光手段と前記光源との間に配置され、前記光源か
    ら前記集光手段に向かう光を前記記録媒体の記録面と平
    行な方向に案内して前記集光手段に入射させる第一およ
    び第二の光案内手段と、 前記集光手段を所定の方向に移動可能に保持する保持手
    段と、 この保持手段を、前記第一および第二の光案内手段の相
    互間の光軸を回転中心として180°回転する第一の移
    動手段と、 この第一の移動手段を前記記録媒体の記録面と平行な方
    向に移動させる第二の移動手段 (リニアモータ) と、 この第二の移動手段を、前記記録媒体が記録面と直交す
    る方向に移動される際に、前記記録媒体と干渉しない位
    置にさらに平行な方向に移動させる第三の移動手段 (ラ
    ック&ピニオン) と、を有する光学ヘッド装置。
  5. 【請求項5】光を発生する光源と、 記録媒体の記録面に前記光源からの光を集光する集光手
    段と、 この集光手段と前記光源との間に配置され、前記光源か
    ら前記集光手段に向かう光を前記記録媒体の記録面と平
    行な方向に案内して前記集光手段に入射させる第一およ
    び第二の光案内手段と、 前記集光手段を所定の方向に移動可能に保持する保持手
    段と、 この保持手段を、前記第一および第二の光案内手段の相
    互間の光軸を回転中心として180°回転する第一の移
    動手段と、 この第一の移動手段を前記記録媒体の記録面と平行な方
    向に移動させる第二の移動手段 (リニアモータ) と、 この第二の移動手段を、前記記録媒体が記録面と直交す
    る方向に移動される際に、前記記録媒体と干渉しない位
    置にさらに平行な方向に移動させる第三の移動手段 (ラ
    ック&ピニオン) と、 前記記録媒体を所定の速度で回転する駆動手段と、 この駆動手段を前記記録媒体の記録面と直交する方向に
    移動する第四の移動手段と、 前記第四の移動手段により前記記録媒体が移動される際
    に、前記第三の移動手段により前記第二の移動手段を所
    定の位置に移動させたのち、さらに、前記第二の移動手
    段により前記第一の移動手段を、前記記録媒体が移動さ
    れる経路と干渉しない位置に退避させる移動手段制御手
    段と、を有する情報再生装置。
JP7179932A 1995-07-17 1995-07-17 光学ヘッド装置ならびにこの光学ヘッド装置を含む情報再生装置 Pending JPH0935316A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7179932A JPH0935316A (ja) 1995-07-17 1995-07-17 光学ヘッド装置ならびにこの光学ヘッド装置を含む情報再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7179932A JPH0935316A (ja) 1995-07-17 1995-07-17 光学ヘッド装置ならびにこの光学ヘッド装置を含む情報再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0935316A true JPH0935316A (ja) 1997-02-07

Family

ID=16074458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7179932A Pending JPH0935316A (ja) 1995-07-17 1995-07-17 光学ヘッド装置ならびにこの光学ヘッド装置を含む情報再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0935316A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7424728B2 (en) 2003-10-30 2008-09-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Double-sided recording/reproducing disk drive

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7424728B2 (en) 2003-10-30 2008-09-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Double-sided recording/reproducing disk drive

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4537309B2 (ja) 光ピックアップ
US5327417A (en) Optical disk drive and read/write apparatus
TWI269288B (en) Optical pickup and disc drive apparatus
US20090097383A1 (en) Optical pickup apparatus
KR920002554B1 (ko) 광학 디스크 플레이어
JPH0935316A (ja) 光学ヘッド装置ならびにこの光学ヘッド装置を含む情報再生装置
US6704268B2 (en) Optical storage device and optical pickup unit having track control
JP2005100481A (ja) 光ディスク装置
JP2004039144A (ja) 光学ピックアップ装置及び記録再生装置
KR0161937B1 (ko) 광 디스크 플레이어
JP2008041117A (ja) 光ピックアップ
US20090080316A1 (en) Optical Information Recording and/or Reproducing Apparatus
JP2797676B2 (ja) 光磁気ディスク装置
JPH10199111A (ja) 情報記録または記録再生装置
JP2580380B2 (ja) 光学情報読み取り装置
JP3766524B2 (ja) 光情報記録再生ヘッドの光学系
JPS6120659Y2 (ja)
JPH0529967B2 (ja)
JPH0581697A (ja) 光ピツクアツプ装置
JPH05217239A (ja) 光磁気ディスク記録再生装置
JPH11161969A (ja) 光記録再生装置
JPH10308035A (ja) 光学ディスク記録再生装置
JPH05159385A (ja) 光ディスクドライブ
JPH05217240A (ja) 光磁気ディスク記録再生装置
JPH05135373A (ja) 対物レンズ駆動装置