JPH0933633A - Gps測量装置 - Google Patents

Gps測量装置

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JPH0933633A
JPH0933633A JP20840295A JP20840295A JPH0933633A JP H0933633 A JPH0933633 A JP H0933633A JP 20840295 A JP20840295 A JP 20840295A JP 20840295 A JP20840295 A JP 20840295A JP H0933633 A JPH0933633 A JP H0933633A
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JP
Japan
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gps
dimensional
unit
positioning
points
Prior art date
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Application number
JP20840295A
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English (en)
Inventor
Tatsunori Sada
達典 佐田
Tomonori Takada
知典 高田
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Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】測位点の三次元位置を容易かつ正確に求める。 【構成】衛星信号を受信し得る、3つのアンテナ本体7
を有し、各アンテナ本体7に、受信された衛星信号に基
づいて、各アンテナ本体7に対応した既知点又は測位点
の三次元GPS測定位置を解析演算する衛星信号解析演
算部20をそれぞれ設け、2つの既知点の三次元位置を
記憶し得るメモリ部16が設けられた制御ユニット9を
有し、これに、衛星信号解析演算部20において解析演
算された2つの既知点及び測位点の三次元GPS測定位
置及びメモリ部16に記憶された2つの既知点の三次元
位置により、測位点の三次元位置を演算出力する表示部
12、三次元位置演算部15等を設けたGPS測量装置
において、制御ユニット9に、2つの既知点の位置及び
求められた測位点の位置に基づいて、各アンテナ本体7
の配置態様の適否を判定する配置態様判定部17を設け
て構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人工衛星からの衛星信
号を利用して測位等を行うのに好適なGPS測量装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来のGPS測量方法により測
量を行っている様子を示した図である。従来、人工衛星
からの衛星信号を利用して測位点の三次元位置(緯度、
経度、標高など)を求めるGPS測量方法が広く実施さ
れており、GPS測量方法の中の1つとしてスタティッ
ク測量方法というものがある。即ち、従来のスタティッ
ク測量方法では、例えば図7に示すように、2つの既知
点P1、P2にそれぞれGPS受信機50、50(各G
PS受信機50は、GPSアンテナ51及び衛星信号解
析演算装置52等からなる)を設置し、三次元位置を求
めるべき測位点Q1にも同様のGPS受信機50を設置
する。次いで、これらGPS受信機50により人工衛星
からの衛星信号(同時刻のもの)を受信解析して既知点
P1、P2及び測位点Q1のGPS測定位置(三次元の
値)をそれぞれ算出する。その後、例えば前記算出され
たGPS測定位置を事務所等に持ち帰り、パソコン等に
より解析処理する。即ち、既知点P1と測位点Q1のG
PS測定位置から、既知点P1より測位点Q1までの基
線ベクトルK1(三次元ベクトル)を算出し、既知点P
2と測位点Q1のGPS測定位置から、既知点P2より
測位点Q1までの基線ベクトルK2(三次元ベクトル)
を算出する。次いで、既知の値である既知点P1の三次
元位置に、以上のように算出された基線ベクトルK1を
足した形で求まる三次元位置及び、既知点P2の三次元
位置に基線ベクトルK2を足した形で求まる三次元位置
を、これら既知点P1、P2、測位点Q1により三角形
状の閉合トラバースが形成されていることから適宜調整
する形で(例えば、これら2つの三次元位置を平均する
形で)1つの三次元位置を、求めるべき測位点Q1の三
次元位置として算出する。
【0003】更に、求めるべき測位点が図7に示すよう
に、測位点Q1、Q2、Q3(なお測位点Q2、Q3は
二点鎖線で図示)等のように複数ある場合、上述した従
来のスタティック測量方法を適用して測量を行うと、ま
ず既知点P1、P2及び測位点Q1にそれぞれGPS受
信機50を設置し、これらGPS受信機50により衛星
信号を受信解析して既知点P1、P2及び測位点Q1の
GPS測定位置を算出する。次いで、測位点Q1に設置
されていたGPS受信機50を移動させて測位点Q2に
設置し、3つのGPS受信機50により衛星信号を受信
解析して既知点P1、P2及び測位点Q2のGPS測定
位置を算出する。更に、測位点Q2に設置されていたG
PS受信機50を移動させて測位点Q3に設置し、3つ
のGPS受信機50により衛星信号を受信解析して既知
点P1、P2及び測位点Q3のGPS測定位置を算出す
る。その後、同時刻の衛星信号を介して測定された既知
点P1、P2及び測位点Q1のGPS測定位置から、既
知点P1より測位点Q1までの基線ベクトルK1と、既
知点P2より測位点Q1までの基線ベクトルK2を算出
し、既知点P1、P2の三次元位置と基線ベクトルK
1、K2から測位点Q1の三次元位置を適宜調整して算
出する。同様に、同時刻の衛星信号を介して測定された
既知点P1、P2及び測位点Q2のGPS測定位置か
ら、既知点P1より測位点Q2までの基線ベクトルK1
1と、既知点P2より測位点Q2までの基線ベクトルK
12を算出し、既知点P1、P2の三次元位置と基線ベ
クトルK11、K12から測位点Q2の三次元位置を調
整算出する。また、同時刻の衛星信号を介して測定され
た既知点P1、P2及び測位点Q3のGPS測定位置か
ら、既知点P1より測位点Q3までの基線ベクトルK2
1と、既知点P2より測位点Q3までの基線ベクトルK
22を算出し、既知点P1、P2の三次元位置と基線ベ
クトルK21、K22から測位点Q3の三次元位置を調
整算出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したス
タティック測量方法では、2つの既知点及び測位点が、
これら3点を頂点とする三角形が正三角形に近い状態
(例えば、2つの既知点及び測位点による三角形の最大
の辺の大きさをα、該辺に対向する頂点から該辺までの
距離をβとした場合、0.2<β/α<0.8となる状
態)であれば求められる測位点の三次元位置が正確であ
ることが知られている。従って例えば図7に示すように
測位点Q3についての測量を行う場合などには、既知点
P1、P2及び測位点Q3にGPS受信機50を設置す
るよりも、まず測位点Q1の三次元位置を予め算出して
おき、該測位点Q1を新たな既知点Q1としておいて、
既知点P1、Q1及び測位点Q3により測量を行うこと
が好ましい。しかし、2つの既知点及び測位点が、これ
ら3点を頂点とする三角形が正三角形に近い状態である
か否かの判定は、従来では現場において目視等により行
われていたので、この判定が困難であり、また判定は正
確性に欠けていた。つまり、従来は測位点の三次元位置
を容易かつ正確に求めることが難しかった。
【0005】そこで本発明は上記事情に鑑み、測位点の
三次元位置を容易かつ正確に求めることのできるGPS
測量装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第一の
発明は、2つの既知点(P1、P2、Q1)に基づいて
測位点(Q1、Q2、Q3)の三次元位置(SJ1、S
J2、SJ3)を測量して求める際に使用するGPS測
量装置(3)であって、GPS測量装置(3)は、測位
位置(CT1)が形成され、人工衛星からの衛星信号
(ES)を受信し得る、前記2つの既知点(P1、P
2、Q1)又は測位点(Q1、Q2、Q3)に対してそ
れぞれ配置自在な3つのGPSアンテナ(7、7、7)
を有し、前記各GPSアンテナ(7)に、該GPSアン
テナ(7)により受信された衛星信号(ES)に基づい
て、該GPSアンテナ(7)の測位位置(CT1)に対
応した前記既知点(P1、P2、Q1)又は測位点(Q
1、Q2、Q3)の三次元GPS測定位置(GSa、G
Sb、GS1、GS2、GS3)を解析演算する衛星信
号解析演算部(20)をそれぞれ設け、前記2つの既知
点(P1、P2、Q1)の三次元位置(KJ1、KJ
2、SJ1)を記憶し得る三次元位置記憶部(16)が
設けられた演算制御装置(9)を有し、前記演算制御装
置(9)に、前記衛星信号解析演算部(20)において
解析演算された2つの既知点(P1、P2、Q1)及び
測位点(Q1、Q2、Q3)の三次元GPS測定位置
(GSa、GSb、GS1、GS2、GS3)及び前記
三次元位置記憶部(16)に記憶された前記2つの既知
点(P1、P2、Q1)の三次元位置(KJ1、KJ
2、SJ1)により、前記測位点(Q1、Q2、Q3)
の三次元位置(SJ1、SJ2、SJ3)を演算出力す
る三次元位置演算出力部(12、13、15)を設けた
GPS測量装置(3)において、前記演算制御装置
(9)に、前記2つの既知点(P1、P2、Q1)の位
置(GSa、GSb、GS1)及び前記求められた測位
点(Q1、Q2、Q3)の位置(GS1、GS2、GS
3)に基づいて、前記各GPSアンテナ(7)の配置態
様の適否を判定するアンテナ配置適否判定部(17)を
設けて構成される。
【0007】また本発明のうち第二の発明は、第一の発
明のGPS測量装置(3)において、前記アンテナ配置
適否判定部(17)は、2つの既知点(P1、P2、Q
1)及び測位点(Q1、Q2、Q3)を頂点とする三角
形(S1〜S4)の3つの辺(A1〜A4、B1〜B
4、C1〜C4)のうち、最大の辺(A1〜A4)の大
きさ(α1〜α4)を検出する最大辺検出部(25)及
び、前記最大の辺(A1〜A4)と、該辺(A1〜A
4)に対向する頂点(X1〜X4)との間の距離(β1
〜β4)を検出する距離検出部(26)及び、前記検出
された最大の辺(A1〜A4)の大きさ(α1〜α4)
と、前記検出された距離(β1〜β4)とを比較するこ
とにより、前記各GPSアンテナ(7)の配置態様の適
否を判定する比較判定部(27)からなる。
【0008】また本発明のうち第三の発明は、第一の発
明のGPS測量装置(3)において、前記演算制御装置
(9)は、前記各GPSアンテナ(7)に対して1つづ
つ設けられており、前記各演算制御装置(9)の間に
は、前記各GPSアンテナ(7)に対応した衛星信号解
析演算部(20)において解析演算された三次元GPS
測定位置(GSa、GSb、GS1、GS2、GS3)
を、これら各演算制御装置(9)の間で伝送・受取し得
る、情報伝送・受取手段(19、21、22)が設けら
れている。
【0009】また本発明のうち第四の発明は、第三の発
明のGPS測量装置(3)において、前記情報伝送・受
取手段(19、21、22)は、電波を介して情報の伝
送・受取を行う。
【0010】なお、( )内の番号等は、図面における
対応する要素を示す、便宜的なものであり、従って、本
記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以
下の作用の欄についても同様である。
【0011】
【作用】上記した構成により本発明のうち第一の発明で
は、各GPSアンテナ(7)の配置態様の適否、即ち各
GPSアンテナ(7)の配置態様が、測位点(Q1、Q
2、Q3)の三次元位置(SJ1、SJ2、SJ3)を
極力正確に求め得るような態様であるかどうかの判定を
アンテナ配置適否判定部(17)により行う。
【0012】また本発明のうち第二の発明では、各GP
Sアンテナ(7)の配置態様の適否の判定が、2つの既
知点(P1、P2、Q1)と測位点(Q1、Q2、Q
3)を頂点とする三角形(S1〜S4)の形状の如何に
より、しかも最大の辺(A1〜A4)の大きさ(α1〜
α4)と、該最大の辺(A1〜A4)から、該辺(A1
〜A4)に対向する頂点(X1〜X4)までの距離(β
1〜β4)との比較により行われる。
【0013】また本発明のうち第三の発明では、測位点
(Q1、Q2、Q3)の位置において、該測位点(Q
1、Q2、Q3)の三次元位置(SJ1、SJ2、SJ
3)が出力される。
【0014】また本発明のうち第四の発明では、各演算
制御装置(17)の間をケーブル等で接続する必要がな
い。
【0015】
【実施例】図1は、本発明によるGPS測量装置の一例
を用いて測量を行っている様子を示した模式平面図、図
2は、図1に示すGPS測量装置のうち、GPS受信演
算ユニットの1つを示した詳細図、図3は、制御ユニッ
トに格納された送信プログラムの内容を示した流れ図、
図4は、制御ユニットに格納された三次元位置演算プロ
グラムの内容を示した流れ図、図5(a)は、三角形S
1を示した図、図5(b)は、三角形S3を示した図、
図5(c)は、三角形S2を示した図、図5(d)は、
三角形S4を示した図、図6は、三次元位置演算プログ
ラムのうち別の一例を示した流れ図である。
【0016】測量現場1の地表2には、図1及び図2に
示すように、緯度、経度、標高等の三次元位置KJ1、
KJ2が既知となっている既知点P1、P2が設けられ
ており、また地表2には三次元位置SJ1、SJ2、S
J3を測量して求めるべき測位点Q1、Q2、Q3(な
お、測位点Q2、Q3は二点鎖線で図示)が設けられて
いる。
【0017】測量現場1には、図1に示すように、本発
明によるGPS測量装置3が設置されており、GPS測
量装置3は3つのGPS受信演算ユニット4からなって
いる。各GPS受信演算ユニット4は、図2に示すよう
にGPSアンテナユニット5を有している。即ち、GP
Sアンテナユニット5は、地表2上に立設された三脚6
を有しており、三脚6上には、人工衛星からの衛星信号
ESを受信し得るアンテナ本体7が設けられている。な
お、各GPS受信演算ユニット4は、これらGPS受信
演算ユニット4のアンテナ本体7の中心位置CT1が、
それぞれ既知点P1、P2及び測位点Q1の真上に位置
するように配置されている。
【0018】一方、各GPSアンテナユニット5には、
図2に示すように、該GPSアンテナユニット5のアン
テナ本体7により受信された衛星信号ESを受取り自在
な形で、衛星信号解析演算部20がケーブル等を介して
それぞれ接続されており、該衛星信号解析演算部20
は、前記衛星信号ESに基づいて、前記アンテナ本体7
の中心位置CT1に対応した既知点P1、P2又は測位
点Q1等のGPS測定位置GSa、GSb、GS1等を
解析演算するようになっている。また、各衛星信号解析
演算部20には、該衛星信号解析演算部20により解析
演算された前記GPS測定位置GSa、GSb、GS1
等をを受取り自在な形で、制御ユニット9がケーブル等
を介してそれぞれ接続されており、各制御ユニット9は
主制御部10を有している。主制御部10にはバス線を
介して、キーボード等による入力部11、ディスプレイ
等による表示部12、基線ベクトル演算部13、三次元
位置演算部15、メモリ部16、配置態様判定部17、
送信制御部19、受信制御部21、プログラム格納部3
0が接続されており、上述した衛星信号解析演算部20
も主制御部10に接続されている。また、前記配置態様
判定部17は最大辺検出部25、距離検出部26、比較
判定部27から構成されており、前記送信制御部19及
び前記受信制御部21には電波を送受信し得る1つの通
信アンテナ22が接続されている。
【0019】測量現場1及びGPS測量装置3は以上の
ように構成されているので、GPS測量装置3を用いて
測位点Q1、Q2、Q3の三次元位置SJ1、SJ2、
SJ3を測量して求めるには以下のように行う。まず2
つの既知点P1、P2及び、三次元位置SJ1を求める
べき測位点Q1に、図1に示すように、それぞれGPS
受信演算ユニット4を1つずつ設置する。即ち、各GP
S受信演算ユニット4の設置は、これらGPS受信演算
ユニット4のアンテナ本体7の中心位置CT1を、それ
ぞれ既知点P1、P2及び測位点Q1の真上に配置する
形で行う。次いで、既知点P1、P2に設置されたGP
S受信演算ユニット4、4においては、入力部11を介
して送信プログラム実行の命令を入力する。従って、こ
れら各GPS受信演算ユニット4の制御ユニット9で
は、入力された前記送信プログラム実行の命令が入力部
11から主制御部10に伝送され、主制御部10はプロ
グラム格納部30に格納されている送信プログラムSP
を取り出して、以降、該送信プログラムSPを実行する
ようになる。また、測位点Q1に設置されたGPS受信
演算ユニット4においては、入力部11を介して三次元
位置演算プログラム実行の命令を入力する。従って、こ
のGPS受信演算ユニット4の制御ユニット9では、入
力された前記三次元位置演算プログラム実行の命令が入
力部11から主制御部10に伝送され、主制御部10は
プログラム格納部30に格納されている三次元位置演算
プログラムEPを取り出して、以降、該三次元位置演算
プログラムEPを実行するようになる。更に、測位点Q
1に設置されたGPS受信演算ユニット4においては、
入力部11を介して既知点P1、P2の三次元位置KJ
1、KJ2を入力する。入力された三次元位置KJ1、
KJ2は主制御部10を介してメモリ部16に伝送され
記憶される。
【0020】その後、既知点P1、P2に設置された各
GPS受信演算ユニット4では、図2に示すように、そ
れぞれアンテナ本体7により人工衛星からの衛星信号E
Sを受信し、該衛星信号ESが各衛星信号解析演算部2
0に伝送され、該衛星信号解析演算部20において、対
応する各既知点P1、P2のGPS測定位置GSa、G
Sbが解析演算される。更に解析演算された各GPS測
定位置GSa、GSbは、対応する制御ユニット9にそ
れぞれ伝送される。ところで、既知点P1、P2に設置
された各GPS受信演算ユニット4の制御ユニット9で
は、上述したように送信プログラムSPを実行するよう
になっているので、各制御ユニット9では図3に示す送
信プログラムSPの手順に従って、主制御部10が、対
応する各衛星信号解析演算部20からGPS測定位置G
Sa(GSb)を受け取ることにより、該主制御部10
は、該受け取ったGPS測定位置GSa(GSb)を送
信制御部19に伝送する。GPS測定位置GSa(GS
b)を受け取った送信制御部19は、該GPS測定位置
GSa(GSb)を通信アンテナ22により電波で外部
に送信する。なお、各制御ユニット9では、図3に示し
た送信プログラムSPの手順の「開始」から「終了」ま
でのサブルーチンを繰り返して行うようにする。
【0021】一方、測位点Q1に設置されたGPS受信
演算ユニット4では、図2に示すように、アンテナ本体
7により人工衛星からの衛星信号ESを受信し、該衛星
信号ESが各衛星信号解析演算部20に伝送され、該衛
星信号解析演算部20において測位点Q1のGPS測定
位置GS1が解析演算される。更に解析演算されたGP
S測定位置GS1は、対応する制御ユニット9に伝送さ
れる。ところで、測位点Q1に設置されたGPS受信演
算ユニット4の制御ユニット9では、上述したように三
次元位置演算プログラムEPを実行するようになってい
るので、該制御ユニット9では図4に示す三次元位置演
算プログラムEPの手順に従って、主制御部10が、対
応する各衛星信号解析演算部20からGPS測定位置G
S1を受け取ることにより、該主制御部10は、該受け
取ったGPS測定位置GS1を配置態様判定部17の最
大辺検出部25に伝送する。一方、測位点Q1に設置さ
れたGPS受信演算ユニット4の通信アンテナ22で
は、前記2つの既知点P1、P2にそれぞれ設置された
GPS受信演算ユニット4、4の通信アンテナ22、2
2から送信されたGPS測定位置GSa、GSbを受信
しており、受信されたGPS測定位置GSa、GSbは
逐次、受信制御部21に伝送されている。なお、通信ア
ンテナ22、22から送信する際の電波の周波数は互い
に異らせているので、受信する受信制御部21側では、
GPS測定位置GSa、GSbの違いを区別している。
そして、上述したように主制御部10がGPS測定位置
GS1を最大辺検出部25に伝送する際に、主制御部1
0は、受信制御部21に伝送されたGPS測定位置GS
a、GSbを最大辺検出部25に伝送する。即ち、最大
辺検出部25には、同時刻において各アンテナ本体7に
より受信された衛星信号ESに基づいて求められた、G
PS測定位置GSa、GSb、GS1が伝送された。
【0022】以上のように最大辺検出部25に3つのG
PS測定位置GSa、GSb、GS1が伝送された後、
図4に示す手順に従って、図5(a)に示すように、該
最大辺検出部25では、既知点P1、P2及び測位点Q
1のGPS測定された位置である、これらGPS測定位
置GSa、GSb、GS1を各頂点Y1、Z1、X1と
する三角形S1の最大の辺の大きさを検出する。即ち、
GPS測定位置GSa、GSb、GS1は三次元座標値
であるから、頂点X1に対向する辺A1の大きさはGP
S測定位置GSa、GSbより求まり、頂点Y1に対向
する辺B1の大きさはGPS測定位置GS1、GSbよ
り求まり、頂点Z1に対向する辺C1の大きさはGPS
測定位置GSa、GS1より求まる。次いで、これら辺
A1、B1、C1の大きさの大小を比較して最大の辺、
即ち図5(a)に示すように、辺A1の大きさα1を検
出する。
【0023】次いで図4に示す手順に従って距離検出部
26では、図5(a)に示すように、前記三角形S1に
おいて、最大の辺A1と頂点X1の間の距離β1を検出
する。更に図4に示す手順に従って比較判定部27で
は、最大辺検出部25で検出した大きさα1及び、距離
検出部26で検出した距離β1を比較することにより、
各アンテナ本体7の配置態様の適否を判定する。即ち、
通常、2つの既知点及び測位点により該測位点の三次元
位置を測量する場合、これら3点を頂点とする三角形が
正三角形に近い状態であれば、求められる測位点の三次
元位置が正確であることが知られているので、本実施例
では、この三角形の最大の辺の大きさをα、該辺に対向
する頂点から該辺までの距離をβとした場合に、下記の
(1)式の関係を満たす三角形が、正確な測量を実現し
得る三角形であるとする。 0.2<β/α<0.8……(1) 従って距離検出部26では、前記大きさα1及び距離β
1が、前記(1)式を満たすかどうか判定する。なお、
前記(1)式のなかの各数値は一例にすぎず、その他の
数値を採用することもできる。例えばこの大きさα1及
び距離β1の場合には、図5(a)に示すように、正三
角形に比較的近く、(1)式を満たすので、距離検出部
26では、2つの既知点P1、P2及び測位点Q1によ
り該測位点Q1の三次元位置SJ1を測量する測量が正
確な測量となり得るという判定、即ち各アンテナ本体7
の配置態様が「適切」であるという判定を行い、その判
定結果TKを出力する。なお、配置態様判定部17にお
いて判定される三角形はGPS測定位置GSa、GS
b、GS1を各頂点Y1、Z1、X1とする三角形S1
であり、実際の既知点P1、P2及び測位点Q1の位置
を頂点とする三角形とは、その形状が厳密にはGPS測
定による誤差等により異なっている。しかし、この三角
形の形状が正確な測量をなし得るものかどうかの判定を
行う過程で、これら三角形の形状の差異による影響は極
小さいものなので問題はない。
【0024】その後図4に示す手順に従って表示部12
では比較判定部27からの判定結果TKを受取り、該判
定結果TKに基づいて図示しないディスプレイに「適
切」の表示を出力する。また、主制御部10は比較判定
部27からの判定結果TKを受取り、該判定結果TKに
基づいて、配置態様判定部17に保持されている前記G
PS測定位置GSa、GSb、GS1を基線ベクトル演
算部13に伝送し、該基線ベクトル演算部13に基線ベ
クトルの演算を実行させる。即ち、GPS測定位置GS
a、GSb、GS1は三次元座標値であるから、図5
(a)に示すように、頂点Y1から頂点X1に向かう基
線ベクトルK1はGPS測定位置GSa、GS1より求
まり、頂点Z1から頂点X1に向かう基線ベクトルK2
はGPS測定位置GS1、GSbより求まる。そして、
演算され求められた基線ベクトルK1、K2は三次元位
置演算部15に伝送される。
【0025】次いで図4に示す手順に従い、三次元位置
演算部15では、伝送されてきた基線ベクトルK1、K
2及び、メモリ部16に記憶されていた2つの既知点P
1、P2の三次元位置KJ1、KJ2に基づき、測位点
Q1の三次元位置SJ1を演算する。即ち、既知点P1
の三次元位置KJ1に基線ベクトルK1を足した形で求
まる三次元位置SJ1a及び、既知点P2の三次元位置
KJ2に基線ベクトルK2を足した形で求まる三次元位
置SJ1bを適宜調整する形で(例えばこれら2つの三
次元位置SJ1a、SJ1bを平均する形で)1つの三
次元位置を、求めるべき測位点Q1の三次元位置SJ1
として算出する。演算算出された三次元位置SJ1は表
示部12に伝送される。その後図4に示す手順に従い、
表示部12では、伝送されてきた三次元位置SJ1を図
示しないディスプレイに表示出力する。以上で測位点Q
1の測量が完了した。
【0026】以上のようにGPS測量装置3では、各ア
ンテナ本体7の配置態様の適否、即ち各アンテナ本体7
の配置態様が、測位点Q1の三次元位置SJ1を極力正
確に求め得るような態様であるかどうかの判定を、従来
のように測量現場における目視等に頼らず、配置態様判
定部17により容易かつ正確に行うことができるので、
測位点Q1の三次元位置SJ1を容易かつ正確に求める
ことができる。また、各制御ユニット9で求められた情
報を事務所等に持ち帰り、パソコン等により解析処理す
ることなく、測量現場1において、しかも測位点Q1の
位置において、該測位点Q1の三次元位置SJ1を求め
ることができ、測量に手間と時間がかからない。
【0027】また、測位点Q1に続いて、測位点Q2、
Q3を順次測量するには、以下のように行う。まず、前
回の測量において測位点(例えば測位点Q1、Q2な
ど)に設置されていたGPS受信演算ユニット4を、次
の測位点(例えば測位点Q2、Q3など)に移動させて
設置する。前回の測量において2つの既知点(例えば既
知点P1、P2など)に設置されていたGPS受信演算
ユニット4、4はそのまま設置しておく。次いで、既知
点に設置されたGPS受信演算ユニット4、4において
は、送信プログラム実行の命令を入力し、測位点に設置
されたGPS受信演算ユニット4においては、三次元位
置演算プログラム実行の命令を入力する。その後、2つ
の既知点に設置された各GPS受信演算ユニット4で
は、それぞれアンテナ本体7により衛星信号ESを受信
し、衛星信号解析演算部20において、対応する各既知
点のGPS測定位置が解析演算され、これらGPS測定
位置は、対応する制御ユニット9にそれぞれ伝送され、
送信制御部19及び通信アンテナ22を介して電波で外
部に送信される。
【0028】一方、測位点に設置されたGPS受信演算
ユニット4では、アンテナ本体7により衛星信号ESを
受信し、衛星信号解析演算部20において、測位点のG
PS測定位置が解析演算され、このGPS測定位置は制
御ユニット9の最大辺検出部25に伝送される。なお、
測位点に設置されたGPS受信演算ユニット4の通信ア
ンテナ22では、前記2つの既知点にそれぞれ設置され
たGPS受信演算ユニット4、4の通信アンテナ22、
22から送信されたGPS測定位置が受信され、受信さ
れたGPS測定位置は受信制御部21を介して最大辺検
出部25に伝送される。最大辺検出部25では、これら
GPS測定位置を各頂点とする三角形の最大の辺の大き
さを検出し、距離検出部26では、前記三角形におい
て、最大の辺と該辺に対向する頂点の間の距離を検出
し、比較判定部27では、検出した最大の辺の大きさ及
び検出した距離を比較することにより、各アンテナ本体
7の配置態様の適否を判定する。
【0029】この比較判定部27での、各アンテナ本体
7の配置態様の適否判定段階において、例えば、2つの
既知点P1、P2と測位点Q2によって測量が行われて
いる場合には、図5(c)に示すように、既知点P1の
GPS測定位置GSaである頂点Y2、既知点P2のG
PS測定位置GSbである頂点Z2、測位点Q2のGP
S測定位置GS2である頂点X2の三角形S2において
最大の辺は、頂点X2、Y2、Z2に対向した辺A2、
B2、C2のうち、頂点X2に対向した辺A2であり、
その大きさα2が検出され、前記辺A2から頂点X2ま
での距離β2が検出される。この場合には三角形S2
は、図5(c)に示すように正三角形に比較的近く、上
述した(1)式を満たすので、比較判定部27では、各
アンテナ本体7の配置態様が「適切」であるという判定
を行い、その判定結果TKを出力する。従ってその後、
上述した測位点Q2の測量の場合と同様にして、表示部
12では図示しないディスプレイに「適切」の表示を出
力し、また、基線ベクトル演算部13では、頂点Y2か
ら頂点X2に向かう基線ベクトルK11及び、頂点Z2
から頂点X2に向かう基線ベクトルK12を演算して求
め、三次元位置演算部15では、これら基線ベクトルK
11、K12及び、メモリ部16に記憶されていた2つ
の既知点P1、P2の三次元位置KJ1、KJ2に基づ
き、測位点Q2の三次元位置SJ2を演算し、表示部1
2が、演算された三次元位置SJ1を図示しないディス
プレイに表示出力し、測位点Q2の測量を完了する。
【0030】また前記比較判定部27での、各アンテナ
本体7の配置態様の適否判定段階において、例えば、2
つの既知点P1、P2と測位点Q3によって測量が行わ
れている場合、図5(b)に示すように、既知点P1の
GPS測定位置GSaである頂点Y3、既知点P2のG
PS測定位置GSbである頂点Z3、測位点Q3のGP
S測定位置GS3である頂点X3の三角形S3において
最大の辺は、頂点X3、Y3、Z3に対向した辺A3、
B3、C3のうち頂点X3に対向した辺A3であり、そ
の大きさα3が検出され、前記辺A3から頂点X3まで
の距離β3が検出される。この場合には三角形S3は、
図5(b)に示すように正三角形に比較的近くなく、上
述した(1)式を満たさないので、比較判定部27で
は、各アンテナ本体7の配置態様が「不適切」であると
いう判定を行い、その判定結果FKを出力する。その後
図4に示す手順に従って表示部12では比較判定部27
からの判定結果FKを受取り、該判定結果FKに基づい
て図示しないディスプレイに「不適切」の表示を出力
し、三次元位置演算プログラムEPを終了する。つま
り、この場合、各アンテナ本体7の配置態様が、測位点
Q3の三次元位置SJ3を極力正確に求め得るような態
様でないことを判定したので測量が中断された。よっ
て、測位点Q3の三次元位置SJ3を不正確に求めてし
まうことが防止された。
【0031】続いて、図示しないディスプレイの「不適
切」の表示を確認し、測位点Q3の測量の中断を確認し
たオペレータは、各アンテナ本体7の配置態様を変更し
て測位点Q3の測量を再開する。例えば、図1に示すよ
うに、既知点P1及び測位点Q3に設置されているGP
S受信演算ユニット4、4はそのまま設置しておき、既
知点P2に設置されていたGPS受信演算ユニット4を
測位点Q1に移動させて設置する。つまり、前回の測量
において三次元位置SJ1が求められた測位点Q1を新
たな既知点Q1として設定し、1つのGPS受信演算ユ
ニット4を該既知点Q1に設置するのである。次いで、
既知点P1、Q1に設置されたGPS受信演算ユニット
4、4においては、送信プログラム実行の命令を入力
し、測位点Q3に設置されたGPS受信演算ユニット4
においては、三次元位置演算プログラム実行の命令を入
力する。なお、測位点Q1を新たな既知点Q1として設
定したので、測位点Q3に設置されたGPS受信演算ユ
ニット4においては、入力部11を介して既知点Q1の
三次元位置SJ1を入力して、メモリ部16に入力され
ていた既知点P2の三次元位置KJ2を該三次元位置S
J1に更新しておく。その後、2つの既知点P1、Q1
に設置された各GPS受信演算ユニット4では、それぞ
れアンテナ本体7により衛星信号ESを受信し、衛星信
号解析演算部20において、対応する各既知点P1、Q
1のGPS測定位置GSa、GS1が解析演算され、こ
れらGPS測定位置GSa、GS1は、対応する制御ユ
ニット9にそれぞれ伝送され、送信制御部19及び通信
アンテナ22を介して電波で外部に送信される。
【0032】一方、測位点Q3に設置されたGPS受信
演算ユニット4では、アンテナ本体7により衛星信号E
Sを受信し、衛星信号解析演算部20において、測位点
Q3のGPS測定位置GS3が解析演算され、このGP
S測定位置GS3は制御ユニット9の最大辺検出部25
に伝送される。なお、測位点Q3に設置されたGPS受
信演算ユニット4の通信アンテナ22では、前記2つの
既知点P1、Q1にそれぞれ設置されたGPS受信演算
ユニット4、4の通信アンテナ22、22から送信され
たGPS測定位置GSa、GS1が受信され、受信され
たGPS測定位置GSa、GS1は受信制御部21を介
して最大辺検出部25に伝送される。最大辺検出部25
では、図5(d)に示すように、これらGPS測定位置
GSa、GS1、GS3を各頂点X4、Y4、Z4とす
る三角形S4の最大の辺A4の大きさα4を検出し、距
離検出部26では、前記三角形S4において、最大の辺
A4と該辺A4に対向する頂点X4の間の距離β4を検
出し、比較判定部27では、検出した最大の辺A4の大
きさα4及び検出した距離β4を比較する。即ち、この
場合には三角形S4は、図5(d)に示すように正三角
形に比較的近く、上述した(1)式を満たすので、比較
判定部27では、各アンテナ本体7の配置態様が「適
切」であるという判定を行い、その判定結果TKを出力
する。従ってその後、上述した測位点Q1、Q2の測量
の場合と同様にして、表示部12では図示しないディス
プレイに「適切」の表示を出力し、また、基線ベクトル
演算部13では、頂点Y4から頂点X4に向かう基線ベ
クトルK31及び、頂点Z4から頂点X4に向かう基線
ベクトルK32を演算して求め、三次元位置演算部15
では、これら基線ベクトルK31、K32及び、メモリ
部16に記憶されていた2つの既知点P1、Q1の三次
元位置KJ1、SJ1に基づき、測位点Q3の三次元位
置SJ3を演算し、表示部12が、演算された三次元位
置SJ3を図示しないディスプレイに表示出力し、測位
点Q3の測量を完了する。
【0033】なお上述した実施例では、3つのGPS受
信演算ユニット4すべての制御ユニット9が同一の構成
を有していたが、上述した制御ユニット9と同一の制御
ユニット(即ち演算制御装置)は、1つ或いは2つのG
PS受信演算ユニット4にのみ設け、他のGPS受信演
算ユニットには、上述した制御ユニット9等の代わり
に、上述した送信制御部19及び通信アンテナ22等の
情報伝送・受取手段のみを設け、従ってこのGPS受信
演算ユニットには、上述したように送信プログラムSP
に示す動作を専ら行わせるようにしてもよい。
【0034】また上述した実施例では、情報伝送・受取
手段として、送信制御部19、受信制御部21、通信ア
ンテナ22が示されているが、情報伝送・受取手段とし
ては、制御ユニット9間を接続したケーブル等のその他
の手段を採用してもよい。
【0035】また上述した実施例では、各衛星信号解析
演算部20において解析演算された2つの既知点のGP
S測定位置GSa、GSb、GS1等の位置(即ち、頂
点Y1〜Y4、頂点Z1〜Z4等)及び測位点のGPS
測定位置GS1、GS2、GS3等の位置(即ち、頂点
X1〜X4等)に基づいて、従ってこれらGPS測定位
置によってできる三角形S1〜S4等の三角形の形状に
基づいて、各GPSアンテナの配置態様の適否が判定さ
れているが、各衛星信号解析演算部20において解析演
算された2つの既知点のGPS測定位置GSa、GS
b、GS1等のかわりに、メモリ部16等に記憶されて
いる2つの既知点の三次元位置KJ1、KJ2、SJ1
等の位置を採用してもよい。
【0036】また上述した実施例では、三次元位置演算
プログラムとして図4に示すような三次元位置演算プロ
グラムEPが説明されているが、三次元位置演算プログ
ラムとしてはこの三次元位置演算プログラムEP以外の
ものが採用されてもよい。例えば図6に示す三次元位置
演算プログラムEQのように、1つの制御ユニット9
(即ち演算制御装置)に、2つの既知点及び測位点のG
PS測定位置が受け取られた後、まずこれら3つのGP
S測定位置により、該測位点の三次元位置を演算してお
き、次いで前記配置態様判定部17等により、各アンテ
ナ本体7の配置態様の適否を判定し、判定結果が「適
切」ならば、前記演算された測位点の三次元位置を採用
し、判定結果が「不適切」ならば、前記演算された測位
点の三次元位置を不採用にするようにしてもよい。な
お、前記配置態様判定部17等による、各GPSアンテ
ナの配置態様の適否の判定を行う際、上述した実施例で
は衛星信号解析演算部20において解析演算された測位
点のGPS測定位置GS1、GS2、GS3等の位置を
採用しているが、この場合にはGPS測定位置GS1、
GS2、GS3等のかわりに、演算された測位点の三次
元位置SJ1、SJ2S、J3等を採用してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第一の
発明は、2つの既知点P1、P2、Q1等の既知点に基
づいて測位点Q1、Q2、Q3等の測位点の三次元位置
SJ1、SJ2、SJ3等の三次元位置を測量して求め
る際に使用するGPS測量装置3等のGPS測量装置で
あって、GPS測量装置は、中心位置CT1等の測位位
置が形成され、人工衛星からの衛星信号ES等の衛星信
号を受信し得る、前記2つの既知点又は測位点に対して
それぞれ配置自在な3つのアンテナ本体7等のGPSア
ンテナを有し、前記各GPSアンテナに、該GPSアン
テナにより受信された衛星信号に基づいて、該GPSア
ンテナの測位位置に対応した前記既知点又は測位点のG
PS測定位置GSa、GSb、GS1、GS2、GS3
等の三次元GPS測定位置を解析演算する衛星信号解析
演算部20等の衛星信号解析演算部をそれぞれ設け、前
記2つの既知点の三次元位置KJ1、KJ2、SJ1等
の三次元位置を記憶し得るメモリ部16等の三次元位置
記憶部が設けられた制御ユニット9等の演算制御装置を
有し、前記演算制御装置に、前記衛星信号解析演算部に
おいて解析演算された2つの既知点及び測位点の三次元
GPS測定位置及び前記三次元位置記憶部に記憶された
前記2つの既知点の三次元位置により、前記測位点の三
次元位置を演算出力する表示部12、基線ベクトル演算
部13、三次元位置演算部15等の三次元位置演算出力
部を設けたGPS測量装置において、前記演算制御装置
に、前記2つの既知点のGPS測定位置GSa、GS
b、GS1等の位置及び前記求められた測位点のGPS
測定位置GS1、GS2、GS3等の位置に基づいて、
前記各GPSアンテナの配置態様の適否を判定する配置
態様判定部17等のアンテナ配置適否判定部を設けて構
成される。従って、本発明によるGPS測量装置を用い
て、2つの既知点に基づいて測位点の三次元位置を測量
するには、まず2つの既知点及び測位点に対して各測位
位置を対応させる形で3つのGPSアンテナを配置する
と共に、2つの既知点の三次元位置を演算制御装置の三
次元位置記憶部に記憶し、これら各GPSアンテナによ
り人工衛星からの衛星信号を受信し、各衛星信号解析演
算部において、各GPSアンテナにより受信された衛星
信号に基づいて、該GPSアンテナの測位位置に対応し
た既知点又は測位点の三次元GPS測定位置をそれぞれ
解析演算し、演算制御装置の三次元位置演算出力部にお
いて、各衛星信号解析演算部において解析演算された2
つの既知点及び測位点の三次元GPS測定位置及び三次
元位置記憶部に記憶された2つの既知点の三次元位置に
より、測位点の三次元位置を演算出力するようにする。
ところで、各衛星信号解析演算部において既知点又は測
位点の三次元GPS測定位置を解析演算した後、演算制
御装置のアンテナ配置適否判定部では、2つの既知点の
位置及び求められた測位点の位置に基づいて、各GPS
アンテナの配置態様の適否、即ち各GPSアンテナの配
置態様が、測位点の三次元位置を極力正確に求め得るよ
うな態様であるかどうかを判定するので、該判定結果が
「適切」である場合には、三次元位置演算出力部におい
て演算出力される測位点の三次元位置を採用し、該判定
結果が「不適切」である場合には、三次元位置演算出力
部において演算出力される測位点の三次元位置を採用し
ないようにする(或いは、三次元位置演算出力部におけ
る三次元位置の演算や出力を実行しないようにす
る。)。なお、演算出力される測位点の三次元位置を採
用しない場合には、2つの既知点に設置されていた2つ
のGPSアンテナのうち少なくとも1つのGPSアンテ
ナを別の既知点に移動して設置し、人工衛星からの衛星
信号に基づく三次元GPS測定位置の解析演算及び各G
PSアンテナの配置態様の適否の判定までの一連の動作
を、前記配置態様の適否の判定で「適切」の判定結果が
得られるまで繰返して行い、測位点の正確な三次元位置
を演算出力するようにする。以上のように、各GPSア
ンテナの配置態様の適否、即ち各GPSアンテナの配置
態様が、測位点の三次元位置を極力正確に求め得るよう
な態様であるかどうかの判定を、従来のように測量現場
における目視等に頼らず、アンテナ配置適否判定部によ
り容易かつ正確に行うことができるので、本発明による
GPS測量装置によると測位点の三次元位置を容易かつ
正確に求めることができる。
【0038】また本発明のうち第二の発明は、第一の発
明のGPS測量装置において、前記アンテナ配置適否判
定部は、2つの既知点及び測位点を頂点とする三角形S
1〜S4等の三角形の辺A1〜A4、B1〜B4、C1
〜C4等の3つの辺のうち、最大の辺の大きさα1〜α
4等の大きさを検出する最大辺検出部25等の最大辺検
出部及び、前記最大の辺と、該辺に対向する頂点X1〜
X4等の頂点との間の距離β1〜β4等の距離を検出す
る距離検出部26等の距離検出部及び、前記検出された
最大の辺の大きさと、前記検出された距離とを比較する
ことにより、前記各GPSアンテナの配置態様の適否を
判定する比較判定部27等の比較判定部からなる。従っ
て、第一の発明による効果に加えて、各GPSアンテナ
の配置態様の適否の判定が、前記三角形の形状の如何に
より、しかも最大の辺の大きさと、該最大の辺から、該
辺に対向する頂点までの距離との比較により行われるの
で、前記配置態様の適否の判定はより一層正確なものと
なる。
【0039】また本発明のうち第三の発明は、第一の発
明のGPS測量装置において、前記演算制御装置は、前
記各GPSアンテナに対して1つづつ設けられており、
前記各演算制御装置の間には、前記各GPSアンテナに
対応した衛星信号解析演算部において解析演算された三
次元GPS測定位置を、これら各演算制御装置の間で伝
送・受取し得る、送信制御部19、受信制御部21、通
信アンテナ22等の情報伝送・受取手段が設けられてい
るので、第一の発明による効果に加えて、3つのGPS
アンテナのうち、どのGPSアンテナを測位点に設置し
ても、2つの既知点に設置されたその他のGPSアンテ
ナの演算制御装置から、前記測位点に設置されたGPS
アンテナの演算制御装置に、前記2つの既知点に設置さ
れた各GPSアンテナに対応した衛星信号解析演算部に
おいて解析演算された三次元GPS測定位置を、情報伝
送・受取手段を介して伝送することができる。よって、
例えば、1回目の測量が完了した後、既知点に設置され
ていたGPSアンテナを今度は測量点に移動して設置す
る形で2回目の測量を行うような場合にも、測量現場の
測位点の位置において、該測位点の三次元位置が出力さ
れるので都合がよい。
【0040】また本発明のうち第四の発明は、第三の発
明のGPS測量装置において、前記情報伝送・受取手段
は、電波を介して情報の伝送・受取を行うので、第三の
発明による効果に加えて、各演算制御装置の間をケーブ
ル等で接続する必要がないので、各演算制御装置の間の
相対位置関係の自由度、従って3つのGPSアンテナの
間の相対位置関係の自由度が増す。つまり、様々な地形
や広さをもつ測量現場においての測量が極力可能にな
る。また、電波の周波数を複数種類使いわけることによ
り、情報を伝送する側の演算制御装置の違いや、情報を
受取る側の演算制御装置の違い等を区別することも可能
になるので、情報を取り違えて誤演算する危険性が極力
排除され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるGPS測量装置の一例を
用いて測量を行っている様子を示した模式平面図であ
る。
【図2】図2は、図1に示すGPS測量装置のうち、G
PS受信演算ユニットの1つを示した詳細図である。
【図3】図3は、制御ユニットに格納された送信プログ
ラムの内容を示した流れ図である。
【図4】図4は、制御ユニットに格納された三次元位置
演算プログラムの内容を示した流れ図である。
【図5】図5(a)は、三角形S1を示した図、図5
(b)は、三角形S3を示した図、図5(c)は、三角
形S2を示した図、図5(d)は、三角形S4を示した
図である。
【図6】図6は、三次元位置演算プログラムのうち別の
一例を示した流れ図である。
【図7】図7は、従来のGPS測量方法により測量を行
っている様子を示した図である。
【符号の説明】
3……GPS測量装置 7……GPSアンテナ(アンテナ本体) 9……演算制御装置(制御ユニット) 12……三次元位置演算出力部(表示部) 13……三次元位置演算出力部(基線ベクトル演算部) 15……三次元位置演算出力部(三次元位置演算部) 16……三次元位置記憶部(メモリ部) 17……アンテナ配置適否判定部(配置態様判定部) 19……情報伝送・受取手段(送信制御部) 20……衛星信号解析演算部 21……情報伝送・受取手段(受信制御部) 22……情報伝送・受取手段(通信アンテナ) 25……最大辺検出部 26……距離検出部 27……比較判定部 A1〜A4……辺 B1〜B4……辺 C1〜C4……辺 CT1……測位位置(中心位置) ES……衛星信号 GSa、GSb……三次元GPS測定位置、位置(GP
S測定位置) GS1〜GS3……三次元GPS測定位置、位置(GP
S測定位置) KJ1、KJ2……三次元位置 P1、P2、Q1……既知点 Q1〜Q3……測位点 S1〜S4……三角形 SJ1〜SJ3……三次元位置 X1〜X4……頂点 α1〜α4……大きさ β1〜β4……距離

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つの既知点に基づいて測位点の三次元位
    置を測量して求める際に使用するGPS測量装置であっ
    て、 GPS測量装置は、測位位置が形成され、人工衛星から
    の衛星信号を受信し得る、前記2つの既知点又は測位点
    に対してそれぞれ配置自在な3つのGPSアンテナを有
    し、 前記各GPSアンテナに、該GPSアンテナにより受信
    された衛星信号に基づいて、該GPSアンテナの測位位
    置に対応した前記既知点又は測位点の三次元GPS測定
    位置を解析演算する衛星信号解析演算部をそれぞれ設
    け、 前記2つの既知点の三次元位置を記憶し得る三次元位置
    記憶部が設けられた演算制御装置を有し、 前記演算制御装置に、前記衛星信号解析演算部において
    解析演算された2つの既知点及び測位点の三次元GPS
    測定位置及び前記三次元位置記憶部に記憶された前記2
    つの既知点の三次元位置により、前記測位点の三次元位
    置を演算出力する三次元位置演算出力部を設けたGPS
    測量装置において、 前記演算制御装置に、前記2つの既知点の位置及び前記
    求められた測位点の位置に基づいて、前記各GPSアン
    テナの配置態様の適否を判定するアンテナ配置適否判定
    部を設けて構成したGPS測量装置。
  2. 【請求項2】前記アンテナ配置適否判定部は、2つの既
    知点及び測位点を頂点とする三角形の3つの辺のうち、
    最大の辺の大きさを検出する最大辺検出部及び、 前記最大の辺と、該辺に対向する頂点との間の距離を検
    出する距離検出部及び、 前記検出された最大の辺の大きさと、前記検出された距
    離とを比較することにより、前記各GPSアンテナの配
    置態様の適否を判定する比較判定部からなることを特徴
    とする請求項1記載のGPS測量装置。
  3. 【請求項3】前記演算制御装置は、前記各GPSアンテ
    ナに対して1つづつ設けられており、 前記各演算制御装置の間には、前記各GPSアンテナに
    対応した衛星信号解析演算部において解析演算された三
    次元GPS測定位置を、これら各演算制御装置の間で伝
    送・受取し得る、情報伝送・受取手段が設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載のGPS測量装置。
  4. 【請求項4】前記情報伝送・受取手段は、電波を介して
    情報の伝送・受取を行うことを特徴とする請求項3記載
    のGPS測量装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007256036A (ja) * 2006-03-23 2007-10-04 Maeda Corp 建造物健全性判定システム
JP2008175675A (ja) * 2007-01-18 2008-07-31 Maeda Corp 長大構造物の健全性判定システム
JP2008175676A (ja) * 2007-01-18 2008-07-31 Maeda Corp 仮設構造体の健全性判定システム

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