JP2002257921A - トランスポンダキャリブレーション方法 - Google Patents

トランスポンダキャリブレーション方法

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JP2002257921A
JP2002257921A JP2001061783A JP2001061783A JP2002257921A JP 2002257921 A JP2002257921 A JP 2002257921A JP 2001061783 A JP2001061783 A JP 2001061783A JP 2001061783 A JP2001061783 A JP 2001061783A JP 2002257921 A JP2002257921 A JP 2002257921A
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Hiroki Shinshi
浩樹 進士
Takaomi Endo
孝臣 遠藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
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SHIZUOKA OKI DENKI KK
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 トランスポンダは1本以上で、3点以上のサ
ーベイポイントで確実にトランスポンダの位置を求める
キャリブレーション方法の提供。 【解決手段】 トランスポンダ2に対して1つの計測点
で船舶11上の送波器1、受波器3及び音響測位装置受
信機で構成された音響測位装置でトランスポンダ2間の
距離を求め、同時に高精度GPS受信機でGPSアンテ
ナ6の位置を計測し、船舶を移動させて2つの計測点で
音響測位装置でそれとトランスポンダ間の距離を、高精
度GPS受信機でGPSアンテナの位置を計測し、更に
船舶を移動させて3つの計測点で音響測位装置でそれと
トランスポンダ間の距離を、高精度GPS受信機でGP
Sアンテナの位置を計測し、3つのサーベイポイントと
トランスポンダ間の距離をそれぞれ算出し、3点のサー
ベイポイントからトランスポンダ位置を3点測量のアル
ゴリズムで求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音響測位装置を使
用する上で実施されるトランスポンダキャリブレーショ
ン方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のトランスポンダキャリブレ
ーション方法における船舶と各トランスポンダの距離を
計る例を示す説明図、図5は同トランスポンダキャリブ
レーション方法のサーベイの例を示す説明図である。従
来のトランスポンダキャリブレーション方法はLBL方
式であり、一般に次の手順で行われる。まず、3本のト
ランスポンダ想定位置を設定し、その想定位置にトラン
スポンダTを設置する。次に、船舶Sに設置された電波
航法装置で図4に示すように船舶Sと各トランスポンダ
Tの距離を計る。
【0003】しかる後に、例えば図5に示すような軌跡
で船舶Sを移動させながら、電波航法装置で船舶Sと各
トランスポンダTの距離を計る。これを「サーベイ」と
いい、測定した船舶Sの位置を「サーベイポイント」と
いい、測定した回数が「サーベイポイント数」となる。
この場合、各トランスポンダTの位置が未知なのは勿論
のこと、船舶Sの位置も電波航法装置自身もある程度の
誤差を持っている。そこで、3本のトランスポンダの想
定位置が例えば正三角形とした場合、図5に示す第1の
サーベイポイント(1)がその正三角形の真ん中に位置
するとしたときには、船舶Sと各トランスポンダTの距
離が等しいはずであり、距離が相違すれば距離が等しく
なるように3本のトランスポンダTの想定位置を動かし
て行く。
【0004】そして、第2のサーベイポイント(2)が
その正三角形の1つの頂角に位置するとしたときに、電
波航法装置で船舶Sと各トランスポンダTの距離を計
り、さらに第3のサーベイポイント(3)〜第4のサー
ベイポイント(4)でも、電波航法装置で船舶Sと各ト
ランスポンダTの距離を計り、第5のサーベイポイント
(5)でも、電波航法装置で船舶Sと各トランスポンダ
Tの距離を計り、第2のサーベイポイント(2)と第5
のサーベイポイント(5)では船舶Sと各トランスポン
ダTの距離は等しいはずであるから、距離が相違すれば
距離が等しくなるように3本の各トランスポンダTの想
定位置を動かして行く。その後、第6のサーベイポイン
ト(6)〜第10のサーベイポイント(10)でそれぞ
れ電波航法装置で船舶Sと各トランスポンダTの距離を
計り、それそれ対称位置にあるサーベイポイン、例えば
第3と第6のサーベイポイント(3)、(6)、第5と
第8のサーベイポイント(5)、(8)では、距離が相
違すれば距離が等しくなるように3本の各トランスポン
ダTの想定位置を動かして行く。
【0005】このように、全てのサーベイポイントにお
ける船舶Sの位置と3本のトランスポンダTとの位置関
係が、各々のサーベイポイントで収集した船舶Sとトラ
ンスポンダTの距離が完全には一致しないが、一致する
ように、即ち誤差が小さくなるように、3本の各トラン
スポンダTの位置を動かして、最も誤差の小さいトラン
スポンダ想定位置を算出する、即ちトランスポンダ想定
位置を集束させる。このように、集束された3本のトラ
ンスポンダ想定位置に対して実際に設置された3本のト
ランスポンダ位置からどれ位ずれているかは求まらない
が、3本のトランスポンダ想定位置を集束させた結果、
理論上実際の3本のトランスポンダ位置も比較的に精度
よく求まることとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トランスポンダキャリブレーション方法は、電波航法装
置で得られるサーベイポイントの位置に誤差が多く、ト
ランスポンダ想定位置を集束させていく過程で、サーベ
イポイント自体の誤差も収束させていく複雑なアルゴリ
ズムとなっており、計算処理量が多く、算出時間を要す
ること、トランスポンダTが3本以上設置されていない
とキャリブレーションできないこと、集束を確実にする
ため、サーベイポイントは広範囲にまんべんなく例えば
10以上と多く必要となること、また初期のトランスポ
ンダ想定位置を適切に設定しないとトランスポンダ想定
位置が集束しない等の問題点があった。
【0007】本発明はかかる問題点を解決するためにな
されたもので、トランスポンダは1本以上で、3点以上
のサーベイポイントで確実にトランスポンダの位置を求
めることができ、しかもトランスポンダが1本でもキャ
リブレーションが実施できるトランスポンダキャリブレ
ーション方法を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るトランスポ
ンダキャリブレーション方法は、トランスポンダに対し
て1つの計測点について船舶に設置された音響測位装置
で当該音響測位装置とトランスポンダ間の距離を求め、
それと同時に高精度GPS受信機でGPSアンテナの位
置を計測し、船舶を移動させて2つの計測点について前
記音響測位装置で当該音響測位装置とトランスポンダ間
の距離を、前記高精度GPS受信機でGPSアンテナの
位置を計測し、さらに船舶を移動させて3つの計測点に
ついて前記音響測位装置で当該音響測位装置とトランス
ポンダ間の距離を、前記高精度GPS受信機がGPSア
ンテナの位置を計測し、船舶舶に設置された音響測位装
置処理機が各計測点における音響測位装置が求めた当該
音響測位装置とトランスポンダ間の距離情報と高精度G
PS受信機が計測したGPSアンテナの位置情報と予め
求めたGPSアンテナの位置と音響測位装置の相対位置
関係とに基づいて船舶の測位基準点の絶対位置である3
つのサーベイポイントとトランスポンダ間の距離をそれ
ぞれ算出し、3点のサーベイポイントからトランスポン
ダ位置を3点測量のアルゴリズムで求めるようにしたも
のである。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は本発明の実
施の形態1のトランスポンダキャリブレーション方法に
用いられる装置類を示すブロック図、図2は同キャリブ
レーション方法における船舶とトランスポンダの距離を
計る例を示す説明図、図3は同トランスポンダキャリブ
レーション方法のサーベイの例を示す説明図である。図
において、1は超音波の質問信号を送波する送波器、2
は送波器1からの質問信号を受信し、超音波の応答信号
を送波するトランスポンダ、3はトランスポンダからの
応答信号を受波する受波器、4は送波器1が質問信号を
送波してから受波器3が応答信号を受波した経過時間か
ら受波器3とトランスポンダ2間の距離を求める音響測
位装置受信機である。
【0010】5は複数のGPS衛星、6は複数のGPS
衛星5から電波で送信されるGPS信号を受信するGP
Sアンテナ、7はGPSアンテナ6が受信したGPS信
号により、GPSアンテナ6の位置を計測する高精度G
PS受信機、8は船舶11に動揺がある場合の動揺情報
を検出する動揺計、9は船舶11に変針がある場合の船
舶11の針路情報を検出するジャイロ、10は音響測位
装置受信機4で3つ以上の計測点で得られたサーベイポ
イントの測位基準点と、各測位基準点とトランスポンダ
2間の距離からトランスポンダ2の位置を算出する音響
測位装置処理機、11は送波器1〜音響測位装置処理機
10が設置されている船舶である。
【0011】次に、本発明の実施の形態1のトランスポ
ンダキャリブレーション方法について説明する。まず、
船舶11に設置された送波器1より送波された超音波の
質問信号は、1本のトランスポンダ2で受信される。質
問信号を受信したトランスポンダ2は超音波の応答信号
を送波する。トランスポンダ2から送波された応答信号
を受波した受波器3はその応答信号を音響測位装置受信
機4に入力する。音響測位装置受信機4では、送波器1
が質問信号を送波してから受波器3が応答信号を受波し
た経過時間から受波器3とトランスポンダ2間の距離を
求め、その距離を音響装置装置処理機10に出力する。
【0012】それと同時に、複数のGPS衛星5から電
波で送信されるGPS信号をGPSアンテナ6で受信
し、高精度GPS受信機5でGPSアンテナ6の位置を
計測する。また、予めGPSアンテナ6の位置と受波器
3の相対位置関係をそれぞれの設置場所から船舶11の
図面上あるいは実測から求めておく。そこで、音響測位
装置処理機10では、上述したように音響測位装置受信
機4が受波器3とトランスポンダ2間の距離を計測した
時に、船舶11に動揺、変針がある場合には動揺情報を
動揺計8より、針路情報をジャイロ9より受け取り、そ
の時におけるGPSアンテナ6と受波器3の相対位置関
係を計測し、船舶11の測位基準点の絶対位置(サーベ
イポイントA)とトランスポンダ2間の距離を算出す
る。
【0013】以上は1つのサーベイポイントAとトラン
スポンダ2間の距離を算出する手順の説明であるが、船
舶11を移動させて残り2つの計測点でそれぞれ上記と
同様の手順で各サーベイポイントB、Cとトランスポン
ダ2間の距離を算出する。そして、音響測位装置処理機
10は、3つの計測点で得られたサーベイポイントA、
B、Cと1つのトランスポンダ2間のそれぞれの距離か
ら、図3で示すような3点測量の要領でトランスポンダ
位置を算出する。そのトランスポンダ位置R(x,y,
z)を下記に示す3つの連立方程式で解き、その平方根
を求めればよい。 Ra2=(x−Xa)2+(y−Ya)2+(z−Za)2 Rb2=(x−Xb)2+(y−Yb)2+(z−Zb)2 Rc2=(x−Xc)2+(y−Yc)2+(z−Zc)2
【0014】上述したように、本発明の実施の形態1に
よれば、3つの計測点についてそれぞれ船舶11に設置
された音響測位装置受信機4が送波器1より質問信号を
送波してから受波器3が応答信号を受波した経過時間か
ら受波器3とトランスポンダ2間の距離を求め、高精度
GPS受信機7が複数のGPS衛星5から電波で送信さ
れるGPS信号を受信したGPSアンテナ6の位置を計
測し、音響測位装置処理機10が3つの計測点における
音響測位装置受信機4が求めた受波器3とトランスポン
ダ2間の距離情報と高精度GPS受信機7が計測したG
PSアンテナ6の位置情報と予め求めたGPSアンテナ
6の位置と受波器3の相対位置関係とに基づいて船舶1
1の測位基準点の絶対位置(サーベイポイント)とトラ
ンスポンダ2間の距離を算出し、トランスポンダ21本
に対して3点のサーベイポイントA、B、Cから1本の
トランスポンダ2の位置を簡便な3点測量のアルゴリズ
ムで求めることができるので、高性能な演算器を必要と
せず、トランスポンダ2が1本でもキャリブレーション
が実施でき、さらに確実にトランスポンダ2の位置を求
めることができる。
【0015】上記実施の形態1では、1本のトランスポ
ンダ2に対するキャリブレーションの実施を説明した
が、例えば3本のトランスポンダ2に対するキャリブレ
ーションの実施は、船舶11を移動させて例えば2本
目、3本目についても1本目と同様の手順でキャリブレ
ーションの実施を行えばよいことは勿論、3本のトラン
スポンダ2であっても船舶11を移動させずに3本のト
ランスポンダ2に同時に各サーベイポイントと各トラン
スポンダとの間の距離を算出し、3つのサーベイポイン
トについてそれぞれ各トランスポンダとの間の距離を算
出すれば、それ以上にサーペイポイントの数を増やさな
くてもよい。また、上記実施の形態1では、送波器1と
受波器3は別体としているが、一体型の送受波器に置き
換えても良い。さらに、船舶11の移動によって発生す
る送波器1の質問信号の送波時の船舶11位置と受波器
3の応答信号の受波時の船舶11位置の違い及び高精度
GPS受信機5の得るGPSアンテナ位置の関係を、船
舶11の船速情報等により補正する手法をキャリブレー
ションのアルゴリズムに取り入れるようにしてもよい。
【0016】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、トランス
ポンダに対して1つの計測点について船舶舶に設置され
た音響測位装置で当該音響測位装置とトランスポンダ間
の距離を求め、それと同時に高精度GPS受信機でGP
Sアンテナの位置を計測し、船舶を移動させて2つの計
測点について前記音響測位装置で当該音響測位装置とト
ランスポンダ間の距離を、前記高精度GPS受信機でG
PSアンテナの位置を計測し、さらに船舶を移動させて
3つの計測点について前記音響測位装置で当該音響測位
装置とトランスポンダ間の距離を、前記高精度GPS受
信機がGPSアンテナの位置を計測し、船舶に設置され
た音響測位装置処理機が各計測点における音響測位装置
が求めた当該音響測位装置とトランスポンダ間の距離情
報と高精度GPS受信機が計測したGPSアンテナの位
置情報と予め求めたGPSアンテナの位置と音響測位装
置の相対位置関係とに基づいて船舶の測位基準点の絶対
位置である3つのサーベイポイントとトランスポンダ間
の距離をそれぞれ算出し、3点のサーベイポイントから
トランスポンダ位置を3点測量のアルゴリズムで求める
ようにしたので、高性能な演算器を必要とせず、トラン
スポンダ1本でもキャリブレーションが実施でき、さら
に確実にしかも精度よくトランスポンダ位置を求めるこ
とができ、さらに3本のトランスポンダであっても各ト
ランスポンダ毎に船舶を移動させずに3本のトランスポ
ンダに同時に各サーベイポイントと各トランスポンダと
の間の距離を算出でき、3つのサーベイポイントについ
てそれぞれ各トランスポンダとの間の距離を算出すれ、
それ以上にサーペイポイントの数を増やさなくてもよい
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のトランスポンダキャリ
ブレーション方法に用いられる装置類を示すブロック図
である。
【図2】同トランスポンダキャリブレーション方法にお
ける船舶とトランスポンダの距離を計る例を示す説明図
である。
【図3】同トランスポンダキャリブレーション方法のサ
ーベイの例を示す説明図である。
【図4】従来のトランスポンダキャリブレーション方法
における船舶と各トランスポンダの距離を計る例を示す
説明図である。
【図5】同トランスポンダキャリブレーション方法のサ
ーベイの例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 送波器(音響測位装置) 2 トランスポンダ 3 受波器(音響測位装置) 4 音響測位装置受信機(音響測位装置) 6 GPSアンテナ 7 高精度GPS受信機 10 音響測位装置処理機
フロントページの続き (72)発明者 遠藤 孝臣 静岡県清水市庵原町1210 株式会社沖シス テック東海内 Fターム(参考) 5J062 BB02 BB07 CC07 DD12 FF03 GG02 5J070 AC02 AK04 BD04 5J083 AA03 AB20 AC07 AC28 AD01 AE07 AF15 AG09 BA01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスポンダに対して1つの計測点に
    ついて船舶に設置された音響測位装置で当該音響測位装
    置とトランスポンダ間の距離を求め、それと同時に高精
    度GPS受信機でGPSアンテナの位置を計測し、 船舶を移動させて2つの計測点について前記音響測位装
    置で当該音響測位装置とトランスポンダ間の距離を、前
    記高精度GPS受信機でGPSアンテナの位置を計測
    し、 さらに船舶を移動させて3つの計測点について前記音響
    測位装置で当該音響測位装置とトランスポンダ間の距離
    を、前記高精度GPS受信機がGPSアンテナの位置を
    計測し、 船舶に設置された音響測位装置処理機が各計測点におけ
    る音響測位装置が求めた当該音響測位装置とトランスポ
    ンダ間の距離情報と高精度GPS受信機が計測したGP
    Sアンテナの位置情報と予め求めたGPSアンテナの位
    置と音響測位装置の相対位置関係とに基づいて船舶の測
    位基準点の絶対位置である3つのサーベイポイントとト
    ランスポンダ間の距離をそれぞれ算出し、3点のサーベ
    イポイントからトランスポンダ位置を3点測量のアルゴ
    リズムで求めるようにしたことを特徴とするトランスポ
    ンダキャリブレーション方法。
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