JPH0933574A - 電流検出方法および電流検出装置 - Google Patents

電流検出方法および電流検出装置

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JPH0933574A
JPH0933574A JP7185652A JP18565295A JPH0933574A JP H0933574 A JPH0933574 A JP H0933574A JP 7185652 A JP7185652 A JP 7185652A JP 18565295 A JP18565295 A JP 18565295A JP H0933574 A JPH0933574 A JP H0933574A
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winding
current
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line
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Application number
JP7185652A
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English (en)
Inventor
Norio Nagai
永井典夫
Tadashi Iwamori
忠 岩森
Mitsuru Shidara
充 設楽
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Meisei Electric Co Ltd
Original Assignee
Meisei Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電話機のループ電流の検出に際して、該電話
機に流れるループ電流の線路の直流抵抗の規格を満足す
るのを容易とすること、安価なループ電流検出装置とす
ること、装置の小型化により経済性を高めることを課題
とする。 【解決手段】 線路に一定値以上の電流が流れているか
否かを検出するための電流検出方法において、一定値以
上の被検出電流が流れることによって磁気飽和する少な
くとも第1の巻線と第2の巻線を有するトランスを設
け、被検出電流の流路である上記線路を第1の巻線に直
列に接続し、上記トランスが磁気飽和するか否かによっ
て上記第2の巻線のインダクタンスが変化することを利
用して、上記線路に上記被検出電流が流れているか否か
を検出するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は線路に流れる電流
(特に電話機での着信応答または発信時に該電話機に流
れるループ電流)を検出するための電流検出方法および
電流検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電話機における応答の有無を知るために
行なわれる従来の電話機におけるループ電流検出装置
は、電流が流れる電流ルートにフォトカプラまたは高感
度リードリレーを接続しており、該フォトカプラまたは
該高感度リードリレーの動作により電流検出を行なって
いた。
【0003】すなわち図5に示すように電話回線L3
介して電話機3からの発信または該電話機3での着信応
答のいずれかがされるか否かをフォトカプラ31が動作
したか否かで上記電流ルートに流れる電流の有無を検出
しようとする場合は、フォトカプラ31を上記電流ルー
トである線路32に直列に接続し、上記フォトカプラ3
1の図示しない発光ダイオードに電流が流れるか否かに
よる当該発光ダイオードの発光の有無で図示しない受光
側のフォトトランジスタからの出力の有無が決まるの
で、該フォトトランジスタによる出力の有無をCPU3
3で検出することにより上記線路32に流れるループ電
流の有無を検出していた。
【0004】また図6に示すように電話回線L4 を介し
て電話機4からの発信または該電話機4での着信応答が
されるか否かを高感度リードリレー41が動作したか否
かで上記電流ルートに流れる電流の有無を検出しようと
する場合は、該高感度リレー41の図示しないコイルを
上記電流ルートである線路42に直列に接続し、該コイ
ルに電流が流れるか否かによる当該高感度リレー41の
動作の有無をCPU43により検出することで上記線路
42に流れるループ電流を検出していた。
【0005】しかしながら上記ループ電流検出装置によ
りループ電流の検出を行なおうとすると以下の問題を生
じる。まず電流ルートに流れる電流をフォトカプラによ
り検出しようとする場合は、発光ダイオードが発光する
ための規格電流が流れねばならず、また該発光ダイオー
ドは順方向電圧降下が大きいために直流抵抗が増大し電
話機の規格(電流20mAのとき300Ω以下)を満足
するのが容易でない。また突発的に雷等によるサージ電
流がアースを通って大地に流れる場合があり、この場合
に該サージ電流が流れたルートに電流検出のための上記
フォトカプラが接続されていた場合は、上記フォトカプ
ラが破壊される恐れがあり、これを回避するために保護
回路が必要となるが、これにより直流抵抗がさらに増加
し装置が非常に高価なものとなってしまう。
【0006】さらに高感度リードリレーによる電流検出
ではフックオフによって該高感度リードリレーが応動
し、これによって電流検出が行なわれるが、当該高感度
リードリレーの寿命が不足する場合があるとともにコイ
ルが電流ルートに直列に接続されることにより通話信号
が減衰する。そこでこれを防止するために上記コイルと
並列に通話信号をバイパスするための大容量のコンデン
サを接続する必要があるが、この場合には装置が大型化
するとともに高価なものとなるので不経済になる等であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来例に
鑑み、電話機のループ電流の検出をするに際して、該電
話機に流れるループ電流の線路の直流抵抗の規格を満足
するのを容易とすること、また安価なループ電流検出装
置を構成すること、さらには装置の小型化により経済性
を高めることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は線路に一定値以上の電流が流れているか否かを
検出するための電流検出方法において、一定値以上の被
検出電流が流れることによって磁気飽和する少なくとも
第1の巻線と第2の巻線を有するトランスを設け、被検
出電流の流路である上記線路を第1の巻線に直列に接続
し、上記トランスが磁気飽和するか否かによって上記第
2の巻線のインダクタンスが変化することを利用して、
上記線路に上記被検出電流が流れているか否かを検出す
るようにしたものであり、上記電流検出方法を実施する
ための電流検出装置は、第1の巻線と第2の巻線と第3
の巻線とで成り、該第1の巻線に被検出電流が印加され
ることにより磁気飽和するトランスと、該トランスの第
2の巻線に接続された交流信号発振手段と、該交流信号
発振手段によって上記トランスの第2の巻線に交流信号
を印加したことにより上記トランスの第3の巻線に誘起
される交流信号を検出する信号検出手段を有し、該信号
検出手段が設定レベルを越えて上記第3の巻線に誘起さ
れた交流信号を検出するか否かによって被検出電流の有
無を検出するようにしたものであり、さらに他の電流検
出装置としては、第1の巻線及び第2の巻線を有し、該
第1の巻線に被検出電流が印加されることにより磁気飽
和するトランスと、該トランスの第2の巻線の両端にそ
れぞれ接続されたパルス信号発振手段及び検出手段を有
し、該検出手段が設定レベルを越えて上記第2の巻線で
発生する逆起電力によって発生する電圧を検出するか否
かで被検出電流の有無を検出するようにしたものであ
る。
【0009】
【作用】第1の巻線および第2の巻線を有するトランス
により本発明を実施した場合の作用を以下に述べる。
【0010】すなわち第1の巻線は被検出電流が流れる
線路に直列に接続され、該第1の巻線に上記被検出電流
が一定値以上流れるか否かにより上記トランスのコアを
磁気飽和させるか否かを決め、上記第2の巻線は上記第
1の巻線に当該被検出電流が流れる前には、つまりトラ
ンスのコアが磁気飽和していないときには上記第2の巻
線に電圧が印加されると、該電圧が印加された瞬間に上
記第2の巻線がインダクタンス成分を有することによる
逆起電力を発生させる作用があり、また上記第1の巻線
に被検出電流が流れた場合にはインダクタンス成分を有
しなくなるので単なる線路となる作用がある。
【0011】またパルス信号発信手段は上記第2の巻線
に上記トランスのコアが磁気飽和しない範囲の信号を印
加するための手段であり、また検出手段であるスイッチ
ングトランジスタは上記パルス信号発信手段により上記
第2の巻線に電圧が印加された瞬間に生じた逆起電力に
よってオンするという作用がある。
【0012】また第1、第2、第3の巻線を有するトラ
ンスにより本発明を実施した場合の作用を以下に述べ
る。
【0013】すなわち第1の巻線による作用は上記同様
であって該第1の巻線に一定値以上の被検出電流が流れ
るか否かによって上記トランスのコアを磁気飽和させる
か否かを決め、第2の巻線には常時交流信号が印加さ
れ、上記第1の巻線に一定値以上の被検出電流が流れて
いない場合には、これによって第3の巻線を励振させる
作用があり、また第3の巻線では該第2の巻線からの励
振により誘起電圧を発生し、またコアは上記第1の巻線
に流れる被検出電流により磁気飽和し、第2の巻線に流
れる電流によっては磁気飽和しないようになっている。
【0014】また交流信号発振手段は上記コアが飽和し
ないような範囲内で交流信号を常時上記第2の巻線に流
しているので、これにより上記第2の巻線によっては上
記コアは磁気飽和しないのである。
【0015】さらに信号検出手段は、上記第3の巻線に
誘起されてきた交流信号を検出し、CPUに送付するた
めのものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施例は電話機での操作
により流れるループ電流(被検出電流)を検出するため
の電流検出装置および電流検出方法の実施例であり、第
1実施例を図1に、該第1実施例におけるタイムチャー
トを図2に、第2実施例を図3に、さらに該第2実施例
におけるタイムチャートを図4に示し、以下にこれらの
図を参照して説明する。
【0017】まず第1実施例について説明する。
【0018】第1の実施例は図1に示すように電話回線
1 に電話機1が収容されて成り、上記電話機1は、フ
ックスイッチがオンまたはオフされることにより流れが
制御されるループ電流の流路である線路11と、該線路
11に直列に接続されているフィルタ回路12と、トラ
ンス13と、交流信号発振器(OSC)14と、整流ダ
イオード15と、平滑回路16と、CPU17と、通話
回路18等で構成されている。
【0019】また上記フィルタ回路12は、いわゆるL
Cフィルタ回路であり、巻線121と、巻線122と、
コンデンサ123とで成っており、上記交流信号発振器
14から上記励振巻線132に印加されている交流信号
が上記線路11に不要に漏れるのを低下させるとともに
音声信号に対しては交流インピーダンスを低下させるこ
とで、回線回路の信号電力の低下を防ぐものである。
【0020】さらに上記トランス13は、上記フィルタ
回路12に接続されていて、上記フィルタ回路12を介
する電流によりループ電流が流れるようになっている電
流路巻線131と、上記交流信号発振器(OSC)14
により常時信号が送られている励振巻線132と、該励
振巻線132により励振されることで誘起電圧を発生す
る被励振巻線133と、上記電流路巻線131と上記励
振巻線132と上記被励振巻線133が巻線されている
コア134で構成されている。
【0021】また上記トランス13は、上記電流路巻線
131に流れるループ電流により磁気飽和し、上記励振
巻線132に流れる信号によっては磁気飽和しないよう
にコア134の材質および各巻線数が設定されている
(上記励振巻線132と上記被励振巻線133との巻線
比は1:1で上記励振巻線132から上記被励振巻線1
33への励振は完全に(ロスなく)行なわれるものとす
る。)。
【0022】また上記平滑回路16は、コンデンサ16
1と抵抗162とで構成されている。
【0023】そして上記CPU17には、ループ電流検
出のためのしきい値が設定されており、上記励振巻線1
32により励振されることで上記被励振巻線133に発
生した誘起電圧が上記しきい値を越えるか否かにより当
該CPU17はループ電流が流れているか否かの判断を
行なう。
【0024】まず第1実施例について図1および図2を
参照してループ電流が流れていない場合と流れた場合と
に分けて順次説明する。
【0025】まずループ電流が流れていない場合につい
て説明する。
【0026】この場合には上記電流路巻線131に電流
が流れないためトランス13のコア134は、上記線路
11からによる影響は受けないので磁気飽和せず、上記
交流信号発振器(OSC)14からの信号(図2におけ
る(イ)の信号)により上記励振巻線132が上記被励
振巻線133を励振することで上記励振巻線133には
交流信号(図2における(ロ)の信号)が誘起される。
そして上記被励振巻線133に誘起された交流信号は、
上記整流ダイオード15と上記平滑回路16を介するこ
とで直流電圧に変換されると(図2における(ハ)の信
号)、これにより上記CPU17は上記直流電圧が上記
しきい値を越えた直流電圧であることを認識することで
上記線路11にはループ電流が流れていないことを検出
する。
【0027】次に上記線路11にループ電流が流れた場
合について説明する。
【0028】まず上記電話回線L1 を介することで上記
電話機1での着信応答または上記電話機1から発信操作
が行なわれると上記電話機1の通話回路18の図示しな
いフックスイッチがオフフックし、これにより上記線路
11には、上記電話機1が通話可能または発信可能とな
るためのループ電流が流れるが、この際に上記トランス
13のコア134は上記電流路巻線131に該ループ電
流が流れることで磁気飽和する。これにより上記トラン
ス13は、いわゆるトランスとしての機能を果たさなく
なり、上記励振巻線132は上記交流信号発振器(OS
C)14から信号を受けても上記コア134が磁気飽和
しているので上記被励振巻線133を励振できなくなり
(図2における(イ)の信号はループ電流が流れること
によってフックオフ後における(ロ)へは誘起されなく
なり、これにより(ロ)には信号が現れない)その結果
上記被励振巻線133は誘起電圧を発生できないことで
上記CPU17は上記しきい値を越えた直流電圧を認識
できなくなり(図2において(ハ)の信号が現れなくな
る)、これによりループ電流が流れたことと上記電話機
1での応答を検出する。
【0029】その後、上記電話機1の上記図示しないフ
ックスイッチがオンフックされると、これにより上記ル
ープ電流が流れなくなるので上記トランス13のコア1
34は磁気飽和状態から脱し、上記励振巻線132から
上記被励振巻線133への励振が復活し、これにより上
記被励振巻線133では誘起電圧が発生し、上記CPU
17は再度上記しきい値を越えた直流電圧を検出するこ
とで上記ループ電流が流れていないことにより上記電話
機1での通話終了を検出する。
【0030】すなわち図2における信号が繰り返される
ことによる(ハ)の信号のオンおよびオフを上記CPU
17が検出することによって上記電流路巻線121に流
れるループ電流の有無による通話の有無を検出する。
【0031】次に第2の実施例について説明する。
【0032】第2の実施例は図3に示すように電話機2
と電話回線L2 とで成り、該電話機2に着信応答、また
は当該電話機2からの発信時に当該電話機2の図示しな
いフックスイッチがオフフックされることでループ電流
が流れる線路21と、該線路21に直列に接続されてい
るフィルタ回路22と、トランス23と、パルス信号源
(POSC)24と、該パルス信号源24からの信号に
よりオンしコレクタ・エミッタ間にパルス信号を印加す
るために設けられたトランジスタ25と、該トランジス
タ25がオンした場合にパルス電圧による電流によって
上記トランス23のコアが磁気飽和しない範囲に該電流
を制限するために設けられた抵抗26と、上記トランス
23の巻線で発生する逆起電力によってスイッチングす
るスイッチングトランジスタ27と、平滑回路28とC
PU29と、電圧源210と、通話回路211と、上記
スイッチングトランジスタ27のベース電流を制限する
抵抗212等とで構成されている。
【0033】また上記フィルタ回路22は前記フィルタ
回路12と同様のいわゆるLCフィルタ回路であり、巻
線221と、巻線222と、コンデンサ223とで構成
され、トランジスタ25がオンまたはオフしたとき巻線
232から巻線231にもれる交流信号が上記線路21
に不要に漏れるのを低下させるとともに音声信号に対し
ては交流インピーダンスを低下させることで、回線回路
の音声信号のレベルの低下を防ぐものである。
【0034】さらに上記トランス23は、上記フィルタ
回路22に接続され上記線路21にループ電流が流れる
と当該ループ電流が流れる電流路巻線231と、上記ト
ランス23で上記逆起電力を発生する巻線である出力誘
起巻線232と、該電流路巻線231および該出力誘起
巻線232とが巻かれているコア233とで構成されて
いる。
【0035】また上記コア233は上記電流路巻線23
1に流れる電流でのみ飽和するようになっており、すな
わちループ電流によっては磁気飽和するが上記励振巻線
232に流れる電流によっては磁気飽和しないようにな
っている。
【0036】また上記CPU29にはループ電流検出の
しきい値が設定されており、上記スイッチングトランジ
スタ27と、平滑回路28を介して出力される信号が、
上記しきい値を越えるか否かにより当該CPU29はル
ープ電流が流れているか否かの判断を行なう。
【0037】次に本発明の第2の実施例の動作について
図3および図4を参照してループ電流が流れていない場
合と流れた場合とに分けて順次説明する。
【0038】まず上記線路にループ電流が流れていない
場合について説明する。
【0039】この場合には、上記トランス23の電流路
巻線231に電流が流れていないので上記ループ電流に
よって飽和するようになっている上記コア233は飽和
せず、よって上記トランス23は当然のことながらトラ
ンスとしての機能を失わない。
【0040】この状態において、上記パルス信号源24
から上記トランジスタ25にパルス信号が送付される
と、該パルス信号のオンにより上記トランジスタ25は
オンされることとなり、これにより図4に示すようにA
点電位は瞬間的に低くなることで(イ点で瞬間的に低く
なっている)上記電圧源210からの電圧が上記出力誘
起巻線232に印加される。すると上記出力誘起巻線2
32がインダクタンスを有することにより該電圧が印加
された瞬間には逆起電力が生じるので、該逆起電力によ
って上記スイッチングトランジスタ27が瞬間的にオン
することによってイ→ロ間でなだらかに減少する電圧が
B点で認められることとなるがこの電圧を平滑回路28
で直流電圧に平滑し、これを上記CPU29は検出す
る。その後逆起電力が減少することにより上記スイッチ
ングトランジスタ27がオフすることで該逆起電力が0
となりB点では電圧が認められなくなるが(ロ→ハ間)
平滑回路28によって上記CPU29が認識する電圧は
平滑されて直流電圧となっており、また該直流電圧はし
きい値を越えていることにより上記CPU29はループ
電流が流れていないことを検出するようになっていて、
この場合は電話機2による発信または応答は行なわれて
いない。
【0041】次に上記線路21に電流が流れた場合の実
施例を説明する。
【0042】まず最初に上記電話回線L2 を介して上記
電話機2での着信応答または上記電話機2から発信操作
が行なわれると、これにより上記電話機2の図示しない
フックスイッチがオフフックされ、上記線路21には通
話のためのループ電流が流れる。そして該ループ電流が
線路21を流れると、これにより上記線路21に接続さ
れた電流路巻線231にもループ電流が流れることにな
り、このループ電流により上記トランス23のコア23
3は磁気飽和に達する。すると上記トランス23はいわ
ゆるトランスとしての本来の機能を果たさなくなる。す
なわちループ電流が流れる前は出力誘起巻線232に流
れる電流によって上記コア233を磁気飽和させるには
至らないので上記したように上記出力誘起巻線232が
有するインダクタンスにより生ずる逆起電力によって上
記CPU29により上記しきい値を越えた電圧が検出さ
れるが、上記ループ電流が流れることによって上記コア
233は磁気飽和に達するので上記逆起電力は生じず、
上記CPU29では上記しきい値を越えた直流電圧を検
出しないことにより上記線路21にはループ電流が流れ
たことを検出するようになっていて、この場合は上記電
話機2による発信または応答が行なわれている。
【0043】その後、上記電話機2によって通話が終了
すると上記電話機2の上記図示しないフックスイッチが
オンフックされ、これにより上記ループ電流が流れなく
なり、上記トランスのコア233は磁気飽和状態でなく
なるので上記出力誘起巻線232に電流が流れると逆起
電力が生じ、これにより該逆起電力によって上記CPU
29では出力が検出され、上記CPU29は上記ループ
電流が流れていないことと上記電話機2での通話終了と
を検出する。
【0044】以上のような動作で上記電流路巻線231
に流れる電流、すなわちループ電流の有無が検出され
る。
【0045】なお、上記パルス信号源24からのパルス
信号の発信は連続的に行なう必要はなく、1回のパルス
信号の発信で上記スイッチングトランジスタ27の瞬間
的なオンまたはオフを上記CPU29で検出することに
よっても同様に上記ループ電流の有無の検出は可能であ
ることは言うまでもなく、この場合には部品点数の削減
が可能である。
【0046】またこれまで述べてきたように本実施例第
1の実施例および第2の実施例では電話機に流れるルー
プ電流を被検出電流とする例を示したが、これはもちろ
ん被検出電流は該ループ電流に限ったことではなく、普
通の電気製品(例えばテレビ、ラジオ等)における電流
路の電流検出に実施できることはさらに言うまでもな
い。
【0047】
【発明の効果】以上に説明したように本発明は直流抵抗
が低いから、電話機の規格満足させることができる。ま
たフォトカプラを使用していないので雷サージに対して
の耐久性が向上し、さらには被検出電流の向きに規制さ
れず、これによって安価なループ電流検出装置およびこ
れによるループ電流検出方法を提供できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す回路図。
【図2】本発明の第1実施例のタイムチャートを示す
図。
【図3】本発明の第2実施例を示す回路図。
【図4】本発明の第2実施例のタイムチャートを示す
図。
【図5】従来例を示すブロック図。
【図6】従来例を示すブロック図。
【符号の説明】
1…電話機 11…線路 12…フィルタ回路 121…巻線 122…巻線 123…コンデン
サ 13…トランス 131…電流路巻
線 132…励振巻線 133…被励振巻
線 134…コア 14…交流信号発
振器 15…整流ダイオード 16…平滑回路 161…コンデンサ 162…抵抗 17…CPU 18…通話回路 L1 …電話回線 2…電話機 21…線路 22…フィルタ回
路 221…巻線 222…巻線 223…コンデンサ 23…トランス 231…電流路巻線 232…出力誘起
巻線 233…コア 24…パルス信号
源(OSC) 25…トランジスタ 26…抵抗 27…スイッチングトランジスタ 28…平滑回路 282…コンデンサ 29…CPU 210…電圧源 211…通話回路 L2 …電話回線 3…電話機 31…フォトカプラ 32…線路 33…CPU L3 …電話回線 4…電話機 41…高感度リー
ドリレー 42…線路 43…CPU L4 …電話回線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線路に一定値以上の電流が流れているか
    否かを検出するための電流検出方法において、一定値以
    上の被検出電流が流れることによって磁気飽和する少な
    くとも第1の巻線と第2の巻線を有するトランスを設
    け、被検出電流の流路である上記線路を第1の巻線に直
    列に接続し、上記トランスが磁気飽和するか否かによっ
    て上記第2の巻線のインダクタンスが変化することを利
    用して、上記線路に上記被検出電流が流れているか否か
    を検出するようにした電流検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電流検出方法におい
    て、被検出電流が流れる線路が電話機のループ電流線路
    である電流検出方法。
  3. 【請求項3】 第1の巻線と第2の巻線と第3の巻線と
    で成り、該第1の巻線に被検出電流が印加されることに
    より磁気飽和するトランスと、該トランスの第2の巻線
    に接続された交流信号発振手段と、該交流信号発振手段
    によって上記トランスの第2の巻線に交流信号を印加し
    たことにより上記トランスの第3の巻線に誘起される交
    流信号を検出する信号検出手段を有し、該信号検出手段
    が設定レベルを越えて上記第3の巻線に誘起された交流
    信号を検出するか否かによって被検出電流の有無を検出
    するようにした電流検出装置。
  4. 【請求項4】 第1の巻線及び第2の巻線を有し、該第
    1の巻線に被検出電流が印加されることにより磁気飽和
    するトランスと、該トランスの第2の巻線の両端にそれ
    ぞれ接続されたパルス信号発振手段及び検出手段を有
    し、該検出手段が設定レベルを越えて上記第2の巻線で
    発生する逆起電力によって発生する電圧を検出するか否
    かで被検出電流の有無を検出するようにした電流検出装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の電流検出装置
    において、第1の巻線で検出する被検出電流が電話機の
    ループ電流である電流検出装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003023771A (ja) * 2001-07-05 2003-01-24 Ohira Denshi Kk 電流制限回路
KR100451480B1 (ko) * 2002-06-28 2004-10-08 주식회사 서미트 직류 및 교류의 측정이 가능한 클램프형 전류측정기
JP2012063218A (ja) * 2010-09-15 2012-03-29 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 電流検知装置
JP2020521145A (ja) * 2017-05-24 2020-07-16 デーン エスエー プルス ツェオー カーゲー 導体上または導体付近の電流を検出するための装置

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