JPH09331695A - 同期電動機の回転子位置検出方法および同期電動機の回転子位置検出装置 - Google Patents

同期電動機の回転子位置検出方法および同期電動機の回転子位置検出装置

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JPH09331695A
JPH09331695A JP8147098A JP14709896A JPH09331695A JP H09331695 A JPH09331695 A JP H09331695A JP 8147098 A JP8147098 A JP 8147098A JP 14709896 A JP14709896 A JP 14709896A JP H09331695 A JPH09331695 A JP H09331695A
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康宏 近藤
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康文 一海
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 埋め込み磁石型同期電動機において、エンコ
ーダ等の検出手段を用いることなく、低コストで信頼性
に優れた回転子位置検出装置を提供する。 【解決手段】 固定子に巻装された回転子位置検出用励
磁巻線13および回転子位置検出巻線10,11,12
を用い、回転子位置検出用励磁巻線13に特定周波数の
励磁電流を流し、回転子位置検出巻線10,11,12
の誘起電圧を検出する。回転子位置検出用励磁巻線13
と回転子位置検出巻線10,11,12との相互インダ
クタンスが回転子の位置によって変化し、それに伴って
回転子位置検出巻線10,11,12の誘起電圧が変化
し、回転子位置情報を持つことになる。したがって回転
子位置検出巻線10,11,12の誘起電圧から回転子
位置を検出することができ、回転子の静止状態から使用
し得る、巻線による回転子位置検出装置を構成でき、信
頼性が高く安価である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば電気自動
車の主電動機として使用する、同期電動機の回転子の位
置を検出するための同期電動機の回転子位置検出方法お
よび同期電動機の回転子位置検出装置に関するものであ
る。この同期電動機としては、たとえば回転子に永久磁
石を埋め込んだ埋め込み磁石型のものが使用される。
【0002】
【従来の技術】従来電気自動車に主電動機として使用さ
れる同期電動機では、回転子の位置検出に、いわゆるエ
ンコーダやレゾルバが使用されていた。エンコーダを使
用した同期電動機の回転子位置検出装置の一例を図4に
示す。図4において、モータ1にはエンコーダ2が接続
され、エンコーダ2から“1”,“0”の2値のディジ
タル信号として、回転子の原点位置に対応するZ信号3
と、回転子の回転角を等間隔に分割し交互に“1”か
“0”かで出力するA相信号4と、このA相信号4と同
パルス数で位相が90度ずれたB相信号5とが出力され
る。これらの信号はアップダウンカウンタ6に入力さ
れ、アップダウンカウンタ6からZ信号3を基準とした
回転子位置信号が2進信号(2n 位置信号)として出力
され、電動機制御信号となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】自動車用電動機では、
コストの低廉さが要求されるが、従来のエンコーダ方式
は部品点数も多く、また電動機内部に内蔵することも耐
熱性の点から困難であり、外部設置が必要であり、この
点でコスト的には限界がある。本発明は、信頼性が高
く、低コストで製造でき、かつ静止状態でも回転子位置
を検出可能な同期電動機の回転子位置検出方法および同
期電動機の回転子位置検出装置を提供することを目的と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、同期電動機の
固定子に主巻線とともに回転子位置検出用励磁巻線およ
び回転子位置検出巻線を設け、回転子位置検出用励磁巻
線に特定の検出周波数の励磁電流を供給し、回転子位置
検出巻線から特定の検出周波数の励磁電流による誘起信
号を検出するか、またはパルス幅変調制御によって主巻
線電流が制御される同期電動機の固定子に主巻線ととも
に回転子位置検出巻線を設け、回転子位置検出巻線から
パルス幅変調制御のキャリア信号による誘起信号を検出
するようにしている。また、同期電動機の各相の主巻線
と直列に接続されて各相の電流を流す主巻線電流検出用
一次巻線と、この主巻線電流検出用一次巻線に電磁的に
結合された主巻線電流検出用二次巻線とからなるキャン
セルコイルを、主巻線電流による影響を排除するために
付設することもある。
【0005】このように、回転子位置検出用励磁巻線に
特定の検出周波数の励磁電流を流すか、またはパルス幅
変調制御のキャリア信号を利用して、それらの誘起信号
を回転子位置検出巻線で検出すると、回転子の回転に伴
って誘起信号の包絡線が変化することになり、かつ励磁
電流の供給またはパルス幅変調制御が同期電動機の静止
状態でも行われるため、誘起信号から回転子位置を静止
状態でも検出可能である。また、検出のための構成が巻
線であり、耐熱性も同期電動機の本体と同程度にでき、
信頼性が高く、コストも安価である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の同期電動
機の回転子位置検出方法は、同期電動機の固定子に主巻
線とともに設けた回転子位置検出用励磁巻線に特定の検
出周波数の励磁電流を供給し、同期電動機の固定子に主
巻線とともに設けた回転子位置検出巻線から特定の検出
周波数の励磁電流による誘起信号を検出することを特徴
とする。
【0007】この方法によると、回転子の回転に伴って
特定の検出周波数の励磁電流による誘起信号の包絡線の
形状が略正弦波状に変化することになり、かつ励磁電流
の供給が同期電動機の静止状態でも行われるため、回転
子位置を静止状態でも検出できる。本発明の請求項2記
載の同期電動機の回転子位置検出方法は、パルス幅変調
制御によって主巻線電流が制御される同期電動機の固定
子に主巻線とともに設けた回転子位置検出巻線からパル
ス幅変調制御のキャリア信号による誘起信号を検出する
ことを特徴とする。
【0008】この方法によると、回転子の回転に伴って
パルス幅変調制御のキャリア信号による誘起信号の包絡
線の形状が略正弦波状に変化することになり、かつパル
ス幅変調制御が同期電動機の静止状態でも行われるた
め、回転子位置を静止状態でも検出できる。この際、特
定の周波数の励磁電流を流す回転子位置検出用励磁巻線
は不要となる。
【0009】本発明の請求項3記載の同期電動機の回転
子位置検出装置は、同期電動機の固定子に主巻線ととも
に回転子位置検出用励磁巻線および回転子位置検出巻線
を設け、回転子位置検出用励磁巻線に特定の検出周波数
の励磁電流を供給し、回転子位置検出巻線から特定の検
出周波数の励磁電流による誘起信号を検出するようにし
たことを特徴とする。
【0010】この構成によると、回転子の回転に伴って
特定の検出周波数の励磁電流による誘起信号の包絡線の
形状が略正弦波状に変化することになり、かつ励磁電流
の供給が同期電動機の静止状態でも行われるため、回転
子位置を静止状態でも検出できる。本発明の請求項4記
載の同期電動機の回転子位置検出装置は、パルス幅変調
制御によって主巻線電流が制御される同期電動機の固定
子に主巻線とともに回転子位置検出巻線を設け、回転子
位置検出巻線からパルス幅変調制御のキャリア信号によ
る誘起信号を検出するようにしたことを特徴とする。
【0011】この構成によると、回転子の回転に伴って
パルス幅変調制御のキャリア信号による誘起信号の包絡
線の形状が略正弦波状に変化することになり、かつパル
ス幅変調制御が同期電動機の静止状態でも行われるた
め、回転子位置を静止状態でも検出できる。この際、特
定の周波数の励磁電流を流す回転子位置検出用励磁巻線
は不要となる。
【0012】本発明の請求項5記載の同期電動機の回転
子位置検出装置は、請求項3または4記載の同期電動機
の回転子位置検出装置において、同期電動機の各相の主
巻線と直列に接続されて各相の電流を流す主巻線電流検
出用一次巻線と、この主巻線電流検出用一次巻線に電磁
的に結合された主巻線電流検出用二次巻線とからなるキ
ャンセルコイルを付設している。
【0013】この構成によると、キャンセルコイルによ
って主巻線に流れる主巻線電流を検出することができ、
この主巻線電流の検出結果を使用して回転子位置検出巻
線の誘起信号中に含まれる主巻線電流による誘起信号電
圧成分を打ち消すことができ、主巻線電流が流れること
による検出誤差をなくすことができ、検出精度を高める
ことができる。
【0014】〔第1の実施の形態:請求項1,3に対
応〕以下本発明の実施の形態について、図1から図3を
用いて説明する。図1は本発明の実施の形態における埋
め込み磁石型同期電動機の回転子位置検出装置の構成を
示す概略図である。図1において、7は埋め込み磁石型
同期電動機の固定子、8は埋め込み磁石型同期電動機の
回転子、9は回転子8に埋め込まれた永久磁石、10,
11,12は回転子位置検出巻線、13は回転子位置検
出用励磁巻線である。図2において、14は回転子位置
検出用励磁巻線13に供給される特定の検出周波数の励
磁電流波形、15は回転子位置検出巻線10に誘起する
誘起電圧波形、16は回転子位置検出巻線11に誘起す
る誘起電圧波形、17は回転子位置検出巻線12に誘起
する誘起電圧波形を示す。なお、図1では主巻線の図示
を省略している。回転子8内の永久磁石9からの磁束は
通常のマグネットモータと同一の経路を通り、固定子7
から出る磁束は、主に回転子8の鉄部分を通る。
【0015】上記の励磁電流の周波数fは、例えば、f
1 <f2 <f3 としたときに、回転子8の回転速度に応
じて、周波数f1 ,f2 ,f3 を使い分け、ロータの回
転速度に対応する基本周波数と励磁電流周波数との分離
が容易にできるようにしている。なお、励磁巻線の個数
は1個でも複数個でもよい。図2に示すように、回転子
位置検出用励磁巻線13にある特定の検出周波数の励磁
電流14を流すと、他の回転子位置検出巻線10,1
1,12には励磁電流14による誘起電圧15,16,
17が発生する。
【0016】これらの誘起電圧15,16,17は、各
々120度の位相差を有した正弦波で近似される包絡線
を持つ。このように包絡線が略正弦波状となるのは、埋
め込み磁石型同期電動機が回転子位置によって固定子側
から見たインダクタンスに差がある構造となっていて、
回転子位置検出用励磁巻線13と回転子位置検出巻線1
0,11,12との電磁的結合の状態が変化するためで
ある。このような120度の位相差を持った包絡線をフ
ィルタ等を通して検出すれば、これは前述したように回
転子の位置情報を持っているので、この回転子の位置検
出装置として利用することができるのである。
【0017】また、この回転子位置検出用励磁巻線13
と回転子位置検出巻線10,11,12は、固定子の各
々の相の主巻線と同一の位相の突極、例えば主巻線を施
してある突極その物、または分布巻きされた電動機では
主巻線が巻き込まれた突極群の中心位置に属する一つま
たは複数の突極に巻き込めば、固定子の励磁位相と同位
相の信号を得ることができる。もちろん他の位相位置に
検出巻線を巻き電気的に信号処理して最適通電位相を得
ることも可能である。例えば固定進角する場合この進角
量に相当する位置にあらかじめ回転子位置検出巻線を設
置しておく等の構成も可能である。
【0018】この実施の形態によると、回転子の回転に
伴って特定の検出周波数の励磁電流による誘起信号の包
絡線の形状が略正弦波状に変化することになり、かつ励
磁電流の供給が同期電動機の静止状態でも行われるた
め、回転子位置を静止状態でも検出できる。また、検出
のための構成が巻線であり、耐熱性も同期電動機の本体
と同程度にでき、信頼性が高く、コストも安価である。
【0019】なお、この発明は、埋め込み磁石型同期電
動機だけでなく、リラクタンス型同期電動機にも適用す
ることができる。つまり、スイッチト・リランクタンス
型同期電動機またはシンクロナスリラクタンス型同期電
動機のように、ロータが磁気突極性をもつものであれ
ば、適用可能である。 〔第2の実施の形態:請求項2,4に対応〕つぎに、こ
の発明の第2の実施の形態について説明する。
【0020】上述した第1の実施の形態では、回転子の
位置の検出のために、回転子位置検出用巻線10〜12
の他に回転子位置検出用励磁巻線13を設ける場合(図
1参照)について説明したが、この回転子位置検出用励
磁巻線13を省略することも可能である。すなわち、同
期電動機の主電流の制御にパルス幅変調(PWM)方式
による電流制御をすることが一般的であるが、このPW
M信号のキャリア信号による誘起電圧が、回転子位置検
出巻線10,11,12に発生する。この電圧は主電流
が一定であれば図2の誘起電圧15,16,17に示し
た波形と類似のものとなるので、これを上述した回転子
位置信号として使用することができる。また、PWM信
号による誘起電圧を検出する構成であるので、特定の周
波数の励磁電流の供給源も不要となる。
【0021】電流が変化した場合は、この電流値に応じ
て誘起電圧の波形は変化するが、PWM制御回路は主電
流を認識しているので、例えばマイコン等によって、主
電流の変化に伴う誘起電圧波形の変化を補正することは
容易に行うことができる。この実施の形態によると、回
転子の回転に伴ってパルス幅変調制御のキャリア信号に
よる誘起信号の包絡線の形状が略正弦波状に変化するこ
とになり、かつパルス幅変調制御が同期電動機の静止状
態でも行われるため、回転子位置を静止状態でも検出で
きる。また、検出のための構成が巻線であり、耐熱性も
同期電動機の本体と同程度にでき、信頼性が高く、コス
トも安価である。また、特定の周波数の励磁電流を流す
回転子位置検出用励磁巻線は不要となり、付加する巻線
数が少なく、さらに特定の周波数の励磁電流の供給源も
不要でいっそう安価になる。
【0022】〔第3の実施の形態:請求項5に対応〕つ
ぎに、この発明の第3の実施の形態について図3を参照
しながら説明する。図3において、18,19,20は
埋め込み型同期電動機の主巻線であり、21は主巻線2
0に直列に接続されて主巻線電流が流れる主巻線電流検
出用一次巻線、22はこの主巻線電流検出用一次巻線2
1に電磁的に結合された主巻線電流検出用二次巻線であ
り、23Wはこの主巻線電流検出用一次巻線21および
主巻線電流検出用二次巻線22からなるキャンセルコイ
ルである。このキャンセルコイル23Wと同様のキャン
セルコイル23U,23Vが主巻線18,19にも接続
されており、この実施の形態は、各相の主巻線電流を検
出するようにし、それらの検出結果に従って図1の実施
の形態における誘起電圧15,16,17に対して補正
をかけて、主巻線電流による影響を排除し、誘起電圧1
5,16,17として主巻線電流の影響のない正確な値
を得ようとするものである。
【0023】この構成によると、キャンセルコイル23
U,23V,23Wによって主巻線18,19,20に
流れる主巻線電流iU ,iV ,iW を検出することがで
き、この主巻線電流iU ,iV ,iW の検出結果を使用
して図1における回転子位置検出巻線10,11,12
の誘起電圧15,16,17中に含まれる主巻線電流i
U ,iV ,iW による誘起信号電圧成分を打ち消すこと
ができ、主巻線電流i U ,iV ,iW が流れることによ
る検出誤差をなくすことができ、検出精度を高めること
ができる。
【0024】なお、上記図3の構成では、相電流のすべ
てを主巻線電流検出用一次巻線21に流すようにした
が、主巻線電流検出用一次巻線21と並列にインピーダ
ンスの低い抵抗器あるいはコイルを並列に接続して電流
を分流させるようにし、相電流の一部のみを主巻線電流
検出用一次巻線21に流すようにしてもよい。このよう
にすると、キャンセルコイル23Wをプリント配線板に
実装したときに、信号回路上で大電流を扱わなくてよく
なる。
【0025】また、このキャンセルコイル23U,23
V,23Wの追加は、回転子位置検出用励磁巻線13の
ある第1の実施の形態だけでなく、回転子位置検出用励
磁巻線13を省いた第2の実施の形態についても適用で
きるのはいうまでもないことである。ここで、主巻線電
流iU ,iV ,iW による影響について、数式を用いて
説明する。
【0026】上記の回転子位置検出巻線10,11,1
2の誘起電圧15,16,17には、以上に説明した回
転子位置検出用励磁巻線16に励磁電流を流すことによ
る電圧成分以外に、主巻線18,19,20に流れる主
巻線電流iU ,iV ,iW による誘導起電圧V10
11,V12がそれぞれ発生する。U相の回転子位置検出
巻線10の誘導起電圧V10は、回転子位置検出巻線10
から見たU,V,W相の各主巻線18,19,20との
相互インダクタンスをMUU,MUV,MUWとすると、〔数
1〕で表すことができる。
【0027】
【数1】V10=MUU(diU /dt)+MUV(diV
dt)+MUW(diW /dt) 同様に、V相の回転子位置検出巻線11の誘導起電圧V
11は、回転子位置検出巻線11から見たU,V,W相の
各主巻線18,19,20との相互インダクタンスをM
VU,MVV,MVWとすると、〔数2〕で表すことができ
る。
【0028】
【数2】V11=MVU(diU /dt)+MVV(diV
dt)+MVW(diW /dt) 同様に、W相の回転子位置検出巻線12の誘導起電圧V
12は、回転子位置検出巻線12から見たU,V,W相の
各主巻線18,19,20との相互インダクタンスをM
WU,MWV,MWWとすると、〔数3〕で表すことができ
る。
【0029】
【数3】V12=MWU(diU /dt)+MWV(diV
dt)+MWW(diW /dt) このような主巻線電流の影響のため、主巻線電流iU
V ,iW によるパルス状の誘導起電圧V10,V11,V
12が誘起電圧15,16,17に重畳されて誘起電圧1
5,16,17の品位が低下するが、外部にキャンセル
コイル23U,23V,23Wを設けると、主巻線電流
U ,iV ,iW による誘導起電圧V10,V11,V12
影響を排除できる。以下、この点について詳しく説明す
る。
【0030】つまり、各相のキャンセルコイル23U,
23V,23Wの相互インダクタンスをそれぞれMCU
CV,MCWとすると、キャンセルコイル23U,23
V,23Wの二次側に誘起する電圧VC10 ,VC11 ,V
C12 は、U,V,W相それぞれで、〔数4〕、〔数
5〕、〔数6〕に示すようになる。
【0031】
【数4】VC10 =MCU(diU /dt)
【0032】
【数5】VC11 =MCV(diV /dt)
【0033】
【数6】VC12 =MCW(diW /dt) ここで、各相互インダクタンスは近似的に定数であると
みなせるので、上記の〔数4〕,〔数5〕,〔数6〕の
信号を使って〔数7〕,〔数8〕,〔数9〕に示すキャ
ンセル信号V10C ,V11C ,V12C を作成することがで
きる。
【0034】
【数7】V10C =KU1・MCU(diU /dt)+KU2
CV(diV /dt)+KU3・MCW(diW /dt)
【0035】
【数8】V11C =KV1・MCU(diU /dt)+KV2
CV(diV /dt)+KV3・MCW(diW /dt)
【0036】
【数9】V12C =KW1・MCU(diU /dt)+KW2
CV(diV /dt)+KW3・MCW(diW /dt) ここで、KU1,KU2,KU3,KV1,KV2,KV3,KW1
W2,KW3は定数であり、これらの定数KU1,KU2,K
U3,KV1,KV2,KV3,KW1,KW2,KW3を、
【0037】
【数10】MUU=−KU1・MCU
【0038】
【数11】MUV=−KU2・MCV
【0039】
【数12】MUW=−KU3・MCW
【0040】
【数13】MVU=−KV1・MCU
【0041】
【数14】MVV=−KV2・MCV
【0042】
【数15】MVW=−KV3・MCW
【0043】
【数16】MWU=−KW1・MCU
【0044】
【数17】MWV=−KW2・MCV
【0045】
【数18】MWW=−KW3・MCW になるように選べば、誘起電圧V10,V11,V12を打ち
消すための信号を得ることができ、誘起電圧15,1
6,17の品位を高めることができる。ここで、先に示
した〔数1〕においては、一般に、相互インダクタンス
V ,MW は相互インダクタンスMU に比べて十分に小
さいので、〔数1〕は
【0046】
【数19】V10=MUU(diU /dt) と近似しても、実用上差し支えない。この場合はキャン
セル信号として、〔数20〕を使用すればよく、厳密に
はMV ,MW は回転子位置に関係して変化するが、MU
はほとんど変化しないので、回転子位置をフィードバッ
クすることなく使用し得る。
【0047】
【数20】VC10 =KU1・MCU(diU /dt) 同様に、〔数2〕においては、相互インダクタンス
U ,MW は相互インダクタンスMV に比べて十分に小
さいので、〔数2〕は
【0048】
【数21】V11=MVV(diV /dt) と近似しても、実用上差し支えない。この場合はキャン
セル信号として、〔数22〕を使用すればよく、厳密に
はMU ,MW は回転子位置に関係して変化するが、MV
はほとんど変化しないので、回転子位置をフィードバッ
クすることなく使用し得る。
【0049】
【数22】VC11 =KV2・MCV(diV /dt) 同様に、〔数3〕においては、相互インダクタンス
U ,MV は相互インダクタンスMW に比べて十分に小
さいので、〔数3〕は
【0050】
【数23】V11=MWW(diW /dt) と近似しても、実用上差し支えりない。この場合はキャ
ンセル信号として、〔数24〕を使用すればよく、厳密
にはMU ,MV は回転子位置に関係して変化するが、M
W はほとんど変化しないので、回転子位置をフィードバ
ックすることなく使用し得る。
【0051】
【数24】VC12 =KW3・MCW(diW /dt) なお、以上の説明では、同期電動機として3相のものを
示し、検出巻線が相数とおなじ3相分設けた場合を例に
あげて説明したが、この発明は、同期電動機の相数にか
かわりなく適用することができること、また回転子位置
検出巻線は電動機相数より少ない場合でも、残りの相の
位相を演算等によって求めれば実施可能なこと、キャン
セルコイルも必ずしも電動機相数分なくても演算により
残りの相について推定可能なことはいうまでもない。ま
た、同期電動機は、埋め込み磁石型に限らず、他の型
式、例えばスイッチト・リラクタンスモータまたはシン
クロナスリラクタンスモータも使用可能である。
【0052】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、エンコ
ーダ等を用いることなく、回転子位置を検出でき、この
検出部分の構成はコイルによるものであり、耐熱性も電
動機本体並にでき、信頼性が高く、コストも安価にでき
るという、有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における同期電動機の回転子
位置検出装置を含む同期電動機の構成を示す概略図であ
る。
【図2】本発明の実施形態における同期電動機の回転子
位置検出装置における回転子位置検出用励磁巻線および
回転子位置検出巻線の各励磁電流波形および誘起電圧波
形を示す波形図である。
【図3】本発明の実施形態におけるキャンセルコイルの
接続を示す概略図である。
【図4】従来のエンコーダを用いた同期電動機の回転子
位置検出装置の構成を示す概略図である。
【符号の説明】
1 同期電動機 2 エンコーダ 3 Z信号 4 A相信号 5 B相信号 6 アップダウンカウンタ 7 固定子 8 回転子 9 永久磁石 10,11,12 回転子位置検出巻線 13 回転子位置検出用励磁巻線 18,19,20 主巻線 21 主巻線電流検出用一次巻線 22 主巻線電流検出用二次巻線 23U キャンセルコイル 23V キャンセルコイル 23W キャンセルコイル
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H02P 6/18 H02P 6/02 371T

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同期電動機の固定子に主巻線とともに設
    けた回転子位置検出用励磁巻線に特定の検出周波数の励
    磁電流を供給し、前記同期電動機の固定子に前記主巻線
    とともに設けた回転子位置検出巻線から前記特定の検出
    周波数の励磁電流による誘起信号を検出することを特徴
    とする同期電動機の回転子位置検出方法。
  2. 【請求項2】 パルス幅変調制御によって主巻線電流が
    制御される同期電動機の固定子に主巻線とともに設けた
    回転子位置検出巻線から前記パルス幅変調制御のキャリ
    ア信号による誘起信号を検出することを特徴とする同期
    電動機の回転子位置検出方法。
  3. 【請求項3】 同期電動機の固定子に主巻線とともに回
    転子位置検出用励磁巻線および回転子位置検出巻線を設
    け、前記回転子位置検出用励磁巻線に特定の検出周波数
    の励磁電流を供給し、前記回転子位置検出巻線から前記
    特定の検出周波数の励磁電流による誘起信号を検出する
    ようにしたことを特徴とする同期電動機の回転子位置検
    出装置。
  4. 【請求項4】 パルス幅変調制御によって主巻線電流が
    制御される同期電動機の固定子に主巻線とともに回転子
    位置検出巻線を設け、前記回転子位置検出巻線から前記
    パルス幅変調制御のキャリア信号による誘起信号を検出
    するようにしたことを特徴とする同期電動機の回転子位
    置検出装置。
  5. 【請求項5】 同期電動機の各相の主巻線と直列に接続
    されて各相の電流を流す主巻線電流検出用一次巻線と、
    この主巻線電流検出用一次巻線に電磁的に結合された主
    巻線電流検出用二次巻線とからなるキャンセルコイルを
    付設した請求項3または4記載の同期電動機の回転子位
    置検出装置。
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