JPH09331314A - データ伝送装置および方法 - Google Patents

データ伝送装置および方法

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JPH09331314A
JPH09331314A JP8150551A JP15055196A JPH09331314A JP H09331314 A JPH09331314 A JP H09331314A JP 8150551 A JP8150551 A JP 8150551A JP 15055196 A JP15055196 A JP 15055196A JP H09331314 A JPH09331314 A JP H09331314A
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Yasuyori Maeda
康順 前田
Katsuya Mitsutake
克也 光武
Isao Uesawa
功 上澤
Yuji Ozawa
祐治 小沢
Takanori Hisanaga
隆則 久永
Ichiro Yamashita
一郎 山下
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  • Communication Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 誤りを許容しない伝送を実現するために実行
される伝送構造単位の送達確認に起因するスループット
の限界を取り除き、近距離から遠距離までにわたるデー
タ伝送を対象に、高いスループットを得る。 【解決手段】 送り側データ伝送装置101では、構造
抽出手段104が送り側データ蓄積装置からデータを受
け取り、構造型ファイルが本来有している構造に基づい
て構造データを抽出する。送信手段105は構造データ
に誤り検出符号を付して伝送路103を介して受信側デ
ータ伝送装置102に伝送する。受信側では、受信手段
108が構造データの誤り検出を行い、構造受信手段1
09が送達確認または再送要求を行う。送信側では、送
達確認に応じて新たな構造データの伝送を開始し、また
再送要求に応じて構造データの再送を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データ伝送に誤
りがあったときにデータの再送を行うデータ伝送装置お
よび方法に関し、とくに、伝送路に複数のデータ伝送装
置が接続されており、伝送路を介して、画像データを、
送信側データ伝送装置から受信側データ伝送装置に伝送
し、それに続いて、受信側サイトにて画像データのプリ
ント処理を行う際に最適なデータ伝送装置および方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】伝送サービスが対象とする伝送データ
は、図1に示すように、ストリームデータ、非構造型フ
ァイルデータおよび構造型ファイルデータの3種類に分
類される。 ストリームデータは、時間軸上でのデータの順序のみ
があるデータである。 ファイルデータ(非構造型)は、データの先頭、サイ
ズ(末尾)があるデータである。 ファイルデータ(構造型)は、データの先頭、サイズ
(末尾)に加え、構造(=処理単位の先頭、サイズ(末
尾))があるデータである。画像データは、この種類に
属する。
【0003】旧来からある電話やテレックスなどの伝送
サービスは、時々刻々入力するストリームデータを遠方
に伝送するものであった。この時のシステム構成を図2
に示す。図2において、送り側(送信側)データ伝送装
置10および受け側(受信側)データ伝送装置11は伝
送路12により接続される。送り側データ伝送装置10
および受け側データ伝送装置11はストリームデータの
伝送のために必要な構造を付与し、伝送制御を行ってい
る。
【0004】その後、ディスクやメモリなどのデータ蓄
積装置の発達、および、コンピュータなどのデータ処理
装置の発達に伴い、データ処理装置により処理したデー
タをデータ蓄積装置に蓄積するようになり、さらに、こ
の蓄積されたデータを複数のデータ蓄積装置間で伝送路
を介して交換するようになった。この蓄積されたデータ
がファイルデータである。この時のシステム構成を図3
に示す。図3において、送り側データ処理装置13が処
理したデータは送り側データ蓄積装置14にファイルデ
ータとして蓄積される。データ伝送装置10、11は、
ファイルデータに伝送のために必要な構造を付与し、伝
送制御を行う。送られたファイルデータは受け側データ
蓄積装置15に蓄積され、受け側データ処理装置16に
より処理される。
【0005】ファイルデータの伝送においては、非同期
伝送と、再送による誤り訂正が前提になる。 非同期伝送 送り側データ処理装置13で作成されたデータは、有限
のサイズを持ったファイルデータとして蓄積される。ま
た、受信局に伝送されたデータも、一度蓄積されてか
ら、受け側データ処理装置11に渡される。各々のデー
タ蓄積装置14、15が処理単位に対して十分な容量を
持つことにより、送り側データ処理、伝送、受け側デー
タ処理は、それぞれ独立したタイミングで動作可能とな
る。 再送による誤り訂正 誤り訂正技術には、誤り訂正符号(ECC)方式と、再
送方式がある。 (a)ECC方式:伝送データに伝送誤り訂正符号を付
与し、受信側で伝送誤り訂正を行う。しかし一般に訂正
能力には限界がある。 (b)再送方式:伝送データに伝送誤り検出符号を付与
し、受信側で伝送誤りを検出する。伝送誤りが発生した
データを再度送信することで、誤りのない伝送を達成す
る。
【0006】一般に受信局で行われるデータ処理では、
データ内の伝送誤りを許容しない。このため、再送方式
がとられる。
【0007】従来は、ファイルデータの非同期かつ誤り
非許容の伝送においては、伝送するデータをストリーム
データとして扱うことが一般的であった。ストリームデ
ータは、時間軸の情報のみを持つデータであり、伝送に
おいては最も単純なデータ特性のみを持つ。このため、
ストリームデータを伝送可能な伝送方式は、種々の特性
のデータの伝送に適用できる最も汎用的なものとなる。
ここで汎用であることとは、再送によりデータの誤りを
訂正しつつ、出来るかぎり少ない遅延で送ることであ
る。ビット毎の平均遅延が少ないほど、その伝送技術の
適用範囲を拡大することができる。構造型ファイルであ
る画像データも、伝送に際しては、ストリームデータと
して扱われていた。
【0008】次に、図4を参照して、ファイルデータを
ストリームデータとして伝送する技術について説明す
る。ファイルデータは、送り側データ蓄積装置から逐次
読み出されることで、ストリームデータとして伝送され
る。このストリームデータを、再送により、誤りを許容
せずに伝送するためには、誤り検査を行うための一定量
のデータ単位を設けることが必要となる。すなわち、伝
送誤り制御のために、ストリームデータに伝送用の構造
(以下、伝送構造)を付与することが必要となる(図6
参照)。図4において、送信局の伝送構造付与手段20
において、送り側データ蓄積装置14(図3)から信号
線21を介してファイルデータを一定量読み出し、それ
を一つの伝送構造とする。この伝送構造は、信号線22
を介して送信手段23に送られ、この送信手段23によ
って誤り検出符号が付加され、伝送路12に送出され
る。
【0009】また、伝送誤りが発生した場合の受信局か
らの再送要求に応じるために、送信局の伝送構造蓄積手
段24において、正常受信が確認されるまで伝送構造を
保持しておく。
【0010】受信局の受信手段25では、伝送路12よ
り伝送構造を受信し、伝送誤り検出処理を行う。誤りが
検出されなかった場合は、伝送構造および誤り無しとい
う結果を信号線26を介して伝送構造受信手段27に渡
す。誤りが検出された場合は、誤り有りという結果のみ
を信号線26を介して伝送構造受信手段27に渡し、伝
送構造は廃棄する。
【0011】伝送構造受信手段27では、誤り無しとい
う通知を受けた場合には、受信手段25より受け取った
伝送構造を信号線28を介してストリーム化手段29に
渡すと共に、送信局に対し信号線30を介して正常受信
を通知する。また、誤り有りを通知された場合には、送
信局に対し、信号線31を介して、該当伝送構造の再送
を要求する。
【0012】ストリーム化手段29では、伝送構造受信
手段27より受けた伝送構造をストリームデータ化し
て、信号線35を介して受け側データ蓄積装置15(図
3)に逐次書き込む。
【0013】伝送構造受信手段27からの正常受信通知
は、送信局の伝送構造送達確認手段32が信号線30を
介して受信する。これを受けて伝送構造送達確認手段3
2は、伝送構造付与手段20に対し、信号線33を介し
て、次の伝送構造の送り側データ蓄積手段14(図3)
からの読み出しを指示する。
【0014】伝送構造受信手段27からの再送要求は、
送信局の再送手段34が受信する。これを受けて再送手
段34は伝送構造蓄積手段24内に保持されている伝送
構造を信号線36を介して読み出し、送信手段23へ渡
す。送信手段23はこの伝送構造に誤り検出符号を付加
して、伝送路12へ再送出する。
【0015】図5は図4の各手段が、実装される際の構
成を示す。図5において、実装構成は、アプリケーショ
ン部40と回線インターフェース部41に分けられる。
アプリケーション部40には、データ処理機能42とデ
ータ蓄積機能43が設けられる。アプリケーション部4
0は、図3のデータ処理装置13、15およびデータ蓄
積装置14、16に該当する機能を実現する。回線イン
タフェース部41には、パケットバッファ機能44、送
達確認(再送)機能45、誤り検出機能46、伝送機能
47が設けられる。
【0016】送り側データ伝送装置10において、パケ
ットバッファ機能44は、伝送構造付与手段20と伝送
構造蓄積手段24を実現する。送達確認(再送)機能4
5は、伝送構造送達確認手段32と再送手段34を実現
する。誤り検出機能46と伝送機能47は、送信手段2
3を実現する。
【0017】同様に受け側データ伝送装置11におい
て、パケットバッファ機能44は、ストリーム化手段2
9を実現する。送達確認(再送)機能45は、伝送構造
受信手段27を実現する。誤り検出機能46と伝送機能
47は、受信手段25を実現する。
【0018】アプリケーション部40と回線インターフ
ェース部41のインターフェースをファイル・インター
フェース48と呼ぶ。
【0019】送り側のファイル・インターフェース48
においては、アプリケーション部40から回線インター
フェース部41に対して、ファイルデータそのもの、各
ファイルを一意に認識するためのファイル識別子、該当
ファイルの境界を示すファイル境界情報が渡され、ま
た、回線インターフェース部41からアプリケーション
部40に対して、受け側において該当ファイルが正常受
信されたことを示す伝送完了ファイル識別子が渡され
る。
【0020】受け側のファイル・インターフェース48
においては、回線インターフェース部41からアプリケ
ーション部40に対して、正常受信ファイルデータその
もの、各正常受信ファイルを一意に認識するための正常
受信ファイル識別子、該当正常受信ファイルの境界を示
す正常受信ファイル境界情報が渡される。アプリケーシ
ョン部40から回線インターフェース部41へ渡される
情報は無い。以上の手段により、ファイルデータの伝送
が達成される。
【0021】さて、1つの伝送構造が正常に受信された
ことを確認(以下送達確認)するのに要する制御のオー
バヘッドは、一定である。例えば、1つの伝送構造に付
与される誤り検出符号長や、1つの伝送構造が受信され
る毎に行われる割り込み処理時間などがオーバヘッドと
なる。伝送構造長を短くすると、その1つの伝送構造に
含まれるデータ量に対し制御のオーバヘッドの割合が大
きくなり、効率が低下する。逆に、伝送構造長を長くす
ると、制御のオーバヘッドの割合は小さくなっていくも
のの、伝送構造単位内に伝送誤りが発生する確率が増す
とともに、再送するデータ量も多くなる。従って、伝送
路の伝送誤り品質によっては、効率の低下を招く(図7
参照)。つまり伝送構造長には上限と下限があり、伝送
路の伝送誤り品質と帯域から、中間的な値が決められ
る。概ね数KByte以下の長さが、一般的に使われ
る。
【0022】次に、中間的な長さを持つ伝送構造の送達
確認動作について説明する。送信局がある伝送構造を送
信してから、送信局でその伝送構造の正常な受信確認が
行えるまでを、ウインドと呼ぶ(図8参照)。このウイ
ンド内で、伝送構造の誤りが無くなるまでは、該当する
伝送構造の送信と受信を繰り返す(図9参照)。すなわ
ち、再送による伝送誤り訂正を行う。その後、その伝送
構造の正常な受信確認を行うと、次の伝送構造のウイン
ドに移る。
【0023】以上により、時間とともに入力するだけの
ストリームデータであっても、構造を付与し、伝送構造
ごとにウインドをスライドさせることで、誤りのない伝
送が、順次行われていく。
【0024】さて、以上の伝送構造単位の送達確認技術
のスループットは、次の式で求められる。
【0025】
【数1】T=ΣL/ΣW W=L/B+D+OH+R ここで、T:スループット、W:ウインド時間、L:伝
送構造長、B:伝送帯域、D:往復伝搬遅延時間、O
H:オーバーヘッド時間、R:再送時間 ウインドの時間には、送受信局間の距離によって決まる
往復の伝搬遅延時間Dと、先に説明した1つの構造の送
達確認に要する制御オーバヘッド時間OHが含まれる。
従って、遠距離になるほど、1つの構造の正常受信確認
にかかる時間は大きくなり、スループットの低下を招
く。また、近距離であっても、構造単位あたりの制御オ
ーバヘッド時間は一定であるため、スループットは頭打
ちとなる。この問題は再送と関係なく発生する。
【0026】図10は、伝送誤りが発生しない理想的な
場合での、スループットと伝搬遅延時間の関係を示すグ
ラフである。従来の伝送構造の送達確認技術は、主に、
LAN環境つまり伝搬遅延時間が10msec程度の範
囲を対象にしていた。従ってスループットは〜10MB
ytes/sec程度であった。
【0027】一方、プリンタへ伝送する画像データの量
はA4サイズ1ページあたり数KBytes〜数MBy
tesであり、この画像データを数ページ/分程度の処
理速度のプリンタでプリントしていた。そこで、プリン
タを連続動作させるのに必要な伝送のスループットは、
数KBytes/ sec〜数MBytes/sec程
度であり、従来の伝送構造単位の送達確認技術が適用可
能であった。
【0028】ところが、昨今では、プリンタの高速高精
細化が進んでおり、画像データ量はA4サイズ1ページ
あたり数百MBytes、プリント処理速度は数十〜百
ページ/分にまでなることが予想される。この場合、プ
リンタを連続動作させるのに必要な伝送のスループット
は数GBytes/secまで上がることとなり、上記
従来方式が適用できないという問題が発生する。
【0029】また現在では、公衆網においても数百Mb
ps程度までの広帯域な伝送路の敷設が進んでおり、遠
距離間での高速伝送も可能となりつつある。そこで、広
域にまたがる高速な画像伝送への期待が高まっている。
しかし、広域において伝搬遅延は、1秒程度となること
もあり、上記従来方式が適用できないという問題が発生
する。
【0030】伝送誤り無しを保証した上で、上記従来技
術のスループット向上を図るために、ウインドの並列処
理を行うことが考えられる。しかしこの方式では、要求
スループットの向上に応じて、あるいは、伝搬遅延時間
が大きい場合に、多くの伝送構造記憶用バッファが必要
となり、コストの増大を招く。例えば、送達確認の往復
伝搬遅延時間=1sのネットワークにおいて、伝送スル
ープット=100MBytes/secを保持したい場
合、100MBytes/sec×1s=100MBy
tesのバッファ量が必要となる。このバッファ量は伝
送スループットの向上、あるいは伝搬遅延時間の増加に
従ってさらに増大する。特開平4−107660号公報
は、増大する伝送構造記憶用バッファに対応するために
大容量ワークファイル(ディスクなど)の使用を提案し
ているが、このようにするとコストの増大は免れない。
【0031】以上説明したように、伝送データに伝送の
ための構造を付与し、その伝送構造単位に送達確認を行
う従来方式では、コストの増大を抑えたままスループッ
トの向上を図ることはできないという問題点がある。従
って、例えば、従来にない高スループットが要求される
高速高精細プリントサービスへの対応は、この従来方式
では著しく困難である。
【0032】換言すれば、従来技術では、昨今の要素技
術の向上等に伴う受信側の強力な処理能力を十分に引き
出せないという問題があった。すなわち、昨今の要素技
術の向上等により、受信側のデータ処理におけるデータ
量およびその処理速度が増大している。そして、受信側
の処理速度が、従来技術で提供される、データ供給源か
ら受信側への通信速度の上限を上回ってしまい、この上
限がボトルネックとなって、受信側のデータ処理の能力
を十分に引き出せないのである。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】この発明は以上の事情
を考慮してなされたものであり、誤りを許容しない伝送
を実現するために実行される伝送構造単位の送達確認に
起因するスループットの限界を取り除き、近距離から遠
距離までにわたるデータ伝送を対象に、高いスループッ
トを得ることができるデータ伝送技術を提供することを
目的としている。
【0034】
【課題を解決するための手段】送信局から受信局にデー
タ伝送し、それに続いて、受信局にて、そのデータの処
理を行う場合、伝送するデータ量が大量であり、受信局
のデータ処理のスループットが速いときに、伝送に対し
て、高いスループットが要求される。このような大容量
となるデータの代表例が、画像データである。画像デー
タは一般に、2次元で構成され、個々のデータとそのデ
ータの位置に基づく構造をもつ。一方、誤りを許容しな
い伝送においては、データまとまりを示す構造と、その
構造を特定できることが必須であった。そこで、この発
明では、画像データのように、本来、構造を持っている
データについては、その構造を、送達確認に適用するこ
とにより、上記目的を達成しようとするものである。
【0035】すなわち、この発明の第1の側面によれ
ば、上述の目的を達成するために、送信側データ伝送装
置に、受信側のデータ処理装置におけるデータ処理の単
位である構造データを少なくとも1つ記憶する記憶手段
と、上記記憶手段に記憶されている構造データから伝送
誤り検出符号を算出する伝送誤り検出符号算出手段と、
上記伝送誤り検出符号算出手段によって算出された伝送
誤り検出符号を上記記憶手段に記憶されている構造デー
タに付与する伝送誤り検出符号付与手段と、上記伝送誤
り検出符号付与手段によって伝送誤り検出符号が付与さ
れた構造データを、上記受信側へ伝送する伝送手段と、
上記伝送手段により伝送された伝送誤り検出符号および
構造データに基づいて伝送誤りを検出した際に、上記受
信側から伝送される構造データごとの再送要求データを
受信する受信手段と、上記受信手段によって受信された
構造データごとの再送要求データにより、その構造デー
タを受信側に再送する再送手段とを設けるようにしてい
る。
【0036】この構成においては、受信側のデータ処理
装置におけるデータ処理の単位である構造データごと
に、再送要求データを生成し、この再送要求データに基
づいてデータの再送を行っているので、構造データごと
にデータの伝送を確認でき、構造データごとに伝送後の
処理を開始できる。したがって、伝送を含むトータルの
処理のスループットを向上させることができる。また、
高精細プリントサービスの場合のように、構造データの
データ量が大きい場合には、その分、伝送に高スループ
ットが要求されることが多いが、この構成によれば、構
造データのデータ量が大きくなればなるほど、データの
送達確認によるオーバヘッドが相対的に少なくなり、伝
送のスループットがサービスに適合して向上する。した
がって、高精細プリントサービスのような大きな伝送ス
ループットが必要な場合にも十分に対処することができ
る。
【0037】また、この発明の第2の側面によれば、上
述の目的を達成するために、送信側データ伝送装置に、
受信側のデータ処理装置におけるデータ処理の単位であ
る構造データを少なくとも1つ含むファイルを記憶する
記憶手段と、上記記憶手段に記憶されているファイルか
ら構造データを抽出する構造データ抽出手段と、構造デ
ータ抽出手段により抽出された構造データから伝送誤り
検出符号を算出する伝送誤り検出符号算出手段と、上記
伝送誤り検出符号算出手段によって算出された伝送誤り
検出符号を上記記憶手段によって抽出された構造データ
に付与する伝送誤り検出符号付与手段と、上記伝送誤り
検出符号付与手段によって伝送誤り検出符号が付与され
た構造データを、上記受信側へ伝送する伝送手段と、上
記伝送手段により伝送された伝送誤り検出符号および構
造データに基づいて伝送誤りを検出した際に、上記受信
側から伝送される構造データごとの再送要求データを受
信する受信手段と、上記受信手段によって受信された構
造データごとの再送要求データにより、その構造データ
を受信側に再送する再送手段とを設けるようにしてい
る。
【0038】この構成においても、構造データごとに伝
送後の処理を開始でき、伝送を含むトータルの処理のス
ループットを向上させることができる。また、伝送のス
ループットがサービスに適合して向上し、高精細プリン
トサービスのような大きな伝送スループットが必要な場
合にも十分に対処することができる。
【0039】また、この構成において、上記送信側デー
タ伝送装置内の上記記憶手段に記憶されているファイル
内の構造データは、その構造データの先頭にデータの区
切りを示す符号であるデリミタがあり、上記構造抽出手
段は、上記記憶手段に記憶されているファイル内の構造
の先頭のデリミタから次の構造データの先頭のデリミタ
までのデータを抽出することにより構造データを抽出す
るようにしてもよい。
【0040】また、上記送信側データ伝送装置内の上記
記憶手段に記憶されているファイル内の構造データは、
その構造データの先頭にデータの区切りを示す符号であ
るデリミタがあり、その構造データの最後尾にデリミタ
があり、上記構造抽出手段は、上記記憶手段に記憶され
ているファイル内の先頭のデリミタから、対応する最後
尾のデリミタまでのデータを抽出することにより構造デ
ータを抽出するするようにしてもよい。
【0041】また、上記送信側データ伝送装置内の上記
記憶手段に記憶されているファイルは、ページ記述言語
で記述された文書ファイルであり、その構造データの先
頭にあるデリミタはページの先頭を示すデリミタであ
り、その構造データの最後尾にあるデリミタはページの
最後尾を示すデリミタであるようにしてもよい。
【0042】また、上記送信側データ伝送装置内の上記
記憶手段に記憶されているファイルは、複数のページか
らなる文書画像ファイルであり、上記構造抽出手段は、
上記記憶手段に記憶されている文書画像ファイル内のペ
ージ単位の文書画像を抽出することにより構造データを
抽出するようにしてもよい。
【0043】また、上記送信側データ伝送装置内の上記
記憶手段に記憶されているファイルは、複数の分割画像
からなる文書画像ファイルであり、上記構造抽出手段
は、上記記憶手段に記憶されている文書画像ファイル内
の分割画像単位の画像を抽出することにより構造データ
を抽出するようにしてもよい。
【0044】また、上記送信側データ伝送装置内の上記
記憶手段に記憶されているファイルは、色成分毎の画像
データからなる文書画像ファイルであり、上記構造抽出
手段は、上記記憶手段に記憶されている文書画像ファイ
ル内の色成分単位の画像を抽出することにより構造デー
タを抽出するようにしてもよい。また、上記送信側デー
タ伝送装置内の上記記憶手段に記憶されているファイル
内には、構造データのそのファイル内における位置情報
を含んでおり、上記構造データ抽出手段は、上記記憶手
段に記憶されているファイル内の位置情報に応じて構造
データを抽出するようにしてもよい。
【0045】また、上記送信側データ伝送装置内の上記
記憶手段に記憶されているファイルは、階層符号化され
た文書画像ファイルであり、上記構造抽出手段は、上記
記憶手段に記憶されている文書画像ファイル内の階層ご
との符号化データを抽出することにより構造データを抽
出するようにしてもよい。
【0046】また、この発明の上述の第1および第2の
側面において、上記送信側データ伝送装置は、さらに、
構造データとその構造データが上記記憶手段に記憶され
ている記憶位置との対応を記憶する第2の記憶手段を具
備しており、上記再送手段は、再送要求データに応じ
て、上記第2の記憶手段に記憶されている、構造データ
とその構造データの記憶位置との対応から、再送すべき
構造データを再送するようにしてもよい。
【0047】また、この発明の第3の側面によれば、上
述の目的を達成するために、送信側データ伝送装置に、
受信側のデータ処理装置におけるデータ処理の単位であ
る第1の構造データを少なくとも1つ含むファイルを記
憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶されているファ
イルから連続する複数の第1の構造データを第2の構造
データとして抽出する構造データ抽出手段と、構造デー
タ抽出手段により抽出された第2の構造データから伝送
誤り検出符号を算出する伝送誤り検出符号算出手段と、
上記伝送誤り検出符号算出手段によって算出された伝送
誤り検出符号を上記構造抽出手段によって抽出された第
2の構造データに付与する伝送誤り検出符号付与手段
と、上記伝送誤り検出符号付与手段によって伝送誤り検
出符号が付与された第2の構造データを、上記受信側へ
伝送する伝送手段と、上記伝送手段により伝送された伝
送誤り検出符号および第2の構造データに基づいて伝送
誤りを検出した際に、上記受信側から伝送される第2の
構造データごとの再送要求データを受信する受信手段
と、上記受信手段によって受信された第2の構造データ
ごとの再送要求データにより、その第2の構造データを
受信側に再送する再送手段とを設けるようにしている。
この構成においても、構造データごとに伝送後の処理を
開始でき、伝送を含むトータルの処理のスループットを
向上させることができる。また、伝送のスループットが
サービスに適合して向上し、高精細プリントサービスの
ような大きな伝送スループットが必要な場合にも十分に
対処することができる。さらに、この構成では、当初の
構造データをひとまとめにして第2の構造データとして
処理しているので、当初の第1の構造データのサイズが
小さい場合でも伝送処理を細分化させないですむ。ま
た、この構成においても、上述のこの発明の第2の側面
について種々説明した構成を採用することができる。ま
た、この発明の第4の側面によれば、上述の目的を達成
するために、受信側データ伝送装置に、データを処理す
るデータ処理手段と、伝送誤り検出符号が付与されてお
り、上記データ処理手段におけるデータ処理の単位であ
る構造データを、送信側より受信する受信手段と、上記
受信手段によって受信された伝送誤り検出符号および構
造データに基づいて伝送誤りを検出する伝送誤り検出手
段と、上記伝送誤り検出手段によって検出された伝送誤
りのある構造データの再送要求データを、構造データご
とに生成する再送要求データ生成手段と、上記再送要求
データ生成手段により生成された再送要求データを、上
記送信側に伝送する伝送手段とを設けるようにしてい
る。
【0048】この構成においても、構造データごとに伝
送後の処理を開始でき、伝送を含むトータルの処理のス
ループットを向上させることができる。また、伝送のス
ループットがサービスに適合して向上し、高精細プリン
トサービスのような大きな伝送スループットが必要な場
合にも十分に対処することができる。また、この構成に
おいても、上述のこの発明の第2の側面について種々説
明した構成を採用することができる。
【0049】また、この発明の第5の側面によれば、上
述の目的を達成するために、データを伝送する送信側デ
ータ伝送装置と、上記送信側データ伝送装置から伝送さ
れたデータを受信する受信側データ伝送装置と、上記受
信側データ伝送装置が受信したデータを処理するデータ
処理装置を具備するデータ伝送装置において、上記送信
側データ伝送装置に、受信側のデータ処理装置における
データ処理の単位である構造データを少なくとも1つ記
憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶されている構造
データから伝送誤り検出符号を算出する伝送誤り検出符
号算出手段と、上記伝送誤り検出符号算出手段によって
算出された伝送誤り検出符号を上記記憶手段に記憶され
ている構造データに付与する伝送誤り検出符号付与手段
と、上記伝送誤り検出符号付与手段によって伝送誤り検
出符号が付与された構造データを、上記受信側へ伝送す
る伝送手段とを設けるようにし、また、上記受信側デー
タ伝送装置に、上記送信側データ送信装置内の伝送手段
により伝送された伝送誤り検出符号が付与された構造デ
ータを受信する受信手段と、上記受信手段によって受信
された伝送誤り検出符号および構造データに基づいて伝
送誤りを検出する伝送誤り検出手段と、上記伝送誤り検
出手段によって検出された伝送誤りのある構造データの
再送要求データを、構造データごとに生成する再送要求
データ生成手段と、上記再送要求データ生成手段により
生成された再送要求データを、上記送信側データ伝送装
置に伝送する伝送手段とを設けるようにし、さらに、上
記送信側データ伝送装置は、上記受信側データ伝送装置
内の上記伝送手段により伝送された構造データごとの再
送要求データを受信する受信手段と、上記受信手段によ
って受信された構造データごとの再送要求データによ
り、その構造データを受信側に再送する再送手段とを設
けるようにしている。
【0050】この構成においても、構造データごとに伝
送後の処理を開始でき、伝送を含むトータルの処理のス
ループットを向上させることができる。また、伝送のス
ループットがサービスに適合して向上し、高精細プリン
トサービスのような大きな伝送スループットが必要な場
合にも十分に対処することができる。
【0051】また、この発明の第6の側面によれば、上
述の目的を達成するために、送信側データ伝送装置に、
受信側のデータ処理装置におけるデータ処理の単位であ
る構造データを少なくとも1つ記憶する記憶手段と、上
記記憶手段に記憶されている構造データを伝送する際の
単位容量ごとの伝送単位データに分割する伝送単位デー
タ分割手段と、上記伝送単位データ分割手段によって分
割された伝送単位データから伝送誤り検出符号を算出す
る伝送誤り検出符号算出手段と、上記伝送誤り検出符号
算出手段によって算出された伝送誤り検出符号を上記伝
送単位分割手段によって分割された伝送単位データに付
与する伝送誤り検出符号付与手段と、上記伝送誤り検出
符号付与手段によって伝送誤り検出符号が付与された伝
送単位データを、上記受信側へ伝送する伝送手段と、上
記伝送手段により伝送された伝送誤り検出符号および伝
送単位データに基づいて伝送誤りを検出した際に、上記
受信側から伝送される伝送単位データの構造データにお
ける識別符号を含む再送要求データを受信する受信手段
と、上記受信手段によって受信された再送要求データ内
の構造データにおける識別符号により、その識別符号に
対応する伝送単位データを上記受信側に再送する再送手
段とを設けるようにしている。
【0052】この構成においても、構造データごとに伝
送後の処理を開始でき、伝送を含むトータルの処理のス
ループットを向上させることができる。また、伝送のス
ループットがサービスに適合して向上し、高精細プリン
トサービスのような大きな伝送スループットが必要な場
合にも十分に対処することができる。さらに、この構成
では、構造データの単位より小さな伝送単位データごと
に伝送誤りを検出、特定し、伝送単位データごとに再送
を行うので、再送するデータ量を小さく抑えることがで
きる。
【0053】また、この発明の第7の側面によれば、上
述の目的を達成するために、送信側データ伝送装置に、
受信側のデータ処理装置におけるデータ処理の単位であ
る構造データを少なくとも1つ含むファイルを記憶する
記憶手段と、上記記憶手段に記憶されているファイルか
ら構造データを抽出する構造データ抽出手段と、上記構
造データ抽出手段により抽出された構造データを伝送す
る際の単位容量ごとの伝送単位データに分割する伝送単
位データ分割手段と、上記伝送単位データ分割手段によ
って分割された伝送単位データから伝送誤り検出符号を
算出する伝送誤り検出符号算出手段と、上記伝送誤り検
出符号算出手段によって算出された伝送誤り検出符号を
上記伝送単位分割手段によって分割された伝送単位デー
タに付与する伝送誤り検出符号付与手段と、上記伝送誤
り検出符号付与手段によって伝送誤り検出符号が付与さ
れた伝送単位データを、上記受信側へ伝送する伝送手段
と、上記伝送手段により伝送された伝送誤り検出符号お
よび伝送単位データに基づいて伝送誤りを検出した際
に、上記受信側から伝送される伝送単位データの構造デ
ータにおける識別符号を含む再送要求データを受信する
受信手段と、上記受信手段によって受信された再送要求
データ内の構造データにおける識別符号により、その識
別符号に対応する伝送単位データを上記受信側に再送す
る再送手段とを設けるようにしている。
【0054】この構成においても、構造データごとに伝
送後の処理を開始でき、伝送を含むトータルの処理のス
ループットを向上させることができる。また、伝送のス
ループットがサービスに適合して向上し、高精細プリン
トサービスのような大きな伝送スループットが必要な場
合にも十分に対処することができる。さらに、構造デー
タの単位より小さな伝送単位データごとに伝送誤りを検
出、特定し、伝送単位データごとに再送を行うので、再
送するデータ量を小さく抑えることができる。また、こ
の構成においても、上述のこの発明の第2の側面と同様
な種々の構成を採用することができる。また、この発明
の第8の側面によれば、上述の目的を達成するために、
送信側データ伝送装置に、受信側のデータ処理装置にお
けるデータ処理の単位である第1の構造データを少なく
とも1つ含むファイルを記憶する記憶手段と、上記記憶
手段に記憶されているファイルから連続する複数の第1
の構造データを第2の構造データとして抽出する構造デ
ータ抽出手段と、上記構造データ抽出手段により抽出さ
れた第2の構造データを伝送する際の単位容量ごとの伝
送単位データに分割する伝送単位データ分割手段と、上
記伝送単位データ分割手段によって分割された伝送単位
データから伝送誤り検出符号を算出する伝送誤り検出符
号算出手段と、上記伝送誤り検出符号算出手段によって
算出された伝送誤り検出符号を上記伝送単位分割手段に
よって分割された伝送単位データに付与する伝送誤り検
出符号付与手段と、上記伝送誤り検出符号付与手段によ
って伝送誤り検出符号が付与された伝送単位データを、
上記受信側へ伝送する伝送手段と、上記伝送手段により
伝送された伝送誤り検出符号および伝送単位データに基
づいて伝送誤りを検出した際に、上記受信側から伝送さ
れる伝送単位データの第2の構造データにおける識別符
号を含む再送要求データを受信する受信手段と、上記受
信手段によって受信された再送要求データ内の第2の構
造データにおける識別符号により、その識別符号に対応
する伝送単位データを上記受信側に再送する再送手段と
を設けるようにしている。この構成においても、構造デ
ータごとに伝送後の処理を開始でき、伝送を含むトータ
ルの処理のスループットを向上させることができる。ま
た、伝送のスループットがサービスに適合して向上し、
高精細プリントサービスのような大きな伝送スループッ
トが必要な場合にも十分に対処することができる。ま
た、構造データの単位より小さな伝送単位データごとに
伝送誤りを検出、特定し、伝送単位データごとに再送を
行うので、再送するデータ量を小さく抑えることができ
る。また、当初の構造データをひとまとめにして第2の
構造データとして処理しているので、当初の第1の構造
データのサイズが小さい場合でも伝送処理を細分化させ
ないですむ。また、この構成においても、上述のこの発
明の第2の側面について種々説明した構成を採用するこ
とができる。
【0055】また、この発明の第9の側面によれば、上
述の目的を達成するために、受信側データ伝送装置に、
データを処理するデータ処理手段と、送信側から伝送さ
れた伝送誤り検出符号が付与された伝送単位容量の伝送
単位データを受信する受信手段と、上記受信手段によっ
て受信された伝送単位データおよび誤り検出符号に基づ
いて伝送誤りを検出する伝送誤り検出手段と、上記伝送
誤り検出手段によって検出された伝送誤りのある伝送単
位データの上記データ処理装置における処理の単位であ
る構造データにおける識別符号を含む再送要求データを
生成する再送要求データ生成手段と、上記再送要求デー
タ生成手段により生成された再送要求データを、上記送
信側に伝送する伝送手段と、上記受信手段によって受信
された伝送単位データを記憶する記憶手段と、上記記憶
手段に記憶されている複数の伝送単位から構造データを
生成する構造データ生成手段とを設けるようにしてい
る。
【0056】この構成においても、構造データごとに伝
送後の処理を開始でき、伝送を含むトータルの処理のス
ループットを向上させることができる。また、伝送のス
ループットがサービスに適合して向上し、高精細プリン
トサービスのような大きな伝送スループットが必要な場
合にも十分に対処することができる。さらに、構造デー
タの単位より小さな伝送単位データごとに伝送誤りを検
出、特定し、伝送単位データごとに再送を行うので、再
送するデータ量を小さく抑えることができる。また、こ
の構成においても、上述のこの発明の第2の側面と同様
な種々の構成を採用することができる。
【0057】また、この発明の第10の側面によれば、
上述の目的を達成するために、データを伝送する送信側
データ伝送装置と、上記送信側データ伝送装置から伝送
されたデータを受信する受信側データ伝送装置と、上記
受信側データ伝送装置が受信したデータを処理するデー
タ処理装置を具備するデータ伝送装置において、上記送
信側データ伝送装置に、受信側のデータ処理装置におけ
るデータ処理の単位である構造データを少なくとも1つ
記憶する記憶手段と、上記記憶手段に記憶されている構
造データを伝送する際の単位容量ごとの伝送単位データ
に分割する伝送単位データ分割手段と、上記伝送単位デ
ータ分割手段によって分割された伝送単位データから伝
送誤り検出符号符号を算出する伝送誤り検出符号算出手
段と、上記伝送誤り検出符号算出手段によって算出され
た伝送誤り検出符号を上記伝送単位データ分割手段によ
って分割された伝送単位データに付与する伝送誤り検出
符号付与手段と、上記伝送誤り検出符号付与手段によっ
て伝送誤り検出符号が付与された伝送単位データを、上
記受信側へ伝送する伝送手段とを設けるようにし、ま
た、上記受信側データ伝送装置に、上記送信側データ送
信装置内の伝送手段により伝送された伝送誤り検出符号
が付与された伝送単位容量の伝送単位データを受信する
受信手段と、上記受信手段によって受信された伝送単位
データおよび伝送誤り検出符号に基づいて伝送誤りを検
出する伝送誤り検出手段と、上記伝送誤り検出手段によ
って検出された伝送誤りのある伝送単位データの上記デ
ータ処理手段におけるデータ処理の単位である構造デー
タにおける識別符号を含む再送要求データを生成する再
送要求データ生成手段と、上記再送要求データ生成手段
により生成された再送要求データを、上記送信側データ
伝送装置に伝送する伝送手段と、上記受信手段によって
受信された伝送単位データを記憶する記憶手段と、上記
記憶手段に記憶されている複数の伝送単位データから構
造データを生成する構造データ生成手段とを設けるよう
にし、さらに、上記送信側データ伝送装置に、上記受信
側データ伝送装置内の上記伝送手段により伝送された伝
送単位データの構造データにおける識別符号を含む再送
要求データを受信する受信手段と、上記受信手段によっ
て受信された再送要求データ内の構造データにおける識
別符号により、その識別符号に対応する伝送単位データ
を受信側データ伝送装置に再送する再送手段とを設ける
ようにしている。この構成においても、構造データごと
に伝送後の処理を開始でき、伝送を含むトータルの処理
のスループットを向上させることができる。また、伝送
のスループットがサービスに適合して向上し、高精細プ
リントサービスのような大きな伝送スループットが必要
な場合にも十分に対処することができる。さらに、構造
データの単位より小さな伝送単位データごとに伝送誤り
を検出、特定し、伝送単位データごとに再送を行うの
で、再送するデータ量を小さく抑えることができる。
【0058】なお、この発明は、方法のカテゴリでも実
現することができ、また、その一部を、コンピュータプ
ログラム製品として、実現することもできる。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、この発明について詳細に説
明する。まず、発明の基本構成について図11〜図14
を参照して説明する。 [発明の第1の基本構成]図11はこの発明の第1の基
本構成を示すもので、この図において、この発明のデー
タ伝送装置は送り側データ伝送装置101、受け側デー
タ伝送装置102および伝送路103からなり、送り側
データ伝送装置101は構造抽出手段104、送信手段
105、送達確認手段106および再送手段107を有
している。受け側データ伝送装置102は、受信手段1
08および構造受信手段109を有している。 構造抽
出手段104は、信号線120を介して、構造型ファイ
ルのデータを受け取って、構造型ファイルが本来もって
いる構造情報(構造単位の境界、その構造を特定する構
造識別子)を抽出し、構造データを信号線121に送出
する。ここで構造データとは構造を構成するデータをい
う。送信手段105は、構造データごとに誤り検出符号
(例えば巡回冗長符号CRC)を付与し、伝送路103
を介して、受信局に構造データを伝送する。
【0060】受信手段108は、送信局から伝送されて
きた構造データごとに、付与されてきた検出符号によっ
て、伝送誤りを検査する。この受信手段108は、伝送
誤りが検出されない場合には構造データを信号線122
を介して構造受信手段109に送出し、伝送誤りを検出
すると、その構造単位を廃棄する。構造受信手段109
は、受信された構造データを構造識別子により特定し、
この構造識別子を使って信号線123を介して送達確認
を通知する。また、伝送中に、伝送誤りが発生した構造
単位を構造識別子により特定し、この構造識別子を使っ
て信号線124を介して再送要求を通知する。また信号
線127を介して構造データを受け側のデータ蓄積装置
15(図3)に送出する。
【0061】再送手段107は、再送要求に対して、構
造識別子により特定された構造データを信号線125を
介して受け取り、再度、送信する。送達確認手段106
は、送達確認された構造識別子から伝送完了を判断し、
信号線126を介して通知する。
【0062】図12は図11の基本構成の実装構成を示
し、この図において、実装構成は、アプリケーション部
131と回線インターフェース部132に分けられる。
アプリケーション部131には、データ処理機能13
3、データ蓄積機能134と送達確認再送機能135を
設ける。アプリケーション部131のデータ処理機能1
33およびデータ蓄積機能134は、それぞれデータ処
理装置およびデータ蓄積装置(図3参照)に該当する。
また送達確認再送機能135は、送り側データ伝送装置
101において、図11の構造抽出手段104、再送手
段107および送達確認手段106を実現し、受け側デ
ータ伝送装置において、図11の構造受信手段104を
実現する。
【0063】回線インタフェース部132には、誤り検
出機能136と伝送機能137とを設ける。送り側デー
タ伝送装置において、誤り検出機能136と伝送機能1
37とは、送信手段105を実現する。同様に受け側デ
ータ伝送装置において、誤り検出機能136と伝送機能
137は、受信手段108を実現する。
【0064】アプリケーション部131と回線インター
フェース部132のインターフェースを構造インターフ
ェース138と呼ぶ。送り側の構造インターフェース1
38においては、アプリケーション部131から回線イ
ンターフェース部132に対して、構造データそのも
の、各構造を一意に認識するための構造識別子、該当構
造の境界を示す構造境界情報が渡され、また、回線イン
ターフェース部132からアプリケーション部131に
対して、受け側において該当構造が正常受信されたこと
を示す伝送完了構造識別子と、該当構造に誤りが検出さ
れたことを示す再送要求構造識別子が渡される。
【0065】受け側の構造インターフェース138にお
いては、回線インターフェース部132からアプリケー
ション部131に対して、正常受信構造データそのも
の、各正常受信構造を一意に認識するための正常受信構
造識別子、該当正常受信構造の境界を示す正常受信構造
境界情報が渡され、また、アプリケーション部131か
ら回線インターフェース部132に対して、受け側にお
いて該当構造が正常受信されたことを示す伝送完了構造
識別子と、該当構造に誤りが検出されたことを示す再送
要求構造識別子が渡される。以上の手段により、構造デ
ータの伝送が達成される。
【0066】[発明の第2の基本構成]図13はこの発
明の第2の基本構成を示すもので、この図において、こ
の発明のデータ伝送装置は、送り側データ伝送装置10
1、受け側データ伝送装置102および伝送路103か
らなり、送り側データ伝送装置101は構造抽出手段1
04、構造分割手段128、送信手段105、送達確認
手段106および再送手段107を有している。受け側
データ伝送装置102は、受信手段108および構造受
信手段109を有している。構造抽出手段104は、図
11の第1の構成例と同様に、信号線120を介して、
構造型ファイルのデータを受け取って、構造型ファイル
が本来もっている構造情報(構造単位の境界、その構造
を特定する構造識別子)を抽出し、構造データを信号線
121に送出する。構造分割手段128は構造を1つ以
上の構造内部位に区切り、構造内部位データごとに構造
内部位識別子と構造内部位境界情報を付与し、それらデ
ータを信号線129に出力する。送信手段105は、構
造内部位データごとに誤り検出符号(例えば巡回冗長符
号CRC)を付与し、伝送路103を介して、受信局に
構造データを伝送する。
【0067】受信手段108は、送信局から伝送されて
きた構造内部位データごとに、付与されてきた誤り検出
符号によって、伝送誤りを検査する。この受信手段10
8は、伝送誤りが検出されない場合には構造内部位デー
タを信号線122を介して構造受信手段109に送出
し、伝送誤りを検出すると、その構造内部位データを廃
棄する。構造受信手段109は、受信された構造内部位
データを構造内部位識別子により特定し、すべての構造
データが受信されたときに、そのことを判断し、その構
造識別子を使って信号線123を介して送達確認を通知
する。また、伝送中に、伝送誤りが発生した構造内部位
データを構造内部位識別子により特定し、その構造内部
位識別子を使って信号線124を介して再送要求を通知
する。また、構造受信手段109は信号線127を介し
て構造データを送出する。
【0068】再送手段107は、再送要求に対して、構
造内部位識別子により特定された構造内部位データを信
号線125を介して受け取り、再度、送信する。送達確
認手段106は、送達確認された構造識別子から伝送完
了を判断し、信号線126を介して通知する。
【0069】図14は図13の基本構成の実装構成を示
し、この図において、実装構成は、アプリケーション部
131と回線インターフェース部132に分けられる。
【0070】アプリケーション部131には、データ処
理機能133、データ蓄積機能134と送達確認再送機
能135を設ける。アプリケーション部131のデータ
処理機能133およびデータ蓄積機能134は、それぞ
れデータ処理装置およびデータ蓄積装置(図3参照)に
該当する。また送達確認再送機能135は、送り側デー
タ伝送装置101において、図13の構造抽出手段10
4、再送手段107および送達確認手段106を実現
し、受け側データ伝送装置において、図13の構造受信
手段104を実現する。
【0071】回線インタフェース部132には、誤り検
出機能136と伝送機能137とを設ける。送り側デー
タ伝送装置において、誤り検出機能136と伝送機能1
37とは、構造分割手段128と送信手段105とを実
現する。同様に受け側データ伝送装置において、誤り検
出機能136と伝送機能137は、受信手段108を実
現する。
【0072】アプリケーション部131と回線インター
フェース部132のインターフェースを構造インターフ
ェース138と呼ぶ。送り側の構造インターフェース1
38においては、アプリケーション部131から回線イ
ンターフェース部132に対して、構造データそのも
の、各構造を一意に認識するための構造識別子、該当構
造の境界を示す構造境界情報が渡され、また、再送時に
は、各構造内部位を一意に認識するための構造内誤り部
位識別子が渡される。また回線インターフェース部13
2からアプリケーション部131に対して、受け側にお
いて該当構造が正常受信されたことを示す伝送完了構造
識別子と、該当構造内部位に誤りが検出されたことを示
す再送要求構造内誤り部位識別子が渡される。
【0073】受け側の構造インターフェース138にお
いては、回線インターフェース部132からアプリケー
ション部131に対して、各受信構造を一意に認識する
ための受信構造識別子、該当受信構造の境界を示す受信
構造境界情報、正常受信構造内部位データそのもの、各
正常受信構造内部位を一意に認識するための正常受信構
造内部位識別子、該当正常受信構造内部位の境界を示す
正常受信構造内部位境界情報とが渡される。
【0074】また、アプリケーション部131から回線
インターフェース部132に対して、受け側において該
当構造が正常受信されたことを示す伝送完了構造識別子
と、該当構造内部位に誤りが検出されたことを示す再送
要求構造内誤り部位識別子が渡される。以上の手段によ
り、構造データの伝送が達成される。
【0075】
【実施例】以下、この発明の実施例を参照して、この発
明をさらに詳細に説明する。 [構造]この発明において、構造とは、データの座標
と、そのデータを構成するデジタルデータの集まりであ
り、構造抽出とは、データの各座標と、各座標軸上での
データの区切りを認識することである。
【0076】まず、構造について具体例を挙げて説明す
る。受け側処理装置上では、受け側データ伝送装置から
入力されるデータに対してアプリケーション固有の処理
が行われる。ここで、入力されるデータとは、デジタル
データであり、基本的には0か1のビットの並びであ
り、それだけでは、意味を持ちえない。デジタルデータ
は、それを処理するアプリケーションがあって初めて意
味のあるデータ(以下、単にデータと呼ぶ)として参照
される。例えば、(01010101)というデジタル
データは、ラスタ画像処理においては、画素値を表すデ
ータとして参照され、また、言語処理の場合には、文字
を表すデータとして参照される。
【0077】また、入力されるデータとそのデータに対
する処理の対応付けを行なう為に、データと処理には共
通の座標軸が存在する。この座標軸は処理に固有であ
り、処理は、一次元、または、多次元の座標軸を持つ。
データは、この座標軸上にマッピングされることで、処
理可能となる。
【0078】構造とは、以上のデータの座標と、そのデ
ータを構成するデジタルデータの集まりであり、構造抽
出とは、データの各座標と、各座標軸上でのデータの区
切りを認識することである。
【0079】図15は、アプリケーション固有の処理の
例を示す。例えば、画像処理には、ラスタ画像の高画質
化、変換やビデオ、ラスタ画像の圧縮・伸長がある。
【0080】また、座標軸の例としては、図16に示す
ごとく、カラム、ライン、ページ、色成分、奥行き、時
間(フレーム)、周波数帯域、文字列など、処理毎に様
々な座標軸が存在する。例えば、ラスタ画像に対する画
像処理においては、入力されるデジタルデータは、カラ
ム、ライン、ページ、色成分などの座標軸上の画素値と
して参照される。また、CTスキャンなどの断層面のラ
スタ画像の処理の場合には、奥行きの座標軸がある。ま
た、ビデオ画像の処理の場合には、一般にフレームと呼
ばれる時間軸を代表する座標軸がある。
【0081】また、ページ記述言語によって表現された
プリント画像の生成処理の場合には、図17に示すごと
く、文字キャラクタ列が座標軸となる。
【0082】また、気象データ予測計算による天気予報
解析の場合には、図18に示すごとく、予測対象の地域
は、南北、および、東西方向に分割されたマス目の集ま
りとして取り扱われ、入力されるデータはそのマス目に
該当する地域の気象情報を代表する値として参照され
る。また、予測結果は、時間軸の方向に変化する。
【0083】また、リモート・センシング画像の検索や
分析の処理の場合には、図19に示すごとく、地球表面
の185Km四方の領域を撮影した単位画像が、南北、
および、東西方向に並んでおり、また、各単位画像は、
撮影したセンサの感応周波数帯域の軸にも配列される。
【0084】[構造の抽出] 次に、構造抽出の手段について説明する。構造抽出と
は、構造型ファイル中のデータの各座標と、各座標軸上
でのデータの区切りを認識することである。構造型ファ
イルには大きく三種類がある。 データの長さが固定で、かつ、各座標軸上のデータの
個数が固定である構造型ファイルの場合、データは、一
般に、処理固有の座標軸数の次数の配列としてファイル
中に保持されており、データの座標、および、データの
境界は、ファイル先頭からの位置で特定できる。 データの長さ、または、各座標軸上のデータの個数が
可変である構造型ファイルには、データの境界を示すデ
リミタを持つものがある。この場合は、ファイル先頭よ
りデリミタを順次検出することで、データの座標、およ
び、データの境界が特定出来る。 また、データの長さ、または、各座標軸上のデータの
個数が可変である構造型ファイルには、データの前にそ
のデータの長さ、または、ファイル先頭からのデータの
位置を示すヘッダを持つものもある。この場合は、ヘッ
ダを順次参照することによってデータの座標、および、
データの境界が特定出来る。
【0085】以下に、構造抽出の例を示す。図20に示
すラスタ静止画像は、各座標軸上のデータの個数が固定
であるものの例である。この例のラスタ静止画像は、一
ページ当たりのライン数、一ライン当たりの画素数、お
よび、各画素のビット長が固定である。よって、例え
ば、各ページ毎にデータを区切る場合には、ファイルの
先頭より、(一ページ当たりのライン数)×(一ライン
当たりの画素数)×(各画素のビット長)の長さ毎のデ
ジタルデータを構造として抽出すればよく、例えば、N
ライン毎にデータを区切る場合には、ファイルの先頭よ
り、N×(一ライン当たりの画素数)×(各画素のビッ
ト長)の長さ毎のデジタルデータを構造として抽出すれ
ばよい。
【0086】図21に示すページ記述言語形式の画像
(ページ記述プログラム)は、データの境界がデリミタ
で示される例である。この場合は、ファイル先頭よりデ
ジタルデータをキャラクタコードとしてテキストスキャ
ンし、例えば、ボディ単位にデータを区切る場合には、
ボディの開始と終了を示すデリミタ”{”と”}”を検
出し、このデリミタに囲まれたデジタルデータを構造と
して抽出すればよく、また、例えば、ページ単位に区切
る場合には、ページボディの開始と終了を示すデリミ
タ”{”と″}”を検出し、このデリミタに囲まれたデ
ジタルデータを構造として抽出すればよい。
【0087】[実施例1]以下、実施例1に沿ってこの
発明をより詳細に説明する。この実施例1は図11の基
本構成1に対応するものである。
【0088】図22はこの発明のデータ伝送装置を全体
的に示しており、この図において、データ伝送装置は送
り側データ処理装置201、送り側データ伝送装置20
2、受け側データ伝送装置203および受け側データ処
理装置204からなっている。送り側データ処理装置2
01内に保持されたデータは送り側データ伝送装置20
2により伝送路205を介して受け側データ伝送装置2
03に送られ、このデータが受け側データ処理装置20
4で処理される。
【0089】送り側データ処理装置201において、1
または複数の構造データ(以下、ファイルと呼ぶ)がデ
ータ処理装置201内の半導体メモリや磁性体ディスク
装置などの記憶手段の連続したアドレス空間上に蓄積さ
れているものとし、送り側データ伝送装置202からの
指示に従い、ファイル中の任意の位置の、任意のサイズ
の構造データをデータ伝送装置202に対して出力す
る。
【0090】受け側データ処理装置204においては、
最低限、一つの構造を蓄積するための容量を持つ半導体
メモリや磁性体ディスク装置などの記憶手段が設けら
れ、受け側データ伝送装置203から出力される構造デ
ータを、記憶手段上の任意の位置に記憶する。
【0091】送り側データ伝送装置202は、送り側デ
ータ処理装置201からの指示により、送り側データ処
理装置201内に蓄積されたファイルを受け側データ処
理装置204へ伝送する。ファイルは、図23に示す様
に、一つ以上の構造から構成され、また、構造は、連続
したデータから構成される。
【0092】送り側データ伝送装置202は、送り側デ
ータ処理装置201から構造単位にデータを入力して構
造フレームを構成し、受け側データ伝送装置203へと
逐次伝送する。
【0093】構造フレームは、図24に示す様に、フレ
ームヘッダ、データ及びフレームトレイラから構成され
る。フレームヘッダには、構造を一意に識別する構造識
別子が保持される。構造識別子としては、例えば、構造
データのファイル先頭からの位置がある。また、構造識
別子としては、例えば、ファイル先頭の構造より、各構
造毎に順次割り当てる通し番号がある。フレーム内のデ
ータとしては、例えば、構造データが保持される。ま
た、フレームトレイラには、構造の境界を判別する構造
境界情報が保持される。構造境界情報としては、例え
ば、構造データのサイズがある。また、構造の先頭や、
構造の末尾などの、構造データ間の境界を示すフラグが
ある。図25に構造識別子、および、構造境界情報の例
を示す。
【0094】送り側データ伝送装置202は、構造フレ
ームを構成する際に、構造データを一旦バッファリング
してから、その前後にヘッダ、及び、トレイラを付与す
るようにしてもよい。また、送り側データ伝送装置20
2は、例えば、一構造の構造データの送信開始に先立
ち、構造フレームのヘッダを生成して、これを送出し、
それに続く構造データは、送り側データ処理装置201
からの読み出しと並行して送出し、また、構造データの
送信終了後には、フレームトレイラを生成して、これを
送出するようにしてもよい。
【0095】送り側データ伝送装置202は、例えば、
ファイルの先頭を第一の構造の先頭として、以降、入力
されるデータを逐次監視して、構造の境界を検出し、構
造の境界の直前のデータを構造の末尾とし、また、構造
の境界以降を次の構造の先頭として、ファイル内のすべ
ての構造を送信し終えるまで、逐次、構造フレームの構
成を行い、受け側データ伝送装置203へと送信する。
【0096】送り側データ伝送装置202は、フレーム
ヘッダからフレームトレイラまでの構造フレーム内のデ
ータの送信に並行して、誤り検出符号を生成し、この誤
り検出符号を構造フレームの末尾に付加して送信する。
誤り検出符号としては、例えば、巡回冗長符号CRCが
ある。図26に構造フレームへの誤り検出符号の付加の
例を示す。また、送り側データ伝送装置202は、図2
7に示すように、フレームヘッダに対する誤り検出符号
を、構造フレームの残りのデータに対する誤り検出符号
とは別に生成して、この誤り検出符号をフレームヘッダ
に付与して送信してもよい。
【0097】受け側データ伝送装置203は、構造フレ
ームからの構造データの分離に際して、例えば、送り側
データ伝送装置202からの構造フレームの全体を一旦
受信してバッファリングした後に、その構造フレーム中
の構造データを受け側データ伝送装置へと出力する。も
ちろん、これに限られない。受け側データ伝送装置20
3は、例えば、送り側データ伝送装置202からの構造
フレームの受信に際して、まず、フレームヘッダを受信
して、このフレームヘッダ中に保持された構造識別子を
取得し、この構造識別子を受け側データ処理装置203
へと出力するようにしてもよい。
【0098】受け側データ伝送装置203は、続いて、
受信される構造データを受け側データ処理装置204へ
と逐次出力する。そして、受け側データ伝送装置203
は、フレームトレイラを受信すると、このフレームトレ
イラに付与された誤り検出符号を用いてフレーム内のデ
ータの誤りを検査し、フレーム内のデータに誤りが検出
されなかった場合には、フレームトレイラ内に保持され
た構造境界情報を取得して、この構造境界情報の受け側
データ処理装置204への通知をもって、既に出力済み
の構造識別子、および、構造データが有効であることを
受け側データ処理装置に知らしめる。他方、フレーム内
のデータに誤りが検出された場合には、すでに出力済み
の構造識別子、および、構造データが無効であることを
受け側データ処理装置204へと通知する。
【0099】受け側データ伝送装置203は、送り側デ
ータ伝送装置202から送信された構造データを正常に
受信完了した場合には、構造データの送達確認を送り側
データ伝送装置202に通知する。
【0100】受け側データ伝送装置203から、送り側
データ伝送装置202への送達確認の為の情報として
は、例えば、送り側データ伝送装置202が送信した構
造データの送達確認の通知を受けるまで他の構造の構造
データを送信しない場合には、送達確認の旨のみの通知
があり、また、送り側データ伝送装置202が送信した
構造データの送達確認の通知を受ける前にも他の構造の
構造データを送信する場合には、例えば、送達確認の情
報としては、受け側データ伝送装置203に正常に受信
された構造データの構造識別子がある。
【0101】受け側データ伝送装置203は、送り側デ
ータ伝送装置202から送信された構造データを正常に
受信できなかった場合、例えば、構造フレームに誤りが
検出されて構造データが無効となった場合には、この構
造データの再送要求を送り側データ伝送装置202へと
発行する。
【0102】受け側データ伝送装置203から送り側デ
ータ伝送装置202への構造データの再送要求のための
情報としては、例えば、送り側データ伝送装置202が
送信した構造データの送達確認の通知を受けるまで他の
構造の構造データを送信しない場合には、再送要求の旨
のみの通知があり、また、例えば、送り側データ伝送装
置202が送信した構造データの送達確認の通知を受け
る前にも他の構造の構造データを送信する場合には、再
送要求のための情報として、例えば、受け側データ伝送
装置203に正常に受信されなかった構造データの構造
識別子がある。
【0103】送り側データ伝送装置202は、受け側デ
ータ伝送装置203から構造データの再送要求を受ける
と、再送の対象となる構造データを送り側データ処理装
置201より再び入力して、構造フレームを構成し、受
け側データ伝送装置203へと送信する。
【0104】送り側データ伝送装置202において、再
送要求に応じて構造データを送り側データ処理装置より
再び入力するには、少なくとも、再送の対象となる構造
データのファイル先頭からの位置が必要である。送り側
データ伝送装置202において、再送の対象となる構造
データのファイル先頭からの位置を知るには、例えば、
送り側データ伝送装置202が送信した構造データの送
達確認の通知を受けるまで他の構造の構造データを送信
しない場合には、図28に示す様に、送信した構造の構
造データのファイル先頭からの位置を送り側データ伝送
装置202にて記憶しておき、また、例えば、送り側デ
ータ伝送装置202が送信した構造データの送達確認の
通知を受ける前にも他の構造の構造データを送信する場
合には、送り側データ伝送装置202において、送信し
た構造データの構造識別子と、構造データのファイル先
頭からの位置を対応づけて記憶しておく。また、例え
ば、図29に示す様に、送り側データ伝送装置202に
おいて、送信した構造データの構造識別子と、構造デー
タのファイル先頭からの位置、及び、構造サイズを対応
づけて記憶しておく。
【0105】送り側データ伝送装置202は、ファイル
中のすべての構造データを受け側データ伝送装置203
へと送信し、これらすべての構造データに対する送達確
認を受け側データ伝送装置203から受けると、ファイ
ルの伝送が終了したことを送り側データ処理装置201
に通知し、ファイル伝送の処理を終了する。
【0106】図30は、伝送誤りの無い場合のファイル
伝送の手順を示す。図から明らかなように構造データ単
位でデータ伝送の完了が通知され確認される。構造デー
タは通常データ量が大きく(例えばプリント情報)、こ
の単位でデータ伝送の完了の通知確認が行われるのでデ
ータ伝送のスループットが向上する。また、構造データ
単位でデータ伝送が完了するので、受け側データ処理装
置で、構造データ単位でデータ処理を開始でき、すべて
のデータが伝送されてから処理をする場合に較べ、待ち
時間が減少する。
【0107】図31は、伝送誤りが有る場合の、データ
伝送装置によるファイル伝送の手順を示す。構造データ
内に伝送誤りが生じた場合には、その伝送後、直ちに再
送が行われる。
【0108】[実施例2]つぎに、実施例2に沿ってこ
の発明をより詳細に説明する。この実施例2は図13の
基本構成2に対応するものである。
【0109】実施例2の全体構成は図22に示す実施例
1の全体構成と同様に構成される。実施例2において
は、構造データが複数の誤り検出単位に分割され、各誤
り検出単位毎に誤り検出符号が付加されて伝送される。
誤り検出単位に分割された構造を構造内部位とよび、構
造内部位のデータを構造内部位データとよぶ。伝送誤り
が発生した場合には、伝送誤りにより受け側データ伝送
装置203に正常に受信されなかった誤り検出単位のみ
の再送が行われる。また、構造内の全ての構造内部位が
受け側データ伝送装置203に正常に受信された場合
に、送達の確認が行われる。
【0110】送り側データ伝送装置202は、送り側デ
ータ処理装置201から入力したデータから構造フレー
ムを構成し、受け側データ伝送装置203へと逐次伝送
する。構造フレームは、実施例1と同様に、図24に示
す様に、フレームヘッダ、データ及びフレームトレイラ
から構成される。ただし、構造フレーム内に保持される
データは一構造の構造データ全てとは限らない。構造フ
レーム内に保持されるデータは、一つの構造内部位のデ
ータ、または、構造内の位置が連続した複数の構造内部
位のデータから構成される。
【0111】フレームヘッダは構造フレーム内に保持さ
れた構造内部位が属する構造を一意に識別するための構
造識別子が保持される。またフレーム内の各構造内部位
データには、構造内部位データを一意に識別するための
構造内部位識別子、および構造内部位データの境界を判
別するための構造内部位境界情報が付与される。構造内
部位識別子としては、例えば、構造内部位データの構造
先頭からの位置がある。また、例えば、構造内部位デー
タのサイズを固定長とし、構造先頭の構造内部位より、
各構造内部位ごとに順次割り当てられる通し番号があ
る。構造内部位境界情報としては、例えば、構造内部位
データのサイズがある。また、例えば構造内部位の先頭
や、末尾を示すフラグがある。
【0112】フレームトレイラには、構造フレーム内に
保持された構造内部位が属する構造の境界を判別するた
めの構造境界情報が保持される。構造境界情報として
は、例えば、構造データのサイズがある。
【0113】送り側データ伝送装置202は、例えば、
構造フレームのフレームヘッダ、フレームトレイラおよ
び構造フレーム内の各構造内部位ごとにに誤り検出符号
を付加して伝送を行う。図32に構造フレームへの誤り
検出符号の付加の例を示す。
【0114】受け側データ伝送装置203は、例えば、
送り側データ伝送装置202からの構造フレームの受信
に際して、まず、フレームヘッダを受信すると、このフ
レームヘッダに付与された誤り検出符号を用いてフレー
ムヘッダ内のデータの誤りを検査し、フレームヘッダ内
のデータに誤りが検出されなかった場合には、フレーム
ヘッダ内に保持された構造識別子を取得して、この構造
識別子を受け側データ処理装置204へと通知する。他
方、フレームヘッダ内のデータに誤りが検出された場合
は、次の構造フレームを受信するまで、受信するデータ
を破棄し、受け側データ処理装置204へのデータ出力
を行わない。
【0115】受け側データ伝送装置203は、続いて、
受信される一つ、または、複数の構造内部位データを受
け側データ処理装置204へと逐次出力し、また、各構
造内部位の末尾までを受信すると、構造内部位に付加さ
れた誤り検出符号を用いて構造内部位のデータの誤りを
検査し、構造内部位のデータに誤りが検出されなかった
場合には、既に出力済みの構造内部位のデータが有効で
あることを受け側データ処理装置204に知らしめ、ま
た、構造内部位のデータに誤りが検出された場合には、
既に出力済みの構造内部位のデータが無効であることを
受け側データ処理装置204へと通知する。また、受け
側データ伝送装置203は、フレームトレイラを受信す
ると、このフレームトレイラに付与された誤り検出符号
を用いてフレームトレイラ内のデータの誤りを検査し、
フレームトレイラ内のデータに誤りが検出されなかった
場合には、フレームトレイラ内に保持された構造境界情
報を取得して、この構造境界情報を受け側データ処理装
置204へ通知し、また、フレームトレイラ内のデータ
に誤りが検出された場合には、このフレームトレイラ内
の情報を受け側データ処理装置204に通知しない。
【0116】受け側データ伝送装置203は、送り側デ
ータ伝送装置202から送信された一構造の構造データ
を全てを正常に受信完了した場合には、構造データの送
達確認を送り側データ伝送装置202に通知する。他
方、受け側データ伝送装置203は、送り側データ伝送
装置202から送信された構造データを正常に受信でき
なかった場合、例えば、構造内部位に誤りが検出されて
構造内の一部の構造内部位が無効となった場合には、こ
の構造内部位の再送要求を送り側データ伝送装置202
へと発行する。
【0117】受け側データ伝送装置203から送り側デ
ータ伝送装置202への構造内部位の再送要求のための
情報としては、例えば、受け側データ伝送装置203に
正常に受信されなかった構造内部位データの構造内部位
識別子がある。また必要に応じては、構造内部位が属す
る構造の構造識別子を伴う。
【0118】送り側データ伝送装置202は、受け側デ
ータ伝送装置203から構造内部位データの再送要求を
受けると、再送の対象となる構造内部位データを送り側
データ処理装置201より再び入力して、構造フレーム
を構成し、受け側データ伝送装置203へと送信する。
【0119】送り側データ伝送装置202において、再
送要求に応じて構造内部位データを送り側データ処理装
置201より再び入力するには、少なくとも、再送の対
象となる構造内部位データのファイル先頭からの位置が
必要である。構造内部位のサイズは、固定としてもよ
い。
【0120】送り側データ伝送装置202において、再
送の対象となる構造内部位データのファイル先頭からの
位置を知るには、例えば、送り側データ伝送装置202
において、送信した構造データの構造識別子と、構造デ
ータのファイル先頭からの位置を対応づけて記憶してお
く。また、例えば、図29に示す様に、送り側データ伝
送装置202において、送信した構造データの構造識別
子と、構造データのファイル先頭からの位置、及び、構
造サイズを対応づけて記憶しておく。上記の送り側デー
タ伝送装置202において記憶された情報と、受け側デ
ータ伝送装置203から送り側データ伝送装置202へ
の構造内部位の再送のための情報より、再送の対象とな
る構造内部位データのファイル先頭からの位置を求め
る。
【0121】送り側データ伝送装置202は、ファイル
中のすべての構造データを受け側データ伝送装置203
へと送信し、これらすべての構造データに対する送達確
認を受け側データ伝送装置203から受けると、ファイ
ルの伝送が終了したことを送り側データ処理装置201
に通知し、ファイル伝送の処理を終了する。
【0122】図33は、伝送誤りが有る場合の、実施例
2のデータ伝送装置によるファイル伝送の手順を示す。
図において、構造データ#1の構造内部位データ#1−
iに伝送誤りが生じ、これを、構造内部位データ#1−
Nの誤りのない伝送の後に、再送している。 [実施例1の構成例]つぎに上述実施例1の要部の構成
例について説明する。まず送り側データ伝送装置202
の要部の構成例について説明する。
【0123】図34は、実施例1の送り側データ伝送装
置202の要部の一例を示す機能ブロック構成図であ
る。図34において、送り側データ伝送装置202は、
その要部として、データ入力制御機能211、構造抽出
機能212、構造フレーミング機能213、誤り検出符
号付与機能214、送信機能215、受信機能216、
構造境界情報記憶機能217、再送機能218、およ
び、送達確認機能219の機能ブロックから構成され
る。
【0124】以下、それぞれの機能ブロックについて説
明する。データ入力制御機能211は、送信側データ処
理装置201からのデータ入力を制御する。データ入力
制御機能211は、構造抽出機能212、および、再送
機能218からの指示に従い、送り側データ処理装置2
01に蓄積されたファイルの任意位置より、任意サイズ
のデータを取り出す。
【0125】データ入力制御機能211は、構造抽出機
能212からのデータ入力指示に対しては、構造抽出機
能212へとデータを出力し、再送機能218からのデ
ータ入力指示に対しては、構造抽出機能212をバイパ
スして、構造フレーミング機能213へとデータを出力
する。
【0126】構造抽出機能212は、データ入力制御機
能211に指示して入力したデータを構造フレーミング
機能213へと逐次出力するとともに、入力されるデー
タより構造の境界を検出し、構造を一意に識別する構造
識別子を生成して構造フレーミング機能213に通知す
る。また、構造抽出機能212は、構造の先頭から末尾
までのデータサイズを求め、構造フレーミング機能21
3に通知する。構造抽出機能212からのデータ、およ
び、制御情報の出力例を図35に示す。
【0127】構造抽出機能212は、まず、ファイルの
先頭を第一の構造の先頭とし、以降、入力されるデータ
より構造の境界を検出すると、構造の末尾とし、その時
点でファイル中に残りのデータが存在する場合には、次
の構造の先頭とする。
【0128】構造抽出機能212は、構造の先頭では、
構造フレーミング機能213に対して、構造を一意に識
別するための構造識別子としてのファイル先頭からの構
造の位置を出力し、また、データとしては、次の構造の
境界を検出するまで、データ入力制御機能211より入
力されるデータを逐次出力する。また、構造境界情報記
憶機能217に対しては、ファイル先頭からの構造の位
置を出力する。
【0129】また、構造抽出機能212は、構造の末尾
では、構造フレーミング機能213、および、構造境界
情報記憶機能217に対して、構造境界情報としての構
造のサイズを出力する。
【0130】また、構造抽出機能212は、構造の末尾
のデータを出力した時点で、データ送出を一旦停止し、
送達確認機能219からデータ送出再開の指示を受ける
と、その時点でファイル中に残りのデータが存在する場
合には、データ送出を再開する。ファイル中に残りのデ
ータが存在しない場合には、データ送出の終了を送達確
認機能219に通知する。
【0131】なお、本例においては、一構造の送達を確
認した後に他の構造を送出する例を示すが、一構造の送
達を確認する前に他の構造を送出する場合には、構造抽
出機能212は、構造の末尾のデータを出力した時点で
も、データの入出力を継続するようにすればよい。
【0132】構造フレーミング機能213は、構造抽出
機能212から入力される構造データを誤り検出符号付
与機能214へと逐次出力するとともに、構造の先頭に
おいて、構造抽出機能212から構造識別子を通知され
た場合には、構造データに先立ちフレームヘッダを出力
し、構造の末尾において構造境界情報を通知された場合
には、構造データに続いてフレームトレイラを出力す
る。
【0133】また、構造フレーミング機能213は、デ
ータ入力制御機能211から構造抽出機能212をバイ
パスして入力される構造データに対しても、誤り検出符
号付与機能214へと逐次出力するとともに、構造の先
頭において、再送機能218から通知された構造識別子
を含むフレームヘッダを構造データに先立ち出力し、構
造の末尾において通知された構造境界情報を含むフレー
ムトレイラを構造データに続いて出力する。
【0134】図36に構造フレーミング機能213から
のデータの出力例を示す。この図に示すように、フレー
ムヘッダは、構造の開始を示す構造開始フラグ、構造識
別子としてのファイル先頭からの構造の位置から構成さ
れ、フレームトレイラは、構造の終了を示す構造終了フ
ラグ、および、構造境界情報としての構造サイズからな
る。
【0135】誤り検出符号付与機能214は、構造フレ
ーミング機能213から入力されるデータを送信機能2
15へと逐次出力するとともに、フレームヘッダ、およ
び、フレームヘッダ直後のデータからフレームトレイラ
までの入力データに対する誤り検出符号を生成し、それ
ぞれをフレームヘッダ、および、フレームトレイラに付
与して出力する。図37に誤り検出符号付与機能214
からのデータの出力例を示す。
【0136】送信機能215は、誤り検出符号付与機能
214から出力されるデータを、受け側データ伝送装置
203を宛先として、伝送路205へと逐次送出する。
【0137】受信機能216は、受け側データ伝送装置
203から通知される再送要求、および、送達確認を伝
送路205より受信し、それぞれ、再送機能218、お
よび、送達確認機能219へと出力する。
【0138】構造境界情報記憶機能217は、伝送中の
ファイルの蓄積位置、および、構造境界情報を構造識別
子と対応づけて保持する。構造識別子としては、ファイ
ル先頭からの構造の位置を保持し、構造境界情報として
は、構造サイズを保持する。
【0139】構造境界情報記憶機能217は、再送機能
218に対して、構造識別子で指定された構造の構造境
界情報を与える。また、構造境界情報記憶機能217
は、構造の送達が確認された場合は、送達確認機能21
9からの指示により、指定された構造識別子に対応する
構造境界情報を破棄し、ファイル中のすべての構造の送
達が確認された場合には、送達確認機能219からの指
示によりファイルの蓄積位置の記憶を破棄する。
【0140】図38に構造境界情報記憶機能に保持され
る構造情報のフォーマット例を示す。本例においては、
現在転送中の一構造についての構造境界情報のみを保持
する例を示すが、一構造の送達を確認する前に他の構造
を送出する場合には、送信を開始して送達が確認されて
いない複数の構造に対する構造境界情報を保持するよう
にすればよい。
【0141】再送機能218は、受け側データ伝送装置
203からの再送要求構造識別子の通知に応じて、該当
する構造の再送処理を行う。図39に再送要求構造識別
子のフォーマット例を示す。
【0142】再送機能218は、受信機能216からの
再送要求構造識別子を受けると、指示された構造識別子
に対応する構造境界情報、および、ファイルの蓄積位置
を構造境界情報記憶機能217より取得し、ファイル蓄
積位置と、構造識別子としてのファイル先頭からの構造
の位置から、構造の蓄積位置を求め、構造境界情報とし
ての構造サイズとともにデータ入力制御機能211に指
定して、データの再入力を指示する。なお、この場合、
入力されるデータは、構造抽出機能212をバイパスし
て、構造フレーミング機能213へと出力される。
【0143】また、再送機能218は、データの再入力
に際して、構造の先頭では、構造フレーミング機能21
3に対して、構造識別子としてのファイル先頭からの構
造の位置を出力し、構造の末尾では、構造フレーミング
機能213に対して、構造境界情報としての構造のサイ
ズを出力する。
【0144】送達確認機能219は、受け側データ伝送
装置203からの伝送完了構造識別子の通知に応じて、
該当する構造の構造情報の破棄、次の構造の送信開始、
ファイル伝送完了の検知を行う。図40に伝送完了構造
識別子のフォーマット例を示す。
【0145】送達確認機能219は、受信機能216か
ら伝送完了構造識別子の通知を受けると、伝送完了構造
識別子に指示された構造識別子に対応する記憶の破棄を
構造境界情報記憶機能217に指示する。また、送達確
認機能219は、受信機能216から伝送完了構造識別
子の通知を受けると、構造抽出機能212に対してデー
タ送出の再開を指示し、構造抽出機能212からファイ
ル中の全データ送出終了の通知を受けた場合は、構造境
界情報記憶機能217に対してファイル蓄積位置の記憶
の破棄を指示し、送り側データ処理装置201に対し
て、ファイル伝送の終了を通知する。
【0146】つぎに、実施例1の受け側データ伝送装置
203の要部の構成例について説明する。図41は、こ
の受け側データ伝送装置203の要部の一例を示す機能
ブロック構成図である。この図において、受け側データ
伝送装置203は、受信機能221、誤り検出機能22
2、構造デフレーミング機能223、構造受信機能22
4、再送要求構造識別子記憶機能225、および、送信
機能226の機能ブロックを有している。
【0147】以下、上述の機能ブロックについて順に説
明する。受信機能221は、送り側データ伝送装置20
2より送られるデータを伝送路205から受信し、誤り
検出機能222へと逐次出力する。
【0148】誤り検出機能222は、受信機能221か
ら入力されるデータを監視し、データから誤り検出符号
を分離して、構造デフレーミング機能223へと逐次出
力する。
【0149】誤り検出機能222は、フレームヘッダを
検出すると、それに続く誤り検出符号を用いてフレーム
ヘッダに対する誤り検査を行い、その結果を構造デフレ
ーミング機能223に通知する。また、誤り検出機能2
22は、フレームトレイラを検出すると、それに続く誤
り検出符号を用いてフレームヘッダ直後のデータからフ
レームトレイラまでの入力データに対する誤り検査を行
い、その結果を構造デフレーミング機能223に通知す
る。図42に誤り検出機能の出力例を示す。
【0150】構造デフレーミング機能223は、誤り検
出機能222から入力されるデータから、フレームヘッ
ダ、および、フレームトレイラを分離し、構造データを
構造受信機能224へと逐次出力するとともに、分離さ
れたフレームヘッダからは構造識別子を抽出し、フレー
ムトレイラからは構造境界情報を抽出し、出力する。
【0151】構造デフレーミング機能223は、誤り検
出機能222からのフレームヘッダに対する誤り検査結
果により、フレームヘッダに誤りが検出された場合に
は、フレームヘッダ以降のデータを、次のフレームヘッ
ダまで、破棄し、構造受信機能224へは出力しない。
また、構造デフレーミング機能223は、誤り検出機能
222から構造データから構造トレーラまでのデータに
ついて誤り検出が通知された場合には、フレームトレイ
ラ中の構造境界情報を破棄し、構造受信機能224へは
出力しない。図43、および、図44に構造デフレーミ
ング機能223の出力例を示す。
【0152】構造受信機能224は、構造の先頭におい
て、構造デフレーミング機能223から構造識別子を取
得すると、それを受け側データ処理装置204、およ
び、再送要求構造識別子記憶機能225へと出力する。
さらに構造受信機能224は、構造デフレーミング機能
223から、構造の先頭の構造識別子に続いて入力され
る構造データを、受け側データ処理装置204へと逐次
出力する。そして構造受信機能224は、構造の末尾で
は、構造デフレーミング機能223から構造境界情報と
して構造のサイズを取得し、これを受け側データ処理装
置204へと出力する。本例においては、構造境界情報
の取得により、構造内の全てのデータが正常に受信され
たことになり、受け側データ伝送装置203から受け側
データ処理装置204に対する構造境界情報は、一構造
の受信の完了を通知し、その処理の起動を依頼する事と
同義である。
【0153】構造受信機能224は、一構造の受信が正
常に終了した場合は、その構造識別子をもって伝送完了
構造識別子とし、送り側データ処理装置203に対して
返送し、再送要求構造識別子記憶機能225に対して
は、その構造識別子を出力する。構造の正常受信の際の
構造受信機能の出力例を図45に示す。
【0154】構造受信機能224は、構造の先頭におい
て、構造デフレーミング機能223からの構造識別子の
入力がタイムアウトした場合は、その直前までに伝送完
了した構造の構造識別子、および、構造境界情報から、
受信タイムアウトした構造の識別子を求め、その構造識
別子をもって再送要求構造識別子を送り側データ処理装
置201に対して返送し、再送要求構造識別子記憶機能
225に対しては、その構造識別子を出力する。なお、
ファイル先頭の構造の識別子は、既知であるとする。構
造の先頭における構造識別子のタイムアウトの場合の構
造受信機能224の出力例を図46に示す。
【0155】構造受信機能224は、構造の末尾におい
て、構造デフレーミング機能223からの構造境界情報
の入力がタイムアウトした場合は、その構造識別子をも
って再送要求構造識別子を送り側データ処理装置201
に対して返送し、再送要求構造識別子記憶機能225に
対しては、その構造識別子を出力し、また、受け側デー
タ処理装置204に対しては、受信の無効を通知する。
なお、ファイル先頭の構造の識別子は、既知であるとす
る。構造の末尾における構造境界情報のタイムアウトの
場合の構造受信機能224の出力例を図47に示す。
【0156】また、構造受信機能224は、受信を開始
した構造の構造識別子に基づき、ヘッダを受信出来なか
った構造を検出した場合は、その構造識別子をもって再
送要求構造識別子を送り側データ処理装置201に対し
て返送し、再送要求構造識別子記憶機能225に対して
は、その構造識別子を出力する。
【0157】また、構造受信機能224は、再送要求構
造識別子記憶機能225に保持される受信未完了の構造
の構造識別子の受信が再びタイムアウトした場合は、そ
の構造識別子をもって再送要求構造識別子を送り側デー
タ処理装置201に対して返送し、再送要求構造識別子
記憶機能225に対しては、その構造識別子を再び出力
する。
【0158】送信機能226は、構造受信機能224か
ら出力される再送要求、および、送達確認を送り側デー
タ伝送装置203を送り先として、伝送路205へと送
出する。
【0159】再送要求構造識別子記憶機能225は、構
造受信機能224から再送要求構造識別子を入力される
と、その構造の先頭を再び受信するまでのタイムアウト
時刻を生成し、構造識別子と対等づけて保持する。
【0160】再送要求構造識別子記憶機能225は、構
造受信機能224から、正常にヘッダを受信した構造の
識別子を入力されると、該当する構造の識別子とタイム
アウト時刻の記憶を破棄する。図48に再送要求構造識
別子記憶機能225に保持される情報のフォーマット例
を示す。
【0161】[実施例2の構成例]つぎに上述実施例2
の要部の構成例について説明する。まず送り側データ伝
送装置202の要部の構成例について説明する。図49
は、実施例2の送り側データ伝送装置202の要部の一
例を示す機能ブロック構成図である。この図において、
送り側データ伝送装置202は、要部としては、データ
入力制御機能211、構造抽出機能212、構造フレー
ミング機能213、誤り検出単位分割機能231、誤り
検出符号付与機能214、送信機能215、受信機能2
16、構造境界情報記憶機能217、再送機能218、
および、送達確認機能219の機能ブロックを有してい
る。
【0162】以下、上述の機能ブロックについて順に説
明する。データ入力制御機能211および構造抽出機能
212は、図34の実施例1の構成例のものと同様であ
り、構造抽出機能212の出力例は図50に示すように
なる。
【0163】構造フレーミング機能213は、構造抽出
機能212からの一連のデータ入力に先立ち、構造抽出
機能212から通知される構造識別子からフレームヘッ
ダを構成し、誤り検出単位分割機能231へと出力し、
続いて、入力される一連のデータを誤り検出単位分割機
能231へと逐次出力し、一連のデータ入力の終了後に
は、構造抽出機能212から通知される構造境界情報か
らフレームトレイラを構成し、誤り検出単位分割機能2
31へと出力する。
【0164】また、構造フレーミング機能213は、デ
ータ入力制御機能211から構造抽出機能212をバイ
パスしての一連のデータ入力に先立ち、再送機能218
から通知される構造識別子、再送構造内誤り部位識別子
からフレームヘッダを構成し、誤り検出単位分割機能2
31へと出力し、続いて、入力される一連のデータを誤
り検出単位分割機能231へと逐次出力し、一連のデー
タ入力の終了後には、再送機能218から通知される構
造境界情報からフレームトレイラを構成し、誤り検出単
位分割機能231へと出力する。
【0165】図51に構造フレーミング機能からのデー
タの出力例を示す。この図に示すように、構造抽出機能
212から入力される構造データのフレーミングを行う
場合には、フレームヘッダは、構造の開始を示す構造開
始フラグ、および、構造識別子としてのファイル先頭か
らの構造の位置から構成され、フレームトレイラは、構
造の終了を示す構造終了フラグ、および、構造境界情報
としての構造サイズからなる。
【0166】また、データ入力制御機能211から構造
抽出機能212をバイパスして入力される再送構造内の
誤り部位データのフレーミングを行う場合には、フレー
ムヘッダは、再送構造内の誤り部位の開始を示す再送構
造内誤り部位開始フラグ、構造識別子としてのファイル
先頭からの構造の位置、および再送構造内部位識別子と
しての構造内部位位置から構成され、フレームトレイラ
は、再送構造内の誤り部位の終了を示す再送構造内誤り
部位終了フラグ、および、構造境界情報としての構造サ
イズからなる。
【0167】誤り検出単位分割機能231は、構造フレ
ーミング機能213から入力されるデータを複数の誤り
検出単位に分割する。誤り検出単位に分割された構造デ
ータを構造内部位データと呼ぶ、図52に誤り検出単位
分割機能の出力例を示す。
【0168】誤り検出符号付与機能214は、誤り検出
単位分割機能231から入力される誤り検出単位のデー
タを送信機能215へと逐次出力するとともに、それぞ
れの誤り検出単位のデータに対する誤り検出符号を生成
し、フレーム内の位置、および、サイズとともに誤り検
出単位のデータに付与して出力する。図53に誤り検出
符号付与機能からのデータの出力例を示す。
【0169】送信機能215、受信機能216および構
造境界情報記憶機能217は、図34の実施例1の構成
例のものと同様である。
【0170】再送機能218は、受け側データ伝送装置
203からの再送要求構造内誤り部位識別子の通知に応
じて、該当する構造内誤り部位の再送を行う。図54に
再送要求構造内誤り部位識別子のフォーマット例を示
す。再送機能218は、受信機能216からの再送要求
構造内誤り部位識別子を受けると、指示された構造内誤
り部位識別子に対応する構造内部位が属する構造の構造
識別子、構造境界情報、および、ファイルの蓄積位置を
構造境界情報記憶機能217より取得し、ファイル蓄積
位置と、構造識別子としてのファイル先頭からの構造の
位置、および、構造内誤り部位識別子としての、構造内
の誤り部位の位置から、誤り部位の蓄積位置を求め、デ
ータ入力制御機能211にデータの再入力を指示する。
なお、この場合、入力されるデータは、構造抽出機能2
12をバイパスして、構造フレーミング機能213へと
出力される。また、本例においては個々の構造内誤り部
位のサイズは固定長であり、既知であるとする。
【0171】また、再送機能218は、データの再入力
に際して、一連のデータ入力に先だち、構造フレーミン
グ機能213に対して、構造識別子としてのファイル先
頭からの構造の位置、および、再送構造内誤り部位識別
子としての誤り部位の構造内での位置を出力し、また、
一連のデータ入力の終了後には、構造フレーミング機能
に対して、構造境界情報として、誤り部位が属する構造
のサイズを出力する。
【0172】送達確認機能219は、図34の実施例1
の構成例のものと同様である。
【0173】つぎに実施例2の受け側データ伝送装置2
03の構成例について説明する。図55はこの構成例を
示し、この図において、受け側データ伝送装置要部20
3は、要部として、受信機能221、誤り検出機能22
2、構造デフレーミング機能223、構造受信機能22
4、再送要求構造識別子記憶機能225、および、送信
機能226の機能ブロックを有している。
【0174】以下、上述の機能ブロックについて順に説
明する。受信機能221は、図41の実施例1の構成例
のものと同様である。
【0175】誤り検出機能222は、受信機能221か
ら入力されるデータを監視し、データから誤り検出符号
を分離して、構造デフレーミング機能223へと逐次出
力する。誤り検出機能222は、誤り検出単位毎に、そ
れに続く誤り検出符号を用いて誤り検査を行い、その結
果を構造デフレーミング機能223に通知する。図56
に誤り検出機能222の出力例を示す。
【0176】構造デフレーミング機能223は、誤り検
出機能222から入力されるデータから、フレームヘッ
ダ、および、フレームトレイラを分離し、誤り検出単位
に構造データを分割した構造内部位データを構造受信機
能224へと逐次出力する。構造デフレーミング機能2
23は、データから分離されたフレームヘッダからは、
構造識別子を抽出して出力し、フレームトレイラから
は、構造境界情報を抽出して出力する。また、構造デフ
レーミング機能223は、誤り検出機能222からのフ
レームヘッダに対する誤り検査結果により、フレームヘ
ッダに誤りが有った場合には、フレームヘッダ以降のデ
ータを、次のフレームヘッダまで、破棄し、構造受信機
能224へは出力しない。また構造デフレーミング機能
223は、誤り検出機能からの各構造内部位に対する誤
り検査結果により、誤りが検出された場合には、その構
造内部位を破棄し、構造受信機能224へは出力しな
い。そして、構造内部位に誤りが検出されない場合は、
誤り検出機能222から各構造内部位データ毎に出力さ
れるフレーム内位置、および、サイズから構造内部位の
構造内の位置、および、構造内部位のサイズを求め、正
常受信構造内部位識別子、および、正常受信構造内部位
境界情報として出力する。また、構造デフレーミング機
能223は、誤り検出機能222からのフレームトレイ
ラに対する誤り検査結果により、フレームトレイラに誤
りが有った場合には、フレームトレイラを破棄し、構造
受信機能224へは出力しない。図57、図58および
図59に構造デフレーミング機能223の出力例を示
す。
【0177】構造受信機能224は、構造の先頭におい
て、構造デフレーミング機能223から構造識別子を取
得すると、それを受け側データ処理装置204および再
送要求構造識別子記憶機能225へと出力する。
【0178】構造受信機能224は、構造デフレーミン
グ機能223から、構造の先頭に続く構造内部位データ
の入力毎に、その構造内の位置とサイズを、それぞれ正
常受信構造内部位識別子、および、正常受信構造内部位
境界情報として取得し、それぞれを受け側データ処理装
置204および再送要求構造識別子記憶機能225へと
逐次出力する。
【0179】構造受信機能224は、構造の末尾では、
構造デフレーミング機能223から構造境界情報として
構造のサイズを取得し、この時点で構造内の全ての構造
内部位が正常に受信されている場合は、構造境界情報と
して構造のサイズを受け側データ処理装置204へと出
力する。つまり、受け側データ伝送装置203から受け
側データ処理装置204に対する構造境界情報は、一構
造の受信の完了を通知し、その処理の起動を依頼する事
と同義である。
【0180】構造受信機能224は、一構造の受信が正
常に終了した場合は、その構造識別子をもって伝送完了
構造識別子とし、送り側データ処理装置201に対して
返送する。構造の正常受信の際の構造受信機能224の
出力例を図60に示す。
【0181】構造受信機能224は、構造の先頭におい
て、構造デフレーミング機能からの構造識別子の入力が
タイムアウトした場合は、構造内誤り部位の位置を構造
の先頭とし、それをもって再送要求構造内誤り部位識別
子として、送り側データ処理装置201に対して返送
し、再送要求構造識別子記憶機能225に対しても、同
様の構造内部位の位置を出力する。構造の先頭における
構造識別子のタイムアウトの場合の構造受信機能224
の出力例を図61に示す。
【0182】構造受信機能224は、構造の末尾におい
て、構造デフレーミング機能223からの構造境界情報
の入力がタイムアウトした場合は、正常に受信された構
造内部位の内、最後尾の構造内部位の直後の構造内の位
置をもって再送要求構造内誤り部位識別子として、送り
側データ処理装置に対して返送し、再送要求構造識別子
記憶機能225に対しても、同様の構造内部位の位置を
出力する。構造の末尾における構造境界情報のタイムア
ウトの場合の構造受信機能224の出力例を図62に示
す。
【0183】構造受信機能224は、正常に受信された
構造内部位の位置、および、構造内部位のサイズに基づ
き、構造内部位の受信タイムアウトを検出した場合は、
その構造内部位の位置をもって、再送要求構造内誤り部
位識別子とし、送り側データ処理装置201に対して返
送し、再送要求構造識別子記憶機能225に対しては、
受信タイムアウトした構造内部位の位置、および、サイ
ズを出力する。構造内部位のタイムアウトの場合の構造
受信機能224の出力例を図63に示す。
【0184】また、構造受信機能224は、再送要求構
造識別子記憶機能225に保持される受信未完了の構造
内部位の受信が再びタイムアウトした場合は、その構造
内部位の位置をもって、再送要求構造内誤り部位識別子
とし、送り側データ処理装置201に対して返送し、再
送要求構造識別子記憶機能225に対しては、その構造
内部位の位置、および、サイズを再び出力する。
【0185】送信機能226は、図41の実施例1の構
成例のものと同様である。
【0186】再送要求構造識別子記憶機能225は、構
造受信機能224から受信未完了の構造内部位の位置を
入力されると、その構造内部位を再び受信するまでのタ
イムアウト時刻を生成し、構造内部位識別子と対等づけ
て保持する。
【0187】再送要求構造識別子記憶機能225は、構
造受信機能224から、正常に受信した構造内部位の位
置とサイズを入力されると、該当する構造内部位の記憶
を破棄する。図64に再送要求構造識別子記憶機能22
5に保持される情報のフォーマット例を示す。
【0188】[構造抽出機能の構成例]つぎに、実施例
1および2の構成例で用いた構造抽出機能212の構成
例について説明する。まず、この発明における構造の具
体的な例を以下に挙げる。 PDL ISO/IEC 10180で定義されているSPDL
(Standard Page Descriptio
n Language)において、ページを構成する複
数のストラクチャ・エレメント(Structure
element)はそれぞれが描画処理の対象となる。
したがってストラクチャ・エレメントは構造と成り得
る。
【0189】パーソナルコンピュータのディスプレイ表
示に使われるGDI(グラフィック・ディスプレイ・イ
ンターフェース)、Quick Draw(商標)など
のグラフィックコマンドや、PCL[56]などのプリ
ンタ制御コマンドで書かれたページイメージデータは、
少なくともそのコマンド単位で描画処理が行われる。コ
マンドは構造と成り得る。
【0190】ラスタ静止画像 ラスタ静止画像は、図65に示すような空間単位を持
つ。すなわち、画素、複数画素(ブロック)、ライン、
複数ライン(バンド)、ページ、複数ページといった空
間単位である。これらの単位はそのまま画像処理アプリ
ケーションの処理単位と成り得る。すなわち、構造と成
り得る。ここで、ラスタ静止画像における分割画像と
は、上記空間画像の一部をいう。例えば、複数ページで
あるラスタ静止画像に対しての分割画像とは、ページ、
複数ライン(バンド)、ライン、複数の画素(ブロッ
ク)、または画素をいい、ページであるラスタ静止画像
に対しての分割画像とは、複数ライン(バンド)、複数
の画素(ブロック)、または画素をいう。
【0191】ラスタ画像データは各画素の色成分(コン
ポーネント)値で表されるが、その各色成分もそれぞれ
画像処理アプリケーションの処理単位と成り得るため、
構造と成り得る。
【0192】代表的な静止画像符号化標準であるJPE
G(Joint Photographic Codi
ng Experts Group)を用いた場合の、
圧縮データの構造を図66に示す。データは、イメージ
/フレーム/スキャンという3段階の構造を取り、その
構造境界は”マーカコード”という境界を示す符号(デ
リミタ)により認識される。イメージは、SOI(St
art Of Image)とEOI(End Of
Image)というマーカコードで挟まれる。フレーム
は、SOF(Start Of Frame)というマ
ーカコードで始まり、これにフレームヘッダとして複数
のパラメータが続く。スキャンはSOS(Start
Of Scan)というマーカコードで始まり、これに
スキャンヘッダとして複数のパラメータが続く。スキャ
ンヘッダの後に圧縮した画像データが続く。
【0193】また、階層的な符号化を行った場合の各階
層も構造と成り得る。例えば、JBIG(Joint
Bi−level Image Coding Exp
erts Group)における高解像度画像および低
解像度画像は、階層的(プログレッシブ)な表示の際に
各々別々に処理されるため、構造と成り得る(図67参
照)。
【0194】一方、文書認識処理において、スキャナか
ら読み取ったラスタデータは、レイアウト上の特徴によ
って部分空間に分割され、それぞれの部分空間のタイ
プ、たとえば表やイメージや文字のいずれかで構成され
るかによって、それぞれを異なる処理方法で認識処理を
行う方法が一般的である。したがって、部分空間は構造
と成り得る。
【0195】その他のデータ形式 RFC1522で定義されているMIME(Multi
purpose Internet Message
Extentions)メッセージにおいて、マルチパ
ート部に含まれる個々のオブジェクトはそれぞれのタイ
プに従った可視化処理を施されるため、これは処理単位
と成り得る。したがって個々のオブジェクトは構造と成
り得る。また、この場合のデリミタは、バウンダリ(b
oundary)属性に指定された値となる(図68参
照)。
【0196】ISO 88791で定義されているSG
ML(Standard Generalized M
arkup Language)において、マークアッ
プタグで囲まれた部分に対しては、割り付け処理などの
際にそれぞれ異なる処理が施されることもある。マーク
アップタグで囲まれた部分は構造と成り得る。
【0197】以上、種々の構造について説明した。続い
て、上記のうち、PDL(ページ記述言語)についてよ
り詳細に説明する。以下の説明では、代表的なページ記
述言語であるインタープレス(米国ゼロックス社の商
標)を拡張したページ記述言語を用いて説明する。
【0198】インタープレスプログラムは、図69に示
すような構造を持っている。Headerはこのプログ
ラムがインタープレスのプログラムであること、文字コ
ードのエンコーディングの種類が”Xerox”(米国
ゼロックス社の商標)のエンコードに従うこと、インタ
ープレスのバージョンが3.0であることを示してい
る。BEGINはブロックの開始を示し、ENDはブロ
ックの終了を示す。{}で囲まれた部分はボディと呼
ぶ。ボディ内にはインタープレスの命令を記述すること
ができる。BEGINに続くボディはプリアンブルと呼
び、ブロック内で共通に用いられる命令を定義する。プ
リアンブルに続くボディはページボディと呼び、ページ
の区切りを表す。したがって、図69のインタープレス
プログラムは、3ページ分のプログラムを表している。
【0199】インタープレスの命令は主にスタックを用
いて引数をやり取りする。代表的な命令(オペレータ)
は、次に示すとおりである(詳細は、Harringt
on, S.J., Buckley, R.R.:”
Interpress, The Source Bo
ok −The Document and Page
Description Language for
Performance Printing−”,
Brady(1988) (邦訳:”インタプレス−電
子出版のためのページ記述言語−”, 丸善(198
9)) 参照)。 MOVETO: スタック上の2数値の座標を終点とす
る空のトラジェクトリを作る。 LINETO: トラジェクトリにトラジェクトリの終
点からスタック上の2数値まで直線を追加する。トラジ
ェクトリの終点は直線の終点となる。 CURVETO: トラジェクトリにトラジェクトリの
終点とスタック上の3数値を制御点とするベジエ曲線を
追加する。トラジェクトリの終点はベジエ曲線の終点と
なる。 MASKSTROKE: トラジェクトリに沿って軌跡
を描く。 MASKFILL: トラジェクトリの内部を塗りつぶ
す。 SHOW: スタック上の1文字列をカレントポイント
から描画する。 MASKPIXEL: スタック上のピクセル配列を描
画する。
【0200】図70は、インタープレスプログラムの一
例とこのプログラムの実行結果である。図70の左側の
プログラムについて説明する。プログラムの1行目は先
に説明したHeaderである。2行目のBEGINで
ブロックの始まりを表し(このブロックはプログラムの
ブロックである)、3行目は空のプリアンブルを示す。
4行目でページボディが始まり、5行目から12行目
は、[xerox, XC1−1−1, times]
という名前で18ポイントの大きさのフォントが使える
ようにしている。13行目から15行目でX座標が0.
1Y座標が0.1の位置からABCという文字を描き、
16行目から21行目で(0.1, 0.2),
(0.1, 0.3), (0.2, 0.3),
(0.2, 0.2)を頂点とする一辺の大きさが0.
1メートルである正方形を描いている。
【0201】図70の例で、MOVETO、LINET
O、CURVETOの命令は、図形を表すデータを構築
する命令で、MASKSTROKE、SHOWの命令は
構築された図形を具現化する命令である。このように、
PDLでは、いくつかのカテゴリ分けされた命令を組み
合せて、一つの図形を構築するようになっており、これ
らから、処理構造が構成される。
【0202】このように、入力文書データがページ記述
プログラム形式の文書の場合には、プログラムテキスト
をスキャンし、各ボディのデリミタ(”{”およ
び”}”)を検出することで、処理構造を抽出すること
が可能である。なおプリアンブルに続くボディはページ
ボディと呼び、デリミタがページの区切りを表す。
【0203】また、図70に示す例のように、PDLに
おいて、コマンドデータの羅列のみで画像データ(イメ
ージ)を含まない場合には、処理構造のデータの量(構
造データの量)が小さくなる。このような場合には、P
DL以外の構造の場合も含め、複数の処理構造のデータ
をひとまとめにし、このまとまりを1つの構造データと
して扱うようにして、スループットを向上させるように
してもよい。
【0204】つぎに、PDLの他の例についてより詳細
に説明する。以下の説明では、代表的なページ記述言語
であるAdobeSystems社のPostScri
pt言語を用いて説明する。
【0205】PostScriptプログラムは、図7
1に示すような構造を持っている。1行目はこのプログ
ラムがPostScriptのプログラムであること、
PostScriptのDSC(Document S
tructure Convention)のバージョ
ンが3.0であることを示している。2行目はこのプロ
グラムが3ぺージ分のドキュメントであることを表して
いる。%%Page:XXは、Xページ目の開始を表し
ている。
【0206】PostScriptの命令は主にスタッ
クを用いて引数をやり取りする。代表的な命令(オペレ
ータ)は、次に示すとおりである(詳細は、“Post
Scriptリファレンス・マニュアル第2版”,アス
キ−出版局(1991)参照)。 moveto: スタック上の2数値の座標をカレン
トポイントとする。 lineto: パスにパスの終点からスタック上の
2数値まで直線を追加する。パスの終点は直線の終点と
なる。 curveto: パスにパスの終点とスタック上の
3数値を制御点とするベジエ曲線を追加する。パスの終
点はベジエ曲線の終点となる。 stroke: パスに沿って軌跡を描く。 fill: パスの内部を塗りつぶす。 show: スタック上の1文字列をカレントポイン
トから描画する。 image: ピクセル配列を描画する。
【0207】図72は、PostScriptプログラ
ムの一例とこのプログラムの実行結果である。図72の
左側のプログラムについて説明する。プログラムの1行
目はPostScriptのプログラムであること、P
ostScriptのDSC(Document St
ructure Convention)のバージヨー
ンが3.0であることを示している。2行目はカレント
ポイントを座標(320−100)に移している。3行
目は文字列″ABC”を上述のカレントポイントの位置
から描画する。4行目から10行目までと11行目から
17行目までは、それぞれfilter命令でデータの
入力形式を指定して、image命令で右側の出力イメ
ージのように画像データを描画する。これらから、PD
Lでは、いくつかのカテゴリ分けされた命令を組み合せ
て、処理構造が構成される。このように、入力文書デー
タがぺージ記述プログラム形式の文書の場合には、プロ
グラムテキストをスキャンし、デリミタを検出すること
で、処理構造を抽出することが可能である。
【0208】図72に示すように、PDL文書の場合で
あっても、コマンドデータの羅列のみでなく、画像デー
タ(イメージ)が含まれる場合には、構造データのデー
タ量が大きくなり、構造データ単位のタイミングで、伝
送確認、再送処理を行うことにより、伝送のスループッ
トを向上させることになる。
【0209】つぎに構造抽出機能212の要部の構成例
について説明する。以下では、構造抽出機能へのデータ
入力および制御情報出力のみを図示する。図73はこの
構成例を示す。この例は、入力文書データがページ記述
プログラム形式の文書の場合に、文書構造情報として構
造サイズを出力する例である。
【0210】図73において、ページ記述プログラム解
析部241は、ページ記述プログラム形式の入力文書デ
ータをスキャンし、ページボディのデリミタを検出し、
ページボディのコードデータ量を出力する。なお構造デ
ータ(各ページのページボディ)の先頭デリミタおよび
最後尾デリミタをともに検出して構造データを抽出する
のでなく、継続する構造データの先頭デリミタのみを検
出して構造データを抽出するようにしてもよい。
【0211】図74は、構造抽出機能212の第二の構
成例を示す。構成例は、入力文書データがページ記述プ
ログラム形式の文書の場合に、ページ記述プログラム文
書データの処理の境界と、構造サイズ制限値に基づき、
文書構造情報として構造サイズを出力する例である。す
なわち、送信側データ伝送装置では、構造サイズを下限
値以上とするために、複数の構造データを新たな構造デ
ータとして送付することを行う。この後の処理は、この
新たな構造データを従来の構造データと同様に扱うこと
となる。さらに、受信側データ伝送装置では、実際は複
数の構造データを1つの構造データとして扱うことが可
能となる。この新たな構造データは、1ファイル内の連
続した構造データのかたまりであり、下限値以上のサイ
ズとすることができる。新たな構造データは、処理装置
における処理の単位が複数集まったものであり、新たな
構造データにおいても、処理はその1つの新たな構造デ
ータで完結するものである。ここで、下限値は、送受信
の遅延時間をT、目標とする帯域をSとすると、T×S
と表すことができる。例えば、遅延時間が10mSであ
り、目標とする帯域が1GBPSである場合、下限値は
10MBとなる。上限値は、送信側データ伝送装置、受
信側データ伝送装置の資源量、性能に依存する。例え
ば、10MBのメモリのみを有している受信側伝送装置
に対して、100MBのデータ量のものを送付しても受
信側伝送装置は処理不能となってしまうからである。以
下、図74に基づいて、具体的に説明する。
【0212】図74において、ページ記述プログラム解
析部241は、ページ記述プログラム形式の入力文書デ
ータをスキャンし、各ボディのデリミタを検出すること
で、処理単位を抽出し、処理単位のコードデータ量をデ
ータ量計数部242に出力する。このデータ量計数部2
42は、ページ記述プログラム解析部241より出力さ
れる処理単位のコードデータ量を積算する。
【0213】構造サイズ制限記憶部243は、構造抽出
機能212からの出力構造のサイズとして適切な範囲の
値を記憶する。この発明においては、転送スループット
が構造サイズに依存するため、要求スループットに合わ
せた構造サイズの下限値が必要となる。また、構造サイ
ズを無制限に大きくすることは、構造転送の遅延、およ
び、構造蓄積の容量増大を招くため、システム要求に合
わせた適正な構造サイズの上限値も必要となる。
【0214】計数比較部244は、データ量計数部24
2に積算された処理単位のコードデータ量の計数値と、
構造サイズ範囲記憶部243に記憶された出力構造のサ
イズ制限の値を比較し、計数値が適正な値であれば、デ
ータ量計数部242に対してその時点での計数値出力
と、計数のリセットを指示する。データ量計数部242
では、この指示に従い計数を出力し、リセットする。そ
の結果、構造抽出機能212の出力としては、ページ記
述プログラムの一つ以上の処理単位を適正なサイズにま
とめた構造が得られる。
【0215】また、図75は、入力文書データがスキャ
ンラスタ形式の文書の場合に用いる構造抽出機能212
の構成例を示す。本例に示すように、入力文書データが
スキャンラスタ形式の文書の場合には、画素、スキャン
ライン、および、ページ当たりのデータ量は固定であ
り、容易に、処理構造を抽出することが出来る。本例に
おいては、スキャンラインを最小単位として構造を抽出
する例を示す。図75において、ラインデータ量取得部
245はライン単位を抽出し、ライン単位のデータ量を
データ量計数部242に出力する。計数比較部244
は、データ量計数部242に積算されたライン単位のコ
ードデータ量の計数値と、構造サイズ範囲記憶部243
に記憶された出力構造のサイズ制限の値を比較し、計数
値が適正な値であれば、データ量計数部242に対して
その時点での計数値出力と、計数のリセットを指示す
る。データ量計数部242では、この指示に従い計数を
出力し、リセットする。その結果、構造抽出機能212
の出力としては、ライン単位のデータを適正なサイズに
まとめた構造が得られる。
【0216】なお、ページのデータ量に基づいてページ
ごとに構造データとしてもよいし、その1/2、1/
4、1/8等のデータ量と較べてページの2分割、4分
割、8分割単位で構造データとしてもよい。どのような
構造データとするかはデータ量により変化させることが
好ましい。ページ単位のデータ量が膨大になる場合に
は、分割単位で構造データとすることが好ましい。
【0217】[実施例の効果]PDLで記述された画像
データおよび、スキャナにより読み込まれたラスタ画像
データなど、画像を構成するデータは、すべて構造型フ
ァイルである。また、その他、CADデータなど、図面
単位に構造を持つものもあり、この発明の適用範囲は、
多岐にわたる。
【0218】従来のように、伝送するデータの量と無関
係に、伝送のために付与される伝送構造単位に送達確認
を行う方式では、大量のデータを伝送するにも、一定の
スループットとなる。このスループットの値は、数Km
の範囲内で、数MByte/sec程度となり、これ以
上の伝送距離やスループットを必要とするサービスには
適用できない。
【0219】これに対し、上述の実施例によれば、伝送
するデータの構造毎のデータ量(図76参照)に応じ
て、スループットの上限が変動する。一般に、大容量の
データを扱うサービスは、高いスループットが要求され
る。また、大容量のデータは、構造毎のデータ量も多い
ことから、サービスに適応的にスループットが得られる
効果がある。しかも、スループットの値は、数万Km離
れた地点間でも、数百MByte/sec程度まで達成
可能である(図77参照)。したがって、上述実施例に
より、例えば、従来にない高スループットが要求される
高速高精細プリントサービスが可能となる。
【0220】また、従来は、構造型ファイルを、非構造
型ファイルと同じ様に扱っていたため、受信局で、ファ
イルの全データを伝送完了し、ファイルが再構成される
まで、後段の処理が開始できなかった。送信局での伝送
開始から、受信局での処理終了までのターンアラウンド
タイムにファイルの伝送時間が含まれる。ファイル、特
に画像データファイルは、数GByteに及ぶことがあ
り、高スループットが得られることにより、構造データ
の伝送時間が短縮されるとともに、構造単位の蓄積で、
後段の処理が開始できるので、ターンアラウンドタイム
も短縮できる(図78参照)。
【0221】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、伝送するデータの構造毎のデータ量が多くなればな
るほど、スループットの上限が向上する。一般に、大容
量のデータを扱うサービスは、高いスループットが要求
される。また、大容量のデータは、構造毎のデータ量も
多いことから、サービスに適応的にスループットが得ら
れる効果がある。また、構造単位の蓄積で、後段の処理
が開始できるので、ターンアラウンドタイムが短縮でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 データの特性の説明するタイムチャートであ
る。
【図2】 ストリームデータの伝送サービスのシステム
構成を説明するブロック図である。
【図3】 従来のファイルデータの伝送サービスのシス
テム構成を説明するブロック図である。
【図4】 図3の従来のシステム構成の詳細を説明する
ブロック図である。
【図5】 図4の構成の実装形態を説明する図である。
【図6】 ストリームデータを伝送単位で構造化する方
法を説明する図である。
【図7】 従来技術の構造長と効率との関係を説明する
グラフである。
【図8】 従来技術の送受信動作(伝送誤りなし)を説
明するタイムチャートである。
【図9】 従来技術の送受信動作(伝送誤りあり)を説
明するタイムチャートである。
【図10】 従来技術のスループットと伝搬遅延時間と
の関係を説明するグラフである。
【図11】 この発明の基本構成を説明するブロック図
である。
【図12】 図11の基本構成の実現態様を説明する図
である。
【図13】 この発明の他の基本構成を説明するブロッ
ク図である。
【図14】 図13の基本構成の実現態様を説明する図
である。
【図15】 この発明で用いる構造を説明するためのも
ので、受け側データ処理装置で実行される処理の例を説
明する図である。
【図16】 この発明で用いる構造を説明するためのも
ので、処理の座標軸を説明する図である。
【図17】 処理の他の座標軸を説明する図である。
【図18】 処理の他の座標軸を説明する図である。
【図19】 処理の他の座標軸を説明する図である。
【図20】 この発明で用いる構造の例を説明する図で
ある。
【図21】 構造の他の例を説明する図である。
【図22】 この発明の実施例を全体として示すブロッ
ク図である。
【図23】 この発明の実施例1(実施例2も同様)を
全体として示すブロック図である。
【図24】 この発明の実施例1の構造フレームを説明
する図である。
【図25】 図24の構造フレームが連続する状態を示
す図である。
【図26】 図24の構造フレームへの誤り検出符号の
付加の例を示す図である。
【図27】 図24の構造フレームへの誤り検出符号の
付加の他の例を示す図である。
【図28】 実施例1において再送データを取り出すた
めに記憶される情報を説明する図である。
【図29】 実施例1において再送データを取り出すた
めに記憶される情報を説明する図である。
【図30】 この発明の実施例1のデータ転送手順(伝
送誤りなし)を説明する図である。
【図31】 この発明の実施例1のデータ転送手順(伝
送誤りあり)を説明する図である。
【図32】 この発明の実施例2を説明するための図で
ある。
【図33】 この発明の実施例2のデータ転送手順(伝
送誤りあり)を説明する図である。
【図34】 上述実施例1の送り側データ伝送装置の要
部の構成例を示すブロック図である。
【図35】 図34の構造抽出機能を説明する図であ
る。
【図36】 図34の構造フレーミング機能を説明する
図である。
【図37】 図34の誤り検出符号付与機能を説明する
図である。
【図38】 図34の構造境界情報記憶機能を説明する
図である。
【図39】 図34の再送機能を説明する図である。
【図40】 図34の送達確認機能を説明する図であ
る。
【図41】 上述実施例1の受け側データ伝送装置の要
部の構成例を示すブロック図である。
【図42】 図41の誤り検出機能を説明する図であ
る。
【図43】 図41の構造デフレーミング機能を説明す
る図である。
【図44】 図41の構造デフレーミング機能を説明す
る図である。
【図45】 図41の構造受信機能を説明する図であ
る。
【図46】 図41の構造受信機能を説明する図であ
る。
【図47】 図41の構造受信機能を説明する図であ
る。
【図48】 図41の再送要求構造識別子記憶機能を説
明する図である。
【図49】 上述実施例2の送り側データ伝送装置の要
部の構成例を示すブロック図である。
【図50】 図49の構造抽出機能を説明する図であ
る。
【図51】 図49の構造フレーミング機能を説明する
図である。
【図52】 図49の誤り検出単位分割機能を説明する
図である。
【図53】 図49の誤り検出符号付与機能を説明する
図である。
【図54】 図49の再送機能を説明する図である。
【図55】 上述実施例2の受け側データ伝送装置の要
部の構成例を示すブロック図である。
【図56】 図55の誤り検出機能を説明する図であ
る。
【図57】 図55の構造デフレーミング機能を説明す
る図である。
【図58】 図55の構造デフレーミング機能を説明す
る図である。
【図59】 図55の構造デフレーミング機能を説明す
る図である。
【図60】 図55の構造受信機能を説明する図であ
る。
【図61】 図55の構造受信機能を説明する図であ
る。
【図62】 図55の構造受信機能を説明する図であ
る。
【図63】 図55の構造受信機能を説明する図であ
る。
【図64】 図55の再送要求構造誤り部位識別子記憶
機能を説明する図である。
【図65】 ラスタ静止画像の空間単位を説明する図で
ある。
【図66】 JPEGによる圧縮データの構造を説明す
る図である。
【図67】 JBIGにおけるデータ階層を説明する図
である。
【図68】 MIMEの例を説明する図である。
【図69】 ページ記述プログラム形式の文書データの
例を説明する図である。
【図70】 ページ記述プログラム形式の文書データの
例を説明する図である。
【図71】 ページ記述プログラム形式の文書データの
例を説明する図である。
【図72】 ページ記述プログラム形式の文書データの
例を説明する図である。
【図73】 実施例の構造抽出機能の構成例を説明する
図である。
【図74】 実施例の構造抽出機能の他の構成例を説明
する図である。
【図75】 実施例の構造抽出機能の他の構成例を説明
する図である。
【図76】 各文書の構造長の例の説明する図である。
【図77】 実施例のスループットと伝搬遅延時間の関
係での効果予測を説明する図である。
【図78】 実施例のターンアラウンドタイム面での効
果予測を説明する図である。
【符号の説明】
101 送り側データ伝送装置 102 受け側データ伝送装置 103 伝送路 104 構造抽出手段 105 送信手段 106 送達確認手段 107 再送手段 108 受信手段 109 構造受信手段 128 構造分割手段 201 送り側データ処理装置 202 送り側データ伝送装置 203 受け側データ伝送装置 204 受け側データ処理装置 211 データ入力制御機能 212 構造抽出機能 213 構造フレーミング機能 214 誤り検出符号付与機能 215 送信機能 216 受信機能 217 構造境界情報記憶機能 218 再送機能 219 送達確認機能 221 受信機能 222 誤り検出機能 223 構造デフレーミング機能 224 構造受信機能 225 再送要求構造識別子記憶機能 226 送信機能 231 誤り検出単位分割機能
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小沢 祐治 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 久永 隆則 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 山下 一郎 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信側のデータ処理装置におけるデータ
    処理の単位である構造データを少なくとも1つ記憶する
    記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されている構造データから伝送誤り
    検出符号を算出する伝送誤り検出符号算出手段と、 上記伝送誤り検出符号算出手段によって算出された伝送
    誤り検出符号を上記記憶手段に記憶されている構造デー
    タに付与する伝送誤り検出符号付与手段と、 上記伝送誤り検出符号付与手段によって伝送誤り検出符
    号が付与された構造データを、上記受信側へ伝送する伝
    送手段と、 上記伝送手段により伝送された伝送誤り検出符号および
    構造データに基づいて伝送誤りを検出した際に、上記受
    信側から伝送される構造データごとの再送要求データを
    受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信された構造データごとの再送
    要求データにより、その構造データを受信側に再送する
    再送手段とを有することを特徴とする送信側データ伝送
    装置。
  2. 【請求項2】 受信側のデータ処理装置におけるデータ
    処理の単位である構造データを少なくとも1つ含むファ
    イルを記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されているファイルから構造データ
    を抽出する構造データ抽出手段と、 構造データ抽出手段により抽出された構造データから伝
    送誤り検出符号を算出する伝送誤り検出符号算出手段
    と、 上記伝送誤り検出符号算出手段によって算出された伝送
    誤り検出符号を上記構造データ抽出手段によって抽出さ
    れた構造データに付与する伝送誤り検出符号付与手段
    と、 上記伝送誤り検出符号付与手段によって伝送誤り検出符
    号が付与された構造データを、上記受信側へ伝送する伝
    送手段と、 上記伝送手段により伝送された伝送誤り検出符号および
    構造データに基づいて伝送誤りを検出した際に、上記受
    信側から伝送される構造データごとの再送要求データを
    受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信された構造データごとの再送
    要求データにより、その構造データを受信側に再送する
    再送手段とを有することを特徴とする送信側データ伝送
    装置。
  3. 【請求項3】 上記送信側データ伝送装置内の上記記憶
    手段に記憶されているファイル内の構造データは、その
    構造データの先頭にデータの区切りを示す符号であるデ
    リミタがあり、上記構造抽出手段は、上記記憶手段に記
    憶されているファイル内の構造データの先頭のデリミタ
    から次の構造データの先頭のデリミタまでのデータを抽
    出することにより構造データを抽出する請求項2記載の
    送信側データ伝送装置。
  4. 【請求項4】 上記送信側データ伝送装置内の上記記憶
    手段に記憶されているファイル内の構造データは、その
    構造データの先頭にデータの区切りを示す符号であるデ
    リミタがあり、その構造データの最後尾にデリミタがあ
    り、上記構造抽出手段は、上記記憶手段に記憶されてい
    るファイル内の先頭のデリミタから、対応する最後尾の
    デリミタまでのデータを抽出することにより構造データ
    を抽出する請求項2記載の送信側データ伝送装置。
  5. 【請求項5】 上記送信側データ伝送装置内の上記記憶
    手段に記憶されているファイルは、ページ記述言語で記
    述された文書ファイルであり、その構造データの先頭に
    あるデリミタはページの先頭を示すデリミタであり、そ
    の構造データの最後尾にあるデリミタはページの最後尾
    を示すデリミタである請求項4記載の送信側データ伝送
    装置。
  6. 【請求項6】 上記送信側データ伝送装置内の上記記憶
    手段に記憶されているファイルは、複数のページからな
    る文書画像ファイルであり、上記構造抽出手段は、上記
    記憶手段に記憶されている文書画像ファイル内のページ
    単位の文書画像を抽出することにより構造データを抽出
    する請求項2記載の送信側データ伝送装置。
  7. 【請求項7】 上記送信側データ伝送装置内の上記記憶
    手段に記憶されているファイルは、複数の分割画像から
    なる文書画像ファイルであり、上記構造抽出手段は、上
    記記憶手段に記憶されている文書画像ファイル内の分割
    画像単位の画像を抽出することにより構造データを抽出
    する請求項2記載の送信側データ伝送装置。
  8. 【請求項8】 上記送信側データ伝送装置内の上記記憶
    手段に記憶されているファイルは、色成分毎の画像デー
    タからなる文書画像ファイルであり、上記構造抽出手段
    は、上記記憶手段に記憶されている文書画像ファイル内
    の色成分単位の画像を抽出することにより構造データを
    抽出する請求項2記載の送信側データ伝送装置。
  9. 【請求項9】 上記送信側データ伝送装置内の上記記憶
    手段に記憶されているファイル内には、構造データのそ
    のファイル内における位置情報を含んでおり、上記構造
    データ抽出手段は、上記記憶手段に記憶されているファ
    イル内の位置情報に応じて構造データを抽出する請求項
    2記載の送信側データ伝送装置。
  10. 【請求項10】 上記送信側データ伝送装置内の上記記
    憶手段に記憶されているファイルは、階層符号化された
    文書画像ファイルであり、上記構造抽出手段は、上記記
    憶手段に記憶されている文書画像ファイル内の階層ごと
    の符号化データを抽出することにより構造データを抽出
    する請求項2記載の送信側データ伝送装置。
  11. 【請求項11】 上記送信側データ伝送装置は、さら
    に、構造データとその構造データが上記記憶手段に記憶
    されている記憶位置との対応を記憶する第2の記憶手段
    を具備しており、上記再送手段は、再送要求データに応
    じて、上記第2の記憶手段に記憶されている、構造デー
    タとその構造データの記憶位置との対応から、再送すべ
    き構造データを再送することを特徴とする請求項1また
    は2記載の送信側データ伝送装置。
  12. 【請求項12】 受信側のデータ処理装置におけるデー
    タ処理の単位である第1の構造データを少なくとも1つ
    含むファイルを記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されているファイルから連続する複
    数の第1の構造データを第2の構造データとして抽出す
    る構造データ抽出手段と、 構造データ抽出手段により抽出された第2の構造データ
    から伝送誤り検出符号を算出する伝送誤り検出符号算出
    手段と、 上記伝送誤り検出符号算出手段によって算出された伝送
    誤り検出符号を上記構造抽出手段によって抽出された第
    2の構造データに付与する伝送誤り検出符号付与手段
    と、 上記伝送誤り検出符号付与手段によって伝送誤り検出符
    号が付与された第2の構造データを、上記受信側へ伝送
    する伝送手段と、 上記伝送手段により伝送された伝送誤り検出符号および
    第2の構造データに基づいて伝送誤りを検出した際に、
    上記受信側から伝送される第2の構造データごとの再送
    要求データを受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信された第2の構造データごと
    の再送要求データにより、その第2の構造データを受信
    側に再送する再送手段とを有することを特徴とする送信
    側データ伝送装置。
  13. 【請求項13】 データを処理するデータ処理手段と、 伝送誤り検出符号が付与されており、上記データ処理手
    段におけるデータ処理の単位である構造データを、送信
    側より受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信された伝送誤り検出符号およ
    び構造データに基づいて伝送誤りを検出する伝送誤り検
    出手段と、 上記伝送誤り検出手段によって検出された伝送誤りのあ
    る構造データの再送要求データを、構造データごとに生
    成する再送要求データ生成手段と、 上記再送要求データ生成手段により生成された再送要求
    データを、上記送信側に伝送する伝送手段とを有するこ
    とを特徴とする受信側データ伝送装置。
  14. 【請求項14】 上記受信側データ伝送装置内の上記受
    信手段により受信される構造データは、その構造データ
    の先頭にデータの区切りを示す符号であるデリミタがあ
    り、上記受信手段は、その先頭のデリミタから次の構造
    データの先頭のデリミタまでのデータを構造データとし
    て受信する請求項13記載の受信側データ伝送装置。
  15. 【請求項15】 上記受信側データ伝送装置内の上記受
    信手段により受信される構造データは、その構造データ
    の先頭にデータの区切りを示す符号であるデリミタがあ
    り、その構造データの最後尾にデリミタがあり、上記受
    信手段は、その先頭のデリミタから、対応する最後尾の
    デリミタまでのデータを構造データとして受信する請求
    項13記載の受信側データ伝送装置。
  16. 【請求項16】 上記受信側データ伝送装置内の上記受
    信手段により受信される構造データは、ページ記述言語
    で記述された文書ファイルであり、その構造データの先
    頭にあるデリミタはページの先頭を示すデリミタであ
    り、その構造データの最後尾にあるデリミタはページの
    最後尾を示すデリミタである請求項13記載の受信側デ
    ータ伝送装置。
  17. 【請求項17】 上記受信側データ伝送装置内の上記受
    信手段により受信される構造データは、文書画像ファイ
    ルのページ画像であり、さらに上記受信手段は、その文
    書画像ファイル内のページ単位の文書画像を構造データ
    として受信する請求項13記載の受信側データ伝送装
    置。
  18. 【請求項18】 上記受信側データ伝送装置内の上記受
    信手段により受信される構造データは、文書画像ファイ
    ルの分割画像であり、さらに上記受信手段は、その文書
    画像ファイル内の分割画像単位の画像を構造データとし
    て受信する請求項13記載の受信側データ伝送装置。
  19. 【請求項19】 上記受信側データ伝送装置内の上記受
    信手段により受信される構造データは、文書画像ファイ
    ルの色成分毎の画像データであり、さらに上記受信手段
    は、その文書画像ファイル内の色成分単位の画像を構造
    データとして受信する請求項13記載の受信側データ伝
    送装置。
  20. 【請求項20】 上記受信側データ伝送装置内の上記受
    信手段により受信される構造データは、階層符号化され
    た文書画像ファイルの階層ごとの符号化データであり、
    さらに上記受信手段は、文書画像ファイル内の階層ごと
    の符号化データを構造データとして受信する請求項13
    記載の受信側データ伝送装置。
  21. 【請求項21】 上記受信側データ伝送装置内の上記受
    信手段は、構造データを一意に識別する識別符号を含む
    ヘッダおよび構造データの境界を判別する構造境界情報
    を含むフレームトレイラをも、上記送信側より受信し、
    上記ヘッダ内の識別符号および上記フレームトレイラ内
    の構造境界情報に応じて、上記送信側より受信されたデ
    ータを構造データとして受信する請求項13記載の受信
    側データ伝送装置。
  22. 【請求項22】 上記受信側データ伝送装置は、さら
    に、上記伝送誤り検出手段により誤りが検出されなかっ
    た構造データを受信した際に、上記データ処理手段に対
    する処理を開始させるように制御する制御手段を具備す
    る請求項13記載の受信側データ伝送装置。
  23. 【請求項23】 データを伝送する送信側データ伝送装
    置と、上記送信側データ伝送装置から伝送されたデータ
    を受信する受信側データ伝送装置と、上記受信側データ
    伝送装置が受信したデータを処理するデータ処理装置を
    具備するデータ伝送装置において、 上記送信側データ伝送装置は、 受信側のデータ処理装置におけるデータ処理の単位であ
    る構造データを少なくとも1つ記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されている構造データから伝送誤り
    検出符号を算出する伝送誤り検出符号算出手段と、 上記伝送誤り検出符号算出手段によって算出された伝送
    誤り検出符号を上記記憶手段に記憶されている構造デー
    タに付与する伝送誤り検出符号付与手段と、 上記伝送誤り検出符号付与手段によって伝送誤り検出符
    号が付与された構造データを、上記受信側へ伝送する伝
    送手段とを具備し、 上記受信側データ伝送装置は、 上記送信側データ送信装置内の伝送手段により伝送され
    た伝送誤り検出符号が付与された構造データを受信する
    受信手段と、 上記受信手段によって受信された伝送誤り検出符号およ
    び構造データに基づいて伝送誤りを検出する伝送誤り検
    出手段と、 上記伝送誤り検出手段によって検出された伝送誤りのあ
    る構造データの再送要求データを、構造データごとに生
    成する再送要求データ生成手段と、 上記再送要求データ生成手段により生成された再送要求
    データを、上記送信側データ伝送装置に伝送する伝送手
    段とを具備し、 上記送信側データ伝送装置は、さらに、 上記受信側データ伝送装置内の上記伝送手段により伝送
    された構造データごとの再送要求データを受信する受信
    手段と、 上記受信手段によって受信された構造データごとの再送
    要求データにより、その構造データを受信側に再送する
    再送手段とを具備することを特徴とするデータ伝送装
    置。
  24. 【請求項24】 受信側のデータ処理装置におけるデー
    タ処理の単位である構造データを少なくとも1つ記憶す
    る記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されている構造データを伝送する際
    の単位容量ごとの伝送単位データに分割する伝送単位デ
    ータ分割手段と、 上記伝送単位データ分割手段によって分割された伝送単
    位データから伝送誤り検出符号を算出する伝送誤り検出
    符号算出手段と、 上記伝送誤り検出符号算出手段によって算出された伝送
    誤り検出符号を上記伝送単位分割手段によって分割され
    た伝送単位データに付与する伝送誤り検出符号付与手段
    と、 上記伝送誤り検出符号付与手段によって伝送誤り検出符
    号が付与された伝送単位データを、上記受信側へ伝送す
    る伝送手段と、 上記伝送手段により伝送された伝送誤り検出符号および
    伝送単位データに基づいて伝送誤りを検出した際に、上
    記受信側から伝送される伝送単位データの構造データに
    おける識別符号を含む再送要求データを受信する受信手
    段と、 上記受信手段によって受信された再送要求データ内の構
    造データにおける識別符号により、その識別符号に対応
    する伝送単位データを上記受信側に再送する再送手段と
    を有することを特徴とする送信側データ伝送装置。
  25. 【請求項25】 受信側のデータ処理装置におけるデー
    タ処理の単位である構造データを少なくとも1つ含むフ
    ァイルを記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されているファイルから構造データ
    を抽出する構造データ抽出手段と、 上記構造データ抽出手段により抽出された構造データを
    伝送する際の単位容量ごとの伝送単位データに分割する
    伝送単位データ分割手段と、 上記伝送単位データ分割手段によって分割された伝送単
    位データから伝送誤り検出符号を算出する伝送誤り検出
    符号算出手段と、 上記伝送誤り検出符号算出手段によって算出された伝送
    誤り検出符号を上記伝送単位分割手段によって分割され
    た伝送単位データに付与する伝送誤り検出符号付与手段
    と、 上記伝送誤り検出符号付与手段によって伝送誤り検出符
    号が付与された伝送単位データを、上記受信側へ伝送す
    る伝送手段と、 上記伝送手段により伝送された伝送誤り検出符号および
    伝送単位データに基づいて伝送誤りを検出した際に、上
    記受信側から伝送される伝送単位データの構造データに
    おける識別符号を含む再送要求データを受信する受信手
    段と、 上記受信手段によって受信された再送要求データ内の構
    造データにおける識別符号により、その識別符号に対応
    する伝送単位データを上記受信側に再送する再送手段と
    を有することを特徴とする送信側データ伝送装置。
  26. 【請求項26】 上記送信側データ伝送装置内の上記記
    憶手段に記憶されているファイル内の構造データは、そ
    の構造データの先頭にデータの区切りを示す符号である
    デリミタがあり、上記構造抽出手段は、上記記憶手段に
    記憶されているファイル内の構造の先頭のデリミタから
    次の構造データの先頭のデリミタまでのデータを抽出す
    ることにより構造データを抽出する請求項25記載の送
    信側データ伝送装置。
  27. 【請求項27】 上記送信側データ伝送装置内の上記記
    憶手段に記憶されているファイル内の構造データは、そ
    の構造データの先頭にデータの区切りを示す符号である
    デリミタがあり、その構造データの最後尾にデリミタが
    あり、上記構造抽出手段は、上記記憶手段に記憶されて
    いるファイル内の先頭のデリミタから、対応する最後尾
    のデリミタまでのデータを抽出することにより構造デー
    タを抽出する請求項25記載の送信側データ伝送装置。
  28. 【請求項28】 上記送信側データ伝送装置内の上記記
    憶手段に記憶されているファイルは、ページ記述言語で
    記述された文書ファイルであり、その構造データの先頭
    にあるデリミタはページの先頭を示すデリミタであり、
    その構造データの最後尾にあるデリミタはページの最後
    尾を示すデリミタである請求項27記載の送信側データ
    伝送装置。
  29. 【請求項29】 上記送信側データ伝送装置内の上記記
    憶手段に記憶されているファイルは、複数のページから
    なる文書画像ファイルであり、上記構造抽出手段は、上
    記記憶手段に記憶されている文書画像ファイル内のペー
    ジ単位の文書画像を抽出することにより構造データを抽
    出する請求項25記載の送信側データ伝送装置。
  30. 【請求項30】 上記送信側データ伝送装置内の上記記
    憶手段に記憶されているファイルは、複数の分割画像か
    らなる文書画像ファイルであり、上記構造抽出手段は、
    上記記憶手段に記憶されている文書画像ファイル内の分
    割画像単位の画像を抽出することにより構造データを抽
    出する請求項25記載の送信側データ伝送装置。
  31. 【請求項31】 上記送信側データ伝送装置内の上記記
    憶手段に記憶されているファイルは、色成分毎の画像デ
    ータからなる文書画像ファイルであり、上記構造抽出手
    段は、上記記憶手段に記憶されている文書画像ファイル
    内の色成分単位の画像を抽出することにより構造データ
    を抽出する請求項25記載の送信側データ伝送装置。
  32. 【請求項32】 上記送信側データ伝送装置内の上記記
    憶手段に記憶されているファイル内には、構造データの
    そのファイル内における位置情報を含んでおり、上記構
    造データ抽出手段は、上記記憶手段に記憶されているフ
    ァイル内の位置情報に応じて構造データを抽出する請求
    項25記載の送信側データ伝送装置。
  33. 【請求項33】 上記送信側データ伝送装置内の上記記
    憶手段に記憶されているファイルは、階層符号化された
    文書画像ファイルであり、上記構造抽出手段は、上記記
    憶手段に記憶されている文書画像ファイル内の階層ごと
    の符号化データを抽出することにより構造データを抽出
    する請求項25記載の送信側データ伝送装置。
  34. 【請求項34】 上記送信側データ伝送装置は、さら
    に、構造データとその構造データが上記記憶手段に記憶
    されている記憶位置との対応を記憶する第2の記憶手段
    を具備しており、上記再送手段は、再送要求データに応
    じて、上記第2の記憶手段に記憶されている、構造デー
    タとその構造データの記憶位置との対応から、再送すべ
    き構造データを再送することを特徴とする請求項24ま
    たは25記載の送信側データ伝送装置。
  35. 【請求項35】 受信側のデータ処理装置におけるデー
    タ処理の単位である第1の構造データを少なくとも1つ
    含むファイルを記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されているファイルから連続する複
    数の第1の構造データを第2の構造データとして抽出す
    る構造データ抽出手段と、 上記構造データ抽出手段により抽出された第2の構造デ
    ータを伝送する際の単位容量ごとの伝送単位データに分
    割する伝送単位データ分割手段と、 上記伝送単位データ分割手段によって分割された伝送単
    位データから伝送誤り検出符号を算出する伝送誤り検出
    符号算出手段と、 上記伝送誤り検出符号算出手段によって算出された伝送
    誤り検出符号を上記伝送単位分割手段によって分割され
    た伝送単位データに付与する伝送誤り検出符号付与手段
    と、 上記伝送誤り検出符号付与手段によって伝送誤り検出符
    号が付与された伝送単位データを、上記受信側へ伝送す
    る伝送手段と、 上記伝送手段により伝送された伝送誤り検出符号および
    伝送単位データに基づいて伝送誤りを検出した際に、上
    記受信側から伝送される伝送単位データの第2の構造デ
    ータにおける識別符号を含む再送要求データを受信する
    受信手段と、 上記受信手段によって受信された再送要求データ内の第
    2の構造データにおける識別符号により、その識別符号
    に対応する伝送単位データを上記受信側に再送する再送
    手段とを有することを特徴とする送信側データ伝送装
    置。
  36. 【請求項36】 データを処理するデータ処理手段と、 送信側から伝送された伝送誤り検出符号が付与された伝
    送単位容量の伝送単位データを受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信された伝送単位データおよび
    誤り検出符号に基づいて伝送誤りを検出する伝送誤り検
    出手段と、 上記伝送誤り検出手段によって検出された伝送誤りのあ
    る伝送単位データの上記データ処理装置における処理の
    単位である構造データにおける識別符号を含む再送要求
    データを生成する再送要求データ生成手段と、 上記再送要求データ生成手段により生成された再送要求
    データを、上記送信側に伝送する伝送手段と、 上記受信手段によって受信された伝送単位データを記憶
    する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されている複数の伝送単位から構造
    データを生成する構造データ生成手段とを有することを
    特徴とする受信側データ伝送装置。
  37. 【請求項37】 上記受信側データ伝送装置内の上記受
    信手段により受信される少なくとも1つの伝送単位デー
    タは、構造データの先頭にあるデータの区切りを示す符
    号であるデリミタを含んでおり、上記構造データ生成手
    段は、上記記憶手段に記憶されている複数の伝送単位デ
    ータ中の、先頭のデリミタから次のデリミタまでのデー
    タから構造データを生成する請求項36記載の受信側デ
    ータ伝送装置。
  38. 【請求項38】 上記受信側データ伝送装置内の上記受
    信手段により受信される少なくとも1つの伝送単位デー
    タは、構造データの先頭にあるデータの区切りを示す符
    号であるデリミタを含んでおり、さらに、その他の少な
    くとも1つの伝送単位データは、その構造データの最後
    尾にあるデリミタを含んでおり、上記構造データ生成手
    段は、上記記憶手段に記憶されている複数の伝送単位デ
    ータ中の、先頭のデリミタから最後尾のデリミタまでの
    データから構造データを生成する請求項36記載の受信
    側データ伝送装置。
  39. 【請求項39】 上記受信側伝送装置内の上記受信手段
    により受信される構造データの先頭にあるデリミタは、
    ページ記述言語におけるページの先頭を示すデリミタで
    あり、最後尾にあるデリミタはページの最後尾を示すデ
    リミタである請求項38記載の受信側データ伝送装置。
  40. 【請求項40】 上記受信側データ伝送装置内の上記受
    信手段により受信される伝送単位は、文書画像ファイル
    のページ画像であり、さらに上記構造データ生成手段
    は、上記記憶手段に記憶されている複数の伝送単位デー
    タ中の、文書画像ファイル内のページ単位の文書画像か
    ら構造データを生成する請求項36記載の受信側データ
    伝送装置。
  41. 【請求項41】 上記受信側データ伝送装置内の上記受
    信手段により受信される構造データは、文書画像ファイ
    ルの分割画像であり、さらに上記構造データ生成手段
    は、上記記憶手段に記憶されている複数の伝送単位デー
    タ中の、文書画像ファイル内の分割画像単位の画像から
    構造データを生成する請求項36記載の受信側データ伝
    送装置。
  42. 【請求項42】 上記受信側データ伝送装置内の上記受
    信手段により受信される構造データは、文書画像ファイ
    ルの色成分毎の画像データであり、さらに上記構造デー
    タ生成手段は、上記記憶手段に記憶されている複数の伝
    送単位データ中の、文書画像ファイル内の色成分単位の
    画像から構造データを生成する請求項36記載の受信側
    データ伝送装置。
  43. 【請求項43】 上記受信側データ伝送装置内の上記受
    信手段により受信される構造データは、階層符号化され
    た文書画像ファイルの階層ごとの符号化データであり、
    さらに上記構造データ生成手段は、上記記憶手段に記憶
    されている複数の伝送単位データ中の、文書画像ファイ
    ル内の階層ごとの符号化データから構造データを生成す
    る請求項36記載の受信側データ伝送装置。
  44. 【請求項44】 上記受信側データ伝送装置内の上記受
    信手段が受信する伝送単位データは、構造データを一意
    に識別する識別符号を含むヘッダおよび構造データの境
    界を判別する構造境界情報を含むフレームトレイラを含
    み、上記再送要求データ生成手段は、上記受信手段が受
    信する上記ヘッダ内の識別符号および上記フレームトレ
    イラ内の構造境界情報に応じて、構造データごとの再送
    要求データを生成する請求項36記載の受信側データ伝
    送装置。
  45. 【請求項45】 上記受信側データ伝送装置は、さら
    に、上記伝送誤り検出手段により誤りが検出されなかっ
    た構造データを受信した際に、上記データ処理手段に対
    する処理を開始させるように制御する制御手段を具備す
    る請求項36記載の受信側データ伝送装置。
  46. 【請求項46】 データを伝送する送信側データ伝送装
    置と、上記送信側データ伝送装置から伝送されたデータ
    を受信する受信側データ伝送装置と、上記受信側データ
    伝送装置が受信したデータを処理するデータ処理装置を
    具備するデータ伝送装置において、 上記送信側データ伝送装置は、 受信側のデータ処理装置におけるデータ処理の単位であ
    る構造データを少なくとも1つ記憶する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されている構造データを伝送する際
    の単位容量ごとの伝送単位データに分割する伝送単位デ
    ータ分割手段と、 上記伝送単位データ分割手段によって分割された伝送単
    位データから伝送誤り検出符号符号を算出する伝送誤り
    検出符号算出手段と、 上記伝送誤り検出符号算出手段によって算出された伝送
    誤り検出符号を上記伝送単位データ分割手段によって分
    割された伝送単位データに付与する伝送誤り検出符号付
    与手段と、 上記伝送誤り検出符号付与手段によって伝送誤り検出符
    号が付与された伝送単位データを、上記受信側へ伝送す
    る伝送手段とを具備し、 上記受信側データ伝送装置は、 上記送信側データ送信装置内の伝送手段により伝送され
    た伝送誤り検出符号が付与された伝送単位容量の伝送単
    位データを受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信された伝送単位データおよび
    伝送誤り検出符号に基づいて伝送誤りを検出する伝送誤
    り検出手段と、 上記伝送誤り検出手段によって検出された伝送誤りのあ
    る伝送単位データの上記データ処理手段におけるデータ
    処理の単位である構造データにおける識別符号を含む再
    送要求データを生成する再送要求データ生成手段と、 上記再送要求データ生成手段により生成された再送要求
    データを、上記送信側データ伝送装置に伝送する伝送手
    段と、 上記受信手段によって受信された伝送単位データを記憶
    する記憶手段と、 上記記憶手段に記憶されている複数の伝送単位データか
    ら構造データを生成する構造データ生成手段とを具備
    し、 上記送信側データ伝送装置は、さらに、 上記受信側データ伝送装置内の上記伝送手段により伝送
    された伝送単位データの構造データにおける識別符号を
    含む再送要求データを受信する受信手段と、 上記受信手段によって受信された再送要求データ内の構
    造データにおける識別符号により、その識別符号に対応
    する伝送単位データを受信側データ伝送装置に再送する
    再送手段とを具備することを特徴とするデータ伝送装
    置。
  47. 【請求項47】 送信側データ伝送装置から伝送路を介
    して受信側データ伝送装置へデータを伝送するデータ伝
    送方法において、 上記送信側データ伝送装置において、受信側のデータ処
    理装置におけるデータ処理の単位である構造データを少
    なくとも1つ記憶するステップと、 上記送信側伝送装置において、記憶されている上記構造
    データから伝送誤り検出符号を算出するステップと、 上記送信側伝送装置において、算出された上記伝送誤り
    検出符号を、記憶されている上記構造データに付与する
    ステップと、 上記送信側伝送装置において、伝送誤り検出符号が付与
    された構造データを、上記伝送路を介して、上記受信側
    データ伝送装置へ伝送するステップと、 上記受信側データ伝送装置において、上記伝送誤り検出
    符号が付与された構造データを受信するステップと、 上記受信側データ伝送装置において、上記伝送誤り検出
    符号および構造データに基づいて伝送誤りを検出するス
    テップと、 上記受信側データ伝送装置において、検出された伝送誤
    りのある構造データの再送要求データを、構造データご
    とに生成するステップと、 上記受信側データ伝送装置において、上記再送要求デー
    タを上記伝送路を介して上記送信側データ伝送装置に伝
    送するステップと、 上記送信側データ伝送装置において、上記伝送路を介し
    て伝送された構造データごとの再送要求データを受信す
    るステップと、 上記送信側伝送装置において、上記構造データごとの再
    送要求データにより、その構造データを受信側に再送す
    るステップとを有することを特徴とするデータ伝送方
    法。
  48. 【請求項48】 送信側データ伝送装置から受信側デー
    タ伝送装置へ伝送路を介してデータを伝送するデータ伝
    送方法において、 上記送信側データ伝送装置において、受信側のデータ処
    理装置におけるデータ処理の単位である構造データを少
    なくとも1つ記憶するステップと、 上記送信側データ伝送装置において、記憶されている上
    記構造データを伝送する際の単位容量ごとの伝送単位デ
    ータに分割するステップと、 上記送信側データ伝送装置において、分割された上記伝
    送単位データから伝送誤り検出符号符号を算出するステ
    ップと、 上記送信側データ伝送装置において、算出された上記伝
    送誤り検出符号を、分割された上記伝送単位データに付
    与するステップと、 上記送信側データ伝送装置において、伝送誤り検出符号
    が付与された上記伝送単位データを、上記受信側データ
    伝送装置へ上記伝送路を介して伝送するステップと、 上記受信側データ伝送装置において、上記伝送路を介し
    て伝送された伝送誤り検出符号が付与された伝送単位容
    量の伝送単位データを受信するステップと、 上記受信側データ伝送装置において、受信された上記伝
    送単位データおよび伝送誤り検出符号に基づいて伝送誤
    りを検出するステップと、 上記受信側データ伝送装置において、検出された上記伝
    送誤りのある伝送単位データの上記構造データにおける
    識別符号を含む再送要求データを生成するステップと、 上記受信側データ伝送装置において、生成された上記再
    送要求データを、上記伝送路を介して上記送信側データ
    伝送装置に伝送するステップと、 上記受信側データ伝送装置において、受信された上記伝
    送単位データを記憶するステップと、 上記受信側データ伝送装置において、複数の伝送単位デ
    ータから構造データを生成するステップと、 上記送信側データ伝送装置において、上記伝送路を介し
    て伝送された伝送単位データの構造データにおける識別
    符号を含む再送要求データを受信するステップと、 上記送信側データ伝送装置において、受信された上記再
    送要求データ内の構造データにおける識別符号により、
    その識別符号に対応する伝送単位データを受信側データ
    伝送装置に再送するステップとを有することを特徴とす
    るデータ伝送方法。
  49. 【請求項49】 送信側データ伝送装置から伝送路を介
    して受信側データ伝送装置にデータを伝送するデータ伝
    送方法において、 第1のデータ単位ごとに誤り検出符号を付して上記送信
    側データ伝送装置から上記伝送路を介して上記受信側デ
    ータ伝送装置にデータを伝送するステップと、 継続した複数の上記第1のデータ伝送単位を含む第2の
    データ単位ごとに、上記送信側データ伝送装置および上
    記受信側データ伝送装置の間で、データ伝送の確認を行
    うステップと、 上記受信側データ伝送装置において、上記当該第2の伝
    送単位内の上記第一のデータ単位に誤りが検出されたと
    きに、上記誤りを含む上記第2のデータ単位の伝送の後
    に、上記誤りに対応する上記第一のデータ単位を、上記
    送信側データ伝送装置から上記伝送路を介して上記受信
    側データ伝送装置に再送するステップとを有することを
    特徴とするデータ伝送方法。
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