JPH09330146A - ノートブック型パソコン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノートブック型パソコンは、本体部の背面部
にコネクタが配置されているため、コネクタの着脱操作
が困難であり、かつコネクタを接続した状態でパソコン
を立て置きすることができない。 【解決手段】 本体部１に対して開閉されるディスプレ
イ部３の外面に凹部４を設けてその内部にコネクタ５を
配設し、このコネクタ５をカバー６で覆うようにする。
コネクタ５に対する外部コネクタ９の着脱はディスプレ
イ部３を閉じた状態で行うことができ、着脱を容易に行
うことができる。パソコンの使用時にはディスプレイ部
３を開くと外部コネクタ９とケーブル１０は本体部１の
背面側に位置されるため、パソコン操作の障害になるこ
とはない。また、外部コネクタ９やケーブル１０が本体
部１の背面部には存在しないため、ディスプレイ部３を
閉じれば、本体部１の背面部を下にした立て置きが可能
となり、収納スペースが低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はディスプレイ部が開
閉可能に構成されたノートブック型パソコン（パーソナ
ルコンピュータ）に関し、特にパソコンと外部機器を接
続するための各種コネクタが設けられたノートブック型
パソコンに関する。

【０００２】

【従来の技術】一般にノートブック型パソコンは、キー
ボードが組み込まれた本体部分と、この本体部分に対し
て開閉可能に連結され、閉じたときにキーボードを覆
い、開いたときに表示面が立設状態とされるディスプレ
イ部とで構成されている。そして、従来のこの種のパソ
コンでは、入力機器としてのマウスや、出力機器として
のプリンタ、さらに拡張用機器としての外部メモリや通
信用モデム等に接続を行うための各種コネクタは、本体
部の側面部や背面部に配設されている。特に、本体部の
側面には、フローピディスクやメモリカード等を挿入す
るためのスロットや、各種スイッチが配置されることが
多いため、前記した各種コネクタは本体部の背面部に配
設されることが多い。また、このように各種コネクタを
本体部の背面部に配設することで、これらコネクタによ
り接続される各種コードは、パソコン使用時に利用者か
ら見て後ろ側に配置されることになり、マウス操作やプ
リンタを隣りに配置するような場合にケーブルが邪魔に
なることはないという利点が得られる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに各種コネクタが本体部の背面部に配設されることに
よって、次のような問題が生じていることも事実であ
る。すなわち、第１の問題点は、各種コネクタの着脱操
作が非常に不便になることである。その理由は、コネク
タが使用者から見てパソコンの裏側に配置されているた
め、通常の使用状態ではコネクタの位置を確認すること
ができず、手さぐり又は覗き込んで着脱を行う必要があ
るためである。また、第２の問題点は、各種コネクタに
より各種ケーブルを接続した状態では、パソコンを立て
た状態で収納することができず、机上のスペースを占有
してしまう。その理由は、パソコンを立てようとしても
各種ケーブルが下側に位置されるために邪魔になり、結
局水平置きに収納せざるを得ないためである。したがっ
て、立てた状態で収納する場合には、その都度各種コネ
クタを本体部から離脱させる必要があり、面倒なものと
なる。

【０００４】本発明の目的は、各種コネクタの着脱を容
易なものとし、かつ各種コネクタを接続した状態でも立
てた状態での収納を可能とし、利便性を図ったノートブ
ック型パソコンを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、外部接続用の
コネクタを有し、ディスプレイ部が本体部に対して開閉
可能に構成されているノートブック型パソコンにおい
て、ディスプレイ部の外面の一部にコネクタが配置され
ていることを特徴とする。特に、ディスプレイ部はその
内面に表示画面が配設され、この表示画面と反対側の外
面の一部にコネクタが配置された構成とされる。また、
本発明では、ディスプレイ部の外面一部に凹部が形成さ
れ、この凹部内にコネクタが配設され、この凹部を覆い
かつディスプレイ部の外面一部を構成するカバーがディ
スプレイ部に対して開閉可能に設けられる構成とするこ
とが好ましい。

【０００６】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図１は本発明のパソコンの実
施形態の一部を破断して背面方向から見た斜視図であ
る。基本的な構成は従来からのノートブック型携帯パソ
コンと同様であり、図には現れないキーボードを一体的
に有する本体部１と、この本体部１に対してヒンジ機構
２により開閉可能に連結され、その内面に液晶装置等で
構成される図外の表示装置が一体に形成されたディスプ
レイ部３とで構成されている。そして、このディスプレ
イ部３には、その外面、換言すればパソコンを水平状態
に置き、ディスプレイ部３を閉じた状態のときに上側に
位置される面の一部、特に前記ヒンジ機構２が設けられ
ている前記本体部１の背面部に近い領域に矩形の凹部４
が形成されている。

【０００７】前記凹部４の内底面には複数個の各種コネ
クタ５が配置されており、特に各種コネクタ５は、その
着脱方向が図示の上下方向に行い得るように方向付けら
れて配置されている。また、前記凹部４を覆うようにカ
バー６が設けられ、前記凹部４の背面側の両端部におい
てヒンジ部７によりディスプレイ部３に連結されてい
る。このカバー６は閉じたときには前記凹部４を覆い隠
して各種コネクタ５を保護し、同時にディスプレイ部３
の外面の一部を構成するように構成される。また、ディ
スプレイ部３の背面には、３つのゴム足８が設けられ、
パソコンを立てて収納する際の三点支持用の足として機
能される。

【０００８】このパソコンによれば、利用者がパソコン
を机上に設置して各種コネクタ５にそれぞれ外部コネク
タ９（図２参照）接続する場合には、ディスプレイ部３
を本体部１に対して閉じた状態にした上でヒンジ部７を
利用してカバー６を開き、露呈された凹部４内の各種コ
ネクタ５に外部コネクタ９を接続すればよい。このと
き、ディスプレイ部３はその外面が上側に位置れるた
め、各種コネクタ５はパソコンの上側に向けて露呈され
ることになるため、各種コネクタ５を目で確認すること
ができ、外部コネクタ９の着脱を簡単に行うことが可能
となる。

【０００９】また、パソコンを使用するときには、図２
のように、ディスプレイ部３を本体部１に対して略９０
゜程度開いた状態とする。これにより、ディスプレイ部
３の表示画面が使用者に見える状態となり、従来通りの
パソコンの使用が可能となる。このとき、各種コネクタ
５に接続されている外部コネクタ９とこれに接続されて
いるケーブル１０は本体部１の背面側に回転位置される
ため、パソコン操作、例えばマウス操作やプリンタを横
に配置する等の操作の妨げになることはない。

【００１０】さらに、パソコンを使用せずに収納してお
く場合には、図３のように、ディスプレイ部３を本体部
１に対して閉じた状態とした上で、各種コネクタ５に外
部コネクタ９を接続した状態のまま、すなわちカバー６
を開いた状態で背面側が下になるようにする。この状態
では３つのゴム足８によってパソコンは立てた状態に保
たれる。このとき、各種コネクタ５に接続される外部コ
ネクタ９のケーブル１０は、ディスプレイ部３の外面か
ら側方に延在されるため、パソコンを立てる際の障害に
なることはない。したがって、外部コネクタ９とケーブ
ル１０を接続した状態のまま、例えばパソコンの作業を
継続したままで収納状態にできるため、机上での占有ス
ペースを低減でき、その分机上にスペースを作ることも
できる。

【００１１】なお、前記実施形態では、本発明に直接関
係のある構成のみを図示しして説明を行っているが、パ
ソコンの本体部の側面にフローピーディスクドライブや
各種スイッチ類を設けてもよいことは言うまでもない。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、ノートブ
ック型パソコンの本体部に対して開閉可能なディスプレ
イ部の外面の一部にコネクタを配置しているので、ディ
スプレイ部を閉じた状態ではコネクタはパソコンの上側
に位置されるため、使用者はパソコンの前方からコネク
タを目視確認しながら、コネクタの着脱を容易に行なう
ことができ、操作性を高めることができる。また、パソ
コンの使用時にはコネクタとケーブルは本体部の背面側
に位置されるため、通常のパソコン操作の障害になるこ
とはない。さらに、パソコンを使用しないときにも、ケ
ーブルが本体部の背面部に存在していないため、コネク
タを接続したままでパソコンを立て置きすることがで
き、収納スペースを低減し、机上の有効活用ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のノートブック型パソコンの実施形態の
一部を破断した斜視図である。

【図２】本発明のノートブック型パソコンの使用状態の
斜視図である。

【図３】本発明のノートブック型パソコンを立てた状態
で収納する場合の斜視図である。

【符号の説明】

１ 本体部 ２ ヒンジ機構 ３ ディスプレイ部 ４ 凹部 ５ 各種コネクタ ６ カバー ７ ヒンジ部 ８ ゴム足 ９ 外部コネクタ １０ ケーブル

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 外部接続用のコネクタを有し、ディスプ
   レイ部が本体部に対して開閉可能に構成されているノー
   トブック型パソコンにおいて、前記ディスプレイ部の外
   面の一部に前記コネクタが配置されていることを特徴と
   するノートブック型パソコン。
2. 【請求項２】 ディスプレイ部はその内面に表示画面が
   配設され、この表示画面と反対側の外面の一部にコネク
   タが配置されてなる請求項１のノートブック型パソコ
   ン。
3. 【請求項３】 ディスプレイ部の外面一部に凹部が形成
   され、この凹部内にコネクタが配設され、この凹部を覆
   いかつディスプレイ部の外面一部を構成するカバーがデ
   ィスプレイ部に対して開閉可能に設けられる請求項２の
   ノートブック型パソコン。
4. 【請求項４】 本体部はキーボードを一体に有する薄型
   筐体として構成され、ディスプレイ部は前記本体部の一
   側部にヒンジ機構により開閉可能な薄型筐体として構成
   され、ディスプレイ部は閉じたときに前記キーボード部
   を覆い、開いたときには本体部に対して立設され、その
   内面に設けた表示画面がキーボードに対向され、その外
   面に設けたコネクタが表示画面と反対側に位置される請
   求項２ないし３のいずれかのノートブック型パソコン。