JPH09329927A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09329927A
JPH09329927A JP8170545A JP17054596A JPH09329927A JP H09329927 A JPH09329927 A JP H09329927A JP 8170545 A JP8170545 A JP 8170545A JP 17054596 A JP17054596 A JP 17054596A JP H09329927 A JPH09329927 A JP H09329927A
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JP
Japan
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developing
voltage
charging
frequency
bias
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Application number
JP8170545A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Kobayashi
哲也 小林
Satoshi Tsuruya
聡 鶴谷
Hiroshi Sasame
裕志 笹目
Masaki Oshima
磨佐基 尾島
Hiroaki Ogata
寛明 緒方
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数が異なるAC電圧分を有する現像バイ
アスを印加する磁性一成分現像器と非磁性一成分現像器
とを備える画像形成装置で、一次帯電器の帯電バイアス
のAC電圧に現像バイアスのAC電圧による干渉を防止
することである。 【解決手段】 イエロー〜シアンの色現像器(非磁性一
成分現像器)4a〜4cの現像バイアス電源21、ブラ
ック(黒)現像器(磁性一成分現像器)4dの現像バイ
アス電源22は、それぞれ周波数fdc=3000Hz、
周波数fdk=2000Hzの現像AC電圧を有する。一
次帯電器2の帯電バイアス電源20は、色用電源20a
と、黒用電源20bとからなり、それぞれ周波数fdc=
2000Hz、周波数fk =1500Hzの帯電AC電
圧を有する。感光ドラム1の帯電、露光により形成した
潜像を現像する現像器が現像器4a〜4cまたは4dか
に応じて、その帯電を行なう電源をセレクタ23により
電源20aまたは20cに選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式や静
電記録方式を利用した複写機、プリンタ等の画像形成装
置に関し、特に像担持体の一次帯電に交流電圧を用いる
画像形成装置に関する。また本発明は、複数色の画像を
重ねてカラー画像を得る画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式や静電記録方式を利用した
複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、潜像を
現像するための現像剤に広く一成分現像剤が用いらてお
り、複数色のトナー像を重ねてカラー画像を形成するカ
ラー画像形成装置にも、現像に一成分現像剤が用いられ
ている。
【0003】従来のカラー画像形成装置として、中間転
写体を用いたものを図11に示す。
【0004】カラー画像形成装置は、マゼンタ、シア
ン、イエロー、ブラックの4色に分解した画像情報によ
り、感光ドラム101に対し、順次各色について帯電、
露光、現像を行なって各色のトナー像を形成する。中間
転写体105は、色ずれのないカラー画像を得るために
用いるもので、感光ドラム101上に形成された各色の
トナー像を、この中間転写体105上に順々に重ね合わ
せて転写し(1次転写)、次いで中間転写体105に供
給された転写材102上に一括転写して(2次転写)、
転写材102上にフルカラー画像が得られる。
【0005】上記の画像形成装置の感光ドラム101の
周辺の概略図を図12に示す。感光ドラム101に近接
して現像装置104が設置され、この現像装置104
は、回転支持体106上に回転切換え式の現像器104
a、104b、104cと、固定式の現像器104dを
搭載してなっており、現像器104a、104b、10
4cは、非磁性一成分現像器に構成された色現像器で、
それぞれイエロー、マゼンタ、シアンの非磁性トナーを
有し、固定式の現像器104dは、ブラック(黒)の磁
性トナーを有する磁性一成分現像器である。
【0006】現像時、色現像器104a、104b、1
04cには現像バイアス電源121から、黒現像器10
4dには現像バイアス電源122から、それぞれDC電
圧(直流電圧)とAC電圧(交流電圧)を重畳した現像
バイアスが印加される。
【0007】固定式の黒現像器104dの特徴は、一般
的に消費量の多いブラックトナーの容器容量を大きくで
きる他、磁性トナーの使用が可能なことである。回転切
換え式の色現像器104a〜104cの特徴は、これら
を感光ドラム101の周囲に順番に固定配置または並列
切換え可能配置したときに要する、各現像器形状を異な
らせる必要がないことである。また、色現像器を回転切
換え可能に配置したことにより、並列切換え可能配置の
ときよりも装置の小型化が図られる利点もある。
【0008】感光ドラム101の帯電時には、一次帯電
器(帯電ローラ)102に帯電バイアス電源120から
DC電圧とAC電圧を重畳した帯電バイアスが印加され
る。このように帯電バイアス電源120は、AC電圧を
用いているので、感光ドラム1の一様かつ安定した帯電
が可能であり、所望のDC電圧に必要なAC電圧を重畳
することにより、感光ドラム101の表面上を所望の電
位に均一に帯電することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、色現
像器104a〜104cには非磁性トナーを用い、黒現
像器104dには磁性トナーを用いている。この磁性ト
ナーは、現像器104dの現像スリーブ104d′に内
包された磁石104d″による拘束力が働き、またトナ
ー中に磁性体を含んでいるので、非磁性トナーに比べて
比重が大きい。このため、現像スリーブ104d′と感
光ドラム101とが対向した現像領域において、磁性ト
ナーの現像バイアスの周波数に対する応答性が低く、現
像濃度の低下や解像度の低下等の不具合を招くことがあ
った。
【0010】そこで、図12に示すように、磁性トナー
を用いる黒現像器104d用に現像バイアス電源12
2、非磁性トナーを用いる色現像器104a〜104c
用に現像バイアス電源121というように、現像バイア
ス電源を別々に設けて、磁性トナー、非磁性トナーの特
性に見合った周波数のAC電圧をDC電圧に重畳した現
像バイアスを、それぞれ現像器104d、104a〜1
04cに印加できるようにしている。
【0011】しかしながら、たとえばブラックの画像形
成時、AC電圧を重畳した帯電バイアスにより感光ドラ
ム1を一様帯電する一方、帯電した感光ドラム1に露光
走査3により形成した黒用の潜像を、黒現像器4dによ
りAC電圧を重畳した現像バイアスの印加下に現像する
ので、現像バイアス電源122のAC電圧の周波数を単
に独立に変化させた場合、その周波数の選択を誤ると、
図13に示すように、画像形成方向と直角な幅方向に平
行に干渉縞が現れることがあった。これは、イエロー、
マゼンタ、シアンの画像形成を行なうときも同様であ
る。
【0012】つまり、感光ドラム101に、図14に実
線で示す現像AC電圧(現像バイアスのAC電圧)と、
点線で示す帯電AC電圧(一次帯電バイアスのAC電
圧)とが印加されると、それらのAC電圧の周波数によ
ってはAC電圧同士が重なり合って干渉し、太い実線で
示すうねりの波形を持つ干渉電圧になる。このうねり波
形を持つ干渉電圧が一次帯電器102に印加されると、
干渉電圧の積分平均値に略等しい電圧で感光ドラム10
1の表面が帯電されることになるので、感光ドラム10
1の表面電位は周期的に変化し、その結果、画像上に干
渉縞が形成される。
【0013】干渉電圧のうねり波形の周波数は、現像A
C電圧周波数と帯電AC電圧周波数の差分の絶対値で表
される。画像上の干渉縞のピッチA(mm)は、干渉周
波数f(Hz)と画像形成速度、いわゆるプロセススピ
ードPS(mm/秒)とから求まり、A=PS×1/f
である。
【0014】図14では、説明を簡略化するために、現
像AC電圧、帯電AC電圧にサイン波を用いているが、
これらのAC電圧に矩形波等の高周波成分を含む波形を
用いると、うねり波形は一層複雑化し且つうねりは急峻
に変化し、干渉縞がより顕著になる。このような干渉縞
は、白黒画像でも問題になるが、より高品位な画質が要
求されるカラー画像では致命的になる。またカラー画像
はハーフトーンの再現性が重要視されるが、このハーフ
トーン画像など電位的に不安定な状態の画像では、感光
ドラムの表面電位の周期ムラが大きくなるので、干渉縞
も顕著に現れやすい傾向がある。
【0015】特に最近では、装置の小型化、コストダウ
ン化等の要求から、高圧線の配線を近接させたり、同一
基板上に複数の高圧電源を実装する必要があるので、A
C電圧の干渉が頻繁に発生しやすく、それだけ干渉縞が
起こりやすい問題がある。また画像形成速度の高速化の
要求から、干渉縞が画像形成方向に広がりやすく、画像
上一層顕著に目立つ傾向にある。
【0016】なお、現像AC電圧にも帯電AC電圧との
干渉による影響があるものの、現像時にトナークラウド
を形成するなどの手段を講じることにより、容易に周期
的な干渉電圧の影響を分散でき、画像上に出現しにくく
できるので、そう問題にならない。
【0017】本発明の目的は、磁性一成分現像器と非磁
性一成分現像器とを具備し、その磁性現像器と非磁性現
像器とで現像バイアス電源のAC電圧周波数が異なって
も、帯電AC電圧に対する現像AC電圧周波数との干渉
を防止して、干渉縞のない高品質なカラー画像を得るこ
とを可能とした画像形成装置を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明に係
る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明
は、回動する像担持体と、帯電高圧電源による帯電バイ
アスの印加により像担持体を一様帯電する帯電部材と、
一様帯電した像担持体上に形成した潜像を、現像高圧電
源による現像バイアスの印加により現像する複数個の現
像器とを備え、複数個の現像器のうちの少なくとも1つ
が磁性一成分現像剤を用いる磁性一成分現像器であり、
少なくとも1つが非磁性一成分現像剤を用いる非磁性一
成分現像器であり、これら磁性現像器と非磁性現像器
は、互に異なる周波数の交流電圧分を有する現像バイア
スが印加される画像形成装置において、前記帯電高圧電
源は、帯電バイアスの交流電圧分の周波数として少なく
とも2種類の周波数を選択可能に有し、前記一様帯電し
た像担持体上に形成した潜像を現像する現像器が磁性現
像器であるか、非磁性現像器であるかの現像器の種類に
応じて、その潜像形成のための像担持体の一様帯電に使
用する帯電バイアスの交流電圧分の周波数を選択するこ
とを特徴とする画像形成装置である。
【0019】また、本発明は、回動する像担持体と、帯
電高圧電源による帯電バイアスの印加により像担持体を
一様帯電する帯電部材と、一様帯電した像担持体上に形
成した潜像を、現像高圧電源による現像バイアスの印加
により現像する、磁性一成分現像剤を用いる1個の現像
器とを備えた画像形成装置において、前記帯電高圧電源
は、帯電バイアスの交流電圧分の周波数が変更可能であ
り、前記現像高圧電源は、現像バイアスの交流電圧分の
周波数が変更可能であり、前記現像バイアスの交流電圧
分の周波数の変化に応じて帯電バイアスの交流電圧分の
周波数を変化させることを特徴とする画像形成装置であ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0021】図1は、本発明の一実施例にかかる画像形
成装置を示す概略構成図である。
【0022】本実施例の画像形成装置は、カラーのレー
ザビームプリンタに構成され、図示しないパーソナルコ
ンピュータやワークステーション等のホストと接続さ
れ、ホストからのプリント要求によりビデオインターフ
ェースを介して、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの4色に分解した画像データを受け取る。画像形成装
置は、この画像データを基に感光ドラム1に対し、図1
1に示した従来の画像形成装置と同様、各色について順
に画像形成を行なって、感光ドラム1上にイエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの4色のトナー像を形成し、
それらのトナー像を中間転写体5上に重ね合わせて転写
した後、紙などの転写材上に一括転写してカラー画像を
得るものである。
【0023】感光ドラム1は、外径50mmのアルミニ
ウム製シリンダ上に有機感光材料による感光層を形成
し、さらにトナーの離型性向上、感光層の削れ防止のた
めの表面保護層を設けてなっており、矢印A方向に10
0mm/秒の所定の周速度で回転駆動される。感光ドラ
ム1の周囲に、接触式の一次帯電器(帯電ローラ)2、
露光手段7、現像装置4、中間転写体5および感光ドラ
ム用クリーナ8が設置されている。中間転写体5の周囲
には転写ローラ11および中間転写体用クリーナ10が
設置され、転写ローラ11の下方には給紙カセット9
が、また転写ローラ11の外方延長上には定着器13が
設置されている。
【0024】現像装置4は、回転支持体106上に回転
切換え式の現像器104a、104b、104cと、固
定式の現像器104dを搭載してなっており、現像器1
04a、104b、104cは、非磁性一成分現像器に
構成された色現像器で、それぞれイエロー、マゼンタ、
シアンの非磁性トナーを有し、固定式の現像器104d
は、ブラック(黒)の磁性トナーを有する磁性一成分現
像器である。
【0025】色現像器4a〜4cはそれぞれの色の画像
形成時に、回転支持体6の回転により矢印K方向に回転
され、感光ドラム1と対向した現像位置に順次移動さ
れ、そこで位置決めして現像に供される。これらの色現
像器4a〜4cは、現像により収容したトナーがなくな
ったときに、新たな現像器に交換する現像カートリッジ
に構成されている。
【0026】色現像器4a〜4cは、図2に示すような
現像器構成とされている。本現像器4a〜4cは、非磁
性トナーの色トナーを収容した現像容器41を、保護容
器を兼ねたホルダー40内に収納した形態の現像カート
リッジに形成され、現像容器41は、現像器を現像位置
に位置させたときに、ホルダー40の開口部を介して図
1の感光ドラム1に対面する開口部を有し、その現像容
器41の開口部に現像スリーブ42が回転自在に配置さ
れている。
【0027】この現像スリーブ42は、現像位置で感光
ドラム1に対して位置決めすることにより、感光ドラム
1と50〜500μmの所定の間隙をおいて保持され、
これにより、現像スリーブ42上に担持した色トナーを
感光ドラム1に向けて供給するための現像領域が形成さ
れる。
【0028】現像容器41内には、回転することにより
トナーを現像スリーブ42側へ搬送する搬送手段43が
設置してあり、さらに、現像スリーブ42と当接して回
転することにより、搬送手段43により搬送された色ト
ナーを現像スリーブ42に供給した、担持させる供給ロ
ーラ44が設置してある。供給ローラ44は、現像スリ
ーブ42と周速差をもって矢印D方向に回転することが
好ましい。この供給ローラ44の材質は、現像スリーブ
42へのトナーの安定供給、均一塗布を可能にするため
に、ポリウレタン、シリコーンゴム等のゴム発泡材が好
ましく、発泡形態は、単泡、連泡のいずれの形態も使用
できる。
【0029】現像スリーブ42には、その上に担持した
トナーの層厚を規制する規制部材45が弾性的に当接さ
れている。現像スリーブ42の下部には、容器41の開
口部下部からのトナーの外部への吹出しを防止する防止
部材46が設置されている。
【0030】固定式の黒現像器4dは、色トナー現像器
4a〜4cと同様、現像によりブラックトナーがなくな
ったときに、新たな現像器に交換する現像カートリッジ
形態に形成されている。図3に示すように、本現像器4
dは、磁性トナーのブラックトナーを収容した現像容器
51を有し、現像容器51は、現像器を現像位置に位置
させたときに図1の感光ドラム1に対面する開口部に、
現像スリーブ52が回転自在に配置されている。
【0031】この現像スリーブ52は、現像位置で感光
ドラム1に対して位置決めすることにより、感光ドラム
1と50〜500μmの所定の間隙をおいて保持され、
これにより、現像スリーブ52上に担持したブラックト
ナーを感光ドラム1に向けて供給するための現像領域が
形成される。現像スリーブ52内には、複数の磁極N、
Sを有するローラ状の磁石54が非回転に配置されてい
る。
【0032】トナー容器51内には、回転することによ
りトナーを現像スリーブ52へ搬送する搬送手段53が
設置してある。現像スリーブ52に搬送されたトナー
は、磁石54の磁力により現像スリーブ52の表面上に
担持される。現像スリーブ52には、その上に担持した
トナーの層厚を規制する規制部材55が弾性的に当接さ
れている。現像スリーブ52の下部には、容器51の開
口部下部からのトナーの外部への吹出しを防止する防止
部材56が設置されている。
【0033】画像形成するに当たっては、図1に示すよ
うに、まず、感光ドラム1を矢印A方向に回転し、この
感光ドラム1の表面を帯電手段2により約−600Vに
一様帯電する。次に、第1色目のイエローの画像データ
に応じてON、OFF制御された露光手段7により感光
ドラム1の表面に露光走査3を施して、感光ドラム1の
表面上に1色目の静電潜像を電位約−100Vで形成す
る。この第1色目の潜像を、イエロー現像器4aにより
イエロートナー(負帯電性)を使用して現像し、イエロ
ートナー像として可視化する。
【0034】図1に示すように、感光ドラム1に中間転
写体5が所定の圧力をもって圧接され、感光ドラム1の
周速と略同速の100mm/秒で矢印Bの方向に回転駆
動されている。この中間転写体5は、アルミニウム製シ
リンダ上にNBRゴム等からなる導電性弾性層を形成
し、その上にカーボン、フッ素樹脂等を分散したウレタ
ン樹脂の離型性を有する表層を形成してなっており、そ
の抵抗値を105 〜1010Ωcmに調整している。
【0035】上記のようにして得られた感光ドラム1上
の1色目のイエロートナー像は、感光ドラム1と中間転
写体5とが当接したニップ部において、中間転写体5の
表面上に転写される(1次転写)。このとき、中間転写
体5に対し転写電圧として、、トナーの帯電極性と逆極
性で予め一意的に設定した電圧VItr =+100Vを印
加する。この1次転写の際に転写されずに感光ドラム1
上に残ったトナーは、クリーナ8の感光ドラム1に圧接
されたクリーニングブレード8aにより掻き取り、廃ト
ナー容器8bに回収する。
【0036】上記と同様な工程を第2色目、第3色目、
第4色目のマゼンタ、シアン、ブラックについても繰り
返し、感光ドラム1上に2色目、3色目、4色目の静電
潜像を形成し、その潜像を現像器4b、4c、4dによ
り現像し、得られたトナー像を中間転写体5上に転写す
る、これにより中間転写体5上に、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの4色のトナー像を積層したカラ
ー画像が得られる。
【0037】中間転写体5に給紙カセット9から紙など
の転写材12が搬送され、この転写材12を挟んで転写
ローラ11を中間転写体5に当接する。この際、転写ロ
ーラ11に対し転写電圧として、トナーの帯電極性と逆
極性で予め一意的に設定した電圧Vtr=+1000Vを
印加し、中間転写体5上の4色のトナー像を転写材12
上に一括して転写する(2次転写)。
【0038】その後、転写材12を定着器13に送って
4色のトナー像を溶融定着し、所望のフルカラーの永久
プリント画像が得られる。プリント画像が形成された転
写材12は、排紙部より画像形成装置の機外に排出され
る。中間転写体5は、2次転写の際に転写されずに上の
残ったトナーを転写体クリーナ10によりクリーニング
して初期化される。
【0039】図4に、本実施例における現像バイアス電
源および帯電バイアス電源とそれらの現像器および一次
帯電器との接続を示す説明図である。
【0040】現像バイアス電源は、色現像器4a〜4c
用の電源21と黒現像器4d用の電源22とに別々に設
けられている。これらの現像バイアス電源21および2
2は、AC電源とDC電源を直列接続してなっている。
【0041】色現像器4a〜4cに印加する現像バイア
ス電源21の現像AC電圧(現像バイアスのAC電圧)
は、黒現像器4dに印加する現像バイアス電源22の現
像AC電圧よりも、周波数を高くしている。これは、非
磁性トナーでは現像スリーブへの拘束力が磁性トナーに
比べ少ないので、かぶり等の不具合を防ぐためである。
本実施例では、色用現像バイアス電源21のAC電圧の
周波数fdcを3000Hz、黒用現像バイアス電源22
のAC電圧の周波数fdkを2000Hzとした。
【0042】帯電高圧電源は、帯電バイアスの交流周波
数として少なくとも2種類の選択可能な周波数を有し、
一様帯電した像担持体上に形成した潜像を現像する現像
器が磁性現像器であるか、非磁性現像器であるかに応じ
て、その潜像形成のための像担持体の一様帯電に使用す
る帯電バイアスの交流周波数を選択する。
【0043】本実施例によれば、帯電バイアス電源20
は、イエロー、マゼンタ、シアンの色用帯電バイアス電
源20aとブラックの黒用帯電バイアス電源20bとを
備え、セレクタ23により帯電バイアス電源20aと2
0bとが切換可能になっている。帯電バイアス電源20
aおよび20bは、AC電源とDC電源を直列接続して
なり、黒用バイアス電源20aのAC電圧は、周波数f
k =1500Hzを有し、色用バイアス電源20bのA
C電圧は、周波数fdc=2000Hzを有する。
【0044】帯電AC電圧(帯電バイアスのAC電圧)
に現像AC電圧(現像バイアスのAC電圧)が干渉する
ことに起因した画像の干渉縞は、現像AC電圧の周波数
が帯電AC電圧の周波数の偶数倍になるときにピークを
迎え、そこから現像AC電圧の周波数を奇数倍方向に増
加および減少させると、干渉縞の間隔が狭くなり次第に
目立たなくなる。この視認しにくくなるときの干渉縞の
ピッチは0.2mm以下である。
【0045】従って、干渉縞のピッチを0.2mm以下
にすることが好ましく、本実施例では、カラー画像形成
のプロセススピードを100mm/秒としているので、
干渉縞のピッチを0.2mm以下にするには、干渉電圧
の周波数を500Hz以上にすればよい。そこで、ブラ
ックの画像形成時に、セレクタ23により周波数fk=
1500HzのAC電圧を有する帯電バイアス電源20
bを選択し、イエロー、マゼンタ、シアンの画像形成時
には、周波数fdk=2000HzのAC電圧を有する帯
電バイアス電源20aを選択して、帯電バイアスを一次
帯電器2に印加するようにした。
【0046】これによれば、ブラックの画像形成時、周
波数fk =1500HzのAC電圧を重畳した帯電バイ
アスにより感光ドラム1を一様帯電する一方、帯電した
感光ドラム1に露光走査3により形成した黒用の潜像
を、黒現像器4dにより周波数fdk=2000HzのA
C電圧を重畳した現像バイアスの印加下に現像するの
で、帯電AC電圧に現像AC電圧の干渉があっても、干
渉縞を視認できない0.2mm以下のピッチにでき、実
質上、干渉縞の発生をなくすことができる。同様に、イ
エロー、マゼンタ、シアンの各色の画像形成時、周波数
fdk=2000HzのAC電圧を重畳した帯電バイアス
により感光ドラム1を一様帯電する一方、帯電した感光
ドラム1に形成した各色用の潜像を、各色の現像器4a
〜4cにより周波数fdc=3000HzのAC電圧を重
畳した現像バイアスの印加下に現像するので、帯電AC
電圧に現像AC電圧の干渉があっても、実質上、干渉縞
の発生を防止できる。
【0047】以上では、感光ドラム1上にトナー像を形
成し、中間転写体5上に転写することを4色分繰り返し
てから、4色のトナー像を転写材12上に一括して転写
する方式のカラー画像形成装置を用いて説明したが、本
発明はこれに限られず、感光ドラム上にトナー像を形成
し、そのトナー像を転写材上に直接転写することを4色
分繰り返して、カラー画像を得る方式のカラー画像形成
装置においても、同様に適用することができ、同様な効
果が得られることは言うまでもない。
【0048】実施例2 図5は、本発明の他の実施例にかかる画像形成装置を示
す概略構成図、図6は、図5の装置に具備された現像装
置の黒現像器の現像器構成を示す断面図である。
【0049】まず、本実施例では、図5に示すように、
現像装置4の黒現像器4eを固定式でなく、他の色現像
器4a〜4cと同様に回転式とし、回転支持体6上に搭
載して使用した。
【0050】黒現像器4eは、図6に示すように、磁性
トナーのブラックトナー(黒トナー)を収容した現像容
器41の開口部に、内側にローラ状の磁石54を非回転
に配置した現像スリーブ52を有する点が、図2の色現
像器4a〜4cと異なる。黒現像器4eのその他の機械
的構成は、色現像器4a〜4cと基本的に同じで、図6
において図2に付した符号と同一の符号は同一の部材を
示す。
【0051】本実施例では、このように、黒現像器4e
を他の色現像器4a〜4cとともに回転式としたので、
黒現像器4eへの現像バイアス電源24からの現像バイ
アスの給電線を色現像器4a〜4cと共用化でき、現像
バイアスの給電線と一次帯電器2への帯電バイアスの給
電線とが不用意に近づいて、それらのAC電圧同士が干
渉するのを、予防するように措置することが容易にな
る。
【0052】次に、本実施例では、現像バイアス電源2
4、帯電バイアス電源25内部でAC電圧の周波数を発
信せず、図5に示すように、水晶発振器等の基準周波数
発生器26と分周器27とを設置した。そして装置本体
からの現像器選択信号を分周器27に入力して、黒の画
像形成をするか、各色の画像形成をするかに対応して、
従って、黒現像器4eを選択するか、各色の現像器4a
〜4cを選択するかに対応して分周比を選択し、発生器
26から発信された基準周波数を所定分周比で分周器2
7で分周して、黒画像形成時および各色の画像形成時の
帯電AC電圧および現像AC電圧の所定周波数を得、そ
れぞれ現像バイアス電源24と帯電バイアス電源25に
送るようにした。これにより、現像バイアス電源24お
よび帯電バイアス電源25に所定周波数の現像AC電圧
および帯電AC電圧を生成させる構成とした。
【0053】具体的には、基準周波数発生器26から1
2MHzを発信し、ブラックの画像形成時には、これを
分周器27により帯電バイアス用に分周比1/800
0、現像バイアス用に分周比1/6000で分周し、帯
電バイアス電源25に1500Hz、現像バイアス電源
24に2000Hzを出力した。イエロー、マゼンタ、
シアンの各色の画像形成時には、12MHzの基準周波
数を分周器27により帯電バイアス用に分周比1/60
00、現像バイアス用に分周比1/4000で分周し、
帯電バイアス電源25に2000Hz、現像バイアス電
源24に3000Hzを出力した。
【0054】このようなAC電圧の周波数発生方法によ
れば、分周器27による基準周波数の分周比を変えるこ
とにより、任意なAC電圧周波数を得ることができると
ともに、最適な分周比の選択により現像AC電圧および
帯電AC電圧との間の周波数関係を、干渉を防ぐのに適
切な所定の周波数関係にすることができる。仮に基準周
波数が少しずれたとしても、同じ基準周波数から現像A
Cおよび帯電ACの周波数を生成させるので、所定の周
波数関係が安定して実現される。
【0055】本実施例によっても、実施例1と同様、ブ
ラックの画像形成時、周波数fk =1500HzのAC
電圧を重畳した帯電バイアスにより感光ドラム1を一様
帯電する一方、感光ドラム1に形成した黒用の潜像を黒
現像器4dにより周波数fdk=2000HzのAC電圧
を重畳した現像バイアスの印加下に現像し、イエロー、
マゼンタ、シアンの各色の画像形成時、周波数fdk=2
000HzのAC電圧を重畳した帯電バイアスにより感
光ドラム1を一様帯電する一方、感光ドラム1に形成し
た各色用の潜像を、各色の現像器4a〜4cにより周波
数fdc=3000HzのAC電圧を重畳した現像バイア
スの印加下に現像するので、帯電AC電圧に現像AC電
圧の干渉があっても、実質上、干渉縞の発生を防ぐこと
ができる。
【0056】実施例3 図7は、本発明のさらに他の実施例を示す概略構成図で
ある。本実施例では、図7に示すように、定電流制御器
29を付加した帯電バイアス電源28を設置して、帯電
バイアスのAC電流を定電流制御し、一次帯電器(接触
式)2による感光ドラム1の表面の帯電電位の一層の安
定化を図ったことが特徴である。
【0057】接触式の一次帯電器2、つまり帯電ローラ
は、図8に示すように、芯金2a上に導電性のゴム2b
およびその上に高抵抗表面層2cを設けてなり、感光ド
ラム1と接触してその表面を一様帯電する接触式の帯電
器に構成されている。この高抵抗表面層2cは、感光ド
ラム1にピンホール等の低耐圧欠陥部が生じた場合、こ
の欠陥部分に帯電電流が集中し、帯電器2の表面電位が
降下して、横筋の帯電不良が発生するのを防ぐために施
されている。このような接触式の帯電器2は、従来のコ
ロナ帯電器と比べて、人体に有害なオゾンの発生が極め
て少ない長所を有しているので、近年実用化されるよう
になってきている。
【0058】しかしながら、高抵抗表面層2cは環境変
化、特に湿度の影響を受けやすく、低湿環境下では、抵
抗の増加および誘電率の減少によりインピーダンスが増
加し、逆に高湿環境下では、抵抗の減少および誘電率の
増加によりインピーダンスが減少する。そのため、帯電
器2のAC電圧を定電圧制御しようとしても、高抵抗表
面層2cのインピーダンス変動によって、帯電部におけ
る電圧を一定にすることができない。そこで、本実施例
では、帯電器2に印加するAC電圧を定電流制御するこ
とにより不具合を解消した。この手法は、特開昭1−2
67667号公報を参照。
【0059】しかしながら、本実施例では、帯電AC電
圧に対する現像AC電圧の干渉による干渉縞を防止する
ために、帯電AC電圧の周波数を現像AC電圧の周波数
に応じて変えている。この帯電AC電圧周波数の変化を
帯電AC電流制御値に固定したままで行なうと、その帯
電AC電圧が過剰もしくは不足となるおそれがあり、必
要以上にAC電圧が高い場合は感光ドラム1の表面層が
削れやすくなったり、AC電圧が低くなりすぎると感光
ドラム1の帯電電位が安定せず、非画像部にトナーが付
着し、画像汚れを招いたりする。
【0060】そこで、本実施例では、帯電AC電圧の周
波数を現像AC電圧の周波数に応じて変化させる場合、
帯電AC電流の定電流制御値も同時に変えるようにし
た。
【0061】帯電AC電流は、帯電面である帯電器2の
ローラ外径/ローラ長さ、非帯電面である感光ドラム1
の外径/長さ、プロセススピード等により変化するが、
これらの条件が同一ならば、周波数の増分にほぼ比例す
る電流値が必要である。
【0062】具体的には、黒の画像形成時、現像AC電
圧の周波数が2000Hz、帯電AC周波数が1500
Hzで、帯電AC電流が1500μA流れるのを、イエ
ロー、マゼンタ、シアンの画像形成時、現像AC電圧の
周波数が2000Hz、帯電AC電圧の周波数が200
0Hzで、帯電AC電流値を2000μAに設定する。
【0063】すなわち、実施例2のときと同様、ブラッ
クの画像形成時、基準周波数発生器26からの12MH
zを分周器27で分周した帯電AC電圧の周波数fk =
1500Hz、現像AC電圧の周波数fdk=2000H
zを、それぞれ帯電バイアス電源28、現像バイアス電
源24に出力して、周波数1500HzのAC電圧を重
畳した帯電バイアス、周波数2000HzのAC電圧を
重畳した現像バイアスを生成させる。そしてこのとき、
装置本体からの現像器選択信号により定電流制御器29
の定電流制御設定値として、黒用定電流制御値Ik =1
500μAを選択させて、帯電バイアス電源28のAC
電流を1500μAに定電流制御する。同様に、各色の
画像形成時、基準周波数12MHzを分周した帯電AC
電圧の周波数fc =2000Hz、現像AC電圧の周波
数fdc=3000Hzを、それぞれ帯電バイアス電源2
8、現像バイアス電源24に出力して、周波数2000
HzのAC電圧を重畳した帯電バイアス、周波数300
0HzのAC電圧を重畳した現像バイアスを生成させ、
このとき現像器選択信号により定電流制御器29の定電
流制御設定値として、色用定電流制御値Ic =2000
μAを選択させて、帯電バイアス電源28のAC電流を
2000μAに定電流制御する。
【0064】本実施例では、以上のように、帯電AC電
圧の周波数を現像AC電圧に応じて変化させる際、帯電
AC電流の定電流制御値も同時に変えたので、感光ドラ
ム1の帯電に必要な電流値を安定的に得ることができ
る。従って、実施例1〜2と同様、帯電AC電圧に対す
る現像AC電圧の干渉による干渉縞を防止できる他、本
実施例によれば、環境変動によらずに安定した感光ドラ
ムの表面電位を得て、非画像部のトナー付着による画像
汚れ等がない、高品位なカラー画像を形成することが可
能になる。
【0065】実施例4 図9は、本発明のさらに他の実施例を示す概略構成図で
ある。本実施例は、白黒の画像形成装置の画像形成ユニ
ットであるプロセスカートリッジを示す。
【0066】図9に示すように、プロセスカートリッジ
PKは、感光ドラム1に対し、一次帯電器2、現像器4
4およびクリーナ8を一体的に組込んでなっている。黒
現像器44の構成は、図3に示した黒現像器4eと基本
的に同じである。図9において図1および図3に付した
符号と同一の符号は同一の部材を示す。
【0067】黒現像器は、白黒の画像形成装置用として
単独で用いられることが多いが、近年、感光ドラム等と
組合せてプロセスカートリッジとしても用いられるよう
になってきており、最近では、そのプロセスカートリッ
ジの高寿命化がますます求められている。
【0068】しかし、トナーの摩擦帯電量(いわゆるト
リボ)の安定化が難しく、線画像の忠実な再現が困難に
なっている。特に現像器の長期間の使用によりトナーの
帯電量が上昇すると、現像した線画像は太くなり、出力
画像の解像度が低下するおそれがある。このように、プ
ロセスカートリッジの高寿命化には、トナーの現像性の
点で問題があった。
【0069】一般に、太くなってしまった線画像を元に
戻すには、現像AC電圧の周波数を増加させる手法が知
られている。前述したように、磁性トナーの現像バイア
スに対する周波数応答性、つまり現像AC電圧周波数に
対する応答性は、現像スリーブ52内磁石54の磁気拘
束力等により、非磁性トナーに比較して劣る。しかしな
がら、これは、磁性トナーが通常の摩擦帯電量のときで
あって、摩擦帯電量が高い状態では、現像AC電圧の周
波数応答性が向上し、感光ドラムと現像スリーブ間の現
像電界に対し、より敏感に挙動するようになる。
【0070】本実施例では、この特性を利用して、磁性
トナーの摩擦帯電量の上昇に応じて、現像AC電圧の周
波数を高めることにより、線画像の忠実な再現性を得る
ものである。本例では、現像器44による現像枚数に応
じて現像AC電圧周波数を変えるようにした。
【0071】以下、図9を用いて説明すると、現像スリ
ーブ52に接続された現像バイアス電源24と、帯電器
2に接続された帯電バイアス電源28には、基準周波数
発生器26からの基準周波数を分周器27で分周した周
波数の信号がそれぞれ入力されており、分周比を適宜選
択することにより、現像バイアス電源24と帯電バイア
ス電源28から、干渉縞を防止することができる所定の
周波数関係にあるAC電圧を重畳した帯電AC電圧およ
び現像AC電圧が出力される。さらに帯電バイアス電源
28は、定電流制御装置29により制御されている。
【0072】画像形成装置は、画像形成カウンタ(複写
枚数カウンタ)38を備え、現像器44の現像枚数、つ
まり画像形成枚数をカウントしている。本実施例では、
このカウントした画像形成枚数のカウント値が所定値に
達したときに、カウンタ38からの信号を分周器27に
出力して、分周器27の現像AC電圧周波数の分周比を
変えることにより、現像バイアス電源24で発生する現
像AC電圧の周波数を増加して、太った線画像の幅をも
との細さに戻す。このとき、帯電AC電圧の周波数と帯
電AC電流の定電流制御値も同時に変化することによ
り、干渉縞のない線画像の安定した画像形成が可能とな
る。
【0073】図10に、本実施例における画像形成枚数
と線画像幅との関係を示す。図中点線は従来の線画像幅
の推移を示したもので、画像形成枚数のカウント値が増
すにつれて線幅が太くなっている。本実施例では、この
線幅が約195μmを超えて太くなるカウント値Nの時
点で、現像AC電圧周波数をそれ以前の1800Hzか
ら2000Hzに増加させた。線幅は初期と同じ太さに
減り、階調性のある良好な画像が得られた。このときの
画像形成のプロセススピードは90mm/秒で、現像A
C電圧周波数の変更に応じて、帯電AC周波数をカウン
ト値N以前の1200Hzからカウント値N以降の14
00Hzに変えた。帯電AC電流の制御値も、カウント
値N以前の1200μAからカウント値N以降に140
0μAに変化させた。
【0074】以上説明したように、本実施例では、トナ
ーの摩擦帯電電荷量の増加にともなう線画像の太りを、
現像AC電圧周波数を増加させることにより解消すると
と同時に、これに応じて帯電AC電圧周波数および帯電
AC電流も変化させることにより、干渉縞のない良好な
画像の提供が可能となった。
【0075】以上では、画像形成カウンタ38の出力信
号を用いて、自動的に現像バイアス電源24、帯電バイ
アス電源28のAC電圧周波数を変更させるようにした
場合を説明したが、予め基準周波数の分周比をいくつか
用意して、現像AC電圧と帯電AC電圧の周波数の組合
せにより、ユーザーが線画像の幅を自由に変えられるよ
うにしておき、この組合せを装置本体に設けたスイッチ
等で切換えて選択できるようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置は、磁性トナーを使用した磁性一成分現像器と非磁
性トナーを使用した非磁性一成分現像器を含む複数個の
現像器を具備し、磁性現像器と非磁性現像器は、互に異
なる周波数のAC電圧分を有する現像バイアスが印加さ
れる。本発明では、帯電高圧電源により帯電部材に帯電
バイアスを印加して像担持体を一様帯電するに際し、一
様帯電した像担持体上に形成した潜像を現像する現像器
が磁性現像器であるか、非磁性現像器であるかの現像器
の種類に応じて、その潜像形成のための像担持体の一様
帯電に使用する帯電バイアスのAC電圧分の周波数を選
択して変化させたので、帯電AC電圧に対する現像AC
電圧の干渉を防いで、それによる画像の干渉縞の発生を
防止し、干渉縞のない高品位な画像を得ることができ
る。さらに、帯電AC電圧周波数の変化に応じて帯電A
C電流を変更して、その変更した帯電AC電流に定電流
制御したので、像担持体の帯電を安定化でき、非画像部
のトナー付着による画像汚れ等を一段となくした高品位
の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる画像形成装置を示す
概略構成図である。
【図2】図1の画像形成装置に設置された非磁性一成分
現像器を示す断面図である。
【図3】図1の画像形成装置に設置された磁性一成分現
像器を示す断面図である。
【図4】図1の画像形成装置における現像バイアス電
源、帯電バイアス電源の構成とそれらの現像器、一次帯
電器との接続を示す説明図である。
【図5】本発明の他の実施例にかかる画像形成装置を示
す概略構成図である。
【図6】図5の画像形成装置に設置された磁性一成分現
像器を示す断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例かかる画像形成装置
を示す概略構成図である。
【図8】本発明の画像形成装置で使用される接触式の一
次帯電器を示す断面図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例にかかるプロセスカ
ートリッジを示す概略構成図である。
【図10】図9のプロセスカートリッジによる画像形成
枚数と線画像幅との関係を示す説明図である。
【図11】従来の画像形成装置を示す概略構成図であ
る。
【図12】図11の画像形成装置における現像バイアス
電源、帯電バイアス電源の構成とそれらの現像器、一次
帯電器との接続を示す説明図である。
【図13】干渉縞画像を示す説明図である。
【図14】帯電AC電圧に対する現像AC電圧の干渉を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 感光ドラム 2 一次帯電器 4a〜4c 色現像器(非磁性一成分現像器) 4d、4e 黒現像器(磁性一成分現像器) 20、25、28 帯電バイアス電源 21、22、24 現像バイアス電源 23 セレクタ 26 基準周波数発生器 27 分周器 29 定電流制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾島 磨佐基 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 緒方 寛明 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動する像担持体と、帯電高圧電源によ
    る帯電バイアスの印加により像担持体を一様帯電する帯
    電部材と、一様帯電した像担持体上に形成した潜像を、
    現像高圧電源による現像バイアスの印加により現像する
    複数個の現像器とを備え、複数個の現像器のうちの少な
    くとも1つが磁性一成分現像剤を用いる磁性一成分現像
    器であり、少なくとも1つが非磁性一成分現像剤を用い
    る非磁性一成分現像器であり、これら磁性現像器と非磁
    性現像器は、互に異なる周波数の交流電圧分を有する現
    像バイアスが印加される画像形成装置において、前記帯
    電高圧電源は、帯電バイアスの交流電圧分の周波数とし
    て少なくとも2種類の周波数を選択可能に有し、前記一
    様帯電した像担持体上に形成した潜像を現像する現像器
    が磁性現像器であるか、非磁性現像器であるかの現像器
    の種類に応じて、その潜像形成のための像担持体の一様
    帯電に使用する帯電バイアスの交流電圧分の周波数を選
    択することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 基準周波数の発生器と、その基準周波数
    を分周する分周器を備え、前記帯電高圧電源および現像
    高圧電源は、分周器から供給された周波数を有する交流
    電圧を発生するようになっており、また前記磁性現像器
    と非磁性現像器とが共通の現像高圧電源から給電されて
    おり、そして分周器は複数の分周比を有し、基準周波数
    を分周して、前記帯電バイアスの交流電圧分用の少なく
    とも2種類の周波数を生成し、また前記磁性現像器であ
    るか、非磁性現像器であるかの現像器の種類に応じた、
    現像バイアスの交流電圧分用の少なくとも2種類の周波
    数を生成する請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記帯電高圧電源は定電流制御装置が付
    加され、定電流制御装置は、前記磁性現像器であるか、
    非磁性現像器であるかの現像器の種類に応じた、帯電バ
    イアスの交流電圧分用の少なくとも2種類の定電流制御
    値が設定されており、前記選択した帯電バイアスの交流
    電圧分の周波数に応じて、帯電バイアスの交流電圧分の
    定電流制御値を選定する請求項2の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記像担持体を少なくとも帯電部材と一
    体的に組込んで、画像形成装置本体に着脱自在なプロセ
    スカートリッジに形成した請求項1、2または3の画像
    形成装置。
  5. 【請求項5】 前記各現像器を画像形成装置本体に着脱
    自在な現像カートリッジに形成した請求項1、2、3ま
    たは4の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 回動する像担持体と、帯電高圧電源によ
    る帯電バイアスの印加により像担持体を一様帯電する帯
    電部材と、一様帯電した像担持体上に形成した潜像を、
    現像高圧電源による現像バイアスの印加により現像す
    る、磁性一成分現像剤を用いる1個の現像器とを備えた
    画像形成装置において、前記帯電高圧電源は、帯電バイ
    アスの交流電圧分の周波数が変更可能であり、前記現像
    高圧電源は、現像バイアスの交流電圧分の周波数が変更
    可能であり、前記現像バイアスの交流電圧分の周波数の
    変化に応じて帯電バイアスの交流電圧分の周波数を変化
    させることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記帯電高圧電源は、帯電バイアスの交
    流電圧分の周波数が少なくとも2種に変更可能であり、
    現像高圧電源は、現像バイアスの交流電圧分の周波数が
    少なくとも2種に変更可能であり、現像バイアスの交流
    電圧分の周波数を選択すると、それに応じて帯電バイア
    スの交流電圧分の周波数が選択される請求項6の画像形
    成装置。
  8. 【請求項8】 基準周波数の発生器と、その基準周波数
    を分周する分周器を備え、前記帯電高圧電源および現像
    高圧電源は、分周器から供給された周波数を有する交流
    電圧を発生するようになっており、そして分周器は複数
    の分周比を有し、基準周波数を分周して、前記帯電バイ
    アスの交流電圧分用の少なくとも2種類の周波数を生成
    し、また現像バイアスの交流電圧分用の少なくとも2種
    類の周波数を生成する請求項6または7の画像形成装
    置。
  9. 【請求項9】 前記帯電高圧電源は定電流制御装置が付
    加され、定電流制御装置は、帯電バイアスの交流電圧分
    用の少なくとも2種類の定電流制御値が設定されてお
    り、前記選択した帯電バイアスの交流電圧分の周波数に
    応じて、帯電バイアスの交流電圧分の定電流制御値を選
    定する請求項6、7または8の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 画像形成枚数カウンタを備え、画像形
    成枚数が所定のカウント値に達したときに、前記現像高
    圧電源の現像交流電圧分の周波数を変更する請求項6の
    画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記像担持体を少なくとも帯電部材と
    一体的に組込んで、画像形成装置本体に着脱自在なプロ
    セスカートリッジに形成した請求項6、7、8、9また
    は10の画像形成装置。
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JP2011062077A (ja) * 2010-12-07 2011-03-24 Canon Inc 電源、icおよび画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011062077A (ja) * 2010-12-07 2011-03-24 Canon Inc 電源、icおよび画像形成装置

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