JPH09329640A - 送電線故障電圧検出方法および装置 - Google Patents

送電線故障電圧検出方法および装置

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JPH09329640A
JPH09329640A JP9038575A JP3857597A JPH09329640A JP H09329640 A JPH09329640 A JP H09329640A JP 9038575 A JP9038575 A JP 9038575A JP 3857597 A JP3857597 A JP 3857597A JP H09329640 A JPH09329640 A JP H09329640A
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Kazunori Sugimachi
和則 杉町
Hironori Takahashi
宏典 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】送電線の零相電圧検出用の電圧センサを設置す
る際の調整項目が多く、その作業に熟練と多大な時間お
よび労力を必要とする問題を解決し、設置位置調整を事
実上必要としない電圧センサの故障時および正常時の出
力に基づいて零相電流や故障相電流を検出し、故障種別
の判別もできる送電線故障電流検出方法および装置を提
供すること。 【解決手段】送電線鉄塔内に、送電線の正常時にも出力
を発生するように位置に、少なくとも1つの電圧センサ
を設け、送電線の正常時および事故発生時における各電
圧センサの出力電圧ベクトルの差および/または前記差
の平均値を演算することにより、零相電流や故障相電流
を検出する。また差ベクトルの位相/レベルを、予め準
備された判定基準に照合して故障種別/故障相を判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は送電線故障電圧検出
方法および装置に関し、特に送電線鉄塔に設置した電極
体より構成された電圧センサの出力に基づいて故障時の
零相電圧および故障相電圧などを検出する方法および装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】送電線の地絡故障時に発生する零相電圧
を検出する方法としては、従来より送電線鉄塔に設置し
た複数の電極体(各送電線の送電電圧に応じて誘導電圧
のベクトル和を出力する)からなる電圧センサの設置位
置を調整することで零相電圧を得ることが知られてい
る。例えば、本出願人の提案にかかる実開昭60−41
866号公報では、複数の電極体に生じた電位の合成値
又は単一の電極体の電位が、電力線各相の電圧が等しい
場合に零または微少となるように、各電力線と電極体間
の電気容量や距離を予め調整しておき、送電線に事故が
発生した場合に電極体と大地間に発生する電圧を検出す
ることにより、零相電圧を検出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の電極体の電気容
量の調整による零相電圧検出方法では、複数又は単一の
電極体からなる電圧センサと各送電線からの距離すなわ
ち設置位置を調整して、電圧センサの正常時における合
成出力を零又は極小にする必要があるが、前記合成出力
は送電線を支持している鉄塔の各アーム長やアーム間隔
に依存するため、相互に関連する調整項目が多く、合成
出力を零又は極小にするような設置位置を決定するには
熟練と多大な時間および労力を必要とする。特に、4回
線併架鉄塔等では、被検出回線以外の送電電圧も影響を
及ぼすため合成出力を零にすることが極めて難しいとい
う問題がある。更に、零相電圧のみを検出する様に調整
するため、零相電圧が発生しない短絡故障の場合は電圧
センサの出力は零となり、短絡時に発生する相電圧は検
出することが出来ない等の問題もある。
【0004】本発明の目的は、送電線の故障電圧を検出
するための送電線鉄塔に設置した電極体からなる電圧セ
ンサを用い、実質上の調整なしで容易に、送電線の地絡
故障時に発生する零相電圧や短絡時に発生する相電圧を
得ることのできる送電線故障電圧検出方法および装置を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】送電線鉄塔内の、当該送
電線のある1相に対する感度が他の少なくとも1つの相
に対する感度とは異なるような位置に、当該送電線の正
常時にも出力を発生するように電圧センサを配置して送
電線の各相電圧の関数である各相誘導電圧のベクトル和
に相当する合成電圧ベクトルを検出出力する。出力合成
電圧ベクトルは、地絡故障時には少なくとも近似的に零
相電圧を代表し、短絡時には故障相電圧を代表する。ま
た前記電圧センサの事故発生時の出力と正常時の出力と
の差である減算電圧ベクトルを演算する。前記減算電圧
ベクトルは、送電線の地絡事故時の零相電圧に相当す
る。
【0006】また前記電圧センサを送電線鉄塔内の複数
位置に装備してそれぞれ合成電圧ベクトルを検出し、各
電圧センサごとの事故発生時出力と正常時出力との差ベ
クトルの平均電圧ベクトルを演算すると、前記平均ベク
トルで地絡故障時のゼロ相電圧を実質的に代表させるこ
とができる。前記平均電圧ベクトルは、少なくとも2つ
の前記電圧センサの、当該送電線の正常時における出力
と故障発生時における出力との差である減算電圧ベクト
ルをそれぞれ演算し、その平均ベクトルを求めることに
よって得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の1
実施例を説明する。図1は平行2回線同相配列の標準的
な送電鉄塔に本発明を適用した場合の電圧センサ取付状
態の1例を示す概略図である。鉄塔1のそれぞれのアー
ムに碍子を介して2回線の3相電力線A1、B1、C
1、A2、B2、C2が吊されている。電極体で構成さ
れ、各電力線からの誘導電圧を検出する上部および下部
電圧センサ2u、2dがほぼ電力線A1、A2を結んだ
線および電力線C1、C2を結んだ線上にそれぞれ設置
されている。
【0008】この場合、上部および下部電圧センサ2
u、2dでそれぞれ得られる誘導(出力)電圧は電力線
からの距離の逆数に比例する。そこで、上部電圧センサ
2uの各相電力線に対する感度の比を1:0.4:0.
2と仮定した場合の電圧ベクトル図を図2に示す。ベク
トルVA 、VB 、VC は、電力線A1、B1、C1、A
2、B2、C2に平衡な三相電圧が印加されており、全
ての電力線がA1の位置にある(すなわち、各電力線と
センサ2uとの距離がすべて等しい)と仮定した場合の
電圧センサ2uに及ぼすA、B、C相電圧成分を示す。
【0009】正常時に上部電圧センサ2uに誘導される
電圧成分は、A相、B相、C相の感度比が前述のように
1:0.4:0.2であることを考慮すると、図2
(A)に示すように、VUA:VUB:VUC=1.0:0.
4:0.2となる。そして上部電圧センサ2uの出力電
圧VU は前記各電圧成分VUA、VUB、VUCの合成ベクト
ルであるから、式(1)で表される。なお本明細書にお
いて、符号*は乗算を表わす。
【0010】 VU =1.0*VA +0.4*VB +0.2*VC =VUA+VUB+VUC ……(1) A相で1線地絡故障が発生したと仮定すると、同図
(B)のように、各相の電圧はVAG=0、VBG、VCGと
なるので、零相電圧Vo は式(2)で表される。 Vo =VAG+VBG+VCG =0+(VB −VA )+(VC −VA )=−3VA ……(2) 上部電圧センサ2uに誘導されるA相、B相、C相の電
圧成分は、前記感度比を考慮するとVUAG 、VUBG 、V
UCG となるので、上部電圧センサ2uの出力電圧VUGは
これらの合成ベクトルとなり、式(3)で表される。
【0011】 VUG=1.0*VAG+0.4*VBG+0.2*VCG =VUAG +VUBG +VUCG =(VA −VA )+0.4*(VB −VA )+0.2*(VC −VA ) =−0.6*VA +0.4*VB +0.2*VC ……(3) 前記出力電圧VUGは各電力線に対するセンサ感度が各相
で異なるため零相電圧Vo からずれている。しかし、こ
のずれは前記出力電圧VUGから平常時の出力電圧VU
(図2のA)を減算することによって補正でき、図2
(B)の零相成分VUoが算出される。これをA相地絡の
場合について示すと、前記の式(1)〜(3)を用いて
次のように表わされる。
【0012】 VUo=VUG−VU ={−0.6*VA +0.4*VB +0.2*VC } −(1.0*VA +0.4*VB +0.2*VC ) =−1.6*VA =(−1.6/−3)Vo =0.53Vo ……(4) なお、VA を基準ベクトルとし、時計回りを負とした場
合のVU 、VUG、Vo、VUoの大きさおよび向きはつぎ
のようになる。 VU =0.72(−14゜) VUG=0.92(−169゜) Vo =3.0(180゜) VUo=1.6(180゜) すなわち、A相地絡の場合のセンサ2uの出力と正常時
の同出力とのベクトル差であるVUoは、A相地絡の場合
の零相電圧Vo に比例した電圧となる。
【0013】次に下部電圧センサ2dの出力電圧につい
て説明する。図3には下部電圧センサ2dの各電力線A
〜Cに対する感度の比を0.3:0.5:1とした場合
の電圧ベクトル図を示す。正常時に下部電圧センサ2d
に誘導されるA相、B相、C相の電圧成分は、同図
(A)に示すように、感度比0.3:0.5:1.0を
考慮するとVLA、VLB、VLCとなる。下部電圧センサ2
dの出力電圧VL は前記ベクトルVLA、VLB、VLCの合
成であるから、上部電圧センサの場合と同様の演算によ
り、式(5)で表される。
【0014】 VL =0.3*VA +0.5*VB +1.0*VC =VLA+VLB+VLC ……(5) A相で1線地絡故障が発生すると、図3(B)に示すよ
うに、各相の電圧はVAG=0、VBG、VCGとなり、下部
電圧センサ2dに誘導されるA相、B相、C相の電圧成
分は前記感度比を考慮すると、VLAG 、VLBG VLCG と
なる。下部電圧センサ2dの出力電圧VLGはこれらの合
成であるから、式(6)で表される。 VLG=0.3*VAG+0.5*VBG+1.0*VCG =VLAG +VLBG +VLCG =0.3*(VA −VA ) +0.5*(VB −VA )+1.0*(VC −VA ) =−1.5*VA +0.5*VB +VC …… (6) 前記出力電圧VLGは、上部電圧センサ2uの場合と同様
に、感度が各相で異なるため零相電圧Vo からずれてい
るが、つぎの式(7)に示すように、出力電圧VLGから
平常時の出力電圧VL を減算した電圧VLoは零相電圧V
o に比例したものとなる。
【0015】 VLo=VLG−VL ={−1.5*VA +0.5*VB +1.0*VC } −(0.3*VA +0.5*VB +1.0*VC ) =−1.8*VA =(−1.8/−3)Vo =0.6Vo ……(7) 上述のように、各電力線への相対感度が異なる上部電圧
センサ2uと下部電圧センサ2dの、それぞれの故障時
の出力電圧ベクトルから正常時の出力電圧ベクトルを減
算して得られるVUoとVLoはほぼ同じ電圧ベクトルとな
る。
【0016】また一般的に、電圧センサの各電力線に対
する感度をα、β、γとすると、正常時に電圧センサか
ら出力される電圧VN は式(8)で表わされる。 VN =α*VA +β*VB +γ*VC ……(8) A相で地絡が発生した場合に電圧センサから出力される
電圧VG は式(9)で表わされる。
【0017】 VG =α*(VA −VA )+β*(VB −VA )+γ*(VC −VA ) =−(β+γ)*VA +β*VB +γ*VC …… (9) 地絡時の出力電圧VG から正常時の出力電圧VN を減算
したVo ’は式(10)となる。 Vo ’=VG −VN =−(β+γ)*VA +β*VB +γ*VC −(α*VA +β*VB +γ*VC ) =(α+β+γ)*VA =−(α+β+γ)*1/3*Vo ……(10) 式(10)から、地絡時のセンサの電圧出力ベクトルか
ら正常時の電圧出力ベクトルを減算することにより、電
圧センサの各電力線への感度の相違とは無関係に零相電
圧Vo に比例した電圧を得ることが出来ることが解る。
更に、図2(A)から分かるように、正常時の上部電圧
センサ2uの出力電圧ベクトルVU の位相はA相電圧
(一般的には、センサ感度の最も大きい相の電圧)のそ
れに近いので、正常時の上部電圧センサ2uの出力電圧
ベクトルVU の位相を基準とし、減算して得られた電圧
ベクトルVUoの位相を計測することで、Vo の位相角を
近似的に算出することが出来る。
【0018】上記のように、減算することで各電圧セン
サの電力線に対する相対感度に依存せず零相電圧Vo に
比例した電力電圧を得ることができるので、電圧センサ
の取付位置の調整は不要となる。又、4回線の場合も同
様に他の回線の影響によらず零相電圧に比例した電圧を
得ることができることは、前述と同じ解析と演算によっ
て容易に証明できる。
【0019】次に2線地絡の場合について説明する。図
4はA、B相地絡の故障点における電圧ベクトル図であ
り、同図の(A)は上部電圧センサ2uに関するもの、
(B)は下部電圧センサ2dに関するものである。A、
Bの2相が地絡した場合の零相電圧Vo はVCGとなり、
VC の1.5倍となることが知られており、A相地絡の
場合と同様に、各電力線に対するセンサ感度の差を考慮
した上部電圧センサ2uの出力電圧VUABGは式(11)
で表される。
【0020】 VUABG=0.2*VCG=0.2*1.5*VC =0.3*VC またVo =VAG+VBG+VCG=VCG=1.5VC 、 かつ(VAG=VBG=0)であるから、 VUABG=0.2*Vo …… (11) このVUABG から、式(1)で表わされる正常時の電圧
VU を減算して得られる電圧VUoは式(12)で表され
る。
【0021】 VUo=VUABG−VU =0.3*VC −(1.0*VA +0.4*VB +0.2*VC ) (VA +VB +VC =0であるから) =−0.6*VA +(1/ 3)*Vo ……(12) A、B相地絡の場合はC相電圧しか生じていないため、
前記の減算では、電圧VU が余分に補正してしまい、零
相電圧Vo から位相がずれてしまう結果となる。
【0022】一方、下部電圧センサ2dの出力電圧VLA
BGから、式(5)で表わされる正常時の電圧VL を減算
した電圧VLoは下記の式(13)で表わされ、上部セン
サの場合の電圧VUoと同様に零相電圧Vo からずれてし
まう。 VLo=VLABG−VL =1.5*VC −(0.3*VA +0.5*VB +VC ) =0.2*VA +(2/ 3)*Vo ……(13) しかし、図4(A)および(B)の対比から分るよう
に、前記2つの電圧ベクトルVUoとVLoは零相電圧Vo
を挟んで、互いに反対側へずれるから、電圧VUoとVLo
の平均をとれば零相電圧Vo に近似した平均電圧ベクト
ルVULo を算出することが可能となる。
【0023】上述したところから分かるように、ベクト
ルVULo を正確にゼロ相電圧Vo に一致させるために
は、式(12)と式(13)の第1項の係数の絶対値を
等しくする必要がある。式(12)の第1の項の係数
0.6は上部電圧センサ2uのA相に対する感度1から
B相に対する感度0.4を引いた値であり、式(13)
の第1項の係数0.2は下部電圧センサ2dのB相に対
する感度0.5からA相に対する感度0.3を引いた値
である。
【0024】それ故に、上部電圧センサ2uのA〜C相
電力線に対する感度をα1、β1、γ1、下部センサ2
dのA〜C相電力線に対する感度をα2、β2、γ2と
すると、AB相地絡の場合にVUoとVLoの平均をとるこ
とによって零相電圧Vo に比例した電圧ベクトルを得る
ため、すなわち式(12)および式(13)の第1項の
係数の絶対値を等しくするための各電圧センサ2u、2
dの設置位置は、 α1−β1=β2−α2 を満足する位置となる。また、BC相地絡やCA相地絡
の場合に零相電圧Vo に比例した電圧ベクトルを得るた
めの上部下部の電圧センサの設置位置は、それぞれつぎ
のようになる。
【0025】 β1−γ1=γ2−β2(BC地絡の場合の条件) γ1−α1=α2−γ2(CA地絡の場合の条件) 以上の解析より、次式の条件を満足する位置に上部およ
び下部センサ2u、2dを配置すればよいことが分る。 α1+α2=β1+β2=γ1+γ2 つまり、どの2線地絡の場合でも誘導電圧を検出する上
部および下部電圧センサ2u、2dを、鉄塔内の異なる
任意の箇所に2個設置し、各センサの出力電圧波形の平
均をとることによって零相電圧に(近似的に)比例した
電圧波形を得ることが出来る。したがって、本発明によ
れば電圧センサの取付位置の調整が不要、または実質上
不要な程度まで簡略化することができる。
【0026】図4において、VA を基準ベクトルとし、
時計回りを負とした場合の前記各ベクトルVo 、VU 、
VUABG、VUo、VL 、VLABG、VLo、VULo の大きさお
よび位相角はつぎの通りになる。前述のように、ベクト
ルVU の位相角はA相電圧のそれに近いので、下記の位
相角は近似的にベクトルVU を基準とする位相角とみる
ことができる。このような位相角を予め判定基準として
準備しておくことにより、故障時に得られた位相角に基
づいて1線地絡か2線地絡かの識別、および地絡した相
の特定をすることができる。 Vo =1.5(120゜) VU =0.72(−14゜) VUABG=0.3(120゜) VUo=0.95(153゜) VL =0.62(138゜) VLo=0.92(109゜) VLABG=1.5(120゜) VULo =0.94(131゜) 次に、短絡故障の場合について説明する。図5にAB相
短絡の場合の故障点における電圧ベクトル図を示す。同
図(A)は上部電圧センサ2uに関するもの、(B)は
下部センサ2dに関するものである。AB相短絡が発生
すると、相電圧VAS 、VBS は同じベクトルとなり、
VCSは逆方向でVASの2倍の大きさを持つベクトルとな
る。このため、上部および下部電圧センサ2u、2dの
各電力線に対する感度が等しければ、電圧センサの出力
電圧は零となるが、本発明では、一般的に、前記両電圧
センサの各電力線に対する感度は等しくならないから、
出力電圧は零とならない。
【0027】ここでは上述のように、上部電圧センサ2
uの感度比を1:0.4:0.2、下部電圧センサ2d
の感度比を0.3:0.5:1と仮定しているから、上
部電圧センサ2uの出力電圧VUAB 、下部電圧センサ2
dの出力電圧VLAB は式(14)で表わされる。 VUAB =VAS+0.4*VBS+0.2*VCS (−VCS=2VAS=2VBSであるから) =−0.5*VCS=−0.5*VC VLAB =0.3*VAS+0.5*VBS+VCS =0.6*VCS=0.6*VC =−1.2*VUAB …… (14) 図5の(A)および(B)からも分るように、VUAB は
VASと同方向のベクトルとなり、VLAB はVC と同方向
のベクトルとなる。すなわち、短絡故障の場合も故障時
の相電圧と同方向の電圧波形を、前記センサ出力に基づ
いて得ることが出来る。
【0028】また、上部および下部電圧センサ2u、2
dの出力電圧ベクトルVUAB とVLAB は互いに逆相とな
っており、正常時の各センサ出力を減算して得られる電
圧ベクトルVUSとVLSも逆相となる。これらの電圧ベク
トルはつぎの式(15)で表される。 VUS=VUAB −VU =−0.5*VC −(1.0*VA +0.4*VB +0.2*VC ) =0.3*(2*VB +VC ) VLS=VLAB −VL =0.6*VC −(0.3*VA +0.5*VB +VC ) =−0.1*(2*VB +VC ) =−(1/ 3)*VUAB ……(15) 以上のように、本発明では、正常時に上部および下部電
圧センサ2u、2dから出力電圧が得られるように前記
両センサを配置しておき、演算処理によって故障時の零
相電圧を算出するようにしているため、短絡故障の場合
には相電圧と同方向の電圧波形を得ることができるよう
になる。
【0029】3個の電圧センサを各相の電力線A、B、
Cの横にそれぞれ設置する場合も、以上に述べたのと同
様の解析により、B相の横に設置した電圧センサ(図示
せず)については、各電力線に対する感度をA相:B
相:C相=0.5:1:0.5と仮定すると、減算電圧
ベクトルVMoは下式(16)で表わされる。 VMo=1.5*0.5*VC −(0.5*VA +1*VB +0.5*VC ) =0.5*VA +(2/3)*Vo ……(16) また前述のように、AおよびC相電力線の横に設置した
電圧センサ2u、2dの故障時の出力電圧から正常時の
電圧を減算した差電圧ベクトルは式(12)、(13)
で示される。式(16)の第1項の係数(絶対値)は式
(12)の値より小さく式(13)の値より大きい値と
なり、3つの減算電圧ベクトルVUo、VLo、VMoの平均
電圧ベクトルを求めることで零相電圧に比例した電圧を
得ることが出来る。
【0030】図10に本発明を適用した送電線故障電圧
検出装置の1実施例のブロック図を示す。なお電圧セン
サ2uおよび2dの出力処理は、各系列別に同じように
行なわれるので、図では、繁雑化を避けるために、電圧
センサの出力処理系列については電圧センサ2uに関す
る構成のみを示し、電圧センサ2dに関する構成は図示
を省略している。3以上の電圧センサが使用される場合
も同様である。上部電圧センサ2uの出力は遅延回路3
1および減算回路32に供給される。減算回路32には
遅延回路31の出力も転送され、上部電圧センサ2uの
出力から遅延回路31の出力が減ぜられ、得られた差信
号は故障成分メモリ41に供給される。前記差信号は、
明らかなように、正常値からの変動分として現れる故障
成分に相当する故障成分波形データである。遅延回路3
1の出力は正常波形メモリ42に保存される。
【0031】故障発生検出器44は、公知のどのような
ものでもよく、故障判定のために予め設定された設定値
(レベル)43と前記故障成分波形データとを比較し、
後者が前者を設定数サイクルの間以上継続して超えたと
きは故障信号46を発生する。これに応答して、前記故
障成分波形データが故障成分メモリ41に、また演算処
理前の検出電圧波形データ(すなわち、故障発生前の正
常時デ−タ)が正常波形メモリ42にそれぞれ記憶され
る。前記各メモリとしては、例えばFIFO(First-In-
First-Out)メモリが利用できる。また、故障成分波形デ
ータは減算回路の出力から直接取り込んでもよい。この
場合、メモリ42への前記検出電圧波形データの記憶量
をメモリ41への前記故障成分波形データの記憶量の2
倍程度にするのが望ましい。例えば、前記故障成分波形
データを5サイクル分、前記検出電圧波形データを10
サイクル分記憶するのが好都合である。なお、前記正常
時波形データとしては、平常時の各センサの検出電圧波
形データを(半)固定的に記憶したものを用いてもよ
い。
【0032】ピークレベル検出器51は、前記故障成分
メモリ41に記憶された故障成分波形データを供給され
てそのピーク値を検出する。位相計測器52は、故障成
分メモリ41から転送される故障成分波形データの前記
正常波形メモリ42からの信号に対する位相差、すなわ
ち電圧センサの正常時の電圧波形データを基準にした故
障成分波形データの位相を計測する。前記ピーク値およ
び位相差によって減算電圧ベクトルが表わされる。故障
種別判別部60は、地絡/短絡故障判定のためのそれぞ
れの設定値63を供給され、前記ピークレベル検出器5
1および/または位相計測器52からの出力信号を各設
定値と対比して、前述のような故障種別を判定し決定す
る。1対の電圧センサ2u、2dの出力に対応する減算
電圧ベクトルの平均値を求めるときは、両電圧センサの
処理系列の減算回路出力または故障成分メモリに記憶さ
れた故障成分波形データの平均値を求めるための演算回
路を図10の回路に追加すれば良い。
【0033】図6〜9は本発明を種々の形式の送電線鉄
塔に適用した場合の電圧センサの配置例を示すもので、
図6は水平配列送電線の場合、図7は1回線垂直配列送
電線の場合、図8は三角配列送電線の場合、図9は4回
線装架鉄塔の場合である。いずれの場合も、ある1つの
相に対する電圧センサの感度が、他の相に対する感度よ
りも大きくなるように、少なくとも1つの電圧センサを
設置すれば、送電線の故障時における電圧センサの出力
電圧波形から正常時の出力電圧波形を減算することで、
零相電圧を検出できるし、減算した波形同士の位相比
較、予め設定された位相に対する位相比較や予め設定さ
れたレベルに対するレベル比較を、前述と同様に行なう
ことによって、送電線の故障種別又は故障相の判別が可
能となる。
【0034】なお、前記電圧センサ2u、2dは特定の
相電圧を取り出すため、特定相の影響が最も強くなる
(特定相に対する検出感度が最も大きくなる)ような位
置に置かれる。本実施例では、A相及びC相電力線の間
にそれぞれ設置し、電圧センサ2u、2dの出力電圧と
しては、ほぼA相又はC相の電圧に比例した電圧が得ら
れるようにしているが、B相電力線の間に置いてもかま
わない。また各電圧センサの設置位置は、鉄塔1の両側
の対応相位置にある1対の電線(A1とA2又はB1と
B2など)を結ぶ線上であればどこでもよい。なお前述
のように、各電圧センサの出力は各別に独立に処理され
ることができ、その場合は個々の出力に基づいて故障判
断を行なうことができる。
【0035】電圧センサ2u(2d)では、地絡時には
上および下センサの両方共零相電圧が得られ、短絡時は
最も影響が大きい相(すなわち、感度が最も高い相;本
実施例では、それぞれA相およびC相)の電圧に比例し
た波形が得られる。電圧センサ2u、2dの故障成分と
して現れる地絡時の零相電圧と短絡時の短絡電圧とで
は、零相電圧の方が短絡電圧より大きいので、電圧セン
サ2u、2dの故障成分が予定の設定レベル以下であれ
ば短絡故障と判定し、反対にその設定レベル以上であれ
ば地絡故障と判定することができる。
【0036】なお、図示例のように電圧センサが複数個
設置されている場合は、複数個のすべての電圧センサの
故障成分として、地絡故障の場合には零相電圧が、また
短絡故障の場合には、各センサが最も影響を受ける相電
圧が現れる。このため、短絡故障の場合の複数個の電圧
センサの故障成分の位相差を事前に計算して設定値を決
めておき、この設定値より複数個の上記電圧センサの故
障成分の位相差が小さい場合は地絡故障、大きい場合は
短絡故障と判別することができる。
【0037】また、電圧センサの検出波形の特定相から
の位相ずれを算出し、そのずれ分によって故障成分の位
相を補正し、その位相に基づいて故障種別を判別する方
法も可能である。すなわち、上部電圧センサ2uからは
A相に近い位相の出力電圧ベクトルが検出され、また前
記上部電圧センサ2uの出力電圧のA相からのずれ角
(補正分)は算出することができるので、故障時の出力
電圧ベクトルから正常時の出力電圧ベクトルを減算して
得られる減算電圧ベクトルの、正常時の出力電圧ベクト
ル位相を基準とした位相ずれを計測した後補正して零相
電圧の位相角を求める。零相電圧の位相角は、1線地絡
の場合は60°、180°、300°に近く、2線地絡
の場合は0°、120°、240°に近いことが知られ
ているので、前記位相角から故障種別を判別することが
できる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、送電線路の任意の箇所
の鉄塔に電圧センサを取付ける際の設置位置や感度調整
を簡単化(場合によっては、不要化)して所要時間や労
力、熟練度を少なくすることができ、演算処理によって
容易に零相電圧やセンサ出力の故障成分を得ることがで
きるため、各種センサの設計の余裕度が増し、コスト低
減も容易である。また、短絡故障時も電圧センサによっ
て相電圧を検出できるので、電圧センサの演算処理前後
の波形やレベルを比較することによって、故障種別又は
故障相が容易に判別できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を平行2回線同相配列の標準的な送電線
鉄塔に適用した第1実施例における電圧センサの配置例
を示す概略側面図である。
【図2】図1における上部電圧センサの出力を示す電圧
ベクトル図であり、(A)は正常時、(B)はA相地絡
故障時を示す。
【図3】図1における下部電圧センサの出力を示す電圧
ベクトル図であり、(A)は正常時、(B)はA相地絡
故障時を示す。
【図4】図1におけるA、B相地絡時の電圧ベクトル図
であり、(A)は上部電圧センサの出力、(B)は下部
電圧センサの出力を示す。
【図5】図1におけるAB相短絡時の電圧ベクトル図で
あり、(A)は上部電圧センサの出力、(B)は下部電
圧センサの出力を示す。
【図6】本発明を水平配列送電線鉄塔に適用した他の実
施例における電圧センサの配置例を示す概略側面図であ
る。
【図7】本発明を垂直配列送電線鉄塔に適用したさらに
他の実施例における電圧センサの配置例を示す概略側面
図である。
【図8】本発明を三角配列送電線鉄塔に適用した別の実
施例における電圧センサの配置例を示す概略側面図であ
る。
【図9】本発明を4回線送電線鉄塔に適用したさらに別
の実施例における電圧センサの配置例を示す概略側面図
である。
【図10】本発明の1実施例のブロック図である。
【符号の説明】
1…送電鉄塔 2u、d…上部、下部電圧センサ 31
…遅延回路 32…減算回路 41…故障成分メモリ
42…正常波形メモリ 44…故障発生検出器 43…設定値 51…ピークレベル検出器 52…位相
計測器 60…故障種別判別部 VA 、VB 、VC …相
電圧ベクトル Vo …零相電圧ベクトル VU、VL …
上部および下部電圧センサの正常時の出力電圧ベクトル
VUo、VLo、VUS、VLS…減算電圧ベクトル

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送電線鉄塔内の、当該送電線のある1相に
    対する感度が他の少なくとも1つの相に対する感度とは
    異なるような位置に装備された電圧センサで、当該送電
    線の各相電圧の関数である誘導電圧の合成ベクトルを検
    出する段階を含み、 前記合成ベクトルは、地絡故障時には少なくとも近似的
    に零相電圧を代表し、短絡時には故障相電圧を代表する
    ことを特徴とする送電線故障電圧検出方法。
  2. 【請求項2】送電線鉄塔内の、当該送電線のある1相に
    対する感度が他の少なくとも1つの相に対する感度とは
    異なるような位置に装備された電圧センサで、当該送電
    線の各相電圧の関数である誘導電圧の合成ベクトルを検
    出する段階と、 前記電圧センサの事故発生時出力と正常時出力との差を
    演算して減算電圧ベクトルを得る段階とを含み、 前記減算電圧ベクトルは、地絡故障時には少なくとも近
    似的に零相電圧を代表することを特徴とする送電線故障
    電圧検出方法。
  3. 【請求項3】送電線鉄塔内の異なる箇所の、当該送電線
    のある1相に対する感度が他の少なくとも1つの相に対
    する感度とは異なるような位置に設けられた複数個の電
    圧センサで、当該送電線の各相電圧の関数である誘導電
    圧の合成ベクトルをそれぞれ検出する段階と、 各電圧センサごとの事故発生時出力と正常時出力との差
    ベクトルの平均電圧ベクトルを演算する段階とを含み、 前記平均電圧ベクトルは、地絡故障時には零相電圧を実
    質的に代表することを特徴とする送電線故障電圧検出方
    法。
  4. 【請求項4】前記平均電圧ベクトルを演算する段階は、
    各電圧センサごとに、事故発生時出力と正常時出力との
    差を演算して減算電圧ベクトルを得る段階と、 前記電圧センサごとの減算電圧ベクトルの平均電圧ベク
    トルを演算する段階とよりなることを特徴とする請求項
    3に記載の送電線故障電圧検出方法。
  5. 【請求項5】送電線鉄塔内の、当該送電線のある1相に
    対する感度が他の少なくとも1つの相に対する感度とは
    異なるような位置に装備され、当該送電線に平衡多相電
    圧が印加されている正常時にも出力を発生する電圧セン
    サと、 前記電圧センサの、当該送電線の正常時における出力と
    故障発生時における出力との差である減算電圧ベクトル
    を演算する演算手段とを具備した送電線故障電圧検出装
    置。
  6. 【請求項6】送電線鉄塔内の、当該送電線のある1相に
    対する感度が他の少なくとも1つの相に対する感度とは
    異なるような複数の位置に装備され、当該送電線に平衡
    多相電圧が印加されている正常時にも出力を発生する複
    数の電圧センサと、 各電圧センサごとの事故発生時出力と正常時出力との差
    ベクトルの平均電圧ベクトルを演算する手段とを具備し
    た送電線故障電圧検出装置。
  7. 【請求項7】前記平均電圧ベクトルを演算する手段は、
    少なくとも2つの前記電圧センサの、当該送電線の正常
    時における出力と故障発生時における出力との差である
    減算電圧ベクトルをそれぞれ演算する演算手段と、 前記各減算ベクトルの平均ベクトルを求める手段とを具
    備した請求項6に記載の送電線故障電圧検出装置。
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