JPH09329081A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

Info

Publication number
JPH09329081A
JPH09329081A JP15133496A JP15133496A JPH09329081A JP H09329081 A JPH09329081 A JP H09329081A JP 15133496 A JP15133496 A JP 15133496A JP 15133496 A JP15133496 A JP 15133496A JP H09329081 A JPH09329081 A JP H09329081A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
support
compressor
paint
closed case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15133496A
Other languages
English (en)
Inventor
Izumi Onoda
泉 小野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP15133496A priority Critical patent/JPH09329081A/ja
Publication of JPH09329081A publication Critical patent/JPH09329081A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compressor (AREA)
  • Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】電動圧縮機本体を収容するケースと、このケー
スの底部に設けられる支持装置からの騒音放射の低減を
図り、騒音特性の向上化を図った圧縮機を提供する。 【解決手段】電動圧縮機本体2を収容する密閉ケース1
と、この密閉ケースの底部に溶接固定される支持具6と
を具備し、上記ケースおよび上記支持具の全表面に塗装
を施した圧縮機において、上記ケースと上記支持具との
溶接固定される箇所を除いた対向面に、干渉材6を介在
させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば空気調和機の
冷凍サイクルを構成する圧縮機において、電動圧縮機本
体を収容するケースと、このケースの底部に設けられる
支持具との、溶接固定される箇所を除いた対向面に対す
る処理構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば空気調和機の冷凍サイクル構成
部品である圧縮機は、運転にともなって騒音を発し易
い。すなわち、圧縮機の騒音は、圧縮仕事から生じる圧
力脈動などが内部部品を振動として伝搬し、密閉ケース
や支持装置などの外装部品に最終伝達し、音として変換
されるものが大きなウエイトをもつ。
【0003】また、最終的な放射系となる外装部品のう
ち、騒音発生源である圧縮室近傍に位置する支持装置か
らの放射騒音は、圧縮機の低騒音化を進める上に重要な
条件となっている。
【0004】さらに、圧縮機の重量を保持する支持装置
は、この支持装置を介して空気調和機本体としてのケー
スに振動が伝達するので、放射騒音以外にも振動伝播を
断つことが騒音低減の有効な手段となることは、言うま
でもない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記圧縮機
は、回転軸の一方に圧縮機構部が連結され、他方に電動
機部が連結され、これらで電動圧縮機本体が構成され
る。そして、この電動圧縮機本体は密閉ケース内に収容
される。
【0006】図10に示すように、このような圧縮機で
は、上記密閉ケースaの底部に、支持装置bが取付けら
れる。すなわち、支持装置は板金製のもので、以下、支
持具と呼ぶ。
【0007】この支持具bは、密閉ケースaの底部に溶
接固定されていて、図示しない取付け孔が設けられてお
り、ここに固定具が挿通され、ユニットケースに取付け
固定される。
【0008】なお詳細に述べると、上記密閉ケースaは
支持具b一部の上面に載置され、この支持具bの端縁と
密閉ケースaとが溶接固定される。したがって、密閉ケ
ースaと支持具bとは、溶接固定箇所を除いた部分に、
互いに対向して接合する対向面が形成される。
【0009】実際に、密閉ケースaの対向面は、ある程
度の曲率をもって形成される一方、支持具bは板金製で
あるので、互いの対向面の平坦度精度はごく低い。すな
わち、密閉ケースaと支持具bとの対向面には、図のよ
うな均一もしくは不均一の微小隙間cが形成される。
【0010】上述したように、圧縮運転にともなう騒音
が電動圧縮機本体から密閉ケースaを介して支持具bに
伝搬する際に、互いの対向面に微小隙間aが存在するこ
とによって支持具bの自由振動面積が大きくなり、その
結果、可聴域に固有振動数が低下する。そのため、伝搬
した振動が部品の騒音として発生する。
【0011】図11に、騒音分析データを示す。図の実
線変化Aは、従来の圧縮機における騒音値であり、特定
の運転周波数において大きな騒音ピークPが生じてい
る。また、圧縮機を対象とした塗装は、製造時における
省エネルギ化と、塗装膜厚の安定性などを求める理由か
ら、主に、電着塗装方式が採用されている。
【0012】この種の塗装方式に用いられる塗料は、塗
料剤中の純水と塗料分との比率が約8対2となってい
て、上記微小隙間cに止まり難い特性を有する。そし
て、塗装完了状態での塗料膜厚が20〜30μm 程度で
あるので、微小隙間cを塗料で安定して埋めることがで
きない、などの不具合がある。
【0013】本発明は上記事情にもとづきなされたもの
であり、その目的とするところは、電動圧縮機本体を収
容するケースと、このケースの底部に設けられる支持具
からの騒音放射の低減を図り、騒音特性の向上化を図っ
た圧縮機を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を満足するた
め、第1の発明の圧縮機は、請求項1として、電動圧縮
機本体を収容するケースと、このケースの底部に溶接固
定される支持具とを具備し、上記ケースおよび上記支持
具の全表面に塗装を施した圧縮機において、上記ケース
と上記支持具との溶接固定される箇所を除いた対向面
に、干渉材を介在させたことを特徴とする。
【0015】請求項2として、請求項1記載の上記干渉
材は、上記ケース表面に塗装される塗料よりも粘度の高
い塗料からなることを特徴とする。請求項3として、請
求項1記載の上記干渉材は、熱硬化性の接着剤からなる
ことを特徴とする。
【0016】請求項4として、請求項1記載の上記干渉
材は、一枚もしくは複数枚の弾性シート材からなること
を特徴とする。請求項5として、請求項4記載の上記弾
性シート材は、少なくとも一部が粘着質材で形成される
ことを特徴とする。
【0017】請求項6として、請求項1記載の上記干渉
材は、板厚方向に弾性を有する形状に加工された金属板
であることを特徴とする。上記目的を満足するため、第
2の発明の圧縮機は、請求項7として、電動圧縮機本体
を収容するケースと、このケースの底部に溶接固定され
る支持具とを具備し、上記ケースおよび上記支持具の全
表面に塗装を施した圧縮機において、上記ケースおよび
上記支持具のいずれか一方に設けられ、ケースと支持具
との溶接固定される箇所を除いた対向面に間隙を形成す
る突起と、上記ケースおよび上記支持具に対する塗装前
に、上記突起によって形成されるケースと支持具との間
隙に流入される塗料からなる干渉材とを具備したことを
特徴とする。
【0018】上述の課題を解決する手段を採用すること
により、請求項1ないし請求項7の発明では、ケースと
支持具との間に必ず形成される微小隙間からの騒音放射
を確実に低減する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
を、ロータリ式圧縮機に適用し、図面にもとづいて説明
する。図1に示す、図中1は、密閉ケースである。これ
は、上下両端が開口する円筒状胴部1aの上下両側の開
放端に、それぞれ上部蓋体1bと下部蓋体1cを嵌合
し、かつ溶接手段によって嵌合部分を密着固定して、完
全密閉状をなす。
【0020】この密閉ケース1内には、電動圧縮機本体
2が収容される。上記電動圧縮機本体2は、垂直方向に
向けられる回転軸3の上部側に電動機部4、下部側に圧
縮機構部5が連設されて構成される。
【0021】上記密閉ケース1の底部には、支持具6が
溶接手段をもって取付け固着される。この支持具6の所
定部位には取付け用孔7が設けられていて、固定具によ
りユニットケース(いずれも図示しない)の所定部位に
取付けられる。
【0022】密閉ケース1と支持具6との関係をなお説
明すれば、密閉ケース1底部は一部が下方に膨出形成さ
れていて、上記支持具6には、この膨出部分が挿通する
開口部6aが形成されている。
【0023】上記支持具6の開口部6aの周辺は一段下
がった段状に形成され、ここに密閉ケース1底部の膨出
形成された部分が載る。そして、支持具6の上記開口部
6a周縁に対してアーク溶接がなされていて、密閉ケー
ス1に支持具が取付け固着される。
【0024】このようにして組立てられたロータリ式圧
縮機は、給電部であるターミナル部8と、冷媒配管の接
続部9以外の圧縮機全面を対象として、エポキシ樹脂を
基本樹脂とする塗料をもって電着塗装されている。
【0025】図2に示すように、電着塗装された塗装面
10のうちの、密閉ケース1底部と支持具2との対向面
との隙間に、電着塗装に用いる上記塗料の粘度よりも高
い粘度の塗料11が注入塗布され、両塗装膜成形後、焼
付け処理が行なわれている。なお、両塗料は別々の工程
で焼付け処理を行なってもよい。
【0026】ここに用いられる密閉ケース1底部と支持
具6対向面との隙間に注入塗布される塗料11は、たと
えば、塗料剤中の純水と塗料分が約3対7で構成される
デッピング塗装用塗料である。
【0027】しかして、ロータリ式圧縮機を起動する
と、圧縮機構部5に冷媒がスが吸込まれて圧縮され、高
圧化して吐出される。上記圧縮機構部5における圧縮仕
事にともなって、圧力脈動が発生し、振動となって伝播
することは避けられない。圧縮機構部5で発生した振動
は、圧縮機構部5と密閉ケース1との接合部を介して密
閉ケース1に伝達される。そしてこの振動は、密閉ケー
ス1と、支持具6との溶接固着部に伝達し、支持具6を
振動しようとする。
【0028】しかしながら、上記構成のロータリ式圧縮
機においては、密閉ケース1と支持具6との間の隙間に
塗料11が充填されており、この塗料の存在により、振
動の位相が異なる密閉ケース1と支持具6は安定して干
渉しあい、放射される騒音を減少せしめる。
【0029】このようにして、密閉ケース1と支持具6
との間の隙間に充填される充填物である塗料11が干渉
材としての機能をなすところから、これ以後、上記充填
物を干渉材と呼ぶ。
【0030】しかも、この干渉材11は、圧縮機全体の
電着塗装に用いる塗料(エポキシ樹脂を基本樹脂とする
塗料)の粘度よりも高い粘度の塗料(塗料剤中の純水と
塗料分が約3対7で構成されるデッピング塗装用塗料)
であるところから、干渉機能が高く、騒音をより効率よ
く低減できる。
【0031】そして、密閉ケース1および支持具6と
も、干渉材11を介して接触面積が増加し、固有値が上
昇して可聴周波数から外れ易くなる。さらにまた、上記
干渉材11は、圧縮機としての取付け部である支持具6
と、密閉ケース1との隙間を完全に埋めるので、ここに
雨水などが侵入して停滞することがなく、したがって錆
の発生を阻止する。
【0032】従来は、これら隙間に雨水が侵入して停滞
し、錆が発生し易い。特に塩害地域において長期の使用
に亘れば、支持具6が密閉ケース1から脱落して空気調
和機の故障に至る恐れがあったが、上記構成を採用すれ
ば上記不具合を完全に除去できる。また、落下や衝撃が
加わったときでも、変形を最小限に止められる。
【0033】なお、上記実施の形態において、密閉ケー
ス1底部と支持具6対向面との間に充填される干渉材1
1を粘度の高い塗料としたが、これに限定されるもので
はなく、以下のような素材のものを代って用いても、同
様の作用効果を有する。
【0034】図3(A),(B)に示すように、密閉ケ
ース1底部と支持具6対向面との隙間に、干渉材11A
として熱硬化性の接着剤を介在充填する。上記熱硬化性
の接着剤11Aとして、エポキシ系構造用接着剤を用い
る。
【0035】すなわち、密閉ケース1底部面と支持具6
の対向面との隙間に、上記熱硬化性の接着剤11Aを注
入したあと、圧縮機全面に先に説明した塗料を塗布し
て、電着塗装をなす。
【0036】この電着塗装時の塗装焼付けの熱が、熱硬
化性の接着剤であるエポキシ系構造用接着剤11Aに伝
達して熱硬化させる。上記接着剤11Aは、密閉ケース
1底部と支持具6対向面との隙間を完全に充填し、互い
の部材を接着するところから、先に説明した干渉材とし
ての作用効果が得られる。
【0037】なおここでは、上記支持具6の密閉ケース
1底部と対向する部位に、複数の突起12が一体に設け
られる。上記密閉ケース1底部は突起6の頂部に載る。
したがって、密閉ケース1底部と支持具6対向面との間
は、突起6を除いたほとんど大部分に隙間が確実にでき
て、干渉材11Aとしての接着剤の溜り部を得る。
【0038】図4(A),(B)に示すように、圧縮機
全面の電着塗装をなしたあとに、密閉ケース底部と支持
具対向面との隙間に、干渉材11Bとしての弾性シート
材を介挿してもよい。上記弾性シート材11Bは、たと
えば弾性ゴム材を用いる。
【0039】この弾性ゴム材11Bは上記隙間に介挿さ
れるところから、基本的にリング状をなす。弾性ゴム材
11Bを上記隙間に介挿する際は、ゴム材の弾性を利用
して、この内径部が支持具6の直径よりも拡大するよう
強制的に伸張し、支持具を通過したあと、拡大付勢力を
除去して上記隙間に戻さなければならない。
【0040】このような作業が無理であれば、弾性ゴム
材11Bを少なくとも1箇所切断して、広げた状態にし
て上記隙間に挿入すればよい。また、上記隙間の寸法は
圧縮機によっては一致しないので、弾性ゴム材11Bは
あらかじめ薄い板厚のものを用意しておき、隙間の余裕
に応じた枚数を挿入する。
【0041】そして、上記弾性シート材11Bとして全
て弾性ゴム材を用いるばかりでなく、そのうちの一部枚
数は粘着質材で形成したものを用いてもよい。この粘着
質材として、加熱反応型や、加熱圧着型のフィルム状接
着剤があり、プレスなどで所定形状に打ち抜いて使用す
る。
【0042】あるいは、弾性シート材11Bとして、弾
性ゴム材成分中に粘着質材として、加熱反応型や、加熱
圧着型のフィルム状接着剤成分を混合させたものでも可
能である。
【0043】図5に示すように、干渉材11Cとして、
板厚方向に弾性を有する形状に加工された金属板を適用
してもよい。具体的には、上記隙間の形状に合わせたS
K材からなるリング状金属板11Cを、密閉ケース1底
部と支持具6との間に介在させ、この状態で密閉ケース
1と支持具6との溶接固着をなす。
【0044】上記リング状金属板11Cには、所定の間
隔を存して複数の切起し片部13が設けられている。こ
の切起し片部13の切起し方向は、図のように上面側も
しくは下面側である板厚方向となる。
【0045】密閉ケース1底部と支持具6対向面との隙
間に介在する金属板11Cは、上記切起し片部13が密
閉ケース1底部に当接して板バネ作用をなし、干渉材と
しての作用効果が得られる。
【0046】図6(A),(B)に示すように、干渉材
11Dとして、リング状のSK材を用いる。そしてこの
リング状SK材11Dは断面の中央部が低く、両端部が
高くなるよう板厚方向に折曲げられる。
【0047】このようなリング状SK材11Dを上記隙
間に介挿すれば、全体的にバネ作用をなし、干渉材とし
ての作用効果を得る。図7に示すように、板金プレス加
工で製造される支持具6の、上記密閉ケース1底部との
対向面の一部に、所定間隔を存して切起し片部11Eが
設けられる。この切起し片部11Eの切起し方向は、当
然、密閉ケース1底部側となる。
【0048】支持具6上に密閉ケース1底部を載せて所
定部位を溶接固着すれば、上記切起し片部11Eが支持
具と密閉ケースとの隙間に介在し、かつ密閉ケース1底
部に当接してスプリング作用をなす。すなわち、切起し
片部が干渉材11Eとしての機能をなし、これまで説明
したような別部品としての干渉材の必要がない。
【0049】図8(A)に示すように、断面形状が段状
の支持具6Aの場合、あるいは同図(B)に示すように
断面形状がハの字状の支持具6Bの場合のいずれにおい
ても、密閉ケース1底部と支持具6A,6Bとの平均隙
間Sを、圧縮機全面に亘って塗布される防錆塗装膜厚の
2倍以上確保する寸法に設定する。
【0050】このため、電着塗装およびディッピング塗
装にかかわらず、圧縮機全面の塗装の際に、密閉ケース
1底部と支持具6A,6B対向面との間の隙間に充分な
量の塗料が充填されて、干渉材11Fとしての機能を確
保する。
【0051】図9(B)に示すように、支持具6の所定
部位に複数の湾曲状の長孔15を設けており、同図
(A)に示すように、密閉ケース1底部の中心部と、支
持具6の中心部とを溶接固定するとともに上記長孔15
に沿う部分を溶接固定する。
【0052】密閉ケース1底部と支持具6対向面との間
には、言わば袋小路的な隙間が形成され、塗料の溜り部
となる。すなわち、干渉材11Fとしての塗料が確実に
充填されることとなる。
【0053】以上説明したいずれの干渉材構造であって
も、干渉材が介在する密閉ケース1底部と支持具6との
隙間は、0.1〜1.0mm程度の範囲にすることが好ま
しく、先に図11の騒音分析データで示した破線変化B
のように、突出する騒音ピークが少なくなって、騒音低
減効果を得られる。
【0054】なお、上記実施の形態では、圧縮機として
ロータリ式圧縮機を適用したが、これに限定されるもの
ではなく、たとえばレシプロ式圧縮機など、他の形態構
造の圧縮機にも適用できることは、言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の発明によ
れば、上記ケースと上記支持具との溶接固定される箇所
を除いた対向面に、干渉材を介在させた。請求項2の発
明によれば、上記干渉材は、上記ケース表面に塗装され
る塗料よりも粘度の高い塗料からなる。
【0056】請求項3の発明によれば、上記干渉材は、
熱硬化性の接着剤からなる。請求項4の発明によれば、
上記干渉材は、一枚もしくは複数枚の弾性シート材から
なる。
【0057】請求項5の発明によれば、上記弾性シート
材は、少なくとも一部が粘着質材で形成される。請求項
6の発明によれば、上記干渉材は、板厚方向に弾性を有
する形状に加工された金属板である。
【0058】請求項7の発明によれば、ケースおよび支
持具のいずれか一方に突起を設け、ケースと支持具への
塗装前に、突起によって形成されるケースと支持具との
隙間に流入される塗料からなる干渉材を具備した。
【0059】したがって、請求項1ないし請求項7の発
明では、圧縮機構部の運転にともなって発生する圧力脈
動が振動に代って密閉ケースから支持具へ伝達しようと
しても、ケースと支持具との隙間に充填される干渉材が
振動伝達を干渉して、ケースおよび支持装置からの騒音
放射の低減をなし、騒音特性の向上化を図れる効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す、ロータリ式圧縮機
の縦断面図。
【図2】同実施の形態の、密閉ケースと支持具および干
渉材の関係を表す縦断面図。
【図3】(A)は、他の実施の形態の、密閉ケースと支
持具および干渉材の関係を表す縦断面図。(B)は、支
持具の斜視図。
【図4】(A)は、さらに他の実施の形態の、密閉ケー
スと支持具および干渉材の関係を表す縦断面図。(B)
は、干渉材としての弾性ゴム材の斜視図。
【図5】さらに異なる他の実施の形態の、干渉材として
の金属板の斜視図。
【図6】(A)は、さらに異なる他の実施の形態の、干
渉材としての金属SK板の側面図。(B)は、SK材の
平面図。
【図7】さらに異なる他の実施例の、支持具の斜視図。
【図8】(A),(B)は、さらに異なる他の実施の形
態の、密閉ケースと支持具との関係を表す正面図。
【図9】(A)は、さらに異なる他の実施の形態の、密
閉ケースと支持具との関係を表す正面図。(B)は、支
持具の斜視図。
【図10】従来の形態の、密閉ケースと支持具との関係
を表す縦断面図。
【図11】本発明と、従来の騒音分析データ図。
【符号の説明】
2…電動圧縮機本体、 1…密閉ケース、 6…支持具、 11,11A〜11F…干渉材。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動圧縮機本体を収容するケースと、この
    ケースの底部に溶接固定される支持具とを具備し、上記
    ケースおよび上記支持具の全表面に塗装を施した圧縮機
    において、 上記ケースと上記支持具との溶接固定箇所を除く、ケー
    スと上記支持具との対向面に、干渉材を介在させたこと
    を特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の上記干渉材は、上記ケース
    表面に塗装される塗料よりも粘度の高い塗料からなるこ
    とを特徴とする圧縮機。
  3. 【請求項3】請求項1記載の上記干渉材は、熱硬化性の
    接着剤からなることを特徴とする圧縮機。
  4. 【請求項4】請求項1記載の上記干渉材は、一枚もしく
    は複数枚の弾性シート材からなることを特徴とする圧縮
    機。
  5. 【請求項5】請求項4記載の上記弾性シート材は、少な
    くとも一部が粘着質材で形成されることを特徴とする圧
    縮機。
  6. 【請求項6】請求項1記載の上記干渉材は、板厚方向に
    弾性を有する形状に加工された金属板であることを特徴
    とする圧縮機。
  7. 【請求項7】電動圧縮機本体を収容するケースと、この
    ケースの底部に溶接固定される支持具とを具備し、上記
    ケースおよび上記支持具の全表面に塗装を施した圧縮機
    において、 上記ケースおよび上記支持具のいずれか一方に設けら
    れ、ケースと支持具との溶接固定される箇所を除いた対
    向面に間隙を形成する突起と、 上記ケースおよび上記支持具に対する塗装前に、上記突
    起によって形成されるケースと支持具との間隙に流入さ
    れる塗料からなる干渉材とを具備したことを特徴とする
    圧縮機。
JP15133496A 1996-06-12 1996-06-12 圧縮機 Pending JPH09329081A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15133496A JPH09329081A (ja) 1996-06-12 1996-06-12 圧縮機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15133496A JPH09329081A (ja) 1996-06-12 1996-06-12 圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09329081A true JPH09329081A (ja) 1997-12-22

Family

ID=15516314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15133496A Pending JPH09329081A (ja) 1996-06-12 1996-06-12 圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09329081A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100455795C (zh) * 2004-06-28 2009-01-28 乐金电子(天津)电器有限公司 具有噪声降低结构的密封型压缩机
JP2010001788A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Sanyo Electric Co Ltd 電動圧縮機
JP2018040363A (ja) * 2013-06-27 2018-03-15 株式会社荏原製作所 腐食壊食防止構造およびこれを備えるポンプ、並びにポンプの製造方法および補修方法
WO2023181785A1 (ja) * 2022-03-24 2023-09-28 株式会社富士通ゼネラル 密閉型圧縮機

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100455795C (zh) * 2004-06-28 2009-01-28 乐金电子(天津)电器有限公司 具有噪声降低结构的密封型压缩机
JP2010001788A (ja) * 2008-06-19 2010-01-07 Sanyo Electric Co Ltd 電動圧縮機
JP2018040363A (ja) * 2013-06-27 2018-03-15 株式会社荏原製作所 腐食壊食防止構造およびこれを備えるポンプ、並びにポンプの製造方法および補修方法
WO2023181785A1 (ja) * 2022-03-24 2023-09-28 株式会社富士通ゼネラル 密閉型圧縮機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7728486B2 (en) Ultrasonic sensor
CN102652269B (zh) 超声波传感器及超声波传感器的安装方法
US7795785B2 (en) Ultrasonic sensor
US20080290758A1 (en) Ultrasonic sensor and method for manufacturing the same
JP2003023697A (ja) 圧電型電気音響変換器およびその製造方法
JPH0584837B2 (ja)
JP3948484B2 (ja) 超音波センサ
JPH09329081A (ja) 圧縮機
JP5660257B1 (ja) 超音波センサおよびその製造方法
KR100263571B1 (ko) 압전트랜스포머
JP3511752B2 (ja) モータブラシの支持構造
EP1552147B1 (en) Hermetic compressor
US6292348B1 (en) Surface mounted capacitor
JP4062780B2 (ja) 超音波センサ
JP2001238292A (ja) 超音波センサー
JP2001232294A (ja) 超音波振動子
CN216180236U (zh) 一种移动照明设备的电池仓垫圈安装治具
JP3129668B2 (ja) 電気二重層コンデンサの外装容器溶着部構造
JPH03189387A (ja) 密閉型圧縮機の密閉ケース
CN115427182B (zh) 包括可旋转砧座的超声波焊接设备及使用其的焊接方法
JP4189763B2 (ja) スクロール圧縮機
KR100420186B1 (ko) 초음파 용착기용 부스타의 진동 흡수장치
JPH08213785A (ja) シールドケース
JPS5830386Y2 (ja) 超音波送受波器
CN115000697A (zh) 基站天线、天线装置、端盖及其封装方法

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040420

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02