JPH09328576A - 粒状物質で強化されたゴム組成物の製造方法 - Google Patents

粒状物質で強化されたゴム組成物の製造方法

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JPH09328576A
JPH09328576A JP9051945A JP5194597A JPH09328576A JP H09328576 A JPH09328576 A JP H09328576A JP 9051945 A JP9051945 A JP 9051945A JP 5194597 A JP5194597 A JP 5194597A JP H09328576 A JPH09328576 A JP H09328576A
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sulfur
mixing
disulfide
phr
rubber
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JP9051945A
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Rene Jean Zimmer
レーヌ・ジャン・ツィマー
Uwe Ernst Frank
ウヴェ・エルンスト・フランク
Friedrich Visel
フリードリッヒ・ヴィゼル
Thierry Florent Edme Materne
ティーリー・フロラン・エドメ・マテルネ
Giorgio Agostini
ジョルジョ・アゴスティーニ
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Goodyear Tire and Rubber Co
Original Assignee
Goodyear Tire and Rubber Co
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/54Silicon-containing compounds
    • C08K5/548Silicon-containing compounds containing sulfur

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリカ強化材を含有するゴム組成物を、非対
称有機珪素ジスルフィドシリカカップリング剤を用いて
製造する方法、およびこのようにして製造された組成物
でつくられたトレッドを有するタイヤの製造方法を提供
する。 【解決手段】 予備混合工程において、少なくとも1種
の加硫性エラストマー、粒状充填材および式: 【化1】 [式中、Zは 【化2】 (R2は同じものでも異なるものでもよく、1〜4個の炭
素原子を有するアルキル基およびフェニルよりなる群か
ら独立して選択され;R3は同じものでも異なるもので
もよく、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ基およ
び5〜8個の炭素原子を有するシクロアルコキシ基より
なる群から独立して選択される)よりなる群から選択さ
れ;そしてR1は合計1〜18個の炭素原子を有する置
換または非置換アルキレン基および合計6〜12個の炭
素原子を有する置換または非置換アリーレン基よりなる
群から選択される]の非対称有機珪素ジスルフィド化合
物を熱機械混合することを含むゴム組成物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリカ強化材を含
有するゴム組成物を、非対称有機珪素ジスルフィドシリ
カカップリング剤を用いて製造することに関する。本発
明はまた、上記組成物でつくられたトレッドを有するタ
イヤの製造に関する。
【0002】
【従来の技術】高い強度および耐摩耗性を必要とするゴ
ムを用いる様々な用途、特にタイヤおよび各種工業製品
のような用途では、かなりの量の粒状充填材を含有する
硫黄硬化ゴムが用いられる。カーボンブラックはそのよ
うな目的に一般に用いられ、硫黄硬化ゴムに良好な物理
的性質を通常もたらしたり、あるいはこれらの性質を高
める。ゴムに一般に用いられる別の種類の粒状充填材に
は、アルミナおよびアルミノシリケートがある。
【0003】一般に、カーボンブラックは、シリカとカ
ップリング剤とを併用しなければ(これらは、時にはシ
リカカップリング剤またはシリカ接着剤化合物またはカ
ップリング剤とも呼ばれる)、シリカよりもゴム製品、
特にゴムタイヤトレッドにとって相当有効な強化充填材
であるということを認めることは重要である。
【0004】シリカおよびゴムの化合に用いるための多
数のカップリング剤が教示されており、それらの例はポ
リスルフィドブリッジ部分が2〜8個の硫黄単位からな
っていてもよいポリスルフィド成分または構造を含むシ
ランカップリング剤、時にはビス−(3−トリエトキシ
シリルプロピル)テトラスルフィドとも呼ばれるオルガ
ノシランポリスルフィド、例えばSi69としてDeg
ussa社から入手しうるものである。そのような”テ
トラスルフィド”の硫黄ブリッジ部分は平均約3.5〜
約4個の結合硫黄原子を有するが、実際はそのブリッジ
部分に約2〜約6または8個の結合硫黄原子を有し、そ
のブリッジ部分の25%以下は2個の結合硫黄原子を含
むと思われる。従って、ここでは、その硫黄ブリッジ部
分の少なくとも75%は3個以上の結合硫黄原子を含む
と考えられる。例えば、米国特許第4,076,550
号、第4,704,414号および第3,873,48
9号参照。
【0005】遊離硫黄は例えば約150℃以上で遊離さ
れるので、3個以上の結合硫黄原子を硫黄ブリッジ内に
含むそのようなオルガノシランポリスルフィドは、加硫
性(vulcanizable)エラストマーの加硫または部分加硫に
たずさわる遊離硫黄を遊離するための硫黄供与体として
も作用しうることが認められる。そのような温度は本質
的なものであり、様々な個々のオルガノシランポリスル
フィド並びに他のファクターの選択によって変わるとこ
こでは考えられるが、3〜8個の結合硫黄原子を硫黄ブ
リッジ部分に含む最も実用的なオルガノシランポリスル
フィドの場合、約150℃以下では、遊離硫黄の遊離は
生じたとしてもそれは比較的遅い速度で生じると思われ
る。
【0006】そのような温度は、例えば、遊離硫黄、硫
黄供与体および/またはゴム加硫促進剤の添加を一般に
除いた、ゴムおよびゴム配合成分の配合のための予備混
合工程またはノンプロダクティブ混合工程ともよく呼ば
れる工程で経験するかもしれない。そのような混合は例
えば約140〜約180℃で一般になされ、多分、混合
の少なくとも一部は少なくとも160℃またはそれ以上
でなされる。少量の遊離硫黄はその後、不飽和エラスト
マーとの化合および/またはおそらくこれの部分加硫に
利用され、シリカおよびカップリング剤はそのような混
合段階でこれと混合される。
【0007】米国特許第4,820,751号には、粒
状表面処理カーボンブラック、シリカおよび式
【化3】 (式中、mおよびnは1〜6の整数であり、Yは1〜4
個の炭素原子を有するアルキル基またはアルコキシ基で
ある)のシランカップリング剤を含有するタイヤ用ゴム
組成物が記載されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シリカ強化
材を含有するゴム組成物を、非対称有機珪素ジスルフィ
ドシリカカップリング剤を用いて製造することに関す
る。本発明はまた、上記組成物でつくられたトレッドを
有するタイヤの製造に関する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の一面では、ゴム
組成物は次の逐次(sequential)工程: (A) 少なくとも1つの予備混合工程において、約1
40〜約190℃の温度に合計混合時間約2〜約20分
間、(i)共役ジエン単独重合体および共重合体並びに
少なくとも1種の共役ジエンと芳香族ビニル化合物との
共重合体から選択される少なくとも1種の加硫性エラス
トマーを100重量部;(ii)沈降シリカ、アルミ
ナ、アルミノシリケート、カーボンブラックおよびこれ
らの混合物から選択される粒状充填材を約15〜約10
0phr;(iii)式:
【化4】 [式中、Zは
【化5】 (式中、R2は同じものでも異なるものでもよく、1〜
4個の炭素原子を有するアルキル基およびフェニルより
なる群から独立して選択され;R3は同じものでも異な
るものでもよく、1〜8個の炭素原子を有するアルコキ
シ基および5〜8個の炭素原子を有するシクロアルコキ
シ基よりなる群から独立して選択される)よりなる群か
ら選択され;そしてR1は合計1〜18個の炭素原子を
有する置換または非置換アルキレン基および合計6〜1
2個の炭素原子を有する置換または非置換アリーレン基
よりなる群から選択される]を有する少なくとも1種の
非対称有機珪素ジスルフィド化合物を、上記粒状充填材
1重量部当たり、約0.05〜約20重量部;および
(iv)約140〜約190℃で硫黄の少なくとも一部
を放出する性質を有し、かつ元素硫黄、アミンジスルフ
ィド、高分子量ポリスルフィドおよび硫黄オレフィン付
加物よりなる群から選択される少なくとも1種の硫黄供
与体、但し、硫黄供与体の添加からの遊離硫黄の合計は
約0.05〜約2phrである、を熱機械混合するこ
と;そして (B) その後、最終熱機械混合工程において、約0.
4〜約3phrの元素硫黄を約100〜約130℃の温
度で約1〜3分間配合すること、但し、予備混合工程に
導入される硫黄供与体の添加からの遊離硫黄と、最終混
合工程に加えられる元素硫黄との合計は約0.45〜約
5phrであるを含む方法によって製造される。
【0010】ここで用いられる”phr”は慣用に従
い、”ゴムまたはエラストマー100重量部当たりの各
材料の重量部”を意味する。
【0011】本発明の説明において、”ゴム”および”
エラストマー”という用語が用いられているならば、こ
れらは特に断りがなければ置き換えて用いてもよい。”
ゴム組成物”、”配合ゴム”および”ゴムコンパウン
ド”という用語がここで用いられているならば、これら
は各種成分および材料と共に配合または混合されたゴム
のことを意味し、置き換えて用いることができ、”ゴム
の配合”または”配合”はそのような材料の混合を意味
するのに用いられる。このような用語は、ゴム混合分野
またはゴム配合分野の業者には周知のものである。
【0012】本発明の実施の際、上記のように、ゴム組
成物は少なくとも1種のジエン基材エラストマーまたは
ゴムを含む。適した共役ジエンはイソプレンおよび1,
3−ブタジエンであり、適したビニル芳香族化合物はス
チレンおよびα−メチルスチレンである。従って、エラ
ストマーは硫黄硬化性エラストマーであると考えられ
る。そのようなジエン基材エラストマーまたはゴムは、
例えば、シス 1,4−ポリイソプレンゴム(天然およ
び/または合成ゴム、好ましくは天然ゴム)、乳化重合
製造スチレン/ブタジエン共重合体ゴム、有機溶液重合
製造スチレン/ブタジエンゴム、3,4−ポリイソプレ
ンゴム、イソプレン/ブタジエンゴム、スチレン/イソ
プレン/ブタジエン三元共重合体ゴム、シス 1,4−
ポリブタジエン、中ビニルポリブタジエンゴム(35〜
50%ビニル)、高ビニルポリブタジエンゴム(50〜
75%ビニル)、スチレン/イソプレン共重合体、乳化
重合製造スチレン/ブタジエン/アクリロニトリル三元
共重合体ゴム、およびブタジエン/アクリロニトリル共
重合体ゴムの少なくとも1種から選択しうる。
【0013】本発明の一面では、乳化重合誘導スチレン
/ブタジエン(E−SBR)は約20〜約28%結合ス
チレンの比較的一般的なスチレン含有率のものを用い、
あるいは用途によっては、結合スチレン含有率が中程度
ないし比較的高い、すなわち約30〜約45%の結合ス
チレン含有率のE−SBRを用いる。
【0014】E−SBRの場合、約30〜約45%の比
較的高いスチレン含有率は、タイヤトレッドのけん引力
またはスキッド抵抗を高めるために有利であると考えら
れる。E−SBRの存在は、特に溶液重合製造SBR
(S−SBR)の利用と較べて、未硬化エラストマー組
成物混合物の加工性を高めるために有利であると考えら
れる。
【0015】乳化重合製造E−SBRとは、スチレンお
よび1,3−ブタジエンが水性エマルジョンとして共重
合されていることを意味する。これは当業者には周知の
ことである。結合スチレン含有率は、例えば、約5〜5
0%で変えることができる。一面において、E−SBR
はアクリロニトリルを含有して、E−SBARとして、
三元共重合体中の結合アクリロニトリルが例えば約2〜
約30重量%の三元共重合体ゴムを形成してもよい。
【0016】三元共重合体に約2〜約40重量%の結合
アクリロニトリルを含有する乳化重合製造スチレン/ブ
タジエン/アクリロニトリル三元共重合体ゴムも、本発
明で用いるためのジエン基材ゴムとして考えられる。
【0017】溶液重合製造SBR(S−SBR)の結合
スチレン含有量は一般に約5〜約50%、好ましくは約
9〜約36%である。S−SBRは、例えば、有機炭化
水素溶媒の存在下での有機リチウム触媒作用によって都
合よく製造することができる。
【0018】S−SBRを用いる目的は、これをタイヤ
トレッド組成物に用いたときヒステリシスが低下して、
タイヤ転がり抵抗が改善されるためである。
【0019】3,4−ポリイソプレンゴム(3,4−P
I)は、タイヤトレッド組成物に用いたときタイヤのけ
ん引力を高めるために有利であると考えられる。
【0020】3,4−ポリイソプレンエラストマーおよ
びその使用については米国特許第5,087,668号
にさらに詳しく記載されており、これは参照することに
よってここに記載されたものとする。
【0021】シス 1,4−ポリブタジエンゴムは、タ
イヤトレッドの耐摩耗性または耐トレッド摩耗性を高め
るために有利であると考えられる。
【0022】そのようなポリブタジエンエラストマー
は、例えば、当業者に周知のように1,3−ブタジエン
の有機溶液重合によって製造することができる。
【0023】ポリブタジエンエラストマーは、例えば、
シス 1,4−含有率が少なくとも90%であるという
特徴を有するものが都合がよいかもしれない。
【0024】シス 1,4−ポリイソプレンおよびシス
1,4−ポリイソプレン天然ゴムは当業者に周知であ
る。
【0025】エラストマーのTgがここで用いられてい
るならば、これは、10℃/分の加熱速度での示差走査
熱量計によって測定することができるガラス転移温度を
意味する。
【0026】本発明の方法では、シリカ、アルミナ、ア
ルミノシリケート、カーボンブラックおよびこれらの混
合物から選択される粒状充填材15〜約100phrを
用いる。加硫ゴム組成物は、妥当な高さのモジュラスお
よび引き裂き抵抗の一助となるのに十分な量の粒状充填
材を含有すべきである。シリカ、アルミナ、アルミノシ
リケートおよびカーボンブラックの合計重量は上記のよ
うに約15phrの少量にしてもよいが、より好ましい
のは約35〜約90phrである。
【0027】ゴムの配合に用いられる一般的な珪質顔料
を本発明においてシリカとして用いてもよいと考えられ
るが、それらのなかで熱分解および沈降珪質顔料(シリ
カ)アルミナ、アルミノシリケート、沈降シリカが好ま
しい。
【0028】本発明で用いるのに好ましい珪質顔料は沈
降シリカ、例えば、珪酸ナトリウムのような可溶性珪酸
塩の酸性化によって得られるものである。そのような沈
降シリカは当業者に周知である。
【0029】そのような沈降シリカは、例えば、窒素ガ
スを用いて測定したBET表面積が好ましくは約40〜
約600m2/g、より通例は約50〜約300m2/g
であると特徴づけられる。表面積を測定するBET法に
ついては、Journalof the Americ
an Chemical Society, Vol.
60, p.304 (1930)に記載されている。
【0030】シリカは一般に、ジブチルフタレート(D
BP)吸収値が約100〜約350、より通常は約15
0〜約300の特徴を有していてもよい。
【0031】さらに、シリカ、並びに上記アルミナおよ
びアルミノシリケートは、CTAB表面積が約10〜約
220であることを求めてもよい。CTAB表面積は、
pH9で臭化セチルトリメチルアンモニウムによって評
価される外表面積である。この方法の設定条件および評
価についてはASTM D3849に記載されている。
CTAB表面積は、シリカの特性決定のための周知の手
段である。
【0032】水銀表面積/多孔度は、水銀多孔度測定器
によって測定される比表面積である。そのような技術の
場合、熱処理して揮発性成分を除去した後、水銀を試料
の細孔に浸透させる。100mgの試料を用い;揮発性
成分を2時間、105℃および周囲大気圧で除去し;周
囲ないし200バール圧が測定範囲であると記載された
設定条件が適しているかもしれない。そのような評価は
ASTM会報、p.39(1959)のウインスロー、
シャピロに記載のまたはDIN66133による方法に
従って行いうる。そのような評価にはCARLO−ER
BA多孔度測定器2000を使用しうる。
【0033】シリカの平均水銀多孔度比表面積は約10
0〜300m2/gにすべきである。
【0034】そのような水銀多孔度評価によるシリカ、
アルミナおよびアルミノシリケートに適した細孔サイズ
分布は、その細孔の5%以下が約10nm未満の直径;
その細孔の60〜90%が約10〜約100nmの直
径;その細孔の10〜30%が約100〜約1000n
mの直径;その細孔の5〜20%が約1000nmを越
える直径を有するとここでは考えられる。
【0035】シリカは、例えば電子顕微鏡による測定で
0.01〜0.05ミクロンの平均極限粒子サイズを有
することが求められるかもしれないが、シリカ粒子はこ
れよりも小さくても、あるいはこれよりも大きくてもよ
い。
【0036】本発明での使用が考えられる各種の商業的
に入手しうるシリカは、例えば、表示Hi−Sil 2
10、243、EZ等のHi−Sil登録商標でPPG
インダストリーズ社から商業的に入手しうるシリカ;例
えば、Zeosil(登録商標)1165MPのような
Rhone−Poulenc社から入手しうるシリカ、
表示VN2、VN3、BV33806R等のようなDe
gussa社から入手しうるシリカ、および表示Hub
ersil 8745のようなHuber社から商業的
に入手しうるシリカがあるが、これらは例にすぎず、こ
れらに限定されない。
【0037】本発明のためのアルミナの代表例は、天然
および合成酸化アルミニウム(Al23)である。その
ようなアルミナは、例えば、水酸化アルミニウムの制御
された沈殿によって適宜合成することができる。例え
ば、中性、酸性および塩基性Al23はアルドリッチ
ケミカル社から得ることができる。本発明を実施する
際、中性アルミナが好ましい;しかしながら、ここで
は、酸性、塩基性および中性形のアルミナを用いること
ができると考えられる。アルミナとオルガノシランジス
ルフィドカップリング剤との望まれる反応を妨害する可
能性を減じるために、中性または実質的に中性の形は、
酸性形と較べて、表面−OH基の数が少ない形を用いる
ために、そして強塩基を示すAlOイオンであるアルミ
ナの塩基性部位を減じるためにも、好ましいものとされ
ている。
【0038】本発明のためのアルミノシリケートの代表
例は、スペイン、トレドのTolsa社からPANSI
L(登録商標)として得られる天然アルミノシリケート
としてのSepiolite、およびDegussa社
からの合成アルミノシリケートとしてのSILTEG
(登録商標)であるが、これらに限定されない。そのよ
うなアルミノシリケートは前に例示したように天然材料
または合成材料として用いることができる。
【0039】シリカ、アルミナおよび/またはアルミノ
シリケートのような珪質充填材と、カーボンブラック強
化顔料とを含有するゴム組成物が、強化顔料としてのシ
リカで主に強化されるのが望ましい場合、そのような珪
質顔料シリケート対カーボンブラックの重量比は少なく
とも3/1、好ましくは少なくとも10/1、従って、
約3/1〜約30/1であるのがしばしば好ましい。
【0040】充填材は約15〜約95重量%の沈降シリ
カ、アルミナおよび/またはアルミノシリケート、およ
びこれに応じて、約5〜約85重量%のカーボンブラッ
クを含み;カーボンブラックのCTAB値は約80〜約
150である。好ましくは、充填材は約60〜約95重
量%の沈降シリカ、アルミナおよび/またはアルミノシ
リケート、およびこれに応じて、約40〜約5重量%の
カーボンブラックを含むことができる。
【0041】本発明に従って用いられる有機珪素ジスル
フィド化合物の代表例は、2−ベンゾチアジル−(3−
トリエトキシシリル)プロピルジスルフィド;2−ベン
ゾチアジル−(2−トリメトキシシリルエチル)ジスル
フィド;2−ベンゾチアジル−(3−トリメトキシシリ
ルプロピル)ジスルフィド;2−ベンゾチアジル−(2
−トリエトキシシリルプロピル)ジスルフィド;2−ベ
ンゾチアジル−(2−トリプロポキシシリルエチル)ジ
スルフィド;2−ベンゾチアジル−(2−トリ−sec
−ブトキシシリルエチル)ジスルフィド;2−ベンゾチ
アジル−(2−トリ−t−ブトキシシリルエチル)ジス
ルフィド;2−ベンゾチアジル−(3−トリイソプロポ
キシシリルプロピル)ジスルフィド;2−ベンゾチアジ
ル−(3−トリオクトキシシリルプロピル)ジスルフィ
ド;2−ベンゾチアジル−(2,2′−エチルヘキソキ
シシリルエチル)ジスルフィド;2−ベンゾチアジル−
(2−ジメトキシエトキシシリルエチル)ジスルフィ
ド;2−ベンゾチアジル−(3−メトキシエトキシプロ
ポキシシリルプロピル)ジスルフィド;2−ベンゾチア
ジル−(3−ジメトキシメチルシリルプロピル)ジスル
フィド;2−ベンゾチアジル−(3−メトキシジメチル
シリルプロピル)ジスルフィド;2−ベンゾチアジル−
(3−ジエトキシメチルシリルプロピル)ジスルフィ
ド;2−ベンゾチアジル−(3−エトキシジメチルシリ
ルプロピル)ジスルフィド;2−ベンゾチアジル−(3
−シクロヘキソキシジメチルシリルプロピル)ジスルフ
ィド;2−ベンゾチアジル−(4−トリメトキシシリル
ブチル)ジスルフィド;2−ベンゾチアジル−(3−ト
リメトキシシリル−3−メチルプロピル)ジスルフィ
ド;2−ベンゾチアジル−(3−トリプロポキシシリル
−3−メチルプロピル)ジスルフィド;2−ベンゾチア
ジル−(3−ジメトキシメチルシリル−3−エチルプロ
ピル)ジスルフィド;2−ベンゾチアジル−(3−トリ
メトキシシリル−2−メチルプロピル)ジスルフィド;
2−ベンゾチアジル−(3−ジメトキシフェニルシリル
−2−メチルプロピル)ジスルフィド;2−ベンゾチア
ジル−(3−トリメトキシシリルシクロヘキシル)ジス
ルフィド;2−ベンゾチアジル−(12−トリメトキシ
シリルドデシル)ジスルフィド;2−ベンゾチアジル−
(12−トリエトキシシリルドデシル)ジスルフィド;
2−ベンゾチアジル−(18−トリメトキシシリルオク
タデシル)ジスルフィド;2−ベンゾチアジル−(18
−メトキシジメチルシリルオクタデシル)ジスルフィ
ド;2−ベンゾチアジル−(2−トリメトキシシリル−
2−メチルエチル)ジスルフィド;2−ベンゾチアジル
−(2−トリプロポキシシリル−2−メチルエチル)ジ
スルフィド;2−ベンゾチアジル−(2−トリオクトキ
シシリル−2−メチルエチル)ジスルフィド;2−ベン
ゾチアジル−(2−トリメトキシシリル−フェニル)ジ
スルフィド;2−ベンゾチアジル−(2−トリエトキシ
シリル−フェニル)ジスルフィド;2−ベンゾチアジル
−(2−トリメトキシシリル−トリル)ジスルフィド;
2−ベンゾチアジル−(2−トリエトキシシリル−トリ
ル)ジスルフィド;2−ベンゾチアジル−(2−トリメ
トキシシリル−メチルトリル)ジスルフィド;2−ベン
ゾチアジル−(2−トリエトキシシリル−メチルトリ
ル)ジスルフィド;2−ベンゾチアジル−(2−トリメ
トキシシリル−エチルフェニル)ジスルフィド;2−ベ
ンゾチアジル−(2−トリエトキシシリル−エチルフェ
ニル)ジスルフィド;2−ベンゾチアジル−(2−トリ
メトキシシリル−エチルトリル)ジスルフィド;2−ベ
ンゾチアジル−(2−トリエトキシシリル−エチルトリ
ル)ジスルフィド;2−ベンゾチアジル−(3−トリメ
トキシシリル−プロピルフェニル)ジスルフィド;2−
ベンゾチアジル−(3−トリエトキシシリル−プロピル
フェニル)ジスルフィド;2−ベンゾチアジル−(3−
トリメトキシシリル−プロピルトリル)ジスルフィド;
および2−ベンゾチアジル−(3−トリエトキシシリル
−プロピルトリル)ジスルフィドである。
【0042】上記式に関して、好ましくは、R1は1〜
3個の炭素原子を有するアルキレン基であり、Zは
【化6】 であり、R3は1〜3個の炭素原子を有するアルコキシ
基である。
【0043】本発明で用いられる非対称有機珪素ジスル
フィド化合物は、(a) 式
【化7】 (式中、R4は、水素、1〜10個の炭素原子を有する
非環式脂肪族基、および5〜10個の炭素原子を有する
環式脂肪族基よりなる群から選択され;R5は、1〜1
0個の炭素原子を有する非環式脂肪族基、および5〜1
0個の炭素原子を有する環式脂肪族基よりなる群から選
択される)のスルフェンアミド化合物と、(b) 式 Z−R1−SH [式中、Zは
【化8】 (式中、R2は同じものでも異なるものでもよく、1〜
4個の炭素原子を有するアルキル基およびフェニルより
なる群から独立して選択され;R3は同じものでも異な
るものでもよく、1〜8個の炭素原子を有するアルコキ
シ基および5〜8個の炭素原子を有するシクロアルコキ
シ基よりなる群から独立して選択される)よりなる群か
ら選択され;そしてR1は合計1〜18個の炭素原子を
有する置換または非置換アルキレン基および合計6〜1
2個の炭素原子を有する置換または非置換アリーレン基
よりなる群から選択される]のメルカプトシラン化合物
とを反応させることによって製造しうる。
【0044】スルフェンアミド化合物の代表例は、N−
シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミ
ド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアジルスルフェンア
ミド、N,N−ジシクロヘキシル−2−ベンゾチアジル
スルフェンアミド、N−イソプロピル−2−ベンゾチア
ジルスルフェンアミド、N,N−ジメチル−2−ベンゾ
チアジルスルフェンアミド、N,N−ジエチル−2−ベ
ンゾチアジルスルフェンアミド、N,N−ジプロピル−
2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、N,N−ジイソ
プロピル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド、およ
びN,N−ジフェニル−2−ベンゾチアジルスルフェン
アミドである。好ましいスルフェンアミドはN−シクロ
ヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミドであ
る。
【0045】メルカプトシラン化合物の代表例は、2−
メルカプトエチルトリメトキシシラン、3−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピル
トリエトキシシラン、2−メルカプトプロピルトリエト
キシシラン、2−メルカプトエチルトリプロポキシシラ
ン、2−メルカプトエチルトリ−sec−ブトキシシラ
ン、3−メルカプトプロピルトリ−t−ブトキシシラ
ン、3−メルカプトプロピルトリイソプロポキシシラ
ン、3−メルカプトプロピルトリオクトキシシラン、2
−メルカプトエチルトリ−2′−エチルヘキソキシシラ
ン、2−メルカプトエチルジメトキシエトキシシラン、
3−メルカプトプロピルメトキシエトキシプロポキシシ
ラン、3−メルカプトプロピルジメトキシメチルシラ
ン、3−メルカプトプロピルメトキシジメチルシラン、
3−メルカプトプロピルジエトキシメチルシラン、3−
メルカプトプロピルエトキシジメチルシラン、3−メル
カプトプロピルシクロヘキソキシジメチルシラン、4−
メルカプトブチルトリメトキシシラン、3−メルカプト
−3−メチルプロピルトリメトキシシラン、3−メルカ
プト−3−メチルプロピルトリプロポキシシラン、3−
メルカプト−3−エチルプロピルジメトキシメチルシラ
ン、3−メルカプト−2−メチルプロピルトリメトキシ
メチルシラン、3−メルカプト−2−メチルプロピルジ
メトキシフェニルシラン、3−メルカプトシクロヘキシ
ルトリメトキシシラン、12−メルカプトデシルトリメ
トキシシラン、12−メルカプトドデシルトリエトキシ
シラン、18−メルカプトオクタデシルトリメトキシシ
ラン、18−メルカプトオクタデシルメトキシジメチル
シラン、2−メルカプト−2−メチルエチルトリプロポ
キシシラン、2−メルカプト−2−メチルエチルトリオ
クトキシシラン、2−メルカプトフェニルトリメトキシ
シラン、2−メルカプトフェニルトリエトキシシラン、
2−メルカプトトリルトリメトキシシラン、2−メルカ
プトトリルトリエトキシシラン、2−メルカプトメチル
トリルトリメトキシシラン、2−メルカプトメチルトリ
ルトリエトキシシラン、2−メルカプトエチルフェニル
トリメトキシシラン、2−メルカプトエチルフェニルト
リエトキシシラン、2−メルカプトエチルトリルトリメ
トキシシラン、2−メルカプトエチルトリルトリエトキ
シシラン、3−メルカプトプロピルフェニルトリメトキ
シシラン、3−メルカプトプロピルフェニルトリエトキ
シシラン、3−メルカプトプロピルトリルトリメトキシ
シラン、および3−メルカプトプロピルトリルトリエト
キシシランである。
【0046】スルフェンアミド化合物対メルカプトシラ
ン化合物のモル比は1:5〜5:1である。このモル比
は好ましくは1:3〜3:1、特に好ましくは1:1〜
1:2である。明細書の教示により明らかなように、式
IIIの化合物対式IVの化合物のモル比を変えること
によって、様々な重量%の式Iの対称有機珪素ジスルフ
ィドおよび式IIの非対称有機珪素ジスルフィドが製造
される。
【0047】アルコキシシラン部分が存在すると水との
接触によって加水分解されるかもしれないので、反応は
水の不在下で行うべきである。
【0048】反応は有機溶媒の存在下で行ってもよい。
用いうる適した溶媒にはクロロホルム、ジクロロメタ
ン、四塩化炭素、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサ
ン、キシレン、ベンゼン、ジクロロエチレン、トリクロ
ロエチレン、ジオキサン、ジイソプロピルエーテル、テ
トラヒドロフランおよびトルエンが含まれる。上記のよ
うに、反応の間、水の存在を避けるように注意すべきで
ある。従って、いずれの上記溶媒にも認められるレベル
の水を含有させるべきではない。好ましくは、有機溶媒
はクロロホルム、ヘプタン、キシレン、シクロヘキサン
またはトルエンである。
【0049】反応は様々な温度で行いうる。一般に、反
応は20〜140℃で行われる。好ましくは反応は50
〜90℃で行われる。
【0050】反応は様々な圧力で行いうる。しかしなが
ら、一般に、反応は0.096〜4.83kg/cm2
で行う。
【0051】非対称有機珪素ジスルフィド化合物は、下
記の反応スキーム:
【化9】 または反応スキーム:
【化10】 によって製造してもよい。
【0052】本発明の実施の際、約140〜約190℃
で硫黄の少なくとも一部を放出する性質を有する少なく
とも1種の硫黄供与体が予備工程で用いられ、予備工程
に導入される硫黄供与体の量は、一般に約0.05〜約
2phr、好ましくは約0.2〜約1phrである。そ
のような硫黄供与体は、例えば、元素硫黄(S8)の
形、またはアミンジスルフィド、高分子量ポリスルフィ
ド、硫黄オレフィン付加物およびこれらの混合物でもよ
い。硫黄供与体は元素硫黄であるのが好ましい。
【0053】混合物への遊離硫黄源の添加量は、非対称
有機珪素ジスルフィドの添加とは比較的無関係な選択問
題として制御または調節することができる。従って、例
えば、硫黄供与体の独立した添加は、その添加量によっ
て、およびシリカ強化材のような他の成分のゴム混合物
への添加に対する添加順序によって調節してもよい。
【0054】このように、シリカおよび加硫性エラスト
マーとの反応には、2つの結合硫黄原子を有する非対称
オルガノシランジスルフィドを用いることができ、エラ
ストマーの加硫には、主に硫黄供与体、特に遊離硫黄源
の独立した添加によることができる。
【0055】本発明の一面では、上記予備混合を少なく
とも2つの熱機械混合工程で行い、そのような混合工程
の少なくとも2つは約140〜約190℃にし、混合工
程の少なくとも2つの間でゴム組成物を約50℃以下に
中間冷却する方法を提供する。
【0056】本発明の他面では、ゴム組成物を製造し、
ここで、予備工程(A)は、上記エラストマー、上記粒
状充填材および上記非対称有機珪素ジスルフィド化合物
を1つ以上の連続混合工程で混合し、そして上記硫黄供
与体をその後の連続予備混合工程に加える、少なくとも
2つの連続混合工程から構成される。
【0057】さらに別の態様では、ゴム組成物を製造
し、ここで、上記予備工程(A)は、約20〜約60重
量%のシリカ、上記非対称有機珪素ジスルフィド化合物
および上記硫黄供与体を第1混合工程に加え、そしてこ
れらの残りを少なくとも1つのその後の予備混合工程へ
加える、少なくとも2つの連続混合工程からなる。
【0058】さらに別の態様では、非対称有機珪素ジス
ルフィドを熱機械予備混合に、(a)約25〜約75重
量%、好ましくは約40〜約60重量%の上記非対称オ
ルガノシランポリスルフィド化合物、およびこれに応じ
て、(b)約75〜約25重量%、好ましくは約60〜
約40重量%の粒状カーボンブラックを含む粒状物の形
で加えてもよい。非対称有機珪素ジスルフィドは普通は
液体または実質的に液体であると考えられるので、この
態様の1つの利点は、カーボンブラックが非対称有機珪
素ジスルフィドのための担体として働く比較的乾燥した
または実質的に乾燥した粉末状態の非対称有機珪素ジス
ルフィドを加えるようにするため、粒状の非対称有機珪
素ジスルフィドを提供することである。粒状物であるこ
とで考えられる利点は、本発明の方法の予備混合工程に
おける非対称有機珪素ジスルフィドの分散が促進される
こと、およびゴム組成物混合物の予備混合への非対称有
機珪素ジスルフィドの導入が促されることである。
【0059】本発明の別の態様では、本方法は製造され
たゴム組成物を約140〜約190℃で加硫する追加工
程を含む。
【0060】従って、本発明はこれによって、そのよう
な方法により製造された加硫ゴム組成物も包含する。
【0061】本発明のさらに別の態様では、本方法はタ
イヤまたは加硫性ゴムと、本発明の方法により製造され
た上記ゴム組成物とのアセンブリーを製造する工程、そ
してアセンブリーを約140〜約190℃で加硫する工
程の追加工程を含む。
【0062】従って、本発明はこれによって、そのよう
な方法により製造された加硫タイヤも包含する。
【0063】ゴム組成物が一般に用いられる各種添加材
料、例えば、硫黄、活性剤、遅延剤および促進剤のよう
な硬化助剤、油のような加工添加剤、粘着付与樹脂を含
めた樹脂、可塑剤、顔料、脂肪酸、酸化亜鉛、ワック
ス、酸化防止剤、オゾン亀裂防止剤、並びにしゃく解剤
をさらに含有していてもよいことは当業者に容易に理解
されることである。当業者に知られているように、加硫
性および加硫物質(ゴム)の使用目的によって、上記添
加剤が選択され、常用量で一般に用いられる。
【0064】本発明の場合、強化タイプカーボンブラッ
クを用いるならば、その一般量は上記の通りである。シ
リカカップリング剤がカーボンブラックと共に、例え
ば、ゴム組成物に加える前にカーボンブラックと予備混
合して用いうること、およびそのようなカーボンブラッ
クをゴム組成物コンパウンドに対して上記カーボンブラ
ック量で含有させることは明らかなことである。粘着付
与剤樹脂を使用するならば、その一般量は約0.5〜約
10phr、通常は約1〜約5phrである。加工助剤
の一般量は1〜約50phrである。そのような加工助
剤には例えば、芳香族、ナフテン系および/またはパラ
フィン系プロセス油を含めることができる。酸化防止剤
の一般量は約1〜約5phrである。代表的な酸化防止
剤は例えば、ジフェニル−p−フェニレンジアミン、お
よびVanderbilt Rubber Handb
ook (1978), p.344−346に記載の
ものである。オゾン亀裂防止剤の一般量は約1〜約5p
hrである。ステアリン酸を含めることができる脂肪酸
を用いるならば、その一般量は約0.5〜約3phrで
ある。酸化亜鉛の一般量は約2〜約5phrである。ワ
ックスの一般量は約1〜約5phrである。しばしばマ
イクロクリスタリンワックスが用いられる。しゃく解剤
の一般量は約0.1〜約1phrである。一般的なしゃ
く解剤は例えばペンタクロロチオフェノールおよびジベ
ンズアミドジフェニルジスルフィドである。
【0065】加硫は加硫剤の存在下で行われる。適した
加硫剤には、例えば元素硫黄(遊離硫黄)または硫黄供
与加硫剤、例えばアミンジスルフィド、高分子量ポリス
ルフィドまたは硫黄オレフィン付加物が含まれ、これら
は最終のプロダクティブゴム組成物混合工程に一般に加
えられる。好ましくは、たいていの場合、加硫剤は元素
硫黄である。当業者には知られているように、加硫剤は
プロダクティブ混合工程において約0.4〜約3ph
r、さらに場合によっては約8phrまでの量で用いら
れ、約1.5〜約2.5phr、時には2〜2.5ph
rが通常好ましい。
【0066】促進剤は、加硫に必要な時間および/また
は温度を制御し、そして加硫ゴムの性質を改善するのに
用いられる。1つの態様では、単一の促進剤系、すなわ
ち、第1促進剤を用いてもよい。一般的なかつ好ましい
第1促進剤は約0.5〜約4phr、好ましくは約0.
8〜約1.5phrの合計量で用いられる。別の態様で
は、第1および第2促進剤の組み合わせを用いてもよ
く、第2促進剤は活性化のためおよび加硫ゴムの性質の
改善のために同様な量(約0.05〜約3phr)で用
いられる。これらの促進剤の組み合わせは最終特性に相
乗効果をもたらすことが予想され、いずれかの促進剤を
単独で用いることによって得られる場合よりはいくらか
優れている。さらに、遅延作用促進剤を用いてもよく、
これらは普通の加工温度に影響されないが、通常の加硫
温度で満足な硬化をもたらす。加硫遅延剤を使用しても
よい。本発明で用いうる適した種類の促進剤は、アミン
類、ジスルフィド類、グアニジン類、チオ尿素類、チア
ゾール類、チウラム類、スルフェンアミド類、ジチオカ
ルバメート類およびキサンテート類である。第1促進剤
はスルフェンアミドであるのが好ましい。第2促進剤を
用いるならば、第2促進剤はグアニジン、ジチオカルバ
メートまたはチウラム化合物であるのが好ましい。
【0067】本発明のゴム組成物は様々な目的に用いる
ことができる。例えば、これは各種タイヤコンパウンド
に用いることができる。そのようなタイヤは当業者に公
知のまた明らかな様々な方法によって製造、造形、成形
および硬化することができる。
【0068】本発明の説明のために特定の代表的な態様
および詳細について記載してきたが、本発明の精神およ
び範囲から逸脱することなく様々な変更を加えうること
は当業者にとって明らかなことである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 3/36 C08K 3/36 5/44 5/44 5/54 5/54 9/04 9/04 C09C 1/28 C09C 1/28 1/40 1/40 1/56 1/56 //(C08L 9/00 81:04) (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. (72)発明者 ウヴェ・エルンスト・フランク ルクセンブルク大公国エル−9080 エッテ ルブルック,アヴニュー・サレンティニー 103 (72)発明者 フリードリッヒ・ヴィゼル ルクセンブルク大公国エル−7378 ボッヘ ルダンジュ,リュー・ノッペナイ 9ア (72)発明者 ティーリー・フロラン・エドメ・マテルネ ベルギー王国ベ−6717 アッテール,リュ ー・ドゥ・ラ・リベラーシヨン 10 (72)発明者 ジョルジョ・アゴスティーニ ルクセンブルク大公国エル−7733 コルマ ー−ベルク,リュー・ドゥ・ルクセンブル ク 7

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴム組成物の製造方法であって、次の逐
    次工程: (A) 少なくとも1つの予備混合工程において、約1
    40〜約190℃の温度に合計混合時間約2〜約20分
    間、(i)共役ジエン単独重合体および共重合体並びに
    少なくとも1種の共役ジエンと芳香族ビニル化合物との
    共重合体から選択される少なくとも1種の加硫性エラス
    トマーを100重量部;(ii)沈降シリカ、アルミ
    ナ、アルミノシリケート、カーボンブラックおよびこれ
    らの混合物から選択される粒状充填材を約15〜約10
    0phr;(iii)式: 【化1】 [式中、 Zは 【化2】 (式中、R2は同じものでも異なるものでもよく、1〜4
    個の炭素原子を有するアルキル基およびフェニルよりな
    る群から独立して選択され;R3は同じものでも異なる
    ものでもよく、1〜8個の炭素原子を有するアルコキシ
    基および5〜8個の炭素原子を有するシクロアルコキシ
    基よりなる群から独立して選択される)よりなる群から
    選択され;そしてR1は合計1〜18個の炭素原子を有
    する置換または非置換アルキレン基および合計6〜12
    個の炭素原子を有する置換または非置換アリーレン基よ
    りなる群から選択される]を有する少なくとも1種の非
    対称有機珪素ジスルフィド化合物を、上記粒状充填材1
    重量部当たり、約0.05〜約20重量部;および(i
    v)約140〜約190℃で硫黄の少なくとも一部を放
    出する性質を有し、かつ元素硫黄、アミンジスルフィ
    ド、高分子量ポリスルフィドおよび硫黄オレフィン付加
    物よりなる群から選択される少なくとも1種の硫黄供与
    体、但し、硫黄供与体の添加からの遊離硫黄の合計は約
    0.05〜約2phrである、を熱機械混合すること;
    そして (B) その後、最終熱機械混合工程において、約0.
    4〜約3phrの元素硫黄を約100〜約130℃の温
    度で約1〜3分間配合すること、但し、予備混合工程に
    導入される遊離硫黄と、最終混合工程に加えられる元素
    硫黄との合計は約0.45〜約5phrであるを特徴と
    する方法。
  2. 【請求項2】 上記予備混合を少なくとも2つの熱機械
    混合工程で行い、そのような混合工程の少なくとも2つ
    は約140〜約190℃の温度にし、混合工程の少なく
    とも2つの間でゴム組成物を約50℃以下に中間冷却す
    ることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 加硫性ゴムのタイヤと上記ゴム組成物を
    含むトレッドとのアセンブリーを製造する工程、および
    アセンブリーを約140〜約190℃の温度で加硫する
    工程の追加工程を特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の方法によって製造され
    ることを特徴とする、加硫されたゴムタイヤ。
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