JPH09328385A - 汚泥焼却灰を利用した肥料 - Google Patents

汚泥焼却灰を利用した肥料

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JPH09328385A
JPH09328385A JP8141554A JP14155496A JPH09328385A JP H09328385 A JPH09328385 A JP H09328385A JP 8141554 A JP8141554 A JP 8141554A JP 14155496 A JP14155496 A JP 14155496A JP H09328385 A JPH09328385 A JP H09328385A
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Japan
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fertilizer
sludge
plants
calcium sulfate
burnt ash
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JP8141554A
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Yoshiro Wakimura
嘉郎 脇村
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Individual
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05FORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C, e.g. FERTILISERS FROM WASTE OR REFUSE
    • C05F7/00Fertilisers from waste water, sewage sludge, sea slime, ooze or similar masses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C05FERTILISERS; MANUFACTURE THEREOF
    • C05DINORGANIC FERTILISERS NOT COVERED BY SUBCLASSES C05B, C05C; FERTILISERS PRODUCING CARBON DIOXIDE
    • C05D3/00Calcareous fertilisers
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/20Fertilizers of biological origin, e.g. guano or fertilizers made from animal corpses

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Fertilizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚泥の焼却灰を利用した肥料に関するもので
ある。 【解決手段】 汚泥の焼却灰に対して、20から50重
量%の硫酸カルシウムを添加し、更に、必要ある場合
は、通常の肥料を10から50重量%添加しする。これ
によって汚泥焼却灰を肥料として利用することが、でき
ることになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は汚泥の焼却灰の利用に関
し、特に汚泥の焼却灰を利用した肥料に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術】下水処理場で得られた汚泥はケーキ状にし
て海洋投棄されるか、あるいは焼却されて灰の状態で海
洋投棄されているのが現状である。ところが、上記汚泥
の焼却灰は植物の生育に有効な成分、例えば窒素、燐等
を多量に含有しており、これをこのまま肥料として用い
ても、植物の種類によっては十分な効果がある。
【0003】一方、植物が成育するのに必要不可欠な元
素として、アルミニウム、マグネシウム、窒素、燐、カ
リウム等とともにカルシウムがある。植物に該カルシウ
ム分が不足した場合には、植物の細胞組織の破壊を生じ
たり、根の伸長が阻害されたり、ひいては収穫した作物
の味が悪くなるといった問題を生じる。
【0004】そこで、このようなことを防止するため
に、例えば稲の肥料として値段が高く、水に対する溶解
度の極めて低いカルシウムである骨粉、炭酸カルシウ
ム、貝殻、卵殻等を使用することが行われている。
【0005】しかしながら、上記炭酸カルシウム、骨
粉、貝殻、卵殻等に含有されるカルシウム分は極微量し
か水に溶出せず、従って、植物が摂取するカルシウム分
は充分な量とはいえない状態である。一方、カルシウム
分を多量に水に溶出する物質である塩化カルシウム、酸
化カルシウム等を肥料として使用した場合には土壌のp
Hや塩分濃度が異常に高まりすぎて、多くの問題を引き
起こす可能性がある。
【0006】また、近年酸性雨の影響で森林のうちの大
部分の樹木が枯死した例が数多く報告されていて、世界
的にも深刻な環境問題としてクローズアップされてい
る。こうした酸性雨によるpHの低い雨水が河川や湖
沼、地中に流入して、該河川や湖沼及び地下水を農業用
水として利用している場合には結果として土壌のpHを
下げるに到る。従って、酸性雨は、上記樹木の枯死の問
題だけに限らず、農作物にも大きな影響を及ぼすことは
明らかである。しかしながら農作物に対する上記酸性雨
の影響に考慮を払った肥料は現状では提供されていな
い。
【0007】そこで本発明は上記の事情に鑑みて提案さ
れたものであり、植物の成育に必要不可欠な元素を多量
に含む汚泥焼却灰の利用と、水に出会う毎に約3%程度
水に溶けるカルシウム分の供給機能とを持たせた肥料を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、以下の手段を採用する。すなわち、汚泥の
焼却灰に対して、20から50重量%の硫酸カルシウム
を添加したものである。上記に加えて、通常の肥料を1
0から50重量%添加することで更に効果を挙げること
ができる。
【0009】汚泥の焼却灰は、植物の生育に有効な成
分、例えば窒素や燐を多量に含み、このままでも、この
まま肥料として使用してもかなりの有効性を発揮する。
汚泥として、下水汚泥を用いることは通常考えられる
が、下水汚泥だけでなく河川の汚泥、港湾の汚泥等を用
いることも可能である。
【0010】一方、硫酸カルシウム(石膏)は全くの無
味、無臭であって、中性のカルシウム化合物の中では比
較的水に溶けやすい物質であるので植物に効率よくカル
シウム分を摂取させることができる。
【0011】また、硫酸カルシウムの添加量を植物の種
類、状態、土壌のpHに応じて調整することで、汚泥焼
却灰のみでは調整不可能な土壌のpHを植物の成育に適
した値に調整することができる。
【0012】上記硫酸カルシウムまたは硫酸カルシウム
水溶液は植物の育成による新陳代謝で自然発生されるタ
ンニン酸やその他の有機酸等の酸化物と反応し、いわゆ
る「あく」と称せられる物質を植物から中和する作用を
呈する。これによって植物の蛋白質、澱粉質などの細胞
を活性化せしめ、収穫できた農作物の味を向上させる。
【0013】上記硫酸カルシウムもしくは硫酸カルシウ
ム水溶液を植物に与えるに際しては、植物に必要な成
分、すなわちアンモニア、尿素マグネシウム等を含有す
る他の肥料を併用してもよい。
【0014】また、上記のような用途に使用される硫酸
カルシウムの製法は特に限定されず、天然硫酸カルシウ
ム、化学的製法によるいわゆる化学硫酸カルシウムのい
ずれも用いることができるが、化学硫酸カルシウムのほ
うが溶解度が大きく有効である。
【0015】しかして、このような働きをするカルシウ
ムを植物自身が求めており、そのカルシウムによって植
物が空気中の酸素によって影響される酸化現象、即ち枯
れ木になって行くのを防止しようとする働きを利用する
ものである。
【0016】
【実施の形態】以下本発明を実施例に基づいて、更に詳
細に説明する。尚、以下の実施例は汚泥焼却灰として、
下水汚泥焼却灰を用いている。
【0017】第1の実施例として、汚泥の焼却灰40%
に対し、通常の肥料40%を添加し、更に、20%の硫
酸カルシウムを添加した肥料、水汚泥の焼却灰のみよ
りなる肥料、通常の肥料を使用して以下の比較をし
た。
【0018】同一の土壌からなる300坪ずつの3区画
(以下各々区画A、B、Cとする)に分割した茶畑のう
ち、区画Aに対して上記肥料を、B区に対して上記費
用を、更にC区に対して上記肥料をそれぞれ5kgず
つ12月の終わりに添加した。
【0019】上記畑における茶の出芽時期は、本発明品
を施肥した区画Aの出芽時期はもっとも早く、4月29
日までに2回収穫できた。上記汚泥焼却のみよりなる肥
料を施肥した区画Bは上記区画Aに次いで出芽時期が早
く5月2日までに2回目の収穫ができた。本発明品を施
肥しない通常の肥料を使用した区画Cは5月3日までに
1回も収穫ができなかった。
【0020】また、区画Aから穫れたお茶の葉で煎れた
お茶は区画Bから収穫できたお茶の葉で煎れたお茶に比
べて甘味があり、更に区画Aから穫れたお茶の葉で煎れ
たお茶は区画Cで穫れたお茶の葉で煎れたお茶に較べて
格段に甘味があり、美味であった。
【0021】上記第2の実施例より、本発明によって茶
の木の澱粉質、蛋白質分は活性化され、その組織内に糖
分を蓄積し、この結果得られるお茶は甘く、「まろや
か」で美味しいことが実証された。
【0022】尚、本発明は上記の実施例に限られるもの
ではなく、スイカ、キュウリ、ウリ、トマト並びに稲、
麦、芋類等の種々の農作物、さらには森林、街路樹、花
卉等に応用が可能であることはいうまでもない。
【0023】また、施肥量は土壌の状態や植物の種類に
応じて任意に決定することができるが、例えば、1a当
たり0.5から1kgを目安とすればよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
植物の生育に有効な成分を含む汚泥焼却物灰を肥料てし
て有効に利用できることはもとより、汚泥焼却灰に適量
の硫酸カルシウムを添加することによって、植物の生育
に不可欠なカルシウム分を、植物に摂取させることがで
きるとともに、植物の生態活動に伴うタンニン酸等の酸
化物(老廃物)あるいは酸性雨等による外部の環境によ
って土壌中に混入する酸化物を速やかに中和して適正な
pHとし、以て植物の活性化に寄与するものである。
【0025】従って、農作物に本発明を応用した場合に
は、得られる収穫物の味を向上させることができ、弱っ
た街路樹、樹木を組成させることができ、花卉の花の色
を一層鮮やかなものとすることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚泥の焼却灰に対して、20から50重
    量%の硫酸カルシウムを添加したことを特徴とする肥
    料。
  2. 【請求項2】 更に、通常の肥料を10から50重量%
    添加したことを特徴とする請求項1に記載の肥料。
JP8141554A 1996-06-04 1996-06-04 汚泥焼却灰を利用した肥料 Pending JPH09328385A (ja)

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JP8141554A JPH09328385A (ja) 1996-06-04 1996-06-04 汚泥焼却灰を利用した肥料

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140043786A (ko) 2011-06-27 2014-04-10 다이헤이요 세멘토 가부시키가이샤 인산비료 및 인산비료의 제조방법
CN103964921A (zh) * 2014-05-05 2014-08-06 云南富民瑞呈饲料添加剂有限公司 一种改性白肥及其制备方法
JP2019210177A (ja) * 2018-06-04 2019-12-12 長浜憲孜 粒状肥料

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