JPH09328377A - 使用後に識別が可能な耐火物及びその処理方法 - Google Patents

使用後に識別が可能な耐火物及びその処理方法

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JPH09328377A
JPH09328377A JP8146159A JP14615996A JPH09328377A JP H09328377 A JPH09328377 A JP H09328377A JP 8146159 A JP8146159 A JP 8146159A JP 14615996 A JP14615996 A JP 14615996A JP H09328377 A JPH09328377 A JP H09328377A
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refractory
refractory material
treating
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JP8146159A
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English (en)
Inventor
Kinji Matsushita
謹二 松下
Haruyuki Ueno
治幸 上野
Teruo Aoki
輝男 青木
Nobuo Ito
信夫 伊藤
Atsushi Shudo
篤 首藤
Toshihiro Suruga
俊博 駿河
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Kurosaki Refractories Co Ltd
Original Assignee
Kurosaki Refractories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用後の耐火物を材質や製造履歴別に分別回
収が可能となる使用後に識別が可能な耐火物及びその処
理方法を提供することである。 【解決手段】 耐火物(1)の外面に使用後に耐火物の
識別が可能な物質を塗布、埋設又は貼付、及び/又は耐
火物を識別可能な形状とする使用後に耐火物の識別が可
能な手段を設ける。また、使用後の耐火物を識別が可能
な手段により分別して回収し、さらには、分別回収した
使用後の耐火物を粉砕して耐火物に再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工業炉等で使用さ
れる耐火物において、使用後に識別が可能な耐火物及び
使用後の耐火物を分別回収あるいは分別回収した耐火物
を再生する耐火物の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】資源の有効利用と原料費コストダウンの
ために、工業炉等で使用される耐火物を回収し、耐火原
料として再利用することは重要な課題であり、従来から
検討されている。
【0003】例えば、転炉や取鍋で使用されるマグネシ
ア−カーボンれんがは、使用後に回収し、付着物を除去
した後、所定の粒度に粉砕し、マグネシア−カーボンれ
んがの原料として再使用されているものもある。一般に
転炉用れんがや取鍋用れんがでは、溶損の大きな部位に
は、高純度・高嵩比重の電融マグネシア原料を使用した
耐火物がライニングされ、溶損の小さい部分には純度・
嵩比重の面で電融品に劣る焼結マグネシア原料等が使用
されており、黒鉛の含有量等も異なるケースがある。こ
のような異なった原料を使用したれんがでも、外観上、
形状や色が同じであり、区別することができないため、
異なる原料からなる耐火物が混在した状態で回収されて
いるのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにして回収した使用後の耐火物を粉砕し再生原料とし
て耐火物に使用する場合、低品位原料が混入していた
り、あるいは黒鉛含有量が大きく違ったりするため、れ
んがの品質が低下する問題がある。
【0005】したがって、品質低下を最小限に押さえる
ために、再生原料の配合物への添加量は通常10%以下
と非常に少なく、しかも適用する配合物も限定されるも
のであった。つまり、原料を特定して回収することがで
きれば、その原料が有する特性を有効に再利用すること
ができるわけであるが、前述の理由で分別回収されてい
ないのが現状である。
【0006】そこで、本発明は、使用後の耐火物を材質
や製造履歴別に分別回収が可能となる使用後に識別が可
能な耐火物及びその処理方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、耐火物の外面
に使用後に耐火物の識別が可能な物質を塗布、埋設又は
貼付、及び/又は耐火物を識別可能な形状とする使用後
に耐火物の識別が可能な手段を設ける。
【0008】また、使用後の耐火物を識別が可能な手段
により分別して回収し、さらには、分別回収した使用後
の耐火物を粉砕して耐火物に再生する。
【0009】
【発明の実施の形態】耐火物に、あらかじめマーク等を
つけて使用後に区別するためには、実炉で使用される時
の耐火物の背面部近傍の温度は最低でも約500°Cを
越えると想定されることから、マーク等には最低約50
0°C以上の耐熱性と、使用後の回収作業時の衝撃や摩
擦に耐えることが必要である。即ち、約500°C以上
の温度の耐熱性があり、築炉される場合の取り扱いや実
炉での使用中の応力、回収時の衝撃、摩擦に耐え得る程
度の耐火物表面への固着性が確保できる必要がある。こ
こでいう耐火物の背面とは、炉の炉外側となる面のこと
である。
【0010】識別可能な物質として、耐熱塗料があり、
耐火物の外面に耐熱塗料により文字、記号又は数値等の
マークをつけて耐火物の材質や製造履歴を区別すること
ができる。ここでいう耐熱塗料とは、遷移金属または遷
移金属酸化物の1種又は2種以上を含むものであり、例
えば、酸化クロム粉末、酸化鉄粉末等に水または有機溶
剤を添加して懸濁液にしたものや、Fe、Cr、Co、
Ti、Cu、Mn、Ni等の金属または酸化物である顔
料を1種または2種以上含む釉薬等である。塗料の色
は、耐火物母材の色と識別可能な色である必要があり、
酸化クロム、酸化鉄、酸化コバルト、酸化銅、二酸化マ
ンガン、酸化ニッケルは白色系の耐火物に有効である。
【0011】酸化クロム粉末、酸化鉄粉末を水または溶
剤に懸濁したものは、約800°Cで耐火物中のAl2
3やSiO2等との反応、Cr/O比、Fe/O比が変
化し、塗布自体が黒褐色から茶褐色になり約1600°
C以上でも消失しないため、取鍋等に使用されるアルミ
ナ系れんが等の白系の耐火物においては使用後確実に印
を残すことができる。
【0012】また、耐火物の温度が約800°Cまでし
か上がらない場合には、水ガラスやリン酸アルミ等の無
機バインダーを懸濁液に添加すると、乾燥するだけで耐
火物に強固に固着させることができる。もともと酸化ク
ロム粉末は緑色、酸化鉄(べンガラ)は赤茶色であり、
白系の耐火物では容易に区別できる。
【0013】顔料を含む釉薬は、そのフリットと顔料の
選択により、ガラス化により耐火れんがに強固に接着す
る。そして、耐火物の色と使用温度に対応して接着し始
める温度と発色する色を選ぶことができる。例えば、取
鍋で残存の大きい部分であって背面温度約700°C以
上の部分のアルミナ系れんがには、酸化クロムと硼珪酸
ガラスとからなる釉薬で記号をつけ、使用時のれんが温
度約700〜800°Cで耐火物に固着することができ
る。
【0014】図1は、本発明の1実施例として耐火物の
背面に酸化クロムの懸濁液を塗布した例で、耐熱塗料
で、取鍋用アルミナれんが等の耐火物1の背面2の一部
を塗布したり、符号を書いたり等でマーク3をつけて、
使用後に耐火物1を分別回収することができる。
【0015】図2と図3は、凹凸形状を設けた例の斜視
図で、識別可能な形状として、耐火物表面を凹凸状に形
成することもでき、図2においては、ポーラスプラグ挿
入孔7を有する受けブロック4の背面5に設けた溝6に
より凹凸形状の識別部位が形成され、図3においては、
Al23−MgO−Cれんが8の背面10の溝6により
凹凸形状の識別部位が形成されている。
【0016】凹凸形状の識別部位は、実炉に築炉される
場合の取扱いや、実炉での使用中の応力、使用後の回収
作業時の衝撃や摩擦に耐えることが必要である。すなわ
ち、使用後その凹凸形状が残存している必要がある。こ
のためには、塗布面に対して深さ1〜50mmあるいは
高さ1〜50mmの表面凹凸形状で、直線状、曲線上の
マークを付けたり、又は円形、角形状の面域を深さ1〜
50mm以上で除去することによりマークを付けること
ができる。この凹凸形状で文字、記号あるいは数値を表
すこともできる。深さが1mmより少ないと、判別しに
くくなり、50mmを越えるとれんがに亀裂が入ったり
し、破損の起点となる問題がある。高さが1mmより少
ないと、判別しにくくなり、50mmを越えると欠けや
すくなるため不適である。これらの識別形状は、切削治
具や機械による加工でも良いし、成形時に金型に形状を
付けておき成形形状として設けても良い。
【0017】図4及び図5は金属板を取り付けた例を示
す斜視図で、材質の識別可能な物質として、磁気特性及
び/又は電気特性の異なる金属、例えば、鉄板12,1
4,16をマグネシア−カーボンれんが11の背面13
に埋設、添付することもできる。磁気特性の異なる金属
としては、例えば、磁気を有する鉄と、磁気を有しない
アルミニウムを組み合わせ、使用後のれんがを回収し選
別する段階で、磁石により選別する。
【0018】また、電気特性の異なる金属板としては、
例えば、炭素鋼(電気抵抗率13〜20μΩ・cm程
度)やアルミニウム(電気抵抗率2.67μΩ・cm)
のような電気抵抗の異なる金属板を組み合わせ使用する
ことができる。この場合、れんがを回収し選別する段階
で、金属表面の一定距離間の抵抗値を測定することで選
別する。したがって、選別の判定を電気信号としてとら
えることができるため、選別作業の自動化を容易に行う
ことができる。他にも当然ながら抵抗値の異なる合金鋼
も適用できる。
【0019】これらの識別金属板は、耐熱接着剤による
添付でも良いし、図4−(b),図5−(b)に示す耐
火物素材へ食い込む爪15,17を有する金属板14,
16を成形時に耐火物原料と同時に成形しても良い。
【0020】また、材質の識別可能な物質として、記号
を設けた金属板を耐火物表面に埋設または添付すること
ができる。
【0021】金属材料は、耐火物製造上の衝撃や応力に
耐え得る強度を有する金属板であり、例えば鉄やアルミ
で厚みが0.5〜5mm程度のものが使用できる。
【0022】この金属板には、符号を刻印しておき、れ
んがの材質別に区別して、埋設あるは接着しておき、ま
た、パンチカードやバーコードの如く規則性の有る配列
を有する穴を金属板に開けたものを用いてもよく、使用
後にれんがを回収し選別する段階で、刻印又は穴配列に
より材質を区分することができる。
【0023】さらに、金属板全体の形状を特定なものと
することによって区分することもできる。
【0024】また、上記方法を組み合わせて適用するこ
とも可能である。
【0025】本発明の耐火物は特に限定されるものでは
なく、分別回収を目的とするものであれば、何でも使用
可能である。
【0026】このような方法で、材料別に分別回収した
後、粉砕し必要な粒径のものを取り出して再生原料とし
て耐火物に使用することができる。
【0027】再生原料として、耐火物に使用する場合、
材質としては使用後の粉砕の容易さから、カーボンを含
有しているものや、使用前に有機結合材を使用していた
ものが好ましい。これらの耐火物は強度が使用後に比較
的低いので粉砕効率が高いためである。
【0028】さらに、不純物の比較的少ない骨材部分を
利用するためには、粒径0.2mm以上の粒度のものを
再生原料として使用することが好ましい。
【0029】粉砕した場合、0.2mm以下ではマトリ
クス部分や比較的軟らかい原料の割合が高くなるため、
あるいは含有する原料の種類が多くかつ品質が安定しな
いため、組織がしっかりした0.2mm以上の粒度のも
のを再生使用した方が、耐火物の品質低下が少なくな
る。さらに、純度に応じて、篩い分ける粒径を大きくす
れば、より高純度の原料を得ることができる。
【0030】本発明の方法は定形耐火物、不定形耐火物
が適用される。本発明が適用される炉は、転炉、熱処理
炉、加熱炉、電気炉、混銑車、取鍋、脱ガス炉、タンデ
ィッシュ等の製綱炉の他、ロータリーキルン、焼却炉等
の各種工業炉である。
【0031】
【実施例】
実施例1〜4 本発明の実施例1〜4および比較例1を表1に示す。
【0032】
【表1】 表1の割合からなるそれぞれの原料粉末に、有機結合材
としてポリアクリル酸エマルジョン1重量部を溶解した
水を40重量部添加し、ミキサーで5〜15分間混練
し、懸濁液を作製した。
【0033】混練後、図1に示すように取鍋用アルミナ
れんが1(Al23が82%、SiO2が15%)の背
面2にそれぞれの懸濁液で記号3を記入した。この後、
取鍋用アルミナれんが1を1200°Cで5時間加熱
し、取り出した後の記号3の識別しやすさを観察した。
【0034】実施例1〜4までは、当初記入した記号の
残存が明確で識別が良好であった。比較例1は使用した
粉末の粒径が粗いため、加熱後、塗布原料の剥落が認め
られ、記入した記号も不鮮明であり識別不良であった。
【0035】実施例5 図2に示す取鍋のポーラスプラグ挿入孔7を有する受け
ブロック4を製造する時に、鋳込み枠の底面に、高さ1
0mm、幅5mm、長さ50mmの突起を対象に4カ所
設け、これにキャスタブルを流し込み施工した。翌日脱
枠し、背面5に対応する溝6を有する受けブロック4が
得られた。
【0036】今回、この受けブロック4を120tの溶
鋼鍋で30回使用した後に回収したが、溝6が崩れるこ
となく残存しており、キャスタブル材料に溝をつけてい
ないものと容易に区別することができた。
【0037】この受けブロックは、先端から2/3長さ
のところまでしか使用されず、残りを回収することがで
きた。
【0038】実施例6 図3に示すように取鍋の壁用Al23−MgO−Cれん
が8の背面10へ、幅5mm、長さ80mm、深さ10
mmの切り込み溝9を2箇所設けた。
【0039】このれんがを50tの取鍋に100個ライ
ニングし、96チャージ(ch)使用した後に、解体し
て、切り込みのない他のれんがと区別して本れんがを9
5個回収した。回収後、切り込み溝は問題なく残存して
いることを確認した。残りの5個は解体時の衝撃で破損
したため、回収することができなかった。
【0040】実施例7 図4に示すように1個の重量が約9kgの電気炉用マグ
ネシア−カーボンれんが11の背面13に、たて70m
m、よこ80mm、厚み3mmの爪15付の鉄板12
を、同時成形で埋設した。一方、同形状で材質の異なる
電気炉用マグネシア−カーボンれんがは同型状の爪付ア
ルミ板を同時成形で埋設した。この場合、金属板14に
設けた爪15で成形時にれんが中へ食い込むため金属板
が強固に固着される。この2種類のマグネシア−カーボ
ンれんがは、一方は純度99%の電融マグネシアクリン
カーを使用し、もう一方は純度96%の焼結マグネシア
クリンカーを使用したものである。
【0041】この2種類のマグネシア−カーボンれんが
を、100個づつ、60t電気炉で320ch使用後、
電気炉の炉壁を解体後計200個の使用後れんがを回収
した。この使用後れんがには、金属板が強固についてお
り、はがれたものは合計で8個であった。この使用後れ
んがを磁石により、磁気の有無をチェックすることによ
り選別したところ、電融マグネシアクリンカーを使用し
たものが98個(回収率98%)、焼結マグネシアクリ
ンカーを使用したものが94個(回収率94%)に分別
することができた。
【0042】実施例8 実施例7と同様の要領で、1個の重量が約9kgの2材
質の電気炉用マグネシア−カーボンれんがの背面に、一
方にはたて70mm、よこ80mm、厚み3mmの爪付
の炭素鋼板を、もう一方には同型状の爪付アルミ板を同
時成形で埋設した。この場合にも、金属板に設けた爪で
成形時にれんが中へ食い込むため金属板が強固に固着さ
れる。この2種類のマグネシア−カーボンれんがは、一
方は純度99%の電融マグネシアクリンカーを使用し、
もう一方は純度96%の電融マグネシアクリンカーを使
用したものである。
【0043】この2種類のマグネシア−カーボンれんが
を、100個づつ、70t電気炉で281ch使用後、
電気炉の炉壁を解体後計190個の使用後れんがを回収
した。
【0044】この使用後れんがには、金属板が強固につ
いており、はがれたものは3個であった。この3個を除
いた187個の使用後れんがを、電気抵抗測定装置を用
いて高抵抗値の炭素鋼板を埋設した99%純度電融マグ
ネシア使用れんがと低抵抗値のアルミニウム板を埋設し
た96%純度電融マグネシア使用れんがとを選別でき、
各々91個(回収率91%)と96個(回収率96%)
を得ることができた。
【0045】実施例9 図5に示すように1個の重量が約9kgの転炉用マグネ
シア−カーボンれんが11の背面13に、たて70m
m、よこ80mm、厚み3mmの鉄板16に実施例7と
同様の方法で、5個の爪17を設け、爪17を成型時に
れんがの中へ食い込ませ強固に鉄板6を固着した。一
方、同形状で材質の異なる電気炉用マグネシア−カーボ
ンれんがは同型状で4個の爪付鉄板を同時成形で埋設し
た。
【0046】このマグネシア−カーボンれんがは、一方
は純度98%の電融マグネシアクリンカーを使用し、も
う一方は純度96%の焼結マグネシアクリンカーを使用
したものである。
【0047】この2種類のマグネシア−カーボンれんが
を、100個づつ、70t電気炉で273ch使用後、
電気炉を解体し、計195個の使用後れんがを回収し
た。この使用後れんがには、金属板が強固についてお
り、はがれたものは5個であった。この使用後れんが
を、鉄板の開口部の数により選別したところ、電融マグ
ネシアクリンカー使用れんが93個(回収率93%)、
焼結マグネシアクリンカーを使用が97個(回収率97
%)に分別することができた。
【0048】実施例10 実施例7で分別回収した電融マグネシアクリンカー使用
れんがを、粒径5mm以下に粉砕後、粒径0.2〜5m
mの粉砕物を取り出して、もとの配合割合に対して30
重量%を添加して、マグネシア−カーボンれんがを製造
した。また比較例として分別回収をしない場合の使用後
れんがについても同様の方法で、マグネシア−カーボン
れんがを製造した。両者を50t取鍋のスラグライン部
にライニングして使用した。その結果は表2のとおりで
ある。
【0049】
【表2】 本発明によるマグネシア−カーボンれんがは、96ch
使用することができ、従来の分別回収しない原料を使用
したものより16ch耐用回数が増加する効果が得られ
た。
【0050】
【発明の効果】
(1) 簡単容易にかつ能率的に材質別に分別回収でき
る。したがって、低コストで再生原料の品質を向上させ
ることができる。
【0051】(2) 分別回収をすることで、再生原料
の配合への使用割合が増加し、耐火物のコストダウンと
なる。
【0052】(3) 分別回収をすることで、原料の廃
棄量が減少し、環境汚染防止に貢献できる。
【0053】(4) 耐熱塗料を塗布するという簡便な
操作で、分別回収することができる。
【0054】(5) 磁気特性、電気特性を利用するた
め、分別作業を確実にしかも自動化することができる。
【0055】(6) 金属板には、わかりやすい記号を
つけることができ、多くの情報を書き入れることができ
る。
【0056】(7) 識別可能なものに種々の分別情報
を入れることができ、そのためより細かく分けることが
できる。
【0057】(8) 識別することで、使用部位毎にれ
んがの製造履歴等がわかるので、使用結果をフィードバ
ックし開発に役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1を示す斜視図である。
【図2】 凹凸形状を設けた本発明の実施例5の説明図
で、図2−(a)は図2−(b)のA−A断面図、図2
−(b)は底面図ある。
【図3】 凹凸形状を設けた本発明の実施例6の斜視図
である。
【図4】 金属板を取り付けた本発明の実施例7の斜視
図である。
【図5】 金属板を取り付けた本発明の実施例9の斜視
図である。
【符号の説明】
1 耐火物 2 背面 3 マーク(記号) 4 受けブロック 5 背面 6 溝 7 ポーラスプラグ挿入孔 8 Al23−MgO−Cれんが 9 溝 10 背面 11 マグネシア−カーボンれんが 12 鉄板 13 背面 14 鉄板 15 爪 16 鉄板 17 爪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 信夫 福岡県北九州市八幡西区東浜町1番1号 黒崎窯業株式会社内 (72)発明者 首藤 篤 福岡県北九州市八幡西区東浜町1番1号 黒崎窯業株式会社内 (72)発明者 駿河 俊博 福岡県北九州市八幡西区東浜町1番1号 黒崎窯業株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐火物の外面に使用後に耐火物の識別が
    可能な物質を塗布、埋設又は貼付、及び/又は耐火物を
    識別可能な形状とする使用後に耐火物の識別が可能な手
    段を設けた使用後に識別が可能な耐火物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の使用後に耐火物の識別が
    可能な手段により使用後の耐火物を分別して回収するこ
    とを特徴とする耐火物の処理方法。
  3. 【請求項3】 識別可能な物質として遷移金属または遷
    移金属酸化物の1種又は2種以上を含む耐熱塗料を用い
    て耐火物の材質及び/又は製造履歴を区別するマークを
    耐火物の外面に付した請求項1記載の使用後に識別が可
    能な耐火物。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のマークにより使用後の耐
    火物を分別して回収することを特徴とする耐火物の処理
    方法。
  5. 【請求項5】 識別可能な形状として耐火物の外面に耐
    火物の材質及び/又は製造履歴を区別する深さ1〜50
    mm、及び/又は高さ1〜50mmの凹凸形状を形成し
    たことを特徴とする請求項1記載の使用後に識別が可能
    な耐火物。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の凹凸形状により使用後の
    耐火物を分別して回収することを特徴とする耐火物の処
    理方法。
  7. 【請求項7】 識別可能な物質として耐火物の材質及び
    /又は製造履歴に応じて電気抵抗の異なる金属板を耐火
    物の表面に露出して形成したこと特徴とする請求項1記
    載の使用後に識別が可能な耐火物。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の金属板を使用後に電気抵
    抗を測定することにより使用後の耐火物を分別して回収
    すること特徴とする耐火物の処理方法。
  9. 【請求項9】 識別可能な物質として耐火物の材質及び
    /又は製造履歴に応じて磁性の異なる金属板を耐火物の
    表面に露出して形成したこと特徴とする請求項1記載の
    使用後に識別が可能な耐火物。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の金属板を使用後に磁気
    を評価することにより使用後の耐火物を分別して回収す
    ること特徴とする耐火物の処理方法。
  11. 【請求項11】 材質の識別可能な物質として耐火物の
    材質及び/又は製造履歴を区別する記号を設けた金属板
    を耐火物表面に露出して形成したこと特徴とする請求項
    1記載の使用後に識別が可能な耐火物。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の記号により使用後の
    耐火物を分別して回収すること特徴とする耐火物の処理
    方法。
  13. 【請求項13】 分別回収した耐火物を粉砕後、再生原
    料として耐火物に使用することを特徴とする請求項2、
    4、6、8、10又は12記載の耐火物の処理方法。
  14. 【請求項14】 分別回収した耐火物を粉砕後、0.2
    mm以上の粒度のものを再生原料として耐火物に使用す
    ることを特徴とする請求項13記載の耐火物の処理方
    法。
  15. 【請求項15】 分別回収した耐火物がカーボンを含有
    することを特徴とする請求項13又は14記載の耐火物
    の処理方法。
  16. 【請求項16】 分別回収した耐火物が使用前に有機結
    合材を使用していた耐火物であることを特徴とする請求
    項13、14又は15記載の耐火物の処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009234911A (ja) * 2002-05-23 2009-10-15 Saint-Gobain Ceramics & Plastics Inc 耐火性コーティング及びインクのためのジルコン/ジルコニア混合物
KR20210019075A (ko) * 2018-08-22 2021-02-19 미츠비시 파워 가부시키가이샤 부재 취부 지원 시스템 및 부재 취부 지원 방법

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