JPH09328196A - ポンプ装置の流入口側の構造 - Google Patents

ポンプ装置の流入口側の構造

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JPH09328196A
JPH09328196A JP14547196A JP14547196A JPH09328196A JP H09328196 A JPH09328196 A JP H09328196A JP 14547196 A JP14547196 A JP 14547196A JP 14547196 A JP14547196 A JP 14547196A JP H09328196 A JPH09328196 A JP H09328196A
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Akira Tanaka
中 明 田
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本 一 成 松
Susumu Oshima
島 進 大
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ装置の流入口側のチェック弁やフィル
タを軽く錆がでないものとし、チェック弁の作動不良が
ないようにすること。 【解決手段】 チェック弁(5)とフィルタ(2)とを
合成樹脂製とし、流入口(I)の下流側にフィルタ
(2)を設け、その下流側にチェック弁(5)を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流入口を有するフ
ィルタケーシング内にチェック弁およびフィルタを設け
たポンプ装置の流入口側の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にガソリンスタンド等の給油所に設
置される計量機用のポンプ装置は、特開昭60−814
80号公報に記載されているように、箱型のケーシング
を備え、そのケーシングの中にポンプや気液分離装置や
フィルタ等が組込まれたユニットとして構成されてい
る。そしてそのケーシングの流入口側にはケーシング内
の油がポンプ停止時に落下させないためのチェック弁や
タンク内のごみがケーシング内に流入しないようにする
ためのフィルタが設けられている。
【0003】しかしながら、かかる公知技術によれば、
流入口側に設けたチェック弁の下流側にフィルタが設け
られているために、タンク内のごみをチェック弁が噛み
込んで閉まらなくなり、そのために液抜けが生ずるおそ
れがあった。また、従来のチェック弁は金属製であるた
めに錆が発生しやすかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、ごみの噛み込みが生ぜず、かつ錆も発生しない
ポンプ装置の流入口側の構造を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、流入口
を有するフィルタケーシング内にチェック弁およびフィ
ルタを設けたポンプ装置の流入口側の構造において、チ
ェック弁およびフィルタが合成樹脂製であり、流入口の
下流側にフィルタを設け、そのフィルタの下流側にチェ
ック弁を設けてある。
【0006】本発明によれば、チェック弁とフィルタと
が着脱可能に一体に構成されている。
【0007】本発明によれば、流入口を有するフィルタ
ケーシング内に合成樹脂製のチェック弁およびフィルタ
を設けたポンプ装置の流入口側の構造において、フィル
タは円筒状のフィルタ部分とそのフィルタ部分の下部に
一体に取付けた下側部分とそのフィルタ部分の上部に一
体に取付けた上側部分とよりなり、その下側部分はフィ
ルタケーシングの内周壁に係合する嵌着部を備え、上側
部分はチェック弁と着脱可能に嵌合されている。
【0008】本発明によれば、流入口を有するフィルタ
ケーシング内に合成樹脂製のチェック弁およびフィルタ
を設けたポンプ装置の流入口側の構造において、チェッ
ク弁は弁体と本体とよりなり、その本体はフィルタケー
シングの肩部と係合するフランジ部を備え、そのフラン
ジ部は下方に延びる複数のアームを有し、そのアームが
集まる中心部にはフィルタと嵌着する突起を有し、フラ
ンジ部の中心の円筒状の案内部の上端は弁座を形成し、
その弁座と係合する弁体は前記案内部の内面で案内され
る複数の脚部を備えている。
【0009】本発明によれば、フィルタケーシングの内
周壁が流入口側に狭くなるテーパ状となっている。
【0010】本発明によれば、フィルタケーシングが蓋
を有し、その蓋とチェック弁のフランジ部との間に押圧
ばねを設けてある。
【0011】
【発明の実施の形態】まず、本発明をよく理解するため
に図1を参照して本発明を実施したポンプ装置を説明す
る。
【0012】図1において、箱型のケーシングCには、
流入口Iと流出口Oとが形成され、その流入口Iには円
筒状の流入口側フィルタ室1が連通され、その流入口側
フィルタ室1にはフィルタ2が収容されている。そし
て、その流入口側フィルタ室1はチェック弁5を介して
ポンプ6の入口側の流路7に連通しており、ポンプ6の
出口側の流路8は渦巻室10の接線方向に連通してい
る。その渦巻室10は円筒形で、その一方の壁面13に
設けた小穴13aを介してケーシングCに形成された流
路20に連通している。そして、渦巻室10の他方の壁
面は筒状部材11を介してストレーナ室17に連通して
いる。気液分離装置は、これらの渦巻室10と筒状部材
11と気液混合流の流出用の小穴13aと後記するスト
レーナ14とからなっている。
【0013】ストレーナ室17は、円筒形に形成され、
コントロール弁18を介して流出口Oに連通しており、
そのストレーナ室17の下部は、バイパス弁19を介し
てポンプ6の入口側の流路7に連通している。そして、
ストレーナ室17の中にはストレーナ14が設けられて
おり、そのストレーナ14の一方のフランジ12bに
は、ストレーナ14と同心に前記筒状部材11が一体に
形成され、その他端は蓋体12aで閉じられている。そ
して、ケーシングCの外側には蓋15が図示しないボル
トで着脱可能に設けられ、対向したストレーナ14の蓋
体12aにはスプリング16が当接して押圧し、反対側
のフランジ12bがケーシングCに形成された座面に座
着されている。
【0014】渦巻室10のストレーナ室17の反対側に
は気液混合流の流出用の小穴13aが設けられ、この小
穴13aと連通している流路20はフロート室21に連
通しており、そのフロート室21にはレベルLまで油が
たまると開弁するフロート弁22が設けられている。ま
た、そのレベルLより上方にエアベントVが設けられて
いる。そして、フロート室21の出口流路23は流入口
側フィルタ室1に連通している。なお、符号25はチェ
ック弁5を取付けるための開口24を閉塞する蓋を示し
ている。
【0015】そして筒状部材11の渦巻室側の端部には
空間35が形成され、この空間35は流路36を介して
ポンプの入り口側の流路7と連通している。このストレ
ーナ14は目詰まりすると、スプリング16に抗して図
面で左方に移動するが、そのためにカバー12aには筒
状の案内部40が設けられ、ケーシングCの外側の蓋1
5には案内部40を案内する筒体41が設けられてい
る。
【0016】したがって、ポンプ6が回転すると、その
吸引力によって油は流入口Iからフィルタ2の内側に入
り、フィルタ2で濾過された油はチェック弁5を押し開
いて流路7からポンプ6にはいる。ポンプ6の吐出油は
流路8から渦巻室10にはいり、ここで旋回流が発生
し、気泡を含まない重い油は筒状部材11から半径方向
外方のストレーナ14を通ってストレーナ室17に流
れ、そしてコントロール弁18を通って流出口Oから流
出する。
【0017】他方、気泡を多く含んだ軽い油は中心に集
まって小穴13aから通路20を通ってフロート室21
に流入する。なお、この軽い油は小穴13aに流入する
理由は本出願人にかかる特開平5−193697号公報
で開示されているので参照されたい。
【0018】そして、フロート室21において油と気泡
とが分離され、ベーパーはベントVから大気に放出さ
れ、フロート室21内に一定量の油が貯ると、フロート
弁22が通路23を開いてフロート室21内の油はスト
レーナ室1からポンプ6に吸引されるようになってい
る。
【0019】本発明は前記チェック弁5およびフィルタ
2を含む流入口側の構造に関するものであり、以下図2
を参照して詳細に説明する。なお、図2において、図1
と同じ部品は同じ符号で示してある。
【0020】箱型のケーシングCに隣接して一体に設け
たフィルタケーシング50には合成樹脂製の円筒状のフ
ィルタ2とチェック弁5とが収容されており、その下端
には流入口Iが開口し、上端は蓋25で閉じている。
【0021】フィルタ2は円筒状のフィルタ部分51
と、そのフィルタ部分51の下部に一体に取付けた下側
部分52と、そのフィルタ部分51の上部に一体に取付
けた上側部分53とよりなっている。下側部分52はリ
ング状の嵌着部54を備え、その嵌着部54の外周には
フィルタケーシング50の内周壁50aと係合するO−
リングOが設けられている。そして嵌着部分54の下側
から上方にラッパ状に延び中心に開口56を有する開口
部分55が嵌着部54に着脱可能に嵌合されており、そ
の開口部分55の外側で嵌着部54の内側にはリング状
のポケット57が形成されている。このポケット57は
フィルタ部分51の内側に付着したごみのごみ受けを構
成しており、フィルタ2をフィルタケーシング50から
取出して開口部分55を嵌着部54からはずすとごみは
流入口Iに流れずに除去することができる。このように
嵌着部54をフィルタケーシング50に挿入しやすくす
るために、その内周壁50aは下方に行くに従って狭く
なるテーパ状に作られている。上側部分53は外周リン
グ53aを有する円板状に形成され中心に穴58を有
し、後述するチェック弁5の突起60がこの穴58に嵌
着でき、もってフィルタ2とチェック弁5とが着脱可能
に一体化されている。
【0022】チェック弁5は本体61と弁体62とで構
成され、本体61はフィルタケーシング50に形成した
肩部50bにパッキン63を介して係合するフランジ部
64を備え、そのフランジ部64は蓋25と係合するば
ね65で押圧されており、このフランジ部64から斜め
下方内方に延びる複数のアーム66は中心部67で集ま
っており、その中心部67には前記突起60が下方に突
出している。このフランジ部64の中心には円筒状に上
方に延びる案内部68が設けられ、その上端は弁座69
を形成している。この弁座69と係合する弁体62は下
方に延びて案内部68の内面で案内される複数の脚部7
0を備え、また弁座69との係合部分は密封をよくする
ために比較的軟らかい合成樹脂の座71が設けられてい
る。この脚部70は弁体62が上方に動いたときに、案
内部68からはずれない寸法に作られている。
【0023】このようにしてチェック弁5はフィルタ室
1と弁室72とを画成しており、弁室72はポンプの入
り口側の流路7と連通している。またフロート室21か
らの流路23はフィルタ室1に連通している。図中9は
蓋25とフィルタケーシング50との間に設けたパッキ
ンである。
【0024】従って、図示の如くチェック弁とフィルタ
2とを組立てた状態で蓋25をはずしてフィルタケーシ
ング50内に挿入し、ばね65を挿入して蓋25を閉じ
ればよい。
【0025】作動に際して、ポンプ6を駆動すれば、流
路7には負圧が生じ、弁体62は上動する。すると油は
流入口Iから開口部56を通ってフィルタ部分51の半
径方向内方に流れ、フィルタ部分51で濾過された液は
アーム66の間から案内部68の半径方向内方を通り、
弁室72に流入して流路7からポンプ6に吸引される。
またフロート室21からの油もフィルタ室1から同様に
ポンプ6に吸引される。そしてポンプ6を停止すれば弁
体62は閉じる。
【0026】保守・点検等により取出す場合は、蓋25
をはずせば、チェック弁5およびフィルタ2の全体を引
き出すことができる。そしてフィルタ2をチェック弁5
からはずして、そして開口部分55を嵌着部54からは
ずして、ポケット57のごみを取り、フィルタ本体51
を掃除すればよい。
【0027】このように本発明によれば、合成樹脂製で
チェック弁5およびフィルタ2を作り、嵌着により組立
てて簡単にフィルタケーシング50に挿入することがで
きる。したがって、錆等の発生が全くなく、軽量であ
る。そして、チェック弁5がフィルタ2の下流側にある
ので、ごみの噛み込みによる作動不良が生じない。
【0028】
【発明の効果】以上のとおり本発明によれば、下記のす
ぐれた効果を奏する。 (a) チェック弁およびフィルタが合成樹脂製のため
軽量で錆の発生がない。 (b) フィルタの下流側にチェック弁があるので、ご
みはフィルタで除去され、チェック弁がごみの噛み込み
による作動不良がない。 (c) フィルタケーシング内への組込みや取出が容易
である。 (d) フィルタの清掃やごみの除去が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するポンプ装置の断面図。
【図2】本発明の実施例を示す拡大断面図。
【符号の説明】
I・・・流入口 1・・・フィルタ室 2・・・フィルタ 5・・・チェック弁 25・・・蓋 50・・・フィルタケーシング 50a・・・内周壁 50b・・・肩部 51・・・フィルタ本体 52・・・下側部分 53・・・上側部分 54・・・嵌着部 55・・・開口部分 56・・・開口 57・・・ポケット 58・・・穴 60・・・突起 61・・・本体 62・・・弁体 64・・・フランジ部 65・・・ばね 66・・・アーム 67・・・中心部 68・・・案内部 69・・・弁座 70・・・脚部 71・・・座

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入口を有するフィルタケーシング内に
    チェック弁およびフィルタを設けたポンプ装置の流入口
    側の構造において、チェック弁およびフィルタが合成樹
    脂製であり、流入口の下流側にフィルタを設け、そのフ
    ィルタの下流側にチェック弁を設けたことを特徴とする
    ポンプ装置の流入口側の構造。
  2. 【請求項2】 チェック弁とフィルタとが着脱可能に一
    体に構成されている請求項1記載のポンプ装置の流入口
    側の構造。
  3. 【請求項3】 流入口を有するフィルタケーシング内に
    合成樹脂製のチェック弁およびフィルタを設けたポンプ
    装置の流入口側の構造において、フィルタは円筒状のフ
    ィルタ部分とそのフィルタ部分の下部に一体に取付けた
    下側部分とそのフィルタ部分の上部に一体に取付けた上
    側部分とよりなり、その下側部分はフィルタケーシング
    の内周壁に係合する嵌着部を備え、上側部分はチェック
    弁と着脱可能に嵌合されているポンプ装置の流入口側の
    構造。
  4. 【請求項4】 流入口を有するフィルタケーシング内に
    合成樹脂製のチェック弁およびフィルタを設けたポンプ
    装置の流入口側の構造において、チェック弁は弁体と本
    体とよりなり、その本体はフィルタケーシングの肩部と
    係合するフランジ部を備え、そのフランジ部は下方に延
    びる複数のアームを有し、そのアームが集まる中心部に
    はフィルタと嵌着する突起を有し、フランジ部の中心の
    円筒状の案内部の上端は弁座を形成し、その弁座と係合
    する弁体は前記案内部の内面で案内される複数の脚部を
    備えているポンプ装置の流入口側の構造。
  5. 【請求項5】 フィルタケーシングの内周壁が流入口側
    に狭くなるテーパ状である請求項3記載のポンプ装置の
    流入口側の構造。
  6. 【請求項6】 フィルタケーシングが蓋を有し、その蓋
    とチェック弁のフランジ部との間に押圧ばねを設けた請
    求項4記載のポンプ装置の流入口側の構造。
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