JPH09327469A - 骨補填材用接合具及び骨補填材用固定部材 - Google Patents

骨補填材用接合具及び骨補填材用固定部材

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JPH09327469A
JPH09327469A JP8171772A JP17177296A JPH09327469A JP H09327469 A JPH09327469 A JP H09327469A JP 8171772 A JP8171772 A JP 8171772A JP 17177296 A JP17177296 A JP 17177296A JP H09327469 A JPH09327469 A JP H09327469A
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bone
screw
hole
holes
bone filling
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JP8171772A
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Michiichi Nishio
道一 西尾
Kazuki Deguchi
一樹 出口
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Niterra Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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    • A61B17/58Surgical instruments or methods for treatment of bones or joints; Devices specially adapted therefor for osteosynthesis, e.g. bone plates, screws, setting implements or the like
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の骨補填材同士を端面で接合する場合
に、簡易かつ強固に接合できる接合具及び固定部材を提
供する。 【解決手段】 基板2の一主面2aに2つの凸部3,3
を立設。凸部3は骨補填材Ca,Cb相互間を跨ぎその
一方の面から貫通孔Kに挿入可能で、他方の面から突出
しない高さとする。凸部3には先端面に開口するねじ孔
を軸線が基板2の一主面2aに略垂直にして設ける。骨
補填材Ca,Cbを端面T,T同士を突合わせ、接合具
1の凸部3を貫通孔Kに通して骨補填材Ca,Cb相互
間を跨がせ、他方の面から凸部3のねじ孔に対応する位
置に、固定部材51をそのねじ部材挿入用孔52,53
を合わせてあてがい、ねじ孔にねじ部材Nをねじ込む。
一方の挿入用孔53は長孔とし、その間隔を調整可とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭蓋顎顔面骨(以
下、単に頭蓋骨ともいう)の骨欠損部の補填に使用され
るセラミック製骨補填材や自家骨片などの骨補填材のう
ち、その内外面に貫通する適数の貫通孔を有する骨補填
材同士をそれらの端面を突合した状態で接合するのに使
用される骨補填材用接合具、及びこの接合具と共に骨補
填材同士を接合(固定)するのに好適な骨補填材用固定
部材に関し、詳しくは、頭蓋骨の一部が骨腫瘍等に冒さ
れている場合など、その一部(自家骨)を切除した後の
骨欠損部の補填(手術)に使用されるセラミック製骨補
填材や開頭した自家骨片などを複数、頭蓋骨内に補填す
る際に、骨補填材同士(相互間)をそれらの端面を突合
せた状態で接合するために使用される骨補填材用接合具
(以下、単に接合具ともいう)、及びその接合具と共に
骨補填材同士を接合するのに好適な骨補填材用固定部材
(以下、単に固定部材ともいう)に関する。
【0002】
【従来の技術】頭蓋骨欠部に補填される骨補填材は、欠
損部の大きさに合わせた一体型のものが望ましいが、骨
欠損部が大きい場合は製作上の問題などから、複数に分
割された骨補填材を用い、これらを1か所の骨欠損部に
補填している。また、自家骨片が一部残存している場
合、その自家骨片と骨補填材とを1か所の骨欠損部に補
填している。このような補填のために複数の骨補填材同
士(相互間)をそれらの端面を突き合わした状態で接合
することにより作られる1つの骨補填材は、それが自家
骨やプラスチック製のものなどのように、加工しやすい
材質からなるものの場合には次のようにして接合してい
た。すなわち、接合すべき両骨補填材相互間を跨ぐ大き
さ(長さ)を備え、両端部等にネジ部材挿入用孔(以
下、単に挿入用孔ともいう)を備えたマイクロプレート
などと言われる固定部材を骨補填材の表面に、両骨補填
材を跨ぐ形で適所にあてがい、その挿入用孔からタッピ
ングスクリュー(セルフタッピング式のスクリュー)を
ねじ込み、これによって両骨補填材を接合していた。
【0003】一方、骨補填材はセラミック製のものがそ
の生体適合性や生体骨との結合性などにおいてとくに優
れており、好ましいとされている。しかし、セラミック
製の骨補填材は、その性質上ドリルによる孔開け程度の
加工はできるが、それ自体にねじを立てることが困難な
ため、上記のようにしてタッピングスクリューをねじ込
むことにより接合することはできず、従来一般には次の
ようにして接合されていた。
【0004】すなわち、複数のセラミック製骨補填材相
互間を端面を突き合わした状態で接合して1つの骨補填
材とする場合には、要すればその端面同士を接着剤で接
合するか、接合すべき骨補填材の端面の近傍に厚さ方向
に予めあけられた適数の貫通孔にナイロン糸等を通して
両者を縫合ないし縛り付ける形で接合するか、或いは両
者の併用により接合することが行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
骨補填材同士の接合は、堅固で安定していないといけな
い。しかし、ナイロン糸による縫合では端面同士を接着
剤で接着したとしてもその作業が面倒であるばかりか満
足のいく十分な接合(固定)強度は得られない。また接
着剤のみによる接合では信頼性の高い接合強度は得られ
ない。本発明は、このような問題点に鑑みて案出された
もので、その目的とするところは、セラミック製の骨補
填材相互を接合する場合でも、簡易かつ強固に接合する
ことのできる骨補填材用接合具、及びその接合具と共に
骨補填材同士を接合固定するのに好適な固定部材を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、頭蓋顎顔面骨の骨欠損部の補填に使用さ
れるセラミック製骨補填材や自家骨片などの骨補填材の
うち、その内外面に貫通する適数の貫通孔を有する骨補
填材同士をそれらの端面を突合せた状態で接合するのに
使用される骨補填材用接合具であって、基板とその一主
面に立設された少なくとも2つの凸部を備えるととも
に、該凸部は接合すべき骨補填材同士の突合された端面
を跨ぐ配置で設けられ、かつ各凸部は骨補填材の一方の
面から各貫通孔に挿入可能に形成されると共に骨補填材
における他方の面から突出しない高さに形成され、しか
も該凸部を骨補填材の各貫通孔に挿入して前記基板を骨
補填材の一方の面にあてがうとともに、その他方の面か
らねじ部材挿入用孔を備えた骨補填材用固定部材をあて
がいかつそのねじ部材挿入用孔を通してねじ部材をねじ
込むことによって骨補填材同士を接合可能に、該凸部に
はその先端面に開口するねじ孔をその軸線が前記基板の
一主面に略垂直に形成されていることにある。なお、こ
の骨補填材用接合具をなす基板は、適度に塑性変形する
材質のもので形成するのが好ましい。また、この骨補填
材用接合具はチタン又はチタン合金等の生体適合性を有
する金属からなるものがとくに好ましい。
【0007】このものを用いた場合は次のようにして接
合できる。まず、内外面に貫通する適数の貫通孔を有す
る複数の骨補填材を用意し、接合すべきその端面同士を
突合わせるようにし、要すれば接着剤で接合し、骨補填
材の一方の面の側から各骨補填材の貫通孔に接合具の凸
部を挿入して骨補填材相互間を跨がせ、前記基板を骨補
填材の一方の面にあてがう。そして、他方の面から、凸
部のねじ孔に対応する位置(ピッチ)にねじ部材挿入用
孔を備えた例えば公知の固定部材(マイクロプレート)
をあてがい、その挿入用孔を凸部のねじ孔に対面させ
る。そして、所定のねじ部材を挿入用孔を通して凸部の
ねじ孔にねじ込む。かくして、複数の骨補填材同士が接
合され、所望とする骨補填材を得ることができる。
【0008】そして、この接合においては前記の公知の
固定部材に代えて、次のような骨補填材用固定部材を用
いるとよい。すなわち、前記の骨補填材用接合具の凸部
のねじ孔に対応する配置でねじ部材挿入用孔を備えた骨
補填材用固定部材であって、該骨補填材用固定部材は、
前記骨補填材用接合具の凸部が骨補填材の各貫通孔に挿
入され、その基板が骨補填材の一方の面にあてがわれた
際に骨補填材のその面の曲面状態によって発生する前記
凸部の先端面におけるねじ孔相互間の間隔の変動を許容
してねじ部材を該凸部の各ねじ孔にねじ込み可能に、各
ねじ部材挿入用孔のうちの適数のものを長孔に形成した
ものである。
【0009】上記接合具の凸部の先端面におけるねじ孔
相互間の間隔は、接合具の凸部が骨補填材の各貫通孔に
挿入され、その基板が骨補填材の一方の面にあてがわれ
た際に骨補填材のその面の曲面状態によって微妙に変動
する。すなわち、骨補填材の面に基板があてがわれる
と、その曲面状態の曲率半径が小さくなるほど、その間
隔は凸部の先端面側が基端面側(基板側)より大きくな
り、したがって、ねじ部材挿入用孔からねじ部材を挿入
できなくなってしまうといった不具合を招くことがあ
る。しかし、本発明に係る固定部材を使用すれば、この
際に発生するねじ孔相互間の間隔の変動を許容してねじ
部材を該凸部の各ねじ孔にねじ込み可能に、各ねじ部材
挿入用孔のうちの適数のものを長孔に形成したものであ
るから、その様な不具合の回避に有効である。なお、こ
の骨補填材用固定部材も、チタン又はチタン合金等の生
体適合性を有する金属からなるものとするのが好まし
い。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明を具体化した実施の形
態について、図1ないし図6を参照して詳細に説明す
る。ただし、図中Ca,Cbは、頭蓋骨(図示せず)の
骨欠損部(患部)に補填されるアパタイト焼結体等のセ
ラミック製骨補填材であって、本例では説明の便宜上、
図3に示したように平面視各々半円形をなす2部材C
a,Cbをその直径部をなす端面を突合わせて接合する
ことにより略円板形の一骨補填材とする場合を例示して
おり、それぞれ元の自家骨と同様にやや球面状に形成さ
れており、接合すべき接合面(端面)T,T近傍に、そ
の接合面を跨ぐ配置で内外面に貫通する所定の直径の円
形の貫通孔Kが各々形成されている。
【0011】図1中、1は本例の接合具であって、帯板
状のチタン製薄板からなる基板2とその両端部に形成さ
れた凸部3,3とからなっている。基板2は、指先や手
術用のプライヤなどで簡易に折り曲げ加工(塑性変形)
ができるよう帯板状に形成され(本例では、長さ約23
mm、幅約8mm、厚さ約0.5mm)、その両端部
4,4は図3、図4に示したように平面視、円弧状に膨
出形成されている。なお、基板2の端部4の円弧の半径
Rkは、骨補填材Ca,Cbの貫通孔Kの開口の周縁面
Ksに係止する大きさに設定されている。そして、基板
2の一主面(図1上面)2aの両端部4,4の円弧の半
径Rkの中央(又はその近傍)には、基板2の幅Wkよ
り小さい外径Dtをもつ円柱状の凸部3が所定の間隔P
で垂直に立設されている。なお、この間隔Pは、骨補填
材Ca,Cbを突合わせた際における貫通孔K相互間の
間隔(距離)と略同じになるように設定されている。
【0012】一方、凸部3の上端面5の中央には所定深
さをもつねじ孔(本例では、M1.4)6が形成されて
いる。ただし、ねじ孔6の軸線は基板2の主面2aと垂
直方向とされ、その凸部3の外径Dtは、骨補填材C
a,Cbに設けられた貫通孔Kの内径よりも小さめとさ
れ、また、その高さHtは、骨補填材Ca,Cbの貫通
孔Kの深さすなわち骨補填材の厚さ(3〜10mm)よ
りも小さく設定されている。なお、本例ではこの凸部3
もチタン製とされ、その下端面に下向きに突出形成され
た円形ボス7を基板2の両端4,4の円弧の半径Rkの
中心に設けられた円形孔8に嵌合され、その端面側の境
界Mをカシメることにより固着されている。
【0013】しかして本例における接合具1は、接合す
べき骨補填材Ca,Cbを端面T,T同士が当接するよ
うに、要すれば接着剤で接着した下で、その凸部3を骨
補填材Ca,Cbの一方の面(図1下面)の側からそれ
ぞれの貫通孔Kに挿入する。そして、要すればその基板
2を骨補填材Ca,Cbの下面(当接面)に押し付ける
ことで曲げてあてがう。そして、骨補填材Ca,Cbの
他方の面(図1上面)側から、図6に示したような、間
隔P1が接合具1の凸部3のねじ孔6,6相互間の間隔
Pとほぼ同じで、一方が円孔で他方が長孔をなすねじ部
材挿入用孔52,53を備えたチタン製薄板からなる固
定部材51を、その挿入用孔52,53を凸部3のねじ
孔6に対応させてあてがい、押さえ付けるなどして骨補
填材Ca,Cbの表面にあてがい、その下で、所定のネ
ジ部材Nをねじ込むことにより、骨補填材Ca,Cb相
互の接合固定が完了する。
【0014】なお、本例における固定部材51は一方の
ねじ部材挿入用孔52が円孔で、他方53が両ねじ部材
挿入用孔52,53を結ぶ方向に長径をなす長孔53に
形成されていることから、骨補填材Ca,Cbの曲面状
態(半径R)によって接合具1の凸部3のねじ孔6,6
相互間の間隔Pがその先端面5側において基端側(基板
面側)における間隔Pより大きいP2となっても、長孔
とした分、その差を許容ないし吸収してねじ部材Nをね
じ込むことができる。また、挿入用孔52,53は内周
上縁が皿もみ状に面取されており、ねじ部材Nが沈頭状
態に保持されるように設定されている。もっとも、この
接合具1に用いられる固定部材は、図6のものに限定さ
れるものではなく、ねじ部材挿入用孔がともに円孔の公
知のものを用いることもできる。なお図3は、2つの半
円形状の骨補填材Ca,Cbの接合面T,Tを跨いで2
か所に接合具1,1を配置している状態を示している。
【0015】かくして、複数の骨補填材Ca,Cbは所
望とする一つの骨補填材となる。この際、ナイロン糸や
接着剤のみによる接着による接合と異なり、簡易にしか
も強固に固定された一つの骨補填材が得られることにな
る。なお本例では、基板2の幅Wkが貫通孔Kの内径よ
り大きく、しかもその端部4が開口の周縁面Ksに係止
する大きさ(半径Rk)に形成されていることから、固
定部材51及びねじ部材Nによって接合固定する際、基
板2の端部4が貫通孔Kへ入り込むことなく、貫通孔K
の開口の周縁面Ksの全体を挟み付けることができるの
で固定が安定する。
【0016】なお、凸部3の高さHtは、骨補填材C
a,Cbの厚さに応じてその厚さを超えない範囲で、そ
の厚さより小さめで適宜に設計すればよい。また本例で
は、凸部3に設けたねじ孔6は、その奥所(先端)が閉
塞されたブラインドナットの形をしているため、誤って
ねじ長さの長いねじ部材を用いてもその先端で硬膜等を
傷つけない。また、固定後の横ずれの防止のためには、
凸部3と貫通孔Kとの隙間ができるだけ小さくなるよう
に凸部3の外径Dtを設定するとよい。なお、凸部3は
円柱形状に限定されるものではない。また凸部3,3相
互間の間隔Pは、接合すべき骨補填材相互間の接合端面
を跨ぎかつその貫通孔に挿入可能に適宜に設計すればよ
い。
【0017】また、上記の固定部材51についても接合
具1と同様に、その端部のねじ部材挿入用孔52,53
の外周縁(平面視、円弧形状をなす部位)が貫通孔Kの
周縁面Ksに係止され得る大きさとするとよい。接合具
1の基板2と同様に、その端部が貫通孔Kへ入り込むこ
となく、貫通孔Kの開口の周縁面Ksの全体を挟み付け
ることができるためである。なお、その挿入用孔52,
53は本例のもののように内周上縁が皿もみ状に面取さ
れているものを用いるとよい。骨補填材の置換手術にお
いては、ねじ部材Nの頭部側を頭皮側として骨欠損部に
配置されるのが一般であるが、その際の頭皮の違和感を
小さくするためである。
【0018】なお、接合具(基板、凸部)1の材質は、
チタン又はチタン合金が、生体親和性、高強度、耐腐食
性、非毒性、容易な曲げ加工性などより好ましい材料と
いえるが、本発明においてはこれに限定されるものでは
ない。同様に、固定部材及びねじ部材ともにチタン製の
ものを用いるのが好ましい。また、本例では、骨補填材
Ca,Cbがセラミック同士のもので接合する場合を説
明したが、その他の材質のもの、例えばセラミック製骨
補填材と切除した自家骨片とを接合する場合などその材
質にかかわらず同様に適用できる。なお、接合具の基板
の平面形状や大きさ或いは凸部の数や位置などは、接合
すべき骨補填材及びその貫通孔に応じて適宜に設定すれ
ばよい。また、固定部材は、凸部相互間の間隔Pや配置
に応じたねじ部材挿入用孔を備えたものを使用すること
になる。以下、接合具及び固定部材の別例を例示する。
【0019】図7は、前例と同様の基板2が細長薄板状
の接合具11であるが、前例と同じねじ孔6を備えた凸
部3を略直線状にその両端寄り部位の他に中間にも適数
設けた例である。また、図8は、これに好適な固定部材
61であって、ねじ部材挿入用孔63,63相互間の各
間隔P3は、図7の接合具11の凸部3のねじ孔6相互
間の間隔と同じに設定されているが、各挿入用孔63は
固定部材61の長手方向に長径を持つ長孔に形成されて
いる。
【0020】図9は、接合具21のさらに別例を示すも
ので、基板2の平面形状を四角枠(環)状として、その
4つの角に前例と同じねじ孔6を備えた凸部3,3を設
けた例である。図9の接合具21には、上記した固定部
材51を2つ用いればよい。もっとも、図10に示した
ように、平面視、接合具21と同形状を呈する固定部材
71を用いてもよい。そして、このものでは、図示のよ
うに挿入用孔72,73のうち、骨補填材の接合面Tを
挟んで対向する一方(又は両方)を長手方向が接合面T
に略垂直の長孔としておいてもよい。このようにしてお
けば、長孔である分、その長手方向において発生する接
合具21のねじ孔相互間の間隔の変動を許容してねじ部
材をねじ込むことができる。
【0021】さらに、図11に示したように、固定部材
81自体を平面視X字形(放射状)としておき、ねじ部
材挿入用孔83をその各枝端部にその枝の長手方向に長
い長孔としておいてもよい。このようにしておけば、図
9に示したような接合具21を用いた場合、固定部材8
1の中央(枝交差部)を基準に調節が可能となる。な
お、図10のもので、四隅のねじ部材挿入用孔を全部長
孔とする場合、その長手方向を図11のものと同様に固
定部材71の中央から放射状としてもよい。
【0022】以上の説明から明らかなように、本発明に
係る接合具の平面形状は、図示はしないがL字形、T字
形、H字形など様々な形態のものとして具体化できる
し、四角や三角などの適宜の平板(平面)形状とするこ
ともできる。もちろん、そのいずれにおいても、ねじ孔
を備えた凸部は各部位の端部(又は角部)もしくは端部
(又は角部)寄り部位とするだけでなく、中間などの適
所に形成してもよい。
【0023】そして、固定部材については、接合具と同
様の形状のものや任意の形状のものを用いることができ
るが、いずれの形状とする場合にも、骨補填材の曲面状
態によつて発生する前記凸部の先端面におけるねじ孔の
間隔の変動(増大)を許容してそのねじ孔にねじ部材の
挿入を可能とするように、ねじ部材挿入用孔のうちの適
数のものを長孔に形成しておくとよい。なお、長孔の長
手方向は、ねじ孔の間隔の変動を許容してそのねじ孔に
ねじ部材の挿入を可能とするように、ねじ部材挿入用孔
の配置や数に応じて適宜に設定すればよい。
【0024】なお、接合具の基板や固定部材は、形状や
材質にもよるが強度が確保されるかぎりなるべく薄く、
そして塑性変形により曲げやすいものとするのが好まし
い。なお、上記においては、2つの骨補填材を接合する
場合で説明したが、本発明に係る接合具は、3つ以上の
骨補填材を接合する場合でも適用できることは明らかで
ある。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る骨補填材用接合具によれば、接合すべき骨補填材
相互間の端面を突合わせた状態とし、一方の面の側から
その端面(接合面)を跨いでそれぞれの貫通孔に凸部を
挿入し、他方の面から凸部のねじ孔に対応する位置(間
隔)でねじ部材挿入用孔を備えた固定部材をあてがって
所定のねじ部材をねじ込むこで、複数の骨補填材を接合
できる。そして、この接合はねじ部材のねじ込みによる
ものであることから、たとえセラミック製骨補填材同士
を接合する際でも、ナイロン糸による縫合や接着剤によ
る接合に比べ、簡易にしかも強固な接合が得られる。
【0026】さらに本発明に係る骨補填材用固定部材に
よれば、骨補填材の曲面状態によって接合具の凸部の先
端面におけるねじ孔の間隔に変動があっても、ねじ部材
挿入用孔を長孔とした分、その変動を許容して固定でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る骨補填材用接合具及び骨補填材用
固定部材の実施形態例を示す一部破断面図。
【図2】図1の部分拡大図。
【図3】図1の部分破断平面図。
【図4】図1の骨補填材用接合具の部分拡大平面図。
【図5】図1の骨補填材用接合具の斜視図。
【図6】図1の骨補填材用固定部材の平面図。
【図7】骨補填材用接合具の別例の斜視図。
【図8】骨補填材用固定部材の別例の平面図。
【図9】骨補填材用接合具の別例の斜視図。
【図10】骨補填材用固定部材の別例の平面図。
【図11】骨補填材用固定部材の別例の平面図。
【符号の説明】
1,11,21 骨補填材用接合具 2 基板 2a 基板の一主面 3 凸部 5 凸部の先端面 6 ねじ孔 51,61,71,81 骨補填材用固定部材 52,53,63,72,73,82,83 ねじ部材
挿入用孔 N ねじ部材 Ca,Cb 骨補填材 T 骨補填材の端面 K 骨補填材の貫通孔 Ht 凸部の高さ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 頭蓋顎顔面骨の骨欠損部の補填に使用さ
    れるセラミック製骨補填材や自家骨片などの骨補填材の
    うち、その内外面に貫通する適数の貫通孔を有する骨補
    填材同士をそれらの端面を突合せた状態で接合するのに
    使用される骨補填材用接合具であって、基板とその一主
    面に立設された少なくとも2つの凸部を備えるととも
    に、該凸部は接合すべき骨補填材同士の突合された端面
    を跨ぐ配置で設けられ、かつ各凸部は骨補填材の一方の
    面から各貫通孔に挿入可能に形成されると共に骨補填材
    における他方の面から突出しない高さに形成され、しか
    も該凸部を骨補填材の各貫通孔に挿入して前記基板を骨
    補填材の一方の面にあてがうとともに、その他方の面か
    らねじ部材挿入用孔を備えた骨補填材用固定部材をあて
    がいかつそのねじ部材挿入用孔を通してねじ部材をねじ
    込むことによって骨補填材同士を接合可能に、該凸部に
    はその先端面に開口するねじ孔をその軸線が前記基板の
    一主面に略垂直に形成されていることを特徴とする骨補
    填材用接合具。
  2. 【請求項2】 チタン又はチタン合金等の生体適合性を
    有する金属からなることを特徴とする請求項1記載の骨
    補填材用接合具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の骨補填材用接合具
    の凸部のねじ孔に対応する配置でねじ部材挿入用孔を備
    えた骨補填材用固定部材であって、該骨補填材用固定部
    材は、前記骨補填材用接合具の凸部が骨補填材の各貫通
    孔に挿入され、その基板が骨補填材の一方の面にあてが
    われた際に骨補填材のその面の曲面状態によって発生す
    る前記凸部の先端面におけるねじ孔相互間の間隔の変動
    を許容してねじ部材を該凸部の各ねじ孔にねじ込み可能
    に、各ねじ部材挿入用孔のうちの適数のものを長孔に形
    成したことを特徴とする骨補填材用固定部材。
  4. 【請求項4】 チタン又はチタン合金等の生体適合性を
    有する金属からなることを特徴とする請求項3記載の骨
    補填材用固定部材。
JP8171772A 1996-06-10 1996-06-10 骨補填材用接合具及び骨補填材用固定部材 Pending JPH09327469A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014140566A (ja) * 2013-01-25 2014-08-07 Kyocera Medical Corp 頭蓋骨用プレート
CN108324407A (zh) * 2018-01-18 2018-07-27 中南大学湘雅医院 一种基于增材制造技术的多孔仿生颅骨修复结构

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